港南区・栄区版【11月27日(木)号】
本選で演奏する中谷さん(前列左)

日本音コンバイオリン部門 中谷さん(栄区)が1位に 観客魅了し「聴衆賞」も

 クラシック音楽の若手演奏家の登竜門として知られる「第94回日本音楽コンクール」のバイオリン部門でこのほど、栄区在住の中谷哲太朗さん(東京藝大附属音楽高校2年)が1位に輝いた。また、演奏を聴いた観客が、強い印象を受けた出場者を投票で決める「聴衆賞」も獲得した。

 同コンクールは楽壇最高の登竜門とされ、90年以上の歴史がある。著名な音楽家が過去の受賞者に名を連ねており、優れた新人音楽家を世に送り出してきた。主催は毎日新聞社とNHK。

 バイオリン部門は満15歳から29歳以下の99人がエントリー。第1、第2、第3予選を経て、4人が本選に進む。中谷さんは、昨年に続き2回目の挑戦だった。「昨年は第2予選までだったので、(今回は)本選行きをめざしていた」。2つのプログラムから1つを選択するなど国際コンクールレベルの第3予選を突破した中谷さんは10月26日の東京オペラシティコンサートホールでの本選に挑んだ。中谷さんは、「一番好きな曲で自信のある曲だった」とチャイコフスキーのバイオリン協奏曲(in D major Op・35)を本選で披露し、1位と聴衆賞を手にした。2歳の終わりごろに港南台の山澤バイオリン教室で習い始めた中谷さんを指導していた恩師、山澤敦子さんは「皆が弾く曲を誰よりも楽しそうに歌いながら遊んでいる赤ちゃんでした。今回の受賞を一つの糧に心に響く演奏を目指して欲しい」と期待する。1位に輝いた中谷さんは「嬉しかった。将来は世界で活躍する演奏家になりたい」と前を向く。
市医療安全相談窓口に寄せられた相談内容分類

横浜市 医師・患者の隔たり解消へ 多世代へ情報発信

 横浜市は、市民が医療を身近に感じ、安心して医療従事者と話し合える社会の実現を目指し、このほど現役医師団体「やさしい医療のカタチ」と連携協定を締結した。トークイベントやブックフェアなどで情報を発信し、多角的な啓発活動を共同で展開していく。

 市医療局によると、市医療安全相談窓口に今年4月から9月末までに寄せられた相談件数1899件のうち、「医療従事者とのコミュニケーション」が663件と最多を占める(=グラフ)。相談内容は「医師にどう聞けばいいのかわからない」「自分の辛さが伝わっているのか不安」など患者が医師とのコミュニケーションにギャップを感じる声が多い。

 一方、同団体は「医師と患者の垣根をなくす」をテーマに医師4人を中心に2018年頃から「SNS医療のカタチ」として主にSNSで情報発信をしてきた。副会長の山本健人医師は、コミュニケーションギャップが原因で患者が医師との信頼関係を損なったり、治療がうまくいかないことが現場ではよくあると指摘。例えば、「セカンドオピニオン」は主治医とは別の医師に診断や治療方針について意見を求めることをいうが、そうした医療システムの知識がないために「診察も検査もしてもらえなかった」と不満に思う患者がいるなど、医療に対する「期待度」との間にギャップがあるという。

 同団体はSNSのユーザー層にはアプローチしやすいものの、高齢層への発信が難しいという課題があった。一方、市は広報紙などの広報手段があるが、若年層へのアプローチが課題だったため両者で連携することで、より幅広い年齢層に情報を発信し、「上手な医療のかかり方」についての啓発を進めていく。山本医師は「医学的に信頼できる情報を楽しくわかりやすく届けることで、よりよい治療を受けられるようにしたい」と語る。

 取り組みの一環として、市中央図書館でブックフェアを開催中。1月には市庁舎でトークイベントを開催する。市の担当者は「医療を身近に感じ、興味を持ってほしい」としている。

