金沢区・磯子区版【9月18日(木)号】
ビデオ通話で警察手帳のようなものを提示する様子=警視庁提供

「警察官」かたる詐欺が増加 磯子で1億円超の被害も

 警察官をかたって金銭などをだましとる特殊詐欺被害が、全国的に増加している。磯子警察署は9月2日、この手口で80代男性が約1億2500万円相当の金塊をだましとられた被害があったことを公表した。金沢警察署管内でも同様の手口による被害が確認されており、両署では被害にあわないよう注意を呼び掛けている。

偽の手帳や逮捕状提示

 両署によると今年8月末までの特殊詐欺被害の認知件数は、磯子署管内で35件、金沢署管内で61件。被害額は磯子区が約4億円超、金沢区が3億円超に上る。そのうち「警察官かたり」の手口は磯子区が18件、金沢区が14件だった(数値は暫定値)。

 「警察官かたり」の手口では、警察官を装った相手から「あなたの逮捕状が出ている」「口座が不正に利用されている」といった電話から始まることが多い。「このままでは逮捕することになる」と脅し、メッセージアプリなどのビデオ通話をかけさせ、偽物の警察手帳や逮捕状を見せて相手を信じ込ませるという。続けて「逮捕されないためには、あなたの資金を調査する必要がある」などと話し、指定の口座へ入金させることなどで金品をだましとる。

 磯子署での被害も典型的な手口だった。今年7月、80代の男性の携帯電話に警察官や金融庁職員を名乗るものから、「詐欺事件の関係者として逮捕状が出ている」「持っている現金を金に変換して調査しないと身の潔白を証明できない」などと連絡があった。その後、ビデオ通話で警察手帳や逮捕状のようなものを見せられて男性は話を信じ込み、相手に言われた通り3回にわたって金塊を指定された駐車場に置き、合計で約1億2500万円相当をだましとられたという。

 磯子署の担当者は「警察官が電話でお金や口座の話をしたり、ビデオ通話で警察手帳や逮捕状を提示することはない。そうした連絡があったら、詐欺だと思って対応しないでほしい」と注意喚起する。

若年層も注意を

 特殊詐欺の他の手口では高齢者の被害が多かったが、両署によると「警察官かたり」の場合は全国的に若年層の被害が多い傾向にあるという。実際に磯子区では40代、金沢区では30代の被害が確認されており、両署では世代に関わらず被害にあわないよう注意を呼び掛けている。

 金沢署の担当者は「全国で見ても20代、30代など若い世代の被害が出ている。高齢者だけの被害だと思わないで、警察官を名乗る電話などがあれば、すぐに最寄りの警察署に通報してください」と話す。
市が行った模擬実施の様子=市消防局提供

横浜市消防局 マイナ救急10月開始 保険証携行を呼び掛け

 傷病者を迅速に救急搬送するため、救急隊員が「マイナ保険証」を活用する「マイナ救急」の取り組みが横浜市でも10月1日に始まる。同日から全国一斉に開始され、搬送先の選定やより適切な措置につなげる狙いがある。各地の先行実証では搬送時にマイナ保険証を持っていなかったケースも多く、市消防局は「万が一に備え、マイナ保険証の携行を」と呼び掛ける。

搬送先選定などに活用

 マイナ救急は、救急隊員が傷病者のマイナ保険証を専用端末で読み取り、受診歴や処方された薬などの情報を閲覧、病院選定などに活用する。

 閲覧する情報は氏名、生年月日、住所、受診歴、薬剤情報、診療実績など。傷病者の同意を得て行うが、意識がないなど、同意を得ることが困難な場合は同意を得ずに閲覧することもある。

 全国67消防本部660隊が参加した昨年度の先行実証事業では、マイナ救急による情報閲覧数は1万1398件で、複数の活用事例が発表された。息苦しさにより十分な症状の説明が困難だった60代男性は、マイナ保険証の提示により、薬剤情報から慢性腎不全ということが判明。かかりつけ病院への円滑な搬送につながったという。

 一方、全マイナ救急未実施件数のうち、マイナンバーカードの不所持やマイナ保険証としての利用登録がされていないことによる未実施の件数は、全体の91%に上った。同局の担当者によると、マイナ保険証を保有していても、普段持ち歩いていない人が多いという。総務省によると、2025年8月末時点でのマイナンバーカードの人口に対する保有率は79・4%(横浜市は79・3%)。携行率はマイナンバーカード保有者の約6割(25年4月時点)。

