さがみはら緑区版【6月26日(木)号】

一般会計1・19億円を補正 北の丘センター改修整備など

 相模原市は、市議会6月定例会議に補正予算案をこのほど提出した。一般会計を1億1900万円増額し、1年10カ月遅延している北市民健康文化センター(LCA国際小学校北の丘センター/下九沢)の改修整備などに計上した。

 同センターは老朽化のため改修を予定しているが、一連の業務を発注する民間事業者が決まらず事業に遅れが生じている。来年9月の事業者決定を目指し、選定に関する支援を外部に委託するため一般財源から897万8千円を盛り込んだ。26年度までに限度額2235万4千円とする債務負担も設定した。

 津久井湖観光センター(太井)の再整備には一般財源から939万2千円を計上、訪問介護などのサービス提供事業者の人材確保・経営改善に向けた取り組み補助には1億63万円を計上した。

 また、下水道管調査のため下水道事業会計は1億7292万円を増額する。

相模湖でバレエフェス 10月18日、19日の2日開催

 さがみ湖野外バレエフェスティバル2025が10月18日(土)、19日(日)に県立相模湖公園内に設置される野外特設ステージで開催される。上野水香さん、佐久間奈緒さんらトップダンサーが出演するバレエ公演や、来場者がバレエに親しむことができるさまざまな企画を予定している。

 イベントを主催するのは、相模湖地域でバレエを核にした地域活性化を目指す相模湖芸術・文化のまちづくり実行委員会(小川喜平実行委員長)。同会は23年に地域団体や地元企業らで発足。「バレエのまち相模湖」を目指し、将来的には相模湖湖畔に常設の「野外劇場」を建設することを目標に活動を続けている。これまでにバレエ公演や健康バレエ体操などを開催し、地域全体の機運醸成に尽力してきた。

 この気運をより高めることを目的に開催されるのが今回のバレエフェス。実行委員会では「一人でも多くの地域住民、子どもたちにバレエの楽しさ、素晴らしさをより身近に体感してもらい、『バレエのまち相模湖』を広く発信し、芸術・文化を活用した地域活性化・観光振興を図りたい」という。

誰もが気軽に

 現在決まっている内容は、18日の神奈川県主催によるバレエ公演『ジゼル』全2幕。ジゼル役には上野水香さん(東京バレエ団 ゲスト・プリンシパル)、アルブレヒト役には厚地康雄さん(元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)といったトップダンサーが出演。オープニングイベントなども行われる。19日は実行委員会が主催のバレエ公演『白鳥の湖』第2幕より。主演は佐久間奈緒さん(元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)ら。音楽とバレエのコラボレーション企画、チェアバレエのデモンストレーション&体験なども行われる。さらに、飲食店や物販の出店、地域団体による公演なども予定されている。

 イベントの開催が決まり実行委員会では「より多くの地域住民を巻き込んだイベントにしたい」という思いを抱く。今回のフェスは一部のバレエ愛好者だけでなく、老若男女を問わず誰もが気軽にバレエやダンス、音楽の世界を味わえる機会になると考える。さらに、「相模湖に行けばバレエに触れられる、バレエを近くに感じられるという認識を広め、さらなるにぎわいを創出することで、地域活性化・観光振興の一助にしたい」と先を見据える。

 チケットや最新情報は、今後開設予定のホームページやSNSで発信するという。

「先輩」を応援する旗を掲げエールを送る横山小の児童(写真は同校提供)

サッカー俵積田選手 代表選出に地元喜び 相模原市出身 児童がエール

 相模原市出身でJリーグのFC東京に所属するMF俵積田晃太選手(21)が、サッカー日本代表に初選出された。6月5日に行われた26年W杯北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦ではスタメン出場を果たし、10日のインドネシア戦では鋭いドリブル突破を見せた。代表デビューを受けて地元から喜び、応援の声が聞かれた。

