金沢区・磯子区版【7月24日(木)号】
YAMAYURIのユニフォーム姿の小山田さん

女子学童野球 小山田さんが県選抜に 金沢区から唯一の選出

 金沢区の少年野球チーム「横浜金沢Ⅴ・ルークス」に所属する小山田梓珠さん(西金沢学園小学部6年)が、女子学童野球の神奈川県選抜チーム「YAMAYURI」のメンバーに金沢区から唯一選ばれた。小山田さんは「スタメンをとり、監督に優勝をプレゼントしたい」と意気込み、8月に岡山県で開かれる全国大会に向けて練習を重ねている。

 YAMAYURIは「NPBガールズトーナメント 全日本女子学童軟式野球大会」出場のため、毎年県内の小学6年生からメンバーを募る選抜チーム。今年4月に県学童野球連盟が行ったセレクションには、県内各チームから約60人が参加。小山田さんを含む18人のメンバーが選ばれ、チームが結成された。

 小山田さんは野球が好きな家族の影響で、小学1年生の時にルークスに入団。主に投手と三塁手を務める。以前からYAMAYURIのメンバー入りを目指し、チームや家族と練習に励んできた。念願のメンバー入りに「ほっとした。これまでたくさん練習してきたので、自信をもって大会に臨みたい」と話す。

副キャプテンに

 6月に結団式が行われ、小山田さんは選抜チームの副キャプテンに任命された。「仲間と一緒に皆でキャプテンを支えていく」と責任感を抱きながら、毎週土曜日を中心に選抜チームの仲間たちと練習に取り組んでいる。

 練習がない日には、自宅近くの公園で父を相手にキャッチボールやノック、ピッチングにも取り組んでいる。また、高校2年で野球部に所属する兄からアドバイスを受けることも多いという。「アドバイスのおかげで、最近は球速が上がった。お兄ちゃんが大好きだし、ここまでうまくなったのは家族のおかげ」。家族の支えも力に、「うまい子が多いけどスタメンをとりたい。チームで協力して全国制覇したい」と意気込んでいる。

 今年の全国大会の会場は岡山県。開会式が8月14日(木)に行われ、試合は15日から。YAMAYURIは16日、高知県代表の高知家リトルガールズとの初戦を迎える。

横浜市 妊婦・乳児の避難所設置へ 今年中にモデル運用開始

 横浜市が、妊産婦や乳幼児が災害時に安心して避難できる「母子専用型福祉避難所」(仮称)を今年中に市内1カ所にモデルケースとして初めて設置する。将来的には各区1カ所程度を目途に、モデル設置後に訓練などを行いながら必要な環境整備を検討していく。

 「母子専用型福祉避難所」は妊産婦や乳児(0歳児を想定)を対象とするもの。妊娠中・産後は一定の配慮が必要だったり、乳児の泣き声が不安で避難をためらう母子が安心して避難できる場所を用意するもの。市はこれまでも地域防災拠点で授乳室の確保などを求めてきたが、この避難所は外部に設けられる。

 市は高齢者や障害者が地域防災拠点や自宅での避難生活が困難な場合に備え、各地の社会福祉施設などと協定を結び二次的な避難先「福祉避難所」の設置を進めてきたが、妊産婦・乳幼児向けの福祉避難所の設置は今回が初めてとなる。

 設置のきっかけとなったのは、2024年元日の能登半島地震。同震災では民間による妊産婦・乳幼児専用の避難所が設けられ、多くの母子が身を寄せた。市はそれ以前にも東京都文京区や京都市の事例を参考に検討を進めていたが、能登の事例を受けて設置への動きが高まった。

助産師の見守りも

 同避難所の設置場所は、大学や専門学校などの施設を主な候補として検討している。今年中にモデルケースとして市内1カ所で開設し、訓練やシミュレーションを行いながら2029年までに9カ所、33年までに1区1カ所程度を確保できるように進めていく。

 同避難所には地域防災拠点と同等の備蓄のほか、液体ミルクや湯沸かし用の蓄電池など特化した備蓄も用意する予定。また、市助産師会と連携して、助産師が巡回などで妊産婦を見守れる環境も整備していく。

 設置に際し、どの程度の数の母子が避難してくるか、施設の広さ、数がどの程度必要かなどは協定先の選定と共に検討を重ねていく。市の担当者は「まずはできるだけ自宅で避難生活を送れるよう備えていただき、万が一の時に少しでも安心できる環境づくりを進めていきたい」と話した。

