小田原・箱根・湯河原・真鶴版【11月2日(土)号】
「開幕一軍」と目標を書いた宮原投手(大学提供)

泉中出身宮原さん 巨人から5位指名 プロ野球ドラフト会議で

 小田原市立泉中学校出身の宮原駿介投手(22・東海大学静岡キャンパス)が10月24日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、読売ジャイアンツから5位指名を受けた。運命の日を経験した宮原選手が喜びを語った。

 ドラフト当日、次々と他の選手が指名されていく中、午後6時過ぎに名前が呼ばれ「早く呼ばれたいという気持ちが強かったので、ほっとした」と振り返った。

 宮原投手は力強いストレートと切れのあるカットボールと得意とする左腕。兄の影響で小学1年から、東富水ユニバースでソフトボールを始めた。学校から帰宅するとすぐに着替えて練習場に行き、早朝にも練習するほど熱中した。同クラブの平塚浩人団長は「真面目な性格で責任感が強かった。一流の投手になってほしい」と期待を話した。

 中学校から小田原ボーイズで本格的に野球を始め、高校では静岡学園へ進学した。3年の夏にコロナ禍で選手権大会が中止となり代替大会が開催されるも初戦敗退。投手としての登板機会はなく、最後の打者として終えた悔しさから「その時本気でプロを目指そうと思った」と決意した。

 大学に進学後、3年時から都内に通い、トレーナーから本格的に体の動かし方を教わった。入学時140キロ台だった球速は153キロまで伸び、今年の夏には大学日本代表候補の合宿にも呼ばれるまでに成長した。

 ドラフト会議終了後、大学時代から暮らしている祖母の家に帰宅すると、家族がちらしずしでお祝いをしてくれた。さらに、携帯電話には約150通の祝福メッセージが届いていたという。宮原投手の母・真弓さんは「名前が呼ばれるまで時間があったので不安でしたが、とにかくうれしかった」と語った。

 プロ入り後の目標については宮原さんは「開幕一軍を目指す。先発なら規定投球到達、中継ぎであれば50イニングを投げたい」と意気込んだ。

小選挙区の議席を守り安堵の表情を見せる牧島氏(28日、事務所前で)

衆院選神奈川17区 自民・牧島氏 僅差の勝利 佐々木氏は比例復活

 第50回衆議院議員総選挙が10月27日に投開票され、神奈川17区(小田原市、秦野市、南足柄市、二宮町、足柄上・下郡)では、自民党の前職、牧島かれん氏(48)が約11万5千票を獲得し、5回目の当選を果たした。

 立憲民主党の新人、佐々木奈保美氏(55)は約4千票差で敗れたものの、惜敗率は96%を超え、比例代表南関東ブロックで復活当選した。

様相一転

 前回2021年はデジタル大臣として、投票終了時に当確が報じられるなど盤石の強さを見せた牧島氏。しかし今回は 自民党に対する「政治とカネ問題」の逆風もあり、佐々木氏の猛追を受ける展開だった。最終的に2市7町で佐々木氏を上回ったが、小田原市では約2千票、二宮町と開成町では合わせて750票近く遅れをとった。

牧島氏「誠実に」

 日付が変わった深夜0時20分、雨がやんだ牧島氏の事務所脇では撤収していた屋外モニターが再び設置され、支援者が画面を見守る。当確の一報でようやく会場から安どの声が漏れた。拍手で迎えられた牧島氏は近隣への配慮から静かに万歳三唱。支援者の喜びとは対照的に、自身はしばらくの間頭を下げ続けた。

 牧島氏は選挙戦を振り返り「これからは反省の上に立った活動をしていきたい。この地域で長く紡いできたもの、預かった思いがある。これらを誠実に重ねていきたい」と抱負を語った。

佐々木氏「期待を信頼に」

 0時30分過ぎ、牧島氏の当確を受け、佐々木氏は事務所に集った支援者らに「批判への思いが、保守的な17区で互角に戦えるまで支えてくれたが非常に悔しい」と話すと、会場からは「よくやった」と声が飛んだ。比例復活に望みを託し、迎えた午前1時30分。当選の知らせで支援者と抱き合った。

