大和版【9月6日(金)号】
ポスターを手に投票を呼びかける大和商工会議所の金子さん

行ってみたいお店大賞 SNS投稿で賞品も フォトコンテスト初開催

 大和市内の店舗がその魅力や特徴をPRし、市民らの投票で大賞店を決める「やまと街中行ってみたいお店大賞2024」(主催/同実行委員会・大和商工会議所)の投票受付が、9月1日にスタートした。今回は、エントリー店舗で撮影した写真をSNSで投稿し、最優秀作品を決める「フォトコンテスト」も初めて行われる。

 行ってみたいお店大賞は、2020年に始まり5回目。居酒屋や惣菜店、カフェ、美容室、ネイルサロンなどさまざまで、「飲食業部門」に9店、「小売・サービス業部門」に 11店がエントリーした。

 各店がSNSやホームページなどを通じて店の魅力を発信し、「有権者」である市民らが「行ってみたい」と思う店舗に投票。最多得票の獲得した店舗が「大賞受賞店」として表彰される。

 今年は、大和商工会議所の創立30周年を記念して「フォトコンテスト」が初めて同時開催される。今までは店側が情報発信するのみだったが、今回は、実際に店を訪れた人たちにもSNSで発信してもらうことで、その魅力や特徴をより多くの人に知ってもらい、市内の店舗を盛り上げたい考えだ。

 フォトコンテストは、エントリーした店舗で実際に撮影し「インスタグラム」で投稿した写真が対象となる。「最優秀賞」に選ばれた人には「クオカードペイ」3千円分が贈呈される。

 お店大賞を担当する大和商工会議所の金子郁弥さんは、「投票する方にもお店の魅力を発信してもらう初の試み。ぜひ多くのお店に足を運んでもらい多くの写真を投稿してもらえたら」と話す。

 投票は、同会議所(大和市中央5の1の4)で投票用紙で行うほか、ファックス(【FAX】046・264・0391)、公式HP(『行ってみたいお店大賞』で検索)でも投票できる。フェイスブックやインスタグラム、スレッズでの「いいね」も1票となる。

 前回は、飲食業部門で「炭火・七輪 ホルモン焼 珍満」(南林間)、小売・サービス業部門で「雷神堂 大和店」(深見西)が大賞に輝いた。過去最多となる2260票が集まった。投票は11月30日まで。

 (問)同会議所【電話】046・263・9112。

笑顔をみせる選手たち

大和市消防 「障害突破」で全国2位 15年ぶり、上位入賞

 消防救助活動の技術を競う「第52回全国消防救助技術大会」が8月23日に千葉県市原市の千葉県消防学校などで開催され、「障害突破」の種目で大和市消防本部チームが2位に入賞した。同市消防によると、同種目での全国大会出場は7年ぶり13回目で、上位入賞は15年ぶりという。

 大和市チームが2位に入った「障害突破」は、5人が連携して「乗り越える」「登る」「渡る」「降りる」「濃煙を通過する」の基本動作で5つの障害を突破し、その技術とスピードを競う種目。安全と正確さが減点方式で審査され、ミスなく早く突破したチームが上位に入る。

 全国大会には、地方大会を勝ち抜いた22チームが出場し、大和市チームは今年7月に26チームが出場した関東大会で、全国出場枠としては最下位の8位に入り神奈川県勢で唯一、全国の切符を手にした。関東大会と同様に消防副士長の樗沢和人さん(30)、山手和樹さん(28)、高野龍之介さん(28)、柴田爽生さん(27)、消防士の佐々木翔慎さん(26)の5人が出場した。

関東から躍進 

 大会本番ではスピードを落とすことなく全員が減点なしの満点でコースを走破。3位の千葉市消防局に1・2秒差をつける90・8秒で2位に入賞した。1位の成田市とは0・4秒差、関東大会からは5・2秒タイムを縮めた。

