さがみはら緑区版【8月21日(木)号】
実証運行がスタートする地区。現状の地区は拡大し、青野原、青根、和田地区は新設となる(相模原市提供)

中山間地域 乗合タクシー実証運行へ バス廃止で公共交通再編

 相模原市は10月1日(水)から津久井、相模湖、藤野地区(中山間地域)で乗り合いタクシーの実証運行をスタートする。中山間地域では、神奈中バスのバス路線の廃止が2027年3月までに予定されており、それまでに地域の公共交通の利用状況を確認し、継続可能な制度の構築を目指す。

 公共交通再編のきっかけは、神奈中バスの運転士不足。市はこれまでに赤字路線については公費負担で運行を維持してきた背景がある。しかし、今回は神奈中バス側の申し出を受け、路線バスに代わる公共交通システムを検討、協議してきた。

270の停留所

実証運行では根小屋、内郷、吉野・与瀬、菅井、篠原の5つの地区で現在運行している乗合タクシー(篠原はデマンドタクシー)の運行エリアを拡大。青野原、青根、和田地区にも運行エリアを新たに設ける。

 停留所は現行の約170カ所に加え、神奈中バスの約100カ所の停留所を乗合タクシーの停留所としても活用し、約270カ所となる。これにより多くの人に利用機会を提供するほか、駅へのアクセスが円滑になることを見込む。市交通政策課の担当者は「これまでの乗合タクシーは路線バスと競合しないことが前提だったので、地区によっては駅に行くために乗合タクシーから路線バスに乗り換える必要があったが、エリアの拡大で駅へのアクセスは良くなる」と話す。

 車両については、ワゴン車やタクシー車両を活用するとして、地域内を4〜5台で対応する方向で調整しているという。

登録者は500円

 10月からの乗合タクシーの運賃は各区域内は一律900円。市内在住・在勤・在学の利用登録者は500円。一度に複数地区を利用する場合は、2地区目から半額。障害のある人や小児の割引もあり。小・中学生の通学利用は無料。高校・大学生への対応は現在検討中で、「本格運行までには通学定期の導入などを検討したい」としている。なお、現行の乗合タクシーの運賃は9月30日(火)までとなる。

 乗合タクシーの利用には予約が必要。また、利用登録については準備が整い次第、詳細を市のホームページに掲載するとしている。

 実証運行は、今年の10月から根小屋を除いた地区でスタートし、来年4月からは全地区で実施となる。現行の神奈中バスは三ケ木からJR相模湖駅間の2路線は継続、その他の11路線については廃止の予定で、廃止までの期間は乗合タクシーと合わせた運行体制となる。本格運行は27年4月。同課では「それまでの1年半で実証運行しながら制度の見直し、改良を繰り返していく」という。

説明会を開催

 市では、中山間地域の全ての世帯に運行ダイヤや予約方法などの詳細を記載したパンフレットを9月初旬までに全戸配布する予定。

 さらに、これらの実証運行について、市による説明会が8月下旬から開催される(表参照)。会場は各地区の総合事務所など7カ所。内容はどの会場も同じ。予約不要のため参加希望者は直接会場へ。

相模原市学力調査 全国平均超え多数 「書くこと」重視 一定の成果

 小学6年生と中学3年生(義務教育学校の当該学年含む)を対象に国が4月14日〜17日に実施した「全国学力・学習状況調査」の結果が7月31日に公表された。相模原市の平均正答率は小学生の算数を除いて小中学生ともに全国平均を上回った。特に国語は2020年から市が進めてきた「書くこと」を重視する取り組みの成果が見られた。

 同調査は子どもの学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題の検証・改善を目的に文部科学省が07年から毎年実施しているもの。

 相模原市では、小中学生ともに国語の正答率が全国平均を上回る結果となった。昨年度は小学生の国語が全国平均より0・7ポイント低かった。市教育委員会の担当者は、今回の結果には市が進めている「3つのじ」などの取り組みが起因していると推測する。

