横須賀・三浦版【12月20日(金)号】
リニューアル後の三笠公園の整備イメージ(市提供)

三笠公園 Park-PFI事業者を選定 改修経て26年度開園へ

 開設から60年以上が経過した横須賀市の都市公園「三笠公園」(稲岡町)の改修を巡り、市は12月12日、事業者として大和リース(大阪府)を代表法人とするグループを選定したと発表した。民間資本を活用し、整備や運営管理を行う「Park-PFI」(公募設置管理制度)と指定管理者制度を組み合わせた事業で、横須賀の魅力を創造・発信する拠点として2026年度のリニューアルオープンを目指す。

 同園は1961年に開設。世界三大記念艦「三笠」を保存・展示するほか、芝生広場や噴水池、野外ステージなどの施設があり、長年市民の憩いの場として親しまれてきた。

 84年からは3年間かけ大規模改修を実施。市は地域を博物館に見立て、市内周遊を図る「よこすかルートミュージアム」の拠点に同園を位置づけており、新型コロナ禍以前の2019年には年間約190万人が訪れた。

 だが、改修から30年以上を経て老朽化が進行。23年には公園のシンボルだった音楽噴水が老朽化で廃止に。そこで公園の活性化に向け、市は民間からイベントアイデアなどを募りながら活用方法を模索してきた。

 市は民間活力の活用や財政負担の軽減などを念頭にPark-PFIの手法による再整備を決定。8月に事業者を公募し、12月に大和リースと3社で構成するグループが選定された。

”WA”広がる場に

 事業者が提案したコンセプトは「横須賀の魅力を創造・発信する拠点-YOKOSUKA”WA”PARK 人がつながり、心をつなぎ、未来を創る・”WA”が広がる公園」。事業提案では公園を機能ごとにエントランス、中央広場、海辺景観、多目的交流の4つのゾーンに設定。音楽やアーバンスポーツなど、これまで横須賀を牽引してきた文化にまつわる年間100回以上の多種多様なイベントを通じて「横須賀ブランド」の創出と発信を図るという。

 市関係者や外部委員から成る選考委員会は、同グループの提案が多目的で柔軟な利活用ができることや、公園全体の連続性と回遊性の向上につながると評価。両者は今年度内に基本協定を締結する予定で、市は「横須賀中心市街地や三浦半島全域に波及する賑わいの創出を図るべく整備を進めめる」としている。

市政や経済、スポーツなど 横須賀・三浦の2024年を振り返る

 2024年は元日に発生した能登半島地震を受け、市町村を越えた防災面での連携や備蓄物資の拡充、重機を使用した土砂災害機動部隊の新設など、災害対策が進んだ年だった。横須賀・三浦の1年を紙面から振り返る。

1月▼3月

 能登半島地区の被災者を支援する動きが横須賀・三浦両市で見られた。横須賀市では有志グループ「from Yokosuka」など、三浦市では市福祉課などが義援金の協力を呼び掛け。横須賀市の運送会社である夏島運輸(株)ら有志企業は、機動力を生かし全国から寄せられた支援品を被災地へ届けるプロジェクトを実施した。

 少子化が進む両市では、小学校の統廃合などの動きが活発化した。横須賀市では、2025年春に統合する2校の校名が決定。田浦と長浦が「長浦小学校」に、走水と馬堀は「馬堀小学校」になる。今年度をもって南下浦小学校と統合する剣崎小学校では、タイムカプセルを剱埼灯台へ封入する式典や打ち上げ花火を上げるプロジェクトなどが行われ、児童らの新たな門出を祝い、後押しする活動が広がった。

 久里浜にある「横須賀火力発電所」を運営する「JERAパワー横須賀合同会社」は、施設内にスポーツ利用などが出来る市民解放エリアを創出することを発表。25年度の供用を目指す。

