港北区版【12月12日(木)号】
11月9日に行われた関東大会で演奏する太尾小学校マーチングバンド=提供写真

太尾小 関東金賞で「全国」へ マーチングバンドが躍進

 横浜市立太尾小学校マーチングバンドは、12月14日(土)に埼玉県で開催される全国大会に臨む。11月に行われたマーチングバンド関東大会で見事金賞を受賞し、全国への切符を手にしていた。

 同マーチングバンドは、2年生から6年生までの5学年で構成されている全66人の大編成バンドで、全国大会もチーム全員で挑む。

 披露する楽曲は、映画「メリー・ポピンズ」の劇伴音楽をメドレー形式にし、更に同バンドコーチがアレンジしたもの。「作品の中で楽しかったり悲しかったり、色々な感情が出てくるように、バンド演奏でもシーンごとに感情が伝わるようにしたい」と部長の桶川桃那さん(6年)は語る。

「希望」を胸に

 毎年4月に6年生が決める、その年1年間のテーマがある。今年は「FMB The Steproad to hope〜仲間とともに夢へのステップを踏み出そう〜」(FMBは太尾小学校マーチングバンドのアルファベット頭文字)を掲げた。このテーマには、希望を持って全国大会への道のりをみんなで乗り越えよう、という意味が込められている。

 練習するうえで大変だったのは、今年度は2年生メンバーが例年より多く、高学年との体格差から歩幅やテンポを合わせることが難しかったこと。それでも諦めずにこられたのは、繰り返し練習し、言葉で伝え、春から現在まで「希望」をイメージして練習を乗り越えてきたからだ。

 全国大会当日、どういった演奏にしたいかという質問に対し、部長の桶川さん、副部長の大和田悠莉さん・大井田麻羽さん(6年)は「全員が力を出し切り、悔いの残らないように」「緊張で表情が硬くなってしまうので、心から楽しんで演奏する」「聴いている人たちを楽しませられるようにしたい」とそれぞれが意気込みを語った。全国大会までの僅か数日間、全てを出し切るべく太尾小マーチングバンドは今日も練習に励む。

産業功労者6人と山中市長(右から4人目)、上野孝会頭(同5人目)

市産業功労者表彰 区内から2人が受賞 横浜の経済発展に寄与

 市内経済の活性化や産業分野で地域活動に貢献した市内事業主をたたえる「横浜市産業功労者」の表彰式が11月26日に市庁舎で行われ、6人が表彰された。そのうち、2人が港北区内から選出された。

 港北区内の受賞者は、地域活性化に貢献した宗教法人妙蓮寺=菊名=の山本玄征住職(代表役員)(80)、各種情報システムの設計・開発を手掛ける株式会社クロステック=篠原北=の渡邉安好代表取締役会長(71)。2人には、ほかの受賞者4人とともに、山中竹春市長から表彰状が手渡された。

 山本住職は、寺院の活動のほか、商店街と連携して境内でラジオ体操やジャズコンサートを開催するなど、地域活性化に尽力した。また、観光産業に関する講演会や他都市との交流事業に取り組み、地域振興・発展に貢献した。地域に開かれた寺院として、何かしたいという思いがあったという山本住職。「寺も社会と一緒になって地域活性化に取り組もうと活動してきたが、ここまでやってこられたのは皆のご協力があってこそで、とてもありがたい」と話し、今後について、「多くの方が声をかけてくれるこの環境で、これからもお寺として地域と一心同体の気持ちで努めていきたい」と抱負を述べた。

 渡邉会長は、産学連携事業「横浜インターンシップ制度」の拡充に努めたほか、中小企業のIT化推進を目的としたイベント「よこはまITフェア」の開催に寄与するなど、地域商工業の振興・発展に大きく貢献した。コンピューターがまだ一般的ではなかった1984年に会社を起ち上げ、ソフトウェア開発からホームページ作成まで、さまざまな中小企業等のDX化に取り組んできた渡邉会長。「派手ではなく、地道にやってきたことが認められてうれしく思う」と喜び、今後について、「菊名駅前にきて25年。もっと地域に入り込み、地域のDX化を推進し、商店街等の活性化につながるお手伝いができれば」と語った。

 ほかに、梱包資材販売業の北川商事=中区=の北川剛司代表取締役社長、種子や苗木などを生産・販売するサカタのタネ=都筑区=の坂田宏代表取締役社長、物流事業を展開する丸全昭和運輸=中区=の野口正剛相談役、債権管理回収を行う山田債権回収管理総合事務所=西区=の山田晃久代表取締役が受賞した。

