金沢区・磯子区版【11月21日(木)号】
アイマスクをした児童や椅子に座る児童を交えたボールゲーム

西金沢学園 パラスポーツで共生学ぶ 元IPC理事らと交流

 パラアスリートらと子どもたちが交流する「あすチャレ!ジュニアアカデミー」特別版(主催:日本財団パラスポーツサポートセンター)が、11月13日に金沢区釜利谷西の横浜市立義務教育学校西金沢学園で実施された。オランダ在住で元国際パラリンピック委員会(IPC)理事のリタ・ファン・ドリエルさんが特別参加。パラスポーツの事例紹介やボールを使ったゲームを通じ、児童たちと一緒に共生社会へ向けた工夫を考えた。

 この取り組みは、同センターがスポーツを通じて共生社会への気づきや学びの機会を提供する目的で行っているもの。全国各地の小中学校で実施され、障害当事者らと児童生徒が交流する機会を提供している。

 横浜市では「東京2020オリンピック・パラリンピック大会レガシー事業」の一環で、同センターと連携。今年度は市内約100の小中学校で予定され、順次実施されている。

どうすれば「できる」か

 この日の同校のプログラムは特別版。特別講師としてリタさんと、車いすユーザーで現役のパラ・パワーリフティング選手である山本恵理さんが参加し、同校の6年生児童64人と体育館で交流した。

 IPCでの経験や障害者のためのスポーツ振興に長く携わってきたリタさん。パラスポーツの事例を出しながら、オランダでは一部のルールを変えたりすることで「『できない』ではなく、どうやったら『できる』か考える」と紹介。そのための工夫を考えることが大切だと、児童たちに呼び掛けた。

 その後、障害の有無を問わず一緒にスポーツを楽しむために、徐々にルールが増えていくボールゲームを実践。片手しか使えない、アイマスクで目が見えない、椅子に座った人など条件が増えていく中で、「ボールを投げる前に名前を呼ぶ」「山なりに取りやすいボールを投げる」など、児童たちは工夫しながら取り組んだ。

 参加した児童の一人は「片手でボールを取るのは、思っていたより大変だった。障害のある人とスポーツをする機会があったら、どうしたら一緒にできるようになるか考えたい」と話した。

電柱共架型の防犯灯=保土ケ谷区

横浜市 電柱への防犯灯設置拡充 青葉区の強殺事件受け

 山中竹春横浜市長は11月7日の定例記者会見で、青葉区で10月に発生した強盗殺人事件を受け、既存の電柱につける「共架型」防犯灯の設置拡充を発表した。市は当初予算を増額し、新たに約260灯の防犯灯を今年度中に市内全域へ整備する。

 市は住宅地における夜間の地域住民の歩行の安全確保と犯罪防止を図るため、LED防犯灯新設事業を実施している。自治会町内会から寄せられた申請を予算の範囲内で選定し、進めてきた。

 今年度、電柱に灯具をつける電柱共架型については144灯の新設を予定し、約500万円の設置費用を用意していた。しかし、10月中旬に青葉区鉄(くろがね)町の住宅で男性が殺害され金品を奪われた事件を受け、市は5月末までに申請のあった330件のうち、設置条件を満たす約260件について当初予算を超えて対応する。市民局地域支援部地域防犯支援課担当者によると、約900万円の費用を見込む。

 市は約18万灯の防犯灯を管理しており、昨年度の事業費は約6億5千万円を計上。そのうち、電気代が約3億5千万円と50%以上を占める。物価高や電気代の高騰もあり、比較的費用を抑えられる共架型の防犯灯でも過去5年に要件を満たした約2240件のうち、約1560灯と設置は7割にとどまる。すべてに対応できない市予算の台所事情があった。

 しかし、山中市長は会見で防犯カメラの設置拡大にも触れたうえで「LED防犯灯の整備など、ハード面の支援を積極的に行う」との方針を自ら示した。

「安全のために必要」

 事件が発生した鉄町内会では、通学路などスクールゾーンを中心に防犯灯の新設を進めており、今年度も10灯を申請していた。事件を受け、住民からも防犯灯設置を求める声があり、金子茂文町内会長は「夜間の安全のために防犯灯は必要。(拡充については)今年度だけでなく、次年度以降も増設できるように予算を確保してほしい」と訴える。

