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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2025.09.18

紙粘土で作った仏像作品を富岡西公園で展示する
水戸部 北斗さん
金沢区富岡西在住 51歳

手作りで仏像を身近に

 ○…趣味で作ってきた紙粘土製の仏像作品を、地域で初めて公開する。これまでに作った作品は地蔵菩薩や弥勒菩薩立像、不動明王、薬師如来など大小合わせて40近く。「仏像といってもどれ一つ同じものはない。奥が深く、思うような表情が作れないことも多い」。試行錯誤を経て完成した作品を通して、「この地域にもたくさんあるお寺や仏像を身近に感じてもらいたい」と思いを語る。

 ○…8歳の時、家族旅行で訪れた群馬県で買ってもらった仏像を今でも大切にしている。記憶に残る最初の制作は、中学2年の遠足で鎌倉を訪れた後に紙粘土で作った大仏。「社会の先生の教え方が上手で、日本史が楽しくなった」。そこから30年ほどの時を経て、ここ数年で地元の寺院を巡る中で制作意欲が沸き、改めて趣味で仏像作りを開始。「仏像を作る前と比べて、今は少し気持ちが穏やかになっている感覚。制作の時間は気持ちの整理にもなっている」。寺院で目にした仏像や文献資料などを参考に、数々の仏像を手作りしてきた。

 ○…東京都出身。保育士だった母の姿を見て、高校3年時に学童クラブでアルバイトをしていた。福祉の専門学校を卒業し、社会福祉法人磯子コスモス福祉会に就職。2017年からは、磯子区中原にある特別養護老人ホーム中原苑で施設長を務めている。「長くいることで地域の方とつながりもでき、楽しく働けている」

 ○…寺院や仏像が身近に多いことは、金沢区の魅力の一つだと感じている。時間を見つけては趣味のジョギングを兼ねて、区内の寺院を巡ることもしばしば。「静かで落ち着けるお寺の雰囲気が好き。仏像や寺院を切り口に、この町を好きになる人が増えたら」

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