足柄版【11月8日(土)号】
2園統合先の大井第2幼稚園

大井町 新こども園は「新築」へ 比較検討し改修から転換

 大井町は大井保育園と大井第2幼稚園を統合し認定こども園へ移行する計画で、園舎の整備を「改修」から「新築」に転換する方針であることを10月28日に開かれた「町子ども・子育て会議」で示した。

 統合先の大井第2幼稚園は市街化調整区域で、これまで県から改修許可が下りなかったが、5月の県開発審査会で指針と基準が見直され、改修が可能との連絡を受けた。

 これを受け町は町議会6月定例会で、園舎改修のため「認定こども園改修基本設計業務委託料」を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出し可決されていた。

 しかし、町が県から示された新基準の詳細を改めて確認したところ、改修だけでなく、新築や増築も認められることが分かり「改修しかないと思っていたが、他の選択肢の検討が必要になった」という。

 改修で進めた場合には職員室や調理室の拡張が必要なほか、築50年が経過し将来大規模改修や建て替えのリスクもある。町の比較検討用の簡易試算(目安)では、改修費約3億1000万円、新築費は約8億8000万円だった。

 町は今年度中に基本設計を策定し、それに対するパブリックコメントを行う予定。今後、2027年度から第2幼稚園南側の多目的広場で整備を始め、28年4月からの開園を目指す。町は「子どもと職員が安心して過ごせる環境を、これから先も検討し進めていきたい」と話した。

 これに関連し、6月議会でこども園移行に対する町の説明不足を指摘していた重田有紀議員は「新築には賛成だが、こども園に直接関わらない町民にも予算配分など説明し、納得してもらい進めてほしい」と話した。
まつりの案内チラシ

松田町 11月9日 産業観光まつり 伝統の大名行列も

 松田町の産業振興を目的とした「まつだ産業観光まつり」が11月9日(日)、松田駅北口広場周辺で開かれる。午前10時から午後3時半(小雨決行)。

 まつりは、町の観光振興と、町内の農商工事業者らのPRなどが目的で26回目。姉妹町・千葉県横芝光町の「長ネギ」のほか、町の農産物、飲食・雑貨など約50の販売ブースが並ぶ。一方、ステージでは、ダンス、チアリーディング、和太鼓などが会場を盛り上げる。定められた期間に町内で買い物をしたレシート2千円以上でエントリーできる抽選会も。

 また、かながわの民俗芸能50選としても知られる伝統の「まつだ大名行列」ほかのパレードも実施される予定。担当者は「1日楽しめる内容となっているので、町の魅力を知ってもらえたらうれしい」と話している。まつりに関する詳細は町ホームページ。

著書『遠い国』で第28回日本自費出版文化賞で入選を果たした 染谷 光夫さん 山北町岸在住 83歳

読書と執筆、変わらぬ日々

 ○…優れた自費出版作品の発掘を目的とする「日本自費出版文化賞」に応募し、小説部門215点から入選を果たした。「大賞を目指していたので残念だが、入選できてほっとしてます」と笑顔を見せる。受賞作品は3年前に出版した著書『遠い国』。日清戦争前期の朝鮮を舞台にした物語で資料収集から執筆までに要した期間は30年以上。関係する文献300冊以上を読み込んで練り上げた610ページの大作だ。「時間はかかったけど書き上げることが出来て良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 ○…小説を書き始めたのは高校1年の時。太平洋戦争下の日本軍の軍隊生活を描いた小説『真空地帯』に出会い、読書が趣味に。同時に「小説家というこんな面白い仕事があるのかと知り、自分でも書いてみようと思った」。それからは片道20分の通学の電車の中では本を読み、帰宅後は2時間、オリジナルの小説を書くのが日課になった。

 ○…東京都出身。結婚を機に30代後半で山北町に移り住んだ。段ボール製品を製造する会社を48歳で退職し、新たな仕事として始めたのは古本屋。「ずっとやってきたのは本を読んで集めること。自分にできるのはこの仕事しかないと思った」。経営していた当時は市場に出回らない一冊を求めて東北から関西、九州へと仕入れに足を運ぶ日々に「見たことない本ばかりで、本当に楽しかったですね」と懐かしむ。