「子どもたちの励み」

 「日本代表に選ばれたことを知り、6月の講話朝会で全校児童に紹介をしました。応援の気運が一気に高まり、PTAの協力のもと、応援のメッセージと応援旗を大急ぎで作成しました」。出身校である横山小学校(中央区横山台)の佐藤由起校長はそう話す。応援旗には児童の手形を押し、後輩からのエールを可視化した。「子どもたちの応援パワーが込められています。俵積田選手の活躍は子どもたちの励みです。全校で応援しています」

 「スピードとドリブルにもっと期待したい。あとはやっぱり得点だね、1点取ればこれからが見えてくる」。そう望むのは、かつて通った認定こども園よこやま幼稚園(中央区横山台)の佐藤宏明理事長兼園長。「若手はこういう時にチャンスを掴まないといけない。『食ってやろう』という気持ちで存在感を見せてほしい。出身幼稚園ということで誇りに思っている。大きく羽ばたいてほしい」

 「(幼稚園の頃)足の速さやボールの扱いなど、どれも(クラブの)記録を一通り塗り替えるくらい秀でていました。小3までは当社が運営するスポーツクラブにも所属していたので、側転なども得意。総合的なバランス能力が長けていました」。少年サッカー時代の所属チーム「ARTE八王子FCジュニア」(株式会社幼体連スポーツクラブ・八王子市小比企町)の佐藤文雄代表取締役専務は当時を振り返る。

 「(代表デビューについて)君が代のシーンでテレビに映っているのを見た段階で涙腺が緩んでしまった。指導者として感動もひとしお。次も期待しています」

市長「市民の誇り」

 一方、今回の代表選出について本村賢太郎相模原市長もエールを送る。本村市長は一昨年12月の表敬訪問での対面を回想し「その際『いつか日の丸を背負って、日本代表になって世界で活躍してほしい』とエールを送らせていただきましたが、こんなにも早く実現されたことは、相模原市72万市民の誇りです。これからも、世界中に俵積田選手の名が響くような素晴らしいご活躍を心から期待しています」などとコメントを発表した。

東京地方税理士会相模原支部の支部長に就任した 東元 勇樹さん 町田市在住 51歳

信頼第一、日々研鑽

 ○…相模原に拠点を置く税理士約300人からなる組織。「唯一の税の専門家。我々にしかできないことがある」。確定申告や税に関する無料相談、子どもたちへ向けた租税教室、相続税セミナーなど、地域に根差した活動を続けてきた組織は、昨年創立50周年を迎えた。「『信頼と貢献』『融和と団結』の活動指針を受け継ぎ、先輩方が築いてきた地域との信頼関係を継承していきたい」。思いを繋いでいく決意は固い。

 ○…高校卒業後、10年以上民間企業で経理を務めた。税理士の義父からの勧めが一つのきっかけとなり、20代後半で転身を決断。「人生で一番勉強しましたね」。6年間かかり合格を手にした。顧客の多くは中小企業。資金繰りや銀行との折衝など、会社員時代に現場で経験したことが税理士業務にも生きている。「会計業務や税務に関することに限らず、何かと頼りにしていただくことが多い。やりがいのある仕事です」。現在は事務所の代表社員として基盤を維持しながら、後進の育成も見据えている。

 ○…大阪生まれの「阪神ファン」。横浜で育ち、結婚を機に相模原へ移住した今も、家族や友人たちとスタジアムに足を運ぶ。「月に一回は確実に行きますね、節目には甲子園も行きます」。野球の話になると、真剣な表情がふっと和らぐ。

 ○…業界として、デジタル化への対応は喫緊の課題。会務の効率化や支部会員への支援を進めるため、今年度は「デジタル化推進部」を支部内に新設した。インボイス制度や電子帳簿保存法の改正など、税を取り巻く状況は毎年のように変わる。常に信頼される「一番相談しやすい相手」として顧客や納税者に正しい情報を伝える責任を果たすため、日々の研鑽の積み重ねを心に誓う。

参加無料 相模原市が「長崎オンラインツアー」の参加者募集中  7月12日開催、オンラインで被爆地の若者と交流

 戦後80年の節目に相模原市が「2025市民平和のつどい」と題し、平和の尊さを次世代へ継承するための様々な催しを開催する。その一つとして、被爆地・長崎とオンラインで繋ぐ「長崎オンラインツアー」が実施される。