 横浜市は昨年10月から12月にかけて、救急隊が傷病者の名前や症状をタブレット端末で病院と共有する独自の取り組みも進めており、本格的な実施は来年度以降の予定。マイナ救急と合わせて迅速な措置につなげようとしており、同局の担当者は「マイナ保険証が自分の命を守る可能性があるということを知ってほしい」と呼び掛けた。

紙粘土で作った仏像作品を富岡西公園で展示する 水戸部 北斗さん 金沢区富岡西在住 51歳

手作りで仏像を身近に

 ○…趣味で作ってきた紙粘土製の仏像作品を、地域で初めて公開する。これまでに作った作品は地蔵菩薩や弥勒菩薩立像、不動明王、薬師如来など大小合わせて40近く。「仏像といってもどれ一つ同じものはない。奥が深く、思うような表情が作れないことも多い」。試行錯誤を経て完成した作品を通して、「この地域にもたくさんあるお寺や仏像を身近に感じてもらいたい」と思いを語る。

 ○…8歳の時、家族旅行で訪れた群馬県で買ってもらった仏像を今でも大切にしている。記憶に残る最初の制作は、中学2年の遠足で鎌倉を訪れた後に紙粘土で作った大仏。「社会の先生の教え方が上手で、日本史が楽しくなった」。そこから30年ほどの時を経て、ここ数年で地元の寺院を巡る中で制作意欲が沸き、改めて趣味で仏像作りを開始。「仏像を作る前と比べて、今は少し気持ちが穏やかになっている感覚。制作の時間は気持ちの整理にもなっている」。寺院で目にした仏像や文献資料などを参考に、数々の仏像を手作りしてきた。

 ○…東京都出身。保育士だった母の姿を見て、高校3年時に学童クラブでアルバイトをしていた。福祉の専門学校を卒業し、社会福祉法人磯子コスモス福祉会に就職。2017年からは、磯子区中原にある特別養護老人ホーム中原苑で施設長を務めている。「長くいることで地域の方とつながりもでき、楽しく働けている」

 ○…寺院や仏像が身近に多いことは、金沢区の魅力の一つだと感じている。時間を見つけては趣味のジョギングを兼ねて、区内の寺院を巡ることもしばしば。「静かで落ち着けるお寺の雰囲気が好き。仏像や寺院を切り口に、この町を好きになる人が増えたら」

会員らに向かって語る田母神氏

田母神氏が講演 金沢区の異業種交流会で

 金沢区を拠点に活動する異業種交流会「横浜テクノプラザ(YTP)」が9月11日、元航空幕僚長の田母神俊雄氏をゲストに迎えた勉強会を横浜市金沢産業振興センターで行った。会員ら約100人が集まった。

 猛烈な雨の影響で到着できない田母神氏を待つ間、同会の坪倉伸明会長や、NPO法人Aozora Factoryの本多竜太代表、前衆議院議員の浅川義治氏、横浜市議の坂井太議員が登壇した。

 坪倉会長は、1988年に設立された同会の歴史や、活動方針を説明。「異業種の仲間と日本の幸せを創る」を目標にしていることを受け「日本の幸せをどうやって創ったらいいのか、皆さんと一緒に勉強したいと思っている」と話した。

 田母神氏は、「戦争が起こらないことが一番だが、戦争しないために軍事強化を」と持論を展開。「自分の国を自分で守る体制をつくることが大切」などと語った。

横浜港の発展と同社の関わりを描いた物語で全文にルビと英訳付き。市内の小学校でも無償配布された

マースク 横浜港の絵本を無料配布 9月20・21日、みなとみらいで

 世界最大手の海運会社マースク=本社・デンマーク=が横浜港への初寄港から昨年100周年を迎えたことを記念し、絵本『横浜みなと物語―ハンマーヘッドくんが見た横浜港』を出版した。この出版記念イベント「みらいマースク絵本クルーズ」が、横浜みなと博物館内プレゼンテーションルーム=西区=で9月20日(土)と21日(日)に開催。先着2000人に同絵本が無料で配布される。

 イベントでは絵本の原画展や、挿絵を手がけた青山大介さんと谷川夏樹さんによるギャラリートーク&サイン会、スケッチ教室が行われるほか、小学生対象のレゴブロックの船づくり、コンテナのペーパークラフト、すごろくボードゲーム(賞品あり)など、大人から子どもまで無料で楽しめる企画が多数用意されている。