 ○…ここ数年は実際に起きた事件に関するノンフィクションの本を2年間で100冊以上読み込んだ。小説は戦前と戦後の日本を題材に、毎朝一息ついてから7時間ペンを走らせる。「他の趣味とかはなくて、興味があるのは本と書くことだけ。ずっと同じことを続けてきましたね」

足柄三山で記念写真を 市がフレーム設置

 南足柄市はこのほど「足柄三山」と名付けて観光客の誘致に取り組んでいる明神ヶ岳・金時山・矢倉岳の各山に記念撮影用のフレームを設置した=写真。

 登山者が自由に取り外すことができるタイプで使い方は自由。市は「顔をはめたり、富士山を入れたり。自分なりの楽しみ方で撮影できる」と説明している。
協力して花を植える参加者

開成町 駅前花壇を鮮やかに 園児ら約90人が花植え

 開成町は10月31日、開成幼稚園の園児や松田警察署、足柄消防署、自衛隊神奈川地方協力本部小田原地域事務所、小田急電鉄(株)と協力して、小田急線開成駅西口駅前の花壇で花の植え付け作業を実施した。

 この日は約90人が参加。バンジーとビオラを120株を協力して手際よく植栽し、駅前ロータリーを彩った。

 取り組みは駅前の景観・マナー向上やにぎわいの場づくりを進めるとともに、地域安全の向上、より良い子育て環境を創成することを目的に、3年前から春秋の年2回実施している。

 町は「園児たちは地域安全を守る人たちとの交流を深めながら、環境美化と地域貢献に笑顔で取り組んでいました」と話した。
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釣り体験する参加者

寄清流で体験イベント まつだ子どもカフェ企画

 松田町が11月3日、釣り体験&バーベキューイベントを寄清流マス釣り場で開いた。

 このイベントは、町が子どもたちや若い世代の生の声を町政に反映させようと、3年前から取り組む「まつだ子どもカフェ」の一環。昨年度のメンバーが「松田町・寄村合併70周年記念事業」として今回のイベントを企画しており、今年度のメンバーが引き継いだ。

 当日は同町のほか大井町や開成町、横浜市など12組42人が参加。松田町寄自然休養村養魚組合協力のもと、参加者はマス釣りやバーベキューを楽しみながら交流した。釣りでは10匹以上釣る参加者も見られたほか、バーベキューでは地場産の鹿肉を提供し、マシュマロやクッキーなども配られ、参加者は「大満足のイベントだった」と話していた。

 担当者は「今後も若い世代からの意見を反映さした取り組みが出来たら」と話した。

ジオサイト見学会 12月6日

 南足柄市内にある5カ所のジオサイトを巡る見学会が12月6日(土)に開催される。午前9時から午後3時。参加費無料。

 当日は夕日の滝、足柄峠、文命堤などをバスで巡り南足柄ジオガイドの会が解説する。対象は市内在住、在勤、在学者で定員は先着30人。

 11月25日(火)までに電話で申し込み。問い合わせは南足柄ジオガイドの会事務局【電話】0465・73・8001へ。

大井町で環境展 11月9日

 カーボンニュートラルについて考え、地域や家庭での実践につなげるイベント「大井町環境展」が11月9日(日)(雨天中止)、おおい中央公園で開かれる。午前10時から午後3時。

 企業等の取り組み事例の紹介のほか、クイズラリー、リユース品の無料回収、おもちゃ交換、フードドライブ(未使用食品持ち寄り)ほか。
園内アルカディア広場周囲に広がるバラ園=10月30日撮影

小田原FGでローズフェス

 小田原フラワーガーデン(小田原市久野3798の5)で11月24日(月)まで秋のローズフェスタが開かれている。

 約160種、360株のバラが咲き誇る同園。この時季園内は甘い香りでいっぱいになる。同園によれば、寒暖差が大きい秋は生長もゆっくりで、色濃く香り豊かで本来の美しさが際立つという。期間中は土日を中心に各種イベントも。詳細は同園HP。

健康福祉センターまつり 11月16日 松田町

 松田町社会福祉協議会は11月16日(日)、町健康福祉センターまつりを開く。午前10時から。

 地域福祉団体やボランティア活動の紹介などが目的。当日は「健楽の湯」を無料開放。このほか、飲食販売、東北・北陸応援のチャリティー販売も。職員は「楽しみながら福祉を身近に感じていただける場にしたい」と来場を呼び掛けている。(問)【電話】0465・82・0294
作業する会員

