保土ケ谷区版【10月3日(木)号】
保土ケ谷区の鳥「カルガモ」、区長の木「ハナモモ」、区の花「すみれ」、宿場町を取り入れた5作品

保土ケ谷区公式キャラ 5作品が決選投票へ 応募最多数が原案に採用

 保土ケ谷区は区制100周年事業実行委員会と協同し、2027年に迎える区制100周年を記念した区公式マスコットキャラクターの制定に向けて取り組んでいる。選考された5作品の投票を10月末まで受け付ける。

 6月末から9月上旬にかけて区の鳥「カルガモ」、区の木「ハナモモ」、区の花「すみれ」、宿場町などを取り入れた作品をテーマに募集をし、デザイン案は362点が集まり、審査によって5作品が選考された。区は、10月31日(木)(午後5時必着)までの投票を受け付けている。対象者は保土ケ谷区在住・在学・在勤者で1人1票の投票が可能。期間中、最も多くの投票数を集めた作品がマスコットキャラクターの原案として採用される。

 A案は、カルガモの精。保土ケ谷のじゃがいもや、西谷ネギ、すみれを身につけている。B案は、カルガモと保土ケ谷のじゃがいもが合体している作品。C案は頭にすみれを乗せた明るく元気なカルガモをイメージしたキャラクター。D案はカルガモが宿場町だった歴史をイメージした角笠と保土ケ谷区のマークとすみれの模様が入った羽織を着ている。E案は、ハナモモの頭飾り、すみれをモチーフにしたサングラスを身につけているカルガモ。保土ケ谷区のじゃがいもが入ったバッグを持っている。

 なお、投票者の中から抽選で20人に公式マスコットグッズがプレゼントされる。

 市の電子申請システム、郵送(〒240―0001保土ケ谷区川辺町2の9保土ケ谷区区政推進課宛)のほか、区役所窓口、区民まつりの会場でも投票が可能。郵送と窓口の場合は【1】住所【2】氏名【3】投票する作品【4】区外の人は学校名などの所属先を明記し投票する。

横浜市 65歳のがん検診無料化 退職での受診離れ防止へ

 横浜市はこのほど、65歳の市民のがん検診を無料化した。同年代を境に受診率が下がっていることが背景。市は退職などで会社での受診機会がなくなることが原因の一つと分析し、無料化を機に「がん検診を習慣づけてもらいたい」と話す。

 がんは年齢を重ねるごとに罹患リスクが高まるとされ、日本でも高齢化に伴いがん全般の罹患者数が増えている。早期発見・治療が基本対策となるが、そのために重要となるのが検診だ。

 横浜市ではこれまで70歳以上を対象にがん検診の無料化を実施していた。しかし2022年国民生活基礎調査では、横浜市民の胃がん検診の受診率(男性)は50〜64歳は58%を超えるが、65〜69歳で52・3%と約6ポイント減と大きく受診率が落ち込む。70歳以上は半数以下となっており、リスクが高まる高年齢層ほど受診率が下がる傾向となっている。

約4万人が対象

 横浜市では、勤務先の会社などで検診を受けていた層が、定年退職を機に会社での受診の機会がなくなることも影響していると分析。そこで、前期高齢者に入るタイミングで定年の場合が多い65歳(4月1日時点。該当年度に66歳になる人)を対象に無料化を実施する。対象は、胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がん・前立腺がん(大腸がんは19年から40歳以上が無料)の検診。対象となる約4万人には、9月26日から順次、指定医療機関で使える「無料クーポン券」が発送されている。有効期限は25年3月31日。

 厚生労働省では、受診率60%以上を目標とするが、横浜市の受診率(胃がん)は50・2%(22年)。市の担当者は、「がんのリスクが高まる年代でもあり、勤務先を退職する年代でもある65歳を無料化し受診を促進することで、定期的にがん検診を受ける習慣をもっていただきたい」と話し、「まずは6割を目標に、数字を上げていきたい」と話す。無料化は次年度以降も実施予定。

神奈川県高校新人陸上大会に出場し、男子5千m競歩の大会記録を10年ぶりに更新した 及川 集雅さん 保土ケ谷高校2年 17歳

実直な努力で高み目指す

 ○…県高校新人陸上大会の5千m競歩に出場。大会記録を42秒塗り替える20分49秒23のタイムで優勝し、保土ケ谷高校の男子総合3位に貢献した。高校から競歩を始め、まだまだ伸びしろ十分。「大会に出場するからには常に優勝を目指したい」と語り、向上心を持ち競技と向き合う。

 ○…小学6年の時、学校代表として地域の陸上大会に出場し、走るというやりがいを実感。中学で陸上競技部に入部し、短・中距離に取り組んだ。だが、3年生で記録が伸び悩むと、受験勉強によるストレスも重なり練習に身が入らなくなった。「中学で陸上を引退する」という後ろ向きな気持ちを切り替えるきっかけをくれたのは、保土ケ谷高校への進学を勧めた両親と同校陸上競技部の顧問・竹内俊樹教諭。高校入学前の体験入部に参加し、竹内教諭から「腰の動きが柔らかいので競歩に向いている」と声を掛けられたことで、競技を続ける決心をした。「今の自分があるのは家族や先生のおかげ」と感謝の言葉を述べる。

