川崎区・幸区版【7月11日(金)号】

川崎市妊婦健診 補助券から受診券へ 助成額も大幅拡充

 川崎市は7月1日から、妊婦健康診査を受診する際に使用していた補助券から受診券に変更し、助成額を合計8万9千円から13万5千円へと大幅に引き上げた。この新制度では、病院等と妊婦の健診結果を共有できるようになり、妊娠期からの相談、健康支援につなげることがねらい。神奈川県内で受診券方式を導入するのは初。

 妊娠時の異常の早期発見や母子の健康管理向上に加え、健診結果に基づいた妊婦一人ひとりへの切れ目のない支援を提供することが目的。

 これまでの補助券は、健診を金銭的に補助する形だった。新しい受診券方式では、金銭的な補助だけでなく、医療機関が健診結果を記入し、その内容が市へ共有されるように。これにより、市はこれまで把握することが難しかった個々の妊婦の健康状態を専門職が正確に把握し、相談支援や生活習慣の改善サポートといった、より充実した支援に活用できるという。

 また、助成額は市内医療機関での費用などを考慮し、従来よりも4万6千円を増額。14回分で合計13万5千円相当の受診券となった。

 新制度の対象は、7月1日以降に妊娠届を提出した人で、母子健康手帳と共に区役所の窓口で交付。6月末までに妊娠届を提出し補助券を受け取った人には経過措置が設けられ、今年4月以降に受診した健診費用の自己負担分について、増額分である4万6千円を上限に助成が受けられる(別途申請が必要)。

 妊婦健診の受診券化は、全国的に導入が進んでおり、市によると全国の自治体で92%が取り入れているという。神奈川県内では、川崎市が初となる。市の担当者によると、受診券方式の場合、妊婦個々の健診結果を記載し行政に送る手間がかかるため、医師の負担が大きいことから進んでいなかったという。「川崎市医師会の協力によって実現できた」と話す。

 市は今後、健診結果をデータで管理するデジタル化を進めていきたい考え。「里帰り出産した場合も健診結果を共有できるようになる。川崎市で妊娠・出産をするすべての妊産婦の皆さまの安心感につなげていきたい」と市担当者は話す。

若宮八幡宮でもらえる限定の御朱印

日吉商連若宮八幡宮 投票率アップへひと工夫 7月20日参院選で

 7月20日(日)に投開票を迎える第27回参議院選挙。3連休の中日に行われるため、投票率の低下が懸念されている。そんな現状を打破し投票率を上げようと、まちの商店街や神社ではさまざまな取り組みが予定されている。

 谷戸福栄会、南加瀬中央通り商和会、南加瀬原町商店会、小倉商栄会の4つの商店街で組織される日吉商店街連合会は、「選挙に行って、商店街に行こう!」と題したイベントを実施。投票を終えた投票済証明書を持って商店街の対象4店舗に行くと、景品と交換することができる。

 御菓子司㐂久(きく)屋では和菓子「若鮎」(100個)、三共商事ではソフトドリンク(200本)、花清では切花、苗物、ソフトドリンク、魚辰では三角くじで洗剤などの日用品がもらえる。投開票日の午前10時開始で、景品がなくなり次第終了。同連合会青年部部長の出口光徳さんは「投票率を上げるとともに、商店街も活性化させたい。楽しい7月20日になれば」と参加を呼び掛けている。

 若宮八幡宮(川崎区大師駅前/中村博行宮司)では、投票済証明書と引き換えに、限定の御朱印夏詣版を授与する。選挙に合わせた「自分で選んだ未来に光あれ」という文言と、みずらの髪型をしたかわいらしいイラストが付いた御朱印だ。通常初穂料は500円、受付は投開票日の午前9時〜午後5時。1人1枚のみで、納経帳やノートなど御朱印帳以外の直書きは不可。

 市選挙管理委員会はのぼり旗の掲出や啓発物の配布などの街頭啓発を予定している。川崎駅西口周辺(幸区)では11日(金)午前11時から、川崎駅東口周辺(川崎区)では13日(日)午後3時から行う。

 6日現在の期日前投票者数は、神奈川県選出議員選挙が29798人で、前回の2022年第26回参議院選挙と比較して、3854人増。比例代表選出議員選挙も同数で、前回より3853人増と、いずれも増加。

