厚木・愛川・清川版【11月15日(金)号】

神奈川県 インフル流行期に 県央地域の報告数増

 神奈川県は11月7日、県内でインフルエンザの流行が始まったと発表した。県内約380の医療機関による10月28日〜11月3日までの定点あたりの報告数は1・11となり、流行開始の基準である1・0を超えた。中でも、厚木保健福祉事務所管内は1・95と県内で最も高く、県は手洗いやマスクの着用など感染予防を呼びかけている。

 県内で10月28日〜11月3日までに報告されたインフルエンザ患者数は392人で、厚木管内は39人だった。

 保健所単位の定点あたり報告数が流行開始基準の1・0を超えたのは、▽厚木(厚木市、海老名市、座間市、愛川町、清川村)▽平塚(平塚市、大磯町、二宮町)=1・45▽鎌倉(鎌倉市、逗子市、葉山町)=1・33▽足柄上(南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町)=1・25▽相模原市=1・18▽横須賀市=1・14▽横浜市=1・12▽川崎市=1・05▽茅ケ崎(茅ケ崎市、寒川町)=1・00だった。

 昨年は、暑さが残る9月4日〜9月10日までの定点当たり報告数が5・45となり、流行開始の目安を超えた。同25日〜10月1日は報告数が15・05に増加して注意報(定点あたり10以上)を発令したが、その後シーズン終了まで警報基準(同30以上)を超えることはなかった。

 流行期を迎え、県は手洗いやうがい、マスク着用などの基本的な予防策を講じることを呼びかける。インフルエンザ予防接種については「効果が現れるまで2週間程度を要することから、この期間を考慮して接種を受けてほしい」と話した。

 厚木市と清川村は、生後6カ月から18歳までの接種に対して1000円の助成を行っている。愛川町では生後6カ月から小学6年生、中学3年生と18歳を対象に同様の助成を実施。今年度に75歳を迎える人は、クーポンを使用することで接種が無料となる。3市町村の65歳以上の自己負担額は1500円。

ヘルプカードを持つ地域包括ケア推進課職員

厚木市 認知症者の希望かなえる 「ヘルプカード」配布開始

 道案内や機器の操作方法など、認知症の人が外出先などで支援を求めたいとき、要望を記入したカードを提示して相手に知らせる「ヘルプカード」を厚木市が11月15日から配布する。認知症者の社会参加を後押しするだけでなく、症状に対する周囲の理解にもつなげる。

 ヘルプカードは、市地域包括ケア推進課による事業の一環で4月から配布に向けた準備を進めてきた。23年度に開催した認知症に関する講演で、若年性認知症当事者の丹野智文さんが語った体験談がきっかけという。

 カードの表面には、「ちょっとご協力をお願いします。私は認知症です」というメッセージが記載されている。裏面の上段には「家への帰り道を教えてください」「この操作を教えてください」など、相手に依頼したいことを記入し、下段には「目印は〇〇です」「セルフレジで支払いしたいです」と具体的な支援内容を書いて携帯。必要に応じて提示する。

 正式には「希望をかなえるヘルプカード」と名づけられているこのカードは、21年から認知症介護研究・研修東京センターが導入を推奨している。言葉が出にくい人でも必要事項を伝えられることなどが、当事者の支えになるという。

周囲の理解必要

 ヘルプカードには、障害のある人などが携帯する赤地に白十字のものもあるが、希望をかなえるヘルプカードは本人がどうしたいかを尊重し、自身が希望したタイミングでカードを提示する特徴がある。そのため、周囲の理解や協力が必要とされる場面も多い。

 同課の職員は「認知症の人にカードの存在を知ってもらうだけでなく、地域の方々が事前に知っておくだけでも心強い。街なかで提示された時には、手を差し伸べてもらえたら」と呼び掛けている。

 カードは、市役所第二庁舎5階の同課窓口で無料配布し、市ホームページからもダウンロードできる。対象者の制限はない。今後は市内の地域包括支援センターでも配布を予定している。

(問)同課【電話】046・225・2388

T&Tボクシングジムの代表を務め、11月25日に後楽園ホールで初の自主興行を行う 倉永 丈雄さん 厚木市旭町在住 45歳

支え、育てる喜び

 ○…T&Tでボクシングを始め、プロボクサーを経てトレーナーに。代表としてジムを運営して7年が経った。ジムとして初となる自主興行の準備も大詰めを迎え、「多くの方の協力でここまで来れました。当日は地元の方も来てくれる。楽しんで感じてくれる興行にしたい。選手がケガ無く終えられれば」と話す。

