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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2025.09.04

NPO法人横濱金澤シティガイド協会の理事長を務める
古谷 忠志さん
金沢区能見台東在住 74歳

学ぶ楽しみいつまでも

 ○…金沢区の名所や魅力を区内外の人に伝える街案内ガイドとして1998年に発足した「横濱金澤シティガイド協会」の理事長を今年6月から務める。会員は60、70代を中心に80人。月に3回の企画ガイドの参加者も70〜80代が中心。若い世代にも興味を持ってもらおうとSNSでの情報発信を始め、「寺社仏閣以外にも、臨海部の産業地区の工場見学など、家族や若い方たちが喜びそうな企画を考えていきたい」と抱負を語る。

 ○…横須賀市出身。中学生の頃から歴史が好きで、高校の時には一人で鎌倉の寺社を、大学の頃は京都まで足を伸ばした。旧県立逗子高校を卒業後、明治大学でマスコミについて学び、大手広告会社に就職。定年まで37年営業一筋。妻の実家がある金沢区に移り住み25年が経つ。「住んで歴史の奥深さを知った」と目を細める。

 ○…区内で特に好きな場所は、同協会として週末に庭園の管理や観光案内をしている称名寺。「瀬戸神社や富岡八幡宮もいいですし、金沢区はボタンなどの花の名所も多く、八名木・七井、四石とネタが尽きない。寺社関係でいうと、お金をとらないところがいいですよね」

 ○…入会して12年。会員には理系出身者も多く、もともと歴史が好きな人も、入会してから歴史に取りつかれる人もさまざま。「自分で調べても分からないことを知っている人から教えてもらえる。新しい知見を得られることは歴史を学ぶ者にとって財産」と話す。同会の醍醐味は「ガイドをした時にお客さんから分かりやすかった、ありがとう、とお礼を言われるとうれしいですし、歩くので健康になりますよね」。異なる人生を歩んできた会員と第2、第3の人生を共に学びながら切磋琢磨していく。

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