外国につながり持つ人たちが暮らしやすい世の中にするため尽力する 白(はく) 聖照(せいしょう)さん 川崎区殿町在住 29歳

信じる心が、道を切り拓く

 ○…外国につながりある子たちを支援する「The Lit Zone Beside」。2020年に中国籍の3人の仲間と立ち上げた。名称には「明るい所へ」と意味を込め、週に一度、中学生や高校生の学習支援やキャリア教育を行っている。「授業が楽しくなった」といった喜びの声が日々の活動の支えだ。親の事情で来日した子たちは言葉が分からなかったり、在留資格に不安を抱えるケースも少なくない。日本語の勉強をせず、同胞同士で集まっていれば、生活できるという思いを持つ彼らに、「居場所は自分で作っていかないといけない」と日本人との交流の大事さも伝えている。一方で日本も支援制度に改善の余地があるとも。共生社会の実現には「互いに歩み寄ることが大事」と力を込める。

 ○…中国遼寧省出身。中学卒業後、家族と暮らすため来日。日本の高校へ進学後「友達には本当に恵まれた」とクラスメイトが言葉を教えてくれて日々が楽しくなった。自身の経験を役立てようと、大学に進学後は、ボランティアで外国ルーツの子の学習支援を行うようになったのが取り組みの原点。接してみると、家庭状況に不安を抱えている子も多く、問題の根深さを知った。

 ○…最近は、外国につながりを持つロールモデルとして中学や大学などで講演を行ったり、県の外国人代表者会議にも参画。2025年には外国人の在留資格の申請も支援していくために、行政書士の資格も取得するなど活動の幅は広がる。

 ○…趣味は、山登り。「気分転換になる」と忙しい日々をリセットする。「人事を尽くして天命を待つ」が座右の銘で「自分にやれることは全てやりたい」と話しぶりから次なる目標を見据えているようだ。

看護大生からきゅうりを受け取る子ども

小倉神社 夏告げるきゅうり祭り 家族連れで賑わう

 幸区の小倉神社(岩澤具治宮司)で7月5日、毎年恒例の「きゅうり祭り」が開催された。神社の境内には焼きそばやお好み焼き、チョコバナナといった飲食から、輪投げ、射的といった縁日までさまざまな屋台が並び、多くの子どもや家族連れで賑わった。

 同社はかつて小倉にあった八幡神社と八雲神社を合祀し、1956年に新しく新社殿を創建して生まれた歴史がある。きゅうり祭りは八雲神社で行われていた祭りで、「小倉神社に伝わってから70年近い。由緒はおそらくもっと古いはず」と小倉中町内会の土倉護曜会長は語る。

 当日は午後5時からきゅうりの配布を開始。総数は2000本で、1人当たり2本をもらうことができる。受け取りに並ぶ列は鳥居を潜って折れ、公道にまで延びるほど。毎年盛況で、訪れる人の数は平均して700〜800、多い年では1000人にも上るという。参加者は参拝を行ったのち、配布係の川崎市立看護大学の地域貢献委員会に所属する1年生5人から、きゅうりを受け取った。家族とともに訪れた宮坂基美さん(54)は「何十年か振りに来た。娘と孫と一緒に楽しめて嬉しい」と喜びを話した。

 同大学は地域貢献を目的として、小倉地域の商店街・町内会と協力し、毎年同祭りに参加している。配布を終えた野田伊吹さん(18)は「この地域の出身ではないけど、まちの人と交流できて幸せ。特にきゅうりを配って『ありがとう』と言ってもらえるのが嬉しかった」と笑顔を見せた。

 土倉会長は「毎年たくさんの人が訪れてくれるのは、地域にしっかり根付いている証拠。この伝統の灯を絶やさずに、これからもまちの人の憩いの場であり続けられるよう、努力したい」と力強く語った。

呉市の吉浦町(現・若葉町)の海軍工廠砲煩実験部から見た広島原爆のきのこ雲 撮影者:尾木正己 写真カラー化:渡邉英徳(東京大学大学院)

川崎市平和館 原爆写真をカラー化 終戦の日に合わせ特別展

 川崎市平和館(中原区)は7月26日(土)から、特別展「天然色で見る広島・長崎と80年後の世界」を開催する。8月24日(日)まで。午前9時から午後5時。8月11日を除く毎週月曜、12日(火)、19日(火)は休館。

