小田原・箱根・湯河原・真鶴版【9月7日(土)号】
新十両昇進時に旭丘高校で行われた「化粧まわし贈呈式」に参加した阿武剋関

旭丘高校出身 阿武剋関が新入幕 大相撲九月場所で

 新名学園旭丘高等学校(水野浩理事長・学校長/小田原市)出身の阿武剋(おうのかつ)関(24・阿武松部屋)が、9月8日(日)から始まる大相撲・令和六年九月場所で新入幕を果たした。小田原市内の高校出身者の幕内力士は、1995年に新入幕の朝乃翔以来という。

 昨年の十一月場所で初土俵を踏み、1年足らずでのスピード出世だ。モンゴル出身の阿武剋関(本名バトジャルガル・チョイジルスレン)は、15歳のときに相撲未経験ながら可能性を見出され、同校が国際連携教育の一環で実施する留学第1期生として、現幕下の旭海雄(本名シャグダルスレン・ダライバートル)とともに来日。高校生活を市内で送った。

 モンゴルで行われた選考会での印象について同校相撲部の岸田光弘監督は、「体重は70kg台で体は小さかったが、将来性を感じた。修正能力のはやさは群を抜いていて、『勝ちたい』という目の輝きは一番だった」と振り返る。

 相撲を一から学び稽古を重ね、高校3年でインターハイ個人戦で準優勝、日本体育大学4年生のときに学生横綱のタイトルを獲得した。昨年の十一月場所で幕下15枚目格付け出しで角界デビューすると、新十両に昇進した今年の五月場所で十両優勝争いに名を連ねた。直近の七月場所は9勝6敗で勝ち越し、8月26日に日本相撲協会発表の九月場所の番付で新入幕を果たした。

 番付発表後、本人から「一生懸命頑張ります」と連絡があったと岸田監督。「ここからがスタート。15日間相撲をとれる精神力と基礎体力が求められる。一番一番、良い相撲を」とエールを送る。水野理事長は「相撲を通して日本とモンゴルの架け橋となるスタートラインにも立った。地域の人が応援してくれていることを忘れずに自分が納得できる相撲をしてほしい」と期待を寄せた。

地元でも祝福の声

 小田原相撲連盟会長であり、経営する飲食店で同校相撲部の食事をサポートしている田川順也さんは「創部時、岸田監督と『地元から横綱を誕生させよう』と誓った。その目標に近づいた。けがに気を付けて白星を重ねてほしい」と話した。土俵をイメージしたマドレーヌを作っている「和菓子うめぞの」(栢山)の勝俣栄さんは、「地元から幕内力士が出るのはうれしい。九月場所が楽しみ」と話していた。

新入幕昇進祝賀・激励会

 9月25日(水)の午後6時から、旭丘高等学校第1校地で新入幕昇進祝賀・激励会が行われる(会費制・要事前申し込み)。詳細と申し込みは、同校【電話】0465・24・2227。

小田原市9月定例会 保健、移動支援策など審議 補正予算案 8億9千万円

 小田原市議会定例会が9月2日に開会した。市は補正予算案や条例の一部改正など20件の議案を提出。これら審議や採決、一般質問などが10月7日(月)まで行われる。

 一般会計補正予算案は総額8億9223万8千円で、補正後の予算額は804億2997万1千円となった。

 予算計上された主な事業の一つが「保健予防の充実」。定期接種(B類疾病)に位置付けられた新型コロナウイルスワクチンについて、感染症の発症や重症化を予防し、市民の健康維持等を図るために10 月以降の実施を予定する予防接種の事業費4億3200万円を計上。今回は65歳以上、または60〜64歳の基礎疾患を有する約7万人を対象としている。

実証事業 再度継続へ

 また「公共交通ネットワークの構築」として、2023年11 月から開始した路線バスが走らない空白時間帯等を補完する移動支援の実証事業(おだタク、おだチケ)を継続。これまでの中間検証を踏まえ、対象地域を拡大するなど、効果や実現に向けた可能性を引き続き検証する対策事業費として3516万円を計上した。第3弾となるおだタク、おだチケ事業は11月から来年3月の期間で実施される見通し。

 ほかにも「農業生産・流通の振興、水産市場管理費」として公設水産地方卸売市場の再整備事業を進捗させる基本構想策定の事業費などに298万7千円をあげている。これは建築から55年以上が経過している同市場について、将来に向けた持続可能な運営を念頭に置きながら、今後の取扱量想定や施設規模の再算定などを進めるもので25年度にかけて構想策定を行うもの。

