さがみはら緑区版【6月5日(木)号】

児童虐待相談人数 過去最多3284人 心理的虐待の割合増加

 相模原市は5月29日、2024年度に子育て支援センターと児童相談所で虐待の相談を受けた児童数を発表した。虐待が疑われる児童の人数は3284人で過去最多となった。特に心理的虐待は割合、件数ともに増加した。

 児童虐待の相談人数は全国的に増加が続いている。相模原市は17年、子育ての不安や悩みを相談できる「子育て支援センター」を各区に設置。児童相談所(児相)と同センターで相談(通告)を受け付けている。

前年度比195人増

 24年度の相談人数は前年度から195人増の3284人。23年度は前年度比81人減の3089人だったが、再び増加に転じた。

 児相への相談人数は前年度から125人増加し1798人だった。うち890件は警察からの通告で、前年度比189人の増加。児相は相談の他、児童を強制的に保護できる権利を持っているため、警察機関からの相談が多い。

 市こども家庭課の担当者によると、警察署内での認識の共有や通告の徹底が進んでいることも人数が増加した背景にあるという。

 健診で虐待が疑われるケースなど比較的軽微な虐待の相談が多い同センターへの相談人数も引き続き増加。前年度比70人増の1486人だった。

 種類別で見ると、脅迫や無視など心理的な外傷を与える「心理的虐待」が大幅に増えて1678人だった。前年度から215人増加し、全体の半数以上を占めている。食事を与えない・長時間の放置などの「ネグレクト」は851人。「身体的虐待」は733人だった。

 年齢別では前年度同様、最も多いのは乳幼児で1394人。小学生が1149人、次いで中学生(466人)となっている。乳幼児期から続く虐待が小学生時点で確認されるケースもあり、市の担当者は乳幼児期のリスクが依然として高いとみている。

関心の高まりも

 同課の担当者は「件数が増えていることに加え、支援機関や学校、市民の間で虐待に対する意識や関心が高まってきており、埋もれていたものが把握されてきている」と分析。「直接的な原因ではないが、子育ての負担が大きい保護者の中には近くに頼れる人がいなかったり相談がしにくい状況の人もいる。起こっていることに対する対応や支援だけでなく、乳幼児期の子育てサポートなどの発生予防、市民に対する普及啓発も合わせて進めていく」とした。

 また、24年度は両施設で受け付けた児童虐待以外の相談件数も前年度比5・4%増の2866人で過去最多だった。

ランタンを手に山道を歩く(写真提供/森ラボ)

陣馬山ナイトウォーク 夜コンテンツで観光促進 宿泊客の増加狙い企画

 新たな体験型観光コンテンツとして森のイノベーションラボFUJINO(森ラボ)が主催する「陣馬山ナイトウォーク」が5月からスタートした。藤野エリアの観光促進を目的に始まった企画で、高橋靖典コミュニティマネージャーは「ぜひ多くの方に参加してほしい」と広く参加を呼び掛ける。

 都心から車や電車で1時間程度の距離にある藤野地区は、その距離間から日帰り観光客が多い特徴がある。森ラボでは、地域の活性化や魅力をより知ってもらうために宿泊を伴う観光コンテンツをつくりたいと約1年前からナイトウォークの企画を進めてきた。さらに、ビジネスなどで藤野を訪れた人を観光に誘導し、観光需要、交流人口の増加を図る狙いがある。企画は森ラボのほかに市、相模原市観光協会、WAmazing株式会社で精査した。

 ナイトウォークは森ラボに集合し、車で和田峠へ移動。そこから日没を見計らって陣馬山の山頂を目指す。「陣馬山は低山で初心者でも登りやすいのが魅力」と高橋さん。五行(木・火・土・金・水)をテーマに五感と心を研ぎ澄まし、心と体を整え、自分自身を見つめ直す時間を提供する。参加者は夜の山道をランタンを手に歩いたり、耳を澄まして音を聞いたり、土の上に寝転がるなど特別な体験を味わうことができる。「自らを見つめ直す良い機会になった」「今回は夜だったが、昼にも登ってみたいと思えた」と参加者も感想を話す。高橋さんは「山頂からは八王子のきれいな夜景を堪能できる。天気が良ければ星空も見ることができる。夜の山の魅力を感じてもらい、夜ならではの小旅行を楽しんでもらいたい」と話す。

