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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2024.12.20

全日本空道ジュニア選手権大会「U19男子身体指数230以下」で優勝した
早瀬 敢汰さん
横須賀市若宮台在住 16歳

空道一筋 寡黙な闘将

 ○…突き・蹴り・肘打ちに加え、タックル、投げ技、絞め技、関節技、さらには頭突きや顔面パンチなど、あらゆる格闘技術を用いて戦う総合格闘技「空道」。4回目の出場となった全日本選手権で初の栄冠をつかんだ。決勝リーグでは「一試合ごとに気持ちを切り替えられた」と一本勝ちを含む全勝を達成。今月16日に市長を表敬した際には「次は世界の舞台へ」と来年開催されるワールドゲームズ空道部門への出場へ意欲を見せた。

 ○…競技との出会いは小学4年の夏休み。南図書館に訪れた際、隣接する体育館で行われていた空道道場・大道塾の稽古をのぞいたのがきっかけだった。映画「ベスト・キッド」の影響で空手や柔道といった「道着を着た武道」に憧れていたこともあり、即座に入門。さまざまな角度や手法で繰り出される攻撃の痛みから「対戦が怖かった」と当初を振り返るが、今では周囲に「お前と対戦する方が怖いよ」と言われるまでに成長した。

 ○…逗子葉山高校に通う高校2年生。部活動には所属せず、週3日は道場で行われる基本稽古、それ以外は自宅でのトレーニングに励む「空道漬け」の日々を過ごす。試合中も表情を変えない寡黙な性格だが、稽古に取り組む姿勢は「一途でストイック」と指導者の折り紙付きだ。今大会では階級分けの指標となる体重を本番当日に上限に調整するなど自己管理を徹底した。

 ○…柔道やレスリングなど、他の格闘技からの転向でライバルが増えていく傾向にある空道。トップを走り続ける重圧はあるが、特定の競技の得意技に偏ることなく幅広い攻撃パターンを駆使できる「生粋の空道家」であることを強みに、今日も鍛錬を続ける。「世界の頂点に立ち、横須賀の道場の名を上げたい」

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