長浜ホールの館長を務める 内川 竹彦さん 金沢区長浜在勤 63歳

文化や歴史を多世代へ

 ○…緑と白の色合いが特徴的な金沢区の長浜ホールで、今年4月から館長を務める。敷地内にある細菌学者・野口英世ゆかりの旧細菌検査室も含め、文化と歴史を伝えていく役割を担う。「旧細菌検査室や資料から、野口英世がここから世界に羽ばたいていったことが分かるはず。音楽などの文化活動で利用してもらいつつ、歴史的な背景も伝えたい」

 ○…同館の管理者の一つ・横浜メディアアドなどの広告代理店で長年勤め、ずっと営業畑を歩いてきた。同館の事業担当になったのは2年ほど前。施設管理のことは何も知らなかったが、「子どもの利用が少ないこと」を課題に感じたという。そこで、地元の講師を招いたキッズダンス教室を新たに企画。継続した事業となり、今年で3年目を迎えた。「子どもたちが来ると、館内に笑顔が増える。小さい頃にここを使った子どもたちが、成長して戻ってきてくれるようになればうれしい」と目を細める。

 ○…川崎生まれで、横浜育ち。茅ヶ崎市で30年近くにわたって暮らす。趣味のサーフィンは、第2次サーフィンブームの頃に始めて40年以上続けている。「体力が落ちて昔に比べて本数は乗れなくなった」というものの、今でも遅番勤務の日には海に入ってから出勤する時もある。

 ○…レトロな施設の雰囲気から、事業担当の頃に「卒業式に合わせて袴姿で撮影をしたい」という依頼を受け、施設の秘める可能性を感じた。「文化財的な要素もあるし、確かに映える写真が撮れると思う。音楽に限らず色々な使い方ができると思うので、気軽に足を運んでほしい」。音楽を中心とした文化活動にとどまらず、新たな活用法も模索しながら、今後も世代を問わず親しまれる施設を目指す。

金沢区市議補選、25日告示 新人2人の一騎打ちか

 金沢区の横浜市議会議員補欠選挙が、7月25日に告示される。投開票日は、横浜市長選挙と同じ8月3日となる。

 この補選は、市議の辞職によって欠員が生じたために実施されるもの。本紙の調べでは7月20日までに、自民党の新人・甲斐誠氏(41)と国民民主党の新人・横溝絢子氏(46)の2人が立候補の意思を表明しており、一騎打ちの構図となりそうだ。   (21日起稿)

自民・甲斐氏

 甲斐氏は川崎市出身。俳優活動や元東京消防庁で消防士としての勤務を経て、2022年に独立し、現在は映像制作会社を経営する。金沢区自助連絡協議会、金沢消防団に所属。これまでの経験から「命を守った経験を市民を守る政治に生かしたい」と訴え、「困ったときに、支援がすばやく届く街」を目指し、出産・子育て・介護支援などにも注力する。

国民・横溝氏

 横溝氏は横浜市出身。海外で金融機関、証券系企業に勤務した後、現在は外資系IT企業に勤める。今の職場で働きながら、横浜国立大学大学院を修了。仕事と育児の両立で悩んだ経験から「女性も活躍できる多様性のある職場を政治の場から後押ししたい」と訴えるほか、移住支援やリモートワーク拠点の整備などを通して区の人口減少への対策を推進する。

 期日前投票は、7月26日から8月2日までの8日間で実施。投票所は金沢区役所(午前8時30分〜午後8時)、金沢スポーツセンター(午前9時30分〜午後8時)の2カ所に設置される。

横浜高校 文化部・運動部が全国へ

 スポーツや文化活動などで、多くの全国大会が開催される夏がやってきた。金沢区の横浜高校から、今夏は3つの部の生徒たちが全国大会に出場する。

将棋

 囲碁・将棋部は、男子団体の谷修輔さん(3年)、八幡龍さん(同)、金田和磨さん(2年)が7月29日(火)から香川県で開かれる全国高校総合文化祭に出場する。

 男子は4年連続の出場となり、目標は「神奈川は全国でもレベルが高いと言われているので、最低でもベスト8」と八幡さん。金田さんは「先輩に引っ張ってもらった。緊張もあるけど、3人で優勝したい」と話す。谷さんは、メンバーで唯一3年連続の出場。「これまでの2年は大事な所で負けてしまったので、今回こそ全勝したい」と力を込める。

 さらに、女子団体で沢田心美さん、桒山玲果さん、河村由未さん、個人で市川心優さんも同大会に出場する。

バドミントン

 バドミントン部は、共学となってから初めて女子部員がインターハイの出場権をつかんだ。ダブルスでは大竹優笑さんと中野美涼さんの3年生ペアが、県予選2位で全国へ駒を進めた。最初で最後の全国大会を前に、大竹さんは「教えてくれたコーチたちへの恩返しの思いも込めて精一杯やりたい」、中野さんは「2人で楽しんで悔いが残らないようにやるのが目標」と話す。