 同館では、市民に戦争の悲惨さを伝え、平和に対する理解を深めてもらうことを目的に、毎年終戦の日である8月15日前後に特別展を企画している。戦後80年となる今年、東京大学大学院の渡邉英徳研究室の協力で、広島、長崎の原爆写真をカラー化したものを展示。同館の担当者は「モノクロ写真は遠い昔の風景と捉えがち。カラー化されることで、より最近のこと、自分事として感じる機会にしてほしい」と企画の意図を語る。

 そのほかにも、広島の高校生が被爆者の証言をもとに共同制作した「原爆の絵」、核実験の歴史、現在の核兵器の分布、核軍拡・軍縮の年表などのパネル展示を行う。6日(水)、9日(土)午前11時からと、午後1時からの2回、9歳以上の小学生を対象に、空襲や原爆などの戦争をテーマにしたアニメーション映画を上映する。定員30人(当日先着順)。

 終戦記念日となる15日(金)には平和館見学ツアーも実施。午後1時15分から2時15分。9歳以上で先着20人。事前申込み制で7月16日(水)から市ウェブサイト、電話、FAXで申込み受付。

 今回の特別展関連イベントして2つの上映会も開催する。8月2日(土)午後2時から、英国で制作された核戦争をテーマにしたアニメーション作品『風が吹くとき』を上映。16日(土)午後2時からは、日系人映画監督のスティーヴン・オカザキ氏が手掛けた、ドキュメンタリー映画『ヒロシマナガサキ』を上映。両日とも、事前申込み制で定員は先着40人。市ウェブサイト、電話、FAXで申込み。

 問い合わせは同館【電話】044・433・0171、FAX044・433・0232。

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5年生に向けて講話する阿蘓さん

新小倉小児童 課題解決のヒントを学ぶ 市内の起業家と共に

 起業家から社会課題の発見や解決案のヒントを得る「アントレプレナーシップ教育」が6月21日に、新小倉小学校(幸区新小倉)で開催された。5年生と6年生の児童約80人が講師の阿蘓将也さんと山崎文敬さんの話に耳を傾けた。

 阿蘓さんは物流工場で24時間運搬を支えるロボットを製造している(株)LexxPlussを経営。一方の山崎さんは道路や橋などのインフラを点検するロボットを製造している(株)イクシスを営む。授業で2人はそれぞれ解決したかった社会課題や当時の考え、起業した時の思いを伝えた。講義を聞いた児童からは苦労した話、仲間の見つけ方や勉強の仕方などの質問があった。

 この日は、5年生は自分たちの身の回りで困っていること、6年生は身の回りで困っている人をメモとして書き出してみるワークショップも実施され、次回は、チームに分かれて課題を共有し、イラストを交えながら紙にまとめることを予定している。

 参加した児童からは「自分が好きなことを突き詰めて課題を解決していく話が貴重だった」などの感想が寄せられた。

 授業は市が主催した。

寄贈した卓球台を囲んで記念写真に納まる関係者

JFEスチール京浜労組 卓球台を寄贈 京町いこいの家に

 JFEスチール京浜労働組合(川崎区水江町)はこのほど、「京町いこいの家」(同区京町)に卓球台とソファー1台を寄贈した。6月26日には同施設で贈呈式を行い、渡部堅三同労組執行委員長から同施設を管理する島田潤二川崎区社会福祉協議会会長に目録を手渡した。

 贈呈式には両氏のほか、星名英保同労組書記長、組織内議員の林敏夫市議、吉田光悦同いこいの家運営委員長、服部一雄同区社会福祉協議会事務局長らが出席した。

 同組合は1985年から「小さな善意で大きな愛の手を」を合言葉に、組合員のポケットや机の中に眠っている小銭から寄付金を募り、定期的に福祉施設などに寄贈活動を行っている。渡部執行委員長によると、近年はキャッシュレス化が進んでいることから、チャリティーゴルフコンペを開催して寄付金を募ったという。

 目録を受け取った島田会長は、同施設では娯楽として「長年使われて老朽化していた。大事に使わせていただきたい」と感謝。吉田運営委員長は「新しい卓球台が入ったことで利用者がまた増えるのでは」と期待感を示した。

外国人人権法連絡会 マイノリティ白書発刊 ヘイト、育成就労制度など全8章

 人権問題に取り組む研究者や弁護士でつくる「外国人人権法連絡会」(田中宏一橋大学名誉教授、丹羽雅雄弁護士共同代表)が『日本における外国人・民族的マイノリティ人権白書』の2025年版=写真=をこのほど発行した。「クルド人差別等、最新の外国人・民族的マイノリティの人権状況が把握できる一冊」と同連絡会の瀧大知事務局次長は語る。