長崎の若者がオンラインで講演

 このツアーは7月12日(土)午前10時30分から正午までの開催。長崎で修学旅行生の「平和公園周辺のツアー」をガイドしている若者の団体「ピースバディ」による講演が行われるほか、長崎の平和公園や爆心地公園がライブ中継される。

 市国際課の担当者によると、コロナ禍以前は少人数での現地体験と報告を行っていたが、オンラインで実施することで、より多くの参加者が自宅から手軽に被爆地の状況や現地の生の声に触れることができるため、オンラインの導入を企画したという。

幅広い世代の参加に期待

 相模原市では2021年から24年までの4年間に6回、広島でのオンラインツアーを実施してきたが、平和のつどい実行委員会から別の都市の話も聞きたいという要望があったことや、相模原市が加盟している日本非核宣言自治体協議会、広島のピースバディからの紹介があり、今年は長崎での実施が決定したという。長崎のピースバディとの交流は今回が初。

 同課担当者は児童生徒だけでなく、「子どもたちに平和を教えている学校の先生方や高校生、大学生など、幅広い年齢層の参加を期待している」と話す。現地の若い世代の活動の話を聞くことで、被爆地の若者が持つ価値観を知ることができると期待している。

オンライン参加か会場参加を選んで申込み

 参加費は無料。対象は小学生以上で、市内在住・在学者が優先。自宅からのオンライン参加(Zoom(R)利用)と、ソレイユさがみセミナールーム2(緑区橋本6-2-1 イオン橋本6階 シティ・プラザはしもと内)での会場参加の2つの方法がある。

 定員はオンライン参加が80人、会場参加が50人。申込みは7月9日(水)まで、専用フォーム(下記にリンクあり)または二次元コード(下記に市のホームページのリンクあり)から申し込む。

 詳しくは市国際課【電話】042-707-1569。

選手宣誓を引き当てた田中さん

高校野球 組み合わせ決定 7月7日に開会式

 「第107回全国高等学校野球選手権神奈川大会」の組み合わせ抽選会が6月14日、横浜市内で開かれた。開会式は7月7日(月)の午後4時から横浜スタジアムで実施され、1回戦は9日(水)から行われる。県内188校から、今年は連合6チームを含めて172チームが出場する。

 選手宣誓は慶應義塾高(同市港北区)が引き当てた。主将の代理でくじを引いた主務の田中良汰さん(3年)は「まさか当たるとは思わず、すごくうれしかった。(主将には)最後の大会にかける想いを全球児を代表して横浜スタジアムに轟かせてほしい」と話した。

 緑区内にある4校の初戦は以下の通り。

▽相模原城山/7月9日(水)9時/中栄信金スタジアム秦野/対西湘

▽相原/7月11日(金)11時30分/中栄信金スタジアム秦野/対横浜サイエンスフロンティアと大船の勝者

▽橋本(愛川・中央農業との連合)/7月10日(木)9時/小田原球場/対神奈川総合産業

▽津久井/7月10日(木)9時/サーティーフォー相模原球場/対津久井浜

※毎年恒例の区内の出場校紹介は次号7月3日号を予定しています

河合道雄氏

参院選 チームみらい 河合氏擁立 教育改革など訴える

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)で、政治団体「チームみらい」は会社員の河合道雄氏(34)を擁立した。河合氏は東大卒業後、京大大学院で教育学を研究。教育系企業に勤める傍ら、新たな学びや機会を提供する民間団体「HLAB」に携わり、教育改革や格差是正などの課題と向き合う。河合氏は「デジタルや対面を通じ、一人ひとりの声を国に届ける政治が必要。透明性も高めたい」と訴える。

カブトムシ捕まえた?