 ○…普段から競歩の記録を伸ばすための生活を心掛ける。かかとから着地する競歩の動きを体に叩き込むため、日常の歩行でも実践。昼食はコンビニ弁当などを控えて栄養バランスの取れた母親の弁当を頬張り、温冷交代浴で体の疲労を取り除く。「上を目指すためには、日常生活から気を引き締めなければ」とストイックに取り組む。

 ○…小児ぜんそくを患い、幼少期は運動をかなり制限されたという。陸上競技と出合い、少しずつ運動に慣れていった実体験を踏まえ、「体が弱いからといって、スポーツを諦めるのはもったいない。自分の体に相談しながら、無理のない範囲で好きなスポーツを楽しんでほしい」と子どもたちにエールを送る。

1グループ貸切で、ゆったり過ごせるテーブルとイスを配置。最大10人まで利用できる

快適な空間で競馬を楽しもう ウインズ横浜 プライベートエリアに1日1組限定招待

 ウインズ横浜内に期間限定でオープンしている「プライベートエリア」に、1日限定1組を招待する。現在、11月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)、30日(土)、全9日間の応募を受け付け中。

 最大10人が使える広々としたプライベート空間で、レース実況とオッズ用モニター完備、エリア内には馬券が買える「UMACA(ウマカ)」購入機も。飲食(アルコール可)の持ち込みも自由なので、グループみんなでワイワイ楽しめる。



さらに特典も

 参加者には、館内のフードコーナーや売店で利用できる食事券(1人各1000円分)、JRAオリジナルグッズがプレゼントされる。

 エリア内には冷蔵庫や電子レンジ、ポットも完備。競馬専門紙、スポーツ紙も数部用意されており、至れり尽くせりの内容だ。 

 利用は午前9時30分から午後4時45分頃まで可。応募条件は、4人以上(10人まで)のグループで参加者が全員20歳以上(2024年9月1日時点)。応募フォームはサイト(https://rarea.events/event/203639)へ。希望者多数の場合は抽選。10月20日(日)締切。

県大会で華麗な演技を見せる同校バトン部(提供写真)

横浜清風高 バトン部が県大会3位 昨年の順位上回り関東へ

 横浜清風高校=岩井町=のバトントワーリング部が9月22日、横浜武道館で開催された「第43回バトントワーリング神奈川県大会」(高等学校の部)で3位となった。

 高等学校の部には9チームが出場。同校はミュージカル「クレイジーフォーユー」の名曲「アイ・ガット・リズム」に合わせて演技した。3分半の演技では、2人1組になりバトンを交換する技「チェンジ」などを披露。100点満点中85点の高得点で3位となり、昨年の5位から順位を上げて関東大会出場を決めた。

 10月19日(土)に千葉県で開催される関東大会。9人の部員たちは、県大会で披露しなかった大技の練習に取り組む。関東大会で好成績を収めると、2年連続の全国大会出場となる。副部長の堀江菜月さんは(2年)は「プレッシャーを感じるが周囲の応援を背に実力を発揮したい」と意気込み、山本心温さん(同)は「県大会はドロップ(バトンを落とすミス)が多かった。関東大会では納得のいく演技をしたい」と力強く話した。

合唱を披露する合唱団メンバー

上菅田で敬老祝賀会 「新たな道進んでほしい」 合唱団が式典に花

 上菅田自治会(松野正敬会長)の敬老祝賀会が9月22日、上菅田笹の丘小学校の体育館で実施され約160人が参加した。

 式典前にオープニングを飾ったのは、ほどがや区の歌合唱団(村山猛団長)のメンバー。同合唱団は、保土ケ谷区制80周年の時に制定された「ほどがや区の歌『わがまち、保土ヶ谷』」を歌い継ぐ活動を続けており、数十人規模の合唱団として活動しにくい演奏環境や地域には小規模の「おでかけ合唱隊」として出向き「わがまち、保土ヶ谷」の合唱披露や指導を行っている。今回は25人が会場を訪れ、同団で指揮者を務める岡島由紀子さんによる合唱指導が行われた。後半では『夏の思い出』『みかんの花咲く丘』『学生時代』などの曲を会場全体で合唱した。

 式典であいさつに立った松野会長は「年を重ねるということは決して寂しいことではない。みなさんのこれまでの経験や知識を生かしながら、新しい道を進んでいただきたい」と参加者に言葉を送った。また、米寿と白寿を迎える参加者に長寿慶祝金が贈呈されたほか、懇親会では囃子太鼓(上菅田はやし会)や新創作舞踊(吉野流社中)が会場を盛り上げた。

7月に行われた朝市

区役所前でほどがや朝市 25日 午前9時30分から

 保土ケ谷区役所前広場で10月25日(金)、保土ケ谷区産の新鮮野菜の直売「ほどがや朝市」が開催される。午前9時30分に販売開始。雨天中止。

 地産地消を推進する市民グループと地元農家が協力する同朝市。新鮮野菜が並ぶとあって、毎回人気を集めている。売り切れ次第終了となるので、購入希望者はマイバッグ持参で会場へ。