絵本作家で地区センターのプレイルームのリニューアルをプロデュースした 市原 淳さん 中区在住 54歳

憧れの横浜で「楽しい」を形に

 ○…プレイルームの壁紙や家具に明るいタッチで船やカモメ、魚などを描いた。さまざまな親子が利用する施設のリニューアルにあたり、横浜をイメージした上で「明るく、楽しい場所になるよう、不快感を与えないこと」を心がけた。施設のリニューアルは初の体験だったが、「とても楽しかったのでまたやりたい」と意気込む。

 ○…陶芸が盛んな愛知県常滑市の出身。7歳の時に叔母が陶芸家と結婚。工房へ遊びに行き、ラフな服装や時間の使い方が自由な仕事ぶりを目の当たりにし、「遊んでいるみたいで、楽しそうな仕事だな」と陶芸家や画家に興味を持った。

 ○…大阪芸術大学でイラストレーションを学び、その後にデザイン会社に就職したが、作業的な仕事に満足できず、1年で退社。フリーランスのイラストレーターとして仕事を得ようと、自身の作品をまとめたファイルを持って出版社を20社以上訪問。徐々に認められ、2009年にテレビアニメ化された絵本『ポペッツタウン』、17年には「赤ちゃんが泣きやむ絵本」として話題になった『もいもい』を世に出し、絵本作家としても世界中から評価されるようになった。

 ○…04年から中区に住む。東京でも物件を探したが、山手で港を眺めながら描き続けたイラストレーター・柳原良平さんへの憧れが転居の決め手となった。「横浜は景色がいいので、散歩するのが気持ちがいい」と話し、1日おきのジョギングや絵本作家仲間とのフットサルで汗を流す。アメリカのバンド「スパークス」にほれ込み、自主的に送った企画書が本人たちに気に入られ、公式ツアーグッズを制作・販売した。「音楽関係の仕事もやりたい」と意欲を見せ、横浜から活動の幅を広げていく。

財団の襟川恵子代表(右)と襟川芽衣評議員

襟川教育財団 母子家庭の子に学資金 返済不要、来年度から

 (公財)襟川教育財団=日吉本町=は11月21日、シングルマザー家庭で、経済的な理由から進学や受験を諦めざるを得ない子どもたちのために、返済不要の給付型奨学金「えりかわ学資金」の募集を2025年度から始めると発表した。

 対象は県内在住のシングルマザー家庭の子どもで、中学生(2、3年生)、高校生、大学1年生で5人ずつ。応募には前年度の成績や学校長の推薦などが必要。給付額は中学・高校生が月5万円(年60万円)、大学生が同6万円(同72万円)。学習塾や通信講座、家庭教師などの受講料、参考書などの購入費などに使用可能(大学生は制約なし)。給付は卒業まで継続される。募集は25年3月17日から5月15日。7月に採否が通知される。

 同財団は、大手ゲーム開発会社・株式会社コーエーテクモホールディングス会長の襟川恵子代表が23年3月に設立。自身もシングルマザー家庭で育った襟川代表は「同じ一人親世帯でも母子家庭の年収は父子家庭の半分以下。大学進学率は通塾率と比例していることから、その負担解消に役立てば」と学資金の意義を語った。襟川代表の娘で財団の評議員を務める芽衣さんも「シングルマザーの子どもたちが安心して勉学に励んでもらえるよう支援したい」と話した。

 募集要項に関する問合せは同財団公式サイト(https://foee.or.jp)から。

麺処誠信の角田店長(左)と5年4組の児童たち

記念のラーメン召し上がれ 地元店とコラボメニュー考案

 大曽根小60周年を記念し、5年4組の児童らが、地元ラーメン店の協力のもと、オリジナルラーメン作りに挑んだ。今年8月から始まった取組み。協力したのは同小の卒業生で、樽町にあるラーメン店「麺処誠信」の店長、角田信行さん(35)。「母校の60周年のお祝いに貢献できれば」とコラボメニュー考案のオファーを受けた。

 児童らは「美味しいだけでなく、見た目も楽しく」や、「大曽根らしさ」を目指し、特別感を出すために「横浜野菜」を取り入れた。さまざまな食材を試した結果、かぼちゃをベースにしたラーメンに決定。メニュー名は「60周年スペシャル激旨かぼちゃポタージュラーメン」だ。特徴は、「スープが甘くとろみがあり、とてもおいしく病みつきになる」という。また取組みの中で、コラボを知らせるポスターやランチョンマットも作成した。

