金沢区・磯子区版【9月25日(木)号】
高校、県代表ともに主将を務める八木さん

金沢区能見台在住八木さん 主将として国スポへ ソフトボール少年男子で

 金沢区能見台在住の八木柑太さん(光明学園相模原高校3年)が、9月29日から滋賀県で開かれる国民スポーツ大会(国スポ)のソフトボール少年男子に神奈川県代表の主将として出場する。県代表が本大会に出場するのは、2022年の栃木県での大会以来3年ぶり。チームの中核を担い、高校生活最後の全国大会で頂点を目指す。

 都道府県の持ち回り方式で毎年開催されている国内最大のスポーツの祭典で、かつての国民体育大会(国体)から名称が変わった国スポ。ソフトボールは男女別で、高校生が対象の少年、大学生や実業団などが主体となる成年に分かれて競技が行われる。

 少年男子の県代表には八木さんを含めて15人が選出され、8月に群馬県で開かれた関東ブロック大会に臨んだ。主将を務める八木さんは、三塁手として攻守にわたってチームをけん引。関東から本大会に2チームが進める条件の中、第2代表の座を勝ち取った。

 本大会には各ブロック予選を勝ち抜いた13チームが出場する。本大会には初出場となる八木さんは「チームの状態がいいので、大会がめちゃくちゃ楽しみ。1回戦を必ず突破し、優勝を目指す」と意気込む。

通学に片道2時間

 八木さんがソフトボールを始めたのは、能見台小に通っていた小学4年生の時。友人の誘いで、地元チーム「横浜ブラックナイン」に入団した。金沢中学校時代は、ソフトボール部がなかったため、バレーボール部に所属。高校では再びソフトボールに打ち込もうと、全国大会常連校である光明学園に進んだ。

 1年からインターハイで試合に出場するなど、関東、全国の舞台を多く経験。昨年からは高校でも主将を務めてきた。通学には片道2時間かかり、朝練に参加するために午前5時前に自宅を出て、帰宅は午後9時過ぎ。全国制覇を目指し、日々練習を重ねている。

 今年度のインターハイでは1回戦で敗退していたこともあり、「大会は違うけど、悔しさをぶつけたい。攻守でチームの勝利につながるプレーをしたい」と八木さん。高校生活最後の大会で、日本一に挑戦する。

横浜市 AI推進チームを発足 データ分析、業務効率化

 横浜市では業務効率化を図るため、人工知能(AI)の導入を進めている。9月2日付の人事異動では、AIを活用した市民アンケートの分析や、行政業務の効率化に取り組む部局横断型のチーム(AIイノベーション推進担当)を新たに発足させた。

 チームのメンバーは総務局、政策経営局、デジタル統括本部の3部局にまたがって、部長級から係長級まで約10人を招集。それにサポートメンバーが加わり、それぞれの部局の役職との兼務となっている。

 第一の取り組みとしては、市政運営にあたって実施する市民アンケートやパブリックコメント(意見公募)において、AIを活用してデータを収集、分析。特に市民ニーズの高い窓口サービス、子育て支援、防災対策などの分野で、政策立案につなげていく。

 また、企画書や議事録の作成など、内部事務の効率化も急務として掲げる。人口減少に伴い、職員数の確保が厳しくなる中、代替可能な業務はAIを活用して効率化を目指す。市役所内でも導入状況にはバラつきがあり、各部局の活用促進も課題の一つとしている。

市民満足度向上へ

 2022年11月に対話型AIサービス「ChatGPT」がリリースされ、ビジネス・生活の場に瞬く間に広まっていったAI技術。これまでも市は、23年11月の実証利用に始まり、24年10月に生成AIを本格的に導入していた。

 本紙が今年2月に実施した県内33市町村の生成AI導入状況に関するアンケートでは、市はあいさつや議会想定問答文案の作成、文書の校正、アイデア出しなど、さまざまな場面でAIを活用していると回答。セキュリティ面の担保、人材育成などを課題としながらも、業務の時間短縮、人手不足の解消など一定の効果を認めていた。

 8月に再選した山中竹春市長もデータ分析やAI活用による政策最適化を掲げ、今回初めて専門チームを組織した。市総務局の担当者は「AIの活用によって、政策、行政サービスの両面で市民満足度の向上、行政コストの最小化を目指していきたい」としている。