 ○…テレビで父親と見ているだけだったボクシング。転機は18歳の時、母親が持ってきた一枚のチラシだった。早速、本厚木駅南口にオープンしたジムに通い始めた。「勉強も部活もバイトも何もできなかった嫌な自分を変えたかった」。ジムは楽しかったが、それでも最初は休んだり、やめたり、戻ったりと、うまくいかない時期も。「変わりたい」という思い、ジムの先代会長の支えもあり、21歳でプロを目指し、2年後にプロデビューを果たした。

 ○…プロとして試合を重ね、「ほんのちょっと自分に自信がついた」と当時を思い出す。多くの人に支えられたこと、ボクシングを通じて成長できた自分。その恩返しの気持ちがトレーナーとしての根底にある。働きながらのトレーナーも34歳で脱サラして一本に。「生活できない時期もあった」が、その4年後に代表を受け継いだ。「大人も子どもも何かを抱えている時代。楽しみながらボクシングで変われる、自信が持てる手伝いをしたい」と話す。

 ○…一昨年結婚し、12月には第一子が生まれる。オフは家庭でゆっくり過ごすのが心落ち着く時間。趣味の読書は経営に関係する本が多いという。一緒に歩んできた選手が勝った瞬間は、何事にも代えがたい喜びだ。次の目標はジムからの日本チャンピオン輩出。「みんなに期待しています。これからも支えていきたい」と笑った。

学生による芸術作品展 11月21日からアミューで

 「県央県北地区高等学校定時制通信制教育振興会第35回芸術作品展」が11月21日(木)から26日(火)まで、あつぎアートギャラリー1〜3で開かれる。午前10時から午後6時30分(最終日2時まで)。

 県央県北地区の定時制通信制高校に通う生徒の作品約400点を展示。

 問い合わせは神奈川総合産業高校【電話】042・742・5703へ。

電気機器火災に用心 暖房機器 使用前に点検を

 厚木市内で今年1月1日から11月8日までに発生した火災件数は41件で、昨年同期比で8件減少したことが市消防本部の調べで分かった。

 内訳は建物火災が14件、車両火災が7件、その他が20件だった。

 同本部によると住宅火災は減少傾向にあるといい、「住宅用火災警報器の設置が進んでいることや、建物自体の耐火性が向上していることも関係しているのでは」と話す。一方で倉庫などの火災は増えており、梅雨時期などに電気火災が発生するケースがあったという。

 火災原因では電気機器に起因するものが目立ち、主に古い機器からの発火が多いとされている。年末にかけて気温が低下し、乾燥した気候が続くことから、同本部では「暖房器具を使用する際は事前にほこりなどを取り除き、動作点検をしてほしい」と話す。

 また、住宅火災につながるコンセント周りのトラブルにも注意を呼び掛ける。電源タップなどに複数の電気機器を接続する「タコ足配線」により、許容電流を超えることで発火につながる。コードが家具などの下敷きになって起こる断線も、火災につながる恐れがある。

表彰式の様子

厚木市 長年の技能練磨たたえ 7人の専門職を表彰

 厚木市は11月10日、優れた技能を有する専門職を顕彰する「厚木市技能功労者等表彰」の表彰式を厚木市役所で行った。

 今年度は、技能功労者に小島正さん(印刷工職)、藤江隆博さん(理容師)、山田守孝さん(大工職)、宮田厚生さん(同)、優秀技能者表彰に柳川美穗さん(美容師)、優秀青年技能者表彰に和田裕太朗さん(大工職)、岩澤峻平さん(調理師)が選ばれた。

 小島さんは「長いことこの仕事をやってきて、このような栄誉ある賞をいただけてうれしい」と受賞の喜びを語り、山口貴裕市長は「長きにわたり同一の職種に従事し、技術を磨き、後継の育成に尽力されてきた皆さまに敬意を表したい」とたたえた。

 市では、同一の職種に長く従事し、技能の錬磨、後進の育成などに功績のあった技能者を表彰している。

小田急線の車窓からも見える

とうめい保育室 卒園制作で力作かかし 厚木 船子の田んぼに設置

 厚木市船子の小田急線沿いの田んぼに、今年もユニークな「かかし」がお目見えした。

 このかかしは、田んぼにほど近い社会医療法人社団三思会の東名厚木病院とうめい保育室を利用する園児4人が卒園を記念して制作したもの。コロナ禍の2021年に同法人40周年を記念して、人が集まれない中でも感謝を伝えたいと法人有志がかかしを制作したのが始まり。

