青葉区版【11月7日(木)号】
なかえ氏とねずみくん

なかえよしを氏 ねずみくんと共に50年 歩みや思い出、大いに語る

 青葉区在住の絵本作家、なかえよしを氏(84)と妻の故・上野紀子氏が手掛けてきた人気絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズは、今年で誕生50周年を迎えた。それを記念して、50周年記念講演会「ねずみくんのじまん話」が10月27日、都内で行われた。

想像力育む作品

 同シリーズは、赤いチョッキがトレードマークの「ねずみくん」が、作品ごとにいろいろな動物の仲間たちと、ユーモラスで心温まるやり取りを繰り広げる。シリーズを通して、繰り返しのセリフが続いた後の絶妙なオチや鉛筆で描かれたモノクロの絵と最小限の文章、背景を限りなく削り余白を生かしたシンプルな構図が特徴だ。なかえ氏が物語を担当し、上野氏が作画を担当する形で、1974年にシリーズ第1作「ねずみくんのチョッキ」が刊行されて以来、親子三世代に渡り親しまれてきた。

 講演会では、ねずみくんの誕生から出版に至るまでの経緯や妻である上野氏との思い出話、なかえ氏が絵本作りで大切にする「シンプルイズベスト」について解説。「シンプル」の具体例を挙げつつ、「(ねずみくんは)余白を多くすることで、読み手の想像力を育むことを大切にしている」と説明した。また、デビュー当時、やなせたかし氏に賞賛されたことが嬉しかったと”じまん話”も披露した。

 最後には、シリーズ42作目となる「ねずみくんとチョコレート」が1月上旬刊行予定と発表があった。

地元トークも

 講演後、取材に応えたなかえ氏。50周年を迎えての心境を問われると「目の前のことをやっていたら50年も経っていた。あっという間でした」と振り返った。いつまでシリーズを続けられそうかとの質問には、「あと2つ、3つは考えている。元気なうちは続けたい」と意気込んだ。

 また、青葉区に住んで50年以上のなかえ氏。「来た頃はまだ、たぬきが出ていた」と地元トークも披露。お気に入りの場所を問うと「桜台に住んでいたこともあった。桜が最高。桜の咲く時季は観て歩きます」と笑顔で話していた。

自身の作文を持つ吉岡さん

人権作文コンテスト 実体験もとに綴る思い 吉岡美雪さん、最優秀賞

 横浜市は10月25日、2024年度全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会の最優秀賞・優秀賞受賞者を発表した。青葉区からは、青葉台中学校2年の吉岡美雪さんが最優秀賞に選出された。表彰式は11月17日、横浜市役所アトリウムで行われる予定だ。

 同コンテストは、次代を担う中学生が、人権問題に関する作文を書くことで人権尊重の重要性や必要性について理解を深め、豊かな人権感覚を身につけることを目的に、法務省が開催している。今年は市内124校から5万5323編の応募があった。校内審査(各校での選考)、第一次・第二次審査を経て最終審査が行われ、最優秀賞12人、優秀賞10人が選出された。

何気ない言葉でも

 吉岡さんは、最優秀賞の中で2番目の横浜市教育長賞を受賞した。作文のタイトルは「何気無い一言」。

 手掌多汗症をもつ吉岡さん。手掌多汗症とは、手汗が多く日常生活にも影響を及ぼす病気だ。ストレス等が原因と考えられているが、詳しいことはまだ分かっていない。「(手汗を気にして)堂々と机に手を出せなくて、他の人をうらやましく思うこともある」と吉岡さん。小学生の頃、手のひらが汗でぬれていることを友達から指摘された際、友達の何気ない言い方や表現に傷ついたそう。作文では、当時の心境や中学校での変化など、自身の経験をもとに何気ない一言が持つ力を綴っている。吉岡さんは中学校での日々について、「今はみんなが気にせず普通に接してくれるからうれしい」と笑顔を見せた。