 11月27日には家庭科室で完成披露会が行われ、児童らは角田さんから火加減やゆで時間のアドバイスをもらいながら調理し、完成したラーメンを試食した。鈴木真澄さんと中村健人さんは「平太麺がポタージュにからんでおいしい」「野菜がいっぱいなので栄養も摂れる」と感想を述べた。本田凛歩さんは「麺をちょうどよい柔らかさにゆでるのが難しかった」と調理の苦労を語った。

 「支えてくれる地域の皆様に食べてもらいたい」(児童ら)と、同ラーメンは麺処誠信(樽町2の2の18)で来年1月末まで販売される(12月28日〜1月2日は休業)。販売価格は1000円。

 なお6年3組では「地元愛」をテーマに、地元ハンバーガー店とのコラボ商品を開発している。

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60周年記念キャラクター「大曽根グット君」を紹介する(左から)宮本雅司校長、荒巻実行委員長、角川祐司PTA会長

全校で60歳をお祝い 児童実行委員が奮闘

 今年60周年を迎えた大曽根小学校では現在、オブジェやマスコットの制作、地域の店とのコラボなど、さまざまな記念企画が実施されている。

 創立50周年時のPTA会長で、60周年記念実行委員会の荒巻正則委員長は「12月20日の式典も、我々大人たちが見守るなか、児童主体の実行委員会メンバーが頑張ってくれています」と話す。式典の主体は各学年の出し物。「内容はお楽しみに。児童らへのサプライズも用意しています」と荒巻委員長。

 式典に登場する、60歳を祝うバースデーケーキのオブジェは同メンバーらが制作。また60周年マスコットキャラクターとなった「大曽根グット君」は、昨年度、全校投票で選ばれた現6年児童のデザインだ。人の形を模した同校の校章をモチーフにしているというグット君。にこっとした笑顔から生えた手は親指を挙げたグッドマークを作っている。大型の人形になり、10月の運動会で初披露された。

夢中で枯葉拾いする園児たち

枯葉拾いで「ありがとう」 大豆戸公園で

 大豆戸公園愛護会(篠崎元彦会長)と大倉山きずな保育園が12月2日、合同で大豆戸公園(大豆戸町749の5)の園内に落ちている枯葉清掃を行った。

 園児が毎日散歩で訪れる同公園。いつも綺麗に清掃してくれている同公園愛護会に、日頃の感謝を伝えたいということで、園児の発案により、今回の清掃手伝いに至った。

 清掃に参加したのは、4歳クラスの「きりん」組と、3歳クラスの「こぐま」組。大豆戸公園での清掃手伝いは、同保育園としては初ということで「今後も地域交流の一環として続けていきたい」と同保育園保育士。子ども用の熊手と塵取りを使いながら懸命に、そして楽しそうに清掃する園児の姿を見て「日頃の感謝を伝えたいと思ってくれた、その気持ちがうれしい」と篠崎会長はにこやかに語った。
出店前に並ぶ 訪れた人々

「まつり」で地域に感謝 日吉台小6年 総合学習

 日吉台小学校6年1組の総合学習の時間で12月6日、「まつり」をテーマにした授業が同校校庭で実施された。

 今回の授業は、日頃お世話になっている地域の人々に感謝を伝えること、そして「まつり」に来た人たち同士がつながってほしい、という大きく2つの目的で企画が進んでいった。

 児童たちは、資金調達やチラシ製作、テント設営など、地域商店や自治体に直接赴いたり、電話で依頼したりと必要なもののほぼ全てを自分たちで調達した。「準備は思ったよりスムーズにできた」と笑顔で語る児童たち。設営道具を支援した日吉本町東町会の米川武夫会長と小川一副会長は「いきいきした表情でやってくれて嬉しい」と児童たちを見守りながら口を揃えた。

 内容は、射的やお化け屋敷、綿あめやポップコーンなど縁日さながら。中盤には児童と音楽教諭によるバンド演奏が行われ、観客による手拍子や掛け声などで「まつり」は大いに盛り上がった。

新しくなったプレイルーム(綱島地区センター)

