港北区版【11月14日(木)号】
山中竹春市長(右から3人目)と表彰を受けた企業の関係者ら

横浜市 自立支援団体を表彰 就労訓練、長年受け入れ

 ひきこもりなどの困難を抱える若者に対し、自立に向けた就労訓練を実施する団体を表彰する式が11月5日、横浜市役所で行われた。5年間継続と3年間継続の7団体が表彰を受け、港北区からは本社がある2社と、支店がある1社が受賞した。

 市は2006年度から、無職やひきこもり経験のある若者の自立・就労支援を行う「よこはま若者サポートステーション」を通じて、企業や団体に就労訓練の受け入れを依頼している。

3社が5年間継続

 今回は就労訓練を5年間継続した株式会社サンパワー=港北区新横浜=、ブックオフコーポレーション=相模原市南区=、アイング株式会社=東京都千代田区=の3社が市長表彰を受けた。  表彰式には市長表彰の3社の関係者が出席。

 サンパワーはソーシャルビジネスのコンサルティングなどを行い、就労が困難な人の雇用に注力している。5年間で11人を受け入れ、パソコンの入力作業などを行ってきた。川村拓也社長は「来た人が自信をつけて戻ってもらうことを心掛けてきた」といい、受け入れ終了時には、社員が色紙にコメントを書いて渡すなど、正社員と同様の対応をしてきたという。川村社長は「長く継続してきた取組みを評価していただいた」と受賞を喜んだ。

 ブックオフコーポレーションは本や衣類などを扱う港北区の店舗などで67人が勤務した。BOOKOFF SUPER BAZAAR 綱島樽町店の長崎哲也館長は「いろいろな売り場に入ってもらい、適性を感じられるようにした」といい、指導する側のメリットもあったとした。

 表彰式で山中竹春市長は「温かい指導で若者のその後の生活に役立つものだった」と企業に感謝し、「今後も若者に寄り添った支援をできるようにしたい」と述べた。

 なお、3年間継続したガイズカンパニー株式会社=港北区新横浜=、公益財団法人神奈川県労働福祉協会=中区=、特定非営利活動法人藤沢市民活動推進機構=藤沢市=、労働者協同組合ワーカーズコレクティブデポットつつじが丘ブランチ=青葉区=の4団体はそれぞれ、こども青少年局長表彰を受けた。

ダンススタジオ代表で、大綱小学校のキャリア教育に協力する 高橋 晋さん 大倉山在住 46歳

ダンス通じ、人を育む

 ○…「地位も名誉も関係なく、子どもも大人も一緒になって楽しめる」、そんなダンスの魅力を伝えたい――。自身の娘が卒業した大綱小でのキャリア授業。キラキラする目で、自分やダンサーたちの話を聴く児童らの姿に、「響いてる、響いてる」と嬉しそうに話す。「ずっとダンスを続けていける場所に」という思いを込めたスタジオは今年10周年を迎えた。「当時の小学生が、高校生や大学生になって、ふらっと寄ってくれる。皆の帰る場所として、これからもずっと続けていきたいね」

 ○…茨城県で生まれ育つ。中学時代は吹奏楽部でパーカッション。「今思うと、リズム感などダンスに通ずるものがあったね」。ダンスにはまったのはテレビ番組のコーナーの『ダンス甲子園』。出演者たちのステップをすぐに真似ることができ、「やれそうだ」と感じた。

 ○…上京しダンスの専門学校に入学。卒業後はアルバイトをしながらダンスを続けた。「当時は今のように、ダンスの仕事ってあまりなかったから」。飲食店の仕事が性に合い、友人とカフェや居酒屋を起ち上げたことも。「ただ二足の草鞋はなかなか大変で」。妻の実家の文具店を閉めると聞き、「覚悟を決めた」。この場所をスタジオにし、ずっとダンスを続けることに。

 ○…現在、盛り上がりを見せているDリーグに参戦しているプロのダンスチーム「dip BATTLES」のチーフアドバイザーとして、平均20歳の若きメンバーらをサポートしている。「人間性が成長していく姿を間近に見られるのが嬉しい」。そんなチームの一員に今年、娘が加入した。「ちゃんとオーディションに受かって。プロの世界は大変だけどね」と父親の顔で笑う。