 A4判88ページ、全8章で構成。ヘイトクライム・人種差別、日本の外国人管理体制、移住労働者▽移民女性やマイノリティの子どもたちの権利、難民問題、国際人権基準とマイノリティの権利などについての論考を、大学教授や支援団体が執筆する。ヘイトクライム・人種差別の章では、凶悪化したクルド人ヘイト問題の最新の動向や相模原市の反差別条例の顛末などを紹介。川崎市に続く、悪質な差別行為を抑止する実効性ある禁止条例制定が不可欠であることを同章のはじめで強調する。

 また、技能実習制度に代わる育成就労制度をめぐる論点や日本語指導の必要な子どもの増加による問題、在日外国人の健康権についても取り上げる。2025年が日韓条約60年、人種差別撤廃条約60年、戦後80年の節目であることから、こうしたテーマから見る日本社会の課題について同会共同代表がページを割く。「ぜひご一読いただきたい」と瀧さんは語る。

 価格は1000円。申し込みは同連絡会ウェブサイト内のフォームhttps://gjhr.net/hakusho/2025-2/2025form/

右から認定証を手にする渥美社長と福田市長

おつけもの慶 ギネス達成を市長に報告 さらなる飛躍誓う

 川崎区のキムチ専門店「おつけもの慶」が6月26日、2月に達成したギネス世界記録を福田紀彦市長に報告した。

 2月のイベントでは白菜キムチの8時間の販売数記録に挑戦。記録達成となる2500個をわずか3時間で超え、結果的に5661個を販売した。途中で準備していた数が足りなくなり、急遽同社の他店舗から白菜キムチを持ってくる一幕もあったという。

 渥美和幸社長は「今後は食と音楽を掛け合わせたイベントを開催していきたい」と意気込み、福田市長は「川崎から世界へ羽ばたいてほしい」と期待を寄せた。

夏のスタートは殿町で SDGs体感イベント

 親子で楽しみながらSDGsを体感できる「とのまちリバーサイドフェスティバル」が7月19日(土)、殿町のLiSE(川崎生命科学・環境研究センター)などで開催される。午前11時から午後4時。入場無料、一部有料。主催は同実行委員会。

 スポーツやゲーム、ものづくり体験を通して、殿町の夏の魅力を体感できる。夏休みの宿題につながるようなイベントも。問い合わせは同実行委員会【携帯電話】070・6573・8631、メール:fes@funssports.com。

PC・スマホを学ぼう シニア向け 参加者募集

 シニア世代を対象に、パソコン(PC)とスマホの使い方が学べる教室が開かれる。主催は、川崎市とNPO法人かわさき創造プロジェクト。

 PC入門コースは【1】てくのかわさき(高津区溝口1の6の10)9月2日〜11月25日の毎週火曜【2】下平間幸会館(幸区下平間68の1)9月1日〜12月15日の祝日除く毎週月曜。各全12回、6千円。

 スマホコースはてくのかわさきで【3】iPhoneが9月5日〜26日の毎週金曜【4】Androidが10月10日〜11月7日の毎週金曜【5】下平間幸会館でAndroidが11月10日〜12月25日の毎週月曜。各全4回、2千円。

 時間は【1】〜【4】が午前10時〜正午、【5】は午後1時〜3時。対象は市内在住在勤在学の40歳以上。申込は住所・氏名・年齢・【電話】・希望コース(【1】〜【5】)、PC・スマホ歴、PC貸出希望有無を記入の上、往復はがき(〒210-8577川崎区宮本町1番地健康福祉局高齢者在宅サービス課)かファクス(【FAX】044・200・3926)。二次元コードでも受付。8月15日(金)(スマホのAndroidは9月12日(金))必着。応募多数は抽選。(問)【電話】044・200・2638

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川崎マリエン ボトルシップを作る夏 自由研究にも

 川崎港振興協会(川崎区東扇島)は、瓶の中で船を組み立てる、ボトルシップ工作教室を開催。

 日時は8月16日(土)、午前10時から午後3時半(昼休憩1時間あり)。場所は川崎マリエン研修室と会議室。

 対象は市在住・在勤・在学の小学生と保護者で、原則2人1組。募集人数は30組60人、応募多数の場合は抽選。参加費は2000円(2人1組の料金)。

 申し込みはメールの件名に「夏休み工作教室2025 申込み」と入力し、氏名、年齢、住所、電話番号(日中連絡可能なもの)を記載の上、jigyou.kakari@kawasakiport.or.jpへ。氏名と年齢は参加小学生と保護者の両方を記入。7月29日(火)締め切り。詳細・問い合わせは同協会 会館事業係【電話】044・287・6009。