 テーマについて、友達や先生、周りの人に対して、口では上手く伝えられないことを作文を通して伝えたいと考え、選んだという吉岡さん。「自分と違うからと言って変な目で見ないで、自分の何気ない言葉が人を傷つけるかもしれないことを忘れないで」と作文に込めた思いを語った。

 受賞作文が全文掲載された作文集は12月6日以降、市のホームページで閲覧可能。また、最優秀賞受賞者については11月17日の表彰式の他、同コンテスト神奈川県大会の優秀賞候補として推薦される。

「かながわ観光親善大使」に就任したお笑いタレントの 石塚 英彦さん 保土ケ谷区出身 62歳

横浜はホッとする場所

 ○…「まいう〜」の決め台詞とにこやかな笑顔のグルメリポートが人気。県から観光親善大使に任命され「神奈川は山あり海あり、名産も多い場所。全国の人にもっと神奈川の魅力や美味しいものを伝えられたら」と意気込む。畑や漁港などロケで生産者を訪れた経験から、子どもの食育にも関心を持ち「収穫ツアーや地元産の食材を使ったイベントなどもあれば、ぜひお手伝いしたい」と目を細める。

 ○…保土ケ谷区出身。小学生の頃から食べるのが大好き。給食に揚げパンが出る日は何があっても休まなかった。中学では「授業より1カ月早くプールに入れるから」と水泳部に。その頃から共通してあったのは「笑いの中心でいたい」という思いだ。先生の物まねやダジャレなど、クラスで笑いを取る快感が、後のお笑い芸人の仕事へつながった。劇団時代を経てお笑いグループ「ホンジャマカ」でデビュー。たちまちテレビの人気者となった。

 ○…還暦を過ぎた今も、好きを極めたグルメリポートは健在。「食レポ」で意識するのは、味付けや食材選びなど、どんな苦労を経て今このひと皿が出来上がってるのかを伝えること。その根底には料理人や生産者への感謝の気持ちが常にある。「それを考えると全て『まいう〜』ですよ」

 ○…結婚までの29年間過ごした横浜は「帰ってくるとホッとする」場所。「乗組員(具)が昔と全然変わらない」と、ブレない中身を愛するシウマイ弁当は「子どもの頃に親が買ってくると兄と一緒に大喜びした」という思い出の味だ。先日はプライベートで娘と崎陽軒の工場見学にも訪れた。横浜生まれのナポリタンも大好物。「好きな食べ物は、味の濃いもの。苦手な食べ物?味の薄いもの」とにっこり。

自由に落書きを楽しむ児童生徒ら=学校提供

あおば支援学校 文化祭にぎやかに 外部団体も多数参加

 県立あおば支援学校=上谷本町=で11月1日と2日、文化祭と誕生祭を合わせた「あおばフェスタ」が行われた。

 小学部から高等部まで肢体不自由教育と知的障害教育の2部門に、212人の児童生徒が通っている同校。学習発表の場としてさまざまな展示などが行われ、2日間で延べ800人が訪れた。

 フェスタには18の外部団体も参加し、一緒に活動する姿も。青少年の地域活動拠点「あおばコミュニティ・テラス」は従来から実施している人気の落書きイベントを持ち込み、中庭で開催。児童生徒はチョークやキットパスで地面や窓に絵を描いて楽しんだ。

 コミュニティ・テラスで活動する大学生、塚本悠斗さんは障害に関わらず参加できようにと、長い棒の先にチョークをつけた器具「マティス棒」を考案。同じく参加していた外部団体のSOLIZEが3Dプリンターを使って製作するなど団体同士の連携も見られた。

 コロナ禍以来、初めて外部団体と大々的に協働で行われた今回。藤岡歩校長は「2日間とも大盛況。来年はもっと地域の方に来てもらえるようにしたい」と話していた。

思い出話を語る来場者

写真で比較、たまプラ今昔 10日には、街歩きイベント

 過去、たまプラーザで撮影されたものの、場所が特定できない写真を展示し、地元の人の経験と知恵によって現在地を特定するイベント「どこコレ?inたまプラーザ」が10月25日から28日まで、コミュニティ・コアで開催された。

