青葉区 コラム
公開日:2025.11.13
「瞳孔を開く(散瞳)検査ではどのようなことが分かるのでしょうか」 コラム【52】
悠先生のちょっと気になる目のはなし
眼科クリニックを訪れると、瞳孔を開く点眼をされて、眼の状態を確認されることがあります。
瞳孔を開くことを「散瞳」と言います。専用の点眼をすると20〜30分程度で散瞳になり、眼の奥(眼底)の状態がよく分かるようになります。
特に網膜裂孔などの病気は眼底の周辺の方にできやすいので見つけやすくなります。また眼の中の濁り具合などが分かるようになり、眼内の炎症(ぶどう膜炎)や出血(硝子体出血)などを見つけやすくなります。また瞳孔のすぐ後ろには水晶体というレンズがあり、この状態がよく見えるようになるので水晶体の濁りである白内障をチェックできます。
白内障の手術が終わって眼内レンズの入っている方は、レンズの位置やレンズを包んでいる袋の濁り(後発白内障)などが分かります。ただし狭隅角といって瞳孔周辺の空間が狭い方に散瞳検査を行うと急激な眼圧上昇を生じ、緑内障発作になるので初めての検査前にはチェックが必要です。
散瞳では3、4時間ほど眩しくなり、モノが見えにくくなります。運転もできません。この検査のために眼科受診は苦手という方もいます。
最近では「散瞳」しなくても、かなり広く眼底を撮影できる広角眼底撮影カメラという検査器を導入しているクリニックもあります。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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