足柄版【11月9日(土)号】
完成したシートを持つ生徒たち

湘光中美術部 社協買物バス「カラフル」に

 大井町社会福祉協議会が2021年4月から運行する買い物バス「わくわく・ショッピング」に、町立湘光中学校美術部生徒がデザインしたマグネットシートが貼り付けられることになり、大井町体育館前で10月29日、お披露目会が行われた。

 バスは、外出時の移動手段に困っている高齢者や身体の不自由な人などが対象で、各自宅から町内2つのスーパーヤオマサまで運行している。

 大井町社協はこうした取り組みを利用者だけでなく町内に広く知ってもらうきっかけになればと、同校美術部にバスのデザインを依頼していた。完成したシートはA2サイズで、マグネットで貼り付けるタイプ。虹など、明るい色が目を引くデザインになった。

 前田和樹部長(2年)は、「目立つようにカラフルにしました。自分たちの考えたデザインが町を走ると思うとワクワクする」とデザインを披露。同社協の寺下かつ子会長は「斬新な感性で考えた素晴らしいデザインで感謝します。町内を走り良いPRになると思います」と話した。

 バスは毎週木曜運行。ドライバーのほか見守り者が同乗するのが特徴で、23年度は年間822人が利用している。

順調な生育に笑顔の山崎さん(=11月5日)

南足柄市 大雄町の里山彩り20回 11月24日まで「ざる菊まつり」

 南足柄市大雄町の秋を彩る「ざる菊まつり」が11月24日(日)まで五本松・原地区で開かれている。管理する山崎政行さん(82)によれば、残暑の影響を受けたが今年も生育は概ね順調で、「これからが真っ盛り」と話す。

 山崎さんが「自然豊かなこの里山で四季の移ろいを感じることで、訪れる人の心を癒す場所を作りたい」と、25年ほど前に始めたざる菊栽培。その後、一般公開をする「ざる菊まつり」が始まり、今年で20回の節目を迎えた。

 10種類計1200株のざる菊は、早生、中生、晩生といった品種の特徴を計算しながら植えており、長い期間楽しめるのがこだわり。山の緑に、ピンク、黄色、赤といった「大きな丸」がよく映え、秋の日差しも相まって一層輝いて見える。

 今年は節目の記念に「20」の花文字を作ったが、花の勢いが勝っているようで「太くて分かりにくくなってるよね」と苦笑い。会場の一角には、過去のまつりを写真で紹介するコーナーがあり、興味深そうに見つめる人の姿も見られた。

 水やりや草取りなど、維持管理は一年中に及び、そのほとんどを夫婦2人で作業しているが、健康づくりと思えば苦ではないという。会場には高齢者施設の利用者らもよく訪れるといい「花に元気をもらって、笑顔になっている人を見るのが大好き」と話している。

 同市内では11月9日(土)・10日(日)、内山地区、内川・水神面橋下流でも「ザルギクまつり」(主催/内山里地里山の会)が開かれる。両まつりの開催情報は市HP(https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/kankou/flower/p08290.html)

女声合唱団「コールこまちよ」の50周年記念コンサートの実行委員長を務める 磯崎 瑞江さん 南足柄市塚原在住 66歳

明るく楽しく好きな歌を

 ○…駒千代地域で誕生し、今年で創立50周年を迎えた「コールこまちよ」。記念コンサートを11月24日(日)、午後2時から南足柄市文化会館大ホールで開催する。「誰もが知っている歌謡曲を合唱風にアレンジして歌うのが団の特徴」と紹介する。コンサートでは合唱曲から、『糸』『五番街のマリーへ』など歌謡曲など20数曲を披露する。実行委員長として、一大イベントの準備への最終段階を迎えている。「皆さんお馴染みの曲も数多く歌うので、ぜひ聴きにいらして下さい」と呼び掛ける。

 ○…1974年、岡本中学校PTAコーラスとして発足、89年に女声合唱団となった。現在のメンバーは50代から80代の26人。「15年前、単独コンサートを見にいき、私も歌ってみたいとすぐにファンになりました」と入団経緯を話す。毎週土曜日、岡本公民館や中部公民館で練習を行う。発表の場は、市文化祭など年数回イベント出演の他、3年ごとに大きな単独コンサートも開催する。「フレンドリーな仲間で明るく、楽しく歌を歌っています」