ポスターを手にする伊藤さん

区内専門学生 「火災予防」ポスター制作 身近な危険を表現

 学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校(新横浜)1年の伊藤瀬七さんが制作したデザインがこのほど、火災予防運動啓発用ポスターに採用された。11月9日から15日(金)まで実施されている「秋の火災予防運動」の啓発のために使用される。

 伊藤さんのデザインは、料理中に目を離したすきに鍋から火が燃え上がる場面を捉えた作品になっている。6月から制作に取り掛かり、まずは防火に関するサイトなどで情報収集を行った。住宅火災の原因に着目し、油などを使用したキッチン周りでの不注意による火災が多いことからデザインの着想を得た。

 「人のイラストは緩く、鍋や炎はリアルに描いた」と話す伊藤さん。緩い雰囲気で平穏を、リアルさで危険なことや現実にピントを当てて表現したという。ヒントを得るため関連動画を見ていた時に、「(出火時は)こんなに赤くなるんだ」と感じ、全体をより赤くし危機感が伝わるようにデザイン。調べる中で知り得た「危険は身近にある」ということをデザインに落とし込んだ。

 同校ではポスター制作のほか、同運動に合わせた動画を制作した学生もおり、動画は市庁舎などで放映される。

プラごみバスターズ 海岸線400Km踏破中 NPO法人海の森・山の森(菊名)

 菊名に事務局がある「NPO法人海の森・山の森」が2020年4月にスタートさせた「プラごみバスターズ」。神奈川県の海岸線を端から端まで435・09Kmを歩き、海洋ごみを拾いながら「どこの海岸にプラごみが多く、そしてどんな種類のごみが多いのか」等の調査も兼ねる。

 同NPO法人理事長の豊田直之さんは、水中カメラマンとしての20年余りの活動の経験を活かし、12年に海のプラスチックごみ汚染、マイクロプラスチック問題に焦点を当て、活動を開始した。これまでに、地域の小学校などで講演、啓発活動を行ってきた。同バスターズはその一環で、コロナ禍で対面する講演などができなくなった中で誕生。静岡県との県境である湯河原・真鶴の福浦漁港からスタートし、4年経った第58回(10月26日=上写真=)までの県内海岸線踏破距離は累計399・911Km。これまで処理した累計のごみの総重量は約3023kgとなった。

 「ごみを拾いながらほぼ一日歩いて移動する。ペットボトルなどはかさばるため、運搬が大変だった」と振り返る豊田さん。「16市町をまたぐ移動となったが、燃えるごみが自治体によっては燃えないごみだったりして、移動のたびに中身を入れ替えるなどの苦労もあった。県に、分別の基準統一を訴えたい」

 踏破まではあと2回。11月24日、12月1日の2日間で、東京都との境、浮島の川崎市民健康の森(川崎市川崎区)に到達し、ゴールを迎える。豊田さんは「踏破後も、行政などに呼びかけ、調査して分かった課題の解決に向けた取り組みを続けていく」としている。

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ボーイスカウト横浜第8団 「思い届けたい」 能登大雨災害に義援金

 ボーイスカウト横浜第8団(中島一郎団委員長)は11月4日、新横浜駅前で能登半島大雨災害義援金の募金活動を実施した=写真。

 募金活動にはスカウト23人、指導者17人、保護者11人が参加し、午前10時から午後1時まで、駅利用者らに大きな声で募金を呼びかけた。

 募金活動に先立ち、珠洲市でのNPOによる復旧作業の写真を見て、「現地はまだ大変な状況にある」ことを確認したというスカウトたち。集まった義援金9万1655円は、全額、日本赤十字社に送金した。

 参加スカウトから挙がったのは「大変な人たちのためにお金を集められてよかった」「石川県の人に思いがと届いたらいいな」といった被災地を思う声。中島団委員長は「雪の季節が近づく中、少しでも被災地の方の支援になれば」と話していた。

懐かしい曲の数々 24日、ミズキーホール

 アンサンブルシーガル横浜による定期演奏会が11月24日(日)、ミズキーホール(港北区民文化センター)で行われる。開演は午後1時半から(開場は30分前)。入場無料・全席自由。後援は全日本シニアアンサンブル連盟。

