イルミネーション企画「kirara@アートしんゆり2024」の点灯式でトリを務めた歌手の 鈴木 蓮さん 麻生区片平在住 30歳
縁に感謝し夢を形に
○…「市制100周年の点灯式は出演者として見たい」。昨年のイルミネーションを目にして掲げた目標を、「トリ」という形で叶えた。「多くのお客さんの前で歌うことができ、このイベントがいかに新百合ヶ丘で大切にされているかを実感した」と目を輝かせる。昨年2月に音楽活動を本格化。今春から区のイベントに出演し、人との出会いを重ねて掴んだ今回の大役。結ばれた縁に感謝の言葉を紡ぐ。
○…活動の原点は3歳の時に行ったカラオケでの記憶。祖母の辛口採点が悔しく「上手く歌えるようになりたい」と努力を誓った。高校生の時に将来の道として歌手を意識し、昭和音楽大学声楽科へ入学。周りのレベルに圧倒されながらも、自分らしさを意識しながら技術を磨き準主席で卒業した。恩師からの「枠にはまらず自由な経験を積んだ方が良い」というアドバイスを胸に、現在は区内の認定保育園に勤務。子どもとふれあいながら研鑽に励む。
○…汗水を垂らしながら、黙々と難しいことに挑戦する子どもたちの姿から、諦めないことの尊さを学ぶ。「ずっとできなかったことを最後には成功させる。そういう強さを日々感じる」と優しく笑う。イベントには教え子が駆け付け「蓮先生」と呼ぶ姿も。「自分が前に立つことで夢を信じ続けることの意味を感じてもらうことがテーマ」と力強く語る。
○…かつての教え子の保護者であるマネージャーと二人三脚で歩んできた。趣味のサウナやキャンプ、野球観戦など趣味を共有しながら、「相棒」として絆を深める。「先生にならず、出会えていなければ何も始まっていない。全てが運命」。子どものため、人のため、まちのため。使命感を胸に、麻生区から歌声を届け続ける。
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12月6日