足柄版【9月20日(土)号】
南足柄小と中学校の児童生徒が利用する「学校前」バス停

南足柄市 北足柄地区で実証運行 バス空白時間帯に小型車で

 南足柄市は関本〜地蔵堂、関本〜内山行きのバス路線で10月6日(月)から12月27日(土)、実証運行を行う。期間の利用実態を踏まえ、市は住民のニーズに合わせた運行方法について検討していく考え。

 同地区を走る2つの路線は、南足柄小学校と中学校に通学する児童・生徒の利用があるほか、地蔵堂を起点としてハイキング客らが使っている路線でもある。市は2021年以降、バスを運行する箱根登山バス(株)から運転士不足等を理由に路線退出の申し出を受けていたが、減便と赤字補填で運行が継続されてきた。

 運行は継続されたものの、これまで1時間に1本運行していた路線バスが減便されたことで、登下校や夕方を除く一部の時間帯では運行が途切れ、住民の日常の移動手段が確保できない状況が発生していた。市は早急な代替交通手段の確保が必要と判断し、今回の実証運行となった。

 実証運行は9人乗りのワゴン車で行う。期間中は現状の路線バスに加えて、路線バスが走っていない時間帯に小型車を走らせ、全ての時間帯で利用状況を調査していく。市の担当者は「住民の方に支障のない移動をしてもうためにも、まずは利用状況を詳細に把握し、公共交通サービスの維持向上につなげていきたい」と話している。

 市は9月21日(日)に南足柄地区と矢倉沢、内山地区、22日(月)に地蔵堂地区の住民を対象に説明会を行う。予約は不要で対象地区以外の人も参加できる。説明会では、実証運行事業の概要や運行ダイヤ、乗車運賃などについて説明する。
クレーンで吊るされたくす玉

名称は「山北天空大橋」に 新東名・河内川のアーチ橋

 山北町の河内川(山北町川西)に架かる新東名高速道路の長大アーチ橋の名称がこのほど一般公募で「山北天空大橋(やまきたてんくうおおはし)」に決定し、9月15日に橋脚を見上げる工事現場で名称発表式典が開かれた。

 河内川に架かる橋は、橋長771m、橋脚の最大高さ88m、川面からの高さ125m、アーチスパン220mで、日本最大級のバランスドアーチ橋。国道246号を走っていると丹沢山地に突如現れる巨大構造物として、これまでもメディア等でたびたび話題となっている。

 この日は工事関係者のほか、命名者、地元住民ら約60人が出席。クレーンで吊るされたくす玉を命名者5人で割ると、中から「山北天空大橋」の垂れ幕が現れた。

 橋の名称は、2025年2月1日の山北町の町政70周年を記念して公募。中日本高速道路(株)によれば、1022件の応募があり、「山北天空大橋」は5人の応募があった。選考委員会での決め手は「山北」の地名が入り、今後、町のランドマークとなるのにふさわしいこと、「天空」という言葉がその見た目をうまく表現している点だったという。

 NEXCO中日本秦野工事事務所の内田美範所長は「いい名前を付けて頂いた。引き続き、安全第一で工事を進めていきたい」、山北町の湯川裕司町長は「たくさんの応募をいただき、感謝とお礼を申し上げたい」と話した。新東名の全線開通は27年度の予定。

結成20周年を迎えた女声コーラスグループマスカラードの代表を務める 間宮 美智子さん 大井町金子在住 72歳

音楽を通じた交流は財産

 ○…10周年以来、2回目となる単独コンサートの舞台は大井町生涯学習センター。練習は毎週木曜日の約3時間。結成20周年記念コンサートを控え、会員14人の歌声にも自然と熱がこもる。11月8日(土)午後1時から開催予定で入場無料。「童謡や唱歌、流行歌など、なじみのある曲を多く歌いますので、ぜひお越しください」と来場を呼び掛ける。

