さがみはら南区版【10月16日(木)号】
ODAWARAえっさホイおどり2025に出演した躍動=佐東さん提供

よさこい躍動 台湾祭典に招待出演 26日、「元気届ける」演舞披露

 市内を拠点に練習するよさこい団体「躍動」が台湾最大規模の客家(はっか)の祭典「台北客家義民嘉年華」に招待され、10月26日(日)に台北市で演舞する。同団体代表の佐東龍一さんは「踊りは言葉を超えて届けるもの。観客の心が躍る演舞を全力で披露したい」と語った。

 躍動は2005年に佐東さんが立ち上げたよさこいチーム。50人が在籍し、市の総合学習センターで練習している。

 「台北客家義民嘉年華」は台北市客家事務委員会が主催している。漢民族の系統で、独自の文化と言語をもつ民族集団、「客家」の文化を伝えることを目的に1988年から開催。3日間に渡り行われ、パフォーマンスや80以上の屋台が並ぶなど、台湾最大規模の客家の祭典となる。

 主催者から佐東さんへ演舞の依頼の話が来たのは6月頃。同団体が公開している演舞動画を見て連絡してきたという。「初めは疑い半分だった」と振り返る佐藤さん。これまで出演してきた海外公演では国内代理店が仲介していたため、海外から直接問合せが来たのは初めてだという。

 依頼をした同祭典の運営会社、橡陽会社の黃蓉さんは「躍動さんのエネルギッシュで情熱あふれる演舞に注目した」と理由を語る。黃蓉さんは来日中に、佐東さんから招かれ7月に行われた同団体の懇親会へ参加した。

 黃蓉さんは通訳者と同行し、同祭典の紹介や躍動に依頼した経緯を説明。さらに実際に同団体の演舞を鑑賞した。黃蓉さんは「皆さんの力強く生き生きとした舞台姿に深く感動した。躍動さんを招待することが最良の選択だと確信した」と語る。佐東さんは「多くのチームがある中で選ばれて嬉しかった」と笑顔を見せる。

 出演するのは20人。渡航費・宿泊代は主催者が支払うという。

 演舞するのは「新風維吹」。「結成20周年。現状にとどまらず、新しい風を進む」という意味が込められている。佐東さんは「見ている方に元気とパワーを届けたい」と意気込みを語った。

 主催者は「出演を通じて台湾の皆様に日本の地域文化が持つ活力と創造性を感じていただきたい」とコメントした。

県内小中体育館の空調設置率 全国平均を下回る 本紙調査 今年度末までに2割超に

 近年の猛暑日の増加による児童、生徒の活動環境の悪化、災害時の避難場所の機能強化の観点から急務となっている公立小中学校の体育館等の空調設置。本紙は設置状況について県内の各自治体にアンケート調査を実施した。今年度末までに設置率が21・9%になる見込みである一方で、依然として全国平均を下回ることが分かった。

全国平均は22・7%

 文科省では学校体育館の空調設置に国の支援制度を周知するなど導入を推進している。

 県内小中学校の普通教室の設置率が99・9%に対して、文科省が今年6月に発表した「公立学校の体育館等(小学校は体育館、中学校は体育館・武道場)における空調(冷房)設備の設置状況調査」(2025年5月1日現在)によると、体育館等の設置率は14・6%で全国平均の22・7%を下回っている。県内の自治体別に見ると、設置率100%は神奈川県を含む34自治体のうち綾瀬市、寒川町、大磯町、大井町。一方で0%が17自治体あり、27の自治体で50%を下回っている。

 本紙アンケートによると、今年度中に空調設備の設置を行う(もしくは行った)と回答したのは12自治体で、来年度以降に設置を予定していると答えたのは16自治体。すでに設置完了の4自治体を除き、23の自治体で検討が進んでいる。「今のところ設置の予定はない」と答えた自治体でも、具体的な予定はないが、おおむね設置に向けて「検討している」と回答した。今年度末までに設置率が100%となるのは神奈川県、茅ヶ崎市、海老名市の3自治体の見込み。

 また、設置予定がないと答えた自治体の中には、「気化式冷風機を導入して空調対策を行っている」と回答した自治体もあった。

相模原市では

 相模原市は昨年度までに12棟で設置済み(設置率9・2%)。今年度は10棟の設置を予定しており、これを合わせると設置率は16・8%になる見込み。

 今後の設置について市学校施設課によると、さらに来年度以降に79棟で冷房の設置を予定しており、順次設置を進めていくという。

 なお、アンケートは9月に神奈川県を含む県内34の市町村に送付。文科省の資料を示した上で、「今年度、来年度以降の空調設備の設置予定」などについて聞いた。

ピアニストで地元公民館やホールでの公演に出演する 矢澤 一彦さん 豊町在住 54歳

「気軽にクラシック」届け

 ○…「高いお金を払わなくても、色んな人にもっと気軽に楽しんでほしい」という思いで約20年、地域の人たちにワンコイン(500円)で演奏を届けている。夫婦でのピアノ演奏だけでなく、地域の愛好家と共演するのも楽しみ。「近所の人たちも聴きに来てくれるので、道で会ったときに『楽しみにしている』と声をかけられるのが嬉しい。喜んでもらえるのが一番」と笑顔を見せる。

