金沢区・磯子区版【9月4日(木)号】
装置に触れて温室効果ガスの濃度を見る親子

はまぎん こども宇宙科学館 見て触れて温暖化知る 科学館展示は日本初

 磯子区洋光台の「はまぎん こども宇宙科学館」は現在、温室効果ガスの濃度が視覚的に分かる装置「GOSAT 3Dビジュアライザー」を展示している。同装置の科学館での展示は日本初。脱炭素化を目指した行動を推進していくため、最先端の技術を活用して地球温暖化や脱炭素について考えるきっかけを作る。

 「GOSAT(ゴーサット)」とは、環境省や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが打ち上げた人工衛星。主要な温室効果ガスである二酸化炭素とメタンの濃度を宇宙から観測することを専門とした世界初の人工衛星で、2009年に1号機が打ち上げられ、現在も観測を続けている。

 同装置は、この衛星が観測したデータを元に開発された。画面上に3Dで表示される地球に、二酸化炭素やメタンの濃度を赤や黄色、緑、青などの色で表し、09年から22年までに温室効果ガスが増えている状況などを視覚的に分かりやすく表示。コントローラーで地球を動かして都市ごとの濃度の分布なども比較でき、見て、触れて温室効果ガスや地球温暖化について知り、脱炭素への関心を高めることが期待される。

 展示が始まってから約2カ月が経過し、学校の夏休み期間には多くの親子連れが同館へ足を運んで同装置に触れる姿が見られたという。同館のスタッフは「自分たちの暮らす地球のことを詳しく見て、自分にできることを考えるきっかけになれば」と話す。

来年3月末まで

 横浜市では50年の脱炭素社会の実現に向け、脱炭素施策に取り組んでいる。市の二酸化炭素排出量(23年度速報値)は家庭部門が約25%と全国と比較して10%ほど割合が高く、市は各家庭での排出削減を目指した周知に力を入れており、今回の展示も市民への普及啓発の一環となる。

 展示場所は同館5階宇宙船長室で、期間は来年3月31日までの予定。同装置とあわせ、GOSATの模型、脱炭素アクションを紹介するパネルも展示している。

 開館時間は午前9時30分から午後5時(入館は4時まで)。要入館料。第1・第3火曜日休館。

民生・児童委員 市、新任の負担減へ新制度 担い手不足に対策

 地域住民の生活上の困りごとの相談などに対応する「民生委員・児童委員」一斉改選を今年12月に控える中、横浜市では担い手不足を解消しようと、新制度を導入する。新任委員を前任者が一定期間フォローし、負担軽減を図ることで新たな委員のなり手のハードルを下げたい考えだ。

12月に一斉改選

 民生委員・児童委員は3年に一度、全国で一斉改選が行われ、今年12月の新委員委嘱に向けて各地で推薦などの手続きが進められている。担い手不足などの課題がある中、横浜市では対策の一つとして今回の改選から「バトンタッチサポーター」制度を導入する。

 同制度は改選の12月から翌年3月まで、新任者に前任者が同行や助言をするというもの。「一斉改選のタイミングは人の入れ替わりも多く、不安を感じられる人も多い」と市健康福祉局の担当者。新任者の負担を軽減することで委員のなり手を確保したいという。

 市内外で委員を支援するさまざまな取り組み事例がある中、中区で前回改選から取り入れた同制度を市としても導入することにした。

 一方で、すでに他の支援の仕組みがあるなど、必要がないと判断した区では導入しないこともあるという。金沢区では新任者が希望をする場合に同制度を活用予定。磯子区でも導入の準備を進めているが、最終的には区の民生委員・児童委員協議会で方針を決定する予定だという。

「地域全体で体制を」

 民生委員・児童委員は地域の困りごとの相談を受け、包括支援センターや区役所など関係機関につなぐことなどを役割とするボランティア。横浜市では定数4744人に対し、92・8%の4405人が委員となっている(7月1日時点)。

 委員には定年制もあることから、担い手確保には難しさがあるが、横浜市民生委員児童委員協議会の石井マサ子会長は「民生委員がいない=欠員で困るのは地域の住民。地域全体で見守りの体制を整えることが委員の負担減にもなる」と指摘する。