 「3つのじ」とは、問題を解く際に「時間」(回答時間)、「字数」(指定字数)、「条件」(指導内容や各学年の実態に応じて設定される回答条件)を意識づけるための合言葉。市では国語の「書くこと」の区分の正答率が全国平均を下回る傾向が続いていたことから、自分の考えを分かりやすく整理して書く力をつけるため、市が20年から実施している。その取り組みが功を奏してか、「書くこと」の分野では今回2年連続で全国平均を上回る結果となった。担当者は「課題を見据え、集中して呼び掛けたことによって結果に反映されたのではないか」と分析している。

 一方で、小学生の算数は全国平均を1・0ポイント下回っており、図形やグラフの読み取りで課題が見られた。担当者はこれを受け「子どもたちと対話を進め、理解度を図りながら授業をしていく」と方針を話した。

主体的な学習を

 同時に実施された「児童生徒質問調査」では、授業への取り組みや学習習慣に関する姿勢などが問われた。授業内での発表で「自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組み立てなどを工夫して発表していたか」という質問では、肯定的に回答した中学生の割合が全国平均より9・6ポイント高い結果となった。これに対し担当者は「総合的な学習の時間を多く確保しているため、調べ学習などアウトプット中心の授業が活発にできている」と見解を示した。

 授業外での1日当たりの勉強時間を答える質問では、中学生は全国平均を上回っているものの、小学生はやや下回っており、学習習慣のコーディネートが課題として挙げられた。市は引き続き、主体的な学習を進め学習習慣を定着化させていく方針。

2025-2026年度国際ロータリー第2780地区ガバナーを務める 松下 孝さん 伊勢原市在住 65歳

座右の銘は積善余慶

 ○…世界的な奉仕団体、ロータリークラブ(RC)。横浜市と川崎市を除く、神奈川県下のクラブが所属する第2780地区を牽引していく。今年度のポリシーは「ロータリーを楽しもう(Have Fun Rotary)」。「世界が分断の時代の今、RCは信頼関係を築く相互理解の団体としてニーズがある。我々の活動を知ってもらい、活動を楽しもうという思いを込めた」

 ○…福井県出身。大学入学を機に上京。会社員経験後、独立し起業する。故郷は人口も少なく、住民全員を知っているような場所。「都会は自由があるが人間関係は希薄。父が奉仕団体の会員だったこともあり、若い頃から興味があった」。RCでは奉仕同様、人との関係を重視してきた。「ガバナーに選ばれたからには精一杯楽しんで務めたい。自分が楽しまないと掲げたポリシーに反してしまうから」。現在は一昨年に立ち上げたフェローシップコーポレーションの代表取締役社長を務める。

 ○…伊勢原RCには2000年に知人の紹介で入会。会長や幹事、伊勢原が所属する第7グループのガバナー補佐などを歴任してきた。「社長業は孤独だが、信頼できる仲間がたくさんできた。そのおかげで様々な経験談も聞けて、学びも多い。この年齢で一生の友が出来るのも魅力。このことを多くの人に経験してほしい」と訴える。

 ○…座右の銘は積善余慶。善い行いを重ねることで子々孫々まで恩恵があるというもの。「自分のためではなく、人のためになることがRCにもつながると思う」。今年度の地区目標は会員増強。「RCは奉仕だけではない。仲間を一人でも多く増やし、地域や世界に貢献していきたい。そのためのハブファンロータリー」と笑顔で語る。

すずらん保育園(上)とエンゼルハウス保育園(下)の保育の様子

相模原市、休日保育を全市で展開 リフレッシュ目的でも利用可能に

 相模原市は、2024年からエンゼルハウス保育園(緑区橋本)で先行して実施していた「さがみはら休日一時保育」を、今年4月にりとせ相模大野保育園(南区相模大野)、7月にすずらん保育園(中央区鹿沼台)で開始した。市内全3区に休日の預かり場所が整備された。