 これらを含めた補正予算案のほか、個人番号の利用に関する条例などの一部改正といった議案が各常任委員会で審議される。一般質問は9月17日(火)から24日(火)まで行われる。

(一社)かながわ西結婚推進協議会の会長に就任した 飯田 慶さん 小田原市浜町在住 54歳

地元で縁運ぶ結婚式を

 ○…箱根と小田原を中心に婚礼事業を展開する8社で活動する協議会の3代目会長。「めぐる、むすぶ、つなぐ。ご縁を運ぶまち箱根・小田原」をテーマに、「結婚」を通じて家族や夫婦の大切さを伝えていく。価値観が多様化する現代では「結婚や挙式に対しての意味や意義が熟慮されるようになっている」といい、時代の変遷に合わせたかたちで「生まれ育ったまちで式を挙げるという感覚も大切にしてもらえれば」と投げかける。

 ○…東京都町田市生まれ。父親が自衛官で転勤のたびに引っ越しを繰り返した。「厳しく育てられた分、外ではやんちゃだったかもしれない」と無邪気に笑う。高校卒業後は、当時八重洲にあった富士屋ホテルに就職。何事にも意欲的に取り組み、25歳でワインソムリエに。「(創業の地)箱根に行きたい」というかねてからの願いが20年前に叶い、それを機に住まいごと移ってきた。

 ○…箱根に来てすぐ芦ノ湖畔の箱根駅伝ミュージアム開設に、その後も天皇皇后両陛下を迎えた2010年の全国植樹祭プロジェクトリーダー、富士屋ホテルの改修工事では責任者を任された。そして今年、富士屋ホテルの総支配人に就任。146年続く会社の歴史の重みを日々身に染みて感じ、創業家の写真に向かいあいさつするのが日課のひとつになっている。

 ○…スーツを脱いで、決まって夜は散歩に出かける。高2の娘と一緒に歩くこともあり、生きることや人間関係の難しさ、時には恋愛のことも語り合うほど仲が良い。小田原で生まれ育った娘が方言を話し、地域の祭りにも自然に解け込んでいく姿を見て「自分は転勤族だったので、うらやましい」と目を細める。すっかり心をとらえられ、箱根・小田原への地域愛がにじみ出る。

持ち前のパワーで土を掘り起こした

井細田八幡 奉納相撲前に土俵を新調 旭丘高生徒が協力

 旭丘高校相撲部が8月26日、小田原市扇町の井細田八幡神社にある土俵の補修作業を行った。

 同神社では昨年、4年ぶりに「子供奉納角力(すもう)大会」を催行。その際は簡易的な補修だったが、今回は相撲部員11人が土の入れ替えや剥げた俵の交換といった本格的な作業を3日間かけて行った。

 神社の総代を務める高橋廣司さん(71)は作業を見守りながら「これまで氏子が行ってきた作業だったが、相撲を知る生徒に直してもらい大変ありがたい」と目を細めていた。

 同神社では9月14、15日に例大祭を執り行い、14日に奉納相撲が行われる。

外郎売の口上まつり 記念の20回大会 「つながり、先人に感謝」

 「外郎売(ういろううり)の口上まつり」が9月1日、小田原三の丸ホールで開催された。歌舞伎十八番の「外郎売」を基調に多彩な演目が人気の同まつりは今回が20回目の記念大会で、約700人が参加した。

 稽古を重ねてきたメンバーの外郎売の口上をはじめ、外郎太鼓、創作劇、特別ゲスト・女優の丘みつ子さんらによる華やかな演目に喝采が送られた。主催者代表の善波裕美子さんは「20年、たくさんのつながりをいただいてきました。素晴らしい伝統を築いてくれたた先人にも感謝しています」と笑顔で話した。

西相美術展で作品公募 絵画と彫塑 9月29日まで

 西相美術協会は「第88回西相美術展覧会」に展示する作品を公募している。

 会場は小田原三の丸ホール、会期は10月2日(水)から6日(日)、午前9時から午後6時(最終日は4時)まで。最終日の午後2時から3時には一般向けのギャラリートークも開催される。