NPO法人横濱金澤シティガイド協会の理事長を務める 古谷 忠志さん 金沢区能見台東在住 74歳

学ぶ楽しみいつまでも

 ○…金沢区の名所や魅力を区内外の人に伝える街案内ガイドとして1998年に発足した「横濱金澤シティガイド協会」の理事長を今年6月から務める。会員は60、70代を中心に80人。月に3回の企画ガイドの参加者も70〜80代が中心。若い世代にも興味を持ってもらおうとSNSでの情報発信を始め、「寺社仏閣以外にも、臨海部の産業地区の工場見学など、家族や若い方たちが喜びそうな企画を考えていきたい」と抱負を語る。

 ○…横須賀市出身。中学生の頃から歴史が好きで、高校の時には一人で鎌倉の寺社を、大学の頃は京都まで足を伸ばした。旧県立逗子高校を卒業後、明治大学でマスコミについて学び、大手広告会社に就職。定年まで37年営業一筋。妻の実家がある金沢区に移り住み25年が経つ。「住んで歴史の奥深さを知った」と目を細める。

 ○…区内で特に好きな場所は、同協会として週末に庭園の管理や観光案内をしている称名寺。「瀬戸神社や富岡八幡宮もいいですし、金沢区はボタンなどの花の名所も多く、八名木・七井、四石とネタが尽きない。寺社関係でいうと、お金をとらないところがいいですよね」

 ○…入会して12年。会員には理系出身者も多く、もともと歴史が好きな人も、入会してから歴史に取りつかれる人もさまざま。「自分で調べても分からないことを知っている人から教えてもらえる。新しい知見を得られることは歴史を学ぶ者にとって財産」と話す。同会の醍醐味は「ガイドをした時にお客さんから分かりやすかった、ありがとう、とお礼を言われるとうれしいですし、歩くので健康になりますよね」。異なる人生を歩んできた会員と第2、第3の人生を共に学びながら切磋琢磨していく。

ゲーテ座、横浜 (『The Far East』 Vol.I, No. XIV より) / 1870年(明治3年) / 横浜美術館蔵

日本オペラの原点・横浜 思い継ぎクオーレ・ド・オペラが公演

 日本人による初のオペラは1903年、東京の奏楽堂で東京音楽学校(現東京藝術大学)学生による公演だが、日本初の本格的オペラの上演はそれから30年以上も前の横浜だった――。オペラに詳しい横浜市立大学の岩崎徹准教授と、横浜でのオペラ上演にこだわるクオーレ・ド・オペラの公演監督の藪西正道さん、同音楽監督の西野薫さんに話を聞いた。

   ◇   ◇

 日本のオペラ発祥の地については諸説あるが、本格オペラ上演であれば、1870年の横浜だという。イギリス人アマチュア団体が横浜外国人居留地にあった中華劇場でオペラ『コックスとボックス』を上演した。これ以降、本町通りにあった本格的西洋劇場「横浜ゲーテ座」で同作品が度々、上演されるようになる。岩崎准教授は、「1911年に東京に帝国劇場ができるまで、横浜が日本におけるオペラ文化の発信の中心だったことは間違いない」と話す。

 当時、ゲーテ座で公演されていたオペラは、少人数で音楽構成もシンプルなものだった。内容もコメディが多く、娯楽の一つとして愛されていたという。「ファンのすそ野を広げる意味でも大きな影響を果たした」と岩崎准教授は指摘する。藪西さんや西野さんが立ち上げたクオーレ・ド・オペラも、大がかりな舞台装置や衣装、オーケストラを極限までシンプルにし、公演のハードルを下げて若手が出演する機会を創出している。藪西さんは「当時のゲーテ座のやり方に近かったんですね」と感慨深げだ。

 現在では、高尚で敷居が高いイメージが強いオペラだが、「身近で親しみやすい作品もあるということを知ってほしい」と西野さんは話す。

『ラ・ボエーム』20組40人を招待

 オペラの神髄を目指す「クオーレ・ド・オペラ」が10月8日(水)に公演する演目は、若き芸術家の夢と友情と愛を描いたプッチーニ作曲の『ラ・ボエーム』だ。西野さんは「出演者とリンクする内容なので、稽古場はリアル・ボエームです」と笑う。特に若い人たちに見てほしいと呼びかける。横浜市市民文化会館関内ホール=中区=で午後6時15分開演。

 チケットは全席指定で一般7000円、25歳以下2000円。チケットぴあのPコードは296406。

 抽選で読者20組40人を招待する。Eメールで件名に「ラ・ボエーム招待」とした上で〒住所、氏名、年齢、電話番号を記載し、【メール】opera@cuoredopera.comへ。当選者にはメールで通知。締め切りは9月30日(火)午後6時。(問)【電話】080・9561・7451

