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港南区・栄区 社会

公開日:2025.11.27

本郷中学校
全校生徒に人権講演会
児童労働への理解深める

  • 全校生徒の前で話す青井さん

  • グループワークに取り組む生徒ら

 栄区の本郷中学校で11月19日、全校生徒を対象に児童労働をテーマとした人権講演会とグループワークが行われた。

 同校は今年度から横浜市の人権教育推進校に指定されたことを受け、4月から人権をテーマに講師を招いて、生徒への啓発活動を行ってきた。4月にはユニセフの職員による講座も実施。今回の取り組みはその一環だ。

 当日はガーナなどのカカオ生産地で子どもたちを児童労働から守る取り組みを行っている認定NPO法人ACE(東京都)の青井彩乃さんが講師を担当。体育館で講演を行い、世界で約1億3800万人の子どもが必要な教育を受けられずに働かさせられている現状や、ガーナ国内の児童労働の様子などを現地の映像を交えて説明した。

 その後は教室で、グループワークを実施。クラス内で8つに分かれて、それぞれ収入や人数構成が違う日本とガーナの家族になりきって、買い物をするゲームを実施。両国の貧富の差や、ガーナ国内でもカカオ農家や政府の役人などとで収入が大きく違うことを学んだ。最後は青井さんから、環境に配慮した商品を意識的に購入するなどの消費行動を指す「エシカル消費(倫理的消費)」について講義があり、グループワークは終了した。

 今回の取り組みに対して、同校の人権教育を担当する教諭は「生徒たちが関心を持って聞いている様子が見られてよかった」と話す。講師の青井さんは「今回の講演で自分たちの行動で世界を変えていけると思ってくれる生徒が出てきてくれたら」と期待を込めた。

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