 翌年からは土地所有者の関庄治さんの協力もあり、稲の収穫後に園児たちが作ったかかしが立てられるようになった。

 4人の園児は、園職員や在園児らと協力して思い思いのかかしを制作。毎年の恒例事業となり、設置や制作もスムーズに進んだ。かかしの横に立てられたのぼり旗も園児が染めたものという。同法人では「園児たちが一生懸命に作った作品を見て、少しでも楽しんで心の癒しになればうれしい」と話した。

 かかしの設置場所は東名厚木病院の裏側を少し進んだ線路沿いの田んぼ。小田急線の線路に向かって沿うように立てられており、電車の車窓からも見ることができるという。設置は11月いっぱいまで。

作った商品を持つ職員

厚木市金田「サンライフ」 エコキャップで就労支援 しおりなど商品化目指す

 リサイクル事業を行うベストトレーディング株式会社(厚木市金田)に併設する就労継続支援B型事業所「サンライフ」では、就労支援の一環でエコ素材を使った傘マーカーやしおりの製作・商品化に取り組む。

 原料となるのは、チップ状にして色ごとに分けたペットボトルキャップ。傘マーカーはチップをレジンに混ぜて作り、しおりはチップを並べてアイロンで溶かしてしおりの形に整えていく。

 現在は福祉イベントや施設バザーなどで少量を販売するのみだが、将来的には同社が扱うエコキャップを使い商品化を目指す。

 職員は「チップにするまでを手作業で行っているので、生産数を増やすには加工の効率化が課題」と話した。

 11月23日(土)には、厚木市中町のYMCA健康福祉専門学校で開かれる「あつぎYMCA祭」で販売を予定している。

受賞者と来賓で記念撮影

厚木税務署 納税への貢献顕彰 26人・1団体を表彰

 納税意識の向上や租税知識の普及などに貢献した個人や団体を表彰する「令和6年度納税表彰式」が11月8日、厚木商工会議所で開かれた。主催は厚木税務署(中村正人署長)。

 厚木署管内(厚木市・愛川町・清川村)の個人10人と1団体が表彰された。同日には、厚木納税貯蓄組合総連合会、厚木間税会、厚木税務署が共催する中学生の「税についての作文」と「税の標語」で合わせて16人が受賞した。

 受賞者は次の通り(敬称略)。

▽東京国税局長表彰/渡邊毅弘▽厚木税務署長表彰/落合邦雄、関原敏文、大川隆▽厚木税務署長感謝状/和田三津男、長谷部隆夫、木藤登代子、竹内正、細山信、中村真紀子▽租税教育推進校等厚木税務署長感謝状/厚木市立妻田小学校

▽「税についての作文」受賞者/箱田元良(森の里中3年)、古賀友莉(厚木中3年)、長田琉聖(玉川中3年)、池田久子(相川中3年)、露木一翔(相川中3年)、山口美空(睦合東中3年)、大野莉愛(林中3年)、遠藤亮成(厚木中3年)、松本ちなみ(愛川中3年)、橋本晃乃介(宮ヶ瀬中3年)、大島瑛士(睦合中3年)、原島愛(愛川東中3年)、畑根ゆり(緑中3年)、氏家凛音(厚木中3年)

▽「税の標語」/栗林美波(睦合東中3年)、白石麗(森の里中3年)

申込みフォーム

環境や医療を学ぶ オンラインで12月18日

 神奈川工科大学の学部生・大学院生による発表型のイベント「オンラインサイエンスカフェ」が12月18日(水)、オンライン上で行われる。主催は同大学応用バイオ科学部。

 このイベントは同大学院のサイエンスコミュニケーションの公開授業の一環で行われる。「環境とエネルギー」「これからの医療」をテーマに、永く地球で暮らしていくために学部生・大学院生の研究がSDGsにどう役立つかを解説する。

 午後2時から3時30分。参加費無料。先着40人。要予約制。申込は二次元コードより。

 問い合わせは同大学研究推進機構【電話】046・291・3218へ。

イベントチラシ

厚木市愛名 開通前の道路で祭り 11月16日 環状3号線

 2025年の供用開始を予定している都市計画道路環状3号線の用地を会場にした「愛名ふれあい祭り」が、11月16日(土)に開催される。時間は午前10時から午後0時40分。雨天決行。