 チームリーダーを務めた樗沢さんは、「関東でレベルの高さを感じた。減点を恐れずにスピードを出すことを意識して競技に挑んだ。目標は日本一だったがミスなく2位に入れてよかった。市民の皆さんが『安心して暮らせる』と思えるきっかけになってくれれば」と話した。

 5人は8月30日に市役所を訪れ、古谷田力市長に結果を報告した。

第64回湘南梨品評会で「優等賞」を受賞した 山下 真一さん 福田在住 90歳

梨とともに、これからも

 ○…枝の剪定や株付、そして収穫。毎日のように梨畑に足を運び、春に白い花を愛で、たわわに実る夏の果実を収穫して70年が経った。丹精込めて育てた湘南梨が今夏、大和や海老名、綾瀬、寒川の生産者59人が出品した品評会で最高賞の優等賞(綾瀬市長賞)を受賞した。90歳での受賞に、「最近は若い世代の人たちが良い梨を出品していて、入賞から遠ざかっていた。今回の受賞は嬉しい」と目じりを下げた。

 ○…福田で300年続く農家の長男として生まれた。子どものころは学校が終われば、家で農作業を手伝った。「農家の子どもは家業を手伝うのが当たり前の時代だった」。中学を出て、将来を見据え農業高校へ進学した。実家で梨づくりを始めたのは1949年ごろだったと記憶している。市内の農家が40人ほどで取り組んだことがきっかけだった。栽培を始めたものの、収穫までに5年を費やした。「機械もなく、すべてが手作業で大変だった」と当時を振り返る。

 ○…現在は長女家族と寝食をともにする。長年連れ添った妻に昨年2月、先立たれた。「家庭も仕事も、妻が本当によく頑張ってくれた」と感謝の日々を過ごす。収穫時期には、猛暑のなか、ひ孫が農作業を手伝いに来る。それが楽しみ。「自分が育てた梨を楽しそうに収穫してくれて、食べてくれるのが嬉しい」と目を細める。

 ○…5年前に大病を患い、半年ほどの入院生活を余儀なくされた。起き上がることもままならず、「梨づくりもここまで」と、諦めかけた。それでも「家族や周囲の人のおかげ」でつらいリハビリや通院を乗り越え、農作業を再開させた。「5年先を見据えて枝を育てている。体が動く限り梨を作り続けたい」と、生涯現役を誓う。

子どもたちにラーメン提供 予約受付中

 豚骨ラーメンの有名店で知られる「一風堂」が9月14日(土)、「みんなのスペースわにわに」(桜森3の4の13桜森スクエア3)でラーメン200食を無料で提供する。午前11時30分〜2時。

 会場となる「わにわに」では、「こども食堂」が定期的に開かれていることから、一風堂を運営する「(株)力の源ホールディングス」が地域貢献活動として訪問することが決まった。

 幼児〜高校生が対象。親子の参加も可。

 予約、問い合わせは、みんなのスペースわにわに【電話】046・204・7608。

保健福祉センターに設置された避難場所=提供

台風10号 総雨量は「過去最大級」 人的・住居被害なし

 日本列島各地に猛威をふるった台風10号は、大和市内にも記録的な大雨をもたらした。

 市危機管理課によると、8月29日正午〜9月1日の総雨量は355・5ミリにのぼった。市内で約700人が避難した2019年の台風19号の総雨量が306ミリだったことから、同課の担当者は「過去最大級と言えるのでは」と話す。

 1時間あたりの最大雨量は19年の台風19号は35ミリだったが、今回は同30日午前9〜10時に47・5ミリを記録した。

 最大瞬間風速は同31日午前5時1分に16・1メートルを記録。今回の台風による人的・住居被害はなかったものの、泉の森で約10mの倒木が1件確認された。

 市は気象庁の土砂災害警戒情報を受け、同30日午前6時50分に避難指示を発令。保健福祉センター(鶴間)と大和ゆとりの森仲良しプラザ(福田)に避難場所を設置。7世帯19人が避難した。