 10時〜16時、入場無料。予約制のプログラムは専用フォーム(https://form.run/@mirai-maersk-iJxIqgJSNCTvsARC3TDE)から申込みを。問い合わせは【メール】mirai-maersk@maersk.com。

横浜港拠点に発展

 マースクは、1924年2月18日に横浜港へ初寄港。現在は、横浜港・南本牧ふ頭にある4つのコンテナターミナル全ての借受者となり、同港を拠点に幅広い物流サービスを展開している。
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港南台駅前に「Miyonne Yokohama ミヨンヨコハマ」がオープン 駅チカで韓国美容(ピーリング、睡眠、小顔ドライスパ)が手軽に
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JR根岸線「港南台駅」目の前のテスコビル1Fに美容室「サロンドA」がある。47年に渡り地域に愛される老舗美容室だが、9月から店舗内でドライスパ「Miyonne ... (続きを読む)
脱炭素取組宣言のロゴステッカー

脱炭素推進企業を応援 市がプレゼント企画

 横浜市は脱炭素に取り組む市内事業者を応援しながら、市民にプレゼントを行うキャンペーン「パシャッと脱炭素チャレンジ」を9月30日(火)まで行っている。

 市は市内企業の99・6%を占める中小企業の取り組みが脱炭素社会実現に不可欠とし、2024年6月に「脱炭素取組宣言」制度を創設。脱炭素化に取り組んでいる市内中小企業は23年6月の調査では約36%にとどまっていた。しかし、取組宣言や専門家がアドバイスを行う制度を取り入れたこともあり、今年6月の調査では約64%にまで伸びている。市は今回のキャンペーンにより、宣言を行った店舗の集客やPRを応援していく。

ロゴ撮影して投稿

 キャンペーンに参加するには、市公式Xアカウント「YOKOHAMA GO GREEN」をフォローし、対象店舗に貼られた脱炭素取組宣言のロゴステッカーを撮影する。Xのキャンペーン投稿を引用し、写真と店舗名、「横浜市脱炭素取組宣言」のハッシュタグをつけて投稿する。応募者の中から抽選で165人に横浜DeNAベイスターズのキャップやホテルニューグランドのバームクーヘン(引換券)などが当たる。

 市経済局総務課は「脱炭素取組宣言を行った事業者を知って、訪れてほしい」と話す。問い合わせは同課【電話】045・671・2580。

図書館への意見を募集 電子申請は10月5日まで

 横浜市立図書館では現在、図書館サービスの向上を図るため、市民にアンケートを調査を実施している。市立図書館18館、図書取次所、移動図書館では9月25日(木)までアンケート用紙を設置。電子申請フォームでは、10月5日(日)まで回答を受け付けている。

 「よりよい図書館」にするための調査で、市内在住、在勤、在学の人が対象。主な調査内容は図書館を利用者したことのある人向けが利用時の満足度、より魅力的な図書館に必要なサービス・機能、利用したことのない人向けには利用しない理由など。電子申請、窓口合わせて1人1回まで回答可。アンケート結果は今後の運営の参考にされ、HPで公表される。

 問い合わせは、市教育委員会事務局中央図書館企画運営課【電話】045・262・7334。

太極拳を楽しもう 旧伊藤博文金沢別邸で

 旧伊藤博文金沢別邸で10月19日(日)、「秋の太極拳」が開催される。午前10時から11時。雨天荒天中止。

 講師は横浜市太極拳協会会長の古谷良子さん。「さわやかな海風に身をゆだね、ゆったりと太極拳を楽しみましょう。初めての人やお子様も大歓迎です」と同所。参加費1300円(飲料水1本付き)、定員25人(先着順)。申し込みは9月20日(土)午前10時からHPまたは同所【電話】045・788・1919へ。

手作り作品の一部と水戸部さん

富岡西公園 紙粘土製の仏像を展示 20日、地元作家が公開

 金沢区の富岡西公園で9月20日(土)、仏像作品展が開催される。会場はグリーンハウス集会室で、午前10時から午後3時まで。入場無料。

 同園で毎月第3土曜日に地域交流の場として開かれている「とみにしサロン」にあわせた企画。紙粘土で作られた仏像約30点や、空き箱から作られた本堂などの手作り作品を展示する。