7月24日けんぶん講座参加者募集

 市立市民健康文化センター(南区麻溝台)の地元講師による文化講座。11回目となる7月24日(木)は子どもたちの夏休みにちなみ「カブトムシ」をテーマに行われる。

 講師は緑区在住で「昆虫文化を子供たちに伝える会」の代表を務める三宅潔さん(元埼玉大大学院教授)=写真。当日はカブトムシの捕まえ方や育て方、昆虫を知ることの楽しさ、里山における生物の多様性についてなど、三宅さんがスライドを使いながらわかりやすく紹介する予定。

参加費500円・定員20人

 この「けんぶん文化講座【11】」の参加費は1人500円。未就学児は無料。定員20人。先着順。申し込みは同施設【電話】042・747・3776。

SC相模原 市民1千人招待

12日ギオンス

 サッカーJ3・SC相模原は7月12日(土)に相模原ギオンスタジアム(ギオンス/南区下溝)で行われる福島ユナイテッドFC戦を「相模原市ホームタウンデー」として開催する。午後6時開始。ホームタウンデーでは協賛企業が同市在住・在勤・在学の1千人をバックスタンドB自由席に無料招待(抽選)。申し込みはクラブHPの専用フォームから。7月2日(水)締切。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は右記枠内に。
スタッフの土屋さん

「おひとりさま」の不安ワンストップで解決 サン・ライフの「ライフリリーフ」に脚光

 自分の葬儀や逝去後の諸手続きなど、単身高齢者の悩みは多い。そんな悩みをワンストップで解決するのが、シニアライフを総合支援する株式上場企業グループのサン・ライフの「ライフリリーフ」だ。

 ニーズに合った介護施設の紹介から万一病院に入院することになった際身元保証を行うほか、必要な書類も作成。「私にもしものことがあったら…」という将来の不安に対しては、元気なうちに自身の葬儀の形式や埋葬方法などを決めておくことも可能だ。そのほか携帯電話の解約やSNSアカウントの削除などプライバシーに関わる事務処理まで依頼できる。

 スタッフの土屋ユカイさんは「地域密着の安心感を大切に、高齢者の不安や悩みを一緒に解決します」と話す。

■問い合わせ/【フリーダイヤル】0120・99・1169「ライフリリーフ相談室」

内海聡氏

参院選 無所属連合内海氏、出馬へ 50歳、医師で作家

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に、政治団体「無所属連合」代表で、医師で作家の内海聡氏(50)が16日、出馬を表明した。

 内海氏は筑波大学医学専門学群卒業後、病院勤務を経て2013年に医院を開院。昨年、都知事選、衆院選(神奈川15区)に出馬し、落選。

 17日の会見で内海氏はワクチン・医療行政の見直しのほか「移民、外国人優遇、中小企業冷遇の反対」などを掲げた。

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参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)

佐久間吾一氏

参院選 日本改革党 佐久間氏を擁立 59歳、米軍人 叙勲剥奪訴える

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に、政治団体「日本改革党」は会社員の佐久間吾一氏(59)の擁立を決めた。

 佐久間氏は川崎市幸区出身で中央大学卒。2015、19年には川崎市議選に立候補し落選した。

 6月12日の本紙の取材に、佐久間氏は「消費税廃止、新型コロナワクチン接種後の超過死亡の責任追及、日本本土空襲を指揮した米軍司令官カーチス・ルメイ氏の勲章剥奪を訴えたい」とした。

就任したレマールさん(左)とサムジャナさん

市の魅力 外国人が海外に発信 インバウンド狙い アンバサダーを任命

 相模原市は外国人観光客を呼び込むインバウンド施策の一つとして、外国人インフルエンサーに市の魅力を発掘、発信してもらう「外国人アンバサダー事業」を7月から試行的に実施する。それに先駆け、6月中旬には二人の外国人をアンバサダーに任命した。

 この事業は、外国人観光客を相模原市に今以上に呼び込むために、日本に住む外国人の目線で海外へ向けて市の魅力をPRするもの。市観光政策課の担当者は「日本人が思う市の魅力と外国人が感じる市の魅力には、違う部分があるかもしれない。日本人が気付かない魅力を外国人の目線で発信してもらいたい」と事業の意図を説明する。

