戸塚区・泉区版【8月7日(木)号】
「郷土いずみ」。中央が1995年5月発行の創刊号

泉区歴史の会 会報誌が創刊30年 調査・研究の場

 泉区歴史の会の会報誌「郷土いずみ」が今年で創刊30年となった。会員らが「知られざる史実」を研究・調査し、発表する場だ。発刊して四半世紀以上が経ち、地域の貴重な資料としての価値が年々高まってきている。

 同会は1994年、歴史同好会として約170人の大所帯でスタート。初代会長は西林寺(岡津町)の住職で仏教史学者の大橋俊雄氏が務めた。同誌は会員らの研究発表と活動報告をする「牙城」として翌95年5月に創刊。以来年一回発行を続けている。

 昨年発行された30号に初代編集長による「創刊秘話」が掲載されており、戸塚歴史の会の機関紙「とみづか」がヒントになったとある。制作は会員たちの手によって丁寧に進められ、資料収集から執筆、編集、校正に至るまで、多くの手間と時間がかけられている。

ゆめが丘の文化財

 内容は、横浜市各地や市外を紹介することもあるが、中心は泉区に置く。例えば昨今再開発が進む、ゆめが丘地区を取り上げた29号では、土地区画整理事業に伴い実施された埋蔵文化財の発掘調査の報告書を掲載。弥生時代後期後葉から古墳時代前期初頭の竪穴住居址などが発掘されたことを詳細に記している。

意外な戦争遺跡

 また、今年は太平洋戦争が終結して80年の節目。当時のどかな農村地帯だった泉区にも戦争遺跡はある。26号では区内南部にオーストラリア人やアメリカ人女性が収容されていた外国人捕虜収容所があったことを、研究者の書籍を引用しながら紹介。女性たちは戦後、厚木飛行場に降りたマッカーサーが長後街道を通って横浜へ進駐する機に乗じて帰国の途についたという。

 6代目会長・石井茂さんは「会員が調べたいこと、書きたいことが表現できる会報誌であり続けたい。より活気ある会にするため若い人も仲間になってほしい」と話す。

 「郷土いずみ」最新の31号は泉区役所売店で販売。既刊号は泉図書館などで読める。
上映会の資料を持つ篠田さん(左)と高木さん

東戸塚有志団体 映画上映会で住民の交流促進 マンションの垣根超え

 東戸塚駅近くのマンション住民有志からなる「東の街まちづくり委員会」が8月10日(日)、初の映画上映会を実施する。映画『大好き 奈緒ちゃんとお母さんの50年』は障害者とその家族、地域とのつながりを映したドキュメンタリー。映画鑑賞を通じて、マンションの垣根を超えた住民同士の共生を目指す。

 同委員会は2022年、4棟からなるマンション「ニューシティ東戸塚 東の街」の住民有志が立ち上げた。

 活動の目的は、世代を超えて同所住民の交流を深め、暮らしやすいまちをつくること。同委員会顧問の篠田伸夫さんは「日常生活の困り事などソフト面からまちづくりできれば」と話す。

 また、任期を設けずに継続的な活動を行っていく点が、東の街にある自治会や管理組合とは異なるという。現在はメンバー17人が協力して、高齢者の代わりに重いごみを捨てる支援や、集会室で遊ぶ子どもの見守りなどを行っている。

13の仲間たち

 もう一つの活動は、東戸塚駅周辺に建つ同所を含む13のマンションの交流促進。いずれも東戸塚の開発事業のもとで建設されて40年ほどが経ち、高齢化が進んでいるという。

 そこで同委員会は、各マンションの住民から順番に講師を選出し、講演会を実施している。これまで歴史や旅行などをテーマに4回行われた。

 今回の上映会も、マンションの垣根を超えて参加が呼びかけられている企画。住民の1人が、上映作品の製作会社に勤めていたことがきっかけとなった。同委員会の高木和夫委員長は「毎日を懸命に生きるというメッセージが込められている。地域のいろんな人に見てほしい」と話す。

 当日は同作品の中心人物で知的障害のある西村奈緒さんの母・信子さんと監督の伊勢真一さんを招き、上映後にトークショーも行う。

 上映会およびトークショーはニューシティ東戸塚管理センター集会室(品濃町553の1)。午後1時半から4時まで(30分前開場)。無料。先着順で8月8日(金)まで。申し込みは同委員会・中野さん【携帯電話】080・1173・0162。