 ○…前身は大井幼稚園と大井第二幼稚園のコーラスグループ。子どもたちの卒園時に、解散を惜しむ声が上がり、会を立ち上げ、結成当初から代表を務める。発表の場となるのは、大井町内の保育園や病院、高齢者施設での慰問演奏のほか、他団体との共催コンサート、大野山山開きなどだ。仮面舞踏会を意味するグループ名の「マスカラード」には、ママや妻の顔など「日常生活とは違う自分の時間を楽しみたい」という思いが込められる。「結成から約8割のメンバーが残っています。20年も変わらない仲間で好きな歌を続けていられる団体は、なかなかないのでは」と少し誇らしそう。

 ○…都内生まれ。音楽大学でピアノを専攻し、卒業後はピアノ教室を開いていたが、結婚を機に31歳の時に大井町に移住した。男女2人の子どもを育て上げた。「子育てをしていく中で、音楽を通じて様々な人と知り合えました。そうした交流は大切な財産となっています」

 ○…趣味はミュージカルやクラシックなどの音楽鑑賞。月に1度は都内などに訪れ、一流の音楽に触れる。地元の音楽サークルにも所属し、個人的にも地元仲間とボランティアで慰問コンサートを行う。「好きな音楽活動を続けられるのは家族の協力あってのもの。とても感謝しています」と優しく微笑んだ。

屋根付きの駐車スペース

南足柄市役所 一般駐車スペース拡大 公用車は専用駐車場へ

 南足柄市役所の公用車用の屋根付き駐車スペース15台分が、この夏から一般来庁者用に変更になっている。

 市によれば、通常時は駐車スペースが満車になることはほとんどなかったが、イベントや確定申告の時期は足りなくなるケースもあったという。

 そこで市は今年2月に市役所そばの市営住宅跡地を公用車の駐車場として整備するために購入。これまで使用していた庁舎横の駐車場を一般開放したもの。

 市管財課の担当者は「屋根がありますので雨の日などは便利になると思います。混雑時などに利用していただければ」と話した。

みんなの「言葉」、手話学ぼう 松田社協が入門講座

 松田町社会福祉協議会は、手話を初めて学ぶ人を対象にした入門講座を

10月から12月にかけて全6回で開く。

 日程は10月29日、11月12・19・26日、12月3・10日のいずれも水曜日で、会場は松田町健康福祉センター。ゆっくり基本を身につける。対象は県西地域2市8町在住・在勤者で定員は15人。講師は神奈川県手話通訳者が担当する。参加費無料。希望者は10月24日(金)までに同社協【電話】0465・82・0294へ申し込む。

県安協が反射材寄贈

 公益財団法人神奈川県交通安全協会が9月11日、南足柄市の向田小学校(原田昌彦校長)を訪れ、全校児童(336人)に対し、四つ葉のクローバー型の反射材を寄贈した=写真。

 例年、「交通安全こども自転車神奈川県大会」の出場校に贈っているもの。この日は、7月に茅ヶ崎市で開かれた同大会に出場した6年生4人が記念品を受け取った。大会では緊張して実技で多少のミスが出てしまったという4人だが「学科は頑張ることができたので自信になった」と振り返った。

 贈呈式を見守った南足柄市の飯山敏明教育長は「自転車も安全に乗るだけではなく、ルールを守って乗らなければならない。大会を通して身に付けた知識と技術をみんなに広めていってほしい」と話していた。

定例会の様子

一般質問の映像配信開始 議員のなり手不足解消へ

 大井町議会が2025年第3回定例会から本会議の映像配信を始めた。一般質問のみで、湘南ケーブルネットワーク(SCN)の収録放送とインターネットの録画配信で視聴できる。

 町では2022年の町議会議員補欠選挙が立候補者不在で実施されず、24年の町議会選挙も無投票となるなど、議員のなり手不足と議会への関心の低さが課題。こうした中、議会運営委員会は議員が町全体の課題について意見する一般質問に限り映像配信する方針を決めた。インターネットの利用が難しい人にも届くよう、テレビでも視聴できるSCNを採用した。

 映像は一般質問終了後、週末を目途に放送される。本会議終了後1週間以内に議会ホームページの専用サイトでも録画映像を公開、配信期間は約1年。

 町議会事務局の高橋秀夫局長は「議員が出てこないのは住民の意見がそれだけ拾えないということ。映像配信をきっかけに町に課題意識をもってもらい議員として町をよくする考えの人が増えたら」と話した。

