足柄版【11月15日(土)号】
イベントの案内チラシ

南足柄市 周遊ラリー企画始まる 「金太郎伝説の地」をPR

 南足柄市は市内の周遊と、はこね金太郎ラインの利用促進、金太郎伝説の地の周知などを目的にした「デジタルスタンプラリー」を11月1日から始めた。期間は2026年1月31日までで、スマートフォンアプリ版またはウェブ版で参加することができる。

 今回用意されたスタンプスポットは南足柄市18、箱根町4、静岡県小山町2の計24カ所。参加者はスポットに到着したらアプリまたはウェブページを起動。スタンプ取得画面を表示すると、訪れたスポットにちなんだ3択クイズが表示され、正解するとスタンプ取得となる。

 スタンプ7個以上取得の人に足柄三山トートバッグプレゼント(先着200人)、スタンプ10個以上で南足柄市の地場産品が当たる懸賞に応募することができる。

 市は「大雄山駅金太郎ブロンズ像からスタートし、金太郎伝説を巡り、最乗寺や温泉を楽しんで道の駅でショッピングがおススメの巡り方。家族や友人と楽しんでほしい」と紹介している。詳細は市ホームページ。
乗車が多い新松田駅

乗合いバス「のるーと足柄」 実証運行3月で終了 継続可否、町民の声含め判断

 2023年10月から松田町を中心に運行するAIオンデマンド交通「のるーと足柄」の実証運行が今年度で終了する。町は来年度以降の運行継続の可否を含め、公共交通のあり方を検討するため11月30日(日)まで交通施策に関するアンケートを実施している。

 近年、地方都市では利用者の減少や運転手不足で路線バスの本数維持が難しくなっている。松田町も持続可能な公共交通の確保が課題で、移動を支える新たな仕組みとして始めたのが「のるーと足柄」だった。23年10月から今年度までを実証運行を行っている。

 のるーと足柄は、決まったダイヤやルートがない事前予約制の乗り合い交通。AIが予約状況を計算し最適なルートを運行する。町はこれまで利用データや住民アンケートを踏まえ、運行エリアを拡大。また、利用者が多い寄地区では出発と到着時間の目安時間を設けた運行を行ってきた。現在、乗降場は松田町、大井町、開成町に265カ所がある。

採算面に課題 

 しかし、当初の見込みほど利用者数が伸びず、採算面の課題が見られたため24年12月に運行計画を変更。計画見直し後の月間利用者は約1600人(変更前約2500人)。車両台数の削減や運賃の見直しでも、赤字額は1カ月あたり532万円となっている。

 町によると、1台平均の乗り合わせは2、3組にとどまり、乗る人数が少ない一方、車両は日中稼働を続けていることが要因という。

 町は寄地区で行っている目安時間を設けた運行による効率化も検討したが、「寄地区では利用者のほとんが新松田駅に向かうため、時間を設定した運行ができたが、他のエリアでは行き先がばらばらで同じ仕組みをそのまま入れるのは難しい」と話す。

 残りの実証運行期間の体制は、年明け以降に時間を平日午前9時から午後5時までに短縮。加えて、これまで朝と夕方に限り行っていた寄地区の目安運転に関し、専門車両を設け、終日対応とすることとしている。

交通ニーズ見極め

 今回のアンケートは、のるーと足柄の利用実態の確認のほか、町における公共交通のあり方などについて意見を募り、来年度以降の方針を検討する材料となる。

 対象は松田町民とのるーとの利用者。回答は町ホームページの専用フォームほか。町は11月1日に全戸配布でアンケート用紙を配布しており、担当者は「地域の交通ニーズに的確に応えていくため、町民の声を反映していきたい」と話している。