 シングルスでは、高野真衣さん(1年)が、県予選を制した。同部での厳しい練習に時には心が折れそうにもなるが、先輩たちの声掛けを励みに日々鍛錬し、「2・3年でより上位が狙えるように、全国では2勝が目標」と意気込む。バドミントンのインターハイは8月4日(月)から山口県で行われる。

アーチェリー

 アーチェリー部からは橋口愛央さん(3年)、丸山花音さん(2年)、情野琳雅さん(同)が、女子団体で8月7日(木)から山口県で行われるインターハイに臨む。

 県予選は優勝したものの課題が多く残ったというが、「先輩が声を掛けてくれて最後まで諦めずにできて、全国につながった」と丸山さん。全国で力を発揮するべく、メンタル面や集中力の強化などチームで練習に励んでいる。大舞台を控え、橋口さんは「楽しみ8割、不安2割。皆で楽しく試合に出られたら」。関東大会予選でともに戦った武田葵さんやインターハイに帯同するマネージャーの岩崎琉奈さん(ともに2年)らの思いも背負い、全国の舞台で入賞を目指す。

一日警察署長を務める石塚さん=主催者提供

安全・安心な夏休みを 30日、新都市プラザで啓発

 子どもの安全や特殊詐欺被害の防止などを目的とする「夏休み安全・安心キャンペーン2025」が、7月30日(水)に新都市プラザ(そごう横浜店地下2階正面入口前)で開かれる。午後1時から3時まで。

 神奈川県と神奈川県警察が主催し、夏休み期間中の子どもたちが犯罪被害や交通事故に遭わずに過ごすとともに、特殊詐欺被害の防止のために注意喚起を行うイベント。かながわ観光親善大使のタレント・石塚英彦さんを一日警察署長に委嘱してトークショーを実施するほか、落語家・桂枝太郎さんによる防犯落語、歌手・彩ショルさんによる防犯ソングの披露、県警音楽隊のステージなども予定。また、2時20分までは、ミニ白バイの体験乗車やVRで交通事故を疑似体験できる特設ブースも設置される。

 当日直接会場へ。問い合わせは県くらし安全交通課【電話】045・210・3560。

海まちさんぽ夏号の表紙

海まちさんぽ 沿線ガイド配布 シーサイドライン各駅など

 シーサイドライン沿線ガイド「海まちさんぽ2025年夏号」が、7月中旬からシーサイドライン新杉田駅や並木中央駅、金沢八景駅などで配布されている。

 内容は、気軽にヨットの体験ができる八景島マリーナや6月にリニューアルした金沢スポーツセンターをはじめとした沿線のおすすめレジャースポット、いちおしグルメ、イベント情報、読者プレゼントなど。デジタル駅スタンプアプリ「エキタグ」のシーサイドライン独自キャンペーンの情報も紹介している。

 バックナンバーは沿線情報を紹介するウェブサイト「海まちさんぽ+」から見ることができる。

ソゴダンスを体験する人々

韓国の文化 磯子で体験 28日と31日に無料講座

 磯子区磯子の神奈川韓国綜合教育院(朴宣映院長)は、7月31日(木)まで韓国の伝統や文化を体感できる「Korea Culture Week(KCW)」を開催している。

 同院は約60年の歴史がある韓国の公的機関。韓国の伝統や文化などを伝え、相互理解を進めるためにさまざまなプログラムを実施している。

 KCWも取り組みの一環。2022年から「春夏」と「秋冬」の年2回、毎回異なる内容で企画されてきた。7月17日には、国立釜山国学院の振付師が特別に同院を訪れ、韓国の伝統芸能「ソゴダンス」の体験を実施。集まった約20人は、「ソゴ」という小さい太鼓を手に、リズムに乗って体を動かしていた。

 今後は7月28日(月)に、キムチ浅漬け体験(午前10時〜)とK-POPダンス講座を実施(午後1時30分〜)。31日には数学(午前10時〜)とハングル(午後1時〜)の講座を行う。朴院長は「私たちも地域のために何か役割を果たしたいと思っている。まずは気軽に韓国の文化に触れてみてほしい」と話している。

 各講座とも参加無料で、先着順の受付。定員20人(キムチ浅漬け体験のみ10人)で、定員に達し次第締め切りとなる。申し込みや問い合わせは同院【電話】045・353・5070。

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横浜市長選 立候補者へ全14問の独自アンケート 
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タウンニュース政治の村
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俳句・短歌ポストの受賞者ら=主催者提供