 2月末には1972年の開館から長年にわたり親しまれてきた商業施設「横須賀プライム」が営業を終了。現在33階建ての複合ビルの建設が進んでいる。

 三浦市では、旧三崎中学校跡地を含む城山地区が生まれ変わろうとしている。安田造船所のグループ企業である三浦地所が複合施設として整備することを発表した。

 スポーツでは、三浦市天神町出身の新谷雄太朗さんが大相撲の春日野部屋に入門。横須賀市ではソフトボール県選抜の中学生女子4人が3月に行われた全国大会に出場。エースとして活躍した池上中の小野愛果選手は大会MVPに輝いた。

 女子ラクロスの「聖地」となっている三浦市の潮風スポーツ公園では、来年1月から初のジュニア教室が開催される。日本代表選手らが指導を担当し、次世代の選手を育成したい考えだ。

4月▼6月

 一般ドライバーが有償で乗客を運ぶ神奈川県版ライドシェア「かなライド@みうら」が4月17日から実証実験がスタート。市は当初、いずれ民間事業者に実施主体を移し本格導入する予定だったが、採算不透明で本格導入を「試行」に切り替えた。

 旧南下浦市民センター跡地で整備を進めてきた複合施設「チェルseaみうら」が6月にオープン。子育て世帯の転入促進・転出抑制のほか、定住促進を目的とした多世代交流拠点。共用部分ではイベント開催などで使用されている。

 少子化・人口流出に歯止めをかける施策として横須賀市では、新婚世帯の定住を促進する補助金を4月から、三浦市では6月から受付を開始。生産年齢人口の増加と地域経済発展に期待が寄せられている。横須賀市では暮らしやすさや街の魅力を発信するサイト「Live in Yokosuka」が開設された。

 横須賀商工会議所は、後継者不在の企業や店舗を第三者に事業承継していく取り組みをスタート。同商議所の特命職員でお笑い芸人の石橋尊久さんが店の魅力や事情を発信。希望者とのマッチングを目指していく。

7月▼9月

 三浦半島4市1町(横須賀・鎌倉・逗子・三浦・葉山)が連携して、地球温暖化を防止するために脱炭素社会実現へ向けた取り組みをスタート。市民や中小企業を対象に太陽光発電パネルなどの購入補助を行うことで化石燃料の利用減少を狙う。

 情報通信技術分野の研究機関などが集積する横須賀リサーチパーク(YRP)に診療放射線技師を養成する「中央医療大学(仮称)」が進出することが決まった。27年度の開校を目指す。

 横須賀市田浦町にある「旧市営田浦月見台住宅」の再生が進み、市と連携して同地の活用を行う(株)エンジョイワークスが「店舗兼住宅」「住居専用」として賃貸入居者の募集を開始。すでに多数の申し込みがあるという。

 三浦海岸海水浴場は今夏、海の家の開設を見送った。観光の一大コンテンツを失った現状に危機感を募らせた地元有志グループは、新たな試みとしてグルメイベントや集客を夕方にタイムシフトする施策を実施。三浦青年会議所は、秋の集客に主眼を置いたイベントを開催。1日で約8千人を呼び込むなど、海水浴場の新たな活用法を探る契機となった。

 新型コロナウイルスの影響などで、5年ぶりの実施となった久里浜ペリー祭のフィナーレを飾った打ち上げ花火には約8万人が来場。過去最高の集客を記録した。

 9月には自民党総裁選に小泉進次郎衆議院議員が出馬。地元の支援者らは同氏を模したフォトモザイクアートの掲出や、キャンペーン実施などで盛り立てた。憲政史上最も若い首相の誕生に期待が寄せられたが、3位で幕を閉じた。その後の衆院選では、新人で共産党の為壮稔氏と参政党の初鹿野裕樹氏を制し6回目の当選を果たした。

10月▼12月

 旧日本軍の弾薬庫として使用されていた横須賀市の大矢部弾薬庫跡地を都市公園として整備するための事業者公募が年度内を目処に実施される。新公園は「大矢部みどりの公園」と命名され、27年度以降の供用を目指す。