SNSに英語で

 アンバサダーに任命されたのは、相模原ビジネス公務員専門学校(中央区)に通うアンポラド・レマールさん(2年/フィリピン出身)とネパリ・サムジャナさん(1年/ネパール出身)。2人は同校の観光学科で学んでいる。

 レマールさんは、母親が日本で生活していることもあり、日本に親近感を持っていたことから来日。旅行が好きなことや動画サイトで日本の魅力を発信していた経験があったことから、アンバサダーの話に「ぜひやってみたい」と応募した。レマールさんは「高尾山の頂上から観覧車が見えてその時から相模湖が気になっている。一度見に行ってみたい」と話す。

 一方のサムジャナさんは、友人の兄が日本で自動車の勉強をしていたことから、日本文化やアニメの話を聞くうちに日本に興味を持ち留学を決めた。これまでに相模原の観光経験はないと言い、「いろいろな場所を知りたい。特に神社や湖を見てみたい。ネパールや世界中にいる友達に相模原の魅力を紹介してみたい」と話す。

 二人は夏と秋に予定しているモニターツアーに参加し、レマールさんはFacebook、サムジャナさんはTikTokを使い英語で情報を発信する。ネマールさんは「アンバサダーとして自分の気持ちをきちんと伝えられるように頑張りたい」、サムジャナさんは「写真をたくさん撮って動画を作り、海外の人に見てもらえるように頑張りたい」と意気込む。

 市は今回の事業で課題などを抽出し、将来的にインフルエンサーを公募し、諸外国に市の魅力を発信する事業の本格実施を目指す。

セミナー告知チラシ

相模原市で「ペーパー&プレティーチャーセミナー」受講者募集 8月2日、橋本公民館で開催

 相模原市教育委員会は、教員免許を持ちながら教職経験がない「ペーパーティーチャー」や、これから教員を目指す「プレティーチャー」を対象としたセミナーの受講者を募集している。昨今、顕在化している教職員不足を補う人材の発掘が目的。

 今回で4回目となるセミナーは8月2日(土)午後2時から3時30分まで、橋本公民館中会議室(緑区橋本6-2-1 イオン橋本店6階シティ・プラザはしもと)で開催される。

現役の声を聞く貴重な機会

 当日は動画視聴と、現場で活躍する教員らを交えたパネルディスカッションが行われる。パネリストは小学校勤務の非常勤講師と中学校勤務の常勤代替教諭(ともにペーパーティーチャーから勤務開始した人)、市内小学校の校長先生の3人。学校の1日の流れや現状、子どもたち・授業の様子、保護者との関わりといった、実際の教職現場に関する貴重な話が聞ける。

 終了後には具体的な疑問を解消できる個別相談会、常勤代替教諭(臨時的任用職員)、会計年度短時間勤務職員(非常勤講師)の登録会も実施される。

 以前のセミナー参加者からは「現場の声が聞けて安心した」「相模原市で教員をやってみたいと感じた」といった感想があった。

 定員30人で先着順。参加費無料。申し込みは専用フォーム(下記にリンクあり)から。締め切りは8月1日(金)正午まで。

 問い合わせは市教育委員会教職員課【電話】042-707-7438。

イベント告知ポスター

藤野が幻想的な雰囲気に 7月6日から 竹あかりイベント

 藤野駅周辺で7月6日(日)から13日(日)まで、「FUJINO BAMBOOARIUM 里に灯る交わりの竹あかり」が開催される。藤野商工会青年部が50周年事業として企画するイベント。期間中は藤野駅周辺一帯が柔らかな竹あかりに包まれる。

 放置された竹林が多いと言われる藤野地区。同青年部では竹林を整備するだけでなく、伐採した竹を地域の資源として活かせないかを考え、切り出した竹に穴を開け、優しいあかりを灯すイベントを企画。同青年部50周年特別委員会の山崎勇貴委員長は「地域の課題を希望の火として灯していきたい」と思いを話す。

 竹あかりの製作には、地域の子どもたちや多くの人が携わった。山崎委員長は「地域全体で関わってもらい、関わってきた人たちの心にも火を灯したいと考えた。今後、5年、10年と続き、藤野を代表するイベントになれば」と語った。