 作品の公募要項は以下の通り。▽種目/絵画(日本画・洋画・版画)または彫塑。▽出品資格/小田原市内で未発表の作品で自作したもの(共同制作不可)。年齢は高校生以上(高校生の部あり)で出品者の在住地域は問わない。▽出品点数、大きさ/種目別1人1点。絵画は10号以上額とも幅2m、高さ2・5m以内、日本画の軸装不可。彫塑は等身大まで、重量70kg以内。▽出品料/種目別1人1点で3000円。▽搬入/9月29日(日)午前10時〜正午、同ホール1階。▽搬出/展示・選外作品ともに10月6日午後4時〜4時30分。

 一般作品は同会の会員が審査を行い、入選作品のみ展示。入選作品の発表は10月1日(火)午前10時に同ホール1階ロビーに掲示する。賞は西相美術協会賞・市長賞・市議会議長賞・教育委員会賞・奨励賞・スポンサー賞。問い合わせは同会事務局・柏木さん【電話】0465・22・3019。

姉妹都市募金で支援 箱根町、ジャスパーへ

 箱根町は、大規模な山火事で被害を受けた姉妹都市カナダ・ジャスパー町(1972年7月姉妹都市提携)を支援するための募金活動を9月16日(月・祝)まで実施している。

 期間中に町立観光施設等に募金箱を設置し、寄せられた募金は義援金として全額ジャスパー町に寄付される。

 募金箱の設置施設は、町立森のふれあい館 、箱根ジオミュージアム 、箱根湿生花園 、箱根関所 、町立郷土資料館 、町役場観光課窓口 、町役場町民課窓口 、各出張所(町役場と出張所の受付は平日)。問い合わせは同町観光課【電話】0460・85・7410。

山口昇士氏

前箱根町長 山口氏が死去 9月7日通夜、8日告別式

 箱根町の前町長で同町の自治功労者、山口昇士(のぶお)氏(79)が9月3日に死去した。通夜は9月7日(土)午後6時30分〜(事前焼香は5時から)、告別式は8日(日)午前11時30分〜、小田原セレモニーホール(小田原市西酒匂1の3の52)で開かれる。

 山口氏は1944年10月14日生まれ。箱根町企画課長、総務課長、企画室長を経て93年から2000年7月まで助役を務め、同年11月の町長選挙に出馬し初当選した。

 20年11月まで5期20年の在職期間中、特色ある箱根の教育策として町立の小中学校統廃合を実施。また大涌谷の小規模噴火や台風被害への観光対策などにも尽力し、21年に同町から自治功労者表彰を受けた。

ひらがなとローマ字表記になった名札(サンプル)

小田原市 名札「名字」のみに トラブル防止と親近感

 小田原市職員が職務中に付けている名札が9月から、フルネームから名字のみの記載に変更された。他自治体などで名札から個人情報が特定されたことによるSNSトラブルの事例があり、市として対応したものだ。

 小田原市の従来の名札は名字と名前、顔写真が付いた「身分証明書兼名札」として使用してきた。新しい名札は名字のみをひらがなとローマ字で表記する。同様の取り組みは横浜市や平塚市、大和市などでも進められており、小田原市では昨年度から変更の検討を進めてきた。

 これまで使用してきた名札は職員がそのまま所持し、職務の現場で市職員であることを示す必要がある際に身分証明書として提示する。会計年度任用職員は所属する各部署で準備ができ次第、着用していく。また医療職に関しては記載内容と実施時期を調整し、差し替えを検討する。担当の市職員課では「カスタマーハラスメントの防止策と合わせ、職員により親しみを持ってもらえたら」と話している。

 足柄下郡3町では現状、フルネーム表記で町によっては写真も表示された名札を使っているが、3町とも時期などは未定ながら「名字のみ」名札の採用を検討しているという。

優勝を果たした選手

小田原足柄リトルシニア 8年ぶり、県の頂きに 中学3年生、有終の美飾る

 小田原足柄リトルシニアが8月11日、県内43の中学硬式野球チームが出場した「第44回神奈川県大会」で8年ぶり4回目の優勝を果たした。

 3年生にとって引退前最後となる同大会。小田原足柄は10人の3年生を中心に、悔いを残さないよう全力で戦い切った。

 初戦の相手は横浜北。初回で3失点を許すなどリードされる状況が続いたが、2対4で迎えた6回裏に3点を返し逆転で辛勝。勢いを付け、2回戦は11対1で4回コールド勝ち。その後も順調に勝ちを重ねた。