横浜金沢文化協会 俳句短歌15作品を表彰

 NPO法人横浜金沢文化協会(阿部きみえ理事長)主催の「令和4・5・6年度 横浜市金沢俳句・短歌ポスト表彰式」が7月13日、金沢公会堂で行われた。郷土愛の醸成と俳句短歌文化の向上、観光や産業発展を目的に発足し、今回で25回目。区内13カ所に設置された俳句短歌ポストに、俳句257句、短歌69首が投稿された。

 主な入賞作品は次の通り。▽俳句(横浜市金沢区長賞)小俣悦男「春うらら麒麟の首は空を分け」、田中ちさこ「仏の火運び若葉の薪能」▽短歌(同賞)鶴川博「牡丹咲き華やぐ寺の一隅に閑けさを聞く鹿威しの音」。作品は今後、同協会ホームページなどで公開される予定。

横浜脳神経外科研究会 子どもの脳を知ろう 8月3日に市民公開講座

 NPO法人横浜脳神経外科研究会は8月3日(日)、市民公開講座「子どもの脳をもっと知ろう」を日本丸メモリアルパーク訓練センター=西区=で開催する。午前10時から午後1時。参加無料。横浜市立大学共催、横浜市医療局後援。

 講座は4つの内容で実施。広川大輔氏(神奈川県立こども医療センター)が「子どもの頭は大人と違う?〜脳の成長と頭部外傷の注意点〜」、長尾景充氏(横浜市立みなと赤十字病院)が「子どもに起こる色々な頭痛」、堀聡氏(横須賀市立総合医療センター)が「脳のSOSを見逃さないで!〜知っておきたい子どもの脳血管の病気〜」、園田真樹氏(横浜市立大学医学部)が「子どもとてんかん」について話す。

 夏休みの自由研究に役立つ小学生向けのワークショップも午後1時まで同時開催。内容は、脳の診察や手術道具の観察など。

 参加登録・問い合わせはフォームより。当日参加可能(先着順)。講座はWeb配信でも視聴できる。

4選を果たした牧山氏(20日、横浜市中区)

参院選 立民・牧山氏トップで4選 国民・籠島氏、自民・脇氏、参政・初鹿野氏が初議席

 第27回参議院選挙は7月20日に投開票が行われた。改選議席4に対して16人が立候補した神奈川県選挙区では、立憲民主党の現職・牧山弘惠氏(60)が73万1605票を獲得し、4選を果たした。国民民主党新人・籠島彰宏氏(36)、自民党新人・脇雅昭氏(43)、参政党新人・初鹿野裕樹氏(48)が初当選を決めた。3選を目指した公明党現職・佐々木さやか氏(44)は議席を失った。

立民・牧山氏 食料品消費税0%を

 トップ当選した牧山氏は「多くの方が物価高に苦しんでいることをまちを歩いて実感した。食料品の消費税を0%へ引き下げ、ガソリンコストの25円値下げを実現したい。生活に寄り添える政治を全うしたい」とあいさつ。選挙戦を通じ、排外主義的な主張が大きくなってきたことに対しては憂慮を示し、「世界情勢を鑑みると自由を重んじるあらゆる国と手を携えなければならないこの時期に間違ったメッセージを与えてしまってはいないか危機を感じている」と語った。

国民・籠島氏 手取り増への期待感じる

 籠島氏は元農水官僚。選挙戦では玉木雄一郎代表が何度も応援に入っていた。国民民主党は参院神奈川では初の当選。籠島氏は「『手取りを増やす』と訴え、多くの有権者からの期待を感じた。若い世代や年配者からの政治を変えてもらいたいとの思いが票になったのだと思う」と述べ、「海外にいた経験から日本と海外の賃金格差を感じる。これを埋めていくための持続的な賃上げを実行していかなければならない。農水省出身の経験を生かし、コメ政策の改革にも取り組みたい」と意欲を示した。

自民・脇氏 党への信頼取り戻す

 脇氏は神奈川県の元局長。選挙戦では小泉進次郎農水相や菅義偉元首相らが精力的に応援。18日には石破茂首相が横浜市緑区へ応援に駆け付けた。脇氏は「県庁を辞めてからの11カ月間、多くの人と話をして、この国を動かしているのは、それぞれの方の力と思いなのだと実感した」と感想を語り、「私に信頼を託していただいた県民に感謝したい。政治への信頼、自民党への信頼を取り戻せるよう、私にできることは成果で、結果で返す。それしかない」と決意を述べた。

参政・初鹿野氏 薄かった反応、次第に大きく

 初鹿野氏は元警察官。参政党への注目が集まる中、最終日の19日は、公示日に続いて神谷宗幣代表が2度目の応援に入り、横浜市港北区での応援演説に多くの支援者らが集まった。大接戦となった4議席目の当確が報じられたのは午前4時ごろ。関係者と抱き合って喜んだ初鹿野氏は「最初は街頭で話していても反応は薄かったが、次第に数十人、数百人と集まるようになった。(有権者は)減税などの経済政策や外国人政策に共感したのでは」と述べ、「愚直にやるべきことを一生懸命やっていきたい」と抱負を語った。