 この事業は利用理由を保護者の就労等に限定せず、リフレッシュ目的でも利用できることが特徴で、全国的にも珍しい取り組みとなっている。

市民アンケートで必要性を確認

 市保育課の担当者によると、この事業は2022年7月25日から8月5日にかけて市が実施した「少子化対策に向けたアンケート」の結果を基に市が実施を進めてきたもの。「子育てで苦労していることは?」という問いに対し、最も多かったのは「教育や保育にかかる費用負担」で、次いで「仕事と家庭の両立」、「自分の時間が持てない」、「保育所等の預け先の確保」と続いた。

 「この時点で休日利用できる保育園は一つもなかった(担当者)」ため、市は休日保育事業の開始を決定。実現にあたって複数回の説明会を開催し、駅から800m以内などの利便性も考慮して公募で決定した。

人材確保の壁

 市内初の休日保育を開始したエンゼルハウス保育園の加藤倫代園長は、保護者との事前面談や市の説明会で「保護者の切実なニーズを感じた」と振り返る。ただ、「休日に保育士を確保するためには従来の勤務体系を見直さなければならず」、人材確保が最大の壁だったと話した。すずらん保育園の青木庸江代表も「平日の人材確保も難しい中で、最初は無理だと思い、引き受ける気はなかった」という。

 それでも休日の受け入れに踏み切ったのは「この少子化時代にこの取組はやるべき」と先代代表が背中を押したからだと青木代表は語る。加藤園長も「親の就労スタイルが多様化する時代に保育もこのままではいけない。安心して子育てできる環境を用意してあげたい」との思いから何度も職員会議を重ね、実現に漕ぎつけたという。

「ありがたい」

 リフレッシュ目的で何度か利用している保護者からは、感謝の声が聞かれた。石川あいさんは「下の子が生まれてから上の子と話ができていない」と危機感を感じていた時に休日保育を知り、エンゼルハウス保育園を月1〜3回ペースで利用しているという。「上の子と動物園やアスレチックに行ったり、パパと二人で男同士のバーベキューに行ってもらったり」と大満足だと話す。

 安達百合香さんも上の子たちへのケアを目的にすずらん保育園で4回、休日保育を利用。「先生たちは優しくて安心して預けられた」と話し、「仕事ではないのに預けるなんてと後ろめたさを感じてしまうかもしれないけど、一歩踏み出してほしい」と子育て中の人へメッセージを送る。

 市の担当者は「今後園や利用者の意見を受け、より良い体制を構築したい」と述べ、「子育てしたいまち 相模原」の実現を目指すとしている。

 問い合わせは同課【電話】042・769・8340。

認定企業の代表者と本村市長(前列中央)

相模原市 14製品の販路開拓支援へ トライアル発注認定制度

 相模原市は、市内中小企業の優れた製品を認定する「トライアル発注認定制度」の今年度の認定式を7月25日、市役所で開催した。

 同制度は2010年に市が創設。優れた新製品の生産や新サービスの提供により、新たな事業分野の開拓を図る中小企業者を認定し、製品の販路開拓を支援している。認定を受けた製品は認定製品のカタログや市ホームページに掲載される。今年度は14社14製品を認定した。

 認定式で本村賢太郎市長は「優れた製品を認定してカタログを作るだけではなく、伴走型で支援していきたい。市への要望は遠慮なく投げていただきたい」と話した。認定事業者と市の意見交換の場も設けられ、「完成までの全プロセスを市内の企業で協力できたら」などの声が上がった。

 今年度、認定を受けた企業と製品は以下の通り。

 ▼アクセスエンジニアリング(株)(中央区田名)「movBot(R)Office」▼(株)トモエレクトロ(中央区田名)「サーボモーター」▼アイフォーコム(株)(緑区橋本)「iマニュアル」▼(株)DONKEY(緑区西橋本)「小型運搬支援ロボット CP200」▼(株)キャロットシステムズ(中央区相模原)「紛失防止ICタグ」▼(株)フレックス(緑区橋本)「収納袋一体型のオーサムAwesomeハンディダウンケット」▼(株)ネットフィールド(緑区根小屋)「オガチャッカ」▼(株)アークホーム(緑区橋本台)「最大高さ2・5mの超軽量目隠し塀『BLockY』」▼(株)メディアロボテック(中央区千代田)「姿勢改善スマートデバイス『BodyEye』」▼(株)TherapiCo(緑区橋本)「TherapiCo-Work」▼田中プレス工業(株)(緑区西橋本)「自動車部品でつくったランタンシェード」▼(株)コバヤシ精密工業(南区大野台)「ポータブル通信電流計ENIMAS-TWIN」▼(株)リガルジョイント(南区大野台)「マニホールド型流量コントローラーWMK」▼(株)ユニテックス(南区豊町)「コンパクトマルチメディアコンバータ」