優勝を喜び合う佐々木さん(左)と小島さん

保土ケ谷高校陸上競技部 県新人で男子総合3位 3選手が優勝

 県立保土ケ谷高校が9月14日から22日にかけて三ツ沢公園陸上競技場で開催された神奈川県高校新人陸上大会で男子総合3位(173チーム中)となった。県立校が同大会で総合3位以内に入るのは、2012年の希望ケ丘高校以来。及川集雅さん(2年)=人物風土記で紹介=、佐々木健翔さん(同)、小島平さん(同)が各種目で優勝し、チームを牽引した。

5千m競歩で大会新

 及川さんは5千m競歩に出場。大会記録を10年ぶりに更新する20分49秒23を叩き出し、2位に1分以上の差をつけた。

 今年のインターハイの同種目で8位入賞。しかし、「周りの様子を気にし過ぎてリズムがつかめなかった」と振り返り、課題が残るレースとなった。県新人大会では先行逃げ切りを画策。2千m地点まで全力で歩いた影響で後半はやや失速したが、作戦通りとなった。

 佐々木さんは400mハードルで53秒39の自己ベストを記録。持ち味のスタートダッシュを見せて他を圧倒した。一定の間隔に並べられたミニハードルを一定のリズムで跳ぶ練習を繰り返し、正しいフォームを身に付けたことが奏功した。

 小島さんは砲丸投で14m39の自己ベストを記録。砲丸が手から離れるタイミングで押し出すという感覚を大切にしたという。「優勝はあくまでも通過点」と話し、今後の意気込みを語った。

活動に参加した関係者

交通安全協会 児童を事故から守る 警察署前で啓発活動

 保土ケ谷交通安全協会(板橋悟会長)は児童を交通事故から守ろうと、9月24日、運転手や歩行者に交通ルールの遵守を呼び掛けるキャンペーンを保土ケ谷警察署前で行った。

 これは秋の全国交通安全運動(9月21日〜9月30日)に合わせたもの。同協会の関係者のほか、有志の子どもから大人など約30人が参加した。参加者は交通量が多い同署前の国道16号の沿道に立ち、「学童多し スピード落とせ」というメッセージが書かれたのぼり旗などを掲示。信号待ちをする人々に直接声を掛け、事故防止対策について説明する場面も見られた。

 また、この日は川島町に練習拠点を構えるサッカーJ2の横浜FCや、市立峯小学校学援隊も近くで児童の通学を見守る活動を実施。同協会と合流し、交通安全を呼び掛けた。板橋会長は「交通事故は被害者だけでなく、加害者家族の心にも深い傷を与える。ながら運転など、事故を招く行為は絶対にしないでほしい」と力強く話した。

直近に死亡事故

 9月21日午前1時35分ごろ、保土ケ谷駅東口の円福寺前交差点で自動車と歩行者が衝突する交通事故が発生し、歩行者が死亡した。保土ケ谷署によると、現場の目撃者による証言から、歩行者の信号無視が事故発生の主な要因になったという。同署は「歩行者も交通ルールを守ってほしい」と呼び掛ける。

登壇した日暮院長

「認知症への理解を」 区、音楽などで啓発

 認知症への理解を深める啓発イベント「認知症をにんちしよう」が9月25日、保土ケ谷公会堂で行われた。

 これは保土ケ谷区が認知症に関する正しい知識と理解を持ち、地域で当事者やその家族をできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を養成する目的で企画。2部構成で開かれた。

 1部は、ほどがや脳神経外科クリニックの日暮雅一院長を講師に招いた講演を実施。認知症の種類のほか、年齢相応のもの忘れと認知症による記憶障害の違いなどについて学んだ。2部は認知症当事者も所属するバンド「ストロベリーパラダイス」が坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」などを演奏。アンコールではバンドメンバーが会場を練り歩き、観客と握手するなどして交流した。

放水を行う新人団員

消防団に7人入団 辞令交付式と訓練実施

 保土ケ谷消防団(久保田重雄団長)の新入団員辞令交付式と基礎研修が9月15日に保土ケ谷消防署で行われた。

 これは今年5月1日から9月1日付で入団した消防団員を対象としたもの。20代から50代までの7人が新たに入団し、4人が出席。久保田団長が一人ひとりに辞令書を手渡し、エールを送った。

 辞令交付式後に基礎研修を実施。新人団員は職責や心構えについて確認し、消防職員の指導の下、ロープと消火器具の取扱訓練、放水訓練に参加した。放水訓練ではホースを持ちながら重心を低くし、集中力を研ぎ澄ましていた。

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右から本田署長、北澤さん、同店オーナーの須田徹さん(保土ケ谷コンビニエンス防犯連絡会会長)