 17区の投票率は53・10

%。小田原市は52・52%、箱根町50・80%、真鶴町60・22%、湯河原町52・99%でいずれも前回を下回った。

令和6年度行政相談委員総務大臣表彰を受賞した 千石 ふみ子さん 真鶴町真鶴在住 70歳

「ありがとう」がやりがい

 ○…無報酬のボランティアで住民から国や行政への苦情や意見、相談を受け付け、助言や改善を促す行政相談委員。活動を始めて今年で17年目。その功績が評価され9月に総務大臣表彰を受賞した。地道に行ってきた活動を「こんなに長くやるとは思わなかった」と振り返る。「実際に問題を解決することはできないけれど、解決のお手伝いができる」存在として、今後も町民の悩みに耳を傾け続ける。

 ○…南足柄市出身、結婚を機に真鶴町へ引っ越した。公立中学の音楽教師として働きながらの子育て、忙しい日々を近所の人に支えられた。「おかずをもらったり、子どもの入学式を代わりに出席してもらったことも」。52歳で早期退職した後、町役場の職員から勧められ、「お役に立てれば」と2008年から行政相談委員になった。孤独を抱え悩む相談者の姿を見て、近所同士のつながりの大切さを改めて実感。「一人暮らしの高齢の方に声を掛けたり、立ち話をしたり」、何気ない日常の行動からも温かな人柄が垣間見える。

 ○…行政相談委員は月1回、真鶴町民センターで相談を受け付けている。相談はさまざまだが、大切にしていることは、「その人の立場になって寄り添うこと」。地域の交流が少なくなってきた現代だからこそ、相談者の話をじっくりと聞き、解決までの道筋を同じ目線で共に考える。やりがいを聞くと、「帰り際の『ありがとう』の一言」とほほ笑んだ。

 ○…趣味は茶道とハンドベル。20代から続けている茶道は、裏千家の家元から教授の免許を拝受するほどの腕前。現在は12月のハンドベル演奏会に向け、13人のメンバーと共に練習を重ねる。仕事とプライベート、忙しくも充実した日々が活動の原動力だ。

支援者らと当選を喜ぶ勝俣氏(中央)

箱根町長選挙 勝俣浩行氏が再選

 任期満了に伴う箱根町長選挙が10月27日に投開票され、現職の勝俣浩行氏(70・無所属)が新人の遼子規(りょうしき)キンジロウ氏(71・無所属)を破り、2期目の当選を果たした。得票数は勝俣氏が3961票、遼子規氏が339票、投票率は50・62%だった。

 午後10時18分に当選確実の知らせが届くと、宮城野の選挙事務所に駆け付けた約60人の支援者らとともに当選を喜んだ勝俣氏。コロナ下で町政を担った4年間を振り返り「町民や事業者から意見を聞き、それらを町政に反映させ、なんとか乗り切ることができたのでは」と話し、「これからも遠慮なくご意見を言っていただきたい。オンリーワンの持続可能な箱根町をつくっていく」と意気込みを語った。

不要な衣料 難民へ寄付 ボーイスカウト小田原第13団

 ボーイスカウト小田原第13団は10月6日、回収した衣料255点をユニクロダイナシティ小田原店に引き渡した=写真。

 これは世界中の難民に衣服を届けようと、(公財)ボーイスカウト日本連盟と(株)ユニクロが連携した取り組みで、各団が衣料を回収してユニクロ店舗に届けるというもの。

 同団は「みなさんの気持ちをユニクロに届けることができた。来年も衣料回収を続けたい」と話した。

イベントのチラシ

開業10周年記念イベント 2日 ハルネ小田原で

 ハルネ小田原は11月2日(土)、同施設の開業10周年を記念したイベント「うめまるがやってくる!」を開催する。午前の部は11時〜正午、午後の部は1時30分〜3時。場所はうめまる広場。

 小田原にゆかりのある2組のアーティスト「Betty&Nancy(THE PARTYS)」と「YURI」によるスペシャルライブと無料抽選会(午後の部のみ)を含むステージイベント。全席自由で観覧無料。

