茅ヶ崎・寒川版【1月10日(金)号】
立体作品を手にするアンベさん=提供

アーティストRyu Ambeさん 活動10周年で記念展 市美術館で18日から

 茅ヶ崎市在住のアーティスト、RyuAmbe(リュウアンベ)さんが活動10周年を迎え、1月18日(土)から茅ヶ崎市美術館で個展「Ryu Ambe10」を開催する。併せて、茅ヶ崎エフエム&カフェではコラボレーションした展示やイベントのほか、特別番組も放送される。

 アンベさんは、茅ケ崎駅南口の雄三通りやサザン通り、鉄砲道、ラスカ茅ヶ崎などで数々の壁画作品などを手掛けてきたほか、アパレルブランドや音楽フェスとのコラボレーションなどを通し、国内外に活動の場を広げ、作品を発表し続けている。

 今回の市美術館の展示では、10年前の作品から最新作、立体作品も含め、50点以上が並ぶ。アンベさんは「表現・活動という点を打ち、駆け抜けてきた」とし、個展名の『10』には展覧会の「展」、今までさまざまな場所で表現や活動をして打ってきた「点」、10年間の「10」-の意味が込められているという。アンベさんは、「素晴らしい節目に地元茅ヶ崎で個展ができることをうれしく思う。今まで活動してきたその点をつなげて線に、そして面にする。さらなる飛躍を目指し、これからも表現し続けたい」と話している。

 個展は1月26日(日)までで、午前10時から午後5時(最終入場4時30分)。最終日は午後2時までで20日(月)休舘。入場無料。

 問い合わせは合同会社Childish Mind Designs【メール】hello@ryuambe.comへ。

茅ヶ崎FMがコラボ

 アンベさんは、茅ヶ崎エフエム(89・2MHz)開局当初からメインビジュアルやグッズデザインを担当していたことから、同局と茅ヶ崎カフェでコラボ企画を展開する。

 11日(土)午後1時から2時には、これまでの活動を掘り下げる特別番組「Ryu Ambeこれまでの10年」を放送する。

 成人の日の13日(月・祝)には、併設する茅ヶ崎カフェでアンベさんによるライブペイント(正午〜午後2時)のほか、アンベさんのイラストを元にしたシルクスクリーン体験(午前11時〜午後4時)も行う。

 また、同カフェ(水曜定休/営業午前10時〜午後6時)内では市内に点在するアンベさんの壁画作品やアートスポット16カ所の写真を落とし込んだマップを展示する。1月13日から2月1日(土)まで。

新春インタビュー 茅ヶ崎、寒川両首長に聞く 2025年の展望を語る

 タウンニュース茅ヶ崎・寒川編集室では、2025年の年頭に当たり、佐藤光茅ヶ崎市長と木村俊雄寒川町長へインタビューを行った。(聞き手は本紙編集長・船山福憲、同副編集長・川口有紀子)

茅ヶ崎市

 佐藤市長は、能登半島地震で大きな被害を受けた地域に派遣され、支援に当たった多くの市職員に謝意を示しつつ、市内ではイベントがコロナ前以上の盛り上がりを見せたことや、今年7月開業予定の道の駅「湘南ちがさき」を新拠点とした地域振興の仕組みづくりに取り組む考えを示した。また、2023年度から進めている「茅ヶ崎市実施計画2025」については市民ニーズなどを的確にとらえた上で、将来の都市像の実現に向けた計画的な取り組みを進めていく構えを見せた。

 併せて、昨年10月から市内の一部中学校で始まった給食の状況について説明した。

寒川町

 木村町長は、昨年を振り返り、能登半島地震を契機とした災害対策の必要性を改めて認識。防災意識向上の重要性を強調した。

 新たな取り組みとして、2月3日から町内の加盟店で使用できる「寒川町デジタル地域通貨『さむかわPay』」の使用方法などについて言及した。そのほか、公共施設再編計画の進捗や茅ヶ崎市消防署宮山出張所の新設工事、町立小中学校を8校から6校体制に再編し、小中一貫教育の導入を目指す方針を固めた。

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグ「神奈川フューチャードリームス」新監督 武藤 孝司さん 川崎市在住 51歳

チーム、地域のため全力で

 ○…プロ野球独立リーグ「神奈川フューチャードリームス」の指揮を2025年シーズンからとる。昨シーズンはヘッドコーチとして、チームのリーグ優勝に貢献した。「無我夢中でやった1年だった」と振り返る。コーチ就任1年目でもあり、感慨もひとしお。その功績もあっての今回の抜擢。「川村丈夫前監督のもとで学んだことを糧に連覇を目指す。投手を中心にしっかり守りを固めていきたい」と語る。

