多摩区・麻生区版【11月22日(金)号】
完成した施設の外観

川崎市 多摩区に子育て総合拠点 25日開所 市内4カ所目

 川崎市は11月25日(月)、多摩区生田2の14の5に、「多摩区保育・子育て総合支援センター」を開所する。子育て家庭の支援や子ども関係施設との連携、人材育成拠点としての役割を担う。11月16日には内覧会が行われ、福田紀彦市長や佐藤直樹多摩区長、町内関係者らが施設を見学した。

 保育・子育て総合支援センターは、保育士、看護師、栄養士といった子どもに関する専門職を配置し、子育て家庭の悩みの相談や援助、関連施設との連携、人材育成などを行う施設。1カ所に機能を集約し、総合的な子育て支援を目指す。

 市は現在、子育て世代の孤立、ニーズの多様化、地域での子育て機能の低下などの解決を図るため、各区でセンターの開設を進めている。多摩区での開所は、川崎区、中原区、宮前区に次いで4カ所目となる。

 多摩区のセンターは、もともとこの場所にあった土渕保育園を建て替える形で新設された。地上3階建て。専門職による相談事業や子育て関連の情報提供を行うほか、近隣に住む子どもたちも利用できる絵本コーナーが設けられるなど、地域での交流の場としても活用される。同保育園は新しくできた建物の1、2階に入り、今回を機に5カ月から就学前児を対象に、定員最大10人の一時預かり保育が始まる。

 3階には「地域子育て支援センターつちぶち」が入る。加えて、同じフロアには講座やイベントを行える部屋や、個別の面談室が設置された。2、3階の室外には施設を囲むようにバルコニーが設けられ、緊急時などにも出入りがしやすいよう設計されている。

 瀧澤祐子所長は「多摩区は開発が進み、転入者数も増加している一方、親の居場所や子どもの遊び場などについて相談できる場を知らない人もいる。いろいろな角度から居場所づくりの支援をしたい」と思いを語る。

気付き得て改善へ

 建て替えに際しては、防災などの観点から、乳児の保育室を1階、幼児の保育室を2階に変更した。瀧澤所長は「外に出る際、乳児を抱え階段を下りるのは負担が大きく危険も多い。非常時の避難のしやすさにもつながる」と意図を語る。

 1階には調理室も設置されているため、離乳食やミルクを温めるなどの簡単な調理もスムーズにできるようになるという。市の担当職員は「細かい改善点は実働していく中で見えてくる。4カ所目となり、動線など『もっとこうだったらいいな』と感じたことを少しずつ形にできてきている」と振り返った。

 16日に行われた内覧会には関係者ら約30人が参加。見学した土渕自治会の松澤彰男会長は「子育てに奮闘している人も利用しやすそう。こういう施設が地元にあるのは心強い」と喜びを語った。

定点医療機関の1週間ごとの患者数を示したグラフ。コロナ禍後はピークが不明瞭

インフルエンザが流行期 麻生区、川崎区で急増

 感染症に関する市内の状況を管轄する川崎市健康安全研究所は、市内が11月6日からインフルエンザの流行期に入ったと発表した。

 同研究所の感染症情報センターでは、市内61カ所の医療機関を「定点医療機関」に指定し、1週間ごとにインフルエンザと診断された患者数の報告を受けている。

 10月28日から11月3日の1週間(第44週)にインフルエンザと診断された患者数は64人(前週は39人)で、1医療機関あたりの感染者数が1・05人(同0・64人)と1を超えたことから、流行期に入ったと判断した。

 患者数の増加が顕著なのは麻生区で、前週の0・38人から2・00人へと急増し、川崎区も前週の1・13人から2・25人へと増えている。

 センターの担当者によれば、「コロナ禍以前は年末から患者が増え始め年明けにピークを迎えたため、ピーク期に向けて警戒を呼びかけることができたが、コロナ禍以後はパターンが崩れたためピーク予測が難しくなった」という。

 会話時や咳の際に飛び散る飛まつによる感染が多いことから、担当者は「自分の体調が少しでも悪いと感じたら、早めにマスクを着用してほしい」と呼びかけている。

イルミネーション企画「kirara@アートしんゆり2024」の点灯式でトリを務めた歌手の 鈴木 蓮さん 麻生区片平在住 30歳

縁に感謝し夢を形に

 ○…「市制100周年の点灯式は出演者として見たい」。昨年のイルミネーションを目にして掲げた目標を、「トリ」という形で叶えた。「多くのお客さんの前で歌うことができ、このイベントがいかに新百合ヶ丘で大切にされているかを実感した」と目を輝かせる。昨年2月に音楽活動を本格化。今春から区のイベントに出演し、人との出会いを重ねて掴んだ今回の大役。結ばれた縁に感謝の言葉を紡ぐ。