まちゼミ開催中 9月30日まで、全38講座

 大和商工会議所(本田誠一会頭)主催の第19回「やまと得する街のゼミナール」が9月30日(月)まで開催されている。

 まちゼミは、地域の事業者や商店主が講師となり、知識や技術を解説する少人数のミニ講座。今回は全38講座があり、つるカフェ食堂の「簡単!みそまる作り」など9講座が新たに加わった。

 予約制。受講無料(材料費が必要な講座もあり)。参加店はHP(検索・大和まちゼミ)で紹介されている。(問)大和商工会議所【電話】046・263・9112。

集え市民ダンサー 10月4日まで募集

 やまとみらいは、12月8日(日)にシリウスメインホールで開催される「SiRiUS DANCE STAGE」の出演者を10月4日(金)の午後6時まで募集している。

 「出演する側も鑑賞する側も市民が主役」をテーマに、市民ダンサーがステージを盛り上げるイベント。

 ヒップホップやジャズダンス、キッズダンス,

チアダンスなど、さまざまなジャンルを募集する。大和市在住、在勤、在学者が代表、もしくは市内を活動拠点とする個人、チーム、団体が対象。個人やチームで出演する一般部門とダンススクールや教室など複数グループで出演する団体部門の2部門で5〜10組ほど。参加無料。

 出演希望者はホームページの専用フォームから申し込み。主催者は「プロのスタッフがサポートします。ステージを盛り上げる市民ダンサーの応募をお待ちしています」と話している。

(問)【電話】046・263・3806

3人分約1カ月 この1セットで安心 備えてますか?トイレ 自治体の備蓄分では不足も

 帰省中に被災した能登半島地震で、本紙記者が「盲点だった」と振り返るのが「トイレの備え」。地域で断水が復旧しても、家庭の水道管が破損している場合は自宅のトイレが使用できない。工事が集中し、記者は1カ月以上待った。

 避難所のトイレは高齢者や子どもには不便で、衛生面にも不安が。「自宅でいつでも安心して排泄ができる」大切さが身に染みた。簡易トイレの手作りもできるが、臭いや耐久性、手間などを考えると専門品が安心だ。

 タウンニュース社では「非常用トイレセット」を取り扱っている。たたんで収納し組み立て簡単、耐荷重500kgの段ボールトイレと、防臭袋・凝固剤がセットに。360回分・トイレ3個セットを、読者特別価格税込5万1700円。問い合わせは左記へ。

自費出版の一例

先着5人限定 自費出版無料相談会を開催 ベテランスタッフが応えます

 タウンニュース営業推進部は9月28日(土)午前10時より「自費出版・無料相談会」を相模原市南区相模大野7の6の4(相模大野駅東口より徒歩2分/相模大野駅前郵便局隣り)で行う。完全予約制の個別相談。

 「自分史の原稿を書き溜めているんだけど、どのように本にするのかわからない」「費用はどれぐらいかかるの」「依頼してから完成までにどれぐらい時間がかかる」「ISBNって何?」「流通についても教えて」など、自費出版に関わる悩みに、タウンニュースのベテランスタッフが応える。時間は一人30分程度。

 相談会では、自分史や家族史、写真集、句集など、多くの事例をもとに出版の制作過程を説明。【1】原稿本文の作成【2】本の仕様(ハードまたはソフトカバー、サイズなど)を決める【3】表紙のデザインを決める【4】スケジュールの確認【5】入稿【6】校正【7】校了〜印刷【8】納品、と出版まで8から10ほどの工程や3カ月目安のスケジュール、注意すべき点なども紹介する。

 希望者は9月25日(水)までに、タウンニュース営業推進部【電話】045・913・4141へ申し込み。先着5人。受付は月曜〜金曜、午前9時から午後6時。

絵画大賞締切迫る 9月15日必着

 第16回「やまと子ども絵画大賞」(主催/(株)ジェイコム湘南・神奈川 かながわセントラル局・ギャラリーおがわ)では現在、作品を募集している。9月15日(日)必着。