 市民局担当者は「今年度に関してはスピード感を持って要件を満たしたすべてに対応をしていく」と整備方針を語る。

洋光台南第二住宅で菜園活動を主導する 飛田和 健さん 磯子区洋光台在住 55歳

近所で助け合える関係を

 ○…自身が住む団地で菜園活動を主導しながら、今年度から青少年指導員協議会洋光台地区会長に就任。洋光台まちづくり協議会青少年夢環境部会の一員として洋光台プレイパークやキャンドルナイトなどにも携わる。「文字通りの指導ではなく、子どもたちに寄り添う地域づくりをしていきたい」

 ○…12年前に参加した洋光台キャンドルナイトの当日ボランティアや、息子が通っていた洋光台第四小学校のPTA会長としての活動をきっかけに、自然と地域の活動に参加するように。団地の管理組合理事としては、建物と人の高齢化、住民同士のつながりの希薄化や孤独死などの問題に向き合った。「昔のように近所で助け合える環境を取り戻したい」

 ○…出身地は新潟県。やんちゃな小学生で畑でいたずらなどをして「近所のおじさんによく怒られていた」と当時を振り返る。バスケ一筋の中学時代を経て、高校はバスケの強豪校へ進学。「当時はとにかく家を出たかった」と笑う。思いとは裏腹に地元で就職するが、転勤で社長の家がある北鎌倉に引っ越し、八百屋を営むアパートの大家さんがよく面倒を見てくれた。「野菜や畑を通して人とのつながりを学んだことが、今の菜園活動につながっているのかも」。磯子区杉田出身の妻との結婚を機に約23年前、今の団地に移り住む。「たまに新潟に帰ると、今でも温かく声をかけてくれる地域の人に感謝しきれない」と話す。

 ○…現在は妻と高校生・大学生の3人の息子の5人で暮らしている。休日は地域のイベントや息子のバスケの試合の応援などで忙しく過ごす。「迷惑をかけてばかりいた若い頃の自分を受け入れてくれた大人たちのように、この地域で恩返しをしたい」

能登豪雨 横浜市の募金で326万円集まる

 石川県能登半島地方を襲った9月の豪雨に関し、被災地支援のために横浜市が行った募金の総額が326万4,611円だったことが11月19日に発表された。

 募金は9月25日から10月31日まで、市役所と各区役所の計19施設で実施していた。集まった募金は石川県を通じて被災地の生活支援に役立てられる。

「103万円の壁」見直しなら横浜市は1,200億円税収減 市税1割超、山中市長「基礎的サービスに影響」

 所得税の負担が生じる「年収103万円の壁」に関し、横浜市の山中竹春市長は11月20日の会見で、所得税の課税最低額が178万円に引き上げられた場合、年間で1,200億円の税収減になるとの試算を明らかにした。

 1,200億円は年間市税収入の13%に相当するとしており、山中市長は「子育てや福祉などの基礎的なサービスに影響する」と述べ、国に対して代替財源の確保など、一体的な見直しを求めた。

 見直しをめぐっては、総務省が約4兆円の減収になるとの試算を示しており、自治体の首長から懸念の声が相次いでいる。

 山中市長ら政令市の市長が出席した18日の「指定都市市長会」の会議では「税収への影響が甚大であり、行政サービスの提供に支障をきたす可能性がある」との意見をまとめている。

東漸寺の「木造釈迦如来坐像[中尊]」(左)と「木造迦葉立像[右脇侍]」

新たな市指定文化財に3件 磯子区杉田の東漸寺など

 横浜市は11月7日、東漸寺=磯子区杉田=の「木造釈迦如来(もくぞうしゃかにょらい)および右脇侍像(みぎきょうじぞう)」など3件を、市指定文化財に指定することを発表した。