 ○…ベルギー留学から帰国して住んだ相模大野の公民館にピアノがあることを知り、「地域の人たちと音楽を楽しめる何かをやりたい」と思い立ったことがきっかけ。そこで立ち上がったばかりのクラシックコンサートの出演依頼を受けた。会議室で行われた第2回に出演すると、観客が溢れるほどの大盛況。「自分はただ弾きに来ただけだったのに」と驚きつつも感謝の気持ちで一杯になった。

 ○…5歳からピアノを始める。中学生の頃はクラシック好きの同級生と作曲家や指揮者について話したり、昼の校内放送でお気に入りの曲をかけたりした。就寝の際に聴くのが習慣になるほどはまった。当時習っていた講師の影響で近隣の大学やホールで行われていた無料のコンサートに1人で足を運び、「気軽に素敵な演奏が聴けるなんて。こんな演奏をしたい」とプロを目指すようになった。

 ○…ベートーヴェンの曲を全て演奏できるようになるのが夢。「これまでのコンサートで弾いてきた曲の何倍も弾き足りていない曲があるから、これからもこの活動を続けていきたい」と力強く話す。「お客さんや実行委員会の皆さんのお陰で続けられている。これからも気軽にクラシックを楽しんでもらうことで恩返しになれば」

意見を出し合う児童たち

「本当にごみ?」を考えて 麻溝小で出前授業

 麻溝小学校3年生が9月25日、総合的学習の時間で「ごみと資源とSDGs」について学んだ。麻溝地区まちづくり会議の最終処分場部会が主催。NPO法人フードコミュニティと株式会社スポーツクラブ相模原、相模原市が協働して行った。

 地域の小学生に対し、近隣に南清掃工場や最終処分場があることを知ってもらい、ごみについて日常的に考えてもらうことを目的としている。

 市内で活動する紙芝居団体の高橋孝子さんによる紙芝居でごみの基礎知識を伝えた。その後、ごみを減らせる方法についてグループワーク。「3回しか着ていない服は捨てる?」という題に対し、児童は悩みながらも「年下の子にあげる」や「リメイクする」などの意見を出し、それが世の中で広がる「リユース」や「リサイクル」だということを学んだ。

 授業の聞き取りメモをもとにしたビンゴ大会は、一番の盛り上がりを見せた。終了後には部会のメンバーの一人で同団体の理事長でもある中臺博さんから今後の活動の励みとして、児童に「フーコミュサポーター認定証」が配布された。中臺さんは「どうしたらゴミを減らせるかについて、まずは子どもたちから学んで、市内に広げていけたら」と話した。

作品展の様子=同自治会提供

高校で作品展

 県立神奈川総合産業高校(文京)の文化祭が9月27日と28日に開催された。生徒、職員らの模擬店、パフォーマンスなどのほかに、校内の一角には文京中央自治会会員の作品展も行われた。

 これは同校と同自治会の地域連携の一環。同自治会の夏祭りには同校のジャズバンド部や大道芸部が参加し演奏や演舞を披露。今年は生徒が運営企画にも携わった。同自治会の山形文明会長は「今後も取り組みを強化していければ」と話す。

「開放日は1日のみ」と安藤さん

文化祭へ行こう【1】 ゴミ箱にぜひ注目 10月19日 光明相模原

 学生だけのイベントという思い込みはもったいない。実は各校の特色が現れています。誰でも遊びに行ける文化祭。今回は南区内にある私立高校・大学の文化祭を紹介します。

 光明学園相模原高校の文化祭「光明祭」は別名「エコ文化祭」。生徒会長の安藤彩音さん(3年)は「ゴミを減らすことに力を入れています」と特徴を説明する。

 ゴミの大幅削減が実現したのは2年前。厚木市に工場がある包装メーカー(株)トーモクの協力を得て、教室の装飾や看板に使用する段ボールを廃棄せず再利用したことだ。これにより4tコンテナ2台分だったゴミの量が約半分になった。