新設した小学生女子サッカーチーム「フトゥーロガールズ」のコーチを務める 萩島 貴さん 旭区在住 43歳

今できることを全力で

 ○…泉区を拠点に活動するサッカークラブ「JFCフトゥーロ」にこのほど、小学生女子を対象にしたチームが発足した。クラブの新事業として発案し、自らコーチも務める。「日本一走れて、声を出せるチーム」――。大事なのはスキルよりもガッツだという。「走ることも、声を出すのも、上を目指すことは可能。今できることを一緒に取り組みたい」

 ○…フトゥーロには長年かかわってきたわけではない。中小企業診断士の資格を生かし、「スポーツを通じた企業支援ができたら」と、数年前に持ちかけたのがきっかけ。話し合いの中から「女子だけのチームなら競技をしたい、という子たちのニーズもあるはず」とスクールを開設。続けてチームも発足し、市内外からすでに18人の選手が所属している。

 ○…旭区出身。サッカーや陸上、ラグビーなど青春時代の大半をスポーツに費やしたが、挫折やケガに泣いた経験もあった。大学卒業後は大手電機メーカーに勤めたのちに、コンサルタントとして独立。さまざまな経験をした一方、「どこか、スポーツで完全燃焼できていないモヤモヤが残っていた」。だからこそ、チームのための今の時間は充実感にあふれている。「自分がチームを盛り上げられたら、クラブも元気になり、まわりの子どもたちも生き生きスポーツを楽しめる」

 ○…小学生のサッカー人口は男女で10対1という。そんな中で存在感を放つ女子選手もいるが、「それは少数」と語る。「もう少し、さまざまに『楽しみたい』という子のための環境があったらいい」。小学3年生の娘・葵さんもガールズ発足とともにサッカーを始めた。子どもたちの「フトゥーロ」=「未来」のために、共にグラウンドで汗を流す。

写真を手にする鶴巻さん(左)と萩谷さん

小雀五霊神社 鉛筆画で写真を「再生」 日本画家・鶴巻謙郎さん

 小雀町在住の画家・鶴巻謙郎さんがこのほど、小雀五霊神社の本殿に飾られる絵画を奉納した。同神社に保存されていたかつての神社本殿の写真を鉛筆画に描き起こしたもので、本殿参拝時に見ることができる。

建て替え前の様子描き

 同神社総代の萩谷邦昭さんによると、写真は本殿が建て替えられた1969年以前に撮られたもので、破れたり変色している箇所も複数あった。

 そこで萩谷さんは「後世に地元の歴史を多く伝えるためにも、なにか小雀町にゆかりある形で写真を残せないか」と、以前から交流のあった画家の鶴巻さんに絵の制作を依頼した。

 「いつもは直接風景を見ながら描いていますし、鉛筆画はほとんど描かないので新鮮でしたね」と鶴巻さん。絵を通じて神社の歴史を伝えられればとし「今後も小雀町のさまざまな風景を描きたい」と話した。

県大会出場を果たした南戸塚中野球部

南戸塚中野球部 悲願の県大会で1勝 「合同チーム」からの飛躍

 南戸塚中学校野球部がこの夏、横浜市中学校総合体育大会(市総体)で上位6チームに残り、県総体に駒を進めた。

 市総体で南戸塚は藤の木との初戦を6対1で制すと、4回戦まで順調に勝ち上がり、ベスト8に。準優勝した市場に9対3で敗れるも、代表決定戦で浅野に15対8で勝利し、県大会の出場権を手にした。

部員不足から一転

 そんな同校は2年前、部員数が足りずに他校との合同チームで夏の大会に臨むような状況だった。どうにか9人以上集まった昨夏も、市大会1回戦で敗退した。

 顧問として3年目の塗木(ぬるき)広隆教諭(34)によると「ほとんどの選手が中学校から野球を始めたという子たち」。野球経験のある生徒は、部活ではなく近隣のクラブチームでプレーすることを選ぶことも珍しくない。

勝ちにこだわり

 だが昨夏の大会後、新チームの選手たちが掲げたのは「勝ちにこだわる」。基本的な守備はもちろん、細かな走塁などの戦術も追求していった。「初心者だからこそ、のびしろは大きい」と塗木教諭が評するように実力をつけ、昨秋の市大会では強豪・横浜隼人との接戦を制してベスト8にまで勝ち進むなどポテンシャルを見せた。

 1年生11人が加わり、総勢27人で臨んだ今夏。主将の内田公輝投手は「部員が増えて活気のあるチームになった」、もう一人の主将・柴田湊斗捕手は「タイプの違う投手が多く、受けていて楽しい」と笑顔を見せる。