保土ケ谷警察署 詐欺未然防止に感謝状 川辺町のコンビニへ

 保土ケ谷警察署(本田悦二郎署長)は9月27日、架空料金請求詐欺を未然に防いだとしてセブンイレブン横浜川辺町店に対して感謝状を贈った。同店で8月16日と31日、パソコンがウイルスに感染したとしてマイクロソフト社のサポートセンターを装い架空の修理作業代などをだまし取ろうとする架空料金請求詐欺を北澤勇翔さんらが防いだ。

 北澤さんは「どちらの方もレジで用途が分からずに『カードを購入したい』と相談されたので、詐欺を疑った」と振り返る。本田署長は「被害を阻止していただいた当事者の方は、この事をご家族や周囲にお話しすると思う。少しでもみなさんの意識が高まればと思う」と話した。

神奈川県選挙管理委員会の衆議院議員小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数より試算

本紙が試算 「1票の格差」県内で1.5倍に 次期衆院選

 衆院選が現時点で実施された場合、神奈川県内の「1票の格差」は最大1・5倍となることがわかった。タウンニュース社が県選挙管理委員会の9月2日時点の衆議院議員小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数を基に試算した。

 解散・総選挙の時期に注目が集まるが、次の衆院選は全国的な「1票の格差」を是正する「10増10減」の新たな区割りとなり、神奈川県は2増の20区で実施される。

 「1票の格差」は、選挙区によって有権者の数が違うため、議員1人を選ぶ票の価値に差が生じる問題のこと。

 県内で最も登録者数が多いのは15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町)の45万3601人。最も少ないのは7区(横浜市港北区)の29万9595人で、「1票の格差」は最大で1・51倍となる。言い換えると県内では7区の1票が最も重いといえる。6区(保土ケ谷区、旭区)は37万8214人で1・119倍だった。

前回より格差拡大

 前回2021年の選挙で「1票の格差」を有権者数で試算したところ、旧15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町、二宮町)と旧4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)間で1・42倍だった。試算上、新区割りで県内格差は広がることになる。

【選挙人名簿登録者と有権者】「選挙人名簿登録者数」は、選挙人名簿に登録されているすべての人の数。この記事では国外に在住する「在外登録者数」も含めて試算した。「有権者数」は、選挙人名簿登録者のうち、投票当日にその選挙で実際に投票ができる人を抽出し、失権者、基準日以降の死亡者など投票できない人を除いた数。

ポーズを決める中村さん

区内在住 中村さん バトンで世界金メダル 「とにかく楽しんで」演技

 区内在住で相模女子大学高等部(相模原市)バトントワーリング部の中村雛子さん(2年)が、8月にスウェーデンで行われたIBTF世界フリースタイル&リズミックトワール選手権大会で金メダルを獲得した。中村さんが出場したバトンを1本使い2分間の演技を行うフリースタイルソロ女子ジュニアの部には15カ国31人が出場した。

 バトン経験者の母親の影響で7歳からバトンを始めた中村さん。同部の活動に加え、クラブチームのヨコハマリトルメジャレッツ(横浜市)に所属しており、日本代表選出後は約5カ月間、クラブチームで毎日約3時間の練習に励んだという。スウェーデンへ立つ日、同じ部活の仲間たちが空港へ見送りに来た。中村さんは「寄せ書きアルバムと応援のうちわを渡されたのが嬉しかった」と話す。

予選から1位

 日本代表は初めての経験であったため、「たくさんの憧れの選手の中に自分もいることで代表を実感した」と振り返る。とにかく楽しむことを考えて挑んだ世界大会の演技中に楽しみにしていたことは観客の応援。世界大会は日本とは違い、演技中にラッパやベルを鳴らして競技を盛り上げる。演技前、中村さんはプレッシャーがあったが、「順位を気にしてはいけない」と自分を奮い立たせた。

 予選も準決勝も1位で通過したが、決勝ではミスをしてしまい「だめかもしれない」と不安だった。しかし、モニターに表示された順位は1位。安堵と同時に驚きが込み上げた。

 世界1位になった際、多くのメッセージが寄せられた。印象に残るのは祖母への報告。「頑張ったね」と言葉を掛けられた。「メダルをかけてあげることができて良かった」と中村さんは話す。

 中村さんはバトンの魅力について、「技ができることに達成感があること」だという。今後は目の前にある大会を大切にしていきたいそうだ。

神部区長(左)と吉野会の演舞

文化芸術でふれあいの輪 公会堂で民謡舞踊大会

 「令和九年保土ケ谷区制百周年に向けて 第三十八回 ふれあいチャリティー民謡舞踊大会」が9月29日、保土ケ谷公会堂で開催され、約400人が来場した。保土ケ谷区ふれあい民謡舞踊協会主催、保土ケ谷区後援。

 同大会は、日々の暮らしの中で文化芸術を通じて区民が健康で明るく元気に心豊かな生活が送れる地域社会の実現を目指している。

 第一部の式典では、同協会の森敏明会長があいさつに立ち「保土ケ谷区で楽しく笑顔で安全に安心して、安定した生活が送れる時代であって欲しいと願っている。きょうはこうしてみなさんの元気な姿を見られてうれしく思う。大谷選手が本塁打数で大活躍をしているが、この会も50回を目指して頑張りたい」と展望を語った。