神奈川県家具協同組合の理事長に就任した 細貝 昭一さん 横浜市内在住 71歳

匠の技を次世代へつなぐ

 ○…洋家具発祥の地・横浜市中区に拠点を置き、60年以上の歴史を持つ「神奈川県家具協同組合」。椅子の張替えや家具の修復など各社の強みを生かしながら「組合内で互いに仕事を融通し合ってビジネスチャンスを広げていきたい」と意気込む。目標は、組合で官公庁の仕事を受注すること。他県の家具組合が次々と閉鎖していく中「全国の組合ともオンライン会議などを通じて情報交換ができたら」と話し、匠の技を次世代につなぐため、内外共に横の連携強化に取り組む。

 ○…西区藤棚出身。横浜立野高校を卒業後、大学で建築について学び、住宅メーカーに就職。45歳で「アレックス」=都筑区=を創業した。当初は住宅修繕が中心だったが、顧客の要望に応えるうちに家具の補修から陶磁器、美術品、重要文化財の修復まで手がけられるように。「どんなに劣化や壊れがひどくても、うちの職人の手にかかれば大丈夫。何でも修復できる」と、自社職人の技術に全幅の信頼を置いている。創業25周年の今年、息子に社長のバトンを託した。

 ○…趣味はゴルフ。息子とラウンドを回ることも。ボーイスカウトや社会奉仕団体のライオンズクラブにも所属。様々な関係が築ける社外の人たちとの交流を楽しんでいる。「組合も同じ。参加するだけでも、人脈が広がったり、次の行動力につながる」。自身も「若い経営者から学ぶことが多い」と目を細める。

 ○…組合内で若手経営者の勉強・交流会「かなもく塾」を立ち上げ、横浜のブランド家具の製品開発や2年前から匠の実演イベントを行うなど様々な企画を打ち出してきた。「組合員の物づくりで神奈川・横浜を元気にしたい」と話し、職人育成や雇用増加などの社会貢献も目指している。

参加者に説明する同所の後藤智宏さん

9月25日はSDGsが採択された日 横浜・八景島シーパラダイスで9月28日まで「SDGs WEEK」開催中

 横浜・八景島シーパラダイスでは9月28日(日)まで、「シーパラ SDGs WEEK」を開催している。生きものの魅力や海の豊かさをより身近に感じてもらおうと今年で5回目。今年は種の保存への取り組みを紹介する「SDGs シアター〜シーパラのこどもたち〜」などのイベントを行っている(通年開催・料金別途)。

 自然の海の水族館「うみファーム」では、スタッフが東京湾の環境問題について説明する「オーシャンツアー」を28日まで実施している。23日に開催されたツアーには約10人が参加。東京湾のミニチュア「オーシャンラボ」をスタッフとまわりながら、「海のゆりかご」といわれるアマモの水槽ではギマやコロダイの稚魚やフレリトゲアメフラシを紹介。東京湾の海底をイメージした水槽では、捨てられ、貝殻が付着した酒のビンを見せたり、濁った水槽を前に「ごみを減らさないと、海藻が育たない環境になり、小さな生き物が住めなくなる。海に浮いているごみを早めに回収したり、ごみを分別するだけでも違うので、皆で良い環境を作っていきましょう」と呼び掛けた。

 鎌倉市から友人4人と参加した20代の男性は「東京湾はある程度はきれいになったと言われているが、また別の環境問題が日々発生していくように感じる。未来に向けて改善できたら」と話した。

 また、シーパラならではの生きものについて学べる学習体験プログラム(料金別途)や、身近な生きものの生態や生息環境などを飼育員が解説する「身近な海のレクチャータイム」なども通年で行っている。

 詳しくは同所ホームページで確認を。

 

 

活動するメンバー

科学の魅力 子どもに NPOがスタッフ募集

 県内で実験や工作で子どもに科学の楽しさを伝える活動を行う認定NPO法人「おもしろ科学たんけん工房」が理科推進スタッフ体験講座の受講生を募集している。

 同NPOは理科好きの子どもを育てながら、科学の面白さを一緒に楽しもうと活動。講座は主に高齢者や主婦が対象。

 10月15日(水)、11月23日(日)、来年2月4日(水)にかながわ県民センター11階かながわコミュニティカレッジ講義室で行われる集合研修で、活動内容や子どもとの接し方を学ぶ。別日に個別実習も行い、アシスタントの役割を現場で経験する。申し込みは9月27日(土)まで。受講料3千円。事前説明会は10月1日(水)、かながわ県民センターで15階1502号室で午前10時から。同法人は「あなたの経験を次世代に伝えられる活動です」と参加を呼びかける。