 ○…鹿児島生まれ。10歳の時に南足柄市に引っ越してきた。地元の大手メーカーに就職後、結婚し2人の男子を育て上げた。現在は夫との2人暮らしだが、近くに住む孫娘がよく遊びに来るという。「女の子は男の子と違う可愛さがあります。最近は携帯電話で話せるようになりました」と目を細める。

 ○…週3回は近所の会社で事務の仕事。コーラスに歌謡曲鑑賞に音楽に囲まれる毎日だが、趣味であるミュージカル鑑賞にも友人と年に3〜4回出掛ける。「仕事では娘の世代の方から、団では母親世代の方から、双方の世代の方から元気をもらっています」と力強く話した。

CFで尊徳関連本を出版 出資者を募集中

 二宮尊徳会は、二宮尊徳の異色の門弟「安居院庄七」を紹介した著書『安居院庄七50歳からの大冒険』の出版を目指し、クラウドファンディング(CF)を行っている。集められた金額は、本の発刊と大学図書館や関係市町村の図書館や小中学校に寄贈するために使われる。

 安居院庄七は、秦野市出身、江戸末期に遠州で報徳の教えを伝え、維新後に全国展開される報徳社運動の基盤を作った人物。本は絵と地図で子どもから大人まで楽しめる内容になっている。出版は来年2月頃を目指し、目標金額は60万円。

 (問)二宮尊徳の会の地福進一さん【電話】090・1103・8413。

間近で見る能

報恩講で能と医療講座 南足柄市 善福寺

 南足柄市の善福寺(怒田153)で11月16日(土)・17日(日)、宗祖である親鸞聖人の遺徳を偲ぶ行事「報恩講」が行われる。同寺では、これに合わせ「鎌倉能舞台」による能楽奉納と、医師の伊東佳子氏による医療講座を企画している。

 16日は午後4時から「逮夜法要」、5時頃から「能楽奉納」がある。1人3千円。

 17日の「日中法要」は午後1時から。雅楽演奏のある読経の後、午後2時から医療講座がある。1人1千円。

 いずれも事前予約制。伊東昌彦住職は「この機会に一般の方もぜひご参拝下さい」と呼び掛けている。催しに関する詳細、問い合わせは善福寺【電話】0465・74・0371。

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《関東のいずもさん》子どもたちの健やかな成長を願う「七五三」は、秦野市の出雲大社相模分祠で
《関東のいずもさん》子どもたちの健やかな成長を願う「七五三」は、秦野市の出雲大社相模分祠で
「七五三」は子どもたちの健やかな成長を願い行われる儀式。古くからの風習である、3歳男女の「髪置(かみおき)」、5歳男子の「袴着(はかまぎ)」、7歳女子の「帯解(... (続きを読む)
毎回人気の物産品販売

健康福祉センターまつり 11月24日 松田町社協

 松田町社会福祉協議会は11月24日(日)、健康福祉センターまつりを開く。午前10時から午後2時まで。入場無料。

 福祉活動やセンターの周知、福祉の輪づくりなどを目的に行われるもの。当日は同館3階にある富士山が見える展望風呂「健楽の湯」を無料開放。NPO法人仂がヒノキを提供し、当日限定でヒノキ風呂になるという。このほか東北・北陸の復興支援を目的にした物産品の販売、秋田県仙北市を拠点とする劇団わらび座の太鼓パフォーマンス、こどもへの綿菓子無料配布、eスポーツ体験会など企画が盛りだくさん。職員は「ぜひみなさんでおでかけ下さい」と呼び掛けている。

 問い合わせは同社協【電話】0465・82・0294。

暴力行為等が増加傾向 県内公立小中学校

 神奈川県教育委員会は10月31日、2023年度の県児童・生徒の問題行動不登校等調査の結果を発表した。これによれば、暴力行為やいじめ認知、不登校の児童生徒数が増加傾向だった。

