宮前区版【9月26日(金)号】
川崎市役所

9月の「老人週間」 市内最高齢は109歳女性 80代女性の3割が独居

 9月15日の「老人の日」から21日までは「老人週間」で、9月は「認知症月間」。川崎市は人口構成で「若い都市」だが、今後は高齢化率の上昇が見込まれる。各種データから、市内の高齢者事情を読み解いた。

 市によると、9月1日時点の市内の最高齢者は川崎区在住の109歳の女性。男女別のご長寿番付では女性が【2】宮前区在住の108歳、【3】川崎区在住の108歳と続き、男性が【1】中原区在住の108歳、【2】多摩区在住の108歳、【3】高津区在住の105歳となった。

 1日時点の100歳以上の高齢者は776人で、男女別では男性が107人、女性が669人と女性が圧倒的に多い。さらに今年度内に100歳を迎える人364人の内訳でも男性63人、女性301人と、女性が男性の5倍近い。

2割が一人暮らし

 市が今年4月にまとめた「市高齢者施策状況」では、2024年10月1日時点の高齢者人口は32万117人で、総人口に占める高齢化率は全国平均(29・2%)より大幅に低い20・63%。高齢化率が高い地区は麻生区で25・20%、低い地区は中原区で15・74%だった。

 また22年度の「市高齢者実態調査」によれば、「一般高齢者」の約2割が一人暮らし世帯で、80歳以上の女性に限ると約3割だった。日常生活に関して「自分一人でできること・できないこと」を尋ねた設問では、「バスや電車を使った外出」や「日用品の買い物」で約9割が「できる」と答えたが、自転車の運転は「できる」が45・2%、「車・バイクの運転」では35・2%と、公共交通機関の重要性を物語る。

 一方で「若い人に自分から話しかけること」や「友人との交際」に関して6〜7割が「できる」と答え、積極的な市民性をうかがわせた。

 市は高齢者福祉の総合計画「第9期かわさきいきいき長寿プラン」に従い、包括的な支援体制づくりに取り組んでいる。

モルモットをチェックする獣医師会理事

川崎市獣医師会 小学校に動物貸し出しへ 市内4校で今秋試行

 小学校でのウサギやニワトリの飼育が減少しつつある中、川崎市獣医師会(木村真治会長)が命の大切さを学んでほしいと、モルモットのホスティング(貸し出し)事業に取り組む。今秋から東住吉小、上丸子小、鷺沼小、上作延小の4校をモデル校として実施する。

 学校飼育動物を巡っては、猛暑下での動物の体調管理、においや鳴き声の問題、教職員の負担軽減などが減少の理由に挙げられる。市教育委員会が2020年度に小学校飼育状況のアンケートを実施したところ、動物を飼育している小学校が114校中、64校と回答。25年度は115校中、29校にまで半減した。

 こうした中、市獣医師会は昨夏から、夏休みや冬休みの期間中、動物愛護の観点から学校飼育の一時預かりの取り組みを開始。一方で子どもたちに、命の尊さを学ぶ機会をつくる必要性を痛感し、モルモットのホスティング事業の実施を決めた。同様の事業は愛知県などで行われているが、県内では初とみられる。モルモットはウサギに比べて体が一回り小さく、室内飼育ができるメリットがあるという。

 今回取り組むホスティング事業では、モルモットと飼育ゲージ、エサ代は獣医師会が負担。「貸し出しにすることで学校側はいつでも返却でき、学校や教員側が状況に応じた対応が可能となる。獣医師会が所有することで、定期的に学校を訪問して健康チェックを行うことができる」と木村会長。専務理事の岩佐保宏さんは「モルモットの寿命が6年程度であることから子どもたちの入学から卒業まで一緒に過ごすことができるとの期待もあり、ハムスターよりもモルモットが最適と考えた」と説明する。

 モデル校となる鷺沼小学校では昨夏に2匹のウサギが亡くなったことで飼育委員会の子どもたちの精神的負担もあったという。新たなウサギの購入を検討していたところ、同会からモデル校の依頼があった。小林美代校長は「アレルギー対策や飼育場所の確保などの課題はあるが、多くの児童の笑顔につながれば」と期待を寄せる。

宮前区役所の窓ガラスをキャンバスに絵を描いた Keppyさん(本名:武藤慧子) 多摩区在住 37歳

楽しさ喜びを表現したい

 ○…宮前区民と市長が懇談をする車座集会で、会場の区役所2階のロビーから見える窓ガラスに即興で絵を描いた。アートをテーマに区内のアーティストが意見を交わす間、学生時代からライブペインターとして活動してきた経験を活かしパフォーマンスを披露。「まちと区役所がつながる」という思いから、区の花であるコスモスや緑豊かな街並みを、希望の光が包み込むような温かい絵で表現した。