 同楽団創立25周年記念となる同公演は2部制となっており、『宇宙戦艦ヤマト』『昭和歌謡コレクション』『ディズニーメドレー』『ビートルズメドレー』など、懐かしくも聴きなじみのある楽曲が披露される予定。問い合わせ等は、同楽団佐藤さん【メール】sy-sato0320@jcom.zaq.ne.jpへ。

大倉山の魅力と夢学ぶ ダンス学習 大綱小6年

 大綱小学校(横山喜利穂校長)の6年生約140人が11月8日、昨年に引き続き総合的な学習の時間で「ダンスを通して見つめる大倉山の魅力と夢」について学んだ。

 同小学校近くに構えるダンススタジオ代表の高橋晋さん=人物風土記で紹介=が、チーフアドバイザーを務めるダンスチーム「dip BATTLES」を率いて登場。早々に迫力のあるダンスを披露し、児童を圧倒した=左上写真。

 その後の質問コーナーで大倉山の魅力を聞かれた高橋さんは「素敵な人たちと、ごはんが美味しいお店が多いこと」と語る。また、児童や教諭からの「自分にとってダンスとは」「これから夢を追っていく児童に対しひとこと」などの質問に対し、高橋さんとメンバーは「ダンスは自分の人生であり、すべて」「やりたいことは変わってもいい。休むことを忘れずに、いま目の前にある興味のあることを一生懸命やる」と語った。

 最後にはメンバーからダンスの振付を教わり、音楽に合わせ身体を動かした=右写真。

グラウンドゴルフを楽しむ参加者

さわやかスポーツ グラウンドゴルフで交流 はつらつと腕競い合う

 港北区さわやかスポーツ普及委員会(高橋正輝会長)は11月9日、新横浜公園草地広場でグラウンドゴルフ交流大会を開催した。区内で活動するグラウンドゴルフ愛好者の交流を図るために実施。1チーム6人で構成され、32チーム、192人が参加した。

 大会は、相互審判性で、他チームに所属する人ともコミュニケーションを取りながら進行された。芝でプレーしたため、飛距離が思うように伸びずに苦戦しながらも楽しむ様子が見られた。参加者からは、「(芝の状況によって)打つ場所によって飛び方が違うことが醍醐味だと感じる」「グラウンドゴルフで友人が増え生きがいになっている」という声も。

 優勝したチームは、新吉田さわやか(A)チーム(合計スコア331)、準優勝は四季の会(同354)、3位は綱島TCC(同355)。

 高橋会長は、「土ではなく、芝というなかなかできない環境でも楽しんでもらえれば」とした。

指揮/大植英次

読者20組40人を招待 神奈川フィル巡回公演 ベートーヴェン「第九」で今年を締めくくる 12月23日(月) ミューザ川崎シンフォニーホール

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が12月23日(月)、ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅下車徒歩3分、京急川崎駅下車徒歩8分)で「For Future巡回公演」を開催する。午後7時開演。

 今回の演目は年末を飾るにふさわしい、ベートーヴェン「第九」。第4楽章「歓喜の歌」では、苦悩を越えた向こうに見える自由、そして平等が謳いあげられる。指揮は巨匠レナード・バーンスタインに師事し10年以上活動を共にした大植英次。欧米や日本の名だたるオーケストラの音楽監督・指揮を務めてきた。演目は他にモーツァルトの歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」序曲。

 S席8000円、A席6000円、B席4500円、25歳以下1000円。65歳以上各席10%割引。チケット申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

 この公演に読者20組40人を招待。希望者はQRからの申込みか、ハガキに氏名・住所・メールアドレスを明記の上、〒231―0023横浜市中区山下町46番地第1上野ビル1階・神奈川フィル事務局「タウンニュース係」まで。12月6日(金)必着。当選はメールにて。

避難経路の確保を指導する署員ら

飲食店に立ち入り指導 新横浜駅周辺で合同査察

 神奈川県警察は横浜市の関係部局と合同で11月5日、新横浜駅周辺の夜間合同査察を実施した。

 横浜市内都心部における繁華街、歓楽街の治安向上のため、横浜市都心部治安対策会議を設置し、2013年から取り組んでいる環境浄化対策の一環。16年にエリアが拡充され新横浜駅周辺も査察の対象となり、以来毎年この時期から年末にかけて行われている。