 ○…主力選手の退団もあったが、先月行われた新入団選手のお披露目では「新シーズンに向けて、いい補強ができた。戦力は整った」と手応えを感じている。2月に行われる合同練習を前に、昨季から在籍する選手も含め「レギュラーは白紙。実力でポジションを勝ち取ってほしい」と伝えた。早くも緊張感のあるチームづくりが始まっている。

 ○…川崎市出身。横浜商業高校2年の夏に甲子園に出場し、大学を経て1995年、ドラフト3位で近鉄バファローズ(現オリックス・バファローズ)に入団。ショートとして活躍し、オールスターゲームにも出場した。肩の故障で2003年に現役を引退。その後、NPB(日本野球機構)や米メジャーリーグチームのスカウト、独立リーグと社会人チームのコーチを務めた。40歳の頃、一度は会社員になったが情熱は冷めず再び野球の世界へ。「地元神奈川で野球に携われることはうれしい」と笑う。

 ○…監督としてチームづくりに努める一方、野球人として同リーグからNPBへ1人でも多くの選手を送り出すことが使命と胸に刻む。加えて地元で子どもたちの野球教室を開くなど普及・発展にも尽力。チーム名の通り、選手や子どもたちに未来の夢づくりを掲げるニューリーダーだ。

閉会後には全クラスを回るサプライズ。サインや会話に応えた松田選手(中央)

サーフィン 松田詩野選手 恩返しに母校凱旋 「夢持つ大切さ伝えたい」

 茅ヶ崎市出身のプロサーファーで、昨年のパリ五輪にも出場した松田詩野選手が昨年12月20日、母校の第一中学を訪問した。

 昨年3月、松田選手が茅ヶ崎市のスポーツアンバサダーに就任し、五輪に向けた壮行会が行われたことから「地域に恩返しがしたい」と、学校側にオファーし実現した。

 この日、松田選手は生徒会が主体となって企画した歓迎会に出席。松田選手のサインをかけた〇×クイズやじゃんけん大会で盛り上がったほか、質疑応答も行われた。

 生徒から「メンタルを強く保つ秘訣」や「スランプから脱出する方法」について尋ねられた松田選手は「東京五輪は(直前で出場を逃し)悔しい思いもしたが、『五輪に出たい』という強い思いで頑張ったことが結果につながった。落ち込むことがあっても目標を見失わずに前向きに行動することが大切」と答えた。

 また松田選手は「自分自身は中学生の時に全日本で優勝し、プロになることを決めた」として「皆さんは可能性だらけ。やりたいことや学校生活を楽しんで。夢に向かって一緒に頑張ろう」とエールを送った。

 歓迎会を企画した生徒会の石川翼会長は「松田選手は競技だけでなく人間性も凄かった。目標にしたい」と話していた。

以前の出初式でのはしご乗り演技=市消防提供

晴れ舞台控え練習に熱 12日に消防出初式

 茅ヶ崎市消防出初式が1月12日(日)、茅ヶ崎市役所本庁舎1階ふれあいプラザと市総合体育館前庭で行われる。

 イベントの「華」となるはしご乗り演技を担う、茅ヶ崎古式消防保存会(和田順一会長)の会員に話を聞いた。

 昨年12月中旬。すっかり日が暮れた矢畑の「鳶昭」で、はしご乗りの練習が行われていた。本番(6メートル)より低い、3メートルほどのはしごを使って入念に演技を確認。若手メンバーが黙々とはしごを上り下りする。繁忙期の年末だが、11月以降は週5回のペースで練習に励んできたという。

 保存会は茅ヶ崎鳶工業組合(小川正浩会長・20人)の会員からなり、若手の若鳶会(小川大輔会長・9人)有志4人がはしご乗りを担当している。以前は鳶の人数が倍近くいたが、近年は若手の減少に伴い一般に門戸を開いている。

 今年、演技を披露する会員のうち「身軽で筋が良い」と周囲が太鼓判を押すのが下家享梓郎(きょうしろう)さん(36)だ。下家さん自身は二宮町在住の電気工事士だが、神輿会の仲間に誘われて6年ほど前から参加。今では息子の丸絆穣(まきじょう)くん(小2)も、消防フェスティバルではしご乗りを披露している。

 「見学からでも気軽に参加を」と小川会長は話している。

 出初式は午前9時30分から正午まで。式典が行われた後、車両行進や、はしご乗り、まとい振り込みや和楽会「昇」による和太鼓演奏、救助部隊演技、甘沼・香川地区の第16分団と堤地区の第17分団の消防団による一斉放水も行われる。詳細は市消防総務課【電話】0467・82・1111へ。