 続く第二部では、特別番組として神部浩保土ケ谷区長が「まつり」を歌い、ステージ上では吉野会による踊りが同時に披露する場面があった。歌い終えた神部区長は、「とても緊張したが素晴らしい踊りと一緒に舞台に上がれて心強かった。ご来場の皆さんのふれあいの輪が広がっていくことを願っている」と話した。

 第三部は民謡舞踊の活動を行う各会が、唄、踊り、フラダンスなど日頃の練習の成果を披露した。会場内では「待ってました」などの掛け声や拍手が舞台上の発表者に贈られていた。

 今回の同大会参加者の最年少は、初舞台が4歳だという吉野陽之輔さん(10)、最高齢は99歳の岩澤静枝さんだった。

現新、三つ巴の争いか 衆院選 神奈川6区

 10月15日公示、27日投開票の公算の大きい衆議院総選挙。神奈川6区(保土ケ谷区・旭区)では現職の自民党・古川直季氏(56)と立憲民主党・青柳陽一郎氏(55)、新人で日本維新の会・塩坂源一郎氏(61)が出馬を表明している=9月29日起稿。

古川氏(自民・現)

 1995年から横浜市会議員を務めた古川氏は前回の衆院選で初当選。「政治資金改革・自民党改革・国会改革の三位一体で政治に信頼を取り戻す。賃上げの継続と経済対策を拡充し、外交・防衛・防災の強化で国を守る。鶴ヶ峰駅連続立体交差事業や国際園芸博覧会など地元と国の連携事業を促進したい」と話す。

青柳氏(立憲・現)

 青柳氏は現在、4期目。前回の衆院選は比例で復活当選した。「自民党にはできない徹底した政治改革、物価高に負けない所得向上、学びの保障と子育てしやすい環境づくり、健康100年の福祉国家づくりに取り組みます。信なくば立たず。政治を変えて、暮らしを守る。いま、その時です」と話す。

塩坂氏(維新・新)

 塩坂氏は2007年から2期8年間、神奈川県議会議員を務めた。国政への挑戦にあたり、「この30年間景気は悪いまま。給料は少し上がったかもしれませんが、中小企業は依然厳しく物価高などで国民生活は苦しいままです。ザ政治家対、庶民代表塩坂源一郎との闘いです。一緒に政治を変えましょう」と話す。

前回投票率は55・88%

 前回選挙(2021年)の神奈川6区の投票率は55・88%(保土ケ谷区55・60%、旭区56・11%)だった。

フリ丸(右)から横断旗を受け取った石渡校長(左)

横浜FC 峯小に横断旗寄贈 交通安全に一役

 川島町に練習拠点を構えるサッカーJ2の横浜FCが9月24日、通学路で児童を見守る活動に使用する交通安全の横断旗を市立峯小学校(石渡範子校長)に寄贈した。

 横浜FCは、地域に根差した社会貢献活動を多面的に実施。地元企業の協力を得て、横断旗を小学校に寄贈する取り組みを数年前から行い、昨年保土ケ谷区内では新井小に寄贈していた。

 今回は横浜FCのクラブハウスそばにある有限会社神中産業が協賛。クラブのマスコットキャラクター「フリ丸」とスタッフが峯小の朝会に参加し、フリ丸のイラスト入り横断旗10本を石渡校長に手渡した。その後、フリ丸は児童とハイタッチを交わすなどした。石渡校長は「子どもたちの交通安全意識を高め、事故がないように努めていきたい」と話した。

ペットの災害対策を学ぶ「動物愛護フェスタ」 山下公園で10月20日

 ペットの災害対策や日頃のしつけを学ぶことができる「動物愛護フェスタよこはま2024」が10月20日(日)、山下公園のおまつり広場と石のステージで開催される。動物愛護フェスタよこはま実行委員会と横浜市医療局の共催。

 2011年から行われている同イベント。ペットと災害時の避難体験ができる「わんちゃんといっしょに体験コーナー(午前10時30分から午後2時)」が行われるほかブースも出展され、日本動物福祉協会横浜支部による「わんニャンお悩み相談室」、横浜市獣医師会による獣医師体験などが行われる。石のステージでは港中学校、大鳥中学校の吹奏楽部による演奏やドッグダンスが楽しめる。

 また、スタンプラリーも合わせて実施。ブースを回り、スタンプを10個集めると景品がもらえる。景品は数に限りあり。

 午前10時から午後3時。天候により中止、縮小の可能性あり。イベントの詳細や当日の開催可否の問い合わせは市コールセンター【電話】045・664・2525(当日午前8時から)。

以前行われたごうどいち(同会提供)

地域の名産などをPR 10月6日 ごうどいち

 宿場朝市「ごうどいち」が10月6日(日)、地域交流施設スペース「リプラ保土ケ谷」(JR保土ヶ谷駅東口バスターミナル横)で実施される。午前10時から正午まで(小雨決行)。ほどがや人・まち・文化振興会主催、旧東海道保土ヶ谷宿を未来へつなげるまちづくり協議会協力。