防災ガイドを手渡す行員

横浜銀行 防災ガイドを配布 全2750部、市内54支店で

 横浜銀行は、防災について理解を深める冊子「はまっ子防災ガイド」を9月1日から横浜市内の54支店で配布している。全2750部あり、なくなり次第終了。

 同ガイドは、横浜市が監修し、(株)ペガサスの七理義明さんが中学生向けの教材として発行。同行は企画協力をしている。市内の中学1年生へ配布される9月1日に合わせ、市内にある同行の支店でも配ることにした。同行でこの企画を担当する吉川千翔さんは「地震や風水害への備えとして大切なことが書かれている。より多くの市民に届けたいと思った」と配布の意図を話す。

 A4判68頁のフルカラーで発行した同ガイドは、地震や風水害が起きたときの行動や備えを掲載するほか、地域で助け合う共助の大切さも記されている。

現金の備えを

 同ガイドでは、各企業や団体の防災の取り組みも掲載し、同行も記事を提供。災害時に現金が役立つことなどを紹介している。災害で停電が起きた時、電子マネーが使えなくなることも。手元に現金があれば、必要最低限の水や食料の調達ができる。また、災害時には預金口座を持つ金融機関で本人確認をすれば、ある程度の現金が引き出せることも説明した。

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神奈川フィル・市立戸塚中吹奏楽部 横浜の子どもらと神奈川フィルが共演 9月28日(日) 横浜みなとみらいホール
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神奈川フィルハーモニー管弦楽団は横浜市立戸塚中学校吹奏楽部と共演する「ヨコハマ・ネクストコンサート」を開催。9月28日(日)、横浜みなとみらいホール(みなとみら... (続きを読む)
生地でさまざまな形を作る参加者たち

生地からパンを手作り 金沢区で児童向け食育教室

 横浜市内の小学校給食用のパンなどを製造する横浜綜合パン(株)=金沢区福浦=で8月22日、小学3年生から6年生と保護者を対象としたパン作り教室が開かれた。

 子どもたちへの食育活動の一環として、(公財)よこはま学校食育財団が企画するイベント。午前と午後の2回で合計31組62人が参加し、卵や添加物は使わない給食のパンと同じ材料を使ってパン作りに取り組んだ。

 参加者たちは同社の社員にパンの材料や作り方を教わり、生地作りから挑戦。キャラクターなどさまざまな形を作り上げ、同社のオーブンで焼き上げた。港北区から母親と参加した小学4年生の中島光汰朗さんは完成したパンを見て「形は思った感じと違った。(生地を)こねたり、形を作るのが楽しかった」と話した。
海上から色とりどりの花火が打ち上げられた

夏の終わりの花火に歓声 海の公園に25万5千人来場

 第51回金沢まつり花火大会が8月30日、金沢区の海の公園で開催された。今年は約25万5千人が来場(主催者発表)。スターマインなどが打ち上がるたびに、歓声が上がっていた。

 今年はアニメ映画『ホウセンカ』とタイアップしたスターマインのほか、喜寿などの長寿や誕生日、結婚、創立などを祝う「お祝い花火」、金沢区幸せお届け大使「ぼたんちゃん」の形をした花火も。1時間で約3500発の花火が次々に打ち上げられた。

 また、花火大会翌日の31日には、公園清掃キャンペーンを実施。横浜銀行の磯子・金沢エリアの有志4人と、金沢区の環境事業推進委員25人がボランティアとして参加した。

 参加者は分別しながらごみを拾い、燃えるごみ8・4kg、プラスチック4・6kg、缶・びん・ペットボトル計3・55kgが回収された。

心臓病でも自分らしく 13日、オンラインでWS

 心臓病・先天性心疾患の人が「自分らしく」働くための就労支援ワークショップ「第1回プラス・ハート・カフェ」が、9月13日(土)に開催される。午前11時から午後1時まで。横浜市立大学附属病院心臓血管外科の立石実氏と全国心臓病の子どもを守る会横浜支部の主催。

 病気があることで、将来の夢や働くことに不安を感じている人に向けた企画。先天性心疾患の当事者が講演するほか、自分の経験を「強み」にする方法や自分に合った職場かどうかを知るための質問などを学び、参加者それぞれが自分の「トリセツ」を作る。