 また当日購入のレシート1500円以上(合算可)を持参した先着200人にオリジナルデザインのドロップ缶をプレゼント。無くなり次第終了。

 (問)市商業振興課【電話】0465・33・1596

防犯グッズを手渡し、注意喚起を促す松尾さん

チョコプラ松尾さん 一日署長で防犯活動 特殊詐欺に注意喚起

 小田原警察署(永野進署長)は10月20日、一日警察署長に箱根町出身のお笑いコンビ、チョコレートプラネットの松尾駿さんを任命し、 鈴廣かまぼこの里で特殊詐欺撲滅キャンペーンを行った。

 同キャンペーンは、神奈川県犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例により定められた「安全・安心まちづくり旬間」の一環として実施された。

 当日は同警察署のほか、小田原地方防犯協会や小田原警察署管内防犯指導員協議会が参加。フリートークでは特殊詐欺の手口や管内の発生状況について説明があったほか、松尾さんが会場に集まった一人ひとりに防犯グッズを配りながら、「だまされないでください」と注意を呼び掛けていた。

 管内では9月末現在で特殊詐欺認知件数が31件、被害額が約4200万円となっている。

 同警察署は「管内ではオレオレ詐欺が多く、SNSを使った投資やロマンス詐欺も増えています。だまされないという気持ちをもっていただききたい」と話した。

目録を贈った勝俣代表(右)

(株)勝俣組 箱根中に講演台寄贈 創業110年 記念の地域貢献

 箱根町を中心に建築工事や土木工事などを行う(株)勝俣組=本社・同町宮城野=の勝俣徳彦代表取締役が10月15日に同町役場を訪れ、箱根中学校に寄贈した備品目録を勝俣浩行町長に手渡した。

 寄贈品は講演台と講演台カバー(100万円相当)。同社の創業110周年記念の取り組みとして、改修工事を行っている同中学に寄贈が行われた。

 目録を受け取った勝俣町長は「立派なものをいただき登壇する先生も喜ぶと思う。地元企業のさまざまな貢献を学校や生徒に知ってもらえたら」と感謝の言葉を贈った。

 箱根中OBでもある勝俣代表取締役は「安全と安心のために災害時も活動するのが地域の建設業。生徒に興味を持ってもらえるよう、地味だけど格好良い仕事なんだとPRしていきたい」と抱負を語った。

ウメ子がデザインされた御城印

ウメ子がきらり 小田原城 限定御城印を販売

 小田原城天守閣で、「ウメ子」をモチーフにした御城印を販売している。ウメ子は、かつて城址公園内にあった小田原動物園で飼育されていたインド象。

 御城印は11月4日(月)まで開催中の特別展「お城に動物園があった 小田原動物園の26738日」を記念した特別バージョン。天守閣と小田原北条氏の家紋もデザインされ、特殊な立体印刷と光沢加工が施されている。2種類、各500枚限定で1枚1000円。天守閣入場券販売所で販売(11月4日まで)。

 企画展「お城に動物園が-」は4階企画展示室。最後に残ったニホンザルが昨年12月に他園に引き取られ、幕を閉じた小田原動物園の歴史を写真などで振り返る。入館料大人510円、小中学生200円。

 (問)同天守閣【電話】0465・22・3818

「伝説巨神イデオン」のポスター (C)サンライズ

「イデオン」2作連続上映 小田原シネマ館

 小田原シネマ館(小田原市栄町2の7の30みのさん第一ビル1F)では、「富野由悠季監督・生誕記念ウィーク」として富野氏が手掛けたテレビアニメーション「伝説巨神イデオン」の劇場版2部作を11月1日〜7日(木)に上映する。通常休館日(火曜)にあたる5日も開館する。

 期間中は1作目「接触篇」と完結編「発動篇」を連続上映。各回完全入れ替え制で、鑑賞には2作品のチケットが必要となる。チケット一般2000円、大学・専門生1500円、シニア1300円、メンバーシップ(会員)1200円、高・中・小学生1000円など。購入は同館ホームページか窓口で。