 初日の6日午後3時から8時まで、オープニングイベントを開催。特設ステージでは、よさこいやお囃子、プロミュージシャンによるライブパフォーマンスも披露され幻想的な空間へと誘う。会場では弁当やオードブル、ピザ、ウインナー、串焼きなど藤野のグルメも堪能できる。山崎委員長は「イルミネーションと音楽、藤野グルメが一度に楽しめる機会。たくさんの人に足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 最新情報はInstagramなどで発信中。問い合わせは同事務局【電話】︎042・687・2138。

風になびく七夕飾り(6月20日撮影)

七夕飾りが彩る 7月7日まで 相模湖公園

 県立相模湖公園(与瀬317の1)に七夕飾りが設置され、園内をカラフルに彩っている。

 この飾りは同園が地域の保育園などに依頼して設置したもの。来園者も園内に用意された短冊に願い事を書いて飾ることができる。

 七夕飾りは7月7日(月)まで設置される。

「ナガサキ」より『 谷口稜曄』 2008年

戦後80年 心に刻む「沈黙の伝言」 江成常夫写真展、相模原市民ギャラリーで 8月2日〜24日、9日にギャラリートークも

 戦後80年の節目に合わせ、相模原市民ギャラリー(中央区相模原1-1-3 セレオ相模原4階)で8月2日(土)から8月24日(日)、「戦後80年 江成常夫写真展 沈黙の伝言」が開催される。主催は相模原市(同ギャラリー)。

 毎年、同ギャラリーでは自主企画展を開催しており、担当者は「戦後80年のこのタイミングで実現したかった」と江成氏に交渉し開催に漕ぎつけたという。

国際的に評価される相模原の作家

 江成氏は1936年相模原市生まれの写真家で、半世紀以上にわたり「負の昭和」をテーマに制作を続けてきた。その活動は戦火で失われた声なき声を代弁し、現代にその災禍を伝えるものであり、木村伊兵衛賞や土門拳賞などを受賞。

 近年では複数の作品が米国のテキサス大学付属「ドルフ・ブリスコー米国史センター」に収蔵されるなど、国際的にも注目されている。

沖縄と広島・長崎、戦争の傷跡

 本展では、「もの言わぬ語り部」として戦争の惨劇を伝える沖縄のガマ(自然洞窟)とそこに残された遺品の写真、そして広島・長崎の被爆者たちのポートレートを中心に展示する。主催者は「戦後80年の今、本展が平和を祈念する機会となれば」としている。

 会期中の8月9日(土)午後2時から午後3時には江成氏が作品を語るギャラリー・トーク、8月24日(日)午前10時30分から正午には東京藝術大学名誉教授の伊藤俊治氏との「フォトシティさがみはら25周年記念対談」も開催される。

 開館時間は午前10時から午後6時まで (最終入場午後5時50分まで)。水曜休館。観覧無料。問い合わせは同ギャラリー【電話】042-776-1262。

中川理子さん

チェコ音楽を聴く 7月12日 中川理子さんコンサート 

 緑区出身のバイオリニスト・中川理子さんのコンサート「ドヴォルザークからの手紙〜チェコ音楽を聴く《2通目》」が7月12日(土)、杜のホールはしもとの8階多目的室で行われる。午後7時10

分開場、7時30分開演。

 チェコ共和国に音楽留学中の中川さんが、一時帰国して開催する「チェコ音楽に特化した」自主公演の第2弾。今回は、チェコで出会い、同じ学校の先生に学ぶ、ピアニスト・竹澤遥さんと共に音を奏でる。

 演奏するのはチェコの音楽家・ドヴォルザークの『マズルカ』、ヤナーチェクの『ヴァイオリンソナタ』ほか。中川さんは「チェコ音楽の魅力をぜひ、聴いてほしい」と来場を呼び掛ける。

 入場料1500円、全席自由(6歳以上、車椅子席有)。チケットの問い合わせは、チケットMove【電話】042・742・9999。