 例年、春と秋の2回実施され、今回で4回目を迎える同イベント。たまプラーザへの愛着の醸成や世代を超えた住民同士のつながりの創出などを目的に行われている。イベントを企画する藤井本子さんによると、毎回200から300人ほどが来場するという。藤井さんは、「皆さん楽しんでくれたようでよかった」と話していた。

 11月10日(日)には、会場で展示された写真の現在地を訪ねる「歩くどこコレ?inたまプラーザ」が開催される。参加希望者は午前10時30分にたまプラーザ駅中央改札前に集合。雨天時延期。(問)藤井さん【携帯電話】090・7445・3040

歌詞に登場する場所を巡る街歩きも

たまプラ一座 「育ちあいを見て、感じて」 9日 駅前でパフォーマンス

 普段から暮らし、見慣れているたまプラーザの街でダンスや歌、朗読などを行う「まちなかパフォーマンス」。今年は11月9日(土)午後3時から「Ubuntai(ウブンタイ)」と題してたまプラーザ テラスのステーションコートで行われる(雨天時翌日順延)。この日のために練習を重ねてきた約150人が20分ほどのパフォーマンスを行う。

 主催するのは「たまプラ一座まちなかパフォーマンスプロジェクト」(林月子代表)。2013年から「育ちあい」をテーマに「まちと人、人とひとをつなぐ活動」としてパフォーマンスを続けている。

 10月27日にはパフォーマンスの参加者約20人が今回歌うオリジナル曲「ゴキゲンな街〜たまプラーザ〜」の歌詞に登場する場所を巡る街歩きも。街の風景を思い浮かべながら歌えるようにと企画され、美しが丘小学校6年の岸田一駿さんが考えたコースを歩いた。

 林代表は「今回のウブンタイでも新たな『育ちあい』が生まれている。当日は一座の『育ちあい』を見に来て、感じてほしい」と観覧を呼びかけている。

桐蔭学園 能登半島地震から学びを ボランティアセミナー実施

 桐蔭学園が主催する防災ボランティアセミナーが10月26日に学園内で行われた=写真。

 「能登半島地震から学ぶ」をテーマに3日間行われた同セミナー。初日となった9月28日には行政関係者から能登半島地震における支援活動などが説明され、2日目の10月12日は青葉区の防災や認知症の人への配慮など地域防災について考える講義やワークショップが行われた。

自分たちができること

 最終日の26日は「被災地支援で自分たちができること」がテーマ。当日は珠洲市の泉谷満寿裕市長がZoomで参加し、復興状況やボランティア不足を説明した他、危機管理・防災アドバイザーの佐藤榮一氏による「横浜の『市民防災』を啓発する」と題した講演、能登半島地震の被災地ボランティアに参加した市会議員の藤崎浩太郎さんの活動報告が行われた。

 その後、自治会町内会関係者や桐蔭横浜大学の学生、高校生など70人がグループワークとして「地域防災について考えよう」「能登へボランティアにいこう」「横浜から能登半島復興支援をしよう」の3つのテーマを検討した。発表では避難生活には心のケアも必要といった意見や募金活動をするべきなどの意見も出ていた。また、同大学2年の小玉康生さんは「被災地に行ってみないと分からない」と話す一方で、学生の立場では、ボランティアに行くための費用捻出が難しいと課題も発表。体力的にも充実している若者がボランティアに参加するための方策も検討材料として残った。一方、参加者の一人で、鉄町内会の金子茂文会長は「学生の話を聞き、自分でも良い気づきがあった」と振り返っていた。

JIKE STUDIO 「里山を守りたい」 柿畑維持に向けクラファン

 寺家町でギャラリーとカフェを営む「JIKE STUDIO(寺家スタジオ)」が、柿畑を維持するクラウドファンディングに挑戦している。

 同カフェの向かいに広がる柿畑は元々、地元の老夫婦が営んでおり、柿タルトや柿の葉茶といったカフェのメニューに使用するなどの交流が続いていた。「オープン当初から、お客さんも私たちも窓から見える柿畑に季節の移ろいを感じ、癒されてきました」と語るのは、寺家スタジオ代表のの坂上浩美さん。しかし昨年夏、担い手不足等の事情により柿畑が売りに出され、大型トラックの駐車場と廃材置き場になるという話に。「寺家の魅力である昔ながらの里山の景観を守りたい」と、柿畑の営農を引き継ぐ決意をしたという。