 環状3号線は、県道63号相模原大磯から下古沢方面までの交通混雑解消などを目的とした道路。同イベントは地域住民に道路への理解と親しみを深めてもらおうと、愛名(第1・第2・第3)自治会が厚木市や県央地域県政総合センターなどの協力を得て開催する。

 当日は、開通前の道路内でのスタンプラリーや地震体験など、様々なイベントを予定。下古沢トンネル入り口では記念コンサートも行われ、厚木の郷土芸能である相模国飯山白龍太鼓保存会や金管五重奏AIZEQ、サクソフォニスト宍戸吉由希さんによる演奏を楽しむことができる。10時15分から11時40分まで。

 問い合わせは愛名自治会の落合重幸会長【携帯電話】080・1125・1764へ。

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指揮/大植英次

読者20組40人を招待 神奈川フィル巡回公演 ベートーヴェン「第九」で今年を締めくくる 12月23日(月) ミューザ川崎シンフォニーホール

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が12月23日(月)、ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅下車徒歩3分、京急川崎駅下車徒歩8分)で「For Future巡回公演」を開催する。午後7時開演。

 今回の演目は年末を飾るにふさわしい、ベートーヴェン「第九」。第4楽章「歓喜の歌」では、苦悩を越えた向こうに見える自由、そして平等が謳いあげられる。指揮は巨匠レナード・バーンスタインに師事し10年以上活動を共にした大植英次。欧米や日本の名だたるオーケストラの音楽監督・指揮を務めてきた。演目は他にモーツァルトの歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」序曲。

 S席8000円、A席6000円、B席4500円、25歳以下1000円。65歳以上各席10%割引。チケット申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

 この公演に読者20組40人を招待。希望者はQRからの申込みか、ハガキに氏名・住所・メールアドレスを明記の上、〒231―0023横浜市中区山下町46番地第1上野ビル1階・神奈川フィル事務局「タウンニュース係」まで。12月6日(金)必着。当選はメールにて。

あつぎミュージックフェス 11月24日 最終選考の観覧者募集

 「あつぎミュージックフェスティバル」のオーディション最終選考が11月24日(日)、あつぎ市民交流プラザ(厚木市中町2の12の15・アミューあつぎ内)で開催される。午後2時から3時まで。

 現在、審査を勝ち抜いた参加者が臨むオーディションの観覧希望者を募集中。申し込み不要で当日会場へ。定員30人・先着順。観覧無料。

 問い合わせは厚木市文化魅力創造課【電話】046・225・2508へ。

表彰式の様子

町政など貢献の22人顕彰 愛川町表彰式

 愛川町は11月3日、産業の振興や町政の進展などの分野で町の発展に功績のあった人をたたえる「愛川町表彰式」を開催した。

 今年度は一般功績者5人、自治功労者17人の計22人が受賞し、町長から表彰状と記念品が贈られた。

 受賞者は以下。敬称略。

【一般功績者】▽小島總一郎(半原)▽大野攻(中津)▽株式会社三凌商事・代表取締役社長赤石賢治(町田市)▽日本発条株式会社・代表取締役社長上村和久(横浜市)▽有限会社萩原工業・代表取締役社長萩原栄(中津)

【自治功労者】▽大矢幸子(角田)保護司12年以上勤続▽渡邊基(中津)保護司12年以上勤続▽林球一(田代)スポーツ推進委員12年以上勤続▽山手康悦(中津)交通安全指導嘱託員12年以上勤続▽原田靖子(半原)明るい選挙推進協議会委員15年以上勤続▽脇嶋毅(中津)消防団分団長等10年以上勤続▽飯田裕二(厚木市)消防団分団長等10年以上勤続▽大貫和春(平塚市)消防団員15年以上勤続▽角田岳志 (中津)消防団員15年以上勤続▽門脇貴志(中津)消防団員15年以上勤続▽茅大輔(厚木市)消防団員15年以上勤続▽高木賢(多摩市)消防団員15年以上勤続▽小針知央(春日台)消防団員15年以上勤続▽小坂一史(角田)▽消防団員15年以上勤続▽渡邊英(中津)消防団員15年以上勤続▽前田幸寛(海老名市)消防団員15年以上勤続▽戸田晴国(厚木市)消防団員15年以上勤続