 作者は、同園の近隣で暮らし、趣味で仏像作品を作っている水戸部北斗さん=人物風土記で紹介。実際の仏像や資料を見て細部までこだわって作った作品を、地域に向けて初めて公開する。水戸部さんは「お寺では年一回しか公開されなかったり、本堂が暗くて見えづらかったりする仏像もある。本物ではないけど、ここでは近くで見て、触れてもらえたら」と話す。

制作体験も

 会場では「おじぞうさん作り」体験も実施。手のひらサイズの「おじぞうさん」を紙粘土で制作できる。材料費100円で、材料がなくなり次第終了。事前の申し込みは不要、希望者は当日会場で受付。

 「子どもから大人まで、年齢問わず気軽にお越しください」と水戸部さん。問い合わせは同園【電話】045・775・2714。

局員に刃物を突き付ける犯人役

強盗想定した備えを 横浜六浦郵便局で訓練

 金沢区の横浜六浦郵便局で9月11日、強盗対策模擬訓練が実施された。

 訓練は金沢・磯子・栄・港南・南・中区の局が集まる南部地区連絡会が、年に1回程度各地の警察署の協力を得て企画している。事前に局員らには細かい内容を伝えず、刃物を持った強盗が局内に押し入った状況を再現し、窓口での対応法や心構えなどを確認した。

 訓練を終えて金沢警察署生活安全課の笹木裕之課長は「お金は取り返せても、命は取り返せない。身の安全を第一に、可能なら犯人の特徴などをよく見ておいてほしい」と局員らへ呼び掛けた。同局の佐伯孝局長は「今回の経験を生かし、皆の安全のために備えていきたい」と話した。

高橋徳美氏

衆院選1区 参政が高橋氏擁立へ 元自民党横浜市議

 参政党は9月8日、次期衆院選の神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)の公認候補予定者に元横浜市議の高橋徳美氏(56)を選任した。

 高橋氏は、建設会社の会社員、参議院議員秘書を経て、2011年の市議選に自民党から金沢区で出馬し、初当選。4期目途中の今年5月に離党し、8月の横浜市長選に立候補して落選していた。
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横浜ベイサイドマリーナでマルシェ 9月21日、オータムフェスティバルも同日開催

 Y.B.マリーナマルシェが9月21日(日)、金沢区の横浜ベイサイドマリーナで開催される。午前10時から午後4時。入場無料。

 地元金沢区の店を中心に、杉田梅や手作りスコーン、食パン、フルーツ飴、マラサダ、サングラスやバッグなどを販売する約30店が出店する。

 また、横浜ベイサイドマリーナ地区街づくり協議会が主催するオータムフェスティバルも同日開催。午前10時から午後4時。エコボードで海ゴミ拾い体験、海洋プラスチックでつくる「海のカラフルタイルコースターづくり」、ハンザディンギー体験、クルーザーに乗って船長風の写真を撮れるフォトスポット、キーワードラリー(先着100人にオリジナルグッズプレゼント)など。キーワードラリー以外は当日時間予約制。

 問い合わせは同所【電話】045・776・7590。

署名活動を行う(左から)青栁さん、原田さん、浅井さん、小野木さん(8月30日、桜木町駅前)

核廃絶へ 高校生が署名集めて国連に提出 平和大使・青栁さん「今しかない」

 核兵器廃絶や平和な世界の実現を目指して活動する神奈川県内の高校生が集めた署名が9月2日、スイス・ジュネーブの国連軍縮本部に届けられた。代表として署名を届けた「高校生平和大使」の青栁潤さん=逗子開成高校1年=は、「高校生が声を上げないといけない」と危機感をあらわにしている。

 高校生平和大使は、全国の平和活動団体が1998年から国連に派遣しているもの。神奈川県では、県立高校の教職員らによる派遣委員会が2005年から生徒を送り、署名集めなどを通して核廃絶を訴える。今年度は5月に選考があり、約20人の中から青栁さんが大使に選ばれた。全国では18都道府県から24人の大使が選ばれている。

「核による平和は成り立たない」

 青栁さんや大使選考に応募した生徒は平和活動を行う団体「Peace Peace Peace」のメンバーとして、県内の駅頭で署名活動を行ってきた。8月30日に桜木町駅前で行った活動で青栁さんは「核による平和は成り立たない。高校生が声をあげないといけない状況になっている。今しかタイミングはない」と力強くマイクで訴えた。この日は原田咲希さん=フェリス女学院高校2年=、小野木七海さん=聖セシリア女子高校2年=、浅井柊香さん=自修館中等教育学校5年=も参加し、署名を集めた。

