茅ヶ崎・寒川版【6月13日(金)号】
(上)昨年のサザンビーチちがさき花火大会(下)クラファンのホームページにつながる二次元コード

サザンビーチちがさき花火大会 クラファンで運営強化 100円から支援可能に

 茅ヶ崎市の4大イベントの一つで、夏の風物詩として親しまれている「サザンビーチちがさき花火大会」が8月2日(土)に開催される。茅ヶ崎市と共同事務局を担う市観光協会では今年も、インターネットなどを通じて資金を調達するクラウドファンディング(以下クラファン)を実施。協賛を広く募り、安定的な運営につなげたい考えだ。

 同花火大会がクラファンを実施するのは今年で2回目。昨年は周知不足もあって55万2000円だったことから、今回は1人当たり100円からの協賛を呼び掛ける。目標額100万円(6月10日時点で支援者55人、支援総額6万900円)の達成を目指す。

 同花火大会は今年で51回目。昨年は約5万人の観客が来場した。これまで実行委員会形式で行われてきたが、今年は茅ヶ崎市と観光協会の共催となり、共同事務局を立ち上げて運営している。

 開催費用は市の予算や観光協会が集めた協賛金などに加え、有料席の売り上げを含む総予算でまかなわれてきたが、近年は物価高騰や企業・団体からの支援が縮小傾向に。この状態が続けば、中止の可能性もあることから事務局では市民からの協力を求めていくため今回、クラファンを強化したという。

 希望者は観光協会のホームページへ。協賛すると同花火大会のオリジナル壁紙が贈られる。締め切りは8月3日(日)。事務局の河井朋洋さんは「市民の皆さんの力で花火大会を持続的に開催できるようご協力をお願いします」と話している。

ゴールを狙う佐土原選手=©FENAGOYA

寒川町 佐土原選手が表敬訪問 「バスケで地域貢献したい」

 寒川町出身で、プロバスケットボールB1リーグ・ファイティングイーグルス名古屋で活躍する佐土原遼選手(25)が、6月6日に寒川町役場を表敬訪問した。今年2月にはアジアカップ予選に出場するバスケットボール男子日本代表の直前合宿参加メンバーにも選出されるなど、その実力に注目が集まっている。「バスケを通して寒川町で社会貢献がしたい」と、地元への思いを語った。

 今回が初の表敬訪問となった佐土原選手。自身がバスケを始めたきっかけや寒川町への思いを話し、「オフシーズンには町の学校を訪問し、子どもたちとの交流ができれば」と今後の地域貢献への意欲を示した。木村俊雄町長は「これからも頑張ってほしい」とエールを送り、「寒川町をぜひ一緒に盛り上げてもらえたら」と話した。

寒川から世界へ

 佐土原選手は両親の影響で小3の時に旭ミニバスでバスケを始めた。東海大学時代は、全国大会常連の名門校出身選手が揃う中、主力として活躍し、全日本大学バスケットボール選手権で優秀選手賞に輝いた。大学在学中の2020年に、特別指定選手として広島ドラゴンフライズに加入。23―24シーズンにファイティングイーグルス名古屋へと移籍した。

 現在のポジションはスモールフォワード・パワーフォワード。「フィジカルの強さを生かしたプレーと、攻守のどちらもこなせるオールラウンダーであることが強み」と話す。

 今シーズン(24―25)は平均得点数12・8点を記録。3月5日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦では、キャリアハイとなる1試合28得点をマークするなど活躍を見せた。

 現在の目標は今年8月にサウジアラビアで開催される「FIBAアジアカップ2025」に出場する日本代表の登録メンバー入り。「選ばれるのは決して簡単ではない」というが、「試合に出場し、自身の強みを生かしてチームに貢献できたら」と意気込んだ。

神奈川県土地家屋調査士会湘南第一支部の新支部長に就任した 石井 公治さん 藤沢市在住 55歳

正確さと信頼で境界測る

 ○…茅ヶ崎、寒川、藤沢、鎌倉の土地家屋調査士91人が所属する神奈川県土地家屋調査士会湘南第一支部の支部長に就任した。23年前から同会に所属し、「恩返しをするつもりで就任を決めた」と話す。土地家屋調査士とは、土地や建物の測量・調査を行い、法務局への登記手続きをする国家資格。「大切な仕事なのに知られていない。地域住民向けの無料相談会やセミナーを開催するなどを通して、もっと世の中に発信していきたい」と、その言葉には責任感と新たな挑戦への意欲がにじむ。