 富野氏は、小田原市出身で「小田原ふるさと大使」も務めている。今年3月の同館オープニングセレモニーでテープカットにも参加した。問い合わせは同館【電話】0465・46・6371。

理想の小田原 アートで表現 城北工生が今年もチョークで

 小田原城北工業高校デザイン科の生徒による大型チョークアート画が10月15日、おだわらイノベーションラボで発表された。

 この取り組みは今回で4回目。同ラボに設置されている(株)デコリア(小島健司代表取締役社長/小田原市)製造の黒板壁紙「Black board」を活用し、高校生が自由な発想で創作している。今年度は「無限の進化」をテーマに8人で制作。生徒たちは小島社長や安藤圭太副市長らを前に「小田原の大切なところは色あせることなく無限に続きながら、進化して欲しいという思いを込めた」とコンセプトを説明した。完成作品は施設貸し出し時を除き、鑑賞できる。

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展示作品と小林さん

かくれ文字絵小林さん 読み解き楽しむ作品展 東口図書館で10日まで

 文字だけを使って絵画のように描く「かくれ文字絵」を手掛けるアート作家の小林真澄さん(小田原市柳新田)が11月10日(日)まで、小田原駅東口図書館(ミナカ小田原6階)で個展「謎解き・読み解きしま笑(ショー)」を開催している。午前9時から午後9時(土日は6時、最終日は4時)まで。

 小林さんが地元で個展を開催するのはデビューした2009年以来、15年ぶり。市民団体「小田原の図書館を考える会」が今年発行した記念誌の表紙を小林さんがデザインしており、そのつながりから同図書館での個展が企画された。

 今回は小田原城や、城址公園で飼育されていたウメ子など小田原にちなんだ作品や、へのへのもへじを使ったシリーズ作品など約40点の作品が解説付きで展示されている。

 小林さんは「読書をするように絵に込められた意味を読み取ってもらい、楽しんでいただけれた」と語った。

韓国のしっぽ取りゲームを楽しむスタッフと児童

ゲームとダンスで国際交流 片浦小とヒルトン小田原

 小田原市立片浦小学校で10月24日、ヒルトン小田原リゾート&スパの外国人スタッフと児童の交流会が体育館で行われた。

 1年生から6年生までの児童78人が参加し、ヒルトン小田原からは韓国、カナダ、ネパールのスタッフが来校した。スタッフは自己紹介の後、歌いながらみんなで円になる韓国のしっぽ取りゲームや、カナダの「スプラット」と呼ばれる遊びを児童と楽しんだ。ネパールの伝統的なダンスも披露され、一緒に踊って異文化に触れた。

 質問コーナーでは、「韓国で人気の料理は?」「日本の影響を受けていると思うものは?」など、子どもから次々と質問が飛び出し、文化の違いに興味津々。最後に、児童たちは感謝の気持ちを込めて金管バンドで「ドラえもん」を演奏し、楽しい時間を締めくくった。

 片浦小学校は「久しぶりの交流会。今後もこのような機会を設けていきたい」と話している。

氾濫防ぐ迅速な行動 土建協、訓練で土のう400袋

 小田原市土木建設協同組合(神谷賢治理事長)が10月9日、酒匂川防災ステーションで災害応急復旧訓練を行った。

 同組合と小田原市が締結する災害復旧に係る業務協定に基づく訓練。組合に所属する企業の技術向上や迅速な対応を図るもので、今回も約30社40人が参集訓練と土のう作りに取り組んだ=写真。

 訓練は台風等による降雨で河川の氾濫が見込まれる状況を想定。市の災害情報を受け、同組合の災害対策本部が組合員に情報を伝達。防災ステーションに集まった組合員らがスコップで砂を袋に次々と詰め約400袋の土のうを完成させた。

 作った土のうと残った砂、未使用の土のう袋200枚は小田原市に寄贈された。

完成したパッカー車と生徒ら=提供写真

生徒が描いたパッカー車 城北工高 文化祭でお披露目

 小田原城北工業高校デザイン科の有志生徒がペイントしたパッカー車(ごみ収集車)が完成し、11月2日(土)と3日(日)に開催の文化祭「城北祭」で披露される。

 この事業は、(株)小田原衛生美化サービスの呼び掛けで、1993年に開始。32台目となる今回のテーマは「ブルークリームソーダ」。鬼崎南帆リーダー(2年)は「メンバーをまとめるのは大変だったが、達成感を感じた」と振り返る。またデザインを考案した長谷川理菜リーダー(同)は「炭酸の泡を表現するのに試行錯誤しながら、楽しんで制作した。ぜひ間近で見て欲しい」と、来場を呼び掛けている。