川崎商議所 縁日気分で婚活イベント 9月6日 参加者募集

 川崎商工会議所と東京商工会議所大田支部は会員企業の独身者向けの婚活イベント「いい出会いCCI”愛”」を9月6日(土)、川崎商工会議所2階KCCIホールで開く。

 1対1のトークタイムや飲食フリータイムで距離を縮める。会場は縁日をイメージ。屋台飯や射的が楽しめるほか、パティシエ手作りのデザートブッフェも味わえる。

 主催者によると例年、複数のカップルが成立しているという。対象は20代から40代、定員は男女20人ずつで計40人。時間は午後4時から7時30分。参加費は1人3000円。申し込みは8月15日(金)まで。詳細は川崎商議所ウェブサイトから。

川崎市役所

「基本方針」改定に向け 区役所改革へ市民の声を 8月にワークショップ

 2026年の改定を目指す「区役所改革の基本方針」に関し、川崎市は市民から声を聴く「区役所ミライプロジェクト」地域ワークショップを8月5日(火)に中原区役所で開催する。7月15日(火)まで参加者を募集中だ。

 市は2016年、10年後の地域社会を見据えた区役所の在り方を示す「区役所改革の基本方針」を策定し、取り組みを進めてきた。しかし少子高齢化や全領域でのデジタル化といった社会環境の変化が著しいことから、新たな区役所像を示すため、策定10年を迎えるタイミングで基本方針を改定する。

 改定に向け、昨年度は市民アンケートや有識者ヒアリングを実施。アンケートでは、オンライン手続サービスを利用したいというニーズが高く、複数の手続きを一つの窓口で完結できる「ワンストップ窓口」を求める声が多かったことに加え、窓口での「親身な応対」や「専門的な相談」など、担当職員の丁寧な対応を望む声も多かった。

 「プロジェクト」は、区役所の望ましい未来像を市民と共に考える「場」づくりを目指すもので、今後は多くの市民が参加できるフォーラムも予定する。今回のワークショップでは、市民と区役所職員がグループワーク形式で意見交換を行う。市内に在住か在勤、市内の在校生・在学生の参加希望者を募集している。定員は10人で、これまでに募集した20人と6グループに分かれて自由に議論する。

 当日は午後6時から8時半まで。申し込みと問い合わせは市の区政推進課【電話】044・200・2258。

オレナ・ゼムリヤチェンコさん

ロシア侵攻で日本に避難 宙と緑の科学館 ウクライナの星空語る 解説員のオレナさん

 川崎市青少年科学館「かわさき宙と緑の科学館」(多摩区)では日本に避難しているウクライナ人女性を講師に招き、7月19日(土)に特別投影企画「ウクライナの星空の下で」を開催する。母国でプラネタリウム解説員を務めていたオレナ・ゼムリヤチェンコさんが、ウクライナの星と文化について解説する。

 オレナさんは、ウクライナ北東部のハルキウのプラネタリウムで解説員として働いていた。しかし2022年2月にロシアによる軍事侵攻が始まり、オレナさんが暮らすアパートも砲撃の被害を受けた。同年4月に日本へ避難。国内の同業者たちの協力を得て避難生活を送りながら、関東を中心に全国各地でプラネタリウム解説を続けている。

 「かわさき宙と緑の科学館」での特別投影企画は24年2月以来、2度目。今回はウクライナの夏の星空を投影し、オレナさんが夏のお祭り「イワナ・クバラ」など自国の文化を紹介する。

 「ウクライナの星空の下で」は午後4時30分から約1時間。先着200人で、当日午前9時30分から観覧券を発売する。当日は会場内に「ウクライナ人道危機救援金」の募金箱も設置する。問い合わせは科学館【電話】044・922・4731。

昨年度のプロジェクト

子どもと地域をつなぐ 「花づくり」今年も170校で クラファンもスタート

 川崎市は「全国都市緑化かわさきフェア」で実施した子どもと地域を花でつなげるプロジェクト「花づくり・花かざり」を、今年度も続けるべく、プロジェクトを支援するクラウドファンディングを開始した。