 東漸寺のほかに指定が決まったのは、宗教法人大本山總持寺=鶴見区=が所有する宗祖である道元(1200〜1253)の直筆とされる写経と、西教寺=南区=の本堂の2件。

中世彫刻の特徴的形式

 東漸寺の「木造釈迦如来および右脇侍像」は、神奈川県指定重要文化財の「釈迦堂」が建築されたと考えられる1301年に近い時期に作られた。鎌倉周辺地域の中世彫刻に特徴的な「法衣垂下」の形式が見られるなど、市の美術史、文化史にとって貴重な作品とされた。

 總持寺の「仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっすいはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)(仏遺教経(ぶつゆいぎょうきょう))伝道元筆(でんどうげんひつ)」は、道元の自筆写経と伝承されている。總持寺が600年以上大切に保管してきた貴重な資料で、道元の自筆本が少ない中、高い価値があると評価された。

 「西教寺本堂(さいきょうじほんどう)」は、関東大震災の復興事業で1931年に再建された建物。鉄筋コンクリート造りながら、伝統的な浄土真宗本堂の意匠が取り入れられており、近代的な寺院建築の貴重な実例として評価された。

正式指定は25日

 決定は横浜市文化財保護審議会の答申を受けたもの。3件が正式に指定されるのは、11月25日となる。関連イベントとして市歴史博物館=都筑区=では、来年2月8日から3月16日まで「横浜市指定・登録文化財展」を開催予定。
1000型車両を見学する児童

シーサイドライン 検修場を小学生が見学 金沢区役所が主催

 株式会社横浜シーサイドライン=金沢区幸浦=は11月8日と14日、文庫小学校=同区寺前=の5年生児童67人の見学を受け入れた。同区内の特色ある企業を見学することで、「住み続けたい街になれば」と区が昨年に続き企画。14日は5年2組の33人がシーサイドラインに乗って同社を訪れ、車両の点検や整備をする検修場や1000型車両などを見学した。

 シーサイドラインはJR線新杉田駅と京急線金沢八景駅間の約11Kmを結ぶ新交通システムとして1989年に開業。年間約1800万人に利用されている。

 児童は、普段公開されていない検修場で2000型車両の点検や整備について同社社員から説明を受けた後、1989年から2014年まで約25年間、シーサイドラインの運行を支えた1000型車両を見学した。

 見学後の質疑応答では、点検の頻度やシーサイドラインがつくられた理由などを児童が質問。電車は毎日使われているので3日に1回は点検されていることや、シーサイド開業前は埋め立て地に造成された工場や団地への輸送機関がバスしかなく、新たな交通手段の役割として開通したことなどが説明された。児童からは「今までシーサイドラインについてよく知らなかったけれど、今日見学して魅力がよくわかった」などと感想が寄せられていた。

横浜こどもホスピス 3周年記念イベント 11月23日、24日

 横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」=金沢区六浦東=が11月21日に開所3周年を迎える。3周年を記念し、11月23日(土)、24日(日)にオープンハウスイベントが開催される。23日は午後1時から4時、24日は午前10時から午後4時。

 同所は2021年に日本で2番目のコミュニティ型ホスピスとして開設。「病とともにある子どもや家族が心安らぐ大切な時間を過ごせる場」となっている。イベントは支援者やボランティア、医療機関、企業や地域への感謝を込めて開催される。

 内容は1年間の歩みを写真を通じて届ける「うみそら写真展」や、庭での演奏会、うみそらファミリー有志によるミュージックビデオの上映、マルシェの出店など。

 問い合わせは同所【電話】045・353・3153(午前10時から午後5時、火曜日除く)。

ファンとともに祝う

ベイスターズ 30日に日本一パレード ファンと祝う企画も

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日(土)に行われる。球団や横浜市などで構成される実行委員会が主催する。

 コースは横浜ハンマーヘッドを出発し、赤レンガ倉庫前を通って横浜スタジアムにつながる日本大通りまでの約1・5Km。午前10時から11時30分の予定。

クラファンで運営費募る

 実行委員会は警備や交通誘導などにかかる費用を募るクラウドファンディング(CF)を16日に始めた。4千円から50万円まで、9つのプランを用意。「パレードで行進できる権利」が返礼品の10万円プラン(ファンクラブ会員対象、100人)やパレードの先頭で使った横断幕に参加選手や三浦大輔監督のサインが入ったものが渡される最高額の50万円プラン(1人)は初日に「完売」となった。18日正午時点で約2200万円が集まっている。CFはCAMPFIRE(【URL】https://camp-fire.jp/projects/808506/view)のサイトから12月8日まで。