作品を展示した短歌会の会員

愛川町文化協会 立科町で作品展示 友好都市との交流目的に

 愛川町文化協会が11月1日から3日まで、町と友好都市提携を結ぶ長野県立科町で開催された「第52回立科町文化展」に加盟団体の作品を出展した。

 同協会では20年前から、加盟団体が輪番で文化展に参加して立科町との交流を続けている。コロナ禍での休止が続いていたが、昨年から出展を再開。今回は「みなかみ短歌会」の会員が立科町を訪問し、8年ぶりに作品を展示した。

 みなかみ短歌会は、1969年に創立した町内唯一の短歌結社。月に一度、中津公民館(レディースプラザ)で会員同士が歌を批評し合う月例会を開いているほか、10月に開催された愛川町ふるさとまつり文化展や中津公民館まつりなどでも出展を行っている。

 立科町文化展では旅先や愛川町の風景、時事課題や家族など、身近な出来事を歌った36首を色紙や短冊などに書いて展示。来場者からは「見ごたえがあった」「立科町と愛川町との交流は長く、一度は愛川町に行ってみたい」といった感想が聞かれた。

 みなかみ短歌会代表の冨田茂子さんは「8年ぶりの立科町文化展への展示となり、浅間山、女神湖などの美しい自然に触れ、思わず『歌』にできないかと推敲した。今後も文化活動を通して、立科町の皆さまと友好を深めたい」と振り返った。

ダンスを楽しむ参加者たち

ダンスフェスタに500人 市内8スタジオが協力

 ダンスフェスタ「SYNERGY」が11月10日、ぼうさいの丘公園で初めて開催された。

 市内にある8つのダンススタジオが協力して実現したもので、およそ500人が来場。各スタジオのレッスン生によるパフォーマンスを観に来た人や体験イベントに多くの人が参加し、笑顔で楽しむ姿が見られた。

 企画者の荒井直樹さんは「たくさんの方に協力をしていただき、感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

人形を手に芝居を体験する生徒たち

林中学校 相模人形芝居に触れる 卒業生の林座座長ら招き

 厚木市立林中学校(広瀨清美校長/生徒数328人)の生徒が11月11日、同校体育館で相模人形芝居の歴史や文化を学んだ。

 道徳の授業の一環で、地域の伝統文化に対する興味や関心を持ち、その継承の大切さを理解することを目的に全学年を対象に実施。今回は、国指定重要無形民俗文化財に指定されている「相模人形芝居林座」(葉山修次座長)をテーマに選び、掲示物や校内放送などを通じて事前に学習を行ってきた。

 当日は同校の卒業生でもある葉山座長をはじめ、座員が講師として招かれ林座の歴史や演目の内容を解説。実際に演目も披露した。

 質疑応答では生徒から積極的に手が挙がり、「人形は1体いくらしますか」という質問に座員が「1体あたり約100万円」と回答すると、会場がどよめいた。

 授業の最後には生徒が人形を持ち、指導を受けながら芝居を体験。熱心に動かし方を確認する生徒もいた。

 授業を終えた葉山座長は「この機会に人形芝居に興味を持っていただき、大人になってからも心に残る経験になればうれしい」と振り返った。

 広瀬校長は「伝統文化に触れることは、自分たちのルーツを知り、新しく何かを始める時の手掛かりにもなる。地域の文化の継承者として、多くの生徒が活躍してくれることを願う」と話していた。

 同校では、次年度以降も継続してこの取り組みを行っていくという。

町内を清掃する若手職員ら

愛川町の若手職員 清掃で連帯感深める

 愛川町役場に勤務する採用1、2年目の若手職員が、11月5日と6日に清掃活動を行った。

 「わが町を磨く合同清掃隊」と題した職員研修の一環。20人が参加し、町内の観光案内看板や道路標識などの公共施設を清掃した。

 町内の公共施設を清掃することで、住みよい環境づくりや町職員としての美化意識の向上を目指すもの。職員同士が共同作業を通して連帯感や協調性を醸成し、コミュニケーションの活性化につなげる狙いもある。

 参加した職員は「普段の仕事では交流を持たない方と研修を行うことで、親睦が深まり様々な知見も得ることができた」「町民の皆さんと交流もでき、町職員としての仕事のやりがいを改めて感じられた」などと感想を話した。

 研修担当者は「より一層町に対する愛着が湧き、町職員としての責任を感じてもらえたら」と期待を寄せた。

作品を鑑賞する来館者(昨年の様子)