 寒川町では、さむかわ中央公園で、同日午前11時から12時30分に開催される。消防団車両の行進や式典、消防団員と子どもたちによる出動演技、一斉放水などを予定。

 問い合わせは町民安全課消防担当【電話】0467・74・1111へ。
素手で養殖ロープに種付けを行う田中さん

わかめの種付けが佳境 今年は雄満丸のみが養殖

 茅ヶ崎沖で養殖されている「えぼしわかめ」の種付けが昨年12月下旬に佳境を迎えた。雄満丸の船長・田中雄太さんは「暖冬の影響で、例年よりも1カ月ほど遅れたが、種は大きいので良質なわかめが期待できるのでは」と語る。

 えぼしわかめは、三浦半島から仕入れた約3cmの種を養殖縄に巻きつけて海に沈め、2〜3月にかけて収穫期を迎える。

 例年3〜4隻が養殖に携わってきたが、今年は雄満丸1隻のみとなる。田中さんは「朝獲れのえぼしわかめは毎年人気で早々に売り切れてしまう。生育状況や販売についてはインスタグラムをチェックして」と語る。

最後のシャッターが下りる中、閉店の様子を見守る数百人の人だかり=5日、午後7時頃

45年間ありがとう

 茅ケ崎駅北口のイトーヨーカドー茅ヶ崎店が5日、45年の歴史に幕を閉じた。

 入口には「45年間ありがとうございました」と記された掲示板が用意され、来店者は思い思いの言葉を付せんに残し貼り付けていた。市内在住の60代の女性は「この日のために来た。何とも言えない気持ち。それぐらい思い出の詰まった場所だった」と話した。

 午後7時の閉店時間が近づくにつれ、入口付近は数百人の人であふれ、「お世話になりました」などの声が飛んだ。ガラス越しの店員に向かって「ありがとう」と手を振る客の姿もあった。

 同店は1979年に開業。昨年8月に閉店が伝えられていた。

ピアノ、ギターで魅了するヤノさん

ヤノヨシヤライブ再び 2月7日 市民文化会館

 茅ヶ崎市在住のシンガーソングライター・ヤノヨシヤさんが2月7日(金)、茅ヶ崎市民文化会館で単独ライブを行う。午後6時30分開演(6時開場)。チケットは全席自由で3000円。

 ライブのテーマは新譜のタイトルでもある「誰もいない」。街や人々の変化、移ろう時代の儚さを歌と演奏で表す。「ここ数年の集大成を披露したい」とヤノさん。18曲を予定している。問い合わせはOtodePlanning【携帯電話】090・2649・0623(平日午前9時〜午後5時)。

5組10人を招待

 読者5組10人を招待。希望者はハガキに郵便番号・住所・氏名・電話番号・本紙の感想を明記し〒254-0032平塚市八千代町1の23の3Fタウンニュース「ヤノヨシヤライブ」係へ。締切は1月17日(金)(必着)。

毎回の公演で観客を楽しませている劇団・えぼし座

えぼし座が出演者募集 1月12日に説明会

 湘南の素人役者劇団「湘南えぼし座」では、4月公演のオリジナル芝居「大岡さばき2025」の出演者やスタッフら100人を募集する。それに伴い、1月12日(日)に茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)で説明会を行う。時間は午後6時30分から約1時間。初めての参加者が対象で、当日は直接会場へ。

 同劇団は「大岡越前祭」当日に公演を行っている。踊りあり、殺陣あり、涙あり、笑いありで出演者も楽しめ、年齢、性別、経験など不問。芝居は初体験の人も重要な役どころに挑戦できる。

 公演終了後は解散し翌年改めて参加者を募る形式の劇団のため、所属の必要はないが、毎年参加する人もいるという。

 参加費は一般2000円、中学3年生以下は1500円。参加経験者で出演希望者は直接劇団へ。募集締切は1月25日(土)。今後は茅ケ崎駅周辺の施設で2月〜4月の間に週1・2回の稽古を予定。問い合わせは湘南ちがさき屋【電話】0467・26・0565、または公式ホームページへ。

木村俊雄町長 寒川町 「さむペイ」で経済活性化を

 --昨年はどのような1年でしたか。

 「元日に発生した能登半島地震にはじまり、豪雨の多発など、日本全体が自然災害に翻弄された1年だったと思います。災害発生時に慌てず行動するには、準備が重要です。昨秋はこれまでよりも大規模な防災訓練を開催し、子どもからご年配者まで非常に多くの方が参加されました。また、町ではホイールローダーを新たに購入し有事に備えています」

 --今年、注力する取り組みは何でしょうか。

 「デジタル地域通貨『さむペイ』が2月3日よりスタートします。地域内の消費活動や経済循環を促進し、行政ポイント(4月以降開始)やアプリでの店舗情報の配信などを通じて、利用者と事業者の『つながり』を推進していきます。1日の利用限度額は10万円で、アプリ内で送金も可能です。昨年12月から事業者向けの説明会が始まり、1月からは利用者向けの説明会も開始されます。また、2月からは、不安に感じていること等を気軽に個別相談できる『サポートブース』も開催します。スマートフォンがあれば誰でも簡単に利用できますので、まずは説明会やサポートブースにお越しください」