瀬戸屋敷で婚活

 開成町の瀬戸屋敷で10月4日(土)、婚活イベントが開かれる。午後0時半から5時15分。参加費3千円。

 県が取り組む「恋カナ!プロジェクト事業の一環」。対象は県内在住の28歳以上39歳以下で、募集は男女各20人程度。古民家で瀬戸酒造の日本酒を飲みながら出会いを楽しむ会となる。

 希望者は9月22日(月)までに「恋カナ!サイト」から申し込む。詳細は同サイトにて。

山北産業まつり11月22日に開催

 山北町は一大イベント「山北町産業まつり」を11月22日(土)、山北町健康福祉センターと山北鉄道公園で開催する。時間は午前9時半から午後3時まで。

 地元の新鮮な農産物や特産物、友好都市である新潟県村上市山北地域(旧山北町)の海産品など、防災協定締結自治体の特産品などが販売される。また、キャラクターショーや機関車D52の運行、D52フワフワ(エア遊具)など、家族で楽しめる企画が満載。 

 イベントや出店などの詳細は、11月初旬に発表される予定。

 

 

絵の好きな人のための会

 南足柄市美術協会は9月21日(日)、「絵を好きな人のための会」を中部公民館工芸室(南足柄市生駒330の1)で行う。午後1時から4時。

 デッサンや絵を描いたり、語り合ったり自由な同会。鉛筆、絵具、クレヨン、パステルなど何でも可能。指導者などはいないが、希望があれば同会会員がアドバイスなどはしてくれる。主催者は「描く題材もすこしなら用意できますが、写真などお持ちいただければ」と話す。

 問い合わせは、同会の本多さん【電話】080・5036・3554。 

千津島地区で酔芙蓉まつり

 「酔芙蓉まつり」が9月20日(土)、21日(日)、23日(火)、27日(土)、28日(日)、ふくざわ公園脇の酔芙蓉農道(約1Km)で行われる。時間は午前10時から午後3時。主催は酔芙蓉まつり実行委員会(千津島花紀行)。

 8月末ごろから咲き始め、朝から夕方にかけて花びらの色が白から濃いピンクに変わる酔芙蓉700本と芙蓉100本がこれから見頃を迎える。

開催5日間は、新米などの農産物販売や模擬店が出店される。

 問い合わせは南足柄市商工観光課【電話】0465・74・2111。

 

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日本酒を飲みながら婚活

 婚活イベント「開成町で恋が芽生える〜古民家×日本酒の和み婚活〜」が10月4日(土)、金井島にある古民家・あしがり郷「瀬戸屋敷」で行われる。時間は午後0時半から5時15分。

 日本酒を飲み比べながら、落ち着いた雰囲気の中で出会いを楽しむ。軽食や開成町だんご汁他付。28歳から39歳以下の県内在住者、男女各20人が対象。参加費は3000円。9月22日(月)の午後2時まで申込が必要。「恋カナ!サイト」から応募を。問い合わせは、【電話】町企画政策課0465・84・0312。

10月4日 松田で「学び」のおまつり 参加で玄米プレゼントも

 県立足柄上病院と社会奉仕団体・足柄ロータリークラブによる地域交流イベント「ふれ愛フェスタ」が10月4日(土)、松田町生涯学習センターで開かれる。午前10時から午後3時、入場無料。

 イベントは地球全体のあらゆる問題解決のために掲げられている目標「SDGs」達成に向け、地域での取り組み強化につなげることがねらい。「未来の医療のために私たちにできること」をテーマに、体験型ブースを多数用意し、楽しみながら学べる仕掛け。特に医師・獣医師体験といった医療関係の内容が充実しており、未来を生きるこどもたちの職業理解・体験の場としても大変貴重な機会だ。

 会場内をスタンプラリー形式で巡り全て達成すると、南足柄産の玄米2kgプレゼント(1家族1回、なくなり次第終了)。この他、地元新鮮野菜の販売、キッチンカーの出店など、親子で楽しめる企画多数。(問)同院医事・診療情報管理課【電話】0465・83・0351