55周年を迎えた民謡団体「民謡直真紗会」会主の 原田 直真紗(なおまさ)さん(本名:阿部政子) 元大橋在住 76歳

夢中になると止まらない

 ○…栄区内を中心に民謡を披露する「民謡直真紗会」の創立者で会主。40人ほどの会員とともに、日々稽古に励んでいる。会で歌と三味線を教えるほか、区内で三味線教室の講師を務めるなど、民謡の普及に長年注力してきた。55周年を迎えた自らの名前を冠とした会について「お弟子さんたちとここまで継続できて本当に良かった」と喜びの気持ちを語る。

 ○…民謡に親しんでいた亡き母の影響で現在の道へ。「幼い頃からピアノに触れていだが、家の中に響く三味線に強く惹かれた」。18歳から本格的に習い始め、母の講師でもあり、全国で公演を行う人気民謡歌手の原田直之氏に師事。「夢中になったら止まらない」と自身を評すように、ピアノを極めるために進学した音大を中退し、1日の大半を稽古場で過ごす。その後、瞬く間に技術が向上。師匠の公演で伴奏などを務めたり、日本各地で教室を開いたり、活躍の場を広げた。

 ○…性別から年齢まで幅広い人が所属する直真会。「会員と積極的にプライベートで交流を持たない」ルールを自身に課している。「全員に平等に接したいから」と会主としての心がけを明かした。「だから休日は通院先で知り合った人やご近所さんと、ご飯を食べたりして息抜きをしている」と交友関係は広い。

 ○…民謡の魅力を「追及し続けられるところ。今も夢中で勉強している」。しかし、今後の目標を「技術の継承」というように次世代へ目を向ける。「息子は民謡に興味を示してくれなかった」と笑うが、会には三味線の親子教室をきっかけに入会して長く活動している人も。「私の師が技術を授けてくれたように、私も若い人にタスキをつなげたい」。民謡文化を後世に残すため、普及・継承に力を入れる。

指定都市市長会が「特別市」へ条文案 山中市長「機運高まっている」

 政令指定都市(政令市)の市長でつくる指定都市市長会が11月17日に「特別市(特別自治市)」構想の法制化に向けた条文案を公表した。

 特別市は、政令市が都道府県から独立し、行政サービスを一括して担う制度。横浜市など、多くの政令市が導入を主張しているが、実現には法改正が必要となる。

 指定都市市長会は、議論を前に進めるために、条文案をまとめた。この中に特別市への移行要件に住民投票を行うことなどが盛り込まれた。

 条文案が示されたことを受けて、横浜市の山中竹春市長は21日の定例会見で「(市長)就任時に比べて、特別市に関する機運は高まってきたと思う」と述べ、「都構想が議論される中、特別市という二重行政の解消の仕方があることが多く知られるようになった。地方自治のあり方や大都市の役割について、国全体で議論が進んでいく契機になると考えている」と世論の高まりと議論の進展に期待した。
全校生徒の前で話す青井さん

本郷中学校 全校生徒に人権講演会 児童労働への理解深める

 栄区の本郷中学校で11月19日、全校生徒を対象に児童労働をテーマとした人権講演会とグループワークが行われた。

 同校は今年度から横浜市の人権教育推進校に指定されたことを受け、4月から人権をテーマに講師を招いて、生徒への啓発活動を行ってきた。4月にはユニセフの職員による講座も実施。今回の取り組みはその一環だ。

 当日はガーナなどのカカオ生産地で子どもたちを児童労働から守る取り組みを行っている認定NPO法人ACE(東京都)の青井彩乃さんが講師を担当。体育館で講演を行い、世界で約1億3800万人の子どもが必要な教育を受けられずに働かさせられている現状や、ガーナ国内の児童労働の様子などを現地の映像を交えて説明した。

 その後は教室で、グループワークを実施。クラス内で8つに分かれて、それぞれ収入や人数構成が違う日本とガーナの家族になりきって、買い物をするゲームを実施。両国の貧富の差や、ガーナ国内でもカカオ農家や政府の役人などとで収入が大きく違うことを学んだ。最後は青井さんから、環境に配慮した商品を意識的に購入するなどの消費行動を指す「エシカル消費(倫理的消費)」について講義があり、グループワークは終了した。