地区センター プレイルームを刷新 市内27館 司書推薦の絵本など

 横浜市は先ごろ、市内27館の地区センターにあるプレイルームを親子が利用しやすいようにリニューアルした。

 プレイルームは市内に81館ある地区センターのうち、79館に設けられているが、これまで利用者から「古くて暗いイメージがある」「絵本やおもちゃが古い」などの声が出ていた。利用者数などを考慮し、リニューアルする27館を選んだ。港北区内では、菊名、城郷小机、綱島の3カ所がリニューアルされた。

壁面をカラフルに

 リニューアルのデザインは横浜市在勤のイラストレーター、市原淳さん=人物風土記で紹介=がプロデュース。壁面や家具には市原さんが描いた船やカモメ、魚など、横浜をイメージしたイラストが配置され、カラフルな空間にした。絵本コーナーには、中央図書館の司書が推薦した120冊の乳幼児向けの新しい絵本セットを27館共通で配架した。「明るく、楽しい場所になるよう、不快感を与えないように心掛けた」と市原さん。

 市の担当者は「このリニューアルで、より快適な親子の居場所として活用してほしい」と話す。利用者の反響を見ながら、他の地区センターのリニューアルも検討する。市は今後、子育て相談会や絵本の読み聞かせ会などのイベント開催も拡大していく方針だ。

式典で配られる記念誌とクリアホルダー

大曽根小が創立60周年 12月20日記念式典

 1961(昭和36)年に大綱小学校大曽根分校として開校し、65(昭和40)年に独立して開校した大曽根小学校(宮本雅司校長/児童数991人)がこのほど、創立60周年を迎えた。12月20日(金)には地域の人や学校関係者を迎え、児童の発表中心の記念式典を行う。

 港北区のほぼ中央部、鶴見川沿いの閑静な住宅街に位置する大曽根小学校。65年9月、開校宣言を行った初代校長は岡田大吉氏、現・宮本校長で17代目となる。これまでに7472人の卒業生を輩出。学区は大曽根、大曽根台、樽町で、周辺は民家やマンションなどの住宅地。事業所や大規模な工場、スーパーがある一方、長く地域住民に密着し、親しまれている大曽根商店街がある。

 開校当時は周囲は一面田んぼや畑。その後人口増加に伴う形で宅地化が進み、徐々に現在のまちの様相へと変化を遂げていった。2014年の創立50周年記念式典から10年。その間にも児童数が増加し、同校では19年3月に第三校舎を新設。その第三校舎に同年4月、家庭科室、図書館、メディアセンターが設置された。また21年には西側のフェンス設置工事が完了した。

 宮本校長は「およそ1000人の大規模校の大曽根小学校には、子どもたちにも大人にも人の温かさが感じられる風土が根付いています。良き伝統を築き上げてくれた地域や学校関係者の皆様、歴代教職員の皆様に感謝を伝えたい」と話す。

 12月20日は関係者を招待し、ささやかに記念式典を行う。午前9時15分開演。

金港幼稚園 日頃の成果発表 友人と協力し表現

 金港幼稚園(篠原東/芝崎恵子園長)で12月6日、7日に「こども会」が開催された。

 表現する楽しさや、友人と協力することによる達成感・充実感を得ることが目的。園児ら約80人はクラスごとに、ダンスや劇、歌、合奏などを発表した。

 園児らが選曲し、小道具を自作、年長クラスは振り付けを考えるなど、子どもが主体となっている。すしをイメージした衣装を身にまとった踊り=写真、アイドルをテーマにした踊りなどを披露。劇では日常でのやりとりを入れながら、「クリスマスプレゼントを作る小人」を演じた。

 芝崎園長は、「行事は終わるけど、子どもたちは余韻に浸ると思うから、ある意味これが始まりになる」と微笑んだ。

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F・マリノス 「にじいろくらす」社会見学 アネスト岩田で

 (一社)F・マリノススポーツクラブが運営するサッカースクール「にじいろくらす」は12月1日、社会見学として、同クラブのオフィシャルパートナーのアネスト岩田(株)横浜本社を訪問した。同スクールは知的・発達障害児が対象で見学したのは小学校高学年。F・マリノスは、「学校行事の社会科見学に参加できない子どもがいるかもしれない」と考え、社会経験をする場を提供しようと企画した。

 親子9組18人が参加。アネスト岩田の社内見学や製品体験などを実施した。子どもたちは、塗料に見立てた水をスプレーガンで紙に吹き付けたほか、「雨を降らせてみて」と豊かな発想で体験を楽しんだ。大場巧コーチによると「普段は話を静かに聞くことが難しい子どももいる」が、その場から離れず聞いていようとする姿が見られた。