小田原市・青物町 元文具店を作家応援宿に

 長らくシャッターが閉まっていた小田原市・青物町の元「さとう文具店」が今年12月、ゲストハウス「旅籠屋さとう」として生まれ変わる。旅先で創作意欲が刺激されるような「籠れる宿」をコンセプトに、上山あかねさん(29)が開業に向け準備をしている。

 廃材を再利用し、また古家具や古道具を中心に置くなど、趣のある雰囲気を残しつつ、宿泊しなくても利用できるコミュニティールームや作家が作品を販売できるギャラリースペース、映画鑑賞ができるシアタールームを作るなど、地域に開かれた場所を目指す。

 文化の日(11月3日)に生まれ、「小さい頃から文化に触れるのがとても好きだった」という上山さん。学生時代から絵や小説など創作活動に励んできた。一時は保育士として働いていたが夢を諦めきれず、5年ほど前からパート勤務や間借りでの飲食店営業をして開業に向けた道を歩み始めたという。

 2年前に鎌倉市から小田原市早川に移住。開業の地は、明治期に小説家や詩人など多くの文学者が集まった小田原を選んだ。「江戸時代には宿場町として栄えていたまち。ここに宿を開くことで、再び作家が創作活動や思想にヒントが得られる場所を提供できれば」と思いを語る。

クラファンで支援を受付中

 長く利用されていなかった空店舗を改装して宿泊可能な状態にするには多額の費用が必要になる。そこで上山さんは、10月26日からクラウドファンディング(CF)で支援を募っている。目標金額は100万円。期間は12月1日(日)まで。支援はCFサイト「READYFOR」を開き「旅籠屋さとう」で検索を。

寄付した伊藤組合長(右から2番目)

遊技場組合、40回目の寄付 青少年健全育成に

 小田原遊技場組合(伊藤岳彦組合長)が10月25日、小田原市役所を訪れ、小田原市、小田原地方防犯協会、小田原市社会福祉協議会に計15万円相当の金品を寄付した。1984年から始まった同組合からの寄付は今回で40回目で、これまでの寄付総額は計2310万6500円。青少年健全育成や防犯活動、社会福祉に充てられてきた。加藤憲一市長は「私が高校生のときからご寄付いただき感謝している」、伊藤組合長は「継続していきたい」と話した。

湯場滝通りを練り歩く芸者衆(写真は昨年)

あす、箱根大名行列 函嶺洞門でオープニング

 箱根三大祭りの一つ「箱根大名行列」が11月3日(日)に開催される。今年は、国指定重要文化財の「函嶺洞門」(塔ノ沢バス停付近)でオープニングセレモニーが行われる。

 行列の編成は箱根大名行列保存会や箱根湯本芸能組合、マーチングバンド箱根21など合計約220人。スペシャルゲストに、はこね親善大使のお笑い芸人、チョコレートプラネットの松尾駿さんを迎え、賑やかに、かつ厳かに練り歩く。

 一行は午前9時10分に函嶺洞門到着後、オープニングセレモニーを行い、11時30分にホテル南風荘を出発し、天成園、吉池旅館・河鹿荘など、湯場滝通りを歩く。午後2時50分に湯本富士屋ホテル到着の予定。

 箱根湯本観光協会の担当者によると、台風接近の影響で中止の可能性もある。開催の可否は同協会のHPで情報を発信するという。問い合わせは同協会【電話】0460・85・7751。