 今回の取り組みに対して、同校の人権教育を担当する教諭は「生徒たちが関心を持って聞いている様子が見られてよかった」と話す。講師の青井さんは「今回の講演で自分たちの行動で世界を変えていけると思ってくれる生徒が出てきてくれたら」と期待を込めた。
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一人芝居「マグダラのマリア」チケット販売中
東芹が谷麻生さん
一人芝居「マグダラのマリア」チケット販売中
12月10日からエリスマン邸
港南区東芹が谷在住の俳優・麻生瑛子さんが12月10日(水)から12日(金)まで、中区元町のエリスマン邸で一人芝居「マグダラのマリア」の公演を開催する。主催は劇団... (続きを読む)
ヘリの着陸を待つ消防署員

港南区 日野中央公園 消防ヘリの離着陸訓練

 港南消防署は11月15日、区内唯一の消防ヘリコプター離着陸場である日野中央公園で、離着陸訓練を実施した。

 今回の訓練は大規模災害により道路が使用できない時に負傷者を空路で運ぶことを想定。午前10時15分頃の着陸時刻に合わせて、公園には消防ヘリコプターを一目見ようと多くの地域住民が集まった。午前10時頃にはプロペラの音が聞こえはじめ、予定通り15分後に公園内に着陸。負傷者を模した人形を機体の中に運び入れた。その後は消防局の整備士による機体の説明を実施した。

 今回の訓練で使用された消防ヘリコプターは「はまちどり2」。災害時は負傷者の搬送や、火元への放水、コックピットの下部に内蔵されているカメラを活用した情報収集などを行う。導入は2015年。イタリア製の機体だ。普段は金沢区のヘリポートに置かれ、要請があれば市外での災害に対応することもある。

 ヘリが離陸した後は同公園のレストハウス前で防災イベントも実施。消防車両の展示などに多くの人が集まった。
川辺宮司の説明を聴く参加者

川辺宮司 永谷天満宮の歴史 紹介 港南図書館が講座

 永谷天満宮で11月18日、港南図書館主催の歴史講座が開催された。

 同講座は今年の3月に策定された市民の読書を推進するための「第三次横浜市民読書活動推進計画」内で、地域の魅力を発見するイベントの開催などが主な取り組みとして記載されていることを踏まえ、港南図書館が企画した。同館は区内で歴史に関する講座などを行ってきたNPO法人港南歴史協議会に声をかけ、講座内容を共に検討。同法人が永谷天満宮に声をかけ、今回の企画が実現した。

 同講座は全2回で構成され、講師は川辺浩司宮司が務めた。初回は11日に図書館で実施。参加者は永谷天満宮が祀る菅原道真の生涯などについて学んだ。18日は説明を聞きながら境内を散策。途中、本殿の裏にある天神山に登り、道真の息子である敦茂が訪れていたという言い伝えの解説などに参加者は耳を傾けた。その後は神輿などを見学して講座は終了した。

 両日で講師を務めた川辺宮司は「とても熱心に聴いてくれて良かった。参加者にとって、今回の講座が地域史により興味を持つ機会になったと思う」と手応えを語った。
がん克服シンポジウムのチラシ

がん克服シンポ 12月13日 参加者募集 乳がん・前立腺がんの話

 誰にとっても身近な病気である「がん」――。

 神奈川県総合医療会館 7階講堂(中区富士見町3の1)で第21回がん克服シンポジウム「〜乳がん・前立腺がんから考える健康〜 あなたと、わたしと、がんのはなし」が12月13日(土)午後2時から4時20分に開催される。主催は同シンポジウム実行委員会。同会は県医師会、かながわ健康財団らからなる組織で、現在参加者を募集している。

 当日は乳がん・前立腺がんの専門医を招き、検診の重要性や最新治療についてわかりやすく解説。参加無料で定員200人。事前申込が必要。

 参加希望者は申込フォームか【メール】kanagwa-gan@khf.or.jpで、氏名、電話番号、参加人数、年代を明記し、送信を。メールの件名は「がんシンポ」。12月4日(木)までに申込を。

 同シンポジウムに関する問合せは、かながわ健康財団がん対策推進本部【電話】045・243・6933(平日午前9時から午後5時)へ。
表彰式に参加した受賞者ら

横浜南間税会 「税の標語」を表彰 港南区児童も受賞

 消費税などの間接税の正しいあり方を考える横浜南間税会(山岸幹夫会長)は11月12日、「税の標語」の表彰式を横浜南税務署で開催した。

 標語は小中学生を対象に、税について考えてもらおうと毎年募集しているもの。今回は港南・金沢・磯子・南の4区内の24校から総数855点の応募があり、横浜南税務署長賞に金澤慶さん(朝比奈小・金沢区)の作品「税でまもろう命とくらし 未来へつなぐ希望の夢」が選ばれた。