 決勝戦の相手は平塚。昨年秋にコールド負けをして悔しさを味わったことのあるチーム。今夏の関東大会では2位の実績を誇る強豪だ。選手らにエールを送ろうと、決勝戦の会場となった秦野球場には大勢のOBが集結。また、熱中症対策のために保護者が扇風機をベンチに持ち込むなど、チーム一丸となって臨んだ。試合では、後押しを受けた選手の打線がさえ、3回裏に10点の大量得点。失点も抑え、結果は14対4で5回コールド勝ち。3年生最後の大会で有終の美を飾った。津川真人監督は「この学年にスーパースターはいないけど、優勝を目指す強い思いが結果につながった。OBや保護者も含め、チーム全員の勝利だった」と大会を振り返り、キャプテンの東田蒼空さん(泉中・3年)は「監督やコーチが3年間、熱い気持ちで教えてくれた。それを最後の大会で発揮して、結果を残すことができて良かった」と喜びを語った。

家族や仲間とスポレクへ 9月8日、小田原アリーナ

 小田原市体育協会が主催する「おだわらスポーツ&レクリエーションフェスティバル」が9月8日(日)、小田原アリーナで開催される。午前9時から午後3時。入場無料。

 当日はキックターゲット、ボッチャ、モルックなどのスポーツ体験のほか、ダブルダッチやラートの公開競技も行われる。また、テーマパークチケットやゲーム機などが当たる豪華賞品の抽選会も実施する。(問)同協会【電話】0465・38・3310(平日午前8時30分から午後5時)

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「魚を大切にして」  鈴廣にかわちゃん来場

 鈴廣かまぼこの里にあるかまぼこ博物館で8月17日、イベント「さかなのおにいさんかわちゃんがかまぼこの里にやってくる!」が行われた。

 この催しは、夏休み特別企画として魚食推進とかまぼこの原料の魚を学ぶ目的で企画された。

 当日は全国の情報番組などに出演する「さかなのおにいさんかわちゃん」が登場。クイズ&トークショー=写真=では来場した約120人を前に、かまぼこに使われるシログチに関するクイズや海の環境問題について紹介。「魚を好きになると、海は豊かになる。お友だちと同じくらい大切にして」と呼び掛けた。参加した5歳の男の子は「魚をずっと食べられるように、海や川を汚さないようにしたい」と話していた。

 またお絵かき教室も行われた。参加者は、かわちゃんから魚の絵を描くコツを教わりながら、かまぼこ板にシログチなどを描いた。

倒壊したこども遊園地の遊具(9月2日撮影)

台風10号 記録的大雨 猛威振るう 1市3町で甚大な被害

 台風10号の接近に伴い、小田原市では9月1日までの72時間に観測された降水量が史上最多の529ミリを記録するなど、県西地域で大雨による被害が多発した。

 小田原市では8月29日の午後7時から避難指示を発令。17カ所の避難所に多い時で28人が身を寄せた。市によると人的被害が1件、床下浸水の被害が2件発生したほか、城山で家屋全壊を確認。そのほか市内各所で土砂崩れが発生し、小田原城こども遊園地では30日の午後5時ごろ、サクラの木1本が倒壊し、遊具3基が約5メートル下に崩落した。小田原城総合管理事務所は復旧について内部で調整するとし、こども遊園地は当面の間休園するという。

 箱根町では避難所を6カ所開設し計8人が避難した。人的被害は確認されていないという。湯河原町では土砂崩れが頻発し、県の調査では28件確認されている。真鶴町では県立真鶴半島自然公園内の遊歩道と町道3カ所が土砂崩れや倒木、道路破損のため現在も一部通行止めとなっている。町によると復旧のめどは立っていないという。

(9月4日起稿)

美文字を学ぶ 9月29日 参加無料

 「美文字講座 心を届ける手紙」が9月29日(日)午前10時から、おだわら市民交流センターUMECOで開かれる(関東地方郵便局長協会主催)。講師の堤千恵子さん(日展入選)が美しい文字の書き方を指導する。

 参加無料、定員30人(申込順)。希望者は郵便はがきに氏名、住所、連絡先を記入(複数人の場合全員分)し、〒250―0034小田原市板橋154小田原板橋郵便局留め「関東地方郵便局長協会 美文字講座申し込み係」へ。9月17日(火)締切(消印有効)。参加確定の連絡は主催者から後日はがきで通知する。

鑑賞しながらカフェ利用できる

利用者の絵を一閑張に ありんこホームふじみ

 鴨宮駅南口のありんこホームふじみ(就労継続支援B型)が昨年から、工芸品「一閑張」の制作を始め、施設内で展示・販売している。竹かごやうちわなどの木製素材に和紙を貼り付け、柿渋を塗って仕上げる一閑張。ありんこホームでは、利用者が描いた花や動物などの絵をあしらい、一点一点違った魅力のある作品を制作している。担当者は「陽が当たると黒くなり、年季が入ってくる。変化を味わっていただければ」と話す。