 この日は、港北警察署や港北消防署をはじめ、福祉保健センターや土木事務所等も参加し、新横浜駅周辺の飲食店等106店舗を査察。それぞれ、避難経路や店舗の防火状況の確認、風営法に基づく営業内容の確認・指導などのほか、客引きへの声掛けや火災、食中毒等の予防啓発チラシの配布など、啓発活動も行われた。

 実施結果は、消防法違反が71件、道路法及び道路交通法違反が19件、横浜市自転車等の放置防止に関する条例違反が12件、風営法違反が10件。港北警察署生活安全課の高橋敏行課長は、「関係機関、地域との連携を密にし、健全な街づくりに努めていく」とした。

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納税の大切さをPRする関係者ら

日吉駅前で納税啓発 横断幕・のぼり旗掲げる

 神奈川納税貯蓄組合連合会(石川圀光会長)は11月5日、日吉駅前で神奈川税務署や神奈川県税事務所、区税務課職員らと納税の啓発活動を行った。租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めるための「税を考える週間」(11月11日から17日まで)に先立って開催。これまで、「この社会あなたの税がいきている」という横断幕などを設置してきたが、同連合会が「中学生の税についての作文」に取り組んでいることから、今回から「税を考える中学生たちがいます」と書かれたのぼり旗を増やして実施した。

 金子彰宏署長は、「納税者のみなさんに税と日常生活の関わりを知っていただけたら」と期待を込めた。石川会長は、中学生の作文について「平素からの租税教育の重要性を再認識した。この事業をさらに充実させていく」と意気込み、「社会の仕組みを考えると税の大切さがわかってくる」と話した。

学習ダッシュボードの使用風景

児童生徒26万人のビッグデータから心の変化を捉え、ケアにつなげる「横浜モデル」始動 小中学校で不調を可視化

 横浜市は11月7日、全国最大規模となる児童生徒約26万人の教育ビッグデータを活用し、子どもの心の変化を捉え、不調をケアする取り組み「横浜モデル」を開始すると発表した。

 科学的根拠に基づく学びの実現や教育内容の充実を図ろうと、2024年6月に導入した学習ダッシュボード「横浜St☆dy Navi」を活用する。

毎朝「心の様子」を5段階評価

 児童生徒は毎朝の登校時、心の様子を「よい」「すこしよい」「ふつう」「すこしわるい」「わるい」の5段階評価で入力する。収集されたデータは学校側に伝えられるほか、市と共同研究契約を結ぶ横浜市立大学の研究チームにも共有され、医療の専門的知見からケアや診察の必要性などを分析する。

 市内の小中学校483校で9月、10月に収集した約500万件のデータでは、「よい」と「すこしよい」の回答は合わせて63.4%で、「すこしわるい」と「わるい」は合わせて7.3%だった。

モデル校で新機能追加

 市は11月22日から小学校1校、中学校1校のモデル校を設置し、「横浜St☆dy Navi」をアップデートする。新たに実装する「こころの温度計」に毎日の心の状態を0〜100の数値で示してもらい、よりきめ細かく、継続的に子どもの心の状態を把握する。

 さらに、月1回「こころの定期健診」として、20問程度のアンケートを実施。幸福度や抑うつ状態を把握し、データとして可視化していく。「横浜St☆dy Navi」を使ったAIチャット相談、メタバース空間内でのバーチャル相談なども行い、状態に応じてケアする。

 市は11月21日に教職員、横浜国立大学、横浜市立大学、民間企業などが参加する「第2回横浜教育データサイエンス・ラボ」を開き、「横浜モデル」の期待や課題について議論する予定だ。

配布されるステッカー

「脱炭素取組宣言」を応援 横浜市がステッカー配布 中小企業に呼びかけ

 横浜市は中小企業の脱炭素化を進めようと、今年6月に「脱炭素取組宣言」を開始し、このほど、宣言をした店舗などに掲示できるステッカーとシールを作成して配布を始めた。

1900事業者参加

 脱炭素取組宣言は、市内に事業所や拠点を持つ事業者が脱炭素化への取り組みを宣言する制度。11月中旬までに約190事業者が宣言を行っている。市は市内企業の99・6%を占める中小企業の脱炭素化をさらに後押ししようと、ステッカーなどを作成した。

 ステッカーは直径11cmの円形で、1事業者につき2枚まで。シールはA4サイズで1事業者に1枚配布。ロゴマークとともに「脱炭素取組宣言」「脱炭素化の取組をしています」などと書かれている。