 --公共施設再編計画の進捗は。

 「寒川町役場北側に位置している健康管理センターですが、建物の老朽化に伴い、町役場南側の土地に移転・建設されます。2025年度から工事が始まり、完成は2026年3月の予定です」

 --茅ヶ崎市消防署宮山出張所の工事も始まると思いますが。

 「茅ヶ崎市と2022年4月に消防の広域連携をしてから約3年が経過しました。救急車の到着時間が短縮されるなど、効果が実感できています。さらなる消防力の強化を目指し、寒川町の南北2カ所に消防庁舎を整備することを同市と調整してきました。寒川町では旭保育園入口バス停そばに用地を確保し、まずは宮山出張所を新設します。これから工事に入り、供用開始は2026年4月の予定です」

 --町立小中学校の再編スケジュールも発表される時期でしょうか。

 「将来的な児童・生徒数の減少を見据え、8校(小学校5校、中学校3校)から6校体制に再編し、小中一貫教育の導入を目指す方針を決めました。今年3月には今後のスケジュールが発表できるかと思います。また、1月18日と19日には町民説明会を実施します」

 --昨年は町内から2人がパリオリンピックに出場しました。

 「BMXレーシングの畠山紗英選手と、スケートボードストリートの白井空良選手ですね。とても心が熱くなり、感動したのを思い出されます。寒川町では今後もアスリートの応援に力を入れていきます」

佐藤光市長 茅ヶ崎市 道の駅開業で街に新たな活力を

 --昨年はどのような1年でしたか。

 「コロナが収束し、いつもの正月を迎えられたと思ったが、元日に能登が大地震に見舞われました。改めて被災された方にはお見舞い申し上げます。多くの職員を派遣し、茅ヶ崎市の代表として被災地の皆さんの支援に全力で取り組んでくれました。市内に目を向ければ4月の大岡越前祭をはじめ、イベントはコロナ前以上の盛り上がりを見せています。多くの方々が市を盛り上げてくれました」

 --市内経済を回す新たな対策についてお考えはありますか。

 「今年7月に開業を予定している、道の駅『湘南ちがさき』を新たな拠点とし、市内事業者の事業活動を支援するとともに、地域振興の仕組みづくりに取り組んでまいります。現在、市民・事業者の皆さまのご協力のもと、準備を進めているところです。昨年11月にはプレオープンイベントも開催され、徐々に開業への機運を高めています。農畜水産物などの市の物産の販売と観光の新たな拠点となる道の駅には、市内外から多くの方々の来訪が予想されます。また、この道の駅では茅ヶ崎に限らず、湘南地域の観光などのさまざまな情報を求めて多くの方が集まる場となるよう期待しています。道の駅の開業によって茅ヶ崎に愛着を持つ人を増やし、まちのにぎわいと新たな活力となるよう進めてまいります」

 --総合計画、実施計画策定の見通しについてはいかがでしょうか。

 「本市では、政策の基本的な方向を総合的かつ体系的に定める計画として2021年度から30年度までを計画期間とする総合計画を策定し”笑顔と活力にあふれ みんなで未来を創るまち 茅ヶ崎”を『目指す将来の都市像』としています。その将来の都市像を実現するための実行計画として、23年度から「茅ヶ崎市実施計画2025」を進めています。実施計画に位置付けた事業は毎年度、着実に実施していくとともにその進捗状況や社会情勢の変化を確認し、優先度の見直しや新規事務事業の実施、既存事務事業の縮小、廃止等を柔軟に検討します。市民ニーズなどを的確にとらえた上で、将来の都市像の実現に向けた計画的な取り組みを進めてまいります」

 --中学校給食の状況についてはいかがでしょうか。

 「昨年10月から市内の中学校6校で中学校給食を実施しました。順調に生徒たちに給食を提供できており、うれしく思います。今年の5月には残る7校で実施するため、着実に準備を進めてまいります。安全・安心で栄養バランスの整った中学校給食を、生徒の皆様へお届けできるようしっかりと取り組んでまいります」