公明・佐々木氏 逆風で接戦に敗れる

 佐々木氏は初鹿野氏との接戦に敗れて議席を失った。落選の報を受け、「大変厳しい、逆風の中の戦いだった。私の力不足でこの接戦を制することができなかったことを心からお詫び申し上げたい」と支援者に陳謝。「国内外の課題、主に物価高を中心とした多くの国民が感じている不安を公明党はしっかりと受け止めて、もう一度原点に立ち返って、寄り添っていく必要がある」と前を向いた。

共産・浅賀氏 4度目挑戦も届かず

 共産党新人の浅賀由香氏(45)は4度目の参院選挑戦となったが、今回も及ばなかった。浅賀氏は選挙戦を振り返り、「消費税減税の財源を明確に示したり、外国籍の人のせいで生活が苦しくなっているわけではないことを、根拠を示しながら戦うことができた唯一の候補者だったと思う」とし、「自民党の裏金問題への反省のなさや物価高対策の遅れを指摘し、自公が議席を減らすことに貢献できた」と述べた。

 神奈川県選挙管理委員会によると、選挙区の投票率は60・30%で前回の2022年を5・79ポイント上回った。

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親子でクラシック音楽に触れる 横浜キワニスクラブが磯子区の杉田劇場で「母と子のコンサート」

 国際奉仕団体の横浜キワニスクラブ(平田克男会長)は7月19日、磯子区民文化センター杉田劇場で「母と子のコンサート」を開催した=写真。

 「世界の子どもたちのために奉仕する」をモットーに、さまざまな活動を展開する同団体による恒例企画。28回目を迎えた今回は「ヴァイオリンとピアノが奏でる音の世界へ」と題し、バイオリニストの竹原奈津さんとピアニストの桑生美千佳さんが出演し、パッヘルベルの「カノン」をはじめとするクラシック音楽や、映画「となりのトトロ」で知られる「さんぽ」などを披露した。また、子どもたちのバイオリン体験も行われ、会場に集まった親子たちがさまざまな形で音楽に親しんだ。

 平田会長は「このコンサートで生の音楽を楽しみ、家族の心のふれあいや子どもたちの笑顔につながれば」と話した。

2025横浜市長選 立候補者アンケート<2> 市長選で有権者に訴える最重点政策は

 任期満了に伴う横浜市長選挙が7月20日に告示され、現職と新人合わせて6人が立候補した。投開票は8月3日。

 立候補したのは届出順にいずれも無所属で現職の山中竹春氏(52)、前市会議員の高橋徳美氏(56)、元長野県知事の田中康夫氏(69)、元会社員の斉藤直明氏(60)、野菜卸売業会長の小山正武氏(76)、起業家の福山敦士氏(36)の6人。

 タウンニュースは立候補者に最も訴えたい政策や中学校給食、山下ふ頭再開発に対する考え方など、全14問のアンケートを実施した。その一部を紹介する(紹介は届出順。原則として候補者の回答に基づいて掲載)。アンケートはタウンニュース社が運営する政治情報サイト「政治の村」で公開している。

◆質問◆市長選であなたが有権者に訴える最重点政策を教えてください

【山中竹春氏】これまでの4年間でデータに基づく政策強化と財政の健全化をすすめ、子育て支援の充実により子育て世代の転入超過が過去20年で最大となり、誘致した企業による直近3年の投資資本額は2,662億円まで増加し、観光入込客数・観光消費額も過去最高を更新するなど、未来につながる好循環がはじまっています。今後はこれらの好循環をさらに高め、持続的な成長・発展につなげることで、市民生活の安全・安心を確保します。

【高橋徳美氏】横浜市政を真に市民の皆様のための市政に転換させることです。市民の皆様は様々な困難を抱えておられ、それを最も熟知しているのは最前線で働く職員たちです。私は彼らが把握している課題を1つ1つ解決することを基本に、職員とともに市民ファーストの市政を実現します。

【田中康夫氏】不透明な横浜みどり税を即時撤廃。自校調理方式の学校給食導入。「連結決算」導入で川崎市民と同等の税負担感を早期実現。

【斉藤直明氏】物価高に苦しむ市民生活を鑑みて、時限的に市民税・みどり税の減税を目指す。

【小山正武氏】中学校給食の自校方式での全校実施をはじめとする子育て支援・小中学校の体育館を再整備し拠点とする防災対策・市内のことは市内で循環させる経済政策の「3つの政策」と、市長退職金ゼロ・敬老パス負担ゼロ・みどり税廃止の「3つのゼロ」の実現。