 実行委員長の山中竹春市長は「皆様の心に残る素晴らしいパレードとなるよう、横浜のまちを挙げて全力で取り組む」とコメントしている。

施設はライトアップ

 パレードに合わせ、コース周辺の45施設は29、30日の午後5時から9時まで、ブルーのライトアップを実施する。

▲「海まちさんぽ+」はコチラ

海まちさんぽ冬号 沿線ガイド配布 シーサイドライン各駅など

 シーサイドライン沿線ガイド「海まちさんぽ2024年冬号」が11月下旬からシーサイドライン新杉田駅や並木中央駅、金沢八景駅などで配布される。

 内容は散歩で巡る沿線スポットとして文化や歴史をたどるコースやお得に買える直売所コース、沿線の自動販売機特集も紹介。また、冬に美味しいグルメ特集や、イルミネーション、イベント情報、読者プレゼントなどの情報も。

 ご近所情報サイト・レアリア内の「海まちさんぽ+(プラス)」ではバックナンバーも含めて公開中。

渡辺元監督が指導

横浜・渡辺元監督が野球教室 ポートヒルライオンズ

 横浜ポートヒルライオンズクラブ主催の野球教室が12月15日(日)、金沢地区センター=金沢区泥亀=のグラウンドで開催される。参加費無料。

 横浜高校の渡辺元智元監督による「野球教室」は午後0時30分から3時。対象は小学生と保護者80人。横浜高校の現役の野球部員も応援に駆けつけ練習方法を伝授。

 また、同校野球部の合宿所で寮母を務めた渡辺元美さんによる「食育セミナー」も開催される。午前10時30分から正午まで。定員50人。

 申し込み期間は11月29日(金)までに、横浜ポートヒルライオンズクラブ(午前10時から午後3時。木、土、日曜休み)。定員になり次第終了。問い合わせは同クラブ【電話】045・701・3317。

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飛田和さん(左から2番目)と同住宅の住民

菜園が団地内交流の場に 野菜作りで住民つながる

 暖かな日差しに包まれた祝日の朝、磯子区の洋光台南第二住宅で畑作業にいそしむ人々がいた。団地内の菜園で11月4日、イチゴの苗植えと大根の収穫が行われた。団地に住む約10人が任意で参加し、土の入れ替え、苗植え、収穫などの作業を実施した。

 6台ある高床式プランターのうち1台に、6つのイチゴの苗を植えた。実がなるのは寒い冬を越した約半年後。また一部紫色の「サラダ大根」、半分緑色をした「江都青長」、真っ赤な「紅心大根」など、さまざまな大根の収穫も行われた。

管理会社が協力

 菜園活動は、同住宅などが区域の洋光台六街区自治会の飛田和健さん=人物風土記で紹介=を筆頭に3年前から始まった。住民同士の交流を活発にする目的で実施。同自治会の会議で畑をやりたいと意見を出し、団地を管理する日本総合住生活(株)に相談したところ、プランターを設置するやり方で始まった。

 同社の元職員で野菜の栽培に詳しい松岡二三夫さんから月に一回程栽培方法について教わったり、団地で野菜を栽培する事例がある泉区や座間市へ見学に行くなどの活動を経て、現在に至る。

 プランターにはイチゴや大根の他にも、バジル、パセリ、パクチーなどのハーブ系の植物、さつまいも、唐辛子など多種多様な野菜を育てている。水やりは任意のメンバーが手分けして気が付いた時に行う。野菜は住民の誰もが収穫できる。飛田和さんは「野菜作りだけでなく、団地内での交流も大事な目的。多くの住民に気軽に参加してもらいたい」と話した。

水道メーター取替作業員の腕章(見本) =横浜市水道局提供

不審な訪問が増加 市水道局が注意喚起

 横浜市内全域で、水道局職員や水道局関係者を装い、自宅などへ訪問する不審者や不審な電話、メールが送られてきたとの情報が増加している。横浜市水道局では「水道に関することで訪問があった場合は、身分証の提示を求めてほしい」と注意を呼び掛けている。