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「地域のイベント等に出演しています」

湘南ウクレレ倶楽部

◆活動内容

 初心者から上級者までウクレレを楽しみながら上達を目指しています。

◆メッセージ

 「BJますもと」主催のウクレレ教室です。自由参加形式で、月に1〜3回など、タイミングの合う時に参加いただいています。ぜひYouTubeもご覧ください。

活動に意欲を示す亀井会頭

3期目の集大成に全力 茅ヶ崎商工会議所 亀井信幸会頭

 3期目の最終年を迎えた亀井会頭。今年はその集大成として、組織力の強化と、ローカルファーストの理念を改めて訴えていく考えだ。

 「わかりやすく開かれた商工会議所」をテーマに掲げたのは9年前。地域に必要とされる商工会議所となるため、「どうしたら茅ヶ崎が豊かになるのか、元気になるのか」を問い、追求してきた。だからこそ、「新しい活動に取り組むというよりも、これまで課題の解決に向けて地に足を付けた活動に力を注ぎたい」と意気込む。

 中でも、中小企業が直面する価格転嫁や賃上げなどの課題に対し、商工会議所としてより一層、事業所支援を強化していく方針。商工会議所としては、新規入会者が増えている現状に満足することなく、「しっかりとニーズにこたえられるよう、相談業務のほか、委員会の充実にも力を入れていきたい」とする。

 一方、組織の機能にも言及。「組織を活性化させる意味ではフレッシュな人材に積極的に参加してほしいし、そのためにも時代に合った部会の再編成も検討していきたい。(任期期限の)10月までにしっかり取り組みたい」と方向性を示す。

 地域をもっと元気にするため、地元を第一に考えるローカルファーストの運動にも余念がない。「石破総理も地域からまちを変えると言っている。3期目の集大成として地域の魅力を磨きつつ、当たり前のことを当たり前に行っていく年にしたい」と決意をにじませる。

各学年男女の優勝者。後列一番左が菅原さん、後列右から2番目が丹野さん=ちがさきリトル提供

ちがさきリトル 健脚競いマラソン大会

 茅ヶ崎市内を拠点にする陸上教室・ちがさきリトルが昨年12月14日、柳島スポーツ公園総合競技場で「第9回ちがさきリトル酒井記念マラソン大会」を開催した。

 同クラブの小学3〜6年生児童101人と保護者ら26人が参加。6年男子の部で優勝した菅原倖人さん(今宿小)は「習ったフォームで、最後まで上手く走れた。夢は陸上選手になること」と振り返った。また同女子の部では丹野心乃さん(茅ヶ崎小)が優勝。丹野さんは5年生女子の部に続く2年連続優勝で「教えてもらったことを一生懸命やることが大事」とした。将来は警察官をめざしている。

 菅原睦雄監督は「中学ではクラブで経験したことを基本に仲間を大切にし、さらに鍛錬してほしい」と笑顔を見せた。

 5年生以下男女の優勝者は以下の通り(敬称略)。5年男子=中平絢斗(梅田小)、同女子=田口夏帆(梅田小)、4年男子=草野琉衣(湘南学園小)、同女子=小林知紗(梅田小)、3年男子=大川旅人(西浜小)、同女子=丹野凜乃(茅ヶ崎小)。

昨年の祭囃子フェス=提供

辻堂YU─ZUルーム 新年祝い祭囃子フェス 1月18日、10時から

 祭囃子フェスティバルが1月18日(土)、辻堂西口YU-ZUルームで開催される。午前10時から正午まで。

 当日は地域で活動する高田祭囃子保存会(小池重郎会長)、上赤羽根太鼓保存会(井筒幸和会長)、ガル池町内会太鼓保存会(佐野敏雅会長)、菱沼祭囃子保存会(藤崎直也会長)の4団体が出演。笛や太鼓など和楽器を使用し、屋台や鎌倉、迎え太鼓などさまざまな演目を披露する。

 同施設は「駐車場はありませんので車での来場はご遠慮ください」と話している。

 問い合わせは同施設公益活動部会【電話】0467・67・3177へ。

更なる飛躍を誓う金子会長

長期的な視点で価値を創出 寒川町商工会 金子一茂会長

 約2年前に会員数が1000社を超え、きめ細かなフォロー体制が奏功し、現在も微増し続けている寒川町商工会。企業の経営改善や商工業の振興などを図る上で、「地域になくてはならない組織になっている」と自信をみせる。

「さむペイ」運用開始

 世界的なインフレやサプライチェーンの混乱など、厳しい経済状況が続く中、「創意工夫を凝らし、地域との連携強化と活性化に向け、新たなビジネスチャンスの創出に注力することができた」と金子会長。

 中でも力を入れるのが、2月3日からスタートする寒川版デジタル地域通貨「さむかわPay」の運用。専用アプリで買い物時にキャッシュレス決済が可能で、地域内の経済循環を促進し、中小企業の販路拡大や売上増加につながるだけでなく、町民の生活の利便性向上にもつながると期待されている。現在、同商工会が主となり事業者や利用者向けの説明を行っており、「地域の魅力向上につながる可能性を秘めている。まずは説明会に参加を」と呼び掛けている。

