暖かな日差しに包まれた祝日の朝、磯子区の洋光台南第二住宅で畑作業にいそしむ人々がいた。団地内の菜園で11月4日、イチゴの苗植えと大根の収穫が行われた。団地に住む約10人が任意で参加し、土の入れ替え、苗植え、収穫などの作業を実施した。
6台ある高床式プランターのうち1台に、6つのイチゴの苗を植えた。実がなるのは寒い冬を越した約半年後。また一部紫色の「サラダ大根」、半分緑色をした「江都青長」、真っ赤な「紅心大根」など、さまざまな大根の収穫も行われた。
管理会社が協力
菜園活動は、同住宅などが区域の洋光台六街区自治会の飛田和健さん=人物風土記で紹介=を筆頭に3年前から始まった。住民同士の交流を活発にする目的で実施。同自治会の会議で畑をやりたいと意見を出し、団地を管理する日本総合住生活(株)に相談したところ、プランターを設置するやり方で始まった。
同社の元職員で野菜の栽培に詳しい松岡二三夫さんから月に一回程栽培方法について教わったり、団地で野菜を栽培する事例がある泉区や座間市へ見学に行くなどの活動を経て、現在に至る。
プランターにはイチゴや大根の他にも、バジル、パセリ、パクチーなどのハーブ系の植物、さつまいも、唐辛子など多種多様な野菜を育てている。水やりは任意のメンバーが手分けして気が付いた時に行う。野菜は住民の誰もが収穫できる。飛田和さんは「野菜作りだけでなく、団地内での交流も大事な目的。多くの住民に気軽に参加してもらいたい」と話した。
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