 問い合わせは【電話】045・303・7132(山崎さん)。https://www.tankenkobo.com

/からも申込み可能。

<PR>
おしゃべりだけでもOK!「眠っている不要品がお金になる喜びを皆様に」
おしゃべりだけでもOK!「眠っている不要品がお金になる喜びを皆様に」
2024年4月に金沢八景駅から徒歩8分のサニーマート1階(旧京急サニーマート)にオープンした買取大吉サニーマート金沢八景店。高騰が続く金などの貴金属や、ブランド... (続きを読む)
園での遊びなどについて話す参加者

金沢区の保育者同士が交流 仕事の楽しさを再認識

 金沢区は9月12日、保育力向上サポート事業の一環として、「保育を語ろうラボ〜子どもも職員もワクワクできる保育って?」の2回目の研修を区役所会議室で行った。

 同事業は、今年度の区の運営方針の一つ「かなざわっこを共に育む応援プロジェクト」として今年度新たに保育者向けの研修を実施。保育・教育施設で過ごす子どもたちの健やかな成長のために、職員がいきいきと日々の業務に取り組んでいけるよう、区内の職員同士の交流を深め、保育の楽しさを再認識することを目的としている。

 全3回で初回は6月に開催。2回目のこの日は、区内の保育園・認定こども園・幼稚園などから、約10年程度の経験がある職員28人が参加した。研修は7つのグループに分かれ、ワークショップを実施。それぞれの園で子どもたちが遊んでいる写真や掲示物、園だよりなどを各自が持参し、日頃の保育について話し合った。参加者は「この笑顔かわいい」などと感想を伝え合いながら、どんな遊びをしているかなどについて話し、気づいたことを模造紙に書き込んでいった。

 ワークショップ後には、各グループで話し合った内容を発表。「園からのお便りは手書きのものが温かみがあっていい」「SNSで情報を発信する際に写真に配慮が必要など個人情報の管理の難しさ」などの感想があがった。また、子どもたちがやりたいと言ったことに「ノー」と言わずに「それいいね」ということで主体性が育つのでは、など思い思いの感想が寄せられていた。

 区の担当者は「参加者たちが生き生きと語り合う姿が見られ、子どもたちの健やかな成長につなげていけると実感した」と話した。3回目は11月に開催される。

地元奉仕団体 新会長の横顔 Vol.1 誇りを胸に、対話重視で

 1960年設立の横浜磯子ロータリークラブで、2度目の会長を務める。今期は「対話式の例会を作りたい」と話し、会員一人ひとりの声をくみ取ることを重視。消防や警察、区役所などへの支援活動、地域での清掃活動などにも継続して力を入れていく。

 同クラブに入会したのは約30年前。「磯子まつり」や「日清オイリオ横浜磯子春まつり」への出店など、地域に密着した活動への誇りを胸に、奉仕活動を続けてきた。「他地区のクラブと比べて、地域活動が活発だと胸を張って言える」。会員増強にも注力し、共に地域のために活動する仲間を待ち望んでいる。「気軽に例会へ参加してみてほしい。地域の皆さんのため、できる活動を続けていきたい」

子育て広場とマルシェ 27日、金沢文庫駅東口

 特定非営利活動法人チアー金沢は9月27日(土)、金沢文庫駅東口の高架下にある金沢文庫ふれあい広場で「Open!ふらっと♪〜誰でも参加できる親子の居場所〜」を開催する。午前10時から午後2時。親子イベントは正午まで。

 子育て情報の提供・相談やママカフェ、すずきももこさんのライブなど。チアかなマルシェも同時開催。弁当、惣菜、布小物、手作り雑貨の販売などが行われる。問い合わせはチアー金沢【電話】090・1779・4453。

横浜市と県が連携 起業目指す人を応援 5日間のスクール初開催

 神奈川県は、起業に関心を持つ学生や社会人に向けた起業人材育成スクール「ACT!」を新たに開催する。横浜市と連携して進める事業で、同事業を委託して(株)plan-A=横浜市=(相澤毅代表取締役社長)が企画・運営を担う。