 かねて名称を募集していたマグロの血合いの新ネームが「茜身」に決定。現在茜身を使った料理は三浦市内14〜15店舗で食べられる。

 11月に入ると、世間を賑わした「左手のないサル」が三浦半島に長期滞在し、地域での話題となった。

 横須賀市では重機を使用する復旧活動部隊「土砂災害機動部隊(LTF)」が横須賀市消防団内に発足。重機や活動敷材提供を軸とする協定が宇内建設(株)と市で締結された。

 津久井浜海岸では、6回目となる「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」が開催。30カ国・100人のトップ選手が集い、海岸の賑わいを創出した。

 2008年から15年まで米海軍横須賀基地に配備されていた米国の原子力空母「ジョージ・ワシントン」が9年半ぶりに再配備された。日米艦船観光ツアー「YOKOSUKA軍港めぐり」では計7便がすべて満席になるなど注目度の高さをうかがわせた。一方、市民団体による抗議活動が市内各所で展開されるなど歓迎と不安の声が交錯した。

 12月には横須賀市と葉山町にまたがる「湘南国際村」の一角に、インターナショナルスクール「秋谷葉山国際学園(仮称)」が開校することが決まった。27年8月に開校される予定だ。

横須賀市発表の主要政策から

【能登半島地震被災地支援】能登半島を襲った震度7の大地震で甚大な被害を受けた人たちへの支援として、市役所本庁舎や各行政センターほかに募金箱を設置した。寄せられた善意を日本赤十字社を通じて被災地自治体に届けている。現地の復旧・復興のために市職員の派遣も行い、保健師チームや緊急消防援助隊、上下水道局が支援活動にあたった。派遣職員が現地で得た教訓を市の災害対策に役立てるという。

【安心・安全】巨大地震などへの備えとして、市は避難所備蓄の充実化を図った。断水の発生を想定して、携帯トイレなどの備蓄を拡充。全ての和式トイレを簡易的に洋式化するユニットも確保し、災害時のトイレ問題に対処する。避難所などで使用するテントや毛布の数を見直したほか、市営住宅の空室を活用した避難用住居も増やした。防犯対策のひとつとして、市民がランニングやウォーキングしながら街中を見守る「パトロール ランウォーク」を開始。「走る・歩く」といった行為を通じて地域の安全に貢献していくボランティア活動。空き巣や自動販売機荒らし、痴漢行為などの犯罪抑止に目を光らせる。想定を上回る登録者があり、700人超が専用Tシャツを着用してパトロールを行っている。

【まちづくり】市と住友重機械工業が、浦賀駅前周辺地区の活性化に向けた協定を締結した。市が所有する浦賀レンガドッグ周辺の土地と住友重機械工業が持つ浦賀駅前の土地の一体的な利活用の検討する。市は現在、同エリアの開発を手掛けるパートナー事業者を公募しており、来年7月までに決定して、市と住友重機械工業の3者で計画を具体化させる。2027年度以降の着工を目指している。

【自然環境】地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの削減をめざして、三浦半島の4市1町(横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町)と日本テレビは、連携して対策を講じていくことを発表。二酸化炭素の吸収源となる藻場の再生(ブルーカーボン)や磯焼け問題に対処する。

【DX推進】庁内業務の効率化と市民サービスの向上を目的にDXを推進している市は、生成AI(人工知能)の活用をもう一段高めている。市民の日常的な悩みの相談にウェブ上で応じるチャットボットの開発を進めており、誤った回答をわざと収集して、性能改善につなげる公開実験が話題となった。産学官の連携でAIを活用した認知症予防サービスの共同開発にも乗り出している。音声AIで会話するサービスで、市内の高齢者施設などで試験利用を行っている。

【健康・福祉】抗がん剤治療等の副作用で脱毛症状に悩み人への手当てとして、ウィッグの購入費用の助成を開始した。外見上の変化に対する不安を和らげ、就労や日常生活に影響が出ないようにする。