 県大会では2回戦で敗退したものの、悲願の県大会で1勝を掴んだ。

フラワーアークのスタッフと公園の花壇に寄せ植えをする小学生たち

泉中央公園 小学生ら花で彩る 寄せ植えも体験

 泉中央公園でこのほど、いずみ区民活動支援センター主催の園芸イベント「公園は、みんなのお庭」が開催され、小学生とその保護者が参加した。当日は区内で花苗栽培を営む事業所「フラワーアーク」が協力。小学生らが寄せ植えを体験したほか、実際に園内の花壇に花を植える体験もした。

 作業後には「楽しかった」とよろこぶ声が聞かれた。担当者は体験を通じて「公園の花にも水やりなど管理している人がいるということを知ってもらえたら」と話した。

舞岡柏尾地域ケアプラザ 男性、「地域デビュー」で第二の人生エンジョイ 全7回講座 8月31日申込締切

 舞岡柏尾地域ケアプラザで9月8日から12月20日まで、全7回の連続講座「男の教室」が開かれる。1回の参加でも可。8月31日(日)申込締切。

 男性の「地域デビュー」を応援する取り組み。初回はだんご作り、以後歴史ウォーク、座禅、冬の寄せ植えなど多彩な催しが用意されている。 

 同プラザ担当者は「定年後の活躍の場、仲間づくりのきっかけとして参加を。人付き合いを増やし、楽しく元気に暮らしましょう」と話す。

 申込・問い合わせは【電話】045・827・0371。または窓口へ直接。

みなとみらいの花火火災 山中市長が主催者に原因究明求める

 みなとみらいで8月4日夜に行われたイベントで、花火を打ち上げる台船が炎上した火災に関し、横浜市の山中竹春市長は5日、主催者側から報告を受け、原因究明を求めたことを明らかにした。

 市が発表した山中市長のコメントによると、5日午前に市側の要請に応じたイベント主催者である「みなとみらいスマートフェスティバル実行委員会」の須藤浩之実行委員長(株式会社神奈川新聞社社長)から火災の報告を受けた。それに対し、「実行委員長のリーダーシップと責任のもとで、第三者による火災事故の原因の徹底的な究明について要請した」という。

 同委員会はホームページで「原因究明について、関係機関とともに調査を進めており、原因が判明次第、ご報告申し上げます」としている。

フラワーアークのスタッフと公園の花壇に寄せ植えをする小学生たち

泉中央公園 小学生ら花で彩る 寄せ植えも体験

 泉中央公園でこのほど、いずみ区民活動支援センター主催の園芸イベント「公園は、みんなのお庭」が開催され、小学生とその保護者が参加した。当日は区内で花苗栽培を営む事業所「フラワーアーク」が協力。小学生らが寄せ植えを体験したほか、実際に園内の花壇に花を植える体験もした。

 作業後には「楽しかった」とよろこぶ声が聞かれた。担当者は体験を通じて「公園の花にも水やりなど管理している人がいるということを知ってもらえたら」と話した。

リュウゼツランと北村さん=7月26日撮影

戸塚区・東俣野町 リュウゼツランが開花 約30年の時を越え

 数十年に一度だけ花を咲かせることで知られる植物「リュウゼツラン」が、戸塚区東俣野町の北村義博さん(62)の自宅敷地内で開花した。

 このリュウゼツランは北村さんの父が約30年前に庭先に植えたもの。その後、高く成長することを知り「皆が見やすいように」と道路近くの敷地に植え替えたという。

 北村さん宅では5月半ばから、茎の低いところから順に花が咲き始め、7月26日の取材時点では茎の半分より上くらいまでつぼみが見られるように。近所の人たちも開花を待ちわびていたため、「みんな驚きつつ、楽しんでくれてよかった」と北村さん。リュウゼツランはひとつの株で1度だけ咲き、開花後は枯れてしまうという。

啓発物品を配布した

暑さの中「より安全に」 緑園で交通事故防止訴え

 緑園都市駅前で7月17日、夏の交通事故防止運動が行われ、泉警察署や泉区役所のほか、関係団体が安全運転などを呼びかけた。

 泉交通安全協会の石井喜代志会長は「暑いと注意力も散漫になる。いつも以上に安全運転を」と話した。

 