 寺家町は市街化調整区域と農業振興地に指定されており、農家か農業法人でなければ農地を買い取れない。そこで坂上さんたちは今年4月に農業法人JIKE STUDIO FARMを立ち上げ、購入許可を取得。来年1月の柿畑購入に向け、購入資金を集めるクラウドファンディングを実施中だ。返礼品には、寺家に縁のあるアーティストの協力でグッズを制作。その他、カフェ1日貸し切り券なども。募集は11月22日(金)まで。

 「『里山』の風景は当たり前ではなく、人が手を入れ守っていかなければならない。私たちの活動や思いが、自然を守りたいと願う全国の方に届いたら嬉しい」と坂上さんは話している。

ハチの生態について説明する児童ら

青葉台小4年 屋上養蜂の特別講師に ハチの生態などを解説

 青葉台郵便局で10月29日、青葉区制30周年を記念して講座「屋上養蜂を知ろう、学ぼう」が開かれた。青葉台小学校4年生が講師を務め、参加者に養蜂の過程や用具、ハチの生態などを説明した。

 同局屋上では「青葉台ハニービープロジェクト」と題して2021年からミツバチを育てており、同校の歴代4年生はプロジェクトメンバーとして参加。オリジナルキャラクターの考案やハチミツを使った商品開発などを行っている。

 当日は、全4回の講座をクラス別に担当。児童らはスライドや手作りのパネルを使い、クイズを出しながら分かりやすく屋上養蜂を紹介した。地域の人や保護者など各回およそ20人が参加し、説明に耳を傾けていた。

 講座後、用具説明を担当した石川暖華さんは「何を紹介するかみんなで相談した。緊張したけれど、うまくできて良かった」と感想を話した。菅原海志さんは「たくさん勉強して仲間と助け合って準備した。楽しかった」と振り返り、児童らは達成感を感じている様子だった。

イエスの栄光教会 岩渕まことさんが熱唱 チャペルコンサートで

 青葉区荏田町にあるプロテスタント教会「イエスの栄光教会」で10月27日、シンガーソングライターの岩渕まことさんと妻の由美子さんによるチャペルコンサートが行われた=写真。

 当日は午前と午後の2回コンサートが行われ、多くの来場があった。岩渕夫妻はドラえもんの映画主題歌やCMソングなどを多数披露。美しい歌声に観客も魅了されていた。次回の無料コンサートは12月15日(日)に本田路津子さんを招いて行う。

若草台地区センター祭り 11月10日、入場無料

 第29回若草台地区センター祭りが11月10日(日)、午前9時30分から午後4時まで行われる。会場は同地区センター(青葉区若草台20の5)。入場無料。

 当日は、作品などの展示発表(9時30分から4時)が1階と2階で、空手道サークルやギター愛好会などの舞台発表(10時から0時30分)が体育室で実施される。また、緑弦楽合奏団によるコンサートも(2時30分から)。その他にも、パンの販売やワークショップ、Nゲージの電車走行体験などイベント盛りだくさんの1日となっている。

 祭り当日は駐車場が利用できないため、公共交通機関で来場を。(問)【電話】045・961・0811

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山中市長(右から3人目)と表彰を受けた企業の関係者ら

若者の自立支援に協力した7団体を横浜市が表彰 就労訓練、長年受け入れ

 ひきこもりなどの困難を抱える若者に対し、自立に向けた就労訓練を実施する団体を表彰する式が11月5日、横浜市役所で行われた。

 市は2006年度から、無職やひきこもり経験のある若者の自立・就労支援を行う「よこはま若者サポートステーション」を通じて、企業や団体に就労訓練の受け入れを依頼している。