複合施設「サウスマーク」の施設長で地域の居場所作りに取り組んでいる 石川 裕一郎さん 南足柄市塚原在住 45歳

笑顔あふれる場所に

 ○…足柄上地域を中心に幅広く福祉事業を展開する社会福祉法人一燈会。同法人が運営する開成町の複合施設「サウスマーク」で施設長を務める。施設1階のラウンジは「こども食堂」や、地域住民らが自由に過ごせる「にこにこひろば」としての機能もあり、多世代交流の場にもなっている。「核家族化が進む中で、安心して過ごせる場所として利用してもらいたい」と、その定着に意欲を見せる。

 ○…にこにこひろばでは、子どもが施設利用者や外国人職員と交流する場面が多く見られる。子どもと一緒にゲームを楽しんだり、元教員の経験を生かして宿題を教えるなど、その過ごし方はさまざま。「にこにこ」という名の通り、あちこちに笑顔があふれる。「皆さん、普段子どもと過ごす機会が少ないので、週1回のこの時間を楽しみにしています」とにこやか。

 ○…南足柄市出身。介護福祉士として働き始めたのは妻の影響が大きい。20歳でカー用品店を退職し、介護資格の取得を目指していた最中、結婚前の妻が突然イギリスに渡り現地の介護施設で働くことに。妻に会うため施設を訪問した際に目にしたのは、多国籍の職員が高齢者に寄り添う姿だった。「言語は関係なく、気持ちが伝われば介護はできる」と思った。資格を取得し、24歳で同法人へ入社した。

 ○…39歳で大腸の病気と診断された。病と向き合う中、治療薬の副作用で足を骨折したことを機に、2年前から金時山を登り始めた。「毎週の休日に早朝から」が自身のルーティーンでその回数は40回を超えている。最近は山からマラソン大会出場へシフト。「体力づくりで始めたことですが、今ではすっかり楽しめるようになりました」とほほ笑んだ。
トレーラーハウスの前で記念撮影する関係者ら

松田町 アズ企画設計に感謝状 トレーラーハウス寄贈で

 不動産販売事業を行う株式会社アズ企画設計(東京都千代田区、松本俊人代表取締役)がこのほど企業版ふるさと納税で松田町にトレーラーハウス1台を寄贈。11月1日に寄贈車両の設置場所である町の観光施設・西平畑公園で感謝状贈呈式が開かれた。

 町から地方創生に向けた取り組みに対する理解と支援に対し、感謝状が贈られると松本氏は「西平畑公園の『ドッグパーク構想』を実現するために活用すると伺っている。この町を訪れる多くの方々に喜んでいただけるお手伝いができるのであれば、それは私どもにとっても望外の喜びです」などと話した。

 同公園では、今年9月に指定管理者の自主事業としてドッグランが開設されている。今回寄贈されたトレーラーハウスは園内ハーブ館前に設置され、愛犬のケアや教室の開催など、ペット向けコンテンツの拡充に活用していくという。

まつだマイスター検定 めざせポロシャツ

 松田町は12月20日(土)に実施する「第17回まつだマイスター検定」の受検者を募集している。

 松田町の歴史、文化、観光などの知識を問うもので、町への愛着を育むことなどが目的。例年、町内小学生や文化財保護委員が考えた問題が50問(1問2点)出題され、90点以上を獲得すると、「おもてなしマイスター」として認定され、特製ポロシャツが贈られる。前回は1人が認定されている。

 参加費無料。受検希望者は11月28日(金)までに町ホームページにある専用フォームから申し込む。検定は午前10時からオンライン形式で行われる。

 問い合わせは町定住少子化担当室【電話】0465・84・5541。
講演会のチラシ

山北町で人権講演会 講師は立木早絵さん

 山北町は人権講演会を12月6日(日)、山北町立生涯学習センター多目的ホールで開催する。時間は午後1時半から3時半まで(開場1時)。

 12月の人権週間に合わせて行われる講演会。講師はシンガソングライターの立木早絵さんで演題は「さらなる一歩を踏み出そう!〜トーク&コンサート〜」。参加無料、希望者当日直接会場へ。

 このほか11月21日(金)から12月7日(日)まで同センターロビーで、特定失踪者等のパネル展が行われる。問合せは山北町生涯学習スポーツ班【電話】0465・75・3649。