【福山敦士氏】経済政策です。横浜市は、5年後に500億円、足りなくなります。以前から、明らかだったこの問題、未解決のまま今に至ります。お金がなければ、助けられない人がいます。あらゆる課題解決において、財源が必要です。ムダを「けずる」こと、財源を「増やす」ことを掲げます。癒着によるムダな支出を削り、横浜の眠ったアセットを徹底活用します。しがらみのない民間出身の私が、若い力と柔軟な発想力で、未来を切り拓きます。

横浜市長選挙に立候補した6人(左上から右へ届出順)

横浜市長選挙に現職・新人6人が立候補 8月3日投開票、第一声を紹介

 任期満了に伴う横浜市長選挙が7月20日に告示され、現職と新人合わせて6人が立候補した。投開票は8月3日。

 立候補したのは届出順にいずれも無所属で現職の山中竹春氏(52)、前市会議員の高橋徳美(のりみ)氏(56)、元長野県知事の田中康夫氏(69)、元会社員の斉藤直明氏(60)、野菜卸売業会長の小山正武氏(76)、起業家の福山敦士氏(36)の6人。

 選挙戦初日が参議院議員選挙の投票日という異例の日程となった。公職選挙法では、2つ以上の選挙が実施される場合、投票所が開いている時間帯は投票所を設けた場所の入口から300m以内で街頭演説を行うことができないなどの制限がある。そのため、候補者は演説場所を選びながらの活動となり、田中氏、斉藤氏、小山氏、福山氏の4人は青葉区のたまプラーザ駅前で合同の演説会を行った。

 20日の各候補者の第一声を紹介する。(紹介は届出順)

山中竹春氏

 横浜市大の教授として、多くの時間を過ごしてきた金沢区は私の原点。横浜市は人口増に転じた。要因は子育て世代に選ばれたこと。人口が増え、観光のにぎわいも増えている。財政健全化も進めており、横浜市に好循環が生まれている。市民生活の安心安全を築き、経済成長を力強く推進することが今後の横浜に必要。あらゆる横浜の力を結集し、好循環をさらに発展させていく。(金沢区・金沢八景駅前)

高橋徳美氏

 市民の命を守りたい。市議として産後ケアシステムを作り上げてきたが不十分。産後のお母さんを助ける事業を進める。中学校給食は自校で作れるようにしたい。宿泊税を提案している。観光で訪れる人に負担していただき、皆さんの暮らしに活かしていきたい。このままでは横浜は沈没してしまう。横浜をキラキラ輝くまちにしたい。横浜が元気になれば日本が元気になる。(都筑区・センター南駅前)

田中康夫氏

 横浜には95万人もの高齢者の方が住んでおり、その3人に1人が独居高齢者。福祉を管轄する18区役所は人口構造や産業構造に応じて予算を提案する形になっておらず、中央集権的な予算構造を変えたい。名ばかりの税金になっている横浜みどり税は即時撤廃する。市民であることに誇りを持てるようにし、行政は総合サービスであるということを皆さまと実感できる横浜市にしたい。(青葉区・たまプラーザ駅前)

斉藤直明氏

 今こそ減税を行う。市の税収は過去最高を記録しており、市民の家計が苦しい今だからこそ、住民税の5%減税を行う。国の給付金の事務作業は市が担当する。そのために職員の多くの時間と労力が費やされ、最終的に行政サービスの低下につながっている。このような業務負担を軽減し、行政を大きく動かす。横浜が再び元気を取り戻すために横浜アゲインというメッセージを市民に送りたい。(青葉区・たまプラーザ駅前)

小山正武氏

 新潟の限界集落で生まれ育ち、横浜に移って会社を設立して50年。横浜を代表するような企業に育てていただき、その恩返しがしたい。市長の退職金は全額返上する。保育料を完全無料化する。小中学校の体育館を建て替え、災害時には避難所としても活用できるように整備する。公共事業は市内企業に発注する。経済を動かすことは容易ではないが、経済を理解している私には自信がある。(青葉区・たまプラーザ駅前)

福山敦士氏

 36歳で、経営者の経験は12年になる。立候補したのは、私の命を守ってくれた横浜市に恩返しがしたいから。市の厳しい財政を立て直したい。お金がなければ助けられない人がいる。声すら上げられない立場の人がいる。そのような状況でもサービスが届く未来を作りたい。未来を作る子どもに学ぶこと、食べること、遊ぶ場所を提供したい。子どもたちをしっかりと守りたい。(青葉区・たまプラーザ駅前)