(左から)大里課長、山下利麿防犯協会会長、川村さん、安斎局長、荒井さん、森久保高弘相模湖地区自治会連合会会長

特殊詐欺、未然に防ぐ 内郷郵便局に感謝状

 津久井警察署(山川満署長)は8月5日、特殊詐欺を未然に防いだとして、内郷郵便局に感謝状を贈った。

 今回の事案が発生したのは7月22日。愛媛県警察をかたる男から「限度額を引き上げてほしい」という電話を受けた70代男性が窓口を訪れ、不審に思った同局の安斎貴広局長、川村由紀子さん、荒井奈穂子さんの3人が一丸となって対応。特殊詐欺に関連するものと考え、男性に手続きの中止を説得、警察に通報するなど特殊詐欺被害を未然に防いだもの。

 安斎局長は「ここは最後の砦。職員みんなで声掛けを心掛けているので、被害を防げて良かった」と笑顔を見せた。感謝状を手渡した生活安全課の大里快路課長は「最近、警察官かたりが増えている。偽警察官にだまされないで」と注意を呼び掛けた。

 同署管内では8月3日時点で7件の特殊詐欺事件が発生(認知件数)。被害額は1160万円。

(左から)樹山優葉さん、坂井友奏さん、行田佐和子さん、平本心愛さん、佐藤栞さん、三浦莉菜さん、中濱歩未さん、樹山優莉さん

中学女子野球 ハイド戦士、全国へ挑む 市内から8人が県選抜に

 全国大会に出場する県選抜チーム「神奈川やまゆりクラブ」に、市内の女子軟式野球チーム「相模原ハイドレンジャーズ」(田野倉利男代表兼監督)の8選手が選出された。京都府内できょう8月21日から行われる「全日本中学女子軟式野球大会」に出場する。選抜メンバーは総勢23人。仲間と共に、日本一を目指す。

 ハイドレンジャーズから選出されたのは、3年生の三浦莉菜さん(大沢中)、平本心愛さん(田名中)、樹山優葉さん(由野台中)、樹山優莉さん(由野台中)、行田佐和子さん(東海大学付属相模高等学校中等部)、佐藤栞さん(麻溝台中)と、2年生の中濱歩未さん(中央中)、坂井友奏さん(上溝南中)。平本さんと行田さんは3年連続での県代表選出となった。

 大会はトーナメント形式で行われ、全国から49チームが出場する。

「優勝旗を神奈川に」

 緑区から唯一メンバー入りした三浦さんのポジションはピッチャーとショート。2年連続での選出に、「得意の変化球を生かして、一戦必勝で優勝したい」と意気込む。

 3年生にとっては中学最後の全国大会。県代表の副主将で、普段はチームの主将として選手をまとめている平本さんは、「選抜とは思えないくらい仲がいいし、皆上手い。優勝を狙えるメンバーが揃っている」と話す。最後の大会に向け「引っ張らなきゃいけないという気持ちもあるし、悔いなくやりたい。優勝旗を神奈川に持ち帰り、監督を胴上げしたい」と自信を見せた。

 ハイドレンジャーズは2023年3月に相模原市内初の女子軟式野球チームとして発足。現在は29人の選手が所属し、毎週末練習に励んでいる。

新発売の缶ビールと鈴木代表

「世界金賞」受賞 読プレ クラフト缶ビール 6缶セットを3人に

 クラフトビールメーカー・横浜ベイブルーイング(本社・横浜市中区/鈴木真也代表取締役)が7月15日に、同社初となる缶ビールの販売を開始した。世界最大のビール審査会「ワールドビアカップ2025」で金賞を受賞した「ベイピルスナー」や銀賞受賞の「ゆずヴァイス」、バナナのような香りの「ベイヴァイス」黒ビールの「ベイダーク」の全4種類。ベイブルーイング各店舗などで数量限定販売中。