 ○…子どもの頃から絵を描くことが好きで、チラシの裏に夢中で描いていたという。絵を描く面白さを子どもたちに伝えたいと大学で教員免許を取得し、市内の中学校で美術教員を約10年務めた。出産を機に「絵描き」として独立。学生時代のあだ名「Keppy(ケッピー)」を愛称に活動をスタート。カラフルで温かみのある絵柄が特徴的で、店舗の壁画やロゴイラストなど手掛け、イベントでは顔や腕などに描くボディペイントなども行っている。

 ○…独立後は「楽しさ喜びを表現したい」と心がけてきた。あるイベントで子どもにイルカのボディペイントをしたことがあった。洗えば消えてしまう絵だが、3年後にその子から声をかけられた。「楽しい思い出だったのだと思う。忘れないで覚えてくれたことが驚きで、絵のもつ力を感じた」と印象深い。

 ○…宮前区神木本町で生まれ育った。大学時代はバックパッカーとして世界20カ国以上を旅し、その経験が縁となりネパールで美術教員を務めたことも。現在は、7歳と4歳の2人の子育てに奮闘する傍ら、今年から現代美術家のアシスタントの活動もはじめ、新たな目標ができた。「今までやっていなかったけど、自分の描いた作品を買ってもらう。いつかできたら」と目を細めた。

活動に参加したメンバー

川崎富士見LC 北部市場で献血 関係者ら59人受付

 川崎富士見ライオンズクラブ(目代健次会長)は9月18日、川崎市中央卸売北部市場で献血活動を行った。輸血に必要な血液が不足する中、赤十字血液センターと連携し、市場で働く人や買い物客らに呼びかけた。

 当日は、59人が受け付けし、基準を満たした55人が(400ミリリットル48人、200ミリリットル7人)献血。協力者には、会員企業の(株)三泉が提供した旬のフルーツなどが配布された。目代会長は「多くの方々の協力に感謝したい」と話した。

 日本赤十字社では、提供された血液から安全な血液製剤を製造し、医療機関の要請に24時間365日対応できる体制を整えている。

閉店するKaBoS宮前平店

地域に親しまれた書店 閉店へ KaBoS宮前平店 来月5日に

 宮前区役所の向かい宮崎6丁目にある書店「KaBoS宮前平店」が、10月5日に閉店する。先月9日に閉店を知らせる貼り紙が店頭に掲示されてから、多くの常連客から「寂しい」「オープン当時から通っていた」など、閉店を惜しむ声が寄せられている。

 同店は2001年にオープン。当初は書籍とCD・DVDの販売が中心であったが、地域のニーズに合わせて文房具の品揃えを増やし、カフェも併設する現在の形になった。

 浅野義孝店長によると、コミックから専門書、高級筆記用具、ファンシーグッズまで、幅広いジャンルを取り扱っていたことが魅力だったという。広い駐車場もあることから幅広い年齢層に利用され、特に併設されたカフェは、近隣住民の交流の場にもなっていた。また、地元自治会のハロウィンイベントに参加するなど、地域に根差した書店だった。

 東急株式会社との定期借地契約の期間満了に伴い閉店が決まった。学生時代にアルバイトとして店の立ち上げに携わったという浅野店長は「当時の出来事を思い出し非常に寂しい気持ち。さまざまな声をいただき、この店が今までやってこれたのはお客様、地域の方々のおかげと改めて感じている」と感謝の気持ちを表す。

 また、交流のあった宮崎6丁目自治会の元会長・三田村章弘さんは「閉店は非常に残念だ」と惜しむ一人。幼児向けの書籍が充実している点が特に印象に残っていると語る。「宮前区役所の移転をはじめ、ショッピングパークも閉店するなど、地域の変化を感じる」とも話した。

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認知症は早期相談が鍵
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秋の全国交通安全運動 水戸黄門一行が呼びかけ

 秋の全国交通安全運動にあわせて9月19日、宮前区交通安全対策協議会(持田和夫会長)による啓発キャンーン、交通安全「宮前関所」が鷺沼駅前で行われた=写真。

 同駅前に「関所」を設け、通過する歩行者や車に交通安全を訴える恒例の催し。この日は、宮前交通安全協会の杉田進会長が水戸黄門に扮し、同じく関係者らが演じる助さん、格さん、うっかり八兵衛、疾風のお娟らと登場。区内の交通ボランティア団体や行政、警察などおよそ100人らと、駅周辺で啓発物を配るなど交通安全を呼びかけた。