犯罪被害者の理解促進講座

 犯罪被害者等支援について考える講座が11月30日(日)、南足柄市女性センターで開かれる。午後1時半から、入場無料。

 講座は、犯罪被害者遺族の近藤さえ子さんによる講演と市担当者による南足柄市犯罪被害者等支援条例の説明の二部制。

 近藤さんは2004年11月、夫の勤務先の元上司が雇った若者5人と元上司による、拉致・殺人・遺棄事件で夫を亡くしている。

 当日は犯罪被害にあったとき、どのようなことが起こり、どのような支援が必要となるのか―、自身の問題として捉え、地域・自治体ができることについて考えていく。

 希望者は11月27日(木)までに秘書広報課【電話】0465・73・8004。

小野リサさん 南足柄に チケット11月15日販売開始

 日本におけるボサノヴァの第一人者として知られる小野リサさんによるコンサート「Winter Music Journey」が2026年2月21日(土)、南足柄市文化会館で開かれる。午後3時半開演。

 予定曲はイパネマの娘、QUE SERA SERA、愛の讃歌他(曲目は変更の場合有)。

 宝くじの助成により特別料金(いずれも税込)で、チケットは全席指定・一般2500円(当日3千円)、高校生以下1500円(同2千円)。同館窓口、イープラスほかで取り扱っている。(問)【電話】0465・73・5111

道の駅山北 12月9日にリニューアル

 今年4月から改修工事を行っている「道の駅山北」(山北町湯触)が、12月9日(火)にリニューアルオープンすることが決まった。

 開通予定の新東名高速道路(仮称)山北スマートインターチェンジの整備に伴い、全面リニューアルの工事が行われている同道の駅。

 工事は障害者用トイレにユニバーサルシートが設置されるほか、休憩スペースの拡張、足柄上地域の観光情報を発信する大画面モニターの設置が行われている。

 道の駅山北の池田隆之駅長は「これからも丹沢方面を訪れる際の寄り道として多くの方に利用してもらえたら」と話している。

福祉みんなのつどい 11月30日 大井町

 すべての人が互いに尊重し、支え合うとともに生きる地域づくりについて考えるイベント「福祉みんなのつどい」(主催/大井町社会福祉協議会)が11月30日(日)、大井町生涯学習センターで開かれる。午前10時から午後4時まで。入場無料。

 イベントは「ともに生きる社会」がテーマ。活動紹介パネル展示(ボランティア・地域組織・当事者団体)、社会福祉貢献者の表彰、小中学生の福祉作文優秀賞の発表、障害者就労継続支援B型事業所のパン等の販売(午前11時半)が予定されている。

講話・講演会

 午前10時からの講話には「神奈川県盲ろう者ゆりの会」企画部長で、当事者の高橋和代氏が登壇。視覚と聴覚両方の障害がある「盲ろう者」の生活や触手話や手書き文字を使った意思疎通について語る。

 午後2時40分からは、大井町福祉課主催の記念講演会がある。認定精神保健福祉士で、湘南精神保健福祉士事務所所長の長見英知氏が講師を務める。演題は「地域で寄り添うこころの健康づくり」。小・中・高生の自殺は過去最多。高齢者の孤独死も増加する中、地域での気づきや声かけの重要性などについて考えていく。

 イベントに関する問い合わせは【電話】0465・84・3294。
広場を走るミニSL

ミニSLに乗ろう 11月15日 中部公民館

 ミニSLに乗ることができるイベント「MA―510フェスタ」が11月15日(土)(雨天時は翌日)、南足柄市の中部公民館(南足柄市生駒330の1)多目的広場で開かれる。午前10時半から午後2時半。

 当日は周囲約150メートルの線路を敷設。蒸気機関の仕組みなどの実験・展示のほか、無料乗車体験がある。

 運営するのは、地元の企業の社長らで構成される「ライブスチームを走らせる会」。次代を担う子どもたちに科学に興味を持ってもらいたいとの思いで企画されたもの。

 なお同館では、駐車場に限りがあるため、徒歩等での来場を呼び掛けている。
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チェンソーアートの大会 12月6日 大野山山頂