2市8町も

 このうち「公立小・中学校」(中等教育学校前期課程を除く、以下数字同じ)の暴力行為の発生件数、いじめの認知件数、不登校の児童生徒数を見ると、県西地域2市8町の公立小中学校も同じ傾向にあった。県全体の数字は暴力行為1万1408件(前年比2170件増)、いじめ認知4万3943件(同6158件増)、不登校2万3593件(同3300件増)。県西地域は、暴力行為610件(同121件増)、いじめ認知2592件(同42件増)、不登校690件(同27件増)だった。

 これら地域別の状況は県内を8つに分けて発表されているが、この3項目を各地域、1千人あたりの数字で比較すると、県西地域の暴力行為発生件数は最も高く27・9、いじめ認知件数は2番目に高い118・5、不登校は川崎市と並びもっとも低い31・5だった。

 調査結果詳細は県ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/prs/r7878514.html)。

地震や箱根火山研究成果発表会

 地震、火山活動、温泉・地下水、地質など、神奈川県の地学に関する様々な調査研究を行う「神奈川県温泉地学研究所」は11月29日(金)、同研究所とウェブ会議システムZoomで成果発表会を開く。午後1時50分から4時35分。参加費無料。

 内容は県内の地震活動・箱根火山活動、神奈川の湧水の特徴、大涌谷の地下ほか。定員は会場50人、オンライン300人。希望者は11月25日までに専用フォームから申し込む。詳細はホームページ(https://www.onken.odawara.kanagawa.jp/information/20241001.html)。

足柄高 丸田さんが講師で登場 グラミー賞作品にも参加

 県立足柄高校で10月30日、1年芸術科音楽の授業を箏演奏者の丸田美紀さんが担当した=写真。

 同校によれば、丸田さんは幅広く活躍する演奏家。第65回グラミー賞の最優秀「グローバル・ミュージック・アルバム賞」に輝いた作編曲家、宅見将典さんのアルバム「SAKURA」にも参加しているという。

 同校の授業で箏を扱うにあたり、楽器レンタル会社に講師派遣と合わせて依頼したところ、思いがけずビッグネームの講師登場となったという。

 あらかじめ基本を学んでいた生徒たちに対し、この日の授業は演奏がメイン。手本として披露した後は、各グループを回り弦の押さえや弾き方などを指導した。授業を終えた丸田さんは「最初は反応を探りながら進めていたが、互いに協力して真面目に取り組む姿が印象的だった」と振り返った。同校の小島美由紀教頭は「特別な経験となったのでは。いつにも増して真剣に取り組んでいました」と話していた。

県が懇話会の委員を募集

 神奈川県は、国際社会の変化に対応した国際政策の推進を考える「かながわ国際政策推進懇話会」の委員を募集する。

 対象は、次の全てを満たす人【1】2025年4月1日現在で満18歳以上【2】県内在住・在勤・在学者【3】神奈川の国際政策について関心があり、国際分野に関する活動(多文化共生、国際交流、国際協力及び平和等)に取り組んでいる。募集2人。

 任期は25年4月から27年3月。応募は電子システム。その他、応募に関する詳細は県HP(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/k2w/prs/r2914628.html)。

車いすバスケ神保氏の講演

 南足柄市人権講演会兼南足柄市PTA研修大会「障害ってなに?」が12月14日(土)、南足柄市文化会館で開かれる。午後1時半から。入場無料。

 講師は車いすバスケットボール元日本代表の神保康広氏。神保氏はバイク事故で両下肢機能障害となり車いす生活に。友人のすすめで車いすバスケットボールを始め、4期連続でパラリンピックに日本代表として出場している。「人生は常に挑戦」という生き方や人権について語る。

 事前申込制で受付は11月14日(木)から。市生涯学習課【電話】0465・73・8036。

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湯原昌幸さん

湯原昌幸ライブ タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さんが、タウンニュースホール(東海大学前駅南口徒歩2分)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う。午後3時開演。

 予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。(問)同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

今後の南足柄などを話し合った

中学生が住民と意見交換 南足柄中でフォーラム

 南足柄市仲間づくりフォーラムが10月23日、南足柄中学校で行われた。子どもの市民性やコミュニケーション能力を育むことが目的で昨年初めて足柄台中学校で行われ、今回で2回目。

 当日は同校の2年生が参加。生徒と地域住民がグループを組み、「南足柄市のよいところ」「今後つくっていきたい南足柄市」のテーマに沿って話をした。生徒からは「普段話す機会のない人と話をすることができて、貴重な経験になりました」などの感想が聞かれ、地域住民は「しっかり自分の考えを伝えることができる姿が素晴らしかった」などと話した。