高津区千年交差点にある土のうステーション

土のうステーション 11日豪雨で利用集中 宮前区でも100袋

 9月11日、川崎市を襲った記録的な豪雨では、各所で道路冠水や浸水の被害があった。無料で土のうを配布している「土のうステーション」の利用状況について、各区の道路公園センター担当者に話を聞いた。

 「土のうステーション」とは、大雨や台風による浸水被害が想定される地域に設置され、災害時に土のうを持ち出すことができる施設。緊急時に個人で用意する手間を省き、迅速な浸水対策を可能としている。

 川崎市では、浸水被害の恐れが高い地域を中心に設置されており、各区の道路公園センターへの聞き取りでは、市内に35カ所設置されていることが分かった。

4区で持ち出し進む

 川崎区では豪雨発生後、土のうの引き取りが殺到。港町公園に設置されたステーションでは、10日時点で満杯だった約70袋が、18日時点で全てなくなっていた。宮前区でも18日時点で区内11カ所のステーションから約100袋が利用された。

 浸水被害の大きかった中原区では、4カ所あるステーションのうち、1カ所で土のうがすべて持ち出され、別の1カ所が半分になっていたという。高津区では区内15カ所にある土のうステーションのうち、1カ所あたり10袋から50袋、全体では300袋以上が使われた。高津区道路公園センターの担当者は8月28日から9月16日までの利用件数としつつも「特に雨が多かった11日に利用が集中したと思われる」と分析する。

 一方、多摩区では土のうに関する市民からの問い合わせはなく、4カ所あるステーションでも大きな利用はなかったという。同区の担当者は「強い雨が降らなかったからではないか」と話している。

 幸区と麻生区にはステーションが設置されておらず、必要に応じて道路公園センターで配布する形式をとっているが、今回の豪雨では配布を希望する市民はいなかったとしている。

人形を操る女性演技者

現代人形劇センター 寺で楽しむ乙女文楽 10月に市内で3公演

 伝統芸能の人形浄瑠璃から生まれた川崎市地域文化財「乙女文楽」の公演が市内の3つの寺で開催される。地域への愛着と交流を生み出すことを目的にしたプロジェクトとして企画され、主催は現代人形劇センター。

 10月13日(月・祝日)は高願寺(中原区)、25日(土)は泉福寺(馬絹)、26日(日)が等覚院(神木本町)で各午後2時開演(1時45分開場)。演目は「二人三番叟」で、ひとみ座乙女文楽が出演する。仕組みと遣い方などの人形解説をはじめ、基本姿勢や所作、伝統の音(ツケ打ち)のミニ体験ができ、小学生から大人まで楽しめる内容だ。

 乙女文楽は、市内で58年間伝承される伝統的な人形芝居。一体の人形を3人で操る文楽を女性一人でも扱えるように考案され、2018年に市の地域文化財に顕彰された。主催者は「地元のお寺を利用して、劇場とはひと味違った雰囲気の中、乙女文楽の特徴である、ひとり遣いならではの多様な表現をお楽しみいただけます」と話す。

 市内在住、在勤、在学者が対象。入場無料。各回定員40人(事前申込制で定員になり次第締め切り)。申し込み、問い合わせは現代人形劇センター【電話】044・777・2228(平日午前10時から午後6時)。

戦中の記憶を語ってくれた鈴木さん

戦後80年 戦禍の記憶【13】 高津区溝口在住 鈴木穆さん(88) 祖母の胸で、震え止まらず 「弾丸は小川に突き刺さった」

 未だに時折、悪夢を見るほど、太平洋戦争の記憶は深く脳裏に刻まれている。

 1943年に高津国民学校(現・川崎市立高津小学校)に入学。戦局が厳しくなり、1944年8月に3年生以上の集団強制疎開が始まった。地方の親戚や知り合いの家に疎開できる子どもを除き、神奈川県中郡高部屋村日向の浄発願寺(3、4年生)と、石雲寺(5、6年生)に集団疎開した。当日、校舎の廊下で集団疎開に出発する同級生を見送った後、上の兄が疎開していた母の実家である港北区網島に縁故疎開した。だが疎開したその日の夜、近くの軍事工場安立電気を狙った爆弾が落ちた。「物凄い爆風と火が裏山を覆い、襲い掛かってきた。真っ赤になった爆風が障子をなぎ倒して私をめがけて飛んできて、まるで地獄絵図を見るようだった」