集金かたる例も

 市水道局によると、今年4月1日から10月21日までに、水道局お客さまサービスセンターに寄せられた水道局関係者を装った不審者の情報は369件に及ぶ。2023年度は1年間で542件だったことから、今年度は増加傾向にある。

 実際に寄せられた情報で最も多かったのは、配管の調査をかたった事例で211件。「水道局から依頼されて、古い水道管の漏水調査に来た」などと話し、家の中に入ろうとする事例が多数報告されている。同様に水道局や委託業者を名乗り、水質検査を行う事例も。結果、水道管洗浄や浄水器の購入などを勧められる案件も発生している。

 水道局をかたる者に「今月は水道料金を現金で集金することになった」と言われ、集金された報告もある。さらに「水道料金が未納のため、給水を停止する」等のメールが届き、個人情報やクレジットカード情報等の入力に進ませる事例も確認されている。

身分証の確認を

 市水道局によると、事前の依頼が無い限り、職員が自宅を訪問することはない。アポなしで訪問するのは、道路上の漏水調査において住宅への水道の引き込み管から漏水の可能性がある場合のみだという。また、原則として訪問による料金徴収、メールによる案内も実施していない。委託業者が訪問するのも水道メーターの検針時と取替時、水道料金未納の督促時に限られる。

 水道局員は職員証を携帯、委託事業者や請負工事業者が検針や取替で訪問する場合には、委託証明書や身分証明書を携帯している。そのため市水道局では「水道に関することで不審者による訪問があった場合には、必ず身分証の提示を求めて確認してほしい。また少しでもおかしいと思ったら、お客さまサービスセンターに問い合わせを」と話している。

個人の部の被表彰者ら

市防犯協会連合会 地域の功労者を表彰 日常の活動をたたえる

 横浜市防犯協会連合会(名誉会長=山中竹春市長)が主催する「市防犯功労者表彰式」が11月7日に市庁舎で行われ、計41者が表彰された。

 この催しは、日常的に防犯活動を実施し、犯罪の防止、青少年の非行化防止、防犯施設の拡充・整備、防犯意識の普及・向上などに顕著な功績があった個人、団体を表彰するもの。2024年度は個人19人、22団体が選出された。

 表彰式で山中市長は、「市は防犯カメラや防犯灯の設置拡大といったハード面と、Googleマップで不審者情報を見える化するなどのソフト面、両方で防犯力を高めている。今後も皆様と手を携えて市民の安全・安心な暮らしを守りたい」と話した。高木正俊副会長は、「特殊詐欺の被害や闇バイトの事件も増えている。地域における防犯活動をより一層強化していく」と述べた。

 金沢区・磯子区内の表彰者は以下の通り(順不同・敬称略)。

 ▼個人の部/神谷浩、野本則明

 ▼優良防犯団体の部/丸山第二町内会防犯交通部、(株)金沢シーサイドFM

工場棟内で発生した負傷者を救出する参加者

金沢臨海部で合同訓練 自衛消防の4組織一堂に

 金沢臨海部自衛消防組織合同消防訓練が11月12日、(株)シンシア横浜事業所=金沢区幸浦=で行われた。金沢団地、幸浦1丁目、幸浦2丁目、福浦の4つの自衛消防組織やかなざわ強助隊、金沢消防署などから約100人が参加した。

 訓練では、金沢区内で午前10時30分に震度6強の首都直下地震が発生したと想定。工場棟内で発生した負傷者の救出や事務所棟から発生した火災の消火活動などを同所の自衛消防隊が行った後、余震により被害が拡大したため、無線で各自衛消防組織に応援を要請。工場棟より火災が発生し、延焼拡大したため、臨海部自衛消防隊と同署の消防隊により工場棟屋上への一斉放水が行われ、訓練を終了した。

 同事業所の齋藤正彦所長は、「今後も定期的に訓練を実施して、防災意識を社員一同、地域の方々と共に高めていきたい。地域の自助組織と連携を取って訓練する非常にいい機会だった」と講評。訓練を主催した金沢消防署の間正勝司署長は「今年1月の能登半島地震でも大きな火災が発生した。火は小さなうちに消すことが大事。顔の見える関係で絆を深めていただきながら、防災の意識を高めてほしい」と話していた。

