青葉区版【11月13日(木)号】
抱き合って勝利を喜ぶ選手ら

NL(なでしこリーグ)1部の座、死守 日体大SMG横浜

 「2025プレナスなでしこリーグ」1部を3勝10分9敗、11位の成績で終えた「日体大SMG横浜」=鴨志田町=が10月26日と11月2日、同リーグ1部・2部入れ替え戦に臨んだ。2部2位の「ディオッサ出雲FC」=島根県=を相手に、ここ一番の粘り強さで勝利を掴み、翌シーズン1部の座を死守した。

◇  ◇  ◇

 3月から10月にかけて開催され、1部12チーム、2部12チーム、計24チームがしのぎを削った同リーグ。1部・2部入れ替え戦は、1部11位と2部2位のチームがホーム戦とアウェー戦の2回対戦し、勝者が翌シーズンの1部、敗者が2部に振り分けられる。勝利数が多いチームが勝者となり、同数の場合は2試合における得失点差で勝者が決まる。

 チームの命運がかかった戦いの結果は、アウェー戦0―1、ホーム戦3―1。1勝1敗のわずか1得失点差で日体大が勝利を掴み、1部残留を決めた。

ひりつく展開、涙の勝利

 10月26日のアウェー戦に敗北し、後がない日体大SMG横浜。1部の座を守るには、ホーム戦で2点以上差を付けて勝利する必要があった。

 崖っぷちに追い詰められ、迎えた11月2日。ホーム戦とあって、会場のニッパツ三ツ沢球技場には多くのサポーターが詰めかけた。日本体育大学男子サッカー部の部員らも駆け付け、力の入った声援が響き渡る。

 試合は前半、日体大が怒涛の攻めを見せた。前半15分、本田悠良選手がゴール正面からシュートを決めると、28分には、PKを獲得。緊張の中、北沢明未選手が追加点を決めた。さらに44分、ゴール前に躍り出た篠田帆花選手。競り合う相手選手をかわし、押し込んだボールがネットを揺らした。終始攻めの姿勢を崩さず日体大が3点リードし、前半は終了した。

 対して後半、日体大は守りに入る展開に。押され気味の場面も増え、観客も固唾をのんで見守る。後半69分に1点を返されヒヤリとするも、それ以上の反撃は許さず。守り切った日体大が3―1で試合を制した。

 試合終了のホイッスルとともに、感泣し、抱き合って勝利を喜んだ選手ら。嶋田千秋監督は晴れやかな表情で、「最後まで粘り強く戦ってくれた選手たちのおかげで結果を出せた。1年間の成長を感じた」と感謝を述べた。朝倉加奈子キャプテンは「今シーズンは悔しい試合が続いたが、不安や緊張を乗り越え、今日、勝つことができた。最高の日です」と、声を詰まらせながら語った。

インカレへの切符も手に

 同日同時刻、日本体育大学女子サッカー部は東海大学を相手に、第34回全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)出場権をかけた戦いを繰り広げていた。結果は7―0で勝利。日体大SMG横浜のなでしこリーグ1部残留に加え、同部がインカレへの出場を決めた特別な1日となった。

コーエーテクモHD会長で、令和7年度(第74回)神奈川文化賞を受賞した 襟川 陽一さん 港北区在勤 75歳

ゲーム業界に「創造と貢献」

 ○…「テレビゲームの黎明期から発展に貢献してきたこと」が評価された。「私一人の力ではなく、一緒に頑張ってきた社員のおかげ」と感謝する。産業分野からの受賞例は少なく、周囲からも「大変栄誉なこと」との声が寄せられた。今年6月に長年率いた会社で会長に就任。現在は新社長に現場を託し、自身は経営の監督に専念する立場だが「今でも1日の多くの時間をゲームプレイに費やしているよ」と笑う。

 ○…栃木県足利市生まれ。「歴史ある文化の薫り高い町」で育ったことが、自身の歴史好きに影響を与えた。学生時代は電子工作に熱中し、真空管などの部品を集めてラジオやアンプを自作。大学では音楽活動に没頭し、のちに妻となる恵子さんとも、通っていた慶應義塾大学がある日吉で知り合った。創業以来、妻は会社の要職にあり、二人三脚で激務を支えてくれたことに「本当に感謝している」と語る。