 その他の受賞者は以下の通り(敬称略)。▽横浜南間税会長賞/浅葉美玲亜(大道中)、池谷泰芯(下永谷小)、久貝陽瑠(高舟台小)、高橋遥乃(井土ケ谷小)、行方裕志朗(屏風浦小)、丸吉葵(港南台第一小)、御厨瑛駿(藤の木小)、森一津花(別所小)、田中咲良(六浦小)
ミニ盆栽を手にする藤岡代表

ミニ盆栽愛好会 手のひらサイズの「美」展示 11月30日 東戸塚で

 とつか区民活動センターを拠点に活動する「横浜ミニ盆栽愛好会」(藤岡敬三代表)が11月30日(日)、初の単独展示会を実施する。会場となる同所には、会員が丁寧に育てた、手のひらサイズの盆栽が15点ほど並ぶ。

 「生きた芸術」とも言われる盆栽。鉢などに草木を植えて育てていく過程を楽しむ趣味だが、同会では主に高さ10cmほどのミニ盆栽と、20cmほどの小品盆栽を各会員が育てている。

 藤岡代表は「盆栽は一般に敷居が高いと思われているはず」と話し、より多くの人に気軽に盆栽文化に触れてほしいとの思いから、手のひらサイズのミニ・小品盆栽をメインにしているという。

自由な発想大事に

 藤岡代表は盆栽を趣味で楽しむ人の減少を危惧しており、「高齢化の実情はあり、盆栽文化を引き継いでくれる成り手は少ない」と話す。そこで3年前に、初心者向けの盆栽教室として同会を設立した。

 現会員の13人はほとんどが入会後初めて盆栽に触れた人ばかりだという。月に一度集まって盆栽の基礎知識を学びながら、手入れや剪定などを相談したり、講師を招いて植え替えを実践したりする活動を行っている。

 「自由な発想でいいんです」という藤岡代表の方針のもと、植物の種類や土台となる「盆」に制限はなく、育てている盆栽はさまざま。釜飯の器を再利用したものや、公園で拾った種を育てるものなど「最初の費用がほとんどかからないのも魅力の一つ」と藤岡代表は語る。

 これまで他の盆栽愛好会と合同展示を実施したことはあるが、今回初めて単独での開催となる。展示会は11月30日、とつか区民活動センター(戸塚区川上町91の1 モレラ東戸塚3階)。午前10時から午後3時まで。

直真紗会が55周年の記念公演 11月30日 栄公会堂で民謡披露

 栄区を拠点に活動する民謡直真紗会(原田直真紗会主=人物風土記で紹介)が11月30日(日)、栄公会堂で「直真紗会55周年記念公演」を開催する。

これまで多くの民謡を披露してきた同団体。民謡とは、人々が生活の中で歌い継いできたもので、めでたいことを祝うための「祝い歌」などがある。当日は同会に所属する40人以上が出演。加えて、原田直真紗会主が副会長を務める民謡原田会も参加。津軽じょんから節やよさこい鳴子踊りなど、20曲以上が披露される。

 今回の公演に向けて原田会主は「この日のために会員一同、頑張って練習したので、見に来て欲しい」と呼びかける。

 開演は午後1時。終演予定は午後4時。チケットは1000円。問い合わせ、申し込みは【電話】045・893・0230、または【携帯電話】090・1761・4675まで。
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会見で握手するAGCの吉羽執行役員(左)と山中市長

小学校の廃棄窓ガラスを水平リサイクル 横浜市とAGCが実証実験

 横浜市は大手ガラスメーカー「AGC」とともに、小学校の解体工事で廃棄される窓ガラスを新たな窓ガラス製品として再生する「水平リサイクル」の実証実験を12月から始める。市によると、公共建築物の窓ガラスの水平リサイクルは全国初の試みだという。