 寒川町はJR相模線の駅が3駅、圏央道のインターが2カ所あり、交通アクセスにも優れた「非常にポテンシャルの高い町」と評価する。一方で、町内に宿泊施設が一軒も無いことなどを課題に挙げる。「将来を見据えた長期的な視点で物事を考え、町の価値を創出していかなければならない。より良い未来に向かって邁進していく」

22陣営が出席した事前説明会

寒川町議会議員選挙 事前説明会に22陣営

 任期満了に伴う寒川町議会議員選挙(2月4日告示、2月9日投開票)の立候補予定者事前説明会が昨年12日18日、町役場東分庁舎で行われた。

 定数18に対し、現職14、新人7、元職1の計22陣営が出席。町選挙管理委員会の担当者などから注意事項などが説明された。有権者数(昨年12月2日時点)は、男2万485人、女2万128人の計4万613人。

詳細は茅ヶ崎グリーンライオンズクラブ事務局【電話】0467・87・0682

歌手BENIさん圧巻の歌声を披露 31日、チャリティーライブ

 歌手・モデルとして活躍するBENIさんのチャリティーライブが1月31日(金)、茅ヶ崎市民文化会館大ホールで開催される。午後6時開演。

 当日は圧巻の歌唱力でバラエティー番組等でも話題のBENIさんが、自身のヒット曲のほかカバー曲などを披露する。主催する茅ヶ崎グリーンライオンズクラブの関係者は「収益は茅ヶ崎市に寄付され、青少年育成のために活用されます。素敵な音楽を楽しみながら、子どもたちの未来にも貢献しませんか」と呼びかける。

地元ゆかりダンサーも

 また茅ヶ崎出身のダンサーで、自身の体験をもとに小・中・高校でコミュニケーション法やいじめとの向き合い方の授業を行い「踊れる教育家」としても知られるuskさんや国内外で活躍するハウスダンスチーム『LUCIFER』のMOMOCAさんも登場し、ステージを盛り上げる。BENIさんとのコラボ企画もあるという。

 チケットは全席指定で5500円(税込、2歳未満は大人1人につき1人まで膝上無料)。申し込みは左の二次元コードから。

「よりよい式にしたい」と尽力する橋本さん

つながりの「糸」で未来紡ぐ 茅ヶ崎市はたちのつどい実行委員長 橋本大河さん

 つどいの開催に向け昨年の4月末から準備を進めてきた21人の実行委員の中で、委員長を務めるのは浜須賀中出身の橋本大河さん。中学時代の恩師に声を掛けられ実行委員会に加わった。大学やアルバイトなど多忙を極める中でも「せっかくの機会だから経験したい」と委員長に名乗りを上げたという。中学時代にサッカークラブのキャプテンや学級委員などを務めていたこともあり、経験を生かして先頭に立ち、士気を高めてきた。

 今年のテーマは「糸」。20歳を迎え、参加者が再び地元に集結する様を繊維になぞらえ、新しい未来を「紡ぐ」姿をイメージした。

 記念事業は2021年から続けているという「えぼしパス」を今年も実施。新成人は事前に送られたパスと身分証明書を協賛する店舗や企業で提示することで、さまざまな特典が受けられる。また今年はクイズ大会を初開催。参加者が楽しめるよう、市や中学校のことなど地域にまつわる問題が出題され、正解者には景品が贈られる。

 橋本さんにとっての茅ヶ崎は「住みやすくて、みんなが温かい大好きな場所」。だからこそ、「より良い式にしたい」という。「みんなが来てよかったと思える場に、自分はやってよかったと思える場にしたい。式を通して新しく仲良くなったり、久しぶりに再会したりすることを楽しんでほしい。『地元っていいな』と思ってもらえたら」と意気込む。

 つどいは1月13日(月・祝)に茅ヶ崎市民文化会館で開催。1部が午後1時〜2時(第一中、鶴嶺中、西浜中、鶴が台中、北陽中、中島中、萩園中)、2部は3時〜4時(松林中、松浪中、梅田中、浜須賀中、円蔵中、赤羽根中、アレセイア湘南中、茅ケ崎支援学校)。該当がない場合は、居住地の中学校通学区域の部へ参加を。

盛況をみせた販売会

鶴嶺小6年5組 「大学いも」で被災地支援 石川県に5万円寄付へ

 鶴嶺小学校6年5組の児童33人が昨年12月24日、能登半島地震の被災地支援を目的としたチャリティー活動の一環として、同校で大学いもの販売会を行った。

 平和をテーマにした総合学習で、児童たちは「被災地に寄付をしよう」と、夏休み前から準備を進めてきた。同校では毎年6年生が1年生のさつまいも栽培を手伝っていることから、加工・販売することで被災地を支援することに決めたという。植え付けから収穫までの作業はもちろん、チラシ作りをはじめとする広報活動や、保健所への届出など一から全て子どもたち自身が行ってきた。

