洋光台南第二住宅で菜園活動を主導する 飛田和 健さん 磯子区洋光台在住 55歳
近所で助け合える関係を
○…自身が住む団地で菜園活動を主導しながら、今年度から青少年指導員協議会洋光台地区会長に就任。洋光台まちづくり協議会青少年夢環境部会の一員として洋光台プレイパークやキャンドルナイトなどにも携わる。「文字通りの指導ではなく、子どもたちに寄り添う地域づくりをしていきたい」
○…12年前に参加した洋光台キャンドルナイトの当日ボランティアや、息子が通っていた洋光台第四小学校のPTA会長としての活動をきっかけに、自然と地域の活動に参加するように。団地の管理組合理事としては、建物と人の高齢化、住民同士のつながりの希薄化や孤独死などの問題に向き合った。「昔のように近所で助け合える環境を取り戻したい」
○…出身地は新潟県。やんちゃな小学生で畑でいたずらなどをして「近所のおじさんによく怒られていた」と当時を振り返る。バスケ一筋の中学時代を経て、高校はバスケの強豪校へ進学。「当時はとにかく家を出たかった」と笑う。思いとは裏腹に地元で就職するが、転勤で社長の家がある北鎌倉に引っ越し、八百屋を営むアパートの大家さんがよく面倒を見てくれた。「野菜や畑を通して人とのつながりを学んだことが、今の菜園活動につながっているのかも」。磯子区杉田出身の妻との結婚を機に約23年前、今の団地に移り住む。「たまに新潟に帰ると、今でも温かく声をかけてくれる地域の人に感謝しきれない」と話す。
○…現在は妻と高校生・大学生の3人の息子の5人で暮らしている。休日は地域のイベントや息子のバスケの試合の応援などで忙しく過ごす。「迷惑をかけてばかりいた若い頃の自分を受け入れてくれた大人たちのように、この地域で恩返しをしたい」
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