 同施設は「Cafeありんこ」を併設し、コーヒーやカレーなどの軽食も提供している。

■NPO法人おだわら虹の会ありんこホームふじみ(Cafeありんこ)小田原市南鴨宮3の6の11、【電話】0465・46・9109、(営)午前9時〜午後4時、(休)土日祝

親子で楽しむパン作り 支援センターが地域貢献

 社会福祉法人小田原支援センターが運営する「パン工房 イースト」(小田原市東町)で8月9日、親子パン教室が行われた。

 地域貢献の一環として実施し、今年で5回目。当日は5組の親子が参加した。参加者は同法人の職員・向川潤さんの指導のもとクッキーや菓子パン、ピザ作りを体験。子どもたちはパン生地を伸ばすのに苦労しながらも、チョコペンを使って絵を描くなどパン作りを楽しんだ。また、イースト菌を使った実験では、勢いよく噴き出るイースト菌のはいった水にびっくりするもパンが膨らむ原理について学んだ。

 向川さんは「久しぶりに開催できて地域の子どもたちとパンを通して触れ合えて、楽しい教室になりました」と話した。

傾聴・音訳ボラを養成 講座参加者を募集

 おだわら総合医療福祉会館(小田原市久野115の2)で福祉関係のボランティア養成講座が行われる。

傾聴ボランティア養成講座

 傾聴ボランティア「ミミの会」と小田原市社会福祉協議会共催。一人暮らしや施設入居者などが心穏やかに過ごすための傾聴の方法を学ぶ。講座履修後に、施設などで活動を行う予定。

 10月3日、10日、17日、24日、31日、11月7日の各木曜日全6回で、午後1時30分から3時30分まで。参加無料で、先着20人。

録音ボランティア養成基礎講座

 同協議会と小田原録音奉仕会共催。目の不自由な人向けに、小田原市の刊行物などを音訳してCDを製作するボランティアを養成する。

 10月15日、22日、29日、11月5日、12日、19日の各火曜日で全6回。午後1時30分から3時30分まで、対象は65歳位までの人で、活動に関心のある人20人。テキスト代として1500円。

 どちらの講座も問い合わせ、申し込みは同協議会【電話】0465・35・4000。

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工場内のB全判機を見学する様子

文化堂印刷 工場をぐるっと見学 地域住民30人が参加

 神奈川県内で最大規模の印刷工場を持つ文化堂印刷(株)(本社/小田原市)が8月24日、南足柄市の湘南工場で「印刷工場見学会」を実施した。

 同社は枚葉印刷機、オフセット輪転機、オンデマンド機を完備する総合印刷会社。「地域の方々に印刷の仕事を知ってもらおう」と創業75周年を記念して工場見学会が企画された。

 見学会には、親子連れなど地域住民30人が参加。まず同社公式キャラクター・文化堂院(ぶんかどういん)小輝(さき)による動画映像で印刷の仕組みなどを学んだあと、同社社員の案内で工場内をめぐった。

 湘南工場には日本に20台あまりしかないB全判機が5台設備されており、参加者は巨大な輪転機を間近で見て、「すごい迫力と音」と驚いていた。また、裁断の様子や巻紙の倉庫のほか、データ制作の現場なども見学。印刷の裏側を楽しんでいた。

 ひ孫と参加した女性は「いろいろな大型の機械に子どもも前のめり。夏休みの思い出になった」と感想を話していた。同社の担当者は「一般に向けては初めての企画。印刷の仕事に興味を持ってもらえる機会になれば。今後も実施していきたい」と語った。

呼び掛けを行ったメンバーら

小田原LC 「猛暑での協力に感謝」 献血など呼び掛け

 小田原ライオンズクラブ(押田吉真会長)が8月12日、小田原市中里のダイナシティ・イーストで「献血・献眼・献腎推進街頭キャンペーン」を実施した。

 お盆期間中となったこの日、メンバーは来店者らに呼び掛けを行い、応じた43人から基準を満たした39人が献血に協力。ほか3人が角膜提供の登録を行った。

 押田会長は「連日続いた猛暑にもかかわらず、多くの方からご協力いただき、誠にありがとうございました。これからも皆さまのご協力をお願いします」と感謝の言葉を述べた。

全国大会と関東大会に出場した生徒と栁下教育長(中央)