 5月は悪天候により1回のみの開催だったが、仕切り直してスケジュールを組み体制を整える。現在はイベントのみの運営だが、今後は宿泊を合わせたパッケージプランなどの企画にも意欲を見せる。高橋さんは、「市内の人でも藤野に来たことがないという人が多くいる。市外はもちろん、市内の人もリフレッシュにぜひ参加してみてほしい」と呼び掛ける。

 次回の開催は7月11日(金)、12日(土)、25日(金)、26日(土)。8月以降のスケジュールは決まり次第、ホームページ(https://jinba.travel/nw/)で発表する。

 対象は15歳から85歳(18歳未満は保護者の同伴が必要)。所要時間は3時間程度。体験料は1人4000円(体験代、現地ガイド代、お茶代など含む)。申し込み、問い合わせはホームページから。

第51代相模原市議会議長に就任した 大槻 和弘さん 南区在住 69歳

挑戦で切り開いていく

 ○…議長になり各地の議会へ挨拶回りの最中。色んな議会を見て「これはすぐに導入したい」と思うほど、常に相模原市議会に還元するアンテナを張っている。今後は全国の議長と交流が増える。「全国の人たちと関わることで相模原市を客観視することができる。この2年はとにかく人脈や経験をしっかり築きたい。大事なのはその後、市民や議会にフィードバックしていくこと」。

 ○…父親の仕事の関係で幼少期から北海道や静岡県など転校を繰り返してきた。30代で印刷会社を起業。地域と付き合いが増え40歳で御園五丁目自治会の会長を引き受けた。8自治会650人を集めた防災訓練や、当時では珍しい、夏祭りでナイアガラの滝の花火を行うなど地域の活気を主導してきた。「転校を繰り返していた自分にとっての故郷がなかったから、地域の子どもたちへ楽しい故郷の記憶や思い出を作りたかった」。

 ○…小学生の頃、絵を描く度に褒められた。描いた絵が校長室に飾られるほど。「美的センスがあったのかな」と照れ笑い。司法を学びたい時期もあったが、次第にものづくりをしたいと思うようになり、美術大学を志した。入学試験で24色の絵の具を持って挑んだが、周囲はスーツケースいっぱいに自分の表現したい色を持っているのを見て「これじゃダメだ」と思った。1年間の浪人の末、多摩美術大学美術学部に入学。

 ○…自治会活動では形骸化する防災訓練の改革や避難所運営のマニュアル作成など、気が付いた地域課題の解決を図ってきた。行政により強く課題を訴えるため議会の場に立つことを決意。無謀だといわれたが51歳で出馬した。「超えるのに不可能な壁はない。みっともない上り方でも先は見える」と意気込む。

童謡・唱歌を歌おう 6月14日 総合学習センター(中央区)

 心に響く童謡や唱歌を歌い継ぐイベント「みんなで歌おうイン相模原」が6月14日(土)、中央区の総合学習センターで開催される。午後1時45分開場、2時開始。主催は童謡唱歌を歌う会レモン。

 指導は大沢洋子さん(玉川大学芸術学科ピアノ専攻卒)、伴奏は大貫眞里さん(武蔵野音楽大学ピアノ科卒)。会費は1千円(会場費/当日払い)。「必要な方はマスクをお持ちください。体調がすぐれない場合は、参加をお控えください」と話している。

 申し込み・問合せは同会【携帯電話】090・9396・7295。

川崎市の養周院で供養される(写真は過去)