説明を聞く参加者

編集者招き紙芝居を学習 大井町小学校図書ボラ

 大井小学校図書ボランティアは11月1日、大井町生涯学習センターで「童心社」の橋口英二郎取締役編集長を招き、かみしばい読み聞かせ講座を開催した。

 「町内の子どもたちに質の高い読み聞かせをしたい」と、伊藤忠記念財団の助成金に応募し採用され、今回の企画となった。当日は25人が参加。橋口さんから「役によって声を変えなくて良い」「演じ手は隠れずに見えていて良い」など紙芝居の読み方、手の添え方、間の取り方などが解説され、会場では熱心にメモを取る姿が見られた。

 参加者は「知らないことばかりで勉強になった」、「紙芝居舞台を使っての効果的な見せ方など参考になりました」、「作り手の話を聞いて新鮮な気付きがありました」などと感想を話していた。

まつだ「マイ検」受検者募集中

 松田町は、町の歴史文化や観光の知識などを問う「まつだマイスター検定」の受検者を募集している。

 検定は町の魅力を再発見し、町への愛着や誇りを高めてもらうことなどが目的で、町内小学生や文化財保護委員らが考えた問題を出題する。1問2点の全50問で、90点以上を獲得すると「おもてなしマイスター」として認定され、記念品が贈られる。

 受検はインターネットで行う。次回の日程は12月14日(土)の午後1時から。希望者は町ホームページの専用フォーム(https://town.matsuda.kanagawa.jp/ques/questionnaire.php?openid=257&check)から申し込む。

展示を見る来場者

富士山噴火の備え考えて 足柄史談会展に330人

 南足柄市民文化祭の足柄史談会展が11月2〜3日、南足柄市文化会館で開かれた。

 足柄史談会は、研究テーマを「きっと起きる。驚異の富士山噴火!富士山宝永噴火に学ぼう」にして、調査研究をしている。

 当日は噴火史や噴火時の第一次災害、第二次災害を図などを使って紹介した。同会によれば2日間で330人が来場したと言い「展示をきっかけに噴火に備えて頂ければ幸いです」と話した。

リユース品無料回収

 大井町は11月10日に開く「第13回環境展」にあたり、リユース品の無料回収を行う。受け付けと回収は町総合体育館前広場で、午前10時から午後3時まで。

 町が引き取った品は、連携する企業等を介して次の使い手につなげゴミ減量や資源の循環的な有効活用に取り組む。

 持ち込みができるのは「自分はもういらないけれど、まだ十分に使えるもの」。割れや欠け、ひび、カビ、サビのない「食器やキッチン用品」、部品がそろって傷、破損、カビ、汚れのない「家具・インテリア」ほか。詳しい持ち込み可・不可基準、注意事項は町HP(https://www.town.oi.kanagawa.jp/soshiki/9/reuse-shiken.html)。

山北町スポーツセンターを見学

 旧山北体育館代替体育施設である「仮称山北町スポーツセンター」の構造見学会が11月17日(日)、旧山北体育館跡地で開催される。時間は午前10時から11時と午後1時半から2時半の2回。参加は無料。 

 山北産材を使った親しみやすい木造スポーツ施設の内装工事に入る前の現場を見学できる。雨天決行。事前申込み不要。町は「駐車場がないので、徒歩でお越しください」と話す。

 問い合わせは、山北町生涯学習課生涯学習スポーツ班【電話】0465・75・3649。

矢倉沢をウォーキング

 市のバス「ふくし号」に乗って矢倉沢のウォーキングに出かける「矢倉沢里山のウォーキングを楽しむ」が11月28日(木)、開催される。主催は南足柄げんきサポーターの会。主催者は参加者を募集している。雨天中止。

 午前9時半に保健医療福祉センターに集合。史跡や里山など全行程約4Kmを巡る。高低差有。午後1時半頃解散。レジャーシート、昼食、飲み物は持参。参加無料。希望者は11月21日(木)までに電話で申込が必要。

 申込、問合せは、南足柄市健康づくり課【電話】0465・74・2517。