【音楽・スポーツ・エンターテインメント】若者に人気のアーバンスポーツの取り組みをもう一段加速させた。五輪種目のBMX競技と障害物を乗り越える体操の新種目「パルクール」は、昨年に続いて全日本クラスの大会を誘致。ストリーダンスは、世代別のコンテストなどを通じて、「ダンスの街」をアピールしている。仮想空間で世界中のユーザーと交流できる「メタバースヨコスカ」は、訪問者が18万人を突破。観光PRだけでなく、先端技術を積極活用する自治体の先進性も発信している。

【観光・集客促進】『鈴木敏夫とジブリ展』が横須賀美術館で開かれ、約17万人が観覧者が訪れて歴代最多記録を更新。市内の店舗などとコラボした周遊スタンプラリーも人気を呼び、経済効果を生んだ。西地区の交流拠点「長井海の手公園ソレイユの丘」は、年間来園者が100万人の大台を突破した。

全日本空道ジュニア選手権大会「U19男子身体指数230以下」で優勝した 早瀬 敢汰さん 横須賀市若宮台在住 16歳

空道一筋 寡黙な闘将

 ○…突き・蹴り・肘打ちに加え、タックル、投げ技、絞め技、関節技、さらには頭突きや顔面パンチなど、あらゆる格闘技術を用いて戦う総合格闘技「空道」。4回目の出場となった全日本選手権で初の栄冠をつかんだ。決勝リーグでは「一試合ごとに気持ちを切り替えられた」と一本勝ちを含む全勝を達成。今月16日に市長を表敬した際には「次は世界の舞台へ」と来年開催されるワールドゲームズ空道部門への出場へ意欲を見せた。

 ○…競技との出会いは小学4年の夏休み。南図書館に訪れた際、隣接する体育館で行われていた空道道場・大道塾の稽古をのぞいたのがきっかけだった。映画「ベスト・キッド」の影響で空手や柔道といった「道着を着た武道」に憧れていたこともあり、即座に入門。さまざまな角度や手法で繰り出される攻撃の痛みから「対戦が怖かった」と当初を振り返るが、今では周囲に「お前と対戦する方が怖いよ」と言われるまでに成長した。

 ○…逗子葉山高校に通う高校2年生。部活動には所属せず、週3日は道場で行われる基本稽古、それ以外は自宅でのトレーニングに励む「空道漬け」の日々を過ごす。試合中も表情を変えない寡黙な性格だが、稽古に取り組む姿勢は「一途でストイック」と指導者の折り紙付きだ。今大会では階級分けの指標となる体重を本番当日に上限に調整するなど自己管理を徹底した。

 ○…柔道やレスリングなど、他の格闘技からの転向でライバルが増えていく傾向にある空道。トップを走り続ける重圧はあるが、特定の競技の得意技に偏ることなく幅広い攻撃パターンを駆使できる「生粋の空道家」であることを強みに、今日も鍛錬を続ける。「世界の頂点に立ち、横須賀の道場の名を上げたい」

3グループに分かれ発表を行った

大学生が地域課題の解決探る シテコベに事業提案体験 (株)テラコの地域ソン

 大学生が2泊3日の合宿を通して横須賀の課題を探り、 地元事業者に企画や施策提案を行うことで地域の魅力を伝える方法を学ぶ「地域ソン」が横須賀市長井地区周辺で11月29日から行われた。株式会社テラコ(=龍崎明信代表)の主催。

 参加者は地域課題に関心を持つ市内外から集まった学生12人。今回の合宿のテーマは、 農漁業を中心とした三浦半島の自然体験プログラムを提供している(株)シテコベの閑散期の事業アイデアを同社の嘉山淳平代表に提案するというもの。学生らはフィールドワークやディスカッションを重ね、同社が抱える課題などを抽出。3グループに分かれ事業提案を行った。