優勝を喜ぶ選手たち

足柄FCが優勝 小田原サッカー協会長杯

 小田原市サッカー協会が主催する「第56回小田原サッカー協会長杯2部(小学5年生以下)」がこのほど閉幕し、足柄FCが優勝した。

 小田原サッカー協会に所属する19チームが参加した同大会。予選ブロックの試合から、約半年間をかけて頂点の座を競い合った。

 同クラブは予選ブロックを1位で通過した勢いのまま、決勝トーナメントも勝ち進み決勝に進出。決勝も3―0で下し優勝した。この結果、「JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会」の関東大会出場をかけて、12月から行われる県大会に出場する。

 キャプテンの森本舞桜さん(南足柄市立岩原小学校・5年)は「これまでの努力が結果につながって良かった。県大会も一丸となって頑張ります」と意気込みを語った。

 大会結果は次の通り。

 優勝/足柄FC、準優勝/湯河原SSS、第3位/カラーズSC

編集者の「すべて」語る 寺子屋スクールII 参加者を募集

 小田原寺子屋スクールII(小嶋琢代表理事)が、11月17日(日)におだわら市民交流センターUMECOで行う授業「生まれ変わっても、またやりたい仕事・編集者のすべてをお話します。」の参加者を募集している=写真。

 各界で活躍する人を講師に迎え、社会に出る子どもたちが「生き抜く力」を掴む学び場づくりを目的に、定期的に授業を企画している同スクール。今回講師を務めるのは、週刊文春と文藝春秋の元編集長、木俣正剛氏。編集者の仕事や、思いについて語る。

 午後1時40分から4時40分まで、学生と一般初回参加者は無料。11月15日(金)までに二次元コードから申し込みを。

ポスターを持って告知する企画者ら

「宮小路の変化伝えたい」 はしご酒イベントを開催

 小田原市の宮小路エリアで11月8日(金)と9日(土)に、はしご酒イベント「宮小路バル」が初開催される。

 近年、若手の飲食店経営者が相次いで出店し、盛り上がりを見せている同エリアだが、「地元の人にそれが伝わっていない」と、宮小路のバー「Bar WHITE BASE(バーホワイトベース)」の店主は話す。「10年ほど前は廃墟が多かったが、最近は個性的なお店が増えている。昔のイメージで止まっている人に、変わっていることを知ってもらいたい」と、若手経営者が中心となりイベントを立ち上げた。

 宮小路を中心に居酒屋やバーなど14店舗が参加し、当日はチケットと引き換えにドリンクやフードが楽しめる。チケットは前売券が2700円、当日券は3000円。各参加店舗で販売中(売り切れ次第終了)。詳細はインスタグラム「宮小路バル」で発信している。

咲き誇るコスモス(過去の様子)

一夜城で秋桜を堪能 11月10日 摘み取り体験

 小田原市早川の一夜城きらめきミニガーデンで11月10日(日)、コスモスの摘み取り体験が開催される。参加無料で予約は不要。

 主催する早川活性化推進協議会のメンバーが丹精を込めて育てたコスモスを、一日限定で摘み取ることができる人気のイベント。当日はハサミの貸し出しもある。時間は午前10時から、コスモスが無くなり次第終了。同協議会の鈴木さんは「手ぶらでお越しください」と話している。

 混雑が予想されるため、観光回遊バスなど公共交通機関の利用を。

 問い合わせは同協議会・鈴木さん【電話】090・2769・1088。

イベント情報は上記コードから

脱炭素を楽しく学ぶ ダイナシティで啓発催事

 脱炭素社会を目指すためのライフスタイルを考えようと11月3日(日)、ダイナシティウエストで小田原市などが主催する「おだわらゼロカーボンフェア」が行われる。午前10時から午後3時。

 会場では電気自動車や電動キックボードなどの展示やステージイベント、ソーラーカーづくりなどのワークショップなどが行われる。イベントの詳細は2次元コードで確認を。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さん=写真=が、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

防犯グッズを手渡し、注意喚起を促す松尾さん

チョコプラ松尾さん 一日署長で防犯活動 特殊詐欺に注意喚起

 小田原警察署(永野進署長)は10月20日、一日警察署長に箱根町出身のお笑いコンビ、チョコレートプラネットの松尾駿さんを任命し、 鈴廣かまぼこの里で特殊詐欺撲滅キャンペーンを行った。