 どうにか防空壕に飛び込んだものの震えが収まらず、祖母の胸に抱きかかえられながら、その祖母が懸命に唱える御題目をただ、聞いていた。

 後に発行された『港北区史』に「戦争と新田地区」の項で「太平洋戦争で戦災を蒙った農家が新田地区でもかなりある。新吉田は、六間坂に爆弾が落ち死者が出た。板倉清次、八城三郎、藤沢泰晴家等で焼夷弾で焼かれた家である」とあり、その日がまさに縁故疎開初日の夜でもあった。

 翌朝、兄と一緒に新田小学校に行ったが、校門をくぐった所で空襲警報が鳴り響き、帰宅を余儀なくされた。

 新田小からの帰路、兄と2人で鶴見川の土手を歩いている時、北上してきたグラマン戦闘機が「ダダダダッ」という大きな銃声と共に機銃掃射を行ってきた。とっさに近くの小川に飛び降りて避けたが「弾丸はビュンビュンと小川に突き刺さった」、そんな感覚があった。

 起き上がって前を見ると、グラマン戦闘機のパイロット米兵がこちらを振り返った顔があった。「もし、あの弾が当たっていたら、2人とも命がなかっただろう」と直感した。

 それから80年。生きながらえた今こそ声を大にして叫びたいことがある。「二度と戦争はすべきでない。如何なる理由があろうとも、戦争は反対である」と。

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今年で戦後80年。体験者が年々減少し、戦争の記憶が風化しつつある。当事者の記憶を後世に残すとともに平和の意義について考える。不定期で連載。

2階ロビーから見た絵

宮前区役所 窓ガラスがアートに 地元出身 Keppyさん制作

 宮前区役所2階のロビーから見上げた窓ガラスに、カラフルな絵が描かれ、訪れる人々の目を楽しませている。

 このアートは、9月6日に開かれた車座集会で、宮前区出身のアーティスト・Keppyさん=人物風土記で紹介=がライブペイントで制作した。宮前区の花であるコスモスや町並み、豊かな緑を、希望を表す光で包み込むようなに描かれている。

 同集会では、「アートでつながる宮前区」をテーマに福田紀彦市長と区民が直接対話を交わす中で、アートの力を実際に感じてほしいという思いからライブペイントが企画された。参加者からも「アートを体験しているようで面白かった」と好評だった。

40周年を記念した人文字

笑顔と歓声響く 稗原小でキャンプイベント

 稗原小学校父の会パワーズ(石田健一代表)が9月14日、恒例の「ひえばらキャンプ」を開催した。

 同キャンプは父親同士の交流を深めようと、2008年に初開催。コロナ禍前までは、災害を想定し、学校で宿泊体験することで地域団体とのコミュニケーションを図ってきた。今年は日帰り形式で、防犯・防災コーナーや縁日など、子どもたちが楽しみながら学べる企画を中心に行われた。

 今年初の取り組みとなったドッチビーでは、児童の優勝チームと先生チームによるエキシビションマッチを実施。稗原小学校出身で、かつて関東大会で優勝した経験を持つ教員が参加すると、大きな盛り上がりを見せていた。

 夕食後には、稗原小の創立40周年を記念して、40発の打ち上げ花火が夜空を彩り、子どもたちの歓声が響き渡った。

 参加した中内彩菜さん(小3)は「お化け屋敷が面白かったし、楽しかったのでまたやって欲しい。花火を目の前で見ることはそんなにないから、きれいで楽しかった」と感想を話した。

 キャンプリーダーの中内孝さんは「今年も多くの笑顔に出会えたことをうれしく思う。準備から当日の運営まで、地域の皆さんの温かいご協力があってこそ実現できたイベント」と感謝の意を示した。

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秋のピアノコンサート 吉川元子さんが演奏

 宮前区在住のピアニスト・吉川元子さんのコンサートが10月12日(日)、川崎市有馬・野川生涯学習支援施設アリーノで開かれる。

 吉川さんは、ショパンコンクール(ダルムシュタット)マズルカ賞を受賞し、2001年より隔年で東京文化会館や紀尾井ホールでリサイタルを行う実力派。当日は、チェロ奏者の村岡苑子さんと共演し、華麗なピアノソロとチェロのアンサンブルを披露する。演奏曲は、ショパンの「マズルカ作品59」「スケルツォ1番3番」バッハの「無伴奏チェロ1番プレリュード」などを予定。

