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公開日:2024.11.02

衆院選神奈川17区
自民・牧島氏 僅差の勝利
佐々木氏は比例復活

  • 小選挙区の議席を守り安堵の表情を見せる牧島氏(28日、事務所前で)

  • 復活当選の佐々木氏

 第50回衆議院議員総選挙が10月27日に投開票され、神奈川17区(小田原市、秦野市、南足柄市、二宮町、足柄上・下郡)では、自民党の前職、牧島かれん氏(48)が約11万5千票を獲得し、5回目の当選を果たした。

 立憲民主党の新人、佐々木奈保美氏(55)は約4千票差で敗れたものの、惜敗率は96%を超え、比例代表南関東ブロックで復活当選した。

様相一転

 前回2021年はデジタル大臣として、投票終了時に当確が報じられるなど盤石の強さを見せた牧島氏。しかし今回は 自民党に対する「政治とカネ問題」の逆風もあり、佐々木氏の猛追を受ける展開だった。最終的に2市7町で佐々木氏を上回ったが、小田原市では約2千票、二宮町と開成町では合わせて750票近く遅れをとった。

牧島氏「誠実に」

 日付が変わった深夜0時20分、雨がやんだ牧島氏の事務所脇では撤収していた屋外モニターが再び設置され、支援者が画面を見守る。当確の一報でようやく会場から安どの声が漏れた。拍手で迎えられた牧島氏は近隣への配慮から静かに万歳三唱。支援者の喜びとは対照的に、自身はしばらくの間頭を下げ続けた。

 牧島氏は選挙戦を振り返り「これからは反省の上に立った活動をしていきたい。この地域で長く紡いできたもの、預かった思いがある。これらを誠実に重ねていきたい」と抱負を語った。

佐々木氏「期待を信頼に」

 0時30分過ぎ、牧島氏の当確を受け、佐々木氏は事務所に集った支援者らに「批判への思いが、保守的な17区で互角に戦えるまで支えてくれたが非常に悔しい」と話すと、会場からは「よくやった」と声が飛んだ。比例復活に望みを託し、迎えた午前1時30分。当選の知らせで支援者と抱き合った。

 17区の投票率は53・10

%。小田原市は52・52%、箱根町50・80%、真鶴町60・22%、湯河原町52・99%でいずれも前回を下回った。

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