小田原市中学生 スポーツの活躍を報告 全国・関東出場で

 全国中学校体育大会と関東中学校体育大会に出場した小田原市内の生徒が8月28日、市役所を訪れ栁下正祐教育長に結果を報告した。

 当日は陸上、卓球、水泳、体操競技、バドミントンで大会に出場した生徒13人が訪問。一人ひとりが結果の報告や、出場した感想、今後の目標などを話した。

 陸上競技の女子800mで関東大会と全国大会に出場した山下想和さん(城山中3年)は、「目標としていた関東大会での入賞や全国大会にも出場ができ、最後の夏に充実した陸上生活を送ることができた」と話した。それぞれの報告を受けた栁下教育長は、「指導者や保護者、そしてそれぞれがやっているスポーツに感謝する気持ちを忘れないでほしい」と生徒に伝えた。

 大会出場者は以下の通り(順不同・敬称略)。

 【全国・関東】陸上共通女子800m/山下想和(城山中3年)、【全国・関東】卓球男子個人/高岩睦生(鴨宮中3年)、【関東】水泳女子200m・400m個人メドレー/黒津りしあ(鴨宮中2年)、【全国】水泳女子100m・200m自由形/山中知子(千代中2年)、【全国】水泳男子100m・200m背泳ぎ/亀山宏紳(千代中2年)、【関東】体操競技個人総合/井上和磨(泉中1年)、【関東】バドミントン女子ダブルス/高瀬可菜(橘中2年)・湯浅花奏(同2年)、【関東】バドミントン女子団体/川上杏(橘中3年)・北村奏渚(同3年)・高木綾乃(同3年)・尾崎かりな(同3年)・猪股美月(同3年)・矢澤里緒(同3年)・高瀬可菜(同2年)・湯浅花奏(同2年)

梅原さんが撮影した写真

能登の現実を伝える 湯河原の梅原さん写真展

 湯河原町在住の梅原雄蔵さんの写真展「能登半島の現実(いま)を撮る」が9月13日(金)まで湯河原社会福祉協議会1階ロビー(中央4の12の5)で開催されている。入場無料。

 震災被災地の復興支援に長年尽力している梅原さん。災害の記憶を風化させないよう、これまで東日本大震災の被災地から持ち帰ったヒマワリの配布や、現地の写真展示会などを開催してきた。今年1月1日に発生した能登半島地震の被災地にも足を運び、復興支援に携わっている。

 今回は梅原さんが能登の被災地で撮影した1000枚以上の写真の中から60点を展示。被災地の現実を克明に伝える。午前9時〜午後4時。土日休館。(問)同町社協【電話】0465・62・3700。

救急フェスタのチラシ

市消防本部 救急の日に合わせ啓発 8日にフェスタ

 小田原市消防本部が9月8日(日)、ダイナシティウエストの正面口広場で「救急フェスタ2024」を開催する。午前10時から午後3時まで。雨天・荒天時は中止。

 このイベントは、9月8日から14日までの救急医療週間と9日の救急の日に合わせ、啓発の一環で企画された。

 当日は救急車が展示されるほか、救急車に積載されている除細動器(AED)、心電図モニター、ストレッチャーの紹介がある。また、救急服の貸し出しも実施する。同本部救急課は「ご家族そろって救急服を着て、救急車の前で写真を撮ってもらえれば。また正しい救急車の使い方にご協力ください」と呼び掛けている。

オープンに向け、イベントの準備をする五十嵐さん(中央)とメンバーと子どもたち

南町で親子の居場所づくり 地域拠点譲り受け始動

 小田原市南町に子育て世代や地域の人が集う居場所「カフェわってらか」(五十嵐敦子代表)が10月にオープンする。今年3月まで十字町商店会が運営し、旧十字町地区に居住した著名人などの資料を展示する歴史資料館「十字町ヒストリア」があった場所だ。

 「わってらか」はコロナ禍で移住者が増えていた中、「地域の人と知り合いたい」「親子の居場所が少ない」という子育て世帯の思いから2021年に生まれた団体。母親ら5人が中心となり、ゲストハウスや寺、教会などの協力で親子の遊び場、ワークショップを実施してきた。