 ○…活動の原点は3歳の時に行ったカラオケでの記憶。祖母の辛口採点が悔しく「上手く歌えるようになりたい」と努力を誓った。高校生の時に将来の道として歌手を意識し、昭和音楽大学声楽科へ入学。周りのレベルに圧倒されながらも、自分らしさを意識しながら技術を磨き準主席で卒業した。恩師からの「枠にはまらず自由な経験を積んだ方が良い」というアドバイスを胸に、現在は区内の認定保育園に勤務。子どもとふれあいながら研鑽に励む。

 ○…汗水を垂らしながら、黙々と難しいことに挑戦する子どもたちの姿から、諦めないことの尊さを学ぶ。「ずっとできなかったことを最後には成功させる。そういう強さを日々感じる」と優しく笑う。イベントには教え子が駆け付け「蓮先生」と呼ぶ姿も。「自分が前に立つことで夢を信じ続けることの意味を感じてもらうことがテーマ」と力強く語る。

 ○…かつての教え子の保護者であるマネージャーと二人三脚で歩んできた。趣味のサウナやキャンプ、野球観戦など趣味を共有しながら、「相棒」として絆を深める。「先生にならず、出会えていなければ何も始まっていない。全てが運命」。子どものため、人のため、まちのため。使命感を胸に、麻生区から歌声を届け続ける。

学童でたまっ子まつり 多摩区菅馬場 12月1日

 たまっ子学童ホール(多摩区菅馬場1の23の27)は12月1日(日)、第41回「たまっ子まつり」を開く。午前10時30分から正午まで。

 当日は的当てや輪投げ、スーパーボールすくい、ビンゴ大会などを実施。ゲームは1回50円から。炊き込みご飯の販売やミニバザーなども開催する。

 午前11時から11時30分まで、2025年度の入室説明会も行う。子ども連れ可。要事前予約。

 イベントは誰でも参加できる。入場は無料。

 問い合わせは【電話】044・944・6668。

メインツリーの前で歌う鈴木さん

新百合を温かな光が包む イルミ点灯式で歓声

 新百合ヶ丘冬の風物詩であるイルミネーション「kirara@アートしんゆり」の点灯イベントが11月16日、新百合ヶ丘駅南口ペデストリアンデッキで行われた。

 18回目となる今年のテーマは「KAWASAKI 100th Anniversary」。約11万球の光が今年もまちを明るく彩る。点灯式では地元高校や地域のチアリーディングクラブ、白鳥中学校合唱団などがパフォーマンスを披露。トリは歌手の鈴木蓮さん=人物風土記で紹介=が務め、カウントダウンの後にツリーに光が灯ると、大きな歓声が湧いた。

 イルミネーションのライトアップは来年2月14日(金)まで。時間は午後5時から午前0時まで。

三角巾の使用法を教える横山委員長(中央)

麻生区赤十字奉仕団 町内会で応急手当を指導

 川崎市麻生区赤十字奉仕団(横山昭委員長)は11月14日、麻生区の栗木御嶽神社で実施された栗木町内会(仲林久夫会長)の防災訓練で、けがなどをした時の応急手当の方法などを指導した。

 同団のボランティア活動の一環で、さまざまな団体や町会に出張して行っている取り組み。今回は、コロナ禍が明けて同町内会で5年ぶりに行われた防災訓練に参加し、住民や近隣の高校に通う生徒らに対してけがなどで一刻を争う人命救助に備え、AED(自動体外式除細動器)の操作や三角巾を使った応急手当のコツなどを教えた。

 横山委員長は「災害時にインフラが機能しなくなったら、自助共助が必要になる。今後も数を重ねて説明技術を高めていきたい」と話した。

 同団は今年度発足40周年。現在35人が在籍し、健康支援や美化、献血活動などを行っている。

にぎわう会場

あさお福祉まつり、活況 5600人「心の輪」つなぐ

 麻生区社会福祉協議会、麻生区が共催する「第35回あさお福祉まつり」が11月10日、麻生区役所などで開催された。約5600人が会場を訪れ、にぎわいを見せた。

 同イベントのテーマは「来て!見て!つなごう心の輪」。区民が福祉を身近に感じ、より理解と関心を深めてもらうことを目的に毎年開催している。福祉施設、団体、ボランティアグループなど63団体が参加した。