 当日、児童らは調理担当と販売担当で分かれ、約450キロのさつまいもを大学いもに調理して販売。開始前から同校の児童や保護者らが列をなすなど大盛況を見せた。広報や販売に携わった新居(にい)朔太郎さんは「大変だったけれど達成感があった」と話し、三留海輝さんは「寄付金が少しでも役にたてば」と話した。

 売上金は3万2700円で、同時に集めた募金も2万5918円に上った。児童らは今後、被災地の現状について学んだ後、合計金額の中から5万円を石川県に寄付する予定だという。

明大校友会が新春の集い 2月1日開催

 明治大学校友会茅ヶ崎地域支部(脇洋一郎支部長)が2月1日(土)に開催する「新春の集い」の参加者を募集している。場所はスペインクラブ(茅ヶ崎市新栄町10の25)で、午後0時30分集合、1時から4時まで。会費は1人5000円。

 申し込みは咲山天さん【FAX】0467・85・3310または【メール】sakiyama@axisfirm.comへ。

提案書を市長に手渡した=市提供

脱炭素社会実現へ 市長に市民提案

 「脱炭素ちがさき市民会議」が昨年12月17日、茅ヶ崎市の佐藤光市長に市民提案を提出した。

 同会議は、市や県、有識者、市民ら官学民共同の同実行委員会の無作為抽出や公募による46人の市民で構成。「脱炭素で住みよいちがさき」を実現するための方法について、自身で行動を実践し、専門家による情報提供やアドバイスを受けながら、昨年7月から11月に計4回の会議を開き話し合いを重ね、提案書をまとめた。

 当日は同会議参加者を代表した5人と同実行委員2人が市長に提案書を手渡した。市民からは、「EV化をすすめ、自家用車の利用を減らす」「住宅の省エネ性能を高め、再エネを普及」「担い手と生産量を増やし積極的な茅産茅消とブランド確立」「プラスチックなど容器包装ごみを削減し、海を起点とした4R推進&ごみが少ないきれいなまちづくり」「脱炭素アクションの状況や成果の見える化と、前述の情報発信」などに加え、これらの提案を次のステップへつなぐ場づくりについても意見があがった。

 佐藤市長は、「提案をもらうだけではなく、実行に向けて市も一緒に取り組んでいきたい」と話した。

 同会議終了後も、参加者からは自発的に「脱炭素行動の取組みを自分たちで行っていく」といった声も出ているという。

成人式への思いを語る福田さん

「旧友の歩み、聞くの楽しみ」 寒川町成人式実行委員長 福田悠さん

 「中学校を卒業して5年ぶりに会える友人がたくさんいる。みんながどんな人生を歩んでいるのか聞くのが楽しみ」

 そう話すのは、1月13日(月・祝)に寒川町民センターホールで開催される「2025年寒川町成人式」の実行委員長を務める福田悠(はるか)さん(寒川東中出身)。15人の委員会メンバーとともに、「記憶に残る1日にしたい」と昨年5月から毎月会議を重ねてきた。

 中学校時代、サッカー部で汗を流した福田さん。実は、昨年の同実行委員長がサッカー部の先輩だった。OBで集まった時などに委員会の話を聞いていたこともあり、「楽しそうで自分もやりたいと思った」と振り返る。委員会メンバーとの初回会議の時、周りからの推薦で委員長になった。

 進学した茅ケ崎高校でもサッカーを続け、副部長としてくじけそうな人を励ましたり、ときに盛り上げたり、ムードメーカーとしての役割などを担ってきた。現在は明治大学の情報コミュニケーション学部で学び、将来は「起業を考えている」という。「委員長として人をまとめたり、企画の立案をするなど、とてもいい経験をさせていただいている」と笑う。

 成人式当日は、午後1時から式典が始まり、1時50分から同会がメーンとなり進行する記念事業が行われる。生まれ年のワインやスピーカーなど、さまざまな景品が当たる抽選会を準備しているほか、「サプライズ出演」も予定。また、会場周辺には華やかなフォトスポットも用意しているという。

 福田さんは「ぜひ会場にお越し下さい。同級生の皆さんに会えるのを楽しみにしています」と来場を呼び掛けている。さらに「大変な時に支えてくれた両親に感謝。成長した姿をこれからも見せていきたいと思います」と話した。

文屋小百合さん(右)と宮本益光さん(左)=提供

恵泉幼稚園でオペラ体験 22日、一般席も

 恵泉幼稚園(茅ヶ崎市中海岸3の1の19)は1月22日(水)、オペラ「パパゲーノ─冬の恋物語」を同園ホールで公演する。午前10時開演。

 「子どもたちに本物に触れてほしい」と企画されたもので、オペラ歌手の文屋小百合さんや宮本益光さんらが出演。モーツァルトの「魔笛」を、子ども向けに分かりやすい内容で披露する。