 同スクールは、10月23日(木)から12月20日(土)まで、全5日間の日程で展開。会場は横浜市次世代起業人材育成拠点「YOXOBOX(よくぞボックス)」=中区=で開かれる。時間は、午後7時から10時まで(第5回のみ午後1時〜5時)。参加費は無料。

 対象は、5日間全てに参加でき、県での起業に関心があり、ビジネスアイデアを持っている30人。応募者多数の場合は、応募内容で参加者を決定する。申し込みは、県HPの専用フォームから。9月30日(火)まで。

 参加者は、5日間のプログラムを通じて、起業に必要な要素を学びながら、起業の実現に向けた「行動計画」を作成。市や県が関係するイベントで事業アイデアを検証する機会や先輩起業家やベンチャー支援を行う支援機関の担当者との出会いも得られる。同社の相澤社長は「起業アイデアが綺麗にまとまっていなくても、やりたい事があるならぜひ、ご参加ください」と呼びかけた。

約60店舗が参加(昨年の様子)

元町グルメを食べ歩き 10月4・5日 フードフェア

 元町クラフトマンシップ・ストリート主催で、秋恒例の「横浜元町フードフェア」が、10月4日(土)と5日(日)に、元町仲通りを中心に開催される。

 元町の名店の味を食べ歩きで気軽に楽しんでもらおうと企画されたもので、今年で23回目。和洋中からスイーツまで、各店自慢のグルメが屋台スタイルの手頃な価格で販売される。会場では路上ライブが行われるほか、マッサージやメイク、占いなどの美と健康のブースも。

 両日午後4時〜8時(元町通り3・4丁目のスイーツ&デリストリートと美容・健康関連店は3時〜)。メニューは会場で販売される専用チケットで購入する。1000円分が900円で買える前売りチケットの販売は、9月26日まで。前売りの販売場所やメニュー、会場マップは元町クラフトマンシップ・ストリートのホームページで確認を。(問)【電話】045・663・1413

権現山公園に月見飾り 11月は茶会や歴史講和も

 金沢八景駅前にある金沢八景権現山公園内の旧円通寺客殿で10月1日(水)から7日(火)まで、「月見飾り」が行われる。午前9時30分から午後4時30分。見学無料。江戸時代に建てられた同客殿で、装飾ボランティアの小見山徳江氏による月見飾りを見ることができる。

 また、11月16日(日)には「権現山の茶会」を開催。午前10時・10時30分・11時・11時30分・午後1時30分・2時・2時30分・3時の計8回。協力市立金沢高校茶道部。茶代として1人500円。定員は各回4人。

 11月23日(日)には歴史講話「金沢の戦国時代〜金沢合戦、太田道灌と龍華寺 そして釜利谷の伊丹氏〜」を実施。講師は井上泰利氏。午前10時から11時30分。定員20人。

 11月のイベントは事前予約制(先着順)で、10月1日(水)午後1時から受付開始。申し込み・問い合わせは同園管理事務所【電話】045・370・7535(午前9時から午後5時)。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
<PR>
政治の村Students 高校生の政治との関わり調査
政治の村Students 高校生の政治との関わり調査
大学生を中心とする若者が政治や地域を取材する「政治の村Students編集室」(運営:タウンニュース社)が9月3日、最新記事「高校生の生の声から政治への関心を考... (続きを読む)

金沢公会堂で映画上映会 青柳監督の講演も

 映画「フジヤマコットントン」の上映会が11月8日(土)に金沢公会堂講堂で開催される。午後1時15分から4時。参加費無料。主催は金沢地域活動ホームりんごの森、協力に金沢区障害者地域自立支援協議会。

 山梨県甲府盆地にある障害福祉サービス事業所に集う人々の日常を描いたドキュメンタリー作品。映画上映のほか、青柳拓監督の講演、日中活動事業所の製品販売やパネル展示も。定員200人。10月24日(金)までに申し込みを。(問)金沢区基幹相談支援センター【電話】045・374・3463

ふくしまつり 10月5日、泥亀公園

 泥亀公園(金沢区総合庁舎前)で10月5日(日)、「第30回ふくしまつり」が開催される。午前10時30分から午後2時。

 地域で助け合いの輪を広げるチャリティイベント。菓子などの試食・販売を行うほか、万華鏡などの手作り工作、輪投げ遊びなども楽しめる。直接会場へ。(問)福祉クラブ生協鎌倉センター【電話】0467・48・3955