 青栁さんは全国の大使とともに9月1日にジュネーブに入り、2日に神奈川県からの2007筆を含む、11万1071筆の署名を国連軍縮本部に提出。軍縮会議を傍聴し、軍縮会議日本政府代表部の市川とみ子大使とも面会した。帰国した青栁さんは、10日に県庁で行われた記者会見で「現地ではジェンダーの視点から核廃絶を訴える人もいて、広い視野を持つことが大切だと感じた」と振り返った。

長崎で痛感した「平和教育」の差

 「Peace―」のメンバーは8月上旬に長崎を訪れ、現地で平和活動を行う高校生と対話した。その中で学校に「平和学習部」があったり、原爆の日である8月9日は学校登校日で、平和について学んでいることを知った。日常的に平和学習が行われている状況に、メンバーは「神奈川とは大きな差がある」と感じたという。小野木さんは「先生にも働きかけていくことが大事」と話した。青栁さんは「学校で平和教育を行う出前授業を行いたい」と今後の目標を掲げる。

 核兵器が日本で使われてから80年が経過。核兵器を持つロシアのウクライナ侵攻は依然として終結が見通せない。青栁さんは「日本ではウクライナの報道が減り、関心が薄くなっている」と懸念する。核兵器禁止条約に署名・批准しない方針の日本政府には「難しい立場ではあるが、核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加さえしなければ、日本は世界の中で孤立してしまう」と指摘。これからも平和を目指す活動を続けていく。

産業道路を走るフォーミュラカー=写真は昨年

9月28日に「磯子まつり」 区総合庁舎周辺・土木事務所・横浜市電保存館が会場

 「第49回磯子まつり」が、9月28日(日)の午前10時から午後3時まで開催される。会場は磯子区総合庁舎周辺、磯子土木事務所、横浜市電保存館。

 区民が主役の磯子区最大級のイベント。10時から区役所前の産業道路でセレモニーが開かれ、警察音楽隊のカラーガードがオープニングを飾る。続けて行われる恒例のパレードには、昨年好評だったフォーミュラカーをはじめ、さまざまな車両や団体などが参加。電動カートの体験や、大道芸も行われる。

 土木事務所では、横浜建設業協会磯子区会が「はたらくくるま大集合」を開催。消防車やパトカー、高所作業車など、子どもに人気の車両が集結し、体験乗車などが楽しめる。

 市電保存館は、終日入館無料になる。イベントのリーフレットを持参すると、先着500人にオリジナル缶バッジがプレゼントされる。開館は午前9時30分から午後5時(最終入館4時30分)。

 このほか、区役所駐車場などに出店や商店街朝市が並ぶほか、磯子公会堂では区民ステージも。磯子センター・磯子区社会福祉協議会・磯子地域ケアプラザによる「いそごふれあいフェスティバル」も同時開催される。

 当日は各会場と磯子センターを循環するバスが運行する。荒天などで中止の場合もあり。問い合わせは区制100周年記念事業実行委員会(磯子区地域振興課)【電話】045・750・2392。当日の開催可否は【電話】050・3494・2955(午前7時から)、または区役所HPから。

約50事業者が参加した

女性起業家 約50事業者が出展 市役所で展示販売会

 女性起業家の商品やサービスの展示販売会「横浜女性起業家 コレクション 2025」が9月4日に市役所で行われた。

 横浜市経済局の主催。約50事業者が参加し、アクセサリーや雑貨、食品などを展示・販売した。

 肌が敏感な娘のために、オーガニックコットン100%の洋服を作り始めた女性は「縫い代やタグの位置にも配慮した」と経験を生かした商品を手作りしているという。

 会場には、百貨店や商業施設のバイヤーらが訪れ、交渉がまとまった出展者は10月以降に店舗や施設で行われる催事企画に参加できる。

 今回の出展者は、商品づくりなどを1人で行っている事業者が多かった。アクセサリーを販売する女性は「今まで販路がホームページだけだったので、百貨店に出店し、多くの人に知ってもらえる機会があれば」と話していた。別の出展者は「1人でやっている仲間が増えたので、情報交換などをしたい」としていた。

