川崎区・幸区 文化
公開日:2025.07.11
小倉神社
夏告げるきゅうり祭り
家族連れで賑わう
幸区の小倉神社(岩澤具治宮司)で7月5日、毎年恒例の「きゅうり祭り」が開催された。神社の境内には焼きそばやお好み焼き、チョコバナナといった飲食から、輪投げ、射的といった縁日までさまざまな屋台が並び、多くの子どもや家族連れで賑わった。
同社はかつて小倉にあった八幡神社と八雲神社を合祀し、1956年に新しく新社殿を創建して生まれた歴史がある。きゅうり祭りは八雲神社で行われていた祭りで、「小倉神社に伝わってから70年近い。由緒はおそらくもっと古いはず」と小倉中町内会の土倉護曜会長は語る。
当日は午後5時からきゅうりの配布を開始。総数は2000本で、1人当たり2本をもらうことができる。受け取りに並ぶ列は鳥居を潜って折れ、公道にまで延びるほど。毎年盛況で、訪れる人の数は平均して700〜800、多い年では1000人にも上るという。参加者は参拝を行ったのち、配布係の川崎市立看護大学の地域貢献委員会に所属する1年生5人から、きゅうりを受け取った。家族とともに訪れた宮坂基美さん(54)は「何十年か振りに来た。娘と孫と一緒に楽しめて嬉しい」と喜びを話した。
同大学は地域貢献を目的として、小倉地域の商店街・町内会と協力し、毎年同祭りに参加している。配布を終えた野田伊吹さん(18)は「この地域の出身ではないけど、まちの人と交流できて幸せ。特にきゅうりを配って『ありがとう』と言ってもらえるのが嬉しかった」と笑顔を見せた。
土倉会長は「毎年たくさんの人が訪れてくれるのは、地域にしっかり根付いている証拠。この伝統の灯を絶やさずに、これからもまちの人の憩いの場であり続けられるよう、努力したい」と力強く語った。
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