 時間は午後2時30分開演。入場料1000円。申し込みは同館に直接、または【電話】044・853・3737。

宮前スポーツセンター スポーツの日にイベント

 宮前スポーツセンターは、スポーツの日の10月13日(月)に無料で参加できるイベントを開催する。

 館内にさまざまなスポーツが楽しめる巨大スポーツパークを設置し、他にもバスケットボール、卓球、パラスポーツなどが体験できる。

 また、3人制バスケのプロ選手が教えるバスケットボール教室(要予約)、健康マージャン大会(同)も実施。エントランスではスポーツ用品の販売も行われる。

 時間などの詳細の問い合わせは同館【電話】044・976・6350。

川崎ブレイブサンダース キャリア教育の教材贈呈 市内119校の全児童に

 男子プロバスケットボールリーグ1部の「川崎ブレイブサンダース」(川崎BT)が、川崎市内の子どもたちのキャリア教育向けのノート型副教材を開発し、市立小学校と特別支援学校の全119校の5年生と6年生に贈呈した。9月18日には下小田中小学校(中原区)で贈呈式が開かれ、福田紀彦市長は「子どもたちの挑戦を応援する教材。ありがたい」と感謝を述べた。

 川崎市では2016年度から、持続可能な社会の担い手の育成などを目指す独自のキャリア教育を推進している。一方、川崎BTは「バスケの力で街をつくる」をクラブの使命として掲げ、市内の学校や公園でのバスケットゴール設置やボールの寄贈などに取り組んできた。副教材開発もその一環。クラブから市教委に提案し、細部に関して市教委と検討を重ねながら開発したという。

 教材名は「KAWASAKI GLOBAL CHALLENGE NOTE」で、略称「グロチャレノート」。ノートは「なりたい自分になるために」や「未来の自分をつくる」など10種類のカテゴリーに分かれており、各カテゴリーとも川崎BTの選手やスタッフのインタビュー動画を見たうえで、設問に答えたり自分の夢を考えたりする形式だ。

 18日の贈呈式には福田市長のほか、川崎BTの川崎渉社長、ロスコ・アレン選手や飯田遼選手も参加した。両選手がノートを児童に手渡し、児童代表として同校5年生の清澤志保さんが「自分の未来を考えることができるノートをいただき、とてもうれしい。ありがとうございます」とお礼を述べた。式に臨んだ5年生と6年生に向け、ロスコ選手は「ここまでの道のりを(動画で)話している。みんなの夢につながるとうれしい」と語り、飯田選手は「みんなが好きなものに一生懸命になれるよう、手助けになれば」と話していた。

 ノートは22日から全校で配布され、川崎BTはリーグの公式戦休止期間などに「出張授業」を実施するという。

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第52回川崎みなと祭り 斎藤氏の思い継承 「みなと川崎ここにあり」

 秋の祭典「川崎みなと祭り」が10月11日(土)、12日(日)に「川崎マリエン」(港湾振興会館、川崎区)を主会場に開催される。昨年まで20年間、祭りの実行委員長を務めた元参議院議員の故・斎藤文夫氏の思いを継承し、氏の言葉「みなと川崎ここにあり」を体感できる催しを目指すという。

 戦後ほどない1950年に港湾法が制定され、翌年には川崎港の管理責任者が国から川崎市へと切り替わった。住民と港の結びつきを求める法に基づき、市は川崎市制50周年の74年に第1回「みなと祭り」を開催。当初は川崎駅前でのパネル展示などだったが、埋め立て事業が完成した東扇島地区に92年に川崎マリエンが開館すると、恒例の祭りとして定着した。

 市制100周年事業として開催された昨年の来場者は約17万人。52回目となる今年も、市民参加型のダンスや歌のステージ、ビーチバレー大会、川崎ゆかりの食を楽しめるマルシェ、市内で唯一の砂浜「かわさきの浜」での運動会などのイベントが目白押しだ。今年から実行委員長に就任した高橋哲也・川崎港振興協会会長は「ぜひ多くの方に楽しんでいただきたい」と呼びかける。

「港があるのか」

 祭りの発展を支えた最大の功労者が、2004年から実行委員長を務めた故・斎藤氏だ。市の港湾局長も務めた高橋会長は「先生は市民から『川崎に港があるのか』と聞かれたことに衝撃を受け、市民が港に親しみを持てるよう、尽力されていた」と振り返る。現在、市内の小学生が総合学習などで川崎港を訪れているのはその一例だ。