自転車の交通ルールについて説明する設樂さん

神奈川県警察がヤマト運輸横浜ベースで防犯講話 外国人従業員に闇バイト注意呼びかけ

 神奈川県警察本部は11月7日、ヤマト運輸横浜ベース=磯子区杉田=で外国人従業員に向けた防犯講話を実施した。

 県内で働く外国人労働者が犯罪に無意識に加担したり、巻き込まれたりするのを防ぐ目的で実施。同社で働く12人の外国人従業員が参加し、防犯上の注意点や日本における交通ルールについての啓発を受けた。講話を担当した県警本部刑事部の金澤智久さんは「迷ったらすぐに相談を」と参加者らに呼び掛けた。

 後半は磯子警察署交通課の設樂泰啓さんが日本の基本的な交通ルールについて、図やイラストなどを用いながら、参加者たちに教えた。今年6月にネパールから来日した参加者は「とても分かりやすく話してくださった。今日知ったことを周りの人に伝えたい」と感想を述べた。

政令市の市長が参加した会議(横浜市提供)

指定都市市長会「103万円の壁」見直しに懸念 税収減で行政サービスへの影響危惧

 所得税の負担が生じる「年収103万円の壁」の見直しに関し、横浜市など全国20政令市で構成される「指定都市市長会」は11月18日、東京都内で開いた会議で「税収への影響が甚大であり、行政サービスの提供に支障をきたす可能性がある」との意見をまとめた。会議には横浜市から山中竹春市長が出席した。

 総務省は所得税の課税最低額が178万円に引き上げられ、個人住民税の基礎控除を引き上げた場合、約4兆円の減収になるとの試算を示している。

 今回の意見では「手取りの増加、労働市場への労働力の供給などの効果が期待される」とした一方、「全国の人口の約2割を占める指定都市では約8,000億円の減収が見込まれるため、強い危機感を持っている」と懸念を示した。その上で「代替となる財源を確保し、住民に必要な基礎的行政サービスを提供するための基盤である地方税財源に影響を及ぼすことのないよう強く求める」とした。

杉田劇場で開催のパーカッションライブに5組10人を招待

 磯子区民文化センター杉田劇場で12月7日(土)、「大久保宙 パーカッションライブ With CHU BAND」が開催される。午後5時30分開場、6時開演。

 打楽器奏者・大久保宙氏と、その仲間たちがパフォーマンスを披露。ボーカルやエレクトーン、カホンなども加わり、ワールドワイドな世界を作り出す。チケットは全席自由で4500円。

 この公演に読者5組10人を招待する。希望者はメールに「ライブ参加希望」、氏名(ふりがな)、住所、年齢、「タウンニュースを見て」と明記して申し込みを。11月25日(月)必着。当選者にはメールで連絡がある。

 応募や問い合わせは主催のHCO MUSIC【メール】hco@miburi.org。

作品と賞状を手にする受賞者と関係者

横浜南法人会 児童25人の「税の絵はがき」を表彰

 公益社団法人横浜南法人会(木田哲朗会長)女性部会の「税に関する絵はがきコンクール」表彰式が11月15日、横浜南法人会研修室で開かれた。

 児童が税について考え、税の役割などを理解してもらうことが目的。今年は金沢、磯子、港南、南の4区内42小学校の6年生から785通の応募があった。選考の結果、横浜南法人会長賞に森結梨さん(西富岡小・金沢区)、横浜南法人会女性部会長賞に大崎凛さん(井土ケ谷小・南区)、横浜南税務署長賞に横村真央さん(釜利谷南小・金沢区)が選ばれ、そのほか22人が優秀賞を受賞した。優秀賞受賞者は次の通り(順不同、敬称略)▽亀山光美、太田初希、迫川小春(ともに井土ケ谷小)、加藤悠人、中村聡介(ともに小田小)、山田淳之介(杉田小)、加藤優奈(相武山小)、浜田麻由莉(滝頭小)、稲葉博雅(永田小)、小池茜里、山本みそら(ともに藤の木小)、中川由菜、花輪芽愛、村上柊(ともに南小)、三谷亜弥(南太田小)、井川馨(南台小)、小野彩佳(六つ川小)、堀内利紗、三橋彩芽、横溝希々、加藤咲帆、小澤壮一郎(ともに洋光台第二小)