 どうどいちは、保土ヶ谷宿で江戸時代に神明社=神戸町=の氏子たちが始めたとされ昭和20年代頃まで年末に行われていた神戸市(ごうどいち)を2013年に宿場朝市「ごうどいち」の名称で復活させたもの。地域の名店や名産をPRし地域住民に地域の魅力を感じてもらう事が目的。20年3月から新型コロナウイルス感染症の拡大を理由に活動を中断していたが、昨年7月から再開している。

 当日会場では、農家直送の新鮮野菜、B級グルメのミカミのコロッケ、菓匠栗山の和菓子などが販売される。キッズコーナーが設けられるほか、

 また、区内4校の小学生を対象に行った絵画コンクール「旧東海道の未来を描こう」の作品を展示される。

 ごうどいちに関する詳細・問い合わせは【電話】045・331・0233(桑名屋/近藤さん)。

舞の海 秀平氏

保土ケ谷法人会 「夢」をテーマに講演会 講師は舞の海秀平氏

 公益社団法人保土ケ谷法人会は11月7日(木)、税を考える週間(11月11日〜17日)の協賛行事として合同研修会を瀬谷公会堂(瀬谷区二ツ橋町190)で実施する。午後2時開演。入場無料。

 第1部の税務研修では、保土ケ谷税務署副署長の三角寛氏が講師を務める。また、第2部の講演会はNHK大相撲解説者の舞の海秀平氏を招き、「夢は必ずなかう」をテーマに講話する。定員は先着400人(定員になり次第締め切り)。

 研修会の申し込みは保土ケ谷法人会【電話】045・332・4360。

医者になりきって体験 医師会が区民まつり出展

 保土ケ谷区医師会(浅井俊弥会長)は、10月19日(土)に保土ケ谷公園で行われる「ほどがや区民まつり」にブースを出展する。午前9時30分から午後3時まで、「お医者さんになりきって体験してみよう」と題し、子ども用に白衣を着て記念撮影ができるほか、心臓や肺の音を聞く体験のほか、高齢者の身体の状態を体験できる企画を用意している。同会の担当者によると、体験者にはプレゼントがあるという。

 希望者は当日直接同会のブースへ。

しあわせピンクリボンの湯

満天の湯 日替風呂がピンク色に 「入浴通しセルフチェックの習慣を」

 相鉄線上星川駅前の天然温泉満天の湯(株式会社ミュー)の日替風呂で10月1日(火)、「しあわせピンクリボンの湯」が開催される。

 同取り組みは、乳がんの早期発見の重要性などを啓発をことを目的とする10月のピンクリボン月間に合わせて開催される「日本列島しあわせピンクバスプロジェクト」の趣旨に賛同するもので、日替風呂がピンク色に染まる。昨年は全国で200以上の温浴施設で同時開催されたという。

 同施設では、乳がんは男性にも起こり得るため、男性のセルフチェックやパートナーに検診を勧めるきっかけになるようにと男湯でも同時開催される。

 また、この日は午前7時30分、午後1時30分、6時30分、9時30分にピンクリボン型のコラーゲンが投入される。

 同社の久下沼伊織常務取締役は「乳がんは早期発見することで、心だけではなく身体の傷も小さくできるかもしれません。日頃の入浴を通して、自分の身体の変化に早く気付けるよう、セルフチェックの習慣を促すきっかけになればと願います」と話す。

 同施設の営業時間は、午前6時から翌午前1時まで。

横浜ゆかりのメダリスト6人に「スポーツ栄誉賞」、贈呈式の観覧者募集 体操・岡慎之助選手、柔道・村尾三四郎選手ら

 横浜市はパリオリンピックとパラリンピックでメダルを獲得した市ゆかりの選手6人に「横浜市スポーツ栄誉賞」を贈呈する。贈呈式を10月10日(木)午後4時15分から30分まで横浜市役所1階アトリウムで行い、一般観覧者を募集する。

 受賞者は、体操で3個の金メダルを獲得した岡慎之助選手、フェンシング男子フルーレ団体金メダルの飯村一輝選手、柔道男子90kg級銀メダルの村尾三四郎選手、レスリング女子68kg級銅メダルの尾崎野乃香選手、同53kg級金メダルの藤波朱理選手、パラ陸上男子400m銀メダルの福永凌太選手の6人。

 岡選手は都筑区の星槎国際高校横浜出身、飯村選手と尾崎選手は港北区の慶應義塾大学に在学中、村尾選手は青葉区の桐蔭学園高校出身、藤波選手は青葉区の日本体育大学に在学中、福永選手は日体大大学院在学中。

 贈呈式には、岡選手、村尾選手、藤波選手が出席予定。一般観覧は定員300人。募集は9月30日(月)午後7時から10月4日(金)正午まで。申込多数の場合は抽選。当選者には10月4日中にメールで通知される。

 詳細、申し込みは市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/sports/taikai-event/sportseiyosho2024.html)から。