 平日の利用者と学生などの団体利用が少ない現状を踏まえて、ターゲットを長期休暇の大学生に絞ったグループは、仕事に近い形で農漁業を体験する合宿型のプランを考案。農産物の収穫体験だけでなく、漁具の手入れなどをボランティアで実施する。学生という新しい客層の取入れとともに、就職を控えた大学生に農漁業を選択肢の一つとして捉えてもらう狙い。

 これを受けて嘉山代表は「参加者がボランティアで費用面も抑えられる。働いた分、その地域で使える独自のチケットなどを発行すれば、地域経済循環にもつながる。可能性のあるプラン」と総評した。
事業者らが発起人となり立ち上がった「新しい三崎漁港用地を考え共に歩む会」の設立総会(=12月11日、三浦市民ホール)

三崎漁港利活用プロジェクト 「地元の声生かして推進を」 市民団体が市に要望書

 三崎漁港の用地利活用プロジェクトを巡り、地元の事業者らが中心となった市民団体「新しい三崎漁港用地を考え共に歩む会」(渡邊達也代表幹事)が12月11日、三浦市民ホールで設立総会を開いた。優先交渉権者の興和グループによる事業提案内容が公表されていないことを不安視しており、16日には提案資料の公開を求めて市に要望書を提出した。

 同プロジェクトは産直センター「うらり」や三崎まぐろ加工センターがある計3ヘクタールが対象。市は5月に興和グループ(本社・名古屋市)を優先権者に選定しており、来年3月に同社との基本協定締結を予定している。ただ、市は現状、具体的な提案内容を公表しておらず、事業者らから不満や不安の声が高まっていた。

 11日の総会では、発起人らが「開発には推進の立場だが、市からはほぼ説明がない」と事業者らが抱える心情を吐露。渡邊代表は就任のあいさつで「地元住民や興和の人たちを巻き込んで、一緒に三崎という神輿をかつぎ、盛り上げていきたい」と活動の広がりに期待を寄せた。

 要望書では「興和グループからの提案内容が分からないので不安」などの声が総会で多くあがったとし、26日までに提案資料の公開を求めている。同会では市からの回答を踏まえ、今後の活動を検討するとしている。

上宮田漁港で年末大売出し 12月29日・30日

 三和漁業協同組合上宮田支所は、12月29日(日)・30日(月)、「上宮田漁港開市年末大売出し」を実施する。午前9時から売り切れ次第終了。

 定置網で取れたカサゴやメバル、カワハギ、アジなど地魚のほか、地場産野菜も並ぶ。会場はココス三浦海岸店向かいの上宮田漁港内。(問)【携帯電話】090・2765・0024

氷を使わないスケートリンク(写真はイメージ)

屋上にスケートリンク ウィング久里浜で12月21日から11日間

 京急久里浜駅直結の「ウィング久里浜」にあす12月21日(土)、期間限定の「ノンアイススケートリンク」が登場する。31日(火)までの11日間、同施設の屋上を会場に新感覚アクティビティーが楽しめる。

 氷ではなくアクリル板を使った特設リンクで、転んでも濡れないのが特徴。開設時間は午前11時から午後6時30分(最終日は4時まで・最終受付は終了30分前)。1回20分の利用で、料金は高校生以上500円、4歳以上300円。

 イベント期間中、子ども向けにキッズカートやエコポニーに乗れるイベントも同時開催される。

 問い合わせは同店【電話】046・834・8958。

鋭いスイングを見せる佐々野さん

森崎小6年佐々野さん ベイジュニアに選出 12月26日からの大会に挑む

 森崎小学校6年生の佐々野大翔(やまと)さんが、横浜DeNAベイスターズジュニアに選出され、12月26日から始まる「NPB 12球団ジュニアトーナメント」に臨む。「チームの勝利のためになる行動を心掛けたい。目指すは優勝」と意気込む。

 同小学校や粟田、神明など横須賀市内の小学生で構成される横須賀イーグルスに在籍。同チームからの選出は初という。守備位置は捕手だが、内野手全般もこなすオールラウンダーだ。