3社が5年間継続

 今回は就労訓練を5年間継続したアイング株式会社=東京都千代田区=、株式会社サンパワー=港北区=、ブックオフコーポレーション=相模原市南区=の3社が市長表彰、3年間継続したガイズカンパニー株式会社=港北区=、公益財団法人神奈川県労働福祉協会=中区=、特定非営利活動法人藤沢市民活動推進機構=藤沢市=、労働者協同組合ワーカーズコレクティブデポットつつじが丘ブランチ=青葉区=の4団体がこども青少年局長表彰の対象。表彰式には市長表彰の3社の関係者が出席した。

 アイングはみなとみらいや東戸塚などの商業施設の清掃などを行っており、5年間で16人を受け入れた。担当者は「受け入れた人に達成感を味わってもらえるようにしており、中にはリーダー的な役割を担っている人もいる」という。

 サンパワーはソーシャルビジネスのコンサルティングなどを行い、就労が困難な人の雇用に注力している。5年間で11人を受け入れ、パソコンの入力作業などを行ってきた。川村拓也社長は「来た人が自信をつけて戻ってもらうことを心掛けてきた」といい、受け入れ終了時には、社員が色紙にコメントを書いて渡すなど、正社員と同様の対応をしてきたという。

 ブックオフコーポレーションは港北区の本や衣類などを扱う店舗などで67人が勤務した。BOOKOFF SUPER BAZAAR 綱島樽町店の長崎哲也館長は「いろいろな売り場に入ってもらい、適性を感じられるようにした」といい、指導する側のメリットもあったとした。

 表彰式で山中竹春市長は「温かい指導で若者のその後の生活に役立つものだった」と企業に感謝し、「今後も若者に寄り添った支援をできるようにしたい」と述べた。

横浜ワールドポーターズの授乳室にマークを貼る黒岩知事(中央)、penaの坂上理事長(左)、イオンモール株式会社の武田東日本支社長

県が「リトルベビー」支援でNPO法人penaと協定 「搾乳」マーク作成、施設掲示も

 神奈川県は「リトルベビー」と呼ばれる2,500g未満で生まれた低出生体重児とその家族を支援するため、10月30日に当事者家族らによるNPO法人「pena」(坂上彩理事長)と連携協定を結んだ。当事者の声を受け、母親が自分で母乳を絞る搾乳ができることを示したマークを作成し、公共施設や商業施設への掲示を進めていく。

「授乳室での搾乳が当たり前に」

 penaはこれまで、情報交換や写真展の開催、当事者の要望を自治体に伝える活動などを行っており、県が発行した子育て記録ノート「かながわリトルベビーハンドブック」の作成にも協力していた。坂上理事長は、「赤ちゃんが入院中だったり、早期に職場復帰したりすると、搾乳が必要になる場合があるが、赤ちゃんと一緒にいないと授乳室が利用しづらい」と話す。

 10月31日には民間施設としては初めて、横浜ワールドポーターズの授乳室に「搾乳」マークを掲示。同日の掲示セレモニーに黒岩祐治知事、坂上理事長、同施設を運営するイオンモール株式会社の武田久和東日本支社長が参加した。

 黒岩知事は「今後、大型商業施設、鉄道会社などにも掲示の協力をお願いしたい」とし、「搾乳」マークの推進と理解の促進に力を入れるとした。横浜ワールドポーターズの野口耕司ゼネラルマネージャーは、「今回、県から呼び掛けがあるまで搾乳に関する気づきがなかった。反省を含め、今後は県内の系列店で掲示を進めていく」と話した。坂上理事長は「リトルベビーの存在が社会的に認められたようでうれしい。授乳室にいづらい気持ちで搾乳するママが減るように願っている」と話した。