 歌や楽器演奏、踊りなどが披露されたほか、福祉団体の活動紹介、手話などを体験する場も。アクセサリーや手芸品などの自主製品販売、飲食ブースも並んだ。区社協の担当者は「多くの人に福祉にふれてもらう機会になった。来年もより楽しく理解が深まるお祭りにしたい」と語った。

中野島北口通り商店会 歳末フェアー あす23日

 中野島北口通り商店会(田村弘志会長)は11月23日(土)、「歳末フェアー」を開催する。正午から午後6時(開始・終了時間は店舗による)。雨天時は翌24日に順延。

 親子で楽しめるゲームコーナーのほか菓子、飲み物など商店会加盟各店舗自慢の品々を販売する。ジェーソンの駐輪場に設置されるステージでは、1時からのオープニングセレモニーを皮切りにダンスや太鼓、大道芸などが披露される。5時からイルミネーション点灯式。(問)島峯さん【電話】044・934・8844

高学年児童による合唱

片平小、40周年盛大に 記念式典で「感謝」表現

 今年創立40周年を迎えた市立片平小学校(麻生区/紀裕子校長)の記念式典が11月16日、同校体育館で開催された。児童や職員、PTA、自治会、地域団体関係者らが集い、節目を祝った。

 オープニング動画内で各クラスの児童によりつながれたトーチが会場に登場する演出で幕開け。トーチを掲げると「片平小40周年おめでとう」という垂れ幕が下がり、紙吹雪が舞った。紀校長は児童の成長を見守る近隣住民に謝辞を述べ、「片平小では協働と主体性をキーワードに教育活動を進めている。40周年の取り組みの中で自分事として進んで何かを考えたり皆で力を合わせて何かを成し遂げたりすることを学んできた」と子どもたちの活動を紹介した。

 児童は地域や学校の素晴らしさ、感謝、歴史、自身の夢、お祝いの気持ちを、歌や合奏、劇、ラップなどさまざまな形で表現。会場からは大きな拍手があがった。

 片平小学校は、1984(昭和59)年4月1日に、児童数338人で開校。現在の児童数は622人。

㊤渡田新町からみた市役所方面㊦市役所付近の焼け跡=川崎市平和館提供

川崎市平和館 戦争の悲惨さ伝える 1月末まで 各区巡回展

 恒例の川崎市平和館「かわさき巡回平和展」が、11月20日から始まった。幸区役所を皮切りに、1月下旬までの間に市内7区を巡回する。

 「かわさき巡回平和展」は、川崎市平和館(中原区)が毎年春に開催する企画展「川崎大空襲記録展」のプレイベントとして、年末から各区を巡回して開催する。1945年4月15日の川崎大空襲の被害の様子や、原爆が投下された広島や長崎の街の写真など、戦争の悲惨さを伝える写真パネル30枚ほどを、区役所や市民館で展示する。

 担当者によると、春の企画展の告知に加え、「平和館の取り組みを市内全域に伝えたい」という狙いもあるという。

麻生区・多摩区は来年1月後半に

 巡回展の予定は、11月20日〜11月26日(幸区役所、23日と24日は休み)▽11月28日〜12月4日(中原市民館)▽12月6日〜12月11日(高津市民館)▽12月18日〜12月23日(宮前区役所、21日と22日は休み、23日は正午まで)▽1月8日〜1月14日(川崎市役所第3庁舎、11日〜13日は休み、14日は正午まで)▽1月17日〜1月19日(麻生市民館)▽1月22日〜1月27日(多摩区役所)。

 問い合わせは川崎市平和館【電話】044・433・0171。

生田緑地で食の祭典 11月23日、24日 ステージも

 多摩区の秋のグルメイベント「食の祭典」が11月23日(土)と24日(日)、生田緑地中央広場周辺で開催される。主催は食の祭典実行委員会。両日とも午前10時から午後3時。雨天決行、荒天中止。

 食文化の発展、地域活性化を目的にしたイベントで9回目。市北部を中心とした飲食物販約50店舗が中央広場を囲むようにずらりと軒を連ねる。特設ステージではダンスや歌、マジックなど2日間で15組の演者が登場。