 競技歴は4年。2年生の時、年上の児童と校庭で白球を追う内に競技の虜に。すぐさま兄もいた同チームへ入団した。

 入団後は遊びなどに脇目も振らず技術を磨く日々。グローブの芯で補球する感覚を養える板状のグローブなどを用いて自主練をこなすなど、練習メニューは自作のものが多く、常に内容をアップデートしている。「反復練習も大事だが、違う練習をすることがさらなる成長につながる」と信条を話す。

ライバルが刺激に

 「この選手に勝たなければ」。佐々野さんのさらなる成長を促したのは、同じくベイジュニアに選出されているもう一人の捕手の技術力を目の当たりにした今夏のこと。ライバルを超えるため、さらに力を込めて練習に励む飽くなき向上心で選出を勝ち取った。「将来はプロ野球選手に」と未来を見据える。今大会はその第一歩だ。

「衣笠ろうけん」を見学する医師団一行

カザフスタン医師団 高齢者医療現場を視察 衣笠病院が受け入れ

 日本の医療現場を視察する研修で来日していたカザフスタン医師団が12月10日、横須賀市小矢部の衣笠病院を訪れた。高齢者医療の現場を視察し、医療チームの連携や、診断・治療・緩和期などの各段階での協働を学んだ。同国の医療現場に日本の知見を取り入れていくという。

 同医師団は、カザフスタン南東部にあるアルマティ市の保健局に勤める総合診療医36人。今回の研修では、11月末から都内や愛知県の医療施設を回ってきた。

 この日はリハビリテーションやデイケアサービスなどの実践方法、管理栄養士による同院での食事の提供などについて講義を通して学んだ。

 その後、自宅での生活を再開・継続するための支援を行う同院併設の「衣笠ろうけん」を武藤正樹理事の案内のもと見学。日本の介護保険制度や入所するための基準、各患者の呼吸をモニターで把握するシステムなどに興味が寄せられた。

自信作というオープンキッチン。カウンターテーブルも佐野さんが手掛けた

空き家再生利活用で価値創造 横須賀 長井 すべてDIY 素人の強み 一棟貸しゲストハウス開設

 横須賀市長井で築38年の別荘を改修した1棟貸しのゲストハウスを近くオープンする。

 オーナーは3年前に会社員から宿泊所経営に転身した佐野貴昭さん(久里浜在住)。長浜海岸まで歩いて1〜2分、家の裏に広がる一面のキャベツ畑の圧巻の風景に一目ぼれして物件の購入を決めた。

 2階建て4LDKの元別荘は、海で遊んで、そのままシャワー室に直行できるよう、屋内を土足で歩ける土間スペースを設けているなど個性的なつくり。釣りやマリンスポーツを楽しみたいファミリー、大学生の合宿利用などが見込めそうだが、佐野さんはこのエリアを訪れる観光客のニーズの変化を感じている。

 目的は特になし──。その日の気分で行動する「ノープラン旅行」が最近のトレンドだと言う。

 新型コロナの蔓延期に意を決し、同市荻野に1棟目のゲストハウスを開設した。他者との接触を避けたい人たちのニーズに合致してフル稼働。日常が戻ってからも「何もしない過ごし方」を求める人たちの利用が途切れなかった。当初は周辺のレジャー施設やおすすめスポットを積極的に案内していたが、必要ないことに気付き、「スケジュールを決めすぎない、余白の時間を楽しむ」のコンセプトが固まった。

 家屋の改修のほとんどは佐野さんと妻のあん奈さんによるDIYだ。建築の知識も経験もなかったが、ユーチューブ動画を手本に水回り・電気・空調・フローリングの張替えを行った。庭をぐるりと囲む竹垣の目隠しは、知人の協力を得て竹林から竹を100本以上伐採して運び込んだ。