 間伐材等の丸太を使って木彫作品をつくる「第10回神奈川県チェンソーアート競技大会」が12月6日(土)、大野山山頂で開かれる。午前9時から午後1時半。

 今回が最後の開催となり、当日は記念イベント、ブース出店、作品販売も実施するという。

 また会場では「大野山アウトドアふゆフェスタ」が同時開催。参加企業各社の販売、抽選会なども。
自販機と協定締結した4者の代表者

防犯カメラ付自販機設置 大井町など4者で協定

 大井町は11月5日(水)、相模ベンディング株式会社、キリンビバレッジ株式会社、松田警察署と防犯協定を締結した。

 協定は町が掲げる「安全で安心なまちづくり」を実現するため、防犯カメラの機能が付いた自動販売機「みまもり自動販売機」を大井町中央公園に設置するもの。

 設置により犯罪抑止効果が見込まれるほか、記録映像の活用で事件の早期解決も期待されている。締結式で大井町の小田眞一町長は「安心安全な町づくりには官民一体となった連携が不可欠です。今後もご協力をお願いします」と話した。

ベルマガ通信(Jリーグ湘南ベルマーレ:戦評) 責任をとる文化なき降格決定後の快勝 11月8日J1第36節 ホーム湘南 5 – 2新潟

 リーグ戦で勝ち点3を取り切るのに、約半年の時間がかかった。5月11日の東京ヴェルディ戦以来となる20試合ぶりの勝ち点3は、5得点のホーム快勝。この試合を「長いシーズンの一試合」として切り取れば、大量得点での勝利に胸が躍る。

 しかし、J2降格が決まったチーム同士の一戦は、決して緊張感のある試合だったとは言い切れない。すべて結果論になるが、今季の湘南ベルマーレは「クラブとして残留のために手を尽くしきったのか」。湘南選手達のポテンシャルを示す形となった快勝を経て、その疑問が消えることはなかった。

 湘南以外の降格2チームは、シーズン途中で監督交代を決断。一方で2度の監督交代を決断し、降格圏から浮上したクラブもある。指揮官の交代が状況好転の全てではないが、それを機に残留を果たしたチームがある。今季は3選手がシーズン途中で海外移籍を果たしたが、海外移籍の前から勝利は遠く、勝利に必要な戦力だと判断していたなら引き止めることも責任者には必要。だからこそ思う、湘南に欠けているものは「責任をとる文化だ」と。

 2019年、湘南ベルマーレは監督による選手・スタッフへのパワーハラスメント行為が発覚し、Jリーグがその行為を事実と認定。監督退任を余儀なくされた。19年シーズン途中に浮嶋敏監督がスクランブルで指揮を執り、その後、当時コーチであった山口智監督に指揮官のバトンがわたる。山口監督就任からの約5年間、「上位5位以内を狙う」と公言していたが、一度も果たされることなくJ2降格決定後に今季限りでの監督退任の発表がされた。

 ファン・サポーターにプロスポーツクラブの内情すべてを示すことは必要がない。ただ、ファン・サポーターに隠していた行為があったクラブである。責任者が責任をとらないクラブだと、不信感を抱いている人も湘南地域にはいるだろう。パワーハラスメント行為による監督交代以降、明確な監督継続基準はクラブから示されず、そして公言は果たされず、監督継続の一手で突き進んだ。現場の体制を変えるタイミングも、責任者が責任をとるタイミングも、この5年間の中で確実にあったはずだ。

 責任をとる文化のないクラブのままでは、トップリーグ5位以内は夢物語で終わる。

 プロの責任者は「責任を負う」ことが仕事である。示したいビジョンがあるのならオープンに。隠蔽した未来で実を結ぶことはないと、このクラブの過去が教えてくれている。(ベルマガ記者 スポーツライターすぎさきともかず)