捨てられない写真を供養 市内の写真館で受付

 県写真師会に加盟する相模原市内の写真館が6月15日(日)から24日(火)まで、捨てられない写真を供養する「写真供養」の申し込みを受け付ける。

 「写真供養」は川崎市写真師会主催。同市から県内に広がり、今年で6回目となる。集まった写真は26日に川崎市高津区の養周院で供養される。

 供養料はA4サイズ以下50枚まで無料。50枚以上やアルバムごとの供養は有料。希望者は期間中に受付店舗へ事前予約の上、郵送か持ち込みを。

 区内の受付店舗は▽神藤元写真事務所(原宿南2の33の6/【電話】042・782・1310)▽久保田写真館(下九沢1926の11/【電話】042・762・0406)▽イケヤ写真館(橋本2の9の15/【電話】042・772・0279)。

6〜8月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の6〜8月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している神奈川県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。

 特集は鬼太鼓座の和太鼓奏者、木下直人さんのインタビュー。多種多様な和太鼓を複数の奏者がコンサート形式で演奏するスタイルを全国に広めた鬼太鼓座の中心メンバーである木下さんに和太鼓の魅力などを聞く。さらに、藤沢市内でアートめぐりが楽しめる冊子「ふじさわパブリックアート散歩」を紹介。チケットが当たるプレゼントも実施している。

 冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

コンポストを見学する児童たち

橋本小 「生ごみの匂いがない」 東電PGの堆肥化を見学

 橋本小学校3年の児童が5月27日、東京電力パワーグリッド(株)相模原支社(中央区)を訪れ、同支社の生ごみ堆肥化の取り組みを見学した。

 これは同校の社会科授業の一環。児童40人が同支社を訪れた。前半は電力や省エネに関する4択クイズに挑戦。後半は同支社の駐車場に設置されている生ごみコンポストを見学した。

 2つあるコンポストの一方には、見学前日に、同支社の社員食堂から出た生ごみと有機堆肥を入れていた。児童たちはコンポストの近くによると「臭い」と声を上げ、1カ月間寝かせて生ごみが分解されたもう一方のコンポストは「匂わない」と匂いを比較した。

 児童の「土にかえらないゴミはありますか」という質問に対し、講義した同支社の小嶋幸雄さんは「卵の殻は残りやすいですね」と回答した。

 小嶋さんは「取り組みに興味を持ってもらい、好き嫌いを減らす、日々の無駄を無くすなどの意識につながれば」と話す。また同支社が使用する有機堆肥を作る造園会社、(株)ワコーグリーンの柳谷和幸会長は「生ごみが良い肥料になることが広まれば焼却量が減る。取り組みをもっと知ってもらいたい」と思いを語った。

大正琴コンサート 杜のホール

 琴伝流大正琴玲歌琴の会の定期演奏会が6月7日(土)、杜のホールはしもと(橋本3の28の1/橋本駅北口ミウィ橋本7階)で開催される。午前11時30分開場。12時開演。入場無料。

 当日は、『男はつらいよ』『白鳥の湖』『雨の慕情』など約30曲を披露する。同会では「一生懸命練習した成果を発揮し、お客さまと楽しいひとときを過ごせたら」と話す。問い合わせは藤井さん【電話】042・625・2114。

バレエ体操(上)、モルック競技の様子

相模湖地区 老若男女、笑顔で交流 やまゆり園で『湖カフェ』

 「地域の誰もが自由に参加できるコミュニティカフェ」がコンセプトの認知症カフェ・湖カフェが5月28日、障害者支援施設津久井やまゆり園で開かれ、約40人が来場した。

 今回は老若男女、障害の有無に関係なく、皆が同じフィールドで競技できるモルックやボッチャ、アトリエヨシノ所属バレリーナの指導によるバレエ体操などを楽しんだ。また、田園調布学園大学(川崎市麻生区)の学生も参加し、やまゆり園の利用者と一緒に育てたハーブを使用したお茶や菓子を振る舞った。

 会場では競技をする人、お茶を飲みながら会話を楽しむ人など、参加者らが思い思いの時間を過ごした。企画担当者は「認知症にも障害者にも慣れてしまえば、多世代、障害の有無、高齢者、認知症など、お互いを意識せず、合理的配慮ができるようになると思う。今日はそれに近い状況でうれしい気持ちになった」と語り、湖カフェ実行委員会の藤澤良一会長は「皆さんの笑顔が見られて私も幸せでした」と振り返った。