 駒沢圭斗さん(9)は「サッカースクールのみんなとアネスト岩田さんの見学ができて良かった」とコメントを寄せた。保護者からは「社会を知る貴重な機会で良かった」という声も。

 大場コーチは「全員最後まで参加し、スクールとは違う一面が見られた」、アネスト岩田の人事総務部和田真志部長は「子どもたちは、楽しみながら且つ自ら考えて行動していることが伝わってきた」とした。

盲導犬との門出祝う 出発式で思い語る

 公益財団法人日本盲導犬協会神奈川訓練センター(新吉田町)は12月5日、京王プラザホテルで盲導犬新ユニット出発式を開催した=写真。

 盲導犬使用者(ユーザー)と盲導犬の新たなユニットの門出を祝う式典には、昨年度ユニットを組み、外出しての歩行、コミュニケーション、犬の手入れなどの共同訓練・代替え訓練を行なった15組が参加した。参加者らは、式典を迎えるまでのパートナーとの楽しかった出来事や苦労話などを交えながら思いを語った。

 新吉田東在住のユーザーの碇谷純子さん(61)は、「目が見えなくなると気持ちが沈んでいくが、明るく導いてくれるのが盲導犬。これからも一緒に元気に過ごしていきたい」と期待を膨らませた。神奈川区在住のユーザー、石井孝司さん(64)は、「一緒に暮らして1年半。いろんなところに出かけていて、これからも楽しく生活できれば」と嬉しそうに話した。

 同センターの福田佳代センター長は、「いろんな思いを抱えて今日を迎えられたと思う。『犬がいるから外出しようかな』と前向きな気持ちになれるのでは」と話し、支援者に対して、「日頃の協力がユーザーの”いってきます”につながっている」と感謝を口にした。

港北警察署管内 自転車盗が5件、万引き2件、部品ねらい、置引きなど発生 2024年11月25日〜12月1日の犯罪発生件数

 港北警察署は12月3日、同署管内における2024年11月25日から12月1日までの犯罪発生件数を発表した。

 それによると、5件の自転車盗や2件の万引きのほか、部品ねらい、置引きなどが発生した。

 自転車盗5件のうち、2件は無施錠で被害に遭った。発生地区は綱島西2件、日吉本町、樽町、大倉山。同署では、自転車を駐輪する際のダブルロックを推奨している。

 部品ねらいは、下田町で11月23日午後5時から11月25日午前10時に発生した。月極駐車場内に車両を駐車中にナンバープレートが窃取された。

 置引きは日吉で11月25日午後2時から3時に発生。路上にリュックサックを置いていたところ盗まれた。

同署より注意喚起

 悪質な訪問業者に注意--。同署によると、突然訪問した業者が「無料点検」と称して、高額な修理代金を請求することがあるという。犯罪目的で個人情報等を聞き出す可能性もあるとし、「突然訪問してきた業者に安易に点検させない」「修理を勧められても、その場では契約せず、信頼できる人に相談する」「断っても立ち去らない場合には、警察に通報する」「『金品の保管状況』や『個人情報』を教えない」を防犯ポイントに挙げる。

 闇バイトに注意--。「簡単に高収入」「即日入金」「物品回収」「お金を引き出すだけ」といった書き込みは、いわゆる闇バイトの勧誘だとして、同署では注意を呼びかける。「一度、犯罪に加担してしまうと、辞めたくても、犯人グループに『家族に危害を加える』などと脅されて犯罪を繰り返してしまうこともあります。関わる前に警察に相談を」

 詐欺電話に注意--。港北区内において、カード会社をかたる犯人から「料金の未払いがある」等の詐欺の電話が入電しているとして、同署では「電話でお金の話は詐欺です。必ず周囲の方や警察へ相談してください」と呼びかけている。

「リンゴ病」の11月25日から12月1日の区別の定点当たり患者報告数

横浜市内に「リンゴ病」警報発令 2018年以来の流行

 横浜市内でウイルス性感染症の伝染性紅斑(通称「リンゴ病」)が流行している。横浜市衛生研究所は12月5日、「感染症臨時情報」を出し、警報発令基準を超えたことを発表した。

 市内94カ所の定点医療機関から報告された2024年第48週(11月25日〜12月1日)の定点あたりの患者報告数は、市全体で2.45となり、警報発令基準の2.00を上回った。