ろうがんず 力作揃い、大盛況 作品展に2000人弱 

 プラモデルクラブ「ろうがんず」は11月2、3日、たまプラーザテラスのプラーザホールで「ろうがんず展」を行った。

 俳優の石坂浩二さん=写真=が会長を務める同クラブ。老眼世代で活動拠点のたまプラまで1時間以内に来られる会員が楽しみながらプラモデルと向き合っている。

 そんな同クラブの作品展に、同好の士2000人弱が来場。会場ではフィギュアペイントのワークショップが行われた他、山下ふ頭で人気だった「動くガンダム」を再現した作品もあり、注目を集めていた。また、50年前のタミヤ公式ジオラマを再現した作品や宇宙戦艦ヤマトのプラモデルコレクション、200隻超の1/700ウォーターラインシリーズなども飾られていた。外会場ではタンク・ジオラマレースも行われ、子どもの参加で賑わった。

 石坂会長は「作品展は締切があり、作るのも大変だったが、間に合ってほっとした」と笑い、「毎年来てくれる子どももいる」と喜んでいた。

日本一が決まり、横浜スタジアムの外で大喜びするファン(11月3日午後9時15分頃)

ベイスターズ ハマスタで決めた 26年ぶり歓喜の日本一 セ・リーグ3位から「下剋上」

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが11月3日、横浜スタジアムで行われた福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズ第6戦に11―2で勝利し、4勝2敗で1998年以来26年ぶり3回目の日本一を決めた。

 ベイスターズはセ・リーグ3位でクライマックスシリーズ(CS)に進出。CSで阪神タイガース、読売ジャイアンツを下し、日本シリーズ出場を決めた。

 パ・リーグを圧倒的な強さで制し、CSも無傷で突破したホークスとの日本シリーズは10月26日に横浜スタジアムで開幕。ベイスターズは第1、2戦に敗れたものの、福岡に場所を移した第3戦に勝利すると、そこから4連勝で日本一に輝いた。CSが始まった2007年以降、リーグ3位からの「下剋上」で日本一になったのは、2010年の千葉ロッテマリーンズ以来2回目で、セ・リーグのチームでは初めて。

 王手をかけた第6戦は2回に筒香嘉智選手の本塁打などで3点を先制。その後も5回に一挙7点を挙げて試合を決めた。

場外ファンも大興奮

 横浜スタジアムがある横浜公園には、球場に入れなかった多くのベイスターズファンが詰め掛けていた。日本一が決まった午後9時15分頃に大歓声が上がり、喜びが爆発。場外のファンも選手の応援歌を歌うなどして興奮状態が続いた。公園内で「ビールかけ」をする人が見られたほか、ハマスタから関内駅に向かう交差点では横断歩道を渡る人がハイタッチを交わすなど、26年ぶりの日本一に関内周辺が沸いた。

青葉区民音楽祭 10日に 公会堂で無料開催

 毎年恒例の青葉区民音楽祭が11月10日(日)、青葉公会堂で行われる。午前11時から午後4時45分まで(30分前開場)。入場無料。

 当日は様々な器楽団体が出演する。出演団体と時間は以下の通り。▽リコーダーコンソート青葉(11時)▽横浜アコーディオン愛好会(0時)▽奈良北オカリナクラブ(1時)▽マリンBAマリン(2時)▽Plumeria(3時)▽青葉台ジョイフルフレンズハーモニカ(4時)

 (問)事務局/青葉区地域振興課文化・コミュニティ係【電話】045・978・2297

緑税務署 「税を考える週間」PR 11月11日から17日まで

 国税庁は租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めてもらおうと、毎年11月11日から17日までの1週間を「税を考える週間」として広報している。青葉区・緑区・都筑区を管轄する緑税務署でも税を学べたり、各種取組を紹介しているHP(【URL】https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/week/)を見てほしいと呼び掛けている。

税理士会の無料相談も

 税を考える週間に合わせ、関係民間団体の東京地方税理士会緑支部は税金に関する無料相談会を実施する。日程と会場は以下の通り。いずれも午前10時から午後4時(受付終了3時30分)。予約不要、直接会場へ。▽11月12日(火)(ららぽーと横浜1階サウスストレート ビジュソフィア前)、▽14日(木)(青葉台東急スクエアSouth-1本館1階アトリウム)

