神奈川県土地家屋調査士会湘南第一支部の新支部長に就任した 石井 公治さん 藤沢市在住 55歳
正確さと信頼で境界測る
○…茅ヶ崎、寒川、藤沢、鎌倉の土地家屋調査士91人が所属する神奈川県土地家屋調査士会湘南第一支部の支部長に就任した。23年前から同会に所属し、「恩返しをするつもりで就任を決めた」と話す。土地家屋調査士とは、土地や建物の測量・調査を行い、法務局への登記手続きをする国家資格。「大切な仕事なのに知られていない。地域住民向けの無料相談会やセミナーを開催するなどを通して、もっと世の中に発信していきたい」と、その言葉には責任感と新たな挑戦への意欲がにじむ。
○…横浜で生まれ育った。高校卒業後、測量のアルバイトを経験し業界へ足を踏み入れた。その後、横浜や鎌倉の事務所で勤めながら経験を積み、仕事の傍ら土地家屋調査士の資格を取得した。31歳で独立し、現在は藤沢市に事務所を構える。仕事で大切なことは「正確性」。「私生活は意外と大雑把なんだけどね」とにこり。
○…請け負った仕事の記憶の中で最も鮮烈なのは、共有の土地を巡ったトラブルを解決に導いた時だという。「合意に至った瞬間、当事者同士が握手を交わす場面に立ち会った。書類よりも固い契りを目の当たりにしてやりがいを感じた」と振り返る。「技術はできて当たり前。実はこの仕事で一番大切なのは、いかに人に信頼してもらえるかだと思う」
○…オフの顔は、妻と二人の娘、そして愛犬と過ごす心優しい父親だ。社会人になった娘たちとは「以前よりは少なくなってしまったけれど、たまに一緒に出かけるのが楽しみ」と目尻を下げる。「妻と二人で整体にいくか、自宅でゆっくりするか、おいしいものを食べに出かけるかだね」と、束の間の休息も家族との時間で満たされている。
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