 会場は横浜市立大学みなとみらいサテライトキャンパス。現地参加は満席となっているが、Zoomでのオンライン参加が可能。当事者だけでなく、医療従事者や福祉関係者、障害者雇用に関わる企業の担当者などの参加も歓迎。参加申し込みや問い合わせは、専用フォームから。

博文邸で庭園ヨガ 9月15日、各回先着20人

 旧伊藤博文金沢別邸=金沢区野島町=で9月15日(月)、「庭園ヨガ」が開催される。時間は午前9時30分から10時30分と11時から正午の2回。参加費1300円(飲料水1本付き)。各回定員20人(先着順)。

 講師はヨガインストラクターのTSUBAKIさん。普段立ち入れない芝庭庭園でヨガが楽しめる。申し込みはホームページから。問い合わせは同所【電話】045・781・1919。

発表されたロゴマーク

伝統的工芸品神奈川大会 コピー・ロゴを発表 来年11月、県内で初開催

 来年11月に神奈川県内で行われる伝統的工芸品のイベント「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」(伝統的工芸品月間国民会議全国大会神奈川大会)のキャッチコピーやロゴマークなどが8月19日に県から発表された。

 EXPOは伝統的工芸品への理解や普及を目的に、1984年から毎年開催地を変えて開催されており、県内で開かれるのは初めて。11月6日に小田原三の丸ホールで記念式典があり、7〜9日にパシフィコ横浜でメインイベントが行われる。

職人の技術・情熱を表現

 発表されたキャッチコピーは「つくる人に、物語がある。つかう人に、物語が生まれる。」で、コピーライターの佐藤潤一郎さんが考案した。職人の技術と想いが凝縮された歴史や工芸品が日本人の生活を支えてきた利便性、豊かさなどをあらゆる世代に届けられるようにとのコンセプトで考えられた。ロゴマークはグラフィックデザイナーで作家の堀内肇さんが制作した。葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」からインスピレーションを受け、工芸作家の情熱を伝え、動き出す様子を表現した。

 メインイベントでは、アニメと伝統文化を融合させた展示などを予定しているという。

昨年の展示販売会の様子

女性起業家の商品やサービスを展示・販売 9月4日、横浜市役所で催し

 女性起業家の商品やサービスの展示販売会「横浜女性起業家コレクション2025」が9月4日(木)正午から午後6時まで、横浜市役所1階アトリウムで行われる。入場無料。

 展示販売会は市が市内を拠点に活動する女性起業家を支援しようと、毎年行っている。今回はアクセサリーやバッグ、食品などを扱う50事業者が出展。ペーパーフラワーやオリジナルミラーを作る体験などができるワークショップも実施(有料のプログラムあり、要事前予約)。

 問い合わせは輝く女性起業家プロモーション事業事務局【電話】045・307・4847。

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意見を交換する大学生と市議

大学生が横浜市議と意見交換 政策への道筋提案

 大学生と横浜市会議員の意見交換会が8月27日に市会議事堂で行われ、大学生の意見を聞く仕組み作りについて意見が交わされた。

 参加したのは、横浜市立大学や関東学院大学の学生9人と市議13人。市議会局は、若い世代の社会や政治に参画する力を育もうと、2022年度から横浜市立大学と協定を結び、就業体験や市議との意見交換会を実施。今年8月には関東学院大学法学部とも協定を締結した。今回は両大学以外からも参加者を募った。

若者の声を聞く仕組み考える

 学生はプログラムとして、意見交換会前日に市のこども・子育て基本条例に基づく取り組みを学んだ。その上で、学生が議会局職員になったと仮定し、市議から政策提言につなげる目的で、大学生の率直な声を聞ける場を作ってほしいという依頼があった場合の企画案を考えた。

 意見交換会では、学生が3つのグループに分かれて市議と話し合った。あるグループは2年間かけてゼミの中で政策を考えてもらう案を発表。別のグループは学生が町内会などでのフィールドワークを通して市民の声を聞くアイデアを披露した。提案に対し、市議からは「2年間あれば、中身の濃い政策が期待できる」「地域の声を吸い上げる仕組みは重要」などの意見が出た。

 約2時間の意見交換を終え、将来は公務員を目指しているという関東学院大学の藤原桜輝さんは「市の取り組みや組織について知ることができて良かった」と話した。

 市議の有志による「こども・子育て横浜市会議員連盟」のメンバーでもある黒川勝市議(自民・金沢区選出)は「今回のような学生や子どもの意見を聞く場を増やし、政策に反映できるようにしたい」と述べた。