 ○…家業だった染料薬品問屋の清算後、再興を期して起業したが頓挫した。転機は、妻のへそくりで購入したパソコンで自作のソフトを作り始めたこと。これがゲームソフトメーカーとしての道を開くことに。初めて販売したソフト『川中島の合戦』は「世間になかった考えるゲーム」として評価され、この時の「お客様に喜んでいただくこと、必要としていただくことが企業として大事」という気付きが、同社の精神として掲げる「創造と貢献」の原点となる。

 ○…「来年2月に発売される『仁王3』が楽しみでならない」と、ゲームクリエイターとしての純粋な情熱は尽きない。これからも、「今迄にない新しい面白さを持ったゲームソフト」を、横浜から世界中のゲームファンに向けて発信し、業界の発展に貢献していきたいと未来を見据える。
投球する柏崎選手=提供

侍ジャパン女子 世界を舞台に大活躍 区内出身選手がMVP

 「第4回BFA女子野球アジアカップ」が10月26日から11月2日にかけて中国で行われ、侍ジャパン女子代表が4連覇を果たした。青葉区が拠点の少年野球チーム「青葉緑東リトルリーグ」卒団の柏崎咲和投手が、大会MVPと最優秀防御率賞(0・00)を受賞した。

 韓国や中国、フィリピンなど10の国と地域が参加した同大会。メンバー20人全員が初の国際大会とあって、独特な雰囲気の中、それぞれ緊張が少し見えていたそう。「初戦が一番印象深い。絶対に負けられない試合。いつも以上に立ち上がりを集中して投げたのを覚えている」と柏崎投手。試合を重ねるごとに、自分たちらしいチームの形ができていった。

 6試合を制し、迎えた決勝の相手はチャイニーズ・タイペイ。1回表、連続三振を奪うなど三者凡退に抑えてリズムを作った柏崎投手。続く打線も流れに乗り、一挙7点を獲得。5回表に陥った連打のピンチも落ち着いて切り抜け、以降、柏崎投手は安定した投球で相手に全く反撃を許さず。逆に打線は6回裏にダメ押しの1点を奪い、8対0で優勝を飾った。

 心強いメンバーの存在もあり「思った以上に緊張せずにマウンドに上がることができた」と決勝を振り返った柏崎投手。「自分の役割をしっかりと果たし、チームの勝利に貢献するピッチングを目標に臨んだ。4連覇という最高の結果で終わることができ、MVP、最優秀防御率賞もいただけてうれしい。自分一人で受賞できるものではないので、チームメイト、指導者の方々にはとても感謝している」と語った。
(左から)土志田会長、下山会長、目黒会長

飲んで、食べて、知る 青葉台でちょい飲み 17日〜21日

 青葉台の飲食店を巡るちょい飲み企画「青葉台クルーズ2025」が、11月17日(月)から21日(金)にかけて開催される。主催は、青葉台商店会(土志田隆会長)。協賛は、桜台商店会(目黒測会長)と青葉台南商店会(下山和正会長)

 ◇  ◇

 今年は、バーや居酒屋からイタリアン、インド料理、洋菓子まで、青葉台エリアの飲食店25店舗が参加。3枚綴り3600円のチケットを購入し、任意の店を選んで、それぞれの店で1フード1ドリンクを楽しむことができる。チケットは参加店舗の他、チケット販売協力店でも購入可能。

 「毎年やっているが、だんだん盛り上がってきている。3商店会合同で盛大に開催するので、ぜひ多くの方に参加していただきたい」と土志田会長。下山会長は「青葉台クルーズを通して、気になっていた店や新しい店に行ってもらえれば」、目黒会長は「桜台は小さい商店会だけど、みんなで頑張って盛り上げている。ぜひ、街のことも知ってほしい」と、3商店会とも歓迎ムードだ。