 タウンニュース読者3人に、飲み比べ全6缶セットを抽選でプレゼントする。ハガキに〒住所、氏名、年齢、感想を明記の上、〒231―0033横浜市中区長者町2の5の14タウンニュース「缶ビール」係へ。8月29日(金)必着。

投票のバリアフリー化を進めるツール。右上が投票支援カード

参院選で導入「投票支援カード」 市選管 進めるバリアフリー化

 相模原市選挙管理委員会は、さまざまな理由により自身の意思を口頭で伝えることが苦手・困難で投票時に支援が必要な人が、係員に手伝ってもらいたいことを記入する「投票支援カード」を7月20日に投開票された参議院議員選挙から導入した。

 市選管は、全ての有権者に送付する入場整理券に支援カードを1枚同封。実際に支援カードを持参し投票所を訪れた有権者からは感謝の声が聞かれたという。

 支援カード導入へ向けた検討が始まったのは昨秋。10月の衆院選には間に合わなかったが、先行自治体からサンプルを取り寄せ相模原独自のカード作りを進めていた。

 2月には県立相模原支援学校で行った模擬投票の出前授業に製作途中のカードを持ち込み、改善点などのアドバイスを求めた。進言を受け全ての漢字にふりがなを振り、同伴者は代理投票ができず、投票所係員のみが代行できることなどを追記した。

補助具も導入

 支援を必要とする人がカードを記入し投票所の係員に渡すと支援が受けられる仕組み。カードには「投票所の中で、係員や家族の付き添いは必要ですか」など、求める支援内容を尋ねる3つの質問が記され、「はい(係員)」などの選択肢に、丸を付けて希望する支援を伝えることができる。さらに3項目に当てはまらない支援を希望する場合には、希望する支援内容を記す記述欄が設けられている。

 市選管では、ほかにもイラストや文字を指差すことで意思疎通をはかる「コミュニケーションボード」、投票用紙に記入する枠が分かりやすくなる補助具なども導入。投票所における「ソフト面のバリアフリー化」ともいえる取り組みになっている。

 「支援やサポートがあれば投票できるけれど」――。1票を投じる権利を行使できる環境整備が進んでいる。

見頃を迎えているジニア(8月14日撮影)

2万5千株のジニア 津久井湖城山公園水の苑地

 津久井湖城山公園水の苑地(城山2の9の7)でジニア(百日草)が満開となり、見頃を迎えている。

 同園のジニアは、草丈が高く花びらの重ねが良いのが特徴。園内には約2万5千株が植えられており、赤、白、ピンク、むらさき、オレンジ、黄色など、色とりどりの花を観賞することができる。

 晴れ間が広がった8月14日の午後には、カラフルな花を観賞しながら散策する夫婦や親子の姿も見られた。同園によると、「今後の天候の影響にもよるが」と前置きした上で、「例年同様に8月末までは観賞を楽しめる」という。

 ジニアはキク科の一年草。花もちが良く暑さに強いのが特徴で、夏の開花時期が長いことから「百日草」とも呼ばれ親しまれている。花言葉は「高貴なこころ」「遠い友を想う」「幸福」など。

デジタル機器を使って情報収集する生徒たち

相模原城山高校 闇バイトを疑似体験 ゲーム型プログラムで講習

 昨今、社会問題となっている『闇バイト』の危険性について学ぶ「闇バイト対策講習会」がこのほど、相模原城山高校で実施され、1年生約280人が参加した。

 SNSを通じて高額報酬をうたい、犯罪実行者を募る『闇バイト』。講習は3〜4人のグループに分かれてデジタル機器を使い、ゲーム型学習プログラム「レイの失踪」を体験する形で行われた。(株)クラスルームアドベンチャーが開発した同プログラムは、行方不明になった友人をSNSなどを頼りに探していくストーリー。SNSの投稿や会話を分析しながら闇バイトの実態に迫っていく。教室では時折「こわっ」「わー」などの声や、ため息を漏らす生徒の姿も。生徒らは忠実に再現されたゲームの中のリアルな描写に触れながら、闇バイトの恐ろしさを疑似体験した。