 ○…横浜で生まれ育った。高校卒業後、測量のアルバイトを経験し業界へ足を踏み入れた。その後、横浜や鎌倉の事務所で勤めながら経験を積み、仕事の傍ら土地家屋調査士の資格を取得した。31歳で独立し、現在は藤沢市に事務所を構える。仕事で大切なことは「正確性」。「私生活は意外と大雑把なんだけどね」とにこり。

 ○…請け負った仕事の記憶の中で最も鮮烈なのは、共有の土地を巡ったトラブルを解決に導いた時だという。「合意に至った瞬間、当事者同士が握手を交わす場面に立ち会った。書類よりも固い契りを目の当たりにしてやりがいを感じた」と振り返る。「技術はできて当たり前。実はこの仕事で一番大切なのは、いかに人に信頼してもらえるかだと思う」

 ○…オフの顔は、妻と二人の娘、そして愛犬と過ごす心優しい父親だ。社会人になった娘たちとは「以前よりは少なくなってしまったけれど、たまに一緒に出かけるのが楽しみ」と目尻を下げる。「妻と二人で整体にいくか、自宅でゆっくりするか、おいしいものを食べに出かけるかだね」と、束の間の休息も家族との時間で満たされている。

イベントをPRする実行委員会メンバー

元町21店をはしご酒 ぐる呑み 17日〜3日間開催

 茅ケ崎駅北口周辺の元町エリアの飲食店21店舗で「はしご酒」を楽しめる「ぐる呑み茅ヶ崎元町」が6月17日(火)から19日(木)まで開催される。茅ヶ崎ぐる呑み実行委員会主催。

 各参加店舗、または協力店舗でチケット(3枚セットで3000円)を購入して1枚提示すると、お得な特別メニューが提供されるという同イベント。和食や中華、ブラジル料理、海鮮、バーや居酒屋などで飲み歩きが楽しめる。「3日間だけの食べ歩き、飲み歩きツアーをぜひ楽しんで」と主催者。

 詳細、問い合わせは左記の二次元コードから。

道の駅オープンへ キーマンインタビュー【1】 地域の声 吸い上げカタチに 高山 和茂 さん(湘南地区まちぢから協議会会長)

 7月7日にグランドオープンを控える道の駅「湘南ちがさき」。「より愛される施設」にしようと奔走してきた地域のキーマンたちを連載で紹介する(全4回)。

 道の駅の開業で地域経済の活性化が期待される一方、国道134号線沿いに位置し、付近に学校もあることから、地元住民の間には工事車両による事故や完成後の渋滞、暴走族問題への懸念も根強い。湘南地区まちぢから協議会の会長としてこうした声に寄り添い、施設の建設や運営に反映させようと奔走きたのが、高山和茂さんだ。

 開業に向けた行政側との折衝では、犯罪等の抑止力向上につながる赤色灯付き警察官立ち寄り所や、開業時の混雑対策を目的とした臨時駐車場の設置に漕ぎつけた。「行政側も地域との意見交換会や工事説明会などの機会を積極的に設けてくれた。要望に対しても知恵を絞って最善策を提案してくれた」と評価する。自身については「(住民の意見を)吸い上げるパイプ役に注力してきた」と振り返る。

 オープンを前に「開業したら、遠方からもたくさんの人が訪れるので、地域の活性化につなげてほしい。また、災害時の一時避難所としてエマージェンシーシートや簡易トイレ等が備蓄されているが、避難施設としての機能をより強化していってほしい。地域住民が『便利なものができたな』と思える施設になっていくはず」と話した。

人気だった舌圧検査

「歯っぴぃデー」に500人 歯科医師会の主催イベント

 一般社団法人茅ヶ崎歯科医師会と茅ヶ崎市、寒川町による歯と口の健康週間イベント「歯っぴぃデー」が6月8日、茅ヶ崎市役所と寒川総合体育館で開催され、約500人が来場した。

 歯科医師会員による講演のほか、歯科相談や健口(けんこう)体操なども行われた。茅ヶ崎会場では舌圧測定も行われ、市内東海岸北から参加した女性(65)は「自分の体のことは知っているようで知らないものだと、結果を見て驚いた。今日を機に、より『健口』を意識したい」とし、口内菌の顕微鏡検査を体験した市内松林から親子3人で来場した子ども(6)は「菌が動いていてびっくりした。歯磨きをしっかりする」と話していた。

食品ロス削減に協力を 15日 勤労市民会館

 茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)が主催して6月15日(日)から25日(水)まで、フードドライブが実施される。

 フードドライブは、家庭で余っている食品を集めて支援が必要な人や団体に届ける活動を指す。

 期間中は賞味期限が3カ月以上あるものや未使用・未開封、常温保存ができるもの、食品表示があるものなどを受け付ける。アルコール飲料や生鮮食品、冷蔵・冷凍食品などは不可。「この機会に食品ロスにご協力いただければ」と担当者。