 定点あたりの患者報告数は、5月中旬から増加傾向で、特に8月下旬以降は例年より多い状態が続いていた。同研究所は「2018年から19年にかけての流行以来の規模。特にここ数週間で急激に患者報告数が増えている」と話す。

4〜5歳が33.5% 妊娠初期の感染には注意を

 患者の年齢は4〜5歳が中心で、全体の33.5%を占めるが、小学校低学年の報告も増えている。赤い発疹が出ている時期には感染力がなく、発疹のみで他の症状がない場合は登園・登校が可能とされている。

 妊娠初期に感染すると、流産や胎児に異常を起こすことがあるため、同研究所は「妊娠中の人、その可能性がある人は、風邪のような症状がある子どもに近寄らない、接触しないなどを心掛けてほしい」としている。

両頬に出る紅斑から「リンゴ病」とも

 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれる。発熱(微熱)、倦怠感、頭痛、筋肉痛、咳、鼻水などの風邪のような症状が出てから7〜10日後、頬に紅斑が出て、手足に網目状(レース状)の紅斑が現れる。風邪様症状が出ている期間の感染力が強く、頬に紅斑が出る頃にはほとんど感染力はない。感染していても症状が出ない人が約25%いるため、自覚なく感染を広げてしまうリスクがあるとされる。

手洗いや人混みでのマスク着用を推奨

 感染経路は咳やくしゃみなどの飛沫感染、感染者の飛沫などに触れた手で口や目などを触ることによる接触感染。症状がない時期に自覚なくウイルスを拡散してしまうことがあるため、同研究所は「日頃からこまめな手洗いをしたり、人が多い場所ではマスクを着用するなどの対策をしてほしい」と話す。伝染性紅斑のウイルスにはアルコール消毒が効きづらく、罹患者が触れたものを消毒する際は、次亜塩素酸ナトリウムを使うことも推奨している。同研究所は「インフルエンザの報告数も急激に増えている」とし、改めて感染対策を呼び掛けている。

黒岩知事(右)に要望書を手渡す山中市長

学費補助金の対象拡大などを県に要望 山中市長が黒岩知事に

 横浜市の山中竹春市長が12月10日に県庁を訪れ、黒岩祐治知事に2025年度の県予算に対する要望書を提出した。

 要望書の提出は予算査定が始まる時期に合わせて毎年行っているもの。

 重点要望として、国による「こども未来戦略」に基づく子育て支援策の実施に向けた県と市の連携・協力の強化や県の制度である学費補助金について、対象を県外の私立高校に通う生徒にも拡大することなどを挙げた。

 提出後、山中市長は「(黒岩知事に)真摯に受け止めていただいたという印象を持っている」と語り、要望が予算に反映されることを期待した。

 また、県が2025年3月で休館する県民ホール=中区山下町=を建て替える方針を示したことに関しては「山下公園を含め、広い視点でまちづくりを行えると良いと思う」と述べた。

横浜市職員に冬のボーナス支給 平均101万6900円 山中市長には450万円

 横浜市の職員に12月10日、冬の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給された。

 対象は4万2902人、平均年齢は41・7歳。支給総額は約439億3千万円。平均支給額は101万6900円。支給月数は2・35月。

 市長や市会議員などの特別職にも支給された。支給額は次の通り。▽市長450万9180円▽副市長362万3700円▽教育長265万800円▽市会議長332万4780円▽副議長299万2020円▽議員268万7460円

カラオケ部屋新設 菊名寿楽荘 多目的ルーム

 浴場の利用や趣味の教室など、高齢者の居場所となっている老人福祉センター「横浜市菊名寿楽荘」では、12月1日から多目的ルームを新設、主にカラオケ部屋として開放している=写真。

 同施設の本荘安宏所長によると、以前から空き部屋の利用法を考えており、「より多くの人にカラオケを楽しんでもらいたい」という思いから新設を決めたという。

 3人以上で利用可。最大15人まで入ることができる。利用は月3回までで、1カ月前から先着順で受け付け。時間は午前10時から11時50分までと午後1時から2時50分までの2回制。延長や午前・午後通し利用は不可。「仲の良い、息の合った友と一緒にソファに座ってリラックスしながら楽しんでほしい」と本荘所長。(問)同施設【電話】045・433・1255