 実験は二俣川小学校=旭区=の旧校舎解体工事で行われ、12月から約7トンのガラスを搬出する。同社によると、これまで解体された建物の窓ガラスの多くは破砕され、埋め立て処分されていた。窓ガラスだけを回収することは、手間やコストの問題で難しかったという。

 実験では、現場でサッシからガラスを取り外して回収し、中間処理業者が細かく砕いて「カレット」と呼ばれる再生原料に加工。その後、鶴見区にあるAGCの開発・製造拠点で製品化される板ガラスの原料の一部として再利用する。

メーカー「CO2削減につながる」

 取り組みを発表した11月21日の市長会見に出席したAGCの吉羽重樹執行役員は「ガラスの水平リサイクルは、化石燃料の使用量を減らせるなど、CO2排出量の削減につながり、メーカーとして進める意義がある」と説明。山中竹春市長は「この取り組みをほかの学校や市営住宅に展開できるか検討したい」と述べた。
表彰を受ける受賞者

納税普及の功績称える 横浜南税務署管内4区で表彰

 横浜南税務署管内で納税普及に尽力した個人・団体を表彰する「納税表彰式」が11月13日、横浜市金沢産業振興センター=金沢区=で開かれた。

 金沢、磯子、港南、南の4区から選出された対象者に、同署の大西浄子署長らから表彰状や感謝状が贈呈された。また、財務大臣表彰などの受賞者が紹介された。受賞者は以下の通り(敬称略)。

 ▽横浜南税務署長表彰 関係民間団体役員等=大貝まり、鈴木純子、高野一哉、西谷寛臣、野村一郎、野本幸延▽横浜南税務署長感謝状 関係民間団体役員等=児島徹、澤田信廣、瀧澤貴史、浜野靜子▽同税務広報関係=(株)シーサイド開発▽租税教育推進校等表彰制度 横浜南税務署長感謝状=杉田小学校▽神奈川県戸塚県税事務所長表彰 納税功労者=垣副多津夫、西谷寛臣、比留間育也▽南区長表彰=忠田伸一▽港南区長表彰=向留美子▽磯子区長表彰=浜田登志男▽金沢区長表彰=至田勝紀▽横浜南納税貯蓄組合連合会長感謝状=猪鼻久義、木村薫子、佐々木雅俊、鳥本勝壽、福本行雄▽横浜南青色申告会長感謝状=上野千惠子、加藤高二、蒲原美佐子、菊島弘明、矢崎人志▽横浜南法人会長感謝状=大藏慶彦、岡部郁子、栗田祥吾、黒田裕太郎、至田勝紀▽横浜南間税会長感謝状=稲垣浩介、成澤郁子、野村一郎▽財務大臣表彰=武田勝▽国税庁長官表彰=山岸幹夫▽東京国税局長表彰=江塚潔▽神奈川県知事表彰 納税功労者=佐藤眞里子▽横浜市納税奨励表彰市長表彰=佐藤理恵子
活躍が目立った横浜高校野球部(写真は夏の県大会優勝時)

市民が選ぶ「横浜10大ニュース」投票受付開始 横浜高校センバツV、公園全面禁煙化など

 横浜市は市内関係の出来事から市民に今年の大きなニュースを選んでもらう「2025年横浜10大ニュース」の投票受付を11月21日に始めた。

 「10大ニュース」は毎年行っており、出来事や市政ニュースの中から市民投票で決めるもの。

 今回は横浜高校が春のセンバツ高校野球で優勝したことや公園の全面禁煙化、現職が再選した市長選挙など、36のニュースから5項目以内を選ぶか、項目にないものを記入して投票する。

 投票できるのは市内在住者。市のサイトから12月12日(金)まで投票できるほか、区役所広報相談係、地区センター、図書館などで配布するチラシに付いている専用はがきでの投票も可能。

 投票者の中から抽選で670人にありあけの「横濱ハーバー」やセンターグリルのナポリタン無料券など、企業や施設が提供するプレゼントが当たる。問い合わせは市民局広聴相談課【電話】045・671・2335。
田中直樹さん