準優勝のYAMAYURIメンバー=提供写真

女子野球「YAMAYURI」 惜しくも準V

 女子学童野球の神奈川県選抜チーム「YAMAYURI」が、8月14日から20日に岡山県で開催された女子小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント2025全日本女子学童軟式野球大会」で準優勝に輝いた。

 2回戦から登場の「YAMAYURI」は、打線が爆発し、準々決勝までの3試合を二桁得点で圧勝。一転、投手戦となった準決勝は4投手の継投で相手を完封し、優勝した2018年以来の決勝に駒を進めた。

 決勝の相手は大会連覇を狙う大阪ベストガールズ。序盤からリードされるも1点差で食らいつき、最終回を迎えたが、四死球とエラーが重なり大量失点を喫し、惜しくも準優勝に終わった。

 金沢区の「横浜金沢Ⅴ・ルークス」から県選抜メンバーに選ばれた小山田梓珠さん(西金沢学園小学部6年)は、佐賀スターガールズ戦でランニングホームランを記録するなど、攻守にわたって準優勝に貢献した。「ヤマユリのみんなと野球がやれて本当によかった。この経験をこれからの野球人生に生かしたい」と小山田さん。金子末松監督はチームワークを準優勝の要因に上げ「毎日一生懸命に努力した結果」と選手たちを労った。

10月11日、野口英世ゆかりの地を歩く 横濱金澤シティガイド協会が案内

 NPO法人横濱金澤シティガイド協会が主催する街歩きガイド「野口英世の見た世界」が10月11日(土)に開催される。午前9時30分から午後0時30分。

 検疫医官補として数カ月、長浜検疫所=金沢区長浜=に勤務した野口英世のゆかりの地を訪れ、業績に触れる。コースは、京急線能見台駅から長浜ホール、旧細菌検査室、小柴自然公園、海の公園、旧長浜検疫所一号停留所までの約5Km。雨天実施、荒天中止。飲み物、雨具など持参。参加費700円(保険料、資料代含む)。

 定員30人(応募者多数の場合は抽選)。参加希望者はホームページか往復ハガキで10月1日(水)までに申し込む。往復はがきにはコース名(野口英世)と参加者全員の氏名(ふりがな)、年齢、〒住所、電話番号を明記し、〒236-0027横浜市金沢区瀬戸15の13横濱金澤シティガイド協会へ。問い合わせは同協会【電話】045・787・0469。

抽選で当たる横浜DeNAベイスターズのキャップ(左)や横浜キヤノンイーグルスのジャージ型クッションキーホルダー(横浜市提供)

脱炭素に取り組む事業者訪問でベイスターズグッズなど当たる企画 横浜市、9月からキャンペーン

 横浜市は9月から、脱炭素に取り組む市内事業者を応援しながら、市民にプレゼントを行うキャンペーン「パシャッと脱炭素チャレンジ」を始める。

 市は市内企業の99.6%を占める中小企業の取り組みが脱炭素社会実現に不可欠とし、2024年6月に「脱炭素取組宣言」制度を創設。脱炭素化に取り組んでいる市内中小企業は2023年6月の調査では約36%にとどまっていた。しかし、取組宣言や専門家がアドバイスを行う制度を取り入れたこともあり、今年6月の調査では約64%にまで伸びている。市は今回のキャンペーンにより、宣言を行った店舗の集客やPRを応援していく。

 キャンペーンに参加するには、市公式Xアカウント「YOKOHAMA GO GREEN」をフォローし、対象店舗に貼られた脱炭素取組宣言のロゴステッカーを撮影する。Xのキャンペーン投稿を引用し、写真と店舗名、「横浜市脱炭素取組宣言」のハッシュタグをつけて投稿する。応募者の中から抽選で165人に横浜DeNAベイスターズのキャップやホテルニューグランドのバームクーヘン(引換券)などが当たる。

 市経済局総務課は「脱炭素取組宣言を行った事業者を知って、訪れてほしい」と話す。応募は9月30日まで。問い合わせは同課【電話】045・671・2580。

地域活動の担い手発掘へ 防災テーマの講座 横浜市が9月に4会場で

 横浜市は地域活動の新たな参加者の獲得につなげてもらうための「自治会町内会担い手発掘・仲間づくり講座」を9月に市内4会場で開催する。

 少子高齢化などにより、地域活動の維持や発展が課題となる中、自治会町内会のリーダー向けに「一緒に活動したい」と思う仲間づくりの秘訣や魅力ある企画のヒントを紹介する。