山中市長と発表会の登壇者

横浜市、グリーン社会実現へ新プロジェクト 「地球1個分で暮らそう STYLE100」、環境の取り組み発信

 横浜市は環境や地球にやさしい取り組みを進めていく新たなグリーン社会に向けたプロジェクト「地球1個分で暮らそう STYLE100」を12月5日に立ち上げた。

 プロジェクトは、地球にやさしい暮らしをつくる横浜の人や活動を可視化して賛同者を増やし、未来に向けた活動を創出することが目的。

 5日に市役所で発表会があり、横浜スタジアム、アルファロッカーシステム、青葉区の鴨志田第一小学校5年生、JICA(国際協力機構)の4団体が参加。食品ロス削減や生き物調査などの取り組みを報告した。発表会に出席した山中竹春市長は「皆さまとともにサステナブルな未来を作っていくプロジェクトにしたい」と述べた。

 市は専用サイトやインスタグラムを開設し、市民や企業の持続可能な取り組みや環境への挑戦を発信していく。

港北区民響の演奏会 1月13日 大田区蒲田で

 港北区民交響楽団は1月13日(月)、大田区民ホール・アプリコ大ホール(大田区蒲田5の37の3)で第75回定期演奏会を開催する。

 曲目は交響曲第4番『ロマンティック』(ブルックナー)、組曲『ドリー』(フォーレ)、歌劇『イーゴリ公』より『ダッタン人の踊り』(ボロディン)。

 午後2時開演(1時15分開場)、4時15分終演予定。チケット不要で入場無料、全席自由。未就学児の入場不可。問い合わせは、ウスイさん【携帯電話】080・7813・1366へ。

今年度、市指定文化財となった東漸寺の「木造釈迦如来坐像[中尊]」(左)と「木造迦葉立像[右脇侍]」

横浜市指定文化財展と仏像入門展 市歴史博物館で同時開催 2025年2月8日〜3月16日

 今年度、新たに指定された文化財などが展示される「令和6年度 横浜市指定・登録文化財展」と仏像について分かりやすく解説・展示される「仏像入門展」が横浜市歴史博物館=都筑区=で2025年2月8日(土)から3月16日(日)まで行われる。

 文化財展では、新たに指定された文化財や今年度、文化庁に認定された「横浜市文化財保存活用地域計画」の取り組み、文化財保護のための修理実例が紹介される。また、磯子区の東漸寺に安置されている木造釈迦如来坐像など、日頃見られない仏像が拝観できる。

 仏像入門展では、横浜市に伝わる仏像の作例を通し、どんな種類の仏が仏像になっているか、仏像の種類、特徴、材質、造り方などが解説・展示される。

 担当学芸員による展示解説(2月22日(土)、3月2日(日))や文化財に関する講演会(3月1日(土)、8日(土)。要事前申込)、ワークショップ(2月16日(日)、24日(月)、3月9日(日)。要事前申込)など、関連イベントも開催。

 開館は午前9時から午後5時まで(券売は午後4時30分まで)。月曜日休館(2月24日(月)は開館、2月25日(火)が休館)。観覧料一般500円。問い合わせは同館【電話】045-912-7777。

ドリカム35周年記念イメージビジュアル

DREAMS COME TRUEの楽曲がみなとみらい駅のBGMに 12月13日から22日、期間限定企画

 みなとみらい駅の構内で12月13日(金)から22日(日)まで、「DREAMS COME TRUE」の楽曲などが流れるコラボレーション企画が行われる。

 みなとみらい線が2024年2月に開業20周年、DREAMS COME TRUEは2024年3月にデビュー35周年を迎えたことを記念したメモリアルコラボレーションとなる。

 DREAMS COME TRUEは、1989年3月21日にデビュー。中村正人さん、吉田美和さんの2人で活動しており、「ドリカム」の愛称で親しまれている。

 今回のコラボ企画では、みなとみらい駅構内コンコース(地下3階・改札内)にドリカムからのメッセージボードを設置。駅構内で楽曲と中村正人さんから寄せられた音声メッセージを放送する。BGMに使用される楽曲は、「WINTER SONG」、「LAT.43°N」、「雪のクリスマス 」など6曲で、冬の代表的な楽曲が選ばれている。

 楽曲と音声メッセージは、期間中の午前9時から午後9時まで。初日の13日のみ午後1時開始。

木管四重奏 クリスマス演奏会 12月21日 菊名寿楽荘

 菊名寿楽荘(菊名3の10の20)で12月21日(土)、港北区民交響楽団有志によるクラシック演奏会が開催される。午後1時半から午後2時15分まで。会場は菊名寿楽荘3階大広間。申込不要(当日は直接会場へ)。入場無料。施設開放しているため、老若男女誰でも観覧可能。

