南足柄市大雄町の秋を彩る「ざる菊まつり」が11月24日(日)まで五本松・原地区で開かれている。管理する山崎政行さん(82)によれば、残暑の影響を受けたが今年も生育は概ね順調で、「これからが真っ盛り」と話す。
山崎さんが「自然豊かなこの里山で四季の移ろいを感じることで、訪れる人の心を癒す場所を作りたい」と、25年ほど前に始めたざる菊栽培。その後、一般公開をする「ざる菊まつり」が始まり、今年で20回の節目を迎えた。
10種類計1200株のざる菊は、早生、中生、晩生といった品種の特徴を計算しながら植えており、長い期間楽しめるのがこだわり。山の緑に、ピンク、黄色、赤といった「大きな丸」がよく映え、秋の日差しも相まって一層輝いて見える。
今年は節目の記念に「20」の花文字を作ったが、花の勢いが勝っているようで「太くて分かりにくくなってるよね」と苦笑い。会場の一角には、過去のまつりを写真で紹介するコーナーがあり、興味深そうに見つめる人の姿も見られた。
水やりや草取りなど、維持管理は一年中に及び、そのほとんどを夫婦2人で作業しているが、健康づくりと思えば苦ではないという。会場には高齢者施設の利用者らもよく訪れるといい「花に元気をもらって、笑顔になっている人を見るのが大好き」と話している。
同市内では11月9日(土)・10日(日)、内山地区、内川・水神面橋下流でも「ザルギクまつり」(主催/内山里地里山の会)が開かれる。両まつりの開催情報は市HP(https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/kankou/flower/p08290.html)
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