 宣言は市のサイトにある専用フォームから行うことができ、所要時間は約5分。事業所や施設単位での宣言も可能。宣言をした事業者は、温室効果ガス排出量の見える化などに取り組むことで、「横浜市中小企業融資制度」の融資を受ける際に、信用保証料の一部助成を受けられる。また、省エネ診断の受診費用補助などの利点もある。

 市経済局は「ロゴマークは脱炭素化への意識の高い事業者の目印」としており、宣言への参加を呼びかける。問い合わせは同局【電話】️045・671・4236。

港北警察署管内 自転車盗が9件、万引き7件のほか、自動車盗、仮睡者ねらい、置引き、出店荒しなど発生 2024年10月28日〜11月4日の犯罪発生件数

 港北警察署は11月5日、同署管内における2024年10月28日から11月4日までの犯罪発生件数を発表した。

 それによると、9件の自転車盗や7件の万引きのほか、自動車盗、仮睡者ねらい、置引き、出店荒しなどが発生した。

 自転車盗9件のうち、4件が無施錠で被害に遭った。発生地区は綱島東2件、綱島西、小机町、大豆戸町、日吉本町、師岡町、菊名、樽町だった。

 7件の万引きは、10月27日から11月3日に発生した。場所は菊名2件、綱島東2件、新吉田東、樽町、日吉。いずれも店舗に陳列していた、化粧品や衣類、 食料品、単行本、雑貨が盗まれた。

 自動車盗は、10月26日午後5時30分から10月28日午後7時30分に発生した。篠原町のコインパーキングに施錠した状態で駐車していた車両が被害に遭った。

「電話でお金」は詐欺

 また、同署によると、区内において、カード会社をかたる犯人から「料金の未払いがある」などといった詐欺の電話が入電しているという。同署では「電話でお金の話は詐欺です。必ず周囲の方や警察へ相談してください」と注意を呼びかけている。

多様な出店で「ありがとう」 岸根公園感謝デー盛況

 第12回岸根公園感謝デーが11月9日、同公園内で行われた。

 昨年に引き続き開催された同イベントは名称の通り、日頃公園を利用している人に感謝を伝えることが目的。「コロナ禍では開催できなかったが、昨年から例年通りできてよかった。来年も変わらず開催したい」と同公園園長の景山敦樹さんは語った。

 出店内容は、ヨーヨーすくいや射的など縁日でなじみあるもののほか、消防出張所ブース=写真=は消防車の乗車体験や火災時の視界の悪さを体験できる「煙体験ハウス」、AED講習など、災害時の防災や救護の大切さも学ぶことができ、多様なイベント内容に参加した子どもたちが実践しながら楽しむ様子がみられた。

 また昨年から同イベントに取り入れたものとして、一般財団法人カルチュラルライツから「アートを身近に」をスローガンとするプロジェクト「アートトラック」の出張展示と、塗り絵ワークショップの出店があった。

 同イベントでAED講習を受けた河野なのはさん(6歳)は「本当に起こったらできるか分からないけど、初めて体験できてよかった」と嬉しそうに語ってくれた。

スパイダーマンの姿に仮装する子どもたち

仮装姿で謎解き 約300人が参加し楽しむ

 大豆戸町内会(吉田亙会長)は11月4日、「ハロウィン謎解きラリー2024」を開催した。同イベントは、街を巡りながら謎解きをするもの。

 地域の子どもを喜ばせること、大豆戸町内会館や町内会の情報伝達ツールなどの周知、将来の後継者育成、防災・防犯の啓発を目的としており、初めて開催された。参加人数は293人。町内を4コースに分けて実施。参加者らは配布された地図を頼りに、各コースのポイントに立ち寄り「謎の文字」を集め答えを引き出した。

 仮装コンテストも同時開催。自身の好きなキャラクターの衣装に身を包む子どもたちの姿が多く見られた。

 兄弟で参加していた大島蒼士くん(7)、由暉くん(5)はヒーローになりきり、「楽しみにしていた」と話してキャラクターのポーズをとりながら街を歩いた。

 吉田会長は、「素晴らしい役員に恵まれて開催できた」と感謝しながら、「子どもたちにとって楽しい思い出として残してもらえれば」と期待を込めた。
10月28日から11月3日の区別の定点当たりの患者報告数