 詳細は生田緑地東口ビジターセンター【電話】044・933・2300。

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映画のポスターの前に立つ新田会長

「袴田巖さん」に迫る映画 アートセンターで上映

 死刑囚として47年7カ月の獄中生活を送った元プロボクサー・袴田巖(はかまたいわお)さんの再審無罪が今年10月に確定した。2014年に再審請求が認められ、釈放されてから、10年の節目に完成したドキュメンタリー映画『拳(けん)と祈り-袴田巖の生涯-』(笠井千晶監督)が、11月23日(土)から川崎市アートセンター(麻生区万福寺/【電話】044・955・0107)で上映される。

 袴田さんは1966年6月、静岡県で起きた強盗殺人、放火事件の犯人として逮捕され、長期にわたり収監された。30歳で投獄され、死刑囚としていつ刑が執行されるかわからない日々。14年の釈放時には78歳になっていた。今年9月に静岡地裁が再審無罪の判決を下し、10月9日に検察が上訴権を放棄したことで無罪が確定した。

 多摩区登戸にある川崎新田ボクシングジムの新田渉世会長(57)は、日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会のメンバーとして袴田さんを支えてきた。新田会長は2004年、ジムの会員との会話をきっかけに袴田事件を知った。支援団体の人から「ボクサー崩れという偏見で逮捕され、理不尽な取り調べを受けた」と聞き「そんなことがあっていいのかと憤りを覚えた」。06年に勉強会などの活動を始め、理事を務めていた東日本ボクシング協会では支援委員会の発足を提案。イベントなどを通じてさまざまな支援を続けてきた。

 面会にも足しげく通った。袴田さんは長い拘禁生活により正常な会話が困難な状態だったが「ボクシングの話はかみ合った」と新田さん。「死刑の恐怖に怯えながらボクシングが心の支えだったのだと思う」と推しはかる。無罪確定を聞いた時は「喜びに打ち震えた」と新田さんは振り返る。

 映画は02年から袴田さんの姉・秀子さんと交流を深めてきた笠井監督が、冤罪や死刑囚という言葉で括られてきた袴田さんを「一人の人」として伝える。「逮捕前の袴田さんは事件と全く無関係の30年の人生を歩んでいて、特にプロボクサーとして輝いていた時代がある。その時代を丁寧に辿ることで袴田さん自身の人生にスポットを当てたいと考えた」と作品への思いを述べる。また、袴田さんが新丸子のボクシングジム「不二拳闘倶楽部」に所属し、プロボクサーとして活動したことにふれ、「川崎市で映画を上映できることは、袴田さんにとっても特別なことだと考えている」とコメントを寄せた。

 上映は11月23日と24日(日)、26日(火)〜29日(金)。午後6時40分上映開始。一般1800円ほか。23日は笠井監督が会場を訪れ、上映終了後に舞台挨拶を行う予定。

感謝状を持つ天笠会長(中央)と佐川署長(右)、立花将一副署長

多摩消防署 筆談器の寄贈受け感謝状 聴覚障害者協会へ

 多摩区聴覚障害者協会(天笠裕太会長)はこのほど簡易筆談器4台を多摩消防署(佐川勉署長)に寄贈した。これを受け11月11日、同署は感謝状を贈呈した。

 簡易筆談器は、多摩消防署のほか、3出張所に配置する予定だという。

 佐川署長は、日頃からの消防行政への協力に感謝を伝え「寄贈された簡易筆談器を有効に活用させていただきたい」と述べた。

 天笠会長は「耳が聞こえない私たちは、普段とても不便な生活をしている。筆談器を使っていただけると助かる」と話し「全国で障害者に関する条例が整いつつある。多くの人に手話を覚えてほしい。今後も身体障害者福祉の向上に協力をお願いしたい」と伝えた。

ガッツポーズをする酒井さん

おし沼レパード酒井さん ジャイアンツJr.に選出 最終メンバー18人として

 多摩区の少年野球チーム・おし沼レパードに所属する酒井柊哉さん(11)=向丘小学校6年=が、12月に開かれる小学生の軟式野球大会「NPB12球団ジュニアトーナメント」(一般社団法人日本野球機構、NPB12球団主催)に出場する読売ジャイアンツジュニアのメンバーに選出された。酒井さんは「いっぱい活躍して優勝したい」と意気込んでいる。