 昨年度に開催されたフェアは「みどりで、つなげる。みんなが、つながる。」をテーマに掲げ、事業の一環として、子どもたちが花を育てながら地域と交流を深めるプロジェクト「花づくり・花かざり」を実施。花苗を育て、水やりをし、頃合いを見て地域の花壇に届ける過程を通じ、子どもたちが街の緑化の大切さなどを体感し、地域と交流する機会を創出する狙いだった。

 フェアでは市内の公立小中学校と特別支援学校、計170校の児童・生徒が育てた計約7万株の花々が会場を彩った。そのレガシー(遺産)として、市は今年度もプロジェクトを継続。6月から各校で花苗を育て始め、7月3日からはプロジェクトを寄付で応援してもらうクラウドファンディングが始まった。

 クラウドファンディングは9月30日(火)までで、詳細は「ふるさとチョイス」か「ふるさと納税 for Good!」から。プロジェクトの詳細は市グリーンコミュニティ推進室【電話】044・200・1737。

市内在住䕃山さん 特殊詐欺の防止に感謝状 川崎警察署から

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、市内在住の䕃山登茂子さんが6月27日、川崎警察署(松尾博之署長)から感謝状を受け取った。

 市内にある無人ATMを訪れた䕃山さんは、高齢女性が携帯電話で通話しながら、ATMを操作している所に遭遇。困った様子だったため、声を掛けて話を聞くと不審点があり、警察に通報し、詐欺被害を阻止した。

 䕃山さんは「ニュースでよく見た事例。勇気を出して声を掛けてよかった」と話した。

 同署の生活安全第一課の担当者は、詐欺を未然に防ぐために迷惑電話防止録音機の設置や国際電話不取扱受付センターへ申し込むなどの対応を促し、「もし電話でお金の話が出たら、家族や警察に相談を」と述べた。

 

開催告知のチラシ

絵本読み聞かせ会 7月26日、川崎図書館

 読み聞かせボランティア「おはなしの花」が、7月26日(土)に市立川崎図書館で「夏休みとくべつおはなしかい」を開く。

 おすすめ本の紹介や「三角おむすび物語」の紙芝居も予定。主催者は「昔話や楽しい絵本を読みます」と募集を呼び掛けている。参加費無料、午後1時から2時。小学校低学年が対象。定員は先着10人、申込み不要。詳細は同図書館【電話】044・200・7011。

右奥から時計回りに、金子さん、櫻庭社長、伊藤さん、須山さん

FM大師で新番組 FM大師オリジナル番組紹介【2】 「まんまるさんの和ごころ便り」

 川崎区中心のコミュニティーFM放送局・FM大師で7月1日、新番組「まんまるさんの和ごころ便り」が始まりました。

 株式会社瑠璃子(櫻庭瑠璃子社長)の提供で、櫻庭社長のほか、同社の金子律子さん、伊藤道一郎さんの3人と、ナビゲーターの清水暁さん、須山成美さんとともに、軽快なトークを届けます。合言葉は同社の理念でもある「まんまるさん」。古き良き日本の和ごころをラジオを通して伝えていきます。

 毎週火曜日午後3時〜4時の放送。「人を思いやる心を伝えたい」と櫻庭社長は話します。

広々としたスタジアムで楽しくプレー

GO!GO!!フロンターレ

スタジアムで腕競うグラウンド・ゴルフ大会

 富士通スタジアム川崎で7月25日(金)、「第112回 富士通スタジアム川崎グラウンド・ゴルフ大会」が開催。小雨決行。

 50歳以上なら誰でも参加でき、緑の人工芝の上でプレーを楽しむことができる。試合は計32ホールの個人戦。参加賞が用意されているほか、男女別の上位5位までの入賞者には賞品が贈られる。ホールインワン賞や、誰にでもチャンスがあるお楽しみ抽選会もあり、毎回多くの参加者で盛況だ。

 開催時間は午前9時から午後3時(予定)。参加費は保険料込みで1600円。定員は先着100人で、申し込みは氏名、郵便番号、住所、電話番号、生年月日、グラウンド・ゴルフ歴を記載の上、電話、FAX、メールのほか、同スタジアムへの直接持参でも受け付けている。7月20日(日)締切。担当者は「気持ちの良いスタジアムで一緒に楽しみましょう」と参加を呼びかけている。

 (問)富士通スタジアム川崎【電話】044・276・9133、【FAX】044・276・9144、メール:fujimi-info@frontale.co.jp。

画像はいずれも川崎フロンターレ