インフルエンザ 横浜市内で流行期に 衛生研究所はワクチン接種呼び掛け

 横浜市内でインフルエンザの流行が始まっている。11月7日に発表された「横浜市インフルエンザ流行情報2号」によると、市内153カ所の定点医療機関から報告された2024年第44週(10月28日〜11月3日)の定点あたりの患者報告数は、横浜市全体で1.12となり、流行開始の目安となる1.00を上回った。

 市内の定点あたりの患者報告数は、8月下旬以降、緩やかな増加傾向が続いていて、第43週(10月21日〜27日)に1.07と、流行開始の目安を超えたため、横浜市衛生研究所が「インフルエンザ流行情報1号」を発表していた。

既に学級閉鎖も A型が約98%占める

 年齢別では15歳未満の報告が全体の48.7%で、学級閉鎖などを行っているのは小学校8校。

 迅速診断キットの結果は、A型97.6%、B型2.2%、A型・B型ともに陽性0.2%で、A型が多く検出されている。

適度な換気、湿度50〜60%の確保を

 同研究所の担当者は「咳エチケットや正しい手洗いなどの基本対策のほか、免疫がつくまでの期間を考えると、流行ピークが予想される前の12月中旬までにワクチンを接種するのが理想」と話す。「寒い季節ですが、適度に換気すること、室内の湿度を保つことも感染予防になります」とし、厚生労働省が推奨する50〜60%の湿度を保てるよう、エアコンや加湿器を上手に利用してほしいと呼び掛けている。

「仏垂般涅槃略説教誡経(仏遺教経) 伝道元筆」の巻頭(提供:宗教法人大本山總持寺)

總持寺の写経などが横浜市指定文化財に

 横浜市は宗教法人大本山總持寺(そうじじ)=鶴見区=が所有する宗祖である道元(1200〜1253)の直筆とされる写経など3件を市指定文化財に指定することを11月7日に発表した。

 指定が決まったのは、總持寺の「仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっすいはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)(仏遺教経(ぶつゆいぎょうきょう))伝道元筆(でんどうげんひつ)」と東漸寺(とうぜんじ)=磯子区=の「木造釈迦如来(もくぞうしゃかにょらい)および右脇侍像(みぎきょうじぞう)」、西教寺(さいきょうじ)=南区=の「西教寺本堂(さいきょうじほんどう)」の3件。

道元の貴重な直筆

 「仏垂般涅槃略説教誡経」は、道元の自筆写経と伝承されている。總持寺が600年以上大切に保管してきた貴重な資料で、道元の自筆本が少ない中、高い価値があると評価された。

中世彫刻の特徴的形式

 「木造釈迦如来および右脇侍像」は、神奈川県指定重要文化財の「釈迦堂」が建築されたと考えられる1301年に近い時期に作られた。鎌倉周辺地域の中世彫刻の特徴的な形式が見られるなど、市の美術史、文化史にとって貴重な作品とされた。

近代的な鉄筋コンクリート造り

 「西教寺本堂」は、関東大震災の復興事業で1931年に再建された建物。鉄筋コンクリート造りながら、伝統的な浄土真宗本堂の意匠が取り入れられており、近代的な寺院建築の貴重な実例として評価された。

 決定は横浜市文化財保護審議会の答申を受けたもの。3件が正式に指定されるのは11月25日。市歴史博物館=都筑区=では来年2月8日から3月16日まで、「横浜市指定・登録文化財展」を開催予定。

ライトアップされた市庁舎(11月8日撮影)

ベイスターズ日本一で市庁舎などブルーにライトアップ

 横浜DeNAベイスターズが26年ぶりに日本シリーズを制して日本一になったことを受け、市内の施設がチームカラーのブルーでライトアップし、祝福している。

 市庁舎は11月10日までの午後5時から10時まで実施。ほかにも、横浜マリンタワーや日産スタジアムなども10日までライトアップを行っている。

医療講演会 「幸齢者(こうれいしゃ)」になるために 11月30日 港北図書館で

 「幸せな高齢者、幸齢者になるために必要なのは『貯金』と『貯〇』」――。港北図書館(菊名6の18の10)で11月30日(土)、医療講演会「幸齢者(こうれいしゃ)になるために」が開かれる。午後2時から4時まで。参加無料。港北図書館と港北図書館友の会の共催。