 酒井さんは7月に、都内や関東の野球チームに所属する348人が応募した選考会に参加。読売ジャイアンツ球場などで3回にわたり選考会が行われ、18人の最終メンバーに選ばれた。川崎市内では唯一。9月からチーム練習が始まっており、主に捕手を担う酒井さんは「いろいろな選手がいて、面白くて楽しい」と笑顔をみせる。

 今大会には思い入れが強い。昨年、同じ向丘小学校からジャイアンツジュニアに選ばれた関蓮太郎さんは、学年は一つ上だが小さい頃から一緒に育った幼馴染。大会で活躍する関さんを見て、「自分もこの舞台に立ってみたい」と憧れを持ったという。

 小学校1年生で野球を始めた酒井さん。おし沼レパードで毎週末、練習に励んでいる。

 チームの要となる捕手を務め「キャッチャースローが得意」と自身も言うように、強肩が長所。俊足で出塁率も高くリードオフマンとしてチームの中心選手を担っている。走攻守三拍子揃った選手だ。

 プロ野球で好きな選手は福岡ソフトバンクホークスの周東佑京選手。大会には周東選手と同じ、背番号23番で臨む。

仲間の応援を背に

 ジャイアンツジュニアに選出されてから、おし沼レパードの練習には参加できていない。それでもチームメイトから応援や励ましの声が届く。「チームメイトの思いに応えられるように、優勝に貢献したい」と笑顔を見せた。

横山会長(左)と菅署長

多摩区飲食業組合 酒気帯び運転「させない」

 自転車の「ながらスマホ」「酒気帯び運転」の罰則が強化された道路交通法が11月1日に施行されたことを受け、多摩区飲食業組合(横山達朗会長)は11月7日、多摩警察署で菅健司署長から、啓発用のチラシとポスターを受け取った。

 多摩区内の約100店舗が加盟する同組合。組合員には酒類を提供する店も多い。改正道交法は自転車の酒気帯び運転のほか、酒の提供なども処罰されることから、法改正を機に組合員へ周知するため同署へ相談した。横山会長は「地域に密着した組合として啓発促進に率先して協力していきたい」と思いを述べた。チラシやポスターは順次各店舗へ配布される。

子育て応援講座を開講 全3回、多摩区役所が主催

 多摩区役所が主催する全3回の「子育て支援者養成講座」が行われる。

 11月29日は、それぞれの発達段階に寄り添った挑戦をサポートする方法を考える。12月6日は食事の楽しさや、アレルギーなど気をつけることを管理栄養士が伝える。13日は「あったらいいな こんな子育て支援」と題して、役割を話し合う。

 全て金曜日で、午前10時から11時30分。場所は区役所6階601会議室。単体受講も可。定員先着30人。申し込みは区地域ケア推進課【電話】044・935・3241。

出場メンバーとコーチ陣

生田HCボンバーズ 東日本女子優勝、男子3位 実力の高さを発揮

 小学生ハンドボールクラブ「生田HCボンバーズ」(多摩区)が10月26日、27日に山形県で行われた「チェリーカップ第31回東日本小学生ハンドボール大会」に出場し、女子は優勝、男子は3位の成績を収めた。

 神奈川県から北海道までの東関東地域で活動する男子15、女子14チームが、26日の予選リーグで4ブロックに分かれて対戦。各ブロックの勝者が27日に行われた決勝トーナメントに進出した。

 埼玉県の強豪チームと戦った女子決勝。強固な守備力で15対8と大きな点差をつけ頂点に輝いた。女子キャプテンの西田チハルさん(三田小6年)は「仲間と一緒に喜べてうれしい」と顔をほころばせた。「メンバーは皆、足も速く速攻が得意。今回はしっかり守備をしてから確実に1点をとれた」と勝因を語る。

 男子は準決勝で千葉県のチームと対戦した。リードしていたものの、シュートミスで調子が狂い失速。巻き返すことができず惜敗した。男子キャプテンの山崎光瑠さん(西菅小6年)は「相手のペースになり焦った。メンタルの面で負けてしまった」と悔しさをにじませた。

 関口和之監督(63)は「今年は男女共に一人一人の実力が高く穴がないチーム。広い視野を持ってコートを駆け巡る敏捷性を磨いてほしい」とエールを送った。

ヒートアップ 今年最後のプロレス興行 読者15組30人を招待

 多摩区に道場があるプロレス団体・ヒートアップによる今年最後の興行が12月23日(月)、新百合21ホールで開催される。午後6時30分開始(5時30分開場)。

 多摩区出身で同団体の代表兼レスラー・TAMURA☆GENE☆選手や退団する兼平大介選手、中野島小5年生の助川蓮選手らがリングに上がる。詳細は同団体のサイト。(問)【電話】044・712・4312