 大和市在住・在学の小中学生が対象。4つ切りサイズ(38×54cm)の画用紙(縦・横は自由)で水彩絵の具・色鉛筆・クレヨン・版画による作品。一人1点まで。著作権・肖像権など第三者の権利を侵害しない、未発表の作品に限る。

 入賞発表は10月下旬、表彰式は11月24日(日)、シリウスで予定。

 郵送または持参で応募を。宛先は、〒242―0014大和市上和田1777ギャラリーおがわ「第16回やまと子ども絵画大賞」係。

 問い合わせはギャラリーおがわ【電話】046・267・8085。

点検を行う選手

安全運転技術競う 選抜30人が参加

 大和警察署管内安全運転管理者会(大高昭三会長)が8月26日、大和自動車学校を会場に「自動車安全運転競技大会」を開催した。

 交通事故防止の一環で実施されたもので、競技を通じて企業や団体職員の安全運転の意識高揚を図ることが狙い。今回で51回目。事前に同会に加入する事業所250社、2020人が学科テストに臨み、その中から選抜された30人が出場した。

 競技は日常点検、運転技能、学科の3部門で行われ、実技テストの判定は大和自動車学校の検定員が当たった。

 点検では選手たちは大きな声を上げて、ブレーキやライト、タイヤの空気圧などをチェック。車の走行では真剣な面持ちでハンドルを操作した。大高会長は「大会を通じて安全運転技術を高めてもらい、安全意識を今まで以上に持ってもらえたら」と話した。

 総合順位は次の通り。(敬称略)1位/緑川祐輔(大和市役所)、2位/鈴木優一(同)、3位/山口健太(大和市消防本部)

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

シリウスで映画上映会 整理券を配布中

 第100回目となる「市立図書館映画上映会」(主催/やまとみらい)が9月12日(木)、シリウス1階のサブホールで開かれる。午後1時30分〜。現在、シリウス4階カウンターで入場整理券を配布している。

 この上映会はシリウス開館当初から続く人気のイベント。100回目となる今回は、会場をサブホールに移し、より映画館に近い環境で鑑賞が楽しめる。

 上映作品は、米アカデミー賞3部門に輝いた「ベンジャミン・バトン〜数奇な人生〜」(2009年)。ブラッドピット主演の感動作だ。

 鑑賞は無料。定員は200人。入場整理券は一人3枚まで。なくなり次第終了。

 問い合わせは市立図書館【電話】046・263・0211。

<PR>
記者が徹底取材!訴求効果の高いWebタイアップ広告出せます
記者が徹底取材!訴求効果の高いWebタイアップ広告出せます
  Webタイアップ広告のご案内Web版タウンニュースに記事広告を掲載できます。ドメイン評価の高いWeb版タウンニュースに掲載することでSEOが有利に働き、より... (続きを読む)

徒然想 連載318 花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

 今月は、小利(しょうり)を捨てて大利(だいり)に至れ、です。

 出典は、江戸代、鈴木正三(しょうさん)、『盲安杖(もうあんじょう)』より。

 意は、利己的な小さい利益を捨てて、世の人々すべてを救うような大きな利益に向かって努力することが自分を大切にすることになる、ということです。

 『盲安杖』は、正三の出家の前年に執筆されました。

 人間は誰しも自分の身が可愛くないものはない。人は様々な行いをして日々を過ごすが、それは全てわが身の為。その中で自分だけの事でなく、広く人々の為に何を求めるかを模索した一人が正三です。彼が出家し、修行に勤めたのはこの為で、自分自身を思うことは同じでも、徳の見方が違うのです。

 正三は説く。「いたれる人は誠の為に身命をなげうって、名利に留まらず。己を捨てて大利に至る。愚人は利欲の為に一命を惜しまずして、一生の間、心を悩まし身を苦しめて貪れども、一人として此のおもひみてるはなし」と。

 目先の欲に目が眩み、本当に大切な事、物がみえないのが私達の日常ですが、欲を満たして幸せを得ることはできないのです。

 今、正三のことばに真摯に耳を傾けたい。

桃蹊庵主 合掌