 工事単価の上昇や職人不足が深刻化している昨今、「『全部自分でやる』はひとつの解決策」と佐野さん。空き家を活用して、宿泊施設を一からつくる。それを運営していくノウハウや手法を伝えるビジネスアイデアも温めている。プロが躊躇するような物件も既成概念に縛られずに手を出せるのは、「素人の強み」。何でも挑戦するDIY精神で挑んでいく。

ソレイユの丘 「開運」イベント元日から 中国雑技団や獅子舞も登場 白蛇とのふれあいやおみくじも

 長井海の手公園ソレイユの丘では、正月に合わせた種々のイベントを企画している。

 目玉となるのは、元日の中国雑技団によるパフォーマンス。同園のレイクサイドステージにて午前11時・午後2時の2回公演する。同日、午前10時からは、噛まれると縁起が良いとされる獅子舞が園内入口に登場。新年の門出を祝う。

 そのほか園内では、2025年の干支「巳」に合わせて、白蛇と触れ合える空間や、おみくじなども用意している。

 同園は年中無休。一部有料イベントあり。詳細は同園【電話】046・857・2500。

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人と本の出会いの場  野比のカフェで読書会

 誰かに話したい、すすめたいお気に入りの1冊を持ち寄って紹介し合う交流イベント「クロフネ読書会」が1月25日(土)、YRP野比駅徒歩1分のカフェ「ビレッジボイス」で開かれる。

 本をコミュニケーションツールにして参加者同士が自由に語り合う。小説・ノンフィクション・ビジネス書・マンガなどジャンルに縛りはなく、感銘を受けたポイントなどをリレー形式で発表していく。

 時間は午後1時から3時まで。参加費1千円(デザート・ドリンク付)。定員6人で事前申し込み制。

 問い合わせは同店【携帯電話】080・7107・7764。

横須賀で開発された軍用機の歴史がわかるカルタ

カルタで知る軍用機の変遷 横須賀航空隊と海軍航空技術廠

 「はじめての軍用飛行機 会式I号」─ 

 明治から昭和の時代にかけて開発された軍用飛行機を紹介する「横須賀海軍航空隊カルタ」を、横須賀市三春町在住で秋水史料研を主宰する佐久間則夫さんが制作した。

 横須賀では1912年に「海軍航空技術研究委員会」が誕生し、16年に「横須賀航空隊」が設置された。26年に鉈切地区から夏島地区を埋め立てて追浜飛行場(現日産自動車グランドライブ周辺)が開設され、本格的な運用が始まった。その後、27年に日本海軍によって「航空本部」が置かれ、32年に「海軍航空廠」となり、世界に誇る航空機の開発が行われた。そうした変遷と誕生した軍用機の数々を、遊びを通して知って欲しいとカルタにまとめた。 

 絵札と読み札で構成する47枚のカードは、実戦で使用された機体に加え、ロケット戦闘機の「秋水」など独創的なアイデアで開発された機体を佐久間さんが選定。絵札の裏面には簡単な解説文を添えた。

 「航空技術発展の歴史は横須賀にルーツがあり、ここで研究開発に従事した技術者たちが全国に散って、戦後の経済発展に技術面で貢献した。地域の愛着にもつながれば」と佐久間さんは話している。

 12月22日(日)まで同カルタの紹介展示を汐入駅前の市民活動サポートセンターで開催。午前9時から午後8時(最終日は午後4時)。限定50セットを頒布している。

 問い合わせは佐久間さん【携帯電話】090・4452・7754 

優勝カップを手にして喜びを爆発させた「横須賀シーガルズヴァモス」

天然芝で全力プレー 低学年限定サッカー大会

 久里浜商店会協同組合が主催するサッカー大会「第2回F・マリノスくりはまカップ」の決勝大会が12月14日、久里浜にあるJリーグ「横浜F・マリノス」の天然芝グラウンドで開かれた。

 公式戦の少ない低学年(小学3年生以下)の選手にプレーの機会を与えようと同組合がF・マリノススポーツクラブほかと協力して企画。昨年は久里浜周辺エリアのチームに出場を限定していたが、範囲を広げて呼び掛けたところ2倍となる24チームの参加があった。