金沢地区センターのプレイルーム

地区センターのプレイルームがリニューアル 市内27館、イラストレーター・市原淳さんプロデュース

 横浜市はこのほど、市内27館の地区センターのプレイルームを親子が利用しやすいようにリニューアルした。全体のデザインは横浜市在勤のイラストレーター、市原淳さんがプロデュースし、絵本コーナーを充実させたほか、壁面をカラフルにするなどした。

子どもの意見を反映

 プレイルームは市内に81館ある地区センターのうち、79館に設けられている。これまで利用者から「古くて暗いイメージがある」「絵本やおもちゃが古い」などの声が出ていた。

 リニューアルは、乳幼児の利用者数や交通の利便性などを考慮して27館を選定。事前に希望が丘、神奈川、金沢、寺尾、生麦、西の各地区センターで子どもたちに投票してもらい、3パターンの中から人気の高いデザインを選んだ。

絵本コーナーに120冊を配架

 壁面や家具には市原さんが描いた船やカモメ、魚など、横浜をイメージしたイラストが配置され、カラフルな空間にした。絵本コーナーには、中央図書館の司書が推薦した120冊の乳幼児向けの新しい絵本セットを27館共通で配架。プロデュースを担当した市原さんは「明るく、楽しい場所になるよう、そして不快感を与えないように心掛けた」と話す。金沢地区センターで実際の仕上がりを見て、イラストの大きさやレイアウト、発色の良さにとても満足したという。

 市の担当者は「このリニューアルで、より快適な親子の居場所として活用してほしい」と話す。利用者の反響を見ながら、他の地区センターのリニューアルも検討する。市は今後、子育て相談会や絵本の読み聞かせ会などのイベント開催も拡大していく方針だ。

表彰式に出席した受賞者たち

横浜南間税会 児童10人の「税の標語」を表彰

 横浜南間税会(山岸幹夫会長)は11月12日、「税の標語」の表彰式を横浜南税務署で開催した。

 消費税などの間接税の正しいあり方を考える同会。小中学生に税について考えてもらおうと、毎年標語を募集している。今回は金沢・磯子・港南・南の4区内の18校から総数966点の応募があり、10人が入賞。横浜南税務署長賞には、大貫斗真さん(相武山小・港南区)の作品「医療と福祉と教育と 感じる税のありがたみ」が選ばれた。

 その他の受賞者は以下の通り(敬称略)。▽横浜南間税会長賞/篠原柚里香(永谷小)、下田まな(浜小)、関あおい(下永谷小)、山浦千明(滝頭小)、沼崎美綾(藤の木小)、川口春子(山王台小)、村田悠羽(相武山小)、飯田恭子(下永谷小)、三浦知花(高舟台小)

シーエイチアイの古屋専務取締役

横浜テクノタワーホテルで「開業記念パーティー」 シーエイチアイ古屋専務取締役「地域の役に立てるように」

 運営元が(株)シーエイチアイ=東京都=に変更となた横浜金沢ハイテクセンターと横浜テクノタワーホテル=金沢区福浦=の「開業記念パーティー」が、11月14日に同ホテルで開催された。周辺の企業や関係者ら約100人が出席した。

 冒頭で同社の古屋喬大専務取締役が「この地に仲間入りさせていただき、光栄に思う。雇用創出や地域経済の活性化に貢献していけたら」とあいさつ。2016年の熊本地震の時には、熊本にある運営ホテルの大浴場を無料で開放したことなどをあげ、「災害時の一時避難の場所として役立てるように準備をしている。シーエイチアイが来てよかったと思ってもらえるようにしたい」と話していた。

 パーティーではまぐろの解体ショーも披露され、場を盛り上げていた。

 

 