ヨーヨー釣り(市提供)

横浜市役所で8月9、10日に「こども夏まつり」

 盆踊りや昔ながらの縁日遊びを体験する「わくわく!こども夏まつり」が8月9日(土)、10日(日)に横浜市役所1階のアトリウムなどで開かれる。午前10時から午後3時までで参加無料。

 市役所の魅力を発信し、にぎわい創出を図ろうと、市の若手職員が発案。市総務局の主催。

 両日ともアトリウムにやぐらが組まれ、盆踊り(午後1時〜3時)や和太鼓演奏・体験会(午前10時〜午後0時15分)を開催。縁日コーナーでは定番のヨーヨー釣り(9日)、スーパーボールすくい(10日)のほか、マジックハンドを使った落とし物拾いや防災スリッパなどの体験企画がある。絵本やアニメで知られる「ムーミン」の世界を感じられるフォトスポットも登場予定。

 参加無料。問い合わせは市総務局管理課【電話】045・671・2082。

会員ら約60人が出席した=同団体提供

横浜シーサイドフォーラムが40周年 パーティー盛大に

 金沢区・臨海地区の若手経営者の会「横浜シーサイドフォーラム(横田勝代表幹事)」の創立40周年記念パーティーが7月11日、逗子市のリビエラ逗子マリーナで行われた。会員ら約60人が参加した。

 同団体は、1986年に設立し、会員数は現在約50社。第一部の式典では、フォーラムの40年間を振り返る映像が流された後、横田代表があいさつで、「鳥浜・幸浦・福浦が金沢地先と言われていた頃、この地に進出した企業の若手経営者が自社の発展・地域貢献のために研さんを重ねようと集まり設立した」と述べ、「知識や人脈を広げ、人間力を高めていくことで、自社発展や地域貢献をしていきたい」と話した。

 第二部では、春風亭柳朝さんによる落語や、4代目代表幹事の坪倉信明氏、5代目代表幹事の星正浩氏のあいさつが行われ、ANAグループ社員有志によるオーケストラバンド「ANA Team HND Orchestra(羽オケ)」の演奏が会場を盛り上げた。

桃が販売される(昨年の様子、横浜市提供)

福島復興応援 桃や「ままどおる」が販売されるマルシェ 横浜市役所で7月30日

 福島県の名産品が販売される「福島復興応援マルシェ」が7月30日(水)午前10時30分から午後3時まで、横浜市役所1階アトリウムで開かれる。福島県の主催、横浜市が共催。

 東日本大震災以降、横浜市などの関東の都・県・市は継続的に福島県の支援に取り組んでおり、マルシェも毎年開かれている。

 名物の桃をはじめ、「ままどおる」や喜多方ラーメン、日本酒などが販売される。販売状況により、予定の午後3時よりも早く終了する場合もあり。

掲出されているオリジナルキャラクターのぼり

金沢八景駅前の17店舗が参加 「青ブタ」×横浜市コラボキャンペーン 7月27日まで

 横浜市立大学金沢八景キャンパスや横浜市が舞台のアニメ『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない(青ブタ)』の放映開始に伴い、横浜市と横浜市観光協会、(株)アニプレックスが連携し、コラボキャンペーンを7月27日(日)まで実施している。

 同作品は、シリーズ累計発行部数が300万部を突破した人気小説「青春ブタ野郎」シリーズを原作としたアニメシリーズの最新作で、7月5日から地上波テレビや動画配信サービスで放映されている。

 金沢区内では、金沢八景駅前周辺(金沢八景共栄会)の17店舗で指定メニューの注文やサービスを利用した人に、金沢八景駅前にキャラクターが描かれたデザインのオリジナルステッカーをプレゼントしている。

 参加店舗は、ARCH、味のハマコー、カレーハウスCoCo壱番屋京急金沢八景駅前店、光栄堂薬局、de. la. mair本店、ドコモショップ金沢八景店、八景生花店、hana cafe、ファミリーマート金沢八景駅前店、Blue Tree Cafe by Bakery House Aoki、鳳月堂、モスバーガー金沢八景店、牛角焼肉食堂イオン金沢八景店、餃子の王将イオン金沢八景店、ドムドムハンバーガーイオン金沢八景店、北海道味噌あさ陽イオン金沢八景店、丸亀製麺イオン金沢八景の17店舗。配布に限りがあり、早期に終了する場合あり。

 また、区内の各所にオリジナルのキャラクターのぼり全12種が登場。のぼりの掲出場所など詳細は「金沢区 青ブタ」で検索を。

横浜市立大学ではオリジナルクリアファイルの予約販売も

 横浜市立大学では、同大学八景キャンパスが作中に登場する大学のモデルとなっていることから、青ブタとコラボしたオリジナルクリアファイルを予約販売受付中。3種類1セット1200円。横浜市立大学公式グッズオンラインショップのみで購入可能。