説明会のチラシ

神奈川県が11月16にサステナブル企業説明会

 神奈川県は大学生や第2新卒を対象にしたサステナブル企業説明会「やりたい仕事の見つけ方」を11月16日(土)正午から午後4時まで、西区みなとみらいのTKPガーデンシティPREMIUM横浜駅新高島で開催する。

 説明会では、サステナブルな事業に取り組む企業が参加し、企業の具体的な取り組み、働き方について説明を行う。セミナーも開かれ、次世代キャリア支援プラットフォーム「Base Me(ベイスミー)」を運営するアレスグッドの勝見仁泰代表取締役が「価値観にあった仕事の見つけ方」をテーマに講演。続くパネルディスカッションでは、企業の幹部や採用担当者も登壇し、サステナブル企業の選び方について議論する。企業紹介タイムでは、小田急電鉄やLINEヤフーなどが説明を行う。会場内には東京海上日動火災保険や丸井グループなど約30社がブース出展する。

 参加無料。申し込みは県のホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/sustainablesetumeikai.html)から11月14日(木)まで。私服での参加も可能。問い合わせは県政策局SDGs推進グループ【電話】045・285・0909。

昨シーズンの試合の様子©横浜キヤノンイーグルス

横浜キヤノンイーグルス開幕戦に市民5千人を招待 12月22日、日産スタジアム

 横浜をホストエリアとするラグビーチーム「横浜キヤノンイーグルス」は、12月22日(日)に日産スタジアム=港北区=で開催するホストゲーム開幕戦に市民5千人を無料招待する。

 招待企画は横浜市と連携してスポーツ振興に取り組む「横浜スポーツパートナーズ」の一環。

 横浜キヤノンイーグルスは、ジャパンラグビーリーグワンのDIVISION1に所属。日本代表の梶村祐介選手や岡部崇人選手、ラグビーワールドカップ2023で優勝した南アフリカ代表のファフ・デクラーク選手、ジェシー・クリエル選手など、世界で活躍する選手が多数在籍している。

 対戦相手は東芝ブレイブルーパス東京。午後3時5分キックオフ。自由席が対象。

 応募は先着順で11月15日(金)午前10時から12月21日(土)午後11時59分まで。申込サイト(https://www.canon-eagles.jp/tickets/invite/20241222.html

)から受け付け。チケットは各自で手数料を負担し、コンビニで発券する。詳細は、横浜キヤノンイーグルス横浜事務局(横浜アーチスト)【電話】045-664-3731。

がん哲学外来カフェ 不安との付き合い方 12月7日、特別講演会

 がん患者やその家族、遺族が集まり、病気の悩みなどを話し合うコミュニティー「たまプラーザがん哲学外来カフェ」が12月7日(土)、第85回特別講演会「がんとこころ」を開催する。時間は午後2時から4時まで。会場はたまプラーザ地域ケアプラザ多目的ホール。参加費500円。

 講師は、がん研究会有明病院腫瘍精神科部長の清水研氏。がん専門の精神科医として4000人以上の患者とその家族との対話経験を持ち、『不安を味方にして生きる 「折れないこころ」のつくり方』(NHK出版)をはじめ著書多数。自身や患者の体験をもとに、不安や絶望、怒り、悲しみといった「負の感情」との付き合い方を語る。

 先着60人、事前申し込み制。申し込み、問い合わせは【メール】bigmacw@m08.itscom.net、または【電話】090・1322・0457へ。

 

当選証書を受け取る1区の篠原豪氏

衆院選 小選挙区当選者に証書付与

 衆議院議員選挙の神奈川県内の小選挙区当選者に当選証書を付与する式が10月30日に県庁で行われた。

 県内20選挙区の当選者やその代理人に県選挙管理委員会の保阪努委員長が当選証書を手渡した。

 横浜市関係の選挙区では1区・篠原豪氏(立民・前)、3区・中西健治氏(自民・前)、6区・青柳陽一郎氏(立民・前)、7区・中谷一馬氏(立民・前)、19区・草間剛氏(自民・新)は本人が参加して受け取った。