実践者が語る

 講師として、東京都三鷹市の井の頭一丁目町内会の会長で、住民同士の交流から防災力向上を進めている竹上恭子さんと、子育て世代に響く防災企画を行うNPO法人「M―plug」理事の冨川万美さんを招く。地域活動に詳しい2人が実際に取り組んだ事例を中心に語る。

 開催は9月6日(土)かながわ県民センター、11日(木)都筑区民文化センターボッシュホール、17日(水)保土ケ谷公会堂、30日(火)市役所市民協働推進センター。各会場とも同内容。時間は午後2時から4時(市役所開催は午前10時から正午)。

 参加無料。申込受付中。問い合わせは市市民局地域活動推進課【電話】045・671・3624。

防災用品の展示など(昨年の様子)

赤レンガで9月6、7日に防災体験イベント

 体験型の防災イベント「横浜防災フェア」が9月6日(土)、7日(日)に赤レンガ倉庫イベント広場で行われる。ラジオ日本と横浜市の主催。

 イベントは市民の防災意識向上を目指し、1995年に開始。「見て・知って・学んで・遊べる」をコンセプトに、会場では、防災車両や海難救助訓練を間近で見られる。また、横浜市の防災に関する情報や関連官公庁、企業の取り組みなども発信される。

 ステージでは6日午後1時30分から、ラジオ日本の報道特別番組の公開録音があり、アイドルグループ「アップアップガールズ(2)」の高萩千夏さんらが出演。7日午後1時からは毎週金曜日放送の「Happy Voice! from YOKOHAMA」の公開録音に番組パーソナリティの平松可奈子さんらが登場する。

 2日間とも開催は午前10時30分から午後5時。入場無料。

児童相談所職員が就寝中の男児の尻を盗撮して書類送検 横浜市が謝罪、処分検討

 横浜市は8月28日、市の児童相談所一時保護所で6月に男性職員が就寝中の10代児童の尻を盗撮したとして、この職員が書類送検されたと発表した。

 市によると、書類送検されたのは昨年1月に採用された会計年度任用職員の20代男性。週に1〜2日、夜間から早朝に食事や着替えをサポートする業務を担当していた。

 6月、被害児童から別の職員に「怖い思いをしたので、部屋を変えてほしい」との相談があった。話を聞いたところ、4日前に衣服をずらされ、盗撮されたと伝えられた。それを受けて児童相談所が警察に通報。その後、男性職員に聞き取りを行い、自分のスマートフォンで児童を撮影したことを認めたという。さらに、昨年秋にも就寝中の別の児童2人の顔を撮影したとも話しているという。

 市は8月19日に警察から横浜地検に書類送検されたとの連絡を受けた。

 市こども青少年局によると、職員が児童と接する場面に私物のスマートフォンを持ち込まないことは「暗黙のルールだったが、明文化されていなかった」という。同局の福嶋誠也局長は「二度とこのようなことが起こらないよう、再発防止に向けた取り組みを早急に進めてまいります」とコメントした。市は今後、職員の処分を検討する方針。

 市では6月下旬に小学校教員による盗撮事件が発覚し、7月には児童相談所などの子ども関連施設に隠しカメラの有無を点検することなどを通知している。

 市内の児童相談所は中央=南区=、西部=保土ケ谷区=、南部=港南区=、北部=都筑区=の4カ所。

マップ上に黄色のマークで示された「みんなのおすすめスポット」

磯子区がポータルサイトで「おすすめスポット」を公開 来年3月まで追加募集

 磯子区はこのほど、一般から募集した「みんなのおすすめスポット」を区の魅力発信ポータルサイト「ISOGO+(いそぷら)」で公開した。

 区の隠れた魅力を掘り起こして広く発信する企画の第一弾として、今年4月から5月にかけて募集し、総数93件が集まった。その中から、「根岸なつかし公園 旧柳下邸」や「ゆずの壁画」、「レトロな浜マーケット」、「杉田臨海緑地の丘」、「洋光台駅前団地のイルミネーション」といった20カ所を区が選定。サイト内のマップから、スポットの写真と投稿者のコメントをあわせて見ることができる。

 区は2027年の区制100周年へ向けて、おすすめスポットを来年3月31日まで追加募集している。区担当者は「身近な磯子の魅力がたくさん集まりました。『散歩で通るのが楽しみ』などちょっとした場所でも大歓迎ですので、気軽に投稿してほしい」と話している。詳細は同サイトを参照。