 

 

横浜市長選に立候補予定の6人

2025横浜市長選 立候補予定者アンケート<1> 4年間の山中市政で評価できる・できない施策は

 任期満了に伴う横浜市長選挙が7月20日告示、8月3日に投開票される。タウンニュースの調べでは7月14日現時点で現職と新人合わせて6人が立候補の意思を示している。

 立候補の意思を明らかにしているのは、50音順にいずれも無所属で野菜卸売業会長の小山正武氏(76)、元会社員の斉藤直明氏(60)、前市会議員の高橋徳美氏(56)、元長野県知事の田中康夫氏(69)、起業家の福山敦士氏(36)、現職の山中竹春氏(52)。

 タウンニュースは立候補予定者に最も訴えたい政策や中学校給食、山下ふ頭再開発に対する考え方など、全14問のアンケートを実施した。その一部を紹介する(紹介は50音順。原則として候補者の回答に基づいて掲載)。アンケートはタウンニュース社が運営する政治情報サイト「政治の村」で公開している。

◆質問◆この4年間の山中市政であなたが評価できる施策とできない施策をそれぞれ1つ挙げ、その理由を教えてください。

【小山正武氏】<評価できる施策>IRを取りやめるとして、事実取りやめた点<理由>IR取りやめの是非は別にして、公約のごく一部ではあるが実現した点のみは評価しなければならないだろう。 <評価できない施策>市政全般<理由>全体として市民のための市政が行われてきたとは到底言えず、トップが自身の言葉で市民に語り掛けることもなく、強い意志が感じられない。様々な点において無策と言わざるを得ない。

【斉藤直明氏】<評価できる施策>小児医療費の無償化<理由>子育て支援として、都や他政令指定都市の対応に乗り遅れた感はあるが、実現に至ったことは評価できる。 <評価できない施策>選挙公約で掲げた「3つのゼロ」が果たされていないばかりか、その進捗の検証すら取り組んでいない。<理由>民主主義政治において、選挙公約は有権者との約束であり、仮に果たせないことがあったとしたらなぜできなかったか、今後どう取り組んでゆくのかを説明する責任がある。

【高橋徳美氏】<評価できる施策>小児医療費助成の拡大<理由>一定の拡大が実現したため。 <評価できない施策>すべて<理由>自分の言葉で語らず、短期的視野でしか物事をとらえず、市役所内部で面会人数を制限するなど分断と排除を目的とした言動や行動を繰り返し、上意下達の風潮を作り出している。

【田中康夫氏】<評価できる施策>見当たらない<理由>税金を用いて執行する行政に於いては、公正性(フェア)・透明性(オープン)が大前提にも拘らず、その基本的認識を持ち合わせない市政運営である為。 <評価できない施策>「山下ふ頭再開発検討委員会」の設置と運営<理由>敷地の95%が市有地にも拘らず、「利益相反」な委員を選任し、山下ふ頭をスポーツ賭博の場とする「200兆円を超える個人金融資産を動かすスポーツベッティングの実証実験」を明記した事業提案書を却下せず、審議し続ける論外な市政運営。

【福山敦士氏】<評価できる施策>子育て世帯への臨時給付金支給<理由>物価高の中で家計を直撃する若年層への迅速な支援として意義があったと思います。スピード感のある決定だった点を評価します。 <評価できない施策>経済政策<理由>IR(統合型リゾート)反対の旗を掲げたにもかかわらず、山下ふ頭の開発ビジョン、具体的な歳入不足に対する抜本的な打ち手が、不透明なままです。将来の成長戦略としての具体性と実行力に欠ける印象です。

【山中竹春氏】子育て支援策の充実 中学3年生までのこどもの医療費の無償化、出産費用の独自助成(最大9万円助成)、妊婦検診額の助成拡大(5万円)、オムツ等の持参をなくす「にもつ軽がる保育園」の開始、総合子育て応援アプリ「パマトコ」のリリース、中学校全員給食の令和8年度からの開始決定など、子育て支援策の充実に取り組んできました。<理由>地域と経済に活力をもたらす好循環を生み出すために、子育て世帯を呼び込むこと、安心して子どもを産み育てられる環境を整備することが大切です。そのため、経済的、時間的余裕など様々な観点から子育て負担の軽減に取り組みました。このような子育て支援策に取り組んだこともあり、2024年、横浜市は4年ぶりの人口増となり、子育て世代(20〜40歳代)の転入超過が過去20年間で最大の16,526人となりました。 <評価できない施策>特にありません。