園まつりのチラシ

磯子区のコスモス園で秋まつり 10月13日、鈴木信夫さんの詩集展も

 磯子区氷取沢町の障害者生活介護事業所「大福コスモス園」で10月13日(月)、コスモス園まつりが開催される。午前10時から午後2時。

 今年は、筋ジストロフィーと闘いながら、命の大切さを詩に遺した鈴木信夫さんの詩集展「こころのごちそう」を開催。磯子区在住で、日本では事例が少ない「18pモノソミー」で知的障害がある袴田真之助さんと母みどりさんのユニット「わりばし工房」が鈴木さんの詩の世界をクレヨン画で表現する。

 ほかにも和太鼓やフラダンス、習字、手話、利用者の作品展示も。

 問い合わせは同所【電話】045・370・8501。

<PR>
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)
横浜市会議事堂(左)(資料写真)

横浜市会 委員会資料を開会と同時にネット公開

 横浜市会は9月9日に始まった第3回定例会から、常任委員会や特別委員会などで使用される資料を委員会開会と同時に市会ホームページで公開することにした。

 委員会資料は市側が市議への説明用として作成している。これまで傍聴席には紙の資料が配布されていたが、ホームページへの資料公開は早くても委員会の翌日となっており、インターネット生中継の視聴者は審議中に資料を確認することができなかった。資料には写真や図が掲載されることもあり、ネット視聴者からは「資料が手元にないと議論の内容が理解しづらい」との声が上がっていた。

 今後は原則として委員会の開会時刻に市会ホームページで資料が公開される。当面の間、傍聴席への紙資料の配布は継続されるという。

装置を身に付けて生理痛を体験する参加者

横浜市立大学の管理職が生理痛を体験 働きやすい環境づくりへ初の研修

 横浜市立大学は9月17日、金沢八景キャンパスで職員向けの「生理痛体験研修」を実施した。職場での配慮や働きやすい環境づくりに生かそうと初めて企画され、男性14人を含む管理職職員20人が参加した。

 研修はダイバーシティ推進の取り組みの一環。全国各地の企業などで1万人以上に研修を実施している(株)リンケージが協力し、生理に伴う身体的・心理的負担や隠れた病気などを説明した後、生理痛体験装置「ピリオノイド」を使って生理痛を擬似体験した。

 体験では電極のついたパッドを下腹部につけ、電気による刺激で弱・中・強の3段階で痛みを体感。「実際の方が痛かった」という女性もいれば、一部の男性からは「まっすぐ立っているのもつらい」という声もあった。体験後にはグループに分かれて意見交換を行い、参加者たちは「生理休暇はあっても取得例は少ない。上司の性別によっても言いやすさが違う」「個人差があることへの理解が大事」などと話していた。

 体験を終えて「痛みがずっと続くと思うとつらい」と話した総務課コンプライアンス推進担当の粟竹正幸さん。保健管理課の保下真由美さんは「男女関係なく思いやり、何かいつもと違うことがあれば気付けるようになれば」と話した。

講師の話を聞く参加者(9月17日、保土ケ谷区公会堂)

「防災をツールに人材スカウトを」 横浜市が町内会担い手確保へ講座

 横浜市は、町内会活動の新たな担い手確保につなげてもらうことを目的にした「自治会町内会担い手発掘・仲間づくり講座」を行っている。

 講座はこれまでに3回実施。9月17日に保土ケ谷公会堂で行った3回目には町内会長ら約90人が参加。東京都三鷹市の町内会長で、住民同士の交流で防災力向上を進めている竹上恭子さんと子育て世代に響く防災企画を行うNPO法人「M―plug」理事の冨川万美さんが実例を語った。

 竹上さんは「防災をツールに活動できそうな人をスカウトしてほしい」と述べ、町内会に加入していない人へのアピール策として、「お茶会に誘うこともある」と自らの取り組みを語った。

 最終の4回目は9月30日(火)午前10時から正午まで、市役所1階の市民協働推進センターで開催。参加無料。申込受付中。問い合わせは市市民局地域活動推進課【電話】045・671・3624。

昨シーズンの国際プールでの試合

横浜ビー・コルセアーズ 10月のホーム戦に招待

 プロバスケットボール「りそなグループBリーグ」の新シーズンが10月2日に開幕。横浜市を拠点とするB1リーグの横浜ビー・コルセアーズは、10月に開催するホームゲームに抽選で読者を招待する。