 次回は6月18日(水)夢造りパン工房相模湖店(寸沢嵐)で開催予定。問い合わせは、相模湖地域包括支援センター【電話】042・684・9065。

堀内孝雄/1949年生まれ。大阪の阿倍野区出身。1971年12月に谷村新司、矢沢透とアリスを結成。翌1972年3月にシングル『走っておいで恋人よ』でデビュー。代表曲に『冬の稲妻』『チャンピオン』『ジョニーの子守唄』『秋止符』など。アリス活動停止後は、主にソロで活躍。『愛しき日々』『恋唄綴り』『影法師』など数々のヒット曲を発表。作曲家としても山口百恵や五木ひろしへ曲を提供するなど、数多くのヒット作品を世へ生み出している。

堀内孝雄さんインタビュー 「一緒に口ずさんで」 7月5日、市民会館でライブ

 『愛しき日々』や『恋唄綴り』、『影法師』など、数々の名曲を世に生み出している堀内孝雄さんのコンサート「遠くで汽笛を聞きながら」が7月5日(土)、相模原市民会館で開催される。ライブを間近に控え、堀内孝雄さんにライブの意気込みや曲づくりなどについて話を聞いた。

 ―Q1.相模原を訪れたことはありますか?また、相模原にどのような印象をお持ちですか?

 何度かお邪魔しております。相模大野駅の近くに行きつけの天ぷら屋さん(天ぷら堀井)があって、相模原で現場のある時は必ず行っています。

 ―Q2.今回のコンサートのサブタイトルは、アリスの代表曲の一つでもある『遠くで汽笛を聞きながら』ですね。

 古い曲なんですが、アリス時代から脈々と歌い続けているノスタルジックな楽曲です。いろいろ連想されるんじゃないかなと思います。

 ―Q3.ステージの見どころ、聞きどころは。

 結構耳馴染みの曲を揃えておりますので、楽しんで口ずさんでいただければと思います。はぐれ刑事の楽曲や、アリス時代の楽曲をお楽しみいただければと思います。

 ―Q4.たくさんの名曲を発表されていらっしゃいますが、曲づくりはどのようにされているのですか?

 僕の場合は、すべて歌詞が先にないと、曲が浮かばないので、詞をいただいて、タンスに貼ったりして、曲づくりしています。ギターだったり、ピアノだったりして、口ずさみながら曲をテープレコーダーに録音していくスタイルです。

 ―Q5.つくるのに苦労した曲や、逆に、あっと言う間に生まれた曲はありますか?

 苦労したのは、たくさんありますね。楽しんでつくったのは、五木さんに差し上げた『山河』ですね。曲はマイナーで仕上がっていますが、初めはメジャーの楽曲でした。『冬の稲妻』など、簡素な楽曲はすぐにできました。

 ―Q6.デビューされて50年以上。その歌声や健康を保つ秘訣、注意されていることなどはありますか。

 何かあったら、すぐクリニックに行っています。また、うがいをしっかりして、自宅で毎日、ギターで発声練習しています。

 ―Q7.最後に改めて、堀内さんのステージを楽しみにされている市民の皆さんにメッセージをお願いいたします。

 どこかに自分の時代時代の中で、知り覚えている曲が出てくるかと思いますが、幸いにもその楽曲が多ければ、うれしいと思います。ぜひ、一緒に口ずさんでいただければと思います。

 ○…堀内孝雄コンサート2025〜遠くで汽笛を聞きながら〜/2025年7月5日(土)、相模原市民会館で午後3時30分開演。チケットは全席指定7000円。(問)同館【電話】042・752・4710(10時〜19時)。

土地利用計画図(市の図を基に編集・加工して掲載)

JR相模原駅北口 土地利用計画骨子決まる スタジアム整備は含まれず

 相模原市は、JR相模原駅北口の相模総合補給廠の一部返還地について、5月中旬に土地利用計画骨子を取りまとめた。骨子には、オフィスビルの配置など、業務系の用途に重点を置いた土地利用を図ることなどが明記された。

