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足柄 人物風土記

公開日:2025.11.15

複合施設「サウスマーク」の施設長で地域の居場所作りに取り組んでいる
石川 裕一郎さん
南足柄市塚原在住 45歳

笑顔あふれる場所に

 ○…足柄上地域を中心に幅広く福祉事業を展開する社会福祉法人一燈会。同法人が運営する開成町の複合施設「サウスマーク」で施設長を務める。施設1階のラウンジは「こども食堂」や、地域住民らが自由に過ごせる「にこにこひろば」としての機能もあり、多世代交流の場にもなっている。「核家族化が進む中で、安心して過ごせる場所として利用してもらいたい」と、その定着に意欲を見せる。

 ○…にこにこひろばでは、子どもが施設利用者や外国人職員と交流する場面が多く見られる。子どもと一緒にゲームを楽しんだり、元教員の経験を生かして宿題を教えるなど、その過ごし方はさまざま。「にこにこ」という名の通り、あちこちに笑顔があふれる。「皆さん、普段子どもと過ごす機会が少ないので、週1回のこの時間を楽しみにしています」とにこやか。

 ○…南足柄市出身。介護福祉士として働き始めたのは妻の影響が大きい。20歳でカー用品店を退職し、介護資格の取得を目指していた最中、結婚前の妻が突然イギリスに渡り現地の介護施設で働くことに。妻に会うため施設を訪問した際に目にしたのは、多国籍の職員が高齢者に寄り添う姿だった。「言語は関係なく、気持ちが伝われば介護はできる」と思った。資格を取得し、24歳で同法人へ入社した。

 ○…39歳で大腸の病気と診断された。病と向き合う中、治療薬の副作用で足を骨折したことを機に、2年前から金時山を登り始めた。「毎週の休日に早朝から」が自身のルーティーンでその回数は40回を超えている。最近は山からマラソン大会出場へシフト。「体力づくりで始めたことですが、今ではすっかり楽しめるようになりました」とほほ笑んだ。

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