開業日を控えるハザール=9月27日撮影

相鉄線羽沢横浜国大駅前の複合施設「HAZAAR」、10月1日開業を発表 スーパーは「ロピア」が今後開店

 羽沢横浜国大駅に隣接する複合商業施設「HAZAAR(ハザール)」の開業日が10月1日(火)に決まった。施設を運営する寺田倉庫(株)=東京都=が9月26日に発表した。

 ハザールは駅周辺の再開発エリア「HAZAWA VALLEY」の中核施設として、駅前広場につながるプロムナードやマンションと一体になった複合商業施設。タワーマンション「リビオタワー羽沢横浜国大」の1〜4階に医療機関や保育園、産学連携施設やスーパーマーケットなどが順次入る予定。売場面積は約5000平方メートル。

 発表されたテナントと、オープン予定日は次の通り。このほか、募集中のテナント区画もある。

▽ミアヘルサ保育園ひびき羽沢横浜国大(認可保育園・9月2日開園済み)

▽YNU BASE HAZAWA(横浜国立大学連携施設・10月1日)

▽農業支援施設(10月1日)

▽ローソン(コンビニエンスストア・10月8日)

▽エニタイムフィットネス(フィットネスジム・10月17日)

▽羽沢横浜国大歯科・矯正歯科(11月1日)

▽ネイス(体操教室・2025年1月)

▽英才個別学院(学習塾・2025年1月)

▽ラブリー(クリーニング・2025年以降)

▽ロピア(スーパーマーケット・2025年以降)

 開業を控えた9月27日時点では、施設に併設する優先コインパーキングの開設準備などがオープンに向けて進んでいた。

©2024 わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!製作委員会

プリキュアが10月12日、山下公園通りに登場 横浜市企画、イメージカラーの花火も

 横浜市は、公開中の映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」に関連したキャンペーンを9月30日(月)から10月20日(日)まで行う。

 目玉企画として、10月12日(土)に開催される「山下公園通り歩行者天国」にプリキュアが登場。同日午後7時からの「横浜スパークリングトワイライト」ではプリキュアをイメージしたカラーの花火が打ち上げられる。

映画登場スポットのマップ配布

 ほかにも、映画に登場する横浜のスポットを紹介するマップを観光案内所や区役所で配布(区役所は10月4日(金)から)。横浜赤レンガ倉庫やランドマークプラザなどの5施設・エリアにある75店舗で指定メニューを注文すると、オリジナルステッカーがもらえる。ステッカーは5種類あり、エリアごとに異なるデザイン。5施設・エリアには、「隠れこむぎ&ユキ」のフォトスポットも設置される。

 ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)」では、ゲートを通過するとキャラクター「キュアワンダフル」の声が流れる特別演出が行われる。

 詳細はサイト(https://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/yokohama-movie-campaign/)で。

横浜市内企業「労働力不足実感」が6割 市調査、人材難浮き彫りに

 横浜市内の企業のうち、約6割が「労働力が不足している」と感じていることが市の調査で分かった。同時に労働力不足解消のために社員を募集しても応募がない状況も浮き彫りになった。

 調査は7月から8月にかけて市内企業1千社を対象に行い、678社から回答を得た。

 調査結果によると、労働力の状況について「大いに不足している」(12・1%)と「やや不足している」(45・9%)を合わせると58・0%で、2022年12月の前回調査を約3ポイント上回った。

 労働力不足の理由は、「社員を募集しても応募がない」(52・7%)が最多で、「応募はあるが、求める人材が来ない」(51・4%)が続いた。効果があった取り組みとしては、「募集時の賃金・労働条件改善」(33・8%)が最も多く、次いで「新卒・中途採用強化」(30・5%)、「定年延長や再雇用等による高年齢者人材の活用」(28・9%)と続いた。

 法律で70歳までの就業機会確保が努力義務として定められていることを受け、調査ではシニア人材の起用についても聞いた。70歳までの就業機会確保に向けた取り組みでは、「継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入」(45・9%)で最多だった。

 今後、シニア人材を起用したい職種は、「専門・技術」(37・2%)が最多で、「生産・製造工程」(24・9%)、「営業・販売」(19・9%)と続いた。

自民党総裁選 神奈川県内党員投票トップは小泉進次郎氏、河野太郎氏は4位

 事実上の次の首相を決める自民党総裁選挙が9月27日に投開票され、石破茂氏が当選した。総裁選は過去最多の9人で争われ、神奈川県内からは小泉進次郎氏(衆院11区)と河野太郎氏(衆院15区)の2人が立候補していた。

 県内の党員投票では小泉氏が得票数の約35%となる1万5082票でトップだった。3度目の総裁選挑戦となった河野氏は県内では全体の約1割の得票で4位だった。

 規定により、1回目の投票では全国の党員投票の割合に応じて368票が各候補者に配分された。小泉氏は党員票では61票、河野氏は8票だった。

 小泉氏は1回目の投票で議員票も合わせて136票にとどまり、党員票で上位だった高市早苗氏、石破氏に次ぐ3位で上位2人による決選投票に進めなかった。河野氏は30票で8位だった。