 読者15組30人を招待(指定席5千円分)する。応募は住所、氏名、年齢、電話番号、本紙の感想を記し、〒211―0042中原区下新城3の14の7タウンニュース社「ヒートアップ係」。メールは件名「観戦希望」で【メール】kawasaki@townnews.jpへ。12月11日(水)必着。当選発表はチケット発送をもって。

キャプテンの浦野祥鷹さん(左)と神崎さん

しんゆりレビュー レジェンドに捧げる舞台 10組20人を招待

 かわさき産業大使を務める神崎順さんが作・演出を手掛けるレビュー「10carats ファビュラスレビューボーイズ」が12月6日(金)から8日(日)まで川崎市アートセンターで上演される。今回は『マツケンサンバII』の振付師で、同団体の成長を見守った真島茂樹さんの追悼公演として実施。真島さんの言葉を題材に神崎さんが作った曲などを披露する。

 全席指定8500円。詳細はESP【メール】esp.revue@gmail.comまで。本紙読者10組20人を招待。希望公演日(千秋楽除く)、住所、電話番号、氏名、年齢、紙面の感想を明記し、「しんゆりレビュー」係(【メール】kawasaki@townnews.jp)へ。11月29日(金)必着。

賞状を贈呈

川崎西税務署 納税の功労者を表彰

 川崎西税務署(千葉隆史署長)は11月13日、新百合トウェンティワンホールで、2024年度の納税表彰式を行った。受彰者に対して表彰状や感謝状を贈呈した。

 納税表彰は、国税の申告や租税教育などに関して顕著な功績を持つ個人、および法人を顕彰し、納税意識のさらなる向上を目指すもの。

 今回の被表彰者は次の通り。順不同・敬称略。

▽川崎西税務署長表彰/井上清(川崎西青色申告会常任理事)/佐藤秀男(川崎西間税会監事)/手塚由美(川崎西青色申告会常任理事)/中島健児(公益社団法人川崎西法人会常任理事)

▽川崎西税務署長感謝状/吉川大我(公益社団法人川崎西法人会理事)/佐々木智美(公益社団法人川崎西法人会理事)/中村陽介(川崎西納税貯蓄組合連合会監事)/早川博典(公益社団法人川崎西法人会理事)/蓬田忠(川崎西間税会理事)/株式会社タウンニュース社川崎支社

▽租税教育推進校等税務署長感謝状/川崎市立片平小学校(紀裕子校長)

中学生作文表彰も

 また同日は、将来を担う中学生が税についての関心を高め、正しい理解を深めることを目的に、「中学生の『税についての作文』」の表彰式も同じ会場で実施された。今回は、多摩区・麻生区内の中学生21人が賞に選ばれた。

憲法改正テーマに対話 多摩市民館で集い

 たま憲法連絡会が主催する「講演と対話の集い」が12月10日(火)、多摩市民館3階大会議室で開催される。午後6時30分から。資料代500円。

 「あなたは、憲法を変えて『戦争のボタン』押しますか?」と題し、九条の会世話人の清水雅彦氏を講師に招き、憲法改正についての講演を実施。意見交流も行う。

 問い合わせは町井弘明さん【携帯電話】090・7944・5636。

依存への理解深める 来年1月19日 入場無料

 多摩区精神保健福祉連絡会議は「これって依存かも」と題した講演会を2025年1月19日(日)、多摩区役所11階会議室で開催する。午後2時(1時30分開場)から4時。

 ゲームやSNSなどに対する依存を知り、孤立する若者のメンタルヘルスへの理解を深める。

 東京通信大学人間福祉学部の稗田里香教授による講演のほか、市職員による相談窓口の案内も。

 定員80人で申し込み不要、直接会場へ。Zoomでの参加は、1月10日(金)までに必要事項(氏名・メールアドレス・電話番号)を明記の上、ファクス【FAX】044・935・3396。

 問い合わせは多摩区役所高齢・障害課【電話】044・935・3324。

日色ともゑ

「ホロコースト」題材に 劇団民藝が新宿で公演

 麻生区黒川に稽古場を構える劇団民藝による公演が12月7日(土)から12月15日(日)まで、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(新宿南口)で行われる。ホロコーストを題材にした『囲われた空』を上演。