 当日は、菊名にある八木クリニック院長の八木康之氏が登壇し、健康寿命を保ち、認知症を予防する秘訣を講演する。

 定員40人で、事前申込み制。11月15日(金)午前9時30分から、同図書館カウンターまたは電話(【電話】045・421・1211)で申込みを開始。

大倉山ジョイコン カルテットの調べ 11月17日 港北公会堂 

 第71回大倉山ジョイフルコンサート「レグルス・クァルテットの挑戦〜古典から近現代へ〜」が11月17日(日)に港北公会堂(大豆戸町 26の1)で開催される。午後2時開演(30分前受付開始)。主催は大倉山ジョイフルコンサート実行委員会。

 モーツァルト、ショスタコーヴィチ、ブラームスなどの古典から近現代までの弦楽四重奏曲が演奏される予定。

 料金は大人2000円、高校生以下1000円。当日受付で支払い。未就学児の入場不可。

 要予約。申し込みは予約専用電話【電話】080・8424・5108。または、大倉山ジョイフルコンサートホームページの「予約受付」から。11月16日(土)午後5時まで受け付ける。

 

日本一決定後、大喜びする横浜スタジアムの外に集まったファン(11月3日)

ベイスターズ日本一パレード 横浜市「話せる内容ない」 一部で11月30日開催報道

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが11月3日に日本シリーズを制し、26年ぶりの日本一になったことを受け、今後、パレードの開催に注目が集まる中、横浜市は7日の市長会見で「現時点で話せる内容はない」との認識を示した。一部報道で球団側が30日にパレードを実施する方向で調整していることが伝えられ、記者から山中竹春市長に質問があり、にぎわいスポーツ文化局の担当者が答えたもの。担当者は「今後、チームから発表があると思う」と述べるにとどまった。

市庁舎をブルーにライトアップ

 市は8日から10日の午後5時から10時まで、市庁舎をベイスターズのチームカラーであるブルーにライトアップする。

ランドマークタワーの「SPARK TREE」の前に立つ尾上松也さん©Disney ©Disney/Pixar ©MARVEL © & ™ Lucasfilm Ltd.

みなとみらいのツリー点灯式に尾上松也さん、パリ五輪金メダル・吉沢恋選手 ランドマークタワーとマークイズ

 横浜ランドマークタワーとMARK IS(マークイズ)みなとみらいで11月6日、クリスマスツリーの点灯式が開催された。ランドマークタワーには歌舞伎俳優の尾上松也さん、マークイズにはスケートボードのパリ五輪金メダリスト・吉沢恋(ここ)選手が登場し、会場を盛り上げた。

ディズニーなど4つの世界

 同日から始まったホリデーイベント「YOKOHAMA MINATOMIRAI WINTER HOLIDAY 2024-2025」では、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズの4つの世界を音と光で表現したツリーが施設を彩る。

 ランドマークタワー1階に設けられた「SPARK TREE」の点灯式に参加した尾上さんは、12月6日公開のディズニー・アニメーション映画「モアナと伝説の海2」でマウイ役の声優を務める。映画について「家族や友人と見てほしい」と語り、高さ約12mのツリーが点灯すると「とても美しい」と笑顔を見せた。ツリー点灯は午前7時から午前0時まで。映像に合わせてツリーが輝く光のショーもある。

「アナ雪」をイメージ

 マークイズでは「アナと雪の女王」をイメージした「FROZEN CRYSTAL TREE」が1階に登場した。吉沢選手は白を基調にしたストリートファッションで登場。スケートボードの魅力について聞かれると「スポーツとしてだけではなく、みんな一緒に仲間として滑っていて、高め合っていけるのが良いところ」と話した。ディズニーのキャラクターではラプンツェルが好きだといい、「自分の道を悔いのないように進んでいく点が共感できる」と力強く語った。子どもたちと一緒にツリーの点灯ボタンを押し、ライティングショーを見終えると、「音楽もあってめちゃめちゃ楽しめました」と喜んでいた。ライティングショーは午後4時から11時までの毎時00分と30分。

 マークイズ前のグランモール公園のイルミネーションには、「アナと雪の女王」のキャラクターオーナメントが装飾されている。イベントの詳細は公式サイト(https://yokohama-minatomirai-christmas2024.com/)で。