ファンとともに祝う

ベイスターズ 11月30日に日本一パレード ハンマーヘッドから1.5Km

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームがファンとともに祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日(土)に行われることが15日、球団から発表された。

 パレードは球団や横浜市などで構成される実行委員会が主催する。

 コースは横浜ハンマーヘッドを出発し、赤レンガ倉庫前を通って横浜スタジアムにつながる日本大通りまでの約1.5Km。午前10時から11時30分の予定。

クラファンでパレード参加権利も

 出発地点の一部を特別観覧エリアとしてチケット販売する。最前列エリアは5千円、特別観覧と車椅子観覧エリアは各3千円。実行委員会は警備や交通誘導などにかかる費用を募るクラウドファンディング(CF)を実施。第一目標を1千万円に設定し、16日午後3時に開始する。4千円から50万円まで、9つのプランを用意。10万円の返礼品は「パレードで行進できる権利」(ファンクラブ会員対象、100人)、最高額の50万円(1人)では、パレードの先頭で使った横断幕に参加選手や三浦大輔監督のサインが入ったものが渡される。最終目標は5千万円。CFはCAMPFIRE(https://camp-fire.jp/projects/808506/view)のサイトから。

 実行委員長の山中竹春市長は「皆様の心に残る素晴らしいパレードとなるよう、横浜のまちを挙げて全力で取り組む」とコメントしている。

周辺施設はライトアップ

 パレードに合わせ、コース周辺の45施設が29、30日の午後5時から9時まで、ブルーのライトアップを実施する予定。

準優勝した浜中さん(左)

金沢区の産業団地の秋まつり「PIAフェスタ」盛大に 「歌うま選手権」で熱唱も

 金沢産業団地の秋まつり「PIAフェスタ2024」が11月8日、9日に横浜市金沢産業振興センター=金沢区福浦=で開催された。ふれあい動物園、模擬店の出店やフリーマーケットなども行われ、多くの人でにぎわった。

 8日には今回で7回目となる「歌うま選手権」を開催。企業代表として13組が出場し、熱唱した。

 優勝はアークアカデミーのアンジェリカさん、ノーファさんのデュエット、準優勝には(株)室伏製作所の浜中美空さん、3位には佐川急便(株)横浜南営業所の真弓雅和さん、審査員特別賞には(株)ヨコハマ機工の岩田尚都さん・片桐紘斗さんが選ばれた。ゲストミュージシャンの「Sweet Child」も会場を盛り上げた。

 一般社団法人横浜金沢産業連絡協議会の横山雅行会長は「産業団地で働く人や地域の人が顔を会わせられる貴重な機会なので、来年も再来年も継続していきたい」と話していた。

「THE LIVE」のイメージ((C)YDB)

ベイスターズが関内駅前に日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ 2026年春開業、試合やライブ放映も

 横浜DeNAベイスターズは11月13日、JR関内駅前に2026年春に開業する大規模複合施設「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」内にベイスターズの試合などの様子を放映する日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ「THE LIVE(ザ ライブ)」を開設すると発表した。

大型LEDビジョンで試合放映

 「THE LIVE」は約2,800平方メートルの空間に、幅約18m、高さ約8mの大型LEDビジョンと高性能音響設備を備える。ベイスターズのホームゲームとビジターゲームをはじめ、バスケットボールやサッカー、音楽ライブなど多様なコンテンツを放映する。施設内には8つの飲食店とバーカウンター「CENTRAL BAR」を設置し、飲食を楽しみながらライブビューイングができる新しいエンターテインメント体験となる。

没入型施設も

 ベースゲートには、ディー・エヌ・エーが没入型エデュテインメント施設「Wonderia(ワンダリア)」を開設する。約4,200平方メートルの空間にプロジェクションマッピングなどを駆使し、想像上の島を再現。スマートフォンを使って空間を撮影すると、環境や生物に関する情報が得られるなど、同社がゲーム事業で培ったノウハウも活用する。

 ベースゲートは、旧横浜市庁舎の跡地を活用する事業で、三井不動産を代表企業とし、ディー・エヌ・エーや京浜急行電鉄など8社が進めるプロジェクト。飲食店が集まるゾーンや星野リゾートによるホテルも設けられる予定。