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泉図書館2階 糖尿病を知る企画展 8月17日まで

 泉図書館(和泉町6207の5)2階の展示コーナーで現在、企画展示「糖尿病について知ろう」を開催している。8月17日(日)まで。

 企画展には泉区役所福祉保健課が協力。同課が作成した、糖尿病に関するチラシやポスターを展示している。また糖尿病に関連した書籍の展示や貸出も行っている。

 企画展は無料。開館時間は、火曜日から金曜日は午前9時30分から午後7時まで。それ以外の曜日と祝日は午後5時まで。

 同館スタッフは「企画展や書籍を通して、いろんな方が糖尿病への関心を持ち、知ってもらうきっかけになれば」と呼びかける。

 展示に関する問い合わせは同館【電話】045・801・2251。

渡邉仁史院長

お口の健康塾 6th Vol.3 お口の乾燥とその原因

 世界の口腔乾燥の患者様は8%〜42%と言われています(1)。これだけ幅があるのは診断が難しいということで、口腔乾燥になりうる原因に対処していくことが大切です。

 今まで唾液減少の原因は、主に加齢と考えられてきました。また【1】リウマチや糖尿病、うつ症状など全身の病気 【2】シェーグレン症候群、放射線治療の後遺症 【3】薬の副作用なども原因となっています(2)(3)。

 日本では医療用医薬品の約3割に口腔乾燥の副作用が報告されていますが、「口が乾くから薬をやめる」わけにはいかない現状があります。つらい場合はかかりつけの医師や歯科医師、薬剤師に相談し、症状を緩和させる方法を考えることが重要です。

(1)M.Hopcraft 他 Xerostomia:2010 (2)Ngo Di Ying J. 他 Dry mouth-An overview:2015 (3)Phuu.Han 他 Dry mouth : A clitical topic for older adult patients:2015

当院ではお一人での外出が困難な方を対象に、歯科訪問診療を行っております。むし歯や歯周病、差し歯、入れ歯、摂食嚥下機能評価(内視鏡検査)をご自宅で行っております。まずはご相談ください。

原宿わたなべ歯科診療所

戸塚区原宿3-8-6二八五番館1階

045-443-5519

http://hwdc2015.com/

金沢八景駅前で第一声を上げる山中氏(右)と応援に駆け付けた自民党や立憲民主党の議員(7月20日)

2025横浜市長選・回顧〈上〉 山中市政2期目へ 「自公立」相乗りで体制一変

 横浜市長選挙が告示された7月20日、2期目を目指す現職の山中竹春市長は、第一声の場に京急・金沢八景駅前を選んだ。市長就任前まで、同駅そばにキャンパスがある横浜市大の医学部教授だった山中氏は「金沢区は横浜市長・山中竹春にとっての原点」と語った。その横には、自民党や立憲民主党の市会議員や国会議員の姿があった。この日は参院選の投開票日。選挙戦では激しくやり合っていた与野党が並ぶ姿は、今回の市長選を象徴するものだった。

 2021年の前回選、山中氏はカジノを含むIR(統合型リゾート)反対を掲げ、立民推薦で当選。当時現職の林文子氏を巡って分裂選挙となった自民が支援する2人を破った。今回、立民は4年間の市政運営を高く評価し、県連が支持した。

自民迷走 独自候補出せず

 一方の自民は迷走した。山中氏の就任当初、公約の一つだった「敬老パスの自己負担ゼロ」に関して市会で財政面の問題を指摘するなど、批判的なスタンスが目立った。分裂選挙となった前回選で苦杯をなめた反省から、「一丸となって応援できる人」(自民市議)を擁立する動きが続いた。今春以降、出馬への意欲を見せる市議がいたほか、党内の選考も行ったが、知名度不足などを理由に、独自候補の擁立を断念。

 6月30日、自民市連が「(山中氏には)4年間、我々の取り組みを理解してもらっている」と一部市議の反発を押し切る形で支持を表明。自民と歩調を合わせる公明も市組織が山中氏を支持し、「自公立」の3党相乗りとなった。さらに、経済界を中心とした山中氏の後援会が加わり、初当選時とは全く異なる支援体制が築かれた。

「支持できない」、応援拒否も

 しかし、自民の中には「山中氏を支持できない。選挙は手伝わない」と応援を拒否する市議が複数いた。街頭演説やビラ配りで姿が見られた市議は32人中10人程度。多くは、自民が公認した金沢区の市議補選候補者(落選)の応援に力を入れていた。

 山中氏は今回の選挙で「オール横浜」を強調。「生みの親」の立民だけではなく、市会第一、二会派の自民、公明に支援を求めた。2期目の安定した市政運営につなげたい狙いだが、ある自民市議は「選挙は勝たないと意味がないので支持した。今後、こちらの政策をもっと受け入れてもらわないと困る」と山中氏に注文を付けた。



 現職の山中竹春氏が再選された市長選。立候補した6人の戦いぶりやそこから見えてきたものを3回にわたって振り返る。