 土地利用計画骨子とは、土地利用の考え方や計画図を示すもの。これまでに民間事業者の提案などを参考に検討会議で議論を重ね、庁内で決定した。

 決定した骨子の主なコンセプトは「グリーン×ライフ×イノベーションシティ」。グリーンとライフ、ライフとイノベーションのように、各テーマを掛け合わせることで多様な価値を生み、豊かな未来の創造を感じる場所にしたいという思いが込められている。

 骨子を計画するにあたり市相模原駅周辺まちづくり課の担当者は「本市は昼夜間人口比率が低いため、駅前にオフィスビルを配置するなど業務系の用途に重点を置いて検討してきた」と話す。「人口減少が進む中で持続的な発展のためには企業や働く人を呼び込む必要性がある」と続ける。

 エリア全体としては「業務共創開発」「商業」「居住生活」「交流ハブ」「交流にぎわい」の5つの機能を配置、複合化することでまちのにぎわいや交流の創出を図る。ウォーカブルなまちを目指し駅西側に新たな改札口、歩行者デッキの設置についても検討すると明示。脱炭素に資する先端技術の施設の導入や周辺街区との円滑な歩行者動線の確保などにも触れ、中低層・低密度のまちづくりを目指すとした。

 一方で、スポーツチームなどから要望の強かったスタジアム整備については骨子に含まれなかった。市では昼夜間人口比率が低いことや市役所から最寄りの駅であることなどを踏まえ、民設民営を条件に民間提案募集を行ったが、「条件に合致する提案が無かった」と同課では説明する。

 市は土地利用計画の策定へ準備を進める。計画案の確定は6月上旬を見込み、7月にパブリックコメントの実施を予定している。計画の策定は8月下旬を目指す。

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過去開催時の様子(市提供)

受講料無料 相模原市、「発達サポート講座」で子育て応援 基礎講座Aコース9月開始、参加者80名募集中

 相模原市は「相模原市発達サポート講座」の第6期受講生募集を6月1日から開始した。子どもの発達に関する保護者の不安軽減と保護者以外の人も含めた子どもの発達への理解促進を目的とするもの。

 毎年開催されているこの講座は、講師として明星大学の星山麻木教授を迎え、基礎講座A・B・Cの3コース(各7回)全21回を実施する。現在参加者を募集している基礎講座Aコースは、9月10日(水)から11月19日(水)までの全7回。

子どもの発達への理解を深める

 子どもの発達支援において大切なこと、診断と発達評価、障害特性の理解(ASD、AD/HDなど)について学ぶ。各回午前9時30分から11時30分まで。Aコース修了後はB・Cコースも継続して受講できる。

 昨年度までの受講者からは「『誰にでも特性はある』。そう思えるようになると、心が楽になりました」、「子ども同士がお互いを理解し助け合える事を目指し、私達大人も学び続け、セーフパーソンになり、地域全体がセーフスペースになるよう、活動していきたい」などの感想が寄せられている。

受講申込は7月11日まで

 対象は相模原市内在住・在勤で、子どもの発達に関心のある人。定員は80名程度で、応募多数の場合は抽選となる。受講料は無料。会場は市役所本庁舎周辺施設。

 受講申込は7月11日(金)必着。インターネットの専用フォーム(下記にリンクあり)から申し込むか、市のホームページ(下記にリンクあり)からダウンロードできる受講申込書に記入してFAX(042-754-7990)または郵送(相模原市中央区中央2-11-15)で相模原市教育委員会生涯学習課【電話】042-769-8287。

登校時の生徒に呼び掛け(相模原城山高校前/津久井交通安全協会提供)

交通安全へ注意喚起 相模原城山高、津久井高で

 相模原城山高校と津久井高校は5月7日、同校PTAや津久井警察署、津久井交通安全協会らと協力し交通安全運動を実施した。津久井警察署管内地域交通安全活動推進委員協議会や緑区安全・安心まちづくり推進協議会の会員、津久井まちづくりセンターおよび城山まちづくりセンターの職員らも運動に参加。登校時の生徒に交通安全への注意喚起を行った。