南足柄シルバー人材センター 公共施設で除草ボラ

 南足柄市シルバー人材センター(服部俊作理事長)の会員ら15名が10月20日、岡本コミュニティセンターで除草作業を実

施した=写真。

 原則60歳以上の会員が特技や経験を生かして就労する同センター。ボランティアは地域貢献活動の一環として、毎年10月に行い、20年以上続いている。参加者は「公共施設なのでやりがいを感じる」「誰かの役に立ち、自分も地域の一員と実感した」などと話した。
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鎌倉能舞台奉納

南足柄市 善福寺に鎌倉能舞台ほか 報恩講の関連行事

 南足柄市の善福寺(怒田153)で11月15日(土)・16日(日)、宗祖の親鸞聖人の遺徳を偲ぶ行事「報恩講」が開かれる。

 同寺では例年、これに合わせ、地域一般住民向けに文化的で学び深い関連行事を企画している。15日は鎌倉能舞台(参加費3千円)。16日は日本橋の茅場町いとう医院の伊東佳子氏講演、ギターデュオK&Kの生ライブがある(同1千円)。

 事前予約制。詳細・問い合わせは善福寺【電話】0465・74・0371。

ひょうたんの魅力伝える・広げる

 大井町は「ひょうたんの町おおい」を合言葉に町の魅力を見つけ、広げるコミュニティの参加者を募集している。

 活動はひょうたんの栽培・収穫、ひょうたんランプのワークショップ、イルミネーション事業の参加ほか。定員は10人程度で、仲間と地域を盛り上げたい、ワークショップやイベントに関心がある、ひょうたんの歴史や文化を次世代につなげたい人などが対象。年齢や経験は問わない。

 コミュニティに関する詳細・問合せは町地域振興課【電話】0465・85・5013。

さかなクンが講師プラごみゼロ教室

 「かながわSDGsスマイル大使」のさかなクンが、プラスチックごみによる海やお魚への影響について話す講演会が2026年1月7日(水)、小田原三の丸ホールで開かれる。午後3時から4時。県内在住・在勤・在学者対象、事前申込制で定員は1千人(多数時抽選)。参加費無料。

 内容は小学生以上向け。希望者は2025年11月30日(日)までに県電子申請システムほかから申し込む。詳細は県ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/p3k/prs/r4077422.html)。

インフルエンザ流行注意報発令

 神奈川県は10月30日、県内第43週(10月20日〜26日)までのインフルエンザの定点当たりの報告数が11・88となり、流行注意報を発令した。

 同期間における保健所単位の地域別定点当たり報告数は厚木が24・38、川崎市が15・63、横浜市が11・07の順で多かった。小田原は7・20、足柄上は1・50だった。

 県は「インフルエンザ予防の基本は手洗い。外から返った時など流水やせっけんでこまめに手洗いを。また咳・くしゃみが出る時はマスクを着用しましょう」と呼び掛けている。

環境保全型農業南足柄で研修会

 環境保全型農業について考える研修会(主催/南足柄市)が11月19日(水)、南足柄市文化会館で開かれる。午後1時半開演、参加費無料。

 講師は明治大学農学部特任准教授の武田甲氏。環境保全型農業の確立と循環型社会の構築に関連する研究を行い、アグリサイエンス講座「やさしい有機栽培入門」などを担当。当日は基本的な考え方や技術を学ぶ。

 対象は市内の農業者、農業参入企業、農業に興味がある人。希望者は農林振興課【電話】0465・73・8029に事前に申込む(当日参加も可)。

緊急時LINEで医療機関等検索

 神奈川県はLINEから救急緊急度の判定や医療機関の検索ができる「かながわ救急パーソナルサポート」を11月7日の正午から始める。

 事前に友だち登録をしておくと、♯7119で提供している「救急緊急度の判定」「医療機関の案内」などのサービスをLINEからも利用できるというもの。

 急な病気やケガで、受診すべきか迷った場合など状況を入力すると、「今すぐ救急車を呼びましょう」「できるだけ早めに医療機関を受診しましょう」といった判定が出るという。