 公式サイトで、参加店舗を紹介している。各店舗のメニューや場所、営業時間など詳細や、イベント情報の確認、問い合わせは同サイトへ。
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チーム一丸 「スポーツの力」で
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特別支援学校のフットサル全国大会を開催
東京都調布市の京王アリーナTOKYOで11月1日、公益財団法人 日本ライオンズが「第4回 全国特別支援学校フットサル大会」を開催した。全国の特別支援学校に夢... (続きを読む)
渡邉さん(左)と矢藤さん

乗車マナーポスター 区内から2人入賞

 小学生対象の「第14回市営地下鉄&市営バス乗車マナーポスターコンクール」が11月1日、横浜市庁舎で実施され、区内からは渡邉美侑さん(荏子田小5年)が審査員特別賞、矢藤綾乃さん(東市ケ尾小5年)があざみ野駅長賞に選ばれた。

 交通マナー向上と公共交通利用促進を目的に、(一財)横浜市交通局協力会が主催する同コンクール。今年は過去最多の1101件の応募の中から、14人が入賞した。

 渡邉さんは市交通局のマスコットキャラクター「はまりん」を中心に、数々の思いやりの場面を描いた。「何パターンも表情を描くのが難しかった。みんなに愛されているはまりんを見て、子どもも大人もマナーを考えるきっかけになれば」と話した。

 受賞者の作品は12月1日(月)から24日(水)まで、市営地下鉄関内駅ホームギャラリーで展示される他、地下鉄やバス車内に啓発ポスターとして掲示される予定。

 一つの絵の中でマナーの良い乗車客、悪い乗車客を描き、「どっちにのりたい?」と問いかけてくる作品にした矢藤さんは、「押しつけにならないようメッセージも工夫した。身近な電車に自分の作品が展示されるのがうれしい」と喜びを露わにした。
丁寧にモルタルを塗り上げる児童

つつじが丘小 工事中の校舎で出前授業 児童が左官体験や見学も

 現在、校舎を建て替え中のつつじが丘小学校(小山進治校長)で10月31日、児童が工事現場を見学する出前授業が行われた。

 この日、参加したのは5年生約40人。施工業者から工事の流れの説明を受けた後、工事中の新校舎内を歩いて見学した。また、左官工事の体験も実施。コンクリートの壁にモルタルを塗った。児童たちは慣れない作業に苦戦しながらも、楽しそうに作業する様子を見せた。参加した一人は「薄く塗るのがすごく難しかった。でも、上手く塗れたところもあった」と笑顔で話した。

来年6月新校舎

 同校の新校舎は2026年6月頃に完成予定(利用は夏休み明けから)。エレベーターの設置や体育館のエアコン完備、木のベンチを備えた休憩スペースの確保など、児童にとって快適な校舎になる予定だ。

 小山校長は「27年には創立60周年を迎えます。新校舎は、本校の新たな歴史の一歩を刻む象徴となることを今から期待しています。還暦のお祝いを前に学び舎は変わりますが、保護者や地域とともに子どもを育む姿勢は変えずに、これからも学校創りに取り組んでいきます」と話した。

冬に備える養生を学ぶ 12月3日

 まち活カフェ+「冬の養生〜師走に心と身体を整える〜」が12月3日(水)、青葉区役所1階の区民活動支援センターで行われる。午前10時から11時30分。参加無料。

 当日は腸もみ健康法講師の石川良子さんをゲストスピーカーに招き、冬に備えるための腸もみ健康法を学ぶほか、参加者同士で健康について語り合う。

 先着24人、事前申し込み制。申し込みは同センター窓口又は【電話】045・978・3327へ。
イベントのキービジュアル

エコで美味しいマルシェ 23日 藤が丘駅前公園で

 地元農家や飲食店など多数の店舗が出店するイベント「あおばを食べる収穫祭」が11月23日(日)、藤が丘駅前公園で開催される。午前10時から午後3時。主催は認定NPO法人森ノオト。小雨決行、荒天中止。

 当日は、パンや肉まん、カレー、ジェラート、焼き菓子などの販売の他、ワークショップや個性派DJによる音楽ステージなども楽しめる。また、イベントで使われる食器はすべて繰り返し使える「リユース食器」。食べ終わった後は回収ブースで返却を。
1グループ貸切でゆったり過ごせる