 この日はベスト8に進出したチームがトーナメントで対戦。低学年ながらハイレベルな戦いが繰り広げられ、決勝戦で横須賀シーガルズヴァモスが明浜レッドを退けて優勝を決めた。大会MVPに横須賀シーガルズの大石凱士さんが(3年・久木小)が選ばれた。

 大会を締めくくる挨拶で同組合の森下守久会長は「練習を積んでマリノスを背負って立つ選手になることを願っている」とエールを送った。

三浦半島 草花歳時記 第59回 エノコログサの海岸型「ハマエノコロ」 文・写真 金子昇

 楽しいクリスマスが近づいてきました。クリスマスの飾り物の一つに、赤い実をつけたヒイラギの葉を目にします。しかしこのヒイラギは、日本産の「ヒイラギ」(モクセイ科)ではなく、外国産で赤い実がなるモチノキ科の「セイヨウヒイラギ」(モチノキ科・クリスマスホリーの名で流通)や「アメリカヒイラギ」または「シナヒイラギ」が使われています。

 両者の違いは、日本産のヒイラギ(柊)は葉が対生で、初冬に白い花をつけ、翌年の6〜7月に黒紫色の実をつけます。一方セイヨウヒイラギは葉が互生で、初冬に赤い実をつけます。また日本産の方が鋭い刺になります。

 ヒイラギの名の由来は刺でヒリヒリと痛いので、痛みを表す「疼(ひいら)ぐ」から「疼木」(ヒイラギ)となりました。また節分の日には鋭い棘が鬼の目を刺して追いはらうので、ヒイラギの枝とイワシの頭(悪臭)を門口に取り付ける風習があります。

京都御所・紫宸殿(ししんでん)

OGURIをあるく 〜小栗上野介をめぐる旅〜第26回 江戸編④ 文・写真 藤野浩章

「口ほどにもないお方だ」(第三章)



 外国勢の登場でますます緊迫する幕末。その中で国の主導権を取るには「朝廷を味方にする」ことが最大のポイントだ。この頃、幕府も雄藩(ゆうはん)も、陰に陽に激しい駆け引きを続けていた。

 そんな時、帝(みかど)を直接説得するチャンスが訪れる。攘夷(じょうい)を促す勅使(ちょくし)への返答として、将軍・家茂(いえもち)が実に229年ぶりに上洛(じょうらく)することになったのだ。

 しかし、京都はまさに攘夷の渦中。家茂は圧倒的な"アウェー"の場に乗り込むため、幕府は議論を重ね、万全の準備で臨んでいた。

 この時、小栗が期待をかけた人物がいた。将軍後見職(こうけんしょく)として朝廷と交渉する一橋(ひとつばし)慶喜(よしのぶ)である。彼は小栗の進言通り「国事を幕府に任せるか、政権を返上して朝廷で後始末をつけるか」と二者択一を迫る。

 しかし朝廷は「政治は幕府に任せるが、重大な事項は直接各藩に指示することもある」とし、改めて攘夷の実行を幕府に命じたのだ。同行の政事総裁職・松平慶永(よしなが)は反発し辞表を出すが、肝心な慶喜はなんと受け入れる姿勢を示してしまう。小栗らの熱弁に同意していたのに、京都ではこの態度だ。江戸の幕閣は憤慨し、小栗は冒頭のセリフで不満を爆発させる。

 そんな中、帝の石清水 八幡宮行幸(いわしみず ぎょうこう)に家茂が随行し、攘夷の節刀(せっとう)が授けられる、という話が飛び出す。もし授かれば、いよいよ攘夷を決行するしかない。寸前で病気を理由に回避するが、朝廷の術中にはまる前に、家茂が京都を脱出しないと大事になるのは明白だった。

 小栗はすぐに動いた。それは、周到に準備していた秘策だった。