 また同公演は一般席も設ける。先着20席限定。観覧無料。予約・問い合わせは同園【電話】0467・87・0576(平日午前9時〜午後4時)へ。

昨年末に満員となった藤沢市の会場

プロバスケチーム ホーム感謝祭市民観戦無料

 プロバスケットボールB3リーグの「湘南ユナイテッドBC」が、きょう10日(金)午後7時からとあす11日(土)午後3時から、シンコースポーツ寒川アリーナで「しながわシティバスケットボールクラブ」と激突する。

 「ホームタウン感謝祭」と銘打たれた2日間は、茅ヶ崎市・藤沢市・寒川町に在住・在学の人であれば2階自由席へ無料で招待される。観戦希望者は、身分証明書または学生証を会場で提示。小学生以下は保護者同伴。

 詳しくはチーム公式ホームページから。問い合わせは【電話】0466・23・6001へ。

自身の作品を笑顔で紹介する石井さん

第50回茅花展 自由な発想の「書」展示中 1月10日まで、市美術館で

 「第50回茅花(ぼうか)展〜半世紀分の形〜」が1月10日(金)まで茅ヶ崎市美術館(茅ヶ崎市東海岸北1の4の45)で開催されている。午前10時30分から午後5時(最終日3時まで)。

 茅ヶ崎市中海岸在住の書家・石井抱旦さんが代表を務める茅花会の会員らが、絵や書の垣根を越え、文字を自由に表現した「前衛書作品」など70点以上の作品を展示している。9日(木)には日本画で用いられる岩絵の具で描いた色紙に文字や形を描くワークショップを開催(午後1時から3時、同館2階アトリエ)。先着20人。無料。

 「不思議な作品を楽しんで」と石井さん。

 (問)石井さん【電話】0467・86・2615

講演を行うおやのさん

おやのめぐみさん講演会 1月25日、長谷川書店で

 「介護に役立つペップトーク」と題した講演会が1月25日(土)、長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店6階ギャラリーで開催される。午前11時〜正午。

 講師のおやのめぐみさんは、夫が認知症を患った際に「ペップトーク(相手を励ます短い言葉やスピーチ)」を知り、「ペップトーク 魔法の言葉かけ」(中央法規出版)を出版した。今回は同書をテキストに介護における「言葉」の重要性について学ぶ。

 定員は15人で要申込。参加費は2000円、サイン会も予定している。

 申し込み・問い合わせは同店【電話】0467・88・0008へ。

 

多くの見物客が詰めかけた昨年の様子=寒川神社提供

寒川神社 今年の吉凶はいかに 1月8日「武佐弓祭」

 寒川神社で1月8日(水)、悪疫を退散させ、その年の吉凶を占う「武佐弓祭」が午前10時から開催される。

 当日は、「甲・乙・ム」の3文字が変形して組み合わさった「鬼」と書かれた古式の的に神職2人が交互に矢を放ち、その当たり具合で1年の吉凶を占う。

 結果は、同社ホームページにて公開。また、神事終了後には、的の両脇に付した麻が、安産や建築のお守りとして参拝者に頒布される。

 問い合わせは寒川神社【電話】0467・75・0004へ。

茅ケ崎駅南口の名物 輪タク

学芸員のイチ推し! -連載 Vol.27-戦後の茅ヶ崎を駆け抜けた輪タク

 茅ケ崎駅南口で、昭和23年(1948)から48年(73)まで走り続けた「茅ヶ崎の名物」輪タクをご存じでしょうか。この写真は、25年間走り続けた輪タク(写真では自転車からオートバイに改良)と、運転手の政井作治氏を写したものです。読者の方々のなかには乗ったことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。

 輪タクとは自転車に客席を取り付けた三輪車のことで、タクとは「タクシー」の略語です。戦時中、燃料不要の輪タクは国策に沿った乗りものとして広まります。特に戦後、復員兵などの失業者が収入を得る手段として、輪タク業は流行しました。

 茅ヶ崎で長らく親しまれた輪タクですが、戦後の復興とともに、タクシーが盛んになると全国的には衰退します。この輪タクは、6月29日(日)まで開催する予定の戦後80年企画展「戦中・戦後のくらし」にて展示しております。長らく茅ヶ崎で輪タクが活躍したのはなぜか、ぜひ展示をご覧になってご確認ください。

 また、企画展では、茅ヶ崎の人々が戦中・戦後をどのように過ごし、生き抜いてきたのかを、当時の写真や資料をとおして紹介しています。展示替えを行った基本展示とあわせてお楽しみください。