横浜で記録的大雨 1時間に111ミリ、崖崩れや床上浸水も

 横浜市内は9月11日から12日未明にかけて大雨に見舞われ、地域によっては1時間で100ミリ以上の雨が降ったほか、床上浸水などの被害が出た。

 市によると、中消防署北方出張所では、11日午後10時から11時の1時間で最大雨量111.5ミリの激しい雨を記録した。

 港北区小机町でがけ崩れが起きたほか、港北区日吉2丁目で床上浸水が2件発生。鶴見区馬場1丁目と豊岡町で道路の隆起、神奈川区大野町で歩道橋のエレベーター電気室の冠水、中区本牧原で車両の浸水が2件発生した。

横浜大空襲の悲惨さを伝える朗読劇=杉田劇場提供

磯子区の杉田劇場で横浜大空襲を伝える「真昼の夕焼け」 9月20日、18歳以下無料招待(同伴者半額)

 磯子区民文化センター杉田劇場は9月20日(土)、朗読劇「真昼の夕焼け」を上演する。午後3時開演。

 女優の五大路子さんが代表を務める劇団「横浜夢座」による平和祈念三部作第3弾。2016年の初演から1万人以上の学生に横浜大空襲の悲惨さを伝えてきた公演を、磯子区で披露する。文化庁事業でこの公演に18歳以下先着75人を無料招待。希望者は同館【電話】045・771・1212。

読者10人も招待

 チケットは全席指定で一般4千円。読者10人も先着で招待。19日(金)正午までに同館【FAX】045・770・5656、【メール】info@team-sugigeki.comへ、氏名・電話番号を明記して申し込みを。12月27日(土)午後2時からは磯子音楽祭の開催も決定。

金沢区自助連絡協議会 防災知識を楽しく学ぼう 9月20日、県立金沢支援学校で

 金沢区自助連絡協議会は9月20日(土)、いざという時に備えて楽しく防災知識を学ぶ「自助リハ」を県立金沢支援学校=金沢区富岡東=で開催する。午前10時から午後3時。入場無料。

 体育館では、車いすやアイマスク白杖歩行などのハンディキャップ体験や、横浜市立大学理学部理学科生命ナノシステム科学研究科の避難誘導アプリの紹介、自助キット展示・販売会、救護支援資材の展示、防災スイーツ販売・試食会、廃食油を活用した防災用キャンドルワークショップ、防災紙芝居、外国人災害支援、ペットと備える防災、応急手当・心肺蘇生法体験のほか、菓子、パン、手作り雑貨の販売も。

 ロータリーでは、トヨタモビリティ神奈川による車中泊体験や、ソーラーパネル・バッテリーの展示、パルシステムのキッチンカーと防災グッズ、石釜ピザの販売、ステージでは歌や防災クイズなども行われる。

 問い合わせは同連絡協議会【メール】info@jijyokana.jp

金沢ゆーかりん=金沢動物園提供

金沢動物園の公式マスコット「金沢ゆーかりん」が日本一に ミュージアムのキャラクター人気投票で

 金沢動物園の公式マスコットキャラクター「金沢ゆーかりん」がこのほど、「ミュージアム キャラクター アワード 2025」でグランプリに輝いた。

 同グランプリは、全国の博物館・美術館・科学館・動物園・水族館などのキャラクターがエントリーし、日本一を決めるもの。各館の特長を反映した個性的なキャラクターを通し、より多くの人がミュージアムへ足を運ぶきっかけをつくろうと、2010年から開催されている。16回目を迎えた今回は全国68館がエントリーし、7月22日から9月4日にかけて投票を募った。

誕生15周年

 ゆーかりんは、15年前の開園記念日である3月17日に誕生したピンク色のコアラの妖精。当時在籍した飼育員が描いたイラストから生まれた。今年は誕生15周年の節目にあたり、記念イベントなどが行われてきた。

 同アワードには13年から参加。参加当初は2桁順位が続いていたが、23年に8位となり、昨年は4位。9回目のエントリーで、総数13万7516票のうち、2万4084票を集めて念願の1位となった。

 主催者発表では16回目の開催で、動物園のキャラクターのグランプリ獲得は初めてという。同園の担当者は「多くの皆さんに応援していただき、1位という結果に結びつきました。金沢動物園や動物・植物のことを多くの方に知っていただけるように、これからもゆーかりんは活動していきます」と話している。