快適な空間で競馬を楽しもう ウインズ横浜 プライベートエリアに招待 11月21日(金)まで応募受付中

 ウインズ横浜内に12月までの期間限定で「プライベートエリア」がオープン。応募者の中から抽選で、1日1組を招待する。現在11月29日・30日・12月6日・7日・13日・14日(GI開催週)の応募を11月21日(金)まで受け付けている。

 広々としたプライベート空間で、レース実況とオッズ用モニター、馬券購入機を揃えている。アルコールなど飲食の持ち込みも自由で、グループみんなでわいわい楽しめる。冷蔵庫や電子レンジ、ポットも完備。競馬専門紙、スポーツ紙も数部用意されており、至れり尽くせりの内容だ。

 4〜6人のグループ(参加者全員20歳以上)で参加。当日利用前に当UMACA会員(入会金・年会費永年無料)の登録が必要。応募は専用サイト(https://rarea.events/event/203639)から。

田奈農業まつり 11月22日、23日

 田奈農業まつりが11月22日(土)、23日(日)、JA横浜田奈支店(横浜市青葉区田奈町52の8)で午前9時から行われる。もち、そば、赤飯、豚汁などの模擬店が出店。花苗の直売、農産物展覧会など他多数。
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秋の緑山マルシェ 29、30日 緑山スタジオで

 「緑山マルシェ2025秋」が11月29日(土)と30日(日)、TBS緑山スタジオ(青葉区緑山2100)で開催される。午前11時から午後2時(1時30分最終入場受付)。入場無料。荒天中止。

 人気スポーツバラエティ『SASUKE』など数々の番組を生み出す(株)緑山スタジオ・シティが敷地を一般開放し、弁当や菓子、雑貨など両日合わせて17団体が出店する地産地消のマルシェ。ブンブンごまなどを作る木工ワークショップ(500円〜700円)や花火師が教える花火体験(当日整理券配布)、桐蔭学園小学校チアダンス部によるパフォーマンス(30日午後0時30分〜/1時30分〜)など盛りだくさんだ。

 会場では『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』に登場する「ERカー」の車両展示や、TBSの人気キャラクター「Boona」と「ワクティ」との記念撮影タイムやダンス、初登場の「ワクティのドームトランポリン」も実施する。

 問い合わせは企画推進室【電話】045・963・6060へ。
写真は過去のクラフトマーケットの様子

溝の口駅前「ポレポレ通り」のクラフトマーケット 雨天順延、11月16日(日)に開催 プログラム内容、実施時間(10時30分〜16時)は、ほぼ変更ナシ

 「溝ノ口駅前商店街振興組合」(持田知介理事長)が主催し、11月9日に予定されていた「クラフトマーケット」は、雨天のため翌週16日(日)に順延となった。開催時間(10時30分から16時まで)や、プログラム内容等に大きな変更はない予定。イベントの問合せは溝ノ口駅前商店街振興組合【電話】044・822・6277(午前10時〜午後4時受付)へ。
昨年のウクレレのステージ

区民交流センターまつり 23日 田奈町で

 「第19回区民交流センターまつり」が11月23日(日)、青葉区区民交流センターと田奈駅前広場(青葉区田奈町76)で行われる。午前10時から正午。

 当日はステージで吹奏楽や詩吟、和太鼓やウクレレなど10団体が発表。広場では地場野菜や菓子の販売、骨密度測定、ワークショップ、お茶席などが出店する他、青葉消防署によるミニ消防車の乗車体験も。青葉国際交流ラウンジでは活動紹介のパネル展示なども行われる。

今年もフードドライブ

 さらに、今年も会場内で出張フードドライブを実施。各家庭で使いきれない未使用食品を回収する。提供できるのは以下の条件を満たすもの。【1】未開封【2】賞味期限2カ月以上【3】常温で保存可能―。集めた食品は社会福祉協議会を通して福祉施設などに寄贈される。
配布されるチラシ

旭化成ホームズと三井住友信託銀行、横浜市消防局と連携で火災予防啓発 チラシ作成、戸別訪問で配布

 旭化成ホームズと三井住友信託銀行が横浜市消防局と連携して火災予防を呼びかけるチラシを作成し、両社が顧客を戸別訪問する際などに配布することが11月7日に発表された。