 当日は、自転車で登校する生徒に対して「自転車ヘルメットは努力義務です。身の安全のためにヘルメットを着用しましょう」などと声掛けし、意識向上を図った。また、新一年生には交通マナーが記載されたポケットティッシュを贈呈し、安全を呼び掛けた。

 平栗文夫津久井交通安全協会会長は「自転車運転中のイヤホンは付けないようになってきているが、ヘルメットを装着していない生徒は多い。今後も啓発活動を続けていく」と語った。

ブルーベリーの品種の1つ「ユーリカ」の説明をするオーナーの鈴木さん

ブルーベリーの旬 到来 ミヤコブルーベリー「実つき、すごくいい」

 ブルーベリーが収穫時季を迎え、6月7日(土)に今年の開園を迎える、観光農園「ミヤコブルーベリー狩り園」(大島1460)では、ユーリカやスージーブルー、スプリングハイなどの実が色付き始めた。

 爽やかな酸味と甘みで人気のブルーベリー。近年では豊富な栄養価と健康効果から、スーパーフードとしても注目されている。

 ミヤコ農園が運営する同園では、約50種類、1000株のブルーベリーを栽培。6月上旬から8月中旬まで、時期ごとに食べ頃が異なるブルーベリーの味を求めて、例年多くの家族連れや観光客が訪れる。

 オーナーの鈴木孝亜樹さんは「美味しい、美味しいって、お客さんが喜んでくれるとうれしくてね。それが観光農園を続ける一番の理由かな」と笑顔。今年の出来を聞くと「実つきはすごくいいよ。ちょうどオープンに合わせて食べ頃になりそうな実もたくさんある。大粒で甘いユーリカは特にお勧めだね。でも人気の品種だから早めに来ないとなくなっちゃうかも」と教えてくれた(5月30日取材)。

 同園は今季6月7日から8月中旬まで、時間無制限食べ放題コースを実施。開園時間は午前9時から午後3時(月曜・火曜定休)。シーズン中は同農園が運営するジェラート専門店、ジェラテリア・チッタのキッチンカーも登場。詳細はミヤコブルーベリー狩り園【携帯電話】090・8726・0385。またはホームページ(https://www.miyakonouen.jp)で確認を。

相模原市内の「リンゴ病」報告数 過去10年で最多 感染症情報センターが対策を呼び掛け

 相模原市感染症情報センターは5月29日、第21週(5月19日〜25日)の週報で、市内で伝染性紅斑の定点あたりの報告数が2・4となったと発表した。この数値は過去10年間で最多。

 市内10カ所の定点医療機関からの報告数は、中央区で19人、南区で3人、緑区で2人、合計24人。同センターの担当者は「全国的にも過去5年で最多の報告数」と話し、中央区での報告数が多いことについては、「受診する人が他区より多いからではないか」と分析する。

伝染性紅斑とは

 伝染性紅斑は、両頬がリンゴのように赤くなる特徴的な発疹が現れることから、通称「リンゴ病」と呼ばれている。ヒトパルボウイルスB19による感染症で、潜伏期間は1〜3週間。主に幼児から中学生くらいの年代に多く見られるもので、同担当者は「市内では4〜8歳が多い」という。発疹は頬に現れた後、体や手足に網目状に広がるが、通常1週間程度で自然に消失する。

 発疹が出る前に風邪のような症状が見られることもあり、発疹が出ている時期には感染力は低下しているため、発疹のみで他の症状がない場合は登園・登校が可能とされている。

 予後は良好な場合が多いが、妊婦が感染すると胎児水腫や流産を引き起こす危険性があるため、同担当者は「妊婦は風邪のような症状のある子どもとの接触を避けてほしい」と話し、「このウイルスにはアルコール消毒の効果が低い。流水と石けんによる手洗いやマスク着用を徹底してほしい」と対策を呼び掛けている。

百日せきも過去最多

 全国的に流行している百日せきの感染報告も続いている。第21週には市内で5件の報告があり、これは過去5週間の平均値2・20件を上回るもので、過去6年で最多。2025年の累積数は20件となった。

 同担当者は「特に乳幼児は重篤化するケースもある」と話し、引き続き感染症対策に努めるよう、呼び掛けている。