趣味の腕前を披露 清川村文化祭

 清川村で11月29日(金)から12月1日(日)まで、文化祭が開かれる。

 場所は生涯学習センター「せせらぎ館」1階や展示室ほか。時間は午前9時から午後6時(最終日は午後4時まで)。

 村内で活動する書道や絵画、手芸、陶芸などの作品を飾る。

 また12月1日には同館2階の「みどりホール」でダンスや合奏などの芸能発表会を行う。時間は午前9時30分から午後3時。

 問い合わせは生涯学習係【電話】046・288・3733へ。

村内外から多くの人が訪れた

9周年を祝う 道の駅「清川」

 清川村役場目の前にある道の駅「清川」が開駅9周年を迎え11月10日、感謝祭を開いた。

 当日は野菜やみかん、お菓子の詰め放題を目当てに開催30分前から来場者が行列を作り、時間を早めるほどだった。

 折田和久駅長は「あいにく当日の天気は不調でしたが多くの人に足を運んで頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。来年の10周年も何か楽しい企画を考えます」と笑顔で話した。

薪の袋詰めや木工販売 愛川町森林組合が特売市

 愛川町森林組合(半原1953)で11月24日(日)、特売市が開かれる。午前9時から午後3時。荒天中止。

 木材の「地産地消」に向けて初めて開催。薪の袋詰め放題やまな板削り、木工品や木材販売などを実施し、購入した木材はその場でカットと仕上げも依頼できる。

 同組合では「町で取れる木材の一般向け消費拡大につながれば」と話している。

 木材が売り切れ次第終了。問い合わせは同組合【電話】046・281・0282へ。

講師が見守る中、お茶を点てる6歳児クラスの園児

七沢幼稚園 ドキドキ野点体験 園児が保護者に振る舞う

 屋外でお茶や抹茶を入れて楽しむ茶会「野点」が厚木市七沢の七沢幼稚園(仲早百合園長)で開かれた。

 同園では毎年、日本の文化や「わびさび」に触れる機会と共に、保護者に茶を振る舞い、日頃の感謝を伝える親子交流の場として野点を実施。5歳以上の園児が月1、2回の茶道の時間で練習を重ねる。

 当日は園児と保護者ら60人が参加。6歳児は講師が見守る中、茶道の作法にのっとり一人ずつお茶を立てて保護者に振る舞い、5歳児は客席までお茶を運ぶ手伝いを行った。保護者に笑顔を向けたまま動きが止まってしまう園児の姿もあり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 娘の点てたお茶を夫婦で楽しんだ父親は「格別の味がしました」と満面の笑顔で話した。

秋の叙勲 厚木市関係の受章者

 政府は11月3日、2024年秋の叙勲の受章者を発表した。

 厚木市に関連するものは、長年にわたる公務に従事し、成績を挙げた人に授与される瑞宝章に5人が選ばれた。

【瑞宝双光章】▽飯島悟(70)消防功労(元厚木市消防正監)▽中佳一(83)保健衛生功労(元東名厚木病院長)▽鷲塚明子(64・平塚市)看護業務功労(元厚木市立病院副院長兼看護部長)

【瑞宝単光章】澤田久美子(75)統計調査功労(元各種統計調査員)▽森晃彦(64)鉄道業務功労(元小田急電鉄(株)運輸司令所司令長)

はしご車による高所の放水訓練

火災想定訓練を実施 けいわ荘と北消防署が協力

 社会福祉法人敬和会・特別養護老人ホームけいわ荘(厚木市下荻野)で11月11日、厚木市消防本部北消防署による秋季火災予防運動に伴う消防演習が行われた。

 高齢者社会福祉施設などで火災が発生した際、迅速な初期消火や通報などの初期対応により被害の軽減を図ることが目的。施設職員に初期対応の重要性を再認識してもらい、消防署との連携強化も狙う。

 当日は、北消防署から救急車両5台と署員17人が参加し、要救助者の搬送訓練をはじめ、はしご車を使った4階からの救助訓練と放水訓練などを実施。施設関係者も水消火器を使った消火訓練を行った。

 けいわ荘の関紘太施設長は「消防との連携や初期消火の大切さを再認識できた。今日の訓練を生かして、いざという時の対応を職員で共有していきたい」と訓練を振り返った。

 北消防署の加藤岳夫消防司令補は「訓練に協力していただきありがたい。災害は無いのが一番だが、万が一発生したときに迅速な対応ができるようにしていきたい」と話した。

厚木市が作成した動画の一部

「厚木ホルモン」動画でPR 小田急線車内などで公開

 厚木市は、ご当地B級グルメとして高い知名度を誇る「厚木のホルモン」のPR動画を作成した。電車内のサイネージやユーチューブで公開し、厚木ホルモンの魅力を市内外に発信する。