 同キャンペーンは、神奈川県犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例により定められた「安全・安心まちづくり旬間」の一環として実施された。

 当日は同警察署のほか、小田原地方防犯協会や小田原警察署管内防犯指導員協議会が参加。フリートークでは特殊詐欺の手口や管内の発生状況について説明があったほか、松尾さんが会場に集まった一人ひとりに防犯グッズを配りながら、「だまされないでください」と注意を呼び掛けていた。

 管内では9月末現在で特殊詐欺認知件数が31件、被害額が約4200万円となっている。

 同警察署は「管内ではオレオレ詐欺が多く、SNSを使った投資やロマンス詐欺も増えています。だまされないという気持ちをもっていただききたい」と話した。

11団体に助成金が送られた

さがみ信金 芸術文化で地域に活気を 11団体に130万円助成

 さがみ信用金庫(遠藤康弘理事長)が10月18日、恒例となっている「地域文化芸術振興基金」の助成金贈呈式を同信金本部(小田原市)で実施した。

 同信金では創立70周年を迎えた1995年、文化や芸術の分野で地域振興に取り組む活動を支援しようと助成活動を開始。これまで250以上の団体に4000万円超を支援している。

 今年は14団体からの応募があり、その中から相模人形芝居 下中座、混声合唱団シグナス,94、小田原フィルハーモニー交響楽団、小田原ジュニア弦楽合奏団、西湘フィルハーモニー管弦楽団、シグナス合唱団、開成ジュニアアンサンブル、足柄ウィンドオーケストラ、足柄ささら踊保存会、南足柄ジュニア・コーラス、小田原市民劇団こゆるぎ座の11団体に合計130万円を助成した。

 文化や芸術に携わる関係者の地道な努力が地域の活力になっているとした遠藤理事長。「来年100周年を迎えるさがみ信用金庫は皆さまの支えがあって一生懸命やってこられた。地域に何か恩返しを、という思いを持って今後も応援していきたい」と語った。

地域の子どもが塗り絵をして制作されたポスター

大平台で「もちより祭」 住民による自主映画も

 箱根町大平台で11月2日(土)、「箱根大平台もちより祭」が開催される。観光客が宿泊のために滞在するが「特色がない大平台地域」には日中の人通りが少なく、新しい誘客につながるイベントができないかと、地元住民が中心となって初めて企画された。

 イベントは正午スタート。メイン会場の「大平台温泉 旅館ともぎく」(大平台615)にはステージが設けられ、ジャズや昭和歌謡、オペラなどの生演奏が披露される。マルシェには焼き鳥やラーメンなど飲食店のほか、雑貨店や写真館が出店。そのほか、地元住民がガラクタから作った仮面やロボットのオブジェが展示される。イベントを通じて制作されたアート作品は、以後も同エリアに常設される。

 「目玉は自主映画」と同祭実行委員会代表の安藤久雄さんは話す。地元住民が出演し、同エリアで撮影された映画『スーベムーホ』がもちより祭で初公開。上映は午後5時。安藤さんは「みんなが何かを『もちよる』ことで生まれるお祭り。多くの人に来場してもらえれば」と呼び掛けている。(問)安藤さん【電話】070・5412・0450

74回目の開催となる小田原城菊花展のチラシ

秋空に鮮やか約600点 小田原城で菊花展 11月2日から17日

 小田原の秋の風物詩のひとつ「小田原城菊花展」が11月2日(土)〜17日(日)、小田原城址公園本丸広場で行われる。午前10時〜午後4時、入場無料。小田原市観光協会と小田原清香会が主催し、今年で74回目。

 会場には約600点を展示。小田原城のミニチュアを小菊で飾った「小菊総合花壇」、数百枚の花弁が中央に向けて盛り上がる「厚物」、管状の花弁がまっすぐ伸び先端が巻く「管物」、放射状に揃って咲く「スプレー菊」のほか盆栽、懸崖、七本仕立て、だるま作りなど多彩な菊の美しさが楽しめる。

 期間中は清香会による「菊苗の即売会」と「菊作り相談所」も開設する。問い合わせは同協会【電話】0465・20・4192。