 代表の五十嵐さんも移住者のひとり。都内でまちづくりをサポートしてきた経験もあり、「話したい時にいつでも来られる、地域と親子がつながる拠点をつくりたい」と計画。空き家は市内に多くあるものの、条件が合わず場所探しに難航していた。十字町商店会とも交流を深めていく中で、「十字町ヒストリア」が閉鎖することを知った。「これまで地域に親しまれてきた場所。ここに居場所をつくれたら」とオーナーや商店会と話し合を進め、5月から賃貸借契約を結んだ。

 現在、オープンに向け準備は真っ只中。「できるかぎり自分たちの手で」と内装はDIYで進め、遊び場や雑貨販売、カフェ、情報コーナーの設置も予定している。五十嵐さんは「譲り受けた場。子どもと大人の関わりを育んでいきたい」と話している。進捗はインスタグラム「わってらか」などで発信する。

声優の読み聞かせ会 9月14日 中央図書館で

 「声優による絵本の読み聞かせ会」が9月14日(土)、小田原市立中央図書館(南鴨宮)で開催される。参加無料で時間は午後1時から45分間。同館と(株)CHINTAIの共催。

 アニメや映画で活躍している声優が登場する読み聞かせ会は、同館が募集したイベント提案企画の一つでCHINTAI社の社会貢献活動として行われる。

 当日はNHK Eテレのアニメ、忍たま乱太郎「日向墨男」役などの四宮豪さん、「おかあさんといっしょ」の人形劇ガラピコぷ〜「ムームー」役などを務める冨田泰代さんが参加予定。歌や遊びを交えた、楽しめるおはなし会となる。

 会場は同館1階こどもクラブ室で対象は未就学児から小学低学年。定員20人(申込先着順)。

 同館の窓口や電話で申し込み受け付け中。問い合わせは同館【電話】0465・49・7800。

外国人の弁論大会 小田原開催、観覧者を募集

 (一財)国際教育振興会が国内各都市で毎年開催してきた「外国人による日本語弁論大会」が小田原三の丸ホールで10月19日(土)に開催される。現在、観覧者の募集が行われている。

 同大会は1960年から行われ、今回が63回目。他の国の考えや文化に触れることで、国や小田原を見つめなおす機会や国際交流の活性化を実施される。今回は予選を通過した10人ほどがスピーチで登壇するほか、開催地アトラクションなども行われる。

 応募は小田原市HPにある申込フォーム、メールなどで受け付けている(9月30日(月)必着)。

 詳細など問い合わせは市文化政策課【電話】0465・33・1703。

「寺井尚子カルテットスペシャル・ジャズライヴ」のポスター

藤沢市出身・寺井尚子さん 「即興演奏を楽しんで」 小田原三の丸ホールでジャズ

 小田原三の丸ホールで「寺井尚子カルテットスペシャル・ジャズライヴ」が9月14日(土)に開催される。午後4時開演。

 藤沢市出身の寺井さんは、バイオリンのジャズ奏者として国内外で活躍する第一人者。寺井さんは「海が好きなのは、根底に藤沢への思いがあるから。小田原は干物を取り寄せたり、ういろうをお守りのように使用したり、大変身近にも感じる場所。生で味わうジャズの醍醐味”アドリブ=即興演奏”を、楽しんで欲しい」と話している。

 全席指定一般4500円ほか。三の丸ホール窓口・WEBなどで販売中。問い合わせは同ホール【電話】0465・20・4152。

緑化・育樹 コンクール、標語募集  一般の部 9月10日まで

 公益財団法人かながわトラストみどり財団では、2024年度緑化運動・育樹運動コンクールの標語を募集している。

 募集は一般の部で、対象は「樹木を植える・森林を育てる・守る大切さや未来への希望、人と緑の関わりを表現した、簡潔で語調の良いもの」。応募資格は神奈川県在住・在勤者で応募点数は1人1点。標語と氏名・職業・住所・電話番号を明記の上、はがきで同財団〒220-0073横浜市西区岡野2の12の20神奈川県横浜西合同庁舎内、同財団に郵送する。9月10日必着。

 提出作品については、10月下旬に入選者に通知する。入選作品のうち最優秀賞には知事賞を、他の入選作品には理事長賞が贈られる(佳作除く)。入選者・入選作品はホームページに掲載される。なお、作品は返却されず、著作権は同財団に帰属する。問い合わせは、同財団【電話】045・412・2255へ。