 厚木ホルモンは、豚の大腸を味噌だれで食べる市内で人気のメニュー。過去にご当地グルメの頂点を決めるグランプリで優勝し、一躍有名になった。

 動画は、網の上で煙を上げながら香ばしく焼かれたホルモンをスローモーションで撮影したシンプルな内容。BGMはヒップホップユニットMELLOW YELLOWのコーヘイ・ジャパンさんが担当し、音楽に合わせて「あつぎのホルモン、ホルモンモン」というユニークなフレーズをつけた。

 11月17日まで小田急線車内のサイネージで流れるほか、相鉄線車内でも12月2日から29日まで公開。ユーチューブは厚木市の公式チャンネルをはじめ、インストリーム広告として17日までと12月16日から22日まで配信される。

 配信に合わせ、市の公式インスタグラムではキャンペーンも行っている。キャンペーン投稿への「いいね」と、アカウントをフォローした人の中から抽選で厚木のホルモンや地ビールなどの景品が当たる。

 市では「子育て支援を中心に、市の魅力をPRする動画を制作して『厚木のホルモン』と同様にプロモーションしていきたい」と話している。

緊急車両に乗り込む中学生

厚木ガスの仕事を体験 相川中2年生

 厚木市立相川中学校の2年生3人が11月7日、厚木ガス本社(旭町)で職場体験を行った。

 同社は3年前から中学生の職場体験の受け入れを行っている。

 生徒は座学で都市ガスの知識を学び、構内を見学。地中に埋められているものと同じポリエチレン製のガス管を使い、1時間ほどかけて修繕作業も体験した。指導する社員から「現場での修繕作業時間は30分くらい」と説明を受けると、3人は驚いた顔を見せた。

 最後には緊急車両に乗り込んでサイレンボタンを押したり、マイクを手に「テストです。テストです」と言葉を発したりして体験を楽しんだ。3人は口を揃えて「面白かった」と感想を述べた。

イベントチラシ

市民が主役「あつフェス」 11月23日、厚木市妻田北

 地域交流を目的に11月23日(土)、厚木市内で活動するあつぎコミュニティメーカーが手作りイベント「あつフェス」を開催する。後援は厚木市。

 場所は城北工業株式会社(厚木市妻田北3の13の12)の駐車場。時間は午前10時から午後4時。

 当日は睦合東中学校吹奏楽部の演奏や、P-smileによるダンスと歌が披露される。市内飲食店の模擬店やキッチンカーによる出店もある(荒天時は中止)。

 問い合わせは【携帯電話】090・8301・8883(担当・後藤さん)へ。

いきいき健康教室 認知症の理解深める

 南毛利いきいき健康教室「知ろう、話そう、認知症のこと」が11月22日(金)、南毛利公民館で開かれる。主催は南毛利地域包括支援センター。

 神奈川県オレンジ・チューターの幸田裕介さんによる講義や情報交換が行われる。午後2時から3時30分まで。参加費無料。申し込みは電話。

(問)同センター【電話】046・250・1108

あつぎ駅伝競走出場チーム募集

 新春の風物詩「あつぎ駅伝競走大会」が、1月26日午前9時30分から開催される。雨天決行。厚木市スポーツ魅力創造課は参加チームを募集中。

▽地区対抗の部30チーム・女子の部20チーム(6区間21・1Km/監督1人、選手6人※地区対抗は男子5人・女子1人。補欠5人以内▽一般・高校の部各20チーム(4区間21・6Km/監督1人、選手4人、補欠3人以内)

 申し込みは12月12日(木)までに、市ホームページから行う。(問)同課【電話】046・225・2531

会場に並んだ菊を眺める歩行者

厚木秋華会 大輪100鉢、会員手塩かけ 市民文化祭で菊花展

 アミューあつぎで11月2日から7日まで菊花展が開かれた。

 同館を会場に開催中の市民文化祭の一環で、厚木秋華会(南條隆会長)が主催。会員が手塩にかけて育てた厚物や管物など100鉢ほどが路上に並んだ。

 今年は高温が続いた影響で花付きが遅かったというが、鮮やかに色づいた白や黄、赤などの菊の花を通行人らが楽しんでいた。

 会員は「苗作りから開花まで8カ月ほどかかる。大切に育てた菊なので売るなんて考えられない」と、大輪の作品を眺めながら笑顔を見せた。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さん=写真=が、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