 今回で2回目となる同演奏会。前回好評だった、港北区民交響楽団有志による木管四重奏の演奏が披露される。演奏内容は、親しみやすいクラシック音楽から、この時期らしい楽しいクリスマス曲を予定している。

 (問)菊名寿楽荘【電話】045・433・1255

山中市長(中央)と実行委員会委員長の野本さん(左)、佐藤さん

横浜市の成人式 テーマは「はじまり」 公募の20歳市民実行委が考案

 2025年1月13日(祝)に横浜アリーナで開催される横浜市の成人式「二十歳の市⺠を祝うつどい」の式典テーマが「はじまり」に決定したことが12月4日、横浜市から発表された。

 「つどい」の開催へ向け、公募によって集まった10人の20歳の市民による実行委員会が5月から活動を開始。テーマの検討のほか、会場で配布する記念冊子や放映する動画の作成も進めている。

コロナ禍の困難乗り越え

 テーマが発表された4日の市長定例会見に同委員会の野本優菜さんと佐藤快飛さんが参加。委員長を務める野本さんは「高校入学後の学生生活がほぼコロナ禍になってしまったが、その中でも試行錯誤し、さまざまな困難を乗り越えてきた」とこの数年を振り返り、「20歳という節目の年に新しい『はじまり』に向かって歩みを進めていきたい」とテーマに込めた思いを語った。

 山中竹春市長は「この式典が3万5千人にとって新たな『はじまり』の機会となるように願う」と話し、昨今の少子化問題も踏まえ、「若い人たちが横浜市で新たな挑戦をしたいと思えるような、可能性を感じられるまちづくりを進めたい」とした。

 今回、式典の対象は市内在住の約3万5千人。コロナ禍以降は3回以上に分散して開催してきたが、今回は2020年以来5年ぶりに2回に分けての開催となる。

イベントを知らせるチラシ

歌って踊って楽しむクリスマス 12月21日 菊名で

 社会福祉法人横浜共生会が運営する多機能型拠点「び・すけっと菊名」主催のクリスマスイベントが12月21日(土)午後2時から3時30分まで、同施設(菊名4の4の22)を会場に開催される。共催は菊名コミュニティハウスと奔太之会(ぽんたのかい)。

 折り紙名人の登場や絵本コーナー、ペットボトルを使った工作体験など、未就学児から誰でも参加できる。親子参加も可能。「ゲームをしたり、踊ったり、手遊びごっこをしよう。お子様にはサンタさんからプレゼントもありますよ!」

 当日はマスク着用。参加無料。先着30人、事前に電話で申し込みが必要。申し込み、問い合わせは同施設【電話】045・401・0880へ。

イベントのイメージビジュアル

横浜港の夜空にきらめく「ドローンサンタ」出現 12月7日、1千機以上によるショー

 1千機以上のドローンが横浜の夜を彩る「コカ・コーラ クリスマスドローンショー2024」が12月7日(土)、横浜港で開催される。国内でコカ・コーラ製品を製造・販売するコカ・コーラシステムの主催。

 国内トップクラスの規模となる1,225機のドローンが横浜港の夜空を舞う。サンタクロースやクリスマスツリーなどが夜空に浮かび上がるほか、夜空に現れるサンタクロースとコカ・コーラで乾杯できる仕掛けも用意されている。

 開催は午後7時15分からの予定(荒天時は12月9日(月)に開催)。観覧場所は横浜港新港ふ頭付近。

 コカ・コーラ公式Instagram、コカ・コーラ公式YouTubeで、ドローンショーのライブ配信も行われる。

特別カラーライトアップや花火も

 横浜市の人気イルミネーションイベント「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ2024〉」とのコラボレーションも企画されている。街全体が光と音で躍動する5分間のスペクタクルショー「ハイライト・オブ・ヨコハマ」の特別カラーライトアップとして、街がコカ・コーラのイメージカラーである赤一色に染まる。カラーライトアップの演出は、7日と9日の午後5時15分から午後8時45分までの30分ごとで全8回。

 7日午後7時から、横浜港を彩る恒例の花火、「横浜スパークリングトワイライト2024」の打ち上げが5分間、行われる。打ち上げ場所は新港ふ頭。

 詳しくはコカ・コーラお客様相談室【電話】0120-308509。