 全席指定で一般6600円、夜チケット4400円。開演時間は昼公演が午後1時30分、夜公演は午後6時30分。詳細は同劇団ウェブサイト。問い合わせは同劇団【電話】044・987・7711。

5組10人を招待

 本紙読者5組10人を12月13日夜公演に招待。希望者は、住所、氏名、年齢、電話番号、紙面の感想を明記し、〒211―0042 中原区下新城3の14の7タウンニュース社「劇団民藝」係。メールは、【メール】kawasaki@townnews.jp。11月29日(金)必着。当選発表は発送をもって。

演奏するかぜのたにアンサンブルメンバー

子ども守るため研鑽 少年補導員が研修会

 「川崎地区少年補導員連絡協議会研修会」が11月12日、多摩市民館で開かれ、市内8警察署の代表者や少年補導員約80人が参加した。

 市内の少年補導員が、活動の情報交換や相互の交流を深めるため、毎年各区の持ち回りで実施している研修会。当日は玉川大学教師教育リサーチセンター客員教授の芹澤成司氏が「今、子供たちを取り巻く状況は〜コロナ禍が終わって変化したこと」をテーマに講演。コロナ禍で居場所と人間関係を失った子どもたちに対し大人がどのように接するべきかを説いた。

 風の谷幼稚園(麻生区)の母親らにより2001年に結成された「かぜのたにアンサンブル」は、ピアノや管楽器で童謡や唱歌を演奏。会場は温かな音楽に包まれた。

 主催した多摩少年補導員連絡協議会の遠藤亨会長は「少年補導員が行うさまざまな研修会や講習会で勉強したことを生かし、参加しただけで終わらせず今後の補導活動に役立てたい」と話した。

かわさき こどもタウンニュース 2024年11月号

川崎市内の公立・私立小学校に配布される「こどもタウンニュースかわさき市版」2024年11月号を発行しました。

 

 第18弾となる今回は、五輪で金メダルを獲得したAMIさんをはじめ、川崎市民のダンサーが活躍を見せるブレイキンをご紹介しています。このほか川崎市の交通の歴史や小学生プロレスラーなど多彩なニュースを盛り込んでいます。親子のコミュニケーションを広げる幅広い話題をお届けします。

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デジタルについて語り合う場

区民記者が走る! vol.42 2024年 November 市民活動にデジタルの活用が、考えられる時代に

 麻生市民館では「デジタル・カフェ」という企画が進んでいる。9月22日にプレ実施として、8名の区民のボランティア(10代〜80代)がスマホ・パソコン・AIの使い方などお互いに学び合いながら、訪れた人の悩みに寄り添う取り組みを進めており、多世代交流も実現している。続いて11月の4回(4日・16日・17日・27日)のプレ実施を経て今後の取組みを模索していく。市民館で気軽に人が集まる憩い場を目指す「ひとのわプロジェクト」の一環でもある。

 時を同じく「希望のシニアプロジェクト」で、AI講座が11月13日に市民館で実施され、比較的デジタルに強い高齢者が、更に新しい知識としてAIを学び、AI研究会を発足させようとしている。いずれ、このような活動から、デジタルを活用した新しい市民活動が展開されることを期待したい。

区民記者とは?

地域活動が盛んな麻生区で活動する団体にスポットライトをあてるために、麻生市民交流館やまゆりを運営する認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターが中心となって、文章を書くことが好きな区民で活動しています。

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GO!GO!!フロンターレ

己書体験で自由に自己表現

 毎年好評の「己書(おのれしょ)体験会」が12月22日(日)に富士見公園パークセンター内展示ホール(川崎区富士見)で開催される。

 己書とは思うままに筆ペンを走らせて書く、ぬくもりのある書のこと。子どもから大人まで年齢を問わず、誰でも自分の世界を楽しく表現できる新感覚の書だ。

 時間は大人クラス(中学生以上)が午前11時から午後0時30分(受付午前10時30分〜)、親子クラス(小学生以下と保護者)が午後1時30分から3時(受付1時〜)。複数名での応募可能。受付は先着順のため、各クラス定員の25人に達し次第終了。参加費は1人500円(材料費込み)。

 申込みはパークセンター(管理事務所)窓口に直接申し込むか、富士通スタジアム川崎【電話】044・276・9133、または二次元コードから。12月19日(木)締め切り。