 受付時間は午前9時から午後9時までで、提供の際は1階事務室へ。問い合わせは同館【電話】0467・88・1331へ。

箏と三絃おさらい会 22日 文化会館小ホールで

 池上箏・三絃教室主催の2025年おさらい会が6月22日(日)、茅ヶ崎市民文化会館小ホールで開催される。午前10時15分開場、10時30分時開演。入場無料。

 箏と尺八の名曲「春の海」の作曲者として知られる宮城道雄の作品を中心に、バラエティーに富んだ37演目を予定。茅ヶ崎市のほか大阪や熊本、福井など全国の稽古場から集まった生徒ら約50人が熱演する。東京藝術大学邦楽科卒業披露として、30人近くで演奏する壮大な「翠の山よ〜高尾山によせて〜」(池上眞吾さん作)のほか、賛助出演には清野樹盟さん(尺八)鹿野竜靖さん(三絃・十七絃)、友情出演に奥野楽さん(箏・十七絃)も来場する。

 プロ奏者や邦楽コンクールの金賞受賞者などを輩出している同教室は、池上眞吾さんと池上亜佐佳さんが主宰。

 問い合わせは同教室【電話】0467・83・1058へ。

子ども向け海の安全教室 15日 高砂コミセン

 高砂コミュニティセンター(茅ヶ崎市中海岸1の2の42)で6月15日(日)、海の安全教室が開催される。午後1時開始。主催は茅ヶ崎南地区まちぢから協議会、日本水辺安全協会が共催。

 「浮き輪は絶対ではない?」「海洋生物はどんなものがいる?」など海の安全や生態について学ぶ座学のほか、実際に起こりうる海での事故を紹介するコーナーなどを実施。こども向けにミニ潜水士服を試着しての写真撮影会も行う。

 担当者は「波と風、気温や気候などの状況では海や川で遊ばない勇気をもってもらうなど、今回の教室を通じて海や川で遊ぶ際の心得を知る機会になってくれれば」と話している。

 詳細は同所【電話】0467・57・0891へ。

毎月第3火曜日開催

長谷川書店 親子で絵本とおはなし会 6月17日、ネスパ茅ヶ崎店

 「絵本とおはなし会」が6月17日(火)、JR茅ケ崎駅北口そばの長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店6階ギャラリーで開催される。午後3時から。

 同店が展開している「読書推進活動」の一環で、昨年10月に300回を迎えた大人気イベント。毎回テーマに沿った絵本を7〜8冊選び、ボランティアが読み聞かせを行っている。今回のテーマは「いっしょに」。入場は無料、予約等は不要。詳細は同店【電話】0467・88・0008へ。

鈴木さん=会場にて

「ご縁」つなげ20回 盛況 里山マルシェ

 「茅ヶ崎北部を元気に」を合言葉に開催されている茅ヶ崎里山マルシェが6月1日と2日、県立里山公園近くの鈴木ひを里さん宅で行われ、300人を超える人が訪れた。

 今回で20回目を迎え、多くのクラフト作品や飲食物も並び、来場者は思いおもいに楽しんでいた。主催する鈴木さんは「ご縁がつながり広がるよう、北部が元気になるよう、これからも続けていきたい」と話した。

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道の駅湘南ちがさき HPがリニューアル!詳細情報が続々

 7月7日にグランドオープンとなる道の駅「湘南ちがさき」のオフィシャルホームページがリニューアルした=写真。

 更新されたのは、開業の1月前となる6月7日の午前0時。施設については、1階テイクアウトコーナーと2階イートインコーナー各店の営業時間なども判明。午前8時から営業する店もある。ほかに、キッズスペースやドッグランの情報も明記されている。

 また、「お知らせ」としてフロアマップやプレオープンなどについても情報発信している。

 同ページは(URL)https://m-shonanchigasaki.com/へ。

バドミントン講習会 7月8日 北部公民館

 初心者向けの「ファミリーバドミントン講習会」が7月8日(金)、北部公民館(寒川町宮山2820の1)で開催される。時間は午後1時30分から3時30分まで。現在参加者を募集中。

 ファミリーバドミントンの特徴として、ラケットのシャフト(グリップと打つ面をつなぐ部分)が短いため、手のひらで打つ感覚でシャトルを打つことができる。シャトルはスポンジボールに羽が付いたものを使うため、打った際のスピードが抑制され、初心者でも打ち合いを続けられる利点がある。講師は寒川町レクリエーション協会会員が務める。

 対象は町内在住または在勤の先着12人で、参加無料。室内シューズを持参の上、動きやすい服装で来場を。

 詳細および問い合わせは北部文化福祉会館【電話】0467・74・1515へ。