 みなと祭りに関しても、「家族連れが楽しめるように」と、子どものよさこい踊りコンテストや港のクルーズ船体験などの仕掛けを考案。港湾業界の幅広い協力も得て、04年には6万人だった来場者は約10年で22万人超。市内で最大級のイベントに成長した。

 斎藤氏は折に触れて「みなと川崎ここにあり」と語ったという。高橋会長は「市民と世界に開かれた川崎港のために尽力された先生の思いと功績を未来につなげられるよう、川崎港の関係者と共に継承していく」と話していた。

川崎市役所

9月の「老人週間」 市内最高齢は109歳女性 80代女性の3割が独居

 9月15日の「老人の日」から21日までは「老人週間」で、9月は「認知症月間」。川崎市は人口構成で「若い都市」だが、今後は高齢化率の上昇が見込まれる。各種データから、市内の高齢者事情を読み解いた。

 市によると、9月1日時点の市内の最高齢者は川崎区在住の109歳の女性。男女別のご長寿番付では、女性が【2】宮前区在住の108歳、【3】川崎区在住の108歳と続き、男性が【1】中原区在住の108歳、多摩区在住の108歳、【3】高津区在住の105歳となった。

 1日時点の100歳以上の高齢者は776人で、男女別では男性が107人、女性が669人と女性が圧倒的に多い。さらに今年度内に100歳を迎える人364人の内訳でも男性63人、女性301人と、女性が男性の5倍近い。

2割が一人暮らし

 市が今年4月にまとめた「市高齢者施策状況」では、2024年10月1日時点の高齢者人口は32万117人で、総人口に占める高齢化率は全国平均(29・2%)より大幅に低い20・63%。高齢化率が高い地区は麻生区で25・20%、低い地区は中原区で15・74%だった。

 また22年度の「市高齢者実態調査」によれば、「一般高齢者」の約2割が一人暮らし世帯で、80歳以上の女性に限ると約3割だった。日常生活に関して「自分一人でできること・できないこと」を尋ねた設問では、「バスや電車を使った外出」や「日用品の買い物」で約9割が「できる」と答えたが、自転車の運転は「できる」が45・2%、「車・バイクの運転」では35・2%と、公共交通機関の重要性を物語る。

 一方で「若い人に自分から話しかけること」や「友人との交際」に関して6〜7割が「できる」と答え、積極的な市民性をうかがわせた。

 市は高齢者福祉の総合計画「第9期かわさきいきいき長寿プラン」に従い、包括的な支援体制づくりに取り組んでいる。

発達障害者支援フォーラム 10月4日 オンライン開催

 「発達障害者支援フォーラム」が10月4日(土)、Zoomウェビナーによるオンライン形式で開催される。社会福祉法人青い鳥が主催。

 横須賀市療育相談センター所長の広瀬宏之さんが、「発達障害の理解と対応のコツ」をテーマに基調講演を行う。質疑応答もある。

 対象は、発達に心配のある子どもの保護者、発達障害に関心のある人、地域の支援者など。

 時間は午後2時から4時。参加は無料で、先着500人。申し込みは同法人ウェブサイト(http://www.aoitori-y.jp/forum7/)から。

 

プロジェクトのイメージ画像

GO!GO!!フロンターレ

不要衣類をユニフォームに!

 川崎フロンターレは9月28日(日)からのホームゲーム3試合で、不要な衣類を回収し、来場者に配布するユニフォームの原料にするプロジェクトを実施する。

 川崎臨海部で進むサーキュラーエコノミー(資源循環)をスタジアムで体感してもらうのが目的。回収した衣類は「ケミカルリサイクル」という方法で原料を循環させ、二酸化炭素の排出量抑制といった環境問題への貢献を目指す。

 実施日は、9月28日(日)の柏レイソル戦(J1リーグ)、10月8日(水)の柏レイソル戦(ルヴァンカップ)、10月18日(土)の清水エスパルス戦(J1リーグ)の3試合。会場はU等々力の場外フロンパーク野球場前広場で、時間は各試合のキックオフ3時間半前から30分前まで受け付ける。

 回収対象はTシャツやズボンのほか、下着や靴下、タオル類など繊維製品全般。再生した原料は、11月8日(土)のファジアーノ岡山戦(J1リーグ)で来場者に配るベースボールユニフォームの一部に活用される予定。詳細は同クラブ公式ウェブサイト。

画像は川崎フロンターレ