 ゲーム終了後は、クイズ形式でストーリーを振り返り、「狙われない、騙されない、ハマらない」の3つの対策について学んだ。体験した生徒からは「とてもリアルで怖かった。闇バイトの怖さを実感した」「ホラーゲームより怖さを感じた」「闇バイトのことを知れた」などの感想が聞かれた。

 闇バイトなどの相談は警察相談専用電話【電話】#9110、または近隣の警察署へ。

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城山が熱い2日間 8月23、24日 夏まつり

 城山夏まつりが8月23日(土)、24日(日)に開催される。雨天決行、荒天中止。

 23日は神輿の宮出しが行われ1日を通して9カ所の御旅所を巡行。夜は川尻八幡宮、城山総合事務所の各周辺で、神輿渡御やおはやしが披露される。24日は、朝から山車が地域を巡行。午後6時から、もみじホール城山の駐車場に9基が集い、祭ばやしを奏でる。

 問い合わせは城山商工会【電話】042・782・3338。

入場無料 相模原で戦争体験を語り継ぐ講演会 8月30日 シベリア抑留や被爆の経験者が登壇

 相模原市は戦後80年事業として8月30日(土)に講演会「戦争体験・記憶の継承」を開催する。会場はあじさい会館(中央区富士見)で入場無料。

 市は核兵器廃絶平和都市宣言を行った翌年の1985年から毎年11月に「市民平和のつどい」を開催している。今年は戦後80年にあたる年なので終戦記念日のある8月に実施されることとなった。

 講演者はシベリア抑留体験者の西倉勝さん(南区在住・100歳)と相模原原爆被災者の会会長の丸山進さん。西倉さんは平和祈念展示資料館(東京都新宿区)で語り部として活動するほか、映画『ラーゲリより愛を込めて』にはアドバイザーとして関わった。丸山さんが会長を務める被災者の会はノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の構成団体。自身の被爆体験などを各地で講演する、平和のための活動に取り組んでいる。

 講演会は第1部(午後2時から2時55分)に西倉さん、第2部(午後3時5分から4時)に丸山さんが登壇する。

 市の担当者は「戦争体験者が少なくなっていく今、若い方や子育て中の方などに参加してもらい、貴重な肉声による経験談を次世代につないでほしい」と話す。

 定員280人(申込順)。8月27日(水)まで市コールセンター【電話】042・770・7777で申込受付。問い合わせは市国際課【電話】042・707・1569。

(前列左から反時計回りに)渡貫さん、鎌田さん、前田さん、吉永さん、武田昌宏査察指導課長、鈴木署長

北消防署 勇気ある4人を表彰 橋本駅で人命救助

 北消防署でこのほど、人命救助に協力した渡貫かんなさん、鎌田佳世さん、前田彰さん、吉永紘章さんの4人に感謝状および記念品が贈られた。

 4人は今年5月、JR橋本駅で心肺停止の女性に対し、連携して迅速な119番通報、胸骨圧迫およびAEDによる措置を適切に行い、命を救った。

 エスカレーターで女性の隣に居合わせた鎌田さんは「下りる途中で女性が倒れて驚いた。少し様子を見たが動かないので安全な場所へ運び、駅員さんにAEDを頼んだ」と振り返る。その場に居た渡貫さんは看護師で、「5、6人の人だかりができていて何かと思ったら女性が倒れていた。AEDは訓練でしか使ったことがなかったが体が動いた」と瞬時に行動。JR職員の前田さんと吉永さんは119番で的確に状況を伝え、毛布を用意するなど救急車が来るまで適切に措置を行った。

 鈴木隆署長は「4人の勇気ある行動に敬意を表します。一人一人の冷静な判断と的確な行動により尊い命が救われました」と感謝を述べた。