ココリコ田中さんらと海の生物多様性・暮らしを考える 横浜市が12月22日に講演会

 横浜市は、海の生物多様性と暮らしの関わりを考える講演会を12月22日(月)に開港記念会館=中区=で開催する。

 講演会のテーマは「海の生物多様性と私たちの暮らし〜エシカルな選択が未来を変える〜」で、「エシカル」とは、人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方のこと。

 講師に地球温暖化防止などの活動を行うWWFジャパンの滝本麻耶さんと海洋生物を愛するタレントの「ココリコ」の田中直樹さんを迎える。2人の話から暮らしの中で未来をより良くするためにできることを考える。

 午後2時から3時30分。定員350人。専用フォームから、12月12日(金)まで受け付ける。多数の場合は抽選。申し込みに関する問い合わせは受付事務局(エグザ株式会社)【電話】045・565・5078。

医師に症状どう伝える? 横浜市が来年1月に実践講座

 横浜市は市民が医師に上手な聞き方や伝え方を考えてもらうためのイベント「もっと知りたい!医師への聞き方・伝え方」を来年1月12日(祝)に市役所1階で行う。

 市と医師の団体「やさしい医療のカタチ」の共催。市は10月、患者と医療者が対等に対話できる場を広めている同団体と連携協定を結び、市民が安心して受診できる環境作りを目指している。

 イベントは午前10時から午後4時まで、5つのセッションで構成される。国立精神・神経医療研究センター部長の松本俊彦さんが市販薬による若者の依存症問題を取り上げ、薬の過剰摂取への対応を解説。「やさしい医療のカタチ」の医師が医師への質問方法や症状の伝え方などの会話法を伝えるほか、子どもの救急医療や受診前に知っておくと得をする医療制度や知識も語られる。

 ほかに、医療マンガ『Dr.アシュラ』などで知られるマンガ家のこしのりょうさんによる「お絵描き教室」も開催される。

 参加無料。市電子申請サービスから各セッションごとの申し込みで、定員はそれぞれ先着200人。問い合わせは市医療局医療安全課【電話】045・671・3654。
体験談を語る教員と話を聞く学生ら

横浜市の教員と志望者が座談会 旅行会社から転身、マンガで対話など 体験語る

 横浜市教育委員会は11月17日、市庁舎で教員と教員志望の学生が語り合う座談会「地上の星に聞く!」を行った。

 市教委は、学校現場で働く教員を「地上の星」と例え、教員志望者に横浜市の教員として働くことを具体的にイメージしてもらおうと直接語り合える座談会を企画。8月に続いて2回目の開催となった。

 現地とオンラインを合わせて約40人が参加。今回は、市教委が学校や教員の取り組みの情報発信に使うメディアプラットフォーム「note」に登場した5人の校長や教員が「地上の星」として登場した。

 南吉田小=南区=の八木浩司教諭は、旅行会社で働いた後、ウズベキスタンで日本語を教えるボランティアを経験したことをきっかけに横浜で教員になった。多くの子どもと関わる中で「この通りにやれば、絶対に成功するというものはない。情熱を持って子どもに接すれば、それは伝播する」と力説した。

マンガで生徒とコミュニケーション

 仲尾台中=中区=の小田原誠教諭は、毎日の学年の出来事をマンガにして発信し、生徒とコミュニケーションを図っている。描くのは生徒と教員の何気ない会話の様子などだが、「海に流れ着いた物を拾い集めるようなもので、それを大切な宝と思えるかどうか」だと語り、「自分はマンガという形だが、毎日一つでも子どものためになることを続けてほしい」と教員志望者に訴えかけた。参加者からの「デジタル化が進む中で、なぜ手書きのマンガにこだわるのか」との質問には「現物を手にしないと見られない。生徒と対話できる関係だからこそマンガにすることができる」と答えた。

 参加した女子学生は、横浜市の教員採用試験に合格し、来年度から学校現場で働くことが決まっているという。教員の「生の声」を間近で聞き、「試行錯誤を楽しむことや毎日何かを続けるといった話が心に残った」と感想を語った。さらに、「不安と楽しみが半々だが、AIの活用など、先進的な取り組みをしている横浜市の教員として頑張りたい」と刺激を受けた様子だった。

 市教委は12月にも1、2年目の若手教員が体験談を語る企画を行う予定。今後も仕事の魅力を発信しながら、教員志望者の支援を続けていく。