 さらに今年、ダストボックスコンテストが復活した。ゴミ箱のデザイン・実用性が評価点となり、表彰されるもので、飲食店を担当するクラス・団体はエントリー必須。「文化祭期間中のゴミ量に対して、ゴミ箱が少なかった」という安藤さん。「各クラスのゴミに対する意識付けが目的。うちのクラスは小籠包を出すので、パンダモチーフのゴミ箱になりそう」と話す。「ユーモアなゴミ箱にぜひ注目して」と呼び掛ける。

* * *

 地域との連携を掲げる天野雅秀校長は「光明学園はどんな学校か。地域でどんなことをしているのか、文化祭で生徒の取り組みの一端を感じてもらえれば」と語った。

たくさんのブースターが訪れた今季開幕戦の様子

プロバスケB3公式戦 タウン読者は「半額」 24、25日成瀬で 1階席優待

 八王子をホームタウンとして活動するプロバスケチーム「東京八王子ビートレインズ」は10月24日(金)、25日(土)に町田市内で行われるB3公式戦について、タウンニュース読者を優待し1階席を「半額」で入場できるようにする。

 対象の試合は、JR横浜線「成瀬駅」北口から徒歩約9分のところにある町田市立総合体育館(町田市南成瀬)で開催される「しながわシティ バスケットボールクラブ」戦。24日は午後7時20分、25日は3時試合開始となる。

 1階席のチケットは9000円から4800円で販売されるが(高校生以下除く)、本紙を持参の人は「半額」となる。

 チケットについての詳細は事務局042・649・4440。

仮装コンテストの様子

みんなの「イイ」思い出 オダサガ賑わう

 「第11回おださがロードフェスタ イイ道イイ街イイ時間」が10月4日と5日、小田急相模原駅北口周辺で開催され、子どもから大人まで楽しんだ。

 事前に募集した仮装コンテストでは48組がエントリー。仮面ライダーの仮装で初参加した親子は「100円ショップで材料を買い、2カ月かけて制作した。良い(イイ)思い出になった」と話した。

 ほかにもパレードや模擬店が並び、多くの人で賑わっていた。

賑わいを見せた射的

おださがRC ポリオ撲滅を啓発 募金8万円寄付

 区内の奉仕団体、相模原おださがロータリークラブ(平田徹会長)が10月4日と5日に行われたおださがロードフェスタで募金活動を行った。

 同クラブは模擬店ブースで射的を出店。多くの人で賑わった。2日間で集めた募金8万2508円を国際ロータリークラブ日本事務局に寄付。ポリオワクチンの購入費などに充てられる。

相模原市でインフルエンザが増加傾向、流行の兆し 市の衛生研究所が注意呼び掛け

 相模原市衛生研究所は10月9日、市内でインフルエンザの患者報告数が増加し、流行の兆しが見られると発表した。

 市の定点把握感染症(週単位報告)によると、市内の定点医療機関あたりの患者報告数は、9月22日から28日まで(39週)の1週間で1・50人、9月29日から10月5日まで(40週)の1週間で2・94人と増えた。

 今シーズンはすでにインフルエンザによる学級閉鎖も始まっており、10月10日までの時点で緑区の小学校2校(7クラス)、南区の小学校4校(8クラス)が学級閉鎖となっている。このほかコロナ感染症、風邪等症状による学級閉鎖も出ており、感染症対策が求められている。

 市は予防のポイントとして、流水と石けんによるこまめな手洗いやアルコール製剤による手指消毒、「咳エチケット」の徹底などを挙げている。市保健所の医師は「感染しにくくしたり、重症化を抑える効果がある」としてワクチン接種を推奨している。

過去開催時の様子(市提供写真)

「クリーン作戦」で相模川をきれいに 10月26日開催 参加者募集中

 相模川の美しい自然を守るため、市民による一斉清掃活動「相模川クリーン作戦」が10月26日(日)、市内で開催される。この活動は、相模川とその沿岸を市民共通の貴重な財産として、より良い環境を育むことを目的としている。主催は「相模川を愛する会」。

 このクリーン作戦は毎年、春と秋の2回、実施されており、現在参加者を募集している。当日は午前9時から10時までの1時間、相模川沿いの5地区9会場で清掃が行われる。会場は以下の通り。

 大沢地区▽相模川自然の村(清流の里)周辺、神沢河原周辺、小倉橋周辺、城山地区▽葉山島青少年広場周辺、田名地区▽高田橋周辺、昭和橋周辺、麻溝地区▽三段の滝下周辺、新磯地区▽磯部頭首工周辺、新戸スポーツ広場周辺。

 参加者は個人、家族、団体など誰でも可能。参加の際は軍手とレジ袋を持参する。

 小雨決行。荒天時の開催可否は当日午前7時30分以降に市役所守衛室(【電話】042-754-1111)で確認できる。

 問い合わせは市水みどり環境課【電話】042-769-8242。

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