 対象は横浜国際プール=都筑区=で行う6試合。席種は各試合2階自由席で、各日20組40人を招待する。抽選に外れた場合も、優待価格で観戦が可能。申し込み締め切りや当選発表日時は試合ごとに異なる。詳細や申し込みは、専用フォームから。

同公演の参加者=同団体提供

声楽家団体アンフィニ 「オペラを歌おう」南区・磯子区合同コンサート 200人を超える来場者で賑わう

 磯子区の杉田劇場で9月1日、「オペラを歌おう 南区・磯子区ジョイントコンサート」が開催され、200人以上の来場者が訪れた。

 同公演は、横浜市内でオペラ教室を展開する声楽家団体アンフィニが主催するもので、日頃の練習成果を発表する場として毎年開催されている。

 当日は南区と磯子区の受講生らが、これまで練習を重ねてきたオペラの名曲を披露し、会場は温かい拍手に包まれた。

 「オペラを歌おう」は現在、横浜市内7区(鶴見、神奈川、南、緑、磯子、都筑、瀬谷)で開講されており都筑区、瀬谷区教室は今年4月に新たに開講した。講師は藤原歌劇団や二期会で活躍する現役のオペラ歌手。

 同団体の秋山泰一代表は「オペラの名曲を皆さんと練習し、コンサートホールで歌ってみたいという夢をお持ちの方、ぜひお待ちしております」と呼びかけた。

名月と幻想的な風景楽しんで 金沢区の琵琶島神社で10月4日に瀬戸秋月祭

 金沢区の琵琶島神社で10月4日(土)、瀬戸秋月祭が開催される。開催は日没の午後5時20分頃から午後8時(祝詞は4時30分から)。雨天時は翌日に順延。主催は横浜市立大学と関東学院大学の学生で地域活性化に取り組む「学生会HAKKEY+」と事業協同組合金沢八景共栄会。協力に瀬戸神社、NPO法人横浜金澤シティガイド協会、瀬戸町内会。

 中秋の名月の週末に毎年開催しており、今年は区内の子どもたちが作った約650個の行灯が境内に飾られる。会場では小学生以下の子どもには菓子のプレゼントも。自転車・バイクでの来場は不可。問い合わせは金沢八景共栄会【電話】045・350・4840(水・木以外は留守電)。

鶴見区の「BARDUHN ドイツ デリカテッセン」が販売するソーセージ

横浜市内の商店街12店舗が高島屋に出店 9月24日〜30日「LOVE YOKOHAMA」

 横浜市内の商店街で販売されている菓子や惣菜が販売される企画「LOVE YOKOHAMA」が9月24日(水)から30日(火)まで、横浜高島屋で行われる。

 市経済局が行う「繁盛店づくり支援事業」の一環で、商店街の活性化と販路拡大を目的にしている。24日から27日までの前半は5店舗、28日から30日の後半は7店舗が参加する。

 市は2016年度から同事業を行っており、過去の参加店舗からは「普段とは違う客層にアピールできた」「商品開発の経験値が上がった」などの声が出ている。

 営業時間は午前10時から午後9時。同局は「身近な商店街の店舗の味を楽しんでほしい」と呼びかける。参加店舗と主な販売商品は次の通り。

 ▼24日〜27日▽BARDUHN(バルドゥーン)ドイツ デリカテッセン(鶴見区・鶴見銀座商店街)…無添加ソーセージ食べ比べセット▽黒滝洋菓子店(保土ケ谷区・和田町商店街)…レーズンサンド▽横浜大飯店(中区・横浜中華街発展会)…エッグタルト、中華胡麻団子、マーラーカオ(中華風カステラ)▽スカイキング(保土ケ谷区・天王町商店街)…カツサンド▽南粤(なんえつ)美食(中区・横浜中華街発展会)…南粤翡翠雲呑冷麺▼28日〜30日▽メリハリベイク(保土ケ谷区・星川商店会)…バスクチーズケーキ▽ブランケットドーナツ横浜元町(中区・元町クラフトマンシップ・ストリート)…ドーナツ▽炭火焼とりあえず(保土ケ谷区・星川商店会)…熊本あか牛トモサンカク重▽横浜 反町 ダ・ホーリー(神奈川区・反町駅前通り商店街)…ポルチーニ茸のクリームラザーニャ▽la colline factory(ラ コリーン ファクトリー)(磯子区・洋光台駅前商店街サンモール)…シューラスク▽MAGICAL RELEASE(マジカル リリース)(中区・元町クラフトマンシップ・ストリート)…オーガニックローズ・ハニー▽こまちカフェ(戸塚区・戸塚宿ほのぼの商和会)…こまちカフェのクッキー缶