黒岩知事から感謝状が贈られた

筋電義手バンクに寄付 県遊技場組合ら

 神奈川県遊技場協同組合と神奈川福祉事業協会はこのほど、神奈川リハビリテーション病院=厚木市=の筋電義手バンクに150万円の寄付を行ったとして、黒岩祐治神奈川県知事から感謝状を贈られた。

 筋電義手は、腕の筋肉から発生するわずかな電流に反応し、自分の意思で手の部分を動かすことができる義手のこと。使用には一定期間の訓練が必要だが、訓練用義手は1台約150万円と高額。また先天的に欠損がある幼児の場合、成長に合わせて義手の作り替えが必要となることから、県では2年前から同バンクを設置し、寄付を活用した筋電義手の普及促進を進めている。

 両者はバンク設立初年度から寄付を継続。知事から感謝状を受けとった同組合の小林昇副理事長は「子どもたちの夢と希望の支えとなるよう出来る限りの支援をしたい」と話した。

展示作品と事務所の笹嶋オーナー

神奈川の彩りが集結 デザイン事務所で作品展

 神奈川県で活躍するアーティストによる作品展「神奈川カラフルアーティストごちゃまぜ大作戦2024」が11月30日(土)まで、匙デザイン事務所/Art gallery saji(旭町1の33の8)で開催している。時間は午後1時から7時まで。入場無料。火・日曜定休。

 同事務所では毎月新しいアーティストを招き、テーマに沿った展示会を開催しており、11月は神奈川で活躍するイラストレーターなどの個性豊かなアーティスト10人による、色彩豊かな展示会を企画した。

 17日(日)には参加アーティストとの直接交流会「ごちゃまぜパーティに潜入せよ!」も開催。当日は、キッチンカーやワークショップなどのイベントが予定されている。午後1時から8時まで。入場無料。

 詳しくは二次元コードから。
不動産フェアの様子

募金活動で緑地推進支援 宅建協会県央支部

 公益社団法人神奈川県宅地建物取引業協会県央支部(三橋義人支部長)が11月9日と10日、厚木中央公園で不動産フェアを開催した。

 毎年、協会の活動を多くの人に知ってもらう機会として、「あつぎ国際大道芸」にあわせて実施している。当日は不動産取引の無料相談会とシューティングゲーム、水槽募金ゲームを通じた募金活動を実施。浄財は都市緑地保全と緑地推進に向け市に寄付される。

入場無料 不思議!楽しい!サイエンスショー 12/7 親子三世代での参加も歓迎

 親子や祖父母の三世代で楽しめるサイエンスショーが、12月7日(土)にレンブラントホテル厚木(厚木市中町2の13の1)で開催される。参加無料。午前11時〜正午。

 出演は、青空球児好児に師事し、浅草の漫才協会で日々研鑽中の青空ピー介プー子。空気砲など子どもたちに大人気の出し物を通して、面白くてちょっぴりタメになるステージを披露する。

 事前予約制で定員60人。申し込みは11月29日(金)までにはぐくみの丘保育園【電話】046・290・2033へ。

障がいの理解深める アミューで12月7日

 厚木市障がい者基幹相談支援センターが主催する「第9回ふれあいシンポジウム」が12月7日(土)、アミューあつぎ(中町)のamyuスタジオで開かれる。

 毎日新聞社会部記者の山田奈緒さんが講師を務め、「改めて知ろう『障がい』のこと」と題した講演のほか、市内の4団体による「障がい当事者の居場所紹介」を行う。

 午後1時30分から4時30分。定員70人。参加希望者は11月29日(金)までに電話で申し込む。

(問)同センター【電話】046・225・2904

写真クラブが展示会 11月20日から、アミューで

 フォト彩遊写真クラブが11月20日(水)から26日(火)まで、写真展をアミューあつぎ5階のギャラリー4で開催する。午前10時から午後4時まで(初日は午後1時から・最終日は1時まで)。

 同クラブはシニア世代を中心に市内で活動し、2014年から写真展を開催、今回で11回目を迎える。当日は、メンバーが日頃撮りためた風景や花などの作品25点が展示される。

 同クラブの伊藤克己さんは「自由な感性で撮影した作品をぜひご覧ください」と話す。

(問)伊藤さん【携帯電話】090・1111・3870