9〜11月号の表紙

神奈川県 文化芸術の情報冊子を発行 特集は「かながわ県民文化祭」

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の9月〜11月号をこのほど発行した=写真。

 文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号では、9月から県内各地で行われる「かながわ県民文化祭2024」を特集。県、各市町村で開催される主なプログラムを紹介している。また、アンケートに答えてチケットやカレンダーが当たるプレゼント企画も実施している。

 冊子はA4判で、オールカラー32ページ。県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

映画「星に語りて」

入場無料 プレセミナー上映会「星に語りて」 UMECOとマロニエで

  障害のある子の「親なきあと」相談室小田原によるプレセミナー上映会「星に語りて」が9月16日(月)から23日(月)にかけて、UMECOとマロニエで開催される。

 同映画は、東日本大震災を背景に災害で被災した障害者と支援者たちの活動を実話をもとに描いたヒューマンドラマ。11月3日(日)にUMECOで開催するセミナー「気候変動はこの先どうなる〜そして、災害から大切な人を守るためには?〜」のプレ企画として実施される。

 プレセミナー上映会は【1】9月16日(月)午前10時30分〜(UMECO)、【2】9月20日(金)午前9時30分〜、【3】9月22日(日)午後1時30分〜、【4】9月23日(月)午後1時30分〜(【2】【3】【4】はマロニエ)。各回2時間。入場無料。申込不要。(問)「親なきあと」相談室小田原【電話】0465・46・6800。

スポレクのチラシ

家族や仲間とスポレクへ 9月8日、小田原アリーナ

 小田原市体育協会が主催する「おだわらスポーツ&レクリエーションフェスティバル」が9月8日(日)、小田原アリーナで開催される。午前9時から午後3時。入場無料。

 当日はキックターゲット、ボッチャ、モルックなどのスポーツ体験のほか、ダブルダッチやラートの公開競技も行われる。また、テーマパークチケットやゲーム機などが当たる豪華賞品の抽選会も実施する。問い合わせは同協会【電話】0465・38・3310(平日午前8時30分から午後5時)。

セミナーのチラシ

ゆりゆりルーム 不登校支援のセミナー開催 9月8日、UMECOで

 小田原市栄町に9月4日(水)開所予定の「不登校の子の居場所ゆりゆりルーム」(香川千代美主宰)が8日(日)、不登校支援やボランティアに携わることのできる人を対象におだわら市民交流センターUMECOでセミナーを開催する。元神奈川県発達障害支援センターケースワーカーの吉澤宏次さんが「不登校状態の子どもの心理と保護者の不安」について話す。午前9時30分〜11時30分。参加無料。要事前申込み。申込み、問い合わせは同所✉yuriyuriroom55@gmail.com。

貯金箱を製作する児童

お金とSDGsを学ぶ  放課後児童クラブで初開催

 町田小学校区放課後児童クラブで8月21日、「お金とSDGsについて考えよう!」が行われ、同クラブを利用する児童約30人が参加した。

 このイベントは子どもへの金融・SDGs教育が目的。同クラブなどの子育て支援施設を運営する(株)明日葉と、さがみ信用金庫が連携して初めて企画された。

 当日は「学ぶ」「体験」をテーマに実施。同金庫の職員がお金の歴史や同金庫が取り組むフードドライブ活動、地域清掃などのSDGs活動を紹介。また貯金箱作りも行われた。児童は「お金のことがよく分かった。おこづかいも大切に使いたい」と話した。

今年は城山で3試合が行われる

大学ラグビー秋の公式戦 小田原 秋の陣 明治大ら強豪 城山に

 9月7日に開幕する関東大学ラグビーの公式戦が今秋も小田原市城山陸上競技場で試合が組まれている。

 例年、地元大学や伝統大学のカードが組まれている城山競技場。今年は9月8日(日)が「関東学院大―東海大」、9月28日(土)「日本体育大―明治大」、9月29日(日)「東海大―日本大」の3試合。神奈川県に拠点を置く関東学院大と東海大が激突するほか、28日には伝統の紫紺ジャージー、明治大学が日体大と対戦する。試合開始時間は8日が午後3時、28、29日が午後2時となっている。

 観戦は自由席が前売2千円(当日3千円)、立ち見エリア/一般が前売1500円(当日2500円)、立ち見エリア/高校・学生が前売800円(当日1500円)。車椅子エリアは同伴者1人無料で前売2千円(当日3千円)、中学生以下は立ち見エリア無料。当日券は残席がある場合に競技場で販売する。チケットはチケットぴあ、チケットラグビーのHPで販売中。詳細は関東ラグビーフットボール協会のHP等で確認を。