映画のセットを模した8番出口の看板の前で「8」のパネルを持つ二宮和也さん

横浜出身・川村元気監督の『8番出口』が大ヒット 主演の二宮和也さんが御礼舞台あいさつ

 横浜市金沢区出身の川村元気さんが監督を務める映画『8番出口』が、8月29日の公開から3日間で興行収入9億5391万円(観客動員数67万1840人)を達成し、2025年公開の実写映画1位を記録した。現在も記録は伸び続け、9月15日現在で興行収入は31億円(観客動員数220万人)を突破している。

 この快挙を記念して、主演の二宮和也さんが9月13日に都内で行われた大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。作品に対する思いや来場者への感謝の気持ちを伝えた。

 同作は世界的に大ヒットした異変探しゲーム『8番出口』を、実写映画化したもの。ストーリーのないゲームの実写化ということで、公開前から大きな話題を集めていた。地下通路に現れる異変を見つけたら戻り、なければ進んで出口を目指す。異変を見落とすと振出しに戻ってループする−−。そんな地下通路で「迷う男」を二宮さんが演じている。

 二宮さんは公開前の不安だった心境を吐露し「一歩間違えれば、東宝出禁ですよ」と苦笑い。撮影中も見に来た映像のプロたちが口々に「現場の世界観はしっかりしているけれど、これを映像化したらどうなるんだろうね」と言いながら帰っていったというエピソードを披露した。そのため、大ヒットや周囲の反響にうれしさもひとしおな様子。「僕にとっては奇跡が起きまくっていて、すべていい方に行った」と安堵した。また、公開からの興行収入などの記録が司会者から発表されると、「二宮、堂々と東宝の正面入口から入ることができます」と明るい表情に。自身のキャリアの中での位置づけとして「間違いなく自分が出ているシーンが一番多い作品」「へんてこな作品」と評し、「10年、20年経って振り返った時、かなり大きな点になっていると思う」と話した。

世界からも注目

 同作は、既にアジア・ヨーロッパなど100以上の国と地域で上映が決定し、各国の映画祭に招待されるなど海外からも大きな注目を集めている。9月8日には「第50回トロント国際映画祭」(カナダ)で公式上映を実施。上映後の舞台あいさつに登壇した川村元気監督が、観客からの質問に答える場面も。終了後、川村監督は「映画ファンが多く集まる、素晴らしい映画祭だと感じた。『ゲームをどのように映画化したのか』『映画的表現によって観客にルールをどう理解させていったのか』といったテクニカルな質問が多く、また、日本でも最近見られる現象ですが、『あれはどうやって撮影しているのか』『あの伏線にはどのような意味があったのか』といった疑問を通して、映画を謎解きのように楽しんでいる印象を受けた。作品に込めた伏線を回収しながら盛り上がっている様子が、映画体験としてユニークなものになっていると感じた」とコメント。5月に招待されたカンヌ国際映画祭に続き、手応えを感じている様子だった。

たきがしら会館で練習する須藤選手=8月29日

横浜ビー・コルセアーズ 敵地での開幕節へ

 「りそなグループBリーグ」の新シーズンが、10月にいよいよ開幕。B1リーグの横浜ビー・コルセアーズは、10月4日・5日に敵地で琉球ゴールデンキングスとの開幕節に望む。

 オフシーズンでは、たきがしら会館での練習だけでなく、平塚での上海シャークスとの練習試合や初めてのヨーロッパ遠征も実施。昨季から所属する9人と新加入選手の連携を深めながら、3季ぶりのCS出場を目指す。在籍6年目を迎える港南区出身の須藤昂矢選手は「レベルの高いチームと練習試合ができるのは貴重。この経験を生かして開幕へ向けて準備したい」と話す。

 ホーム開幕戦は10月11日・12日。ファイティングイーグルス名古屋を横浜国際プールに迎える。