小泉氏の支持、全国に広がらず

 小泉氏は告示前の9月8日に桜木町駅前で演説会を行い、菅義偉前首相や県内選出の多くの国会議員、地方議員が集まり、支持の広さを示していた。総裁選で3位に終わったことに関し、小泉氏を支援した県会議員は「予想以上に小泉氏の支持が全国に広がらなかった」と話していた。

10月6日、天王町のゆいまある事務所で「ふくしまつり」

 福祉クラブ生活協同組合が主催する「第29回ふくしまつりチャリティバザー」が10月6日(日)、天王町駅から徒歩5分の「ゆいまある事務所」=天王町1の2の1=で行われる。午前11時から午後1時まで。雨天時は内容を変更して開催。

 手作りシフォンケーキや消費財などを販売。家事介護、移動サービスなどの福祉に関する相談も受け付ける。消費期限2カ月以内の缶詰の寄付を募るフードドライブの取り組みも行われる。イベントの収益金は福祉車輌導入に活用される。

横浜観光の定番となっている花火

横浜港の花火「スパークリングトワイライト」10月11日も実施 追加で決定

 横浜港周辺で打ち上げ花火を実施している横浜スパークリングトワイライト実行委員会(岡田伸浩委員長)は、10月11日(金)午後8時から5分間、打ち上げを行うことを発表した。

 当初は予定になかったが、新港ふ頭客船ターミナル株式会社が打ち上げ費用全額相当の協賛を行うことで追加実施が決まった。新港ふ頭から打ち上げられる。

 同委員会は3月から新港ふ頭や大さん橋、山下ふ頭で約5分間の花火を実施している。週末を中心に打ち上げることで、来街者の滞在時間を延ばし、にぎわいの創出や経済活性化を目指す。

 今後の開催日と時間は次の通り。10月12日、26日、11月2日、9日、16日、12月7日、24日、1月1日、18日、25日、2月1日、8日、22日、3月1日、29日(午後7時から5分間、10月12日は10分間。1月1日は午前0時から3分間)。10月12日は山下公園で開催される「ワールドフェスタ・ヨコハマ2024」と連携。10分間のうちの前半はアニメ「わんだふるぷりきゅあ!」をイメージしたカラーの花火が中心の演出となる。

 問い合わせは同委員会運営事務局【電話】045・663・7267。

vol.528 ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや 「衣替え」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJr モネ。瀬戸ケ谷町に住む2歳のミニチュアシュナウザー。

平安時代に遡る

 朝夕の風が心地よい今日この頃。衣替えの時期だね。「衣替え」の風習は平安時代にまで遡る。

 もとは中国から入ってきた宮中行事として年に2回、衣替えをしていたの。「更衣(こうい)」と言われていたけれど、更衣を女官の役職として使うようになってから「衣替え」と呼ぶようになった。

 平安時代は、夏、冬と2回の衣替えだった。

現代でいうSDGs

 江戸時代は、4回になった。裏地のついた袷、裏地のない単衣、裏地のついた袷、綿入れを気候に合わせて替えていた。江戸幕府が季節ごとに出仕する時の着物を細かく分けて制度化し、それが庶民にも広まっていったの。庶民の着物の保有数はせいぜい3〜5枚。1枚の着物を季節ごとにほどいて虫干し、時には洗い張りをして、袷、単衣、袷、綿入れと仕立て直して活用。針仕事は女子の必須と言われていた。古着屋も利用し、農家では仕立てる前の養蚕、機織りまで自前の地域もあった。

 最近よく耳にするサステナブルやSDGsに通じる感覚だね。明治時代になると、洋装も着用し、夏服と冬服の2回になった。

 10月1日からは冬服着用になるけれど、まだまだ日中の暑さも残る日々。重ね着やショールなどで調整しよう。衣替えに時間がかかりすぎると感じたら、処分する方法を考えることも衣替えの時にするとよいかな、と思うボク。

次回「冬の花」

今日は何の日

アンパンマンの日

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載41 法話箋 〜鹿苑〜 「難儀な修行」

 自分や自分の家族が害されれば、加害者を恨み、憎むのは当然です。人間は保身を優先するので、憎悪心(ぞうおしん)は自己防衛のために起こるのでしょう。しかし、仏教は「そういった方法では何も解決しない」と説きます。例えば、新羅(しらぎ)の僧である太賢(たいけん)(八世紀)が記した『梵網経古迹記(ぼんもうきょうこしゃくき)』巻下末(大正四〇・七一二頁中)には、「怨(おん)を以て怨に報いるは、草で火を滅するが如し。……慈悲(じひ)の心を以て怨に報いるは、水で火を滅するが如し」とあります。人から嫌なことをされ、それに対して怨みの心で応ずることは、燃え盛る火を草で叩いて消そうとするようなものです。火を草で叩けば、草に火が移り、かえって炎の力は増します。しかし、慈しみの心をもって好ましくない他者に接すると、それは火を水で消すようなものであり、いつしか「好ましくない」という考えも消え去り、穏やかな心持ちになることができるそうです。しかし、これはなかなか難儀(なんぎ)なことでしょう。