 2社が市に対し、防火・防災の市民啓発に関する連携を提案して実現。チラシには、消防局が行っている防災士が各家庭を訪れ、防火・防災についてアドバイスをする「訪問防災」が紹介されている。

 消防局は訪問防災の認知度向上が課題だと感じていた。そこに業務で戸別訪問を行う2社から提案があり、チラシ作成と配布の話が進んだ。

 チラシには住宅火災を防ぐポイントが書かれており、裏面には2社の広告も掲載されている。2社は合計で約7千世帯へ戸別訪問を行い、チラシを配布。消防局を含めた3者で合計3万枚を配布する予定だ。

 訪問防災に関する問い合わせは各消防署へ。

マリノスも

 消防局は横浜F・マリノスとも連携し、協働で作った「防火啓発ステッカー」と「あんしん救急啓発ステッカー」を11月9日から来年3月7日まで、消防車両216台と救急車両111台に取り付ける。すでに港北消防署では取り組みが始まっている。
横浜市役所(資料写真)

横浜市、職員のわいせつ事案は原則「免職」に 懲戒処分を厳格化

 横浜市は11月から、職員の懲戒処分の標準例を改正し、わいせつ事案に対する処分を厳格化した。

 改正では、職員による「淫行」「痴漢行為」「盗撮行為」の処分を「免職」のみにした。従来は「不同意わいせつ」だけが免職で、淫行が免職または停職、痴漢行為と盗撮行為が免職、停職または減給とされていたが、これらを最も重い免職に統一した。

 また、「その他わいせつな行為」も従来の免職、停職、減給または戒告から免職、停職または減給に改め、最も軽い戒告処分を除外した。

 市は改正の理由について、社会情勢が変化していることを挙げている。

 11月5日の記者会見で山中竹春市長は「市民の信頼を損なうわいせつ行為に対して、より厳格に対応する姿勢を改めて明確にすることで、再発防止につなげたい」と述べた。

第310回 あおば音楽ひろば 11月19日 青葉区役所

 「第310回お昼のミニコンサート・あおば音楽ひろば」が11月19日(水)、青葉区役所1階区民ホール(青葉区市ケ尾町31の4)で開催される。午後0時15分から45分まで。観覧無料。

 区内在住のプロの音楽家による演奏会。小笠原直子さんと小林浩子さんが出演する。曲目は、「『ミニヨン』の主題によるグランドファンタジー」他。フルートとピアノで奏でる。

 問い合わせは、同区役所地域振興課【電話】045・978・2295へ。
加藤悠院長

「瞳孔を開く(散瞳)検査ではどのようなことが分かるのでしょうか」 コラム【52】 悠先生のちょっと気になる目のはなし

 眼科クリニックを訪れると、瞳孔を開く点眼をされて、眼の状態を確認されることがあります。

 瞳孔を開くことを「散瞳」と言います。専用の点眼をすると20〜30分程度で散瞳になり、眼の奥(眼底)の状態がよく分かるようになります。

 特に網膜裂孔などの病気は眼底の周辺の方にできやすいので見つけやすくなります。また眼の中の濁り具合などが分かるようになり、眼内の炎症(ぶどう膜炎)や出血(硝子体出血)などを見つけやすくなります。また瞳孔のすぐ後ろには水晶体というレンズがあり、この状態がよく見えるようになるので水晶体の濁りである白内障をチェックできます。

 白内障の手術が終わって眼内レンズの入っている方は、レンズの位置やレンズを包んでいる袋の濁り(後発白内障)などが分かります。ただし狭隅角といって瞳孔周辺の空間が狭い方に散瞳検査を行うと急激な眼圧上昇を生じ、緑内障発作になるので初めての検査前にはチェックが必要です。

 散瞳では3、4時間ほど眩しくなり、モノが見えにくくなります。運転もできません。この検査のために眼科受診は苦手という方もいます。

 最近では「散瞳」しなくても、かなり広く眼底を撮影できる広角眼底撮影カメラという検査器を導入しているクリニックもあります。

市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)