川崎区・幸区版【1月17日(金)号】
区政課題について語る中山区長

中山川崎区長インタビュー 市民サービス向上に注力 今年の漢字は「安」

 新年にあたり、中山健一川崎区長が本紙の取材に応じた。区長は大師・田島支所の窓口業務が川崎区役所に移った「支所機能の再編」を区政の最重要課題に位置付け、今年の抱負を表す漢字一文字を「安」と掲げた。「区役所が大きく変わる元年。安全・安心なまちづくりに向けて一丸となって取り組む」と気を引き締めた。(聞き手/本紙金屋大輔)

 大師・田島支所で取り扱う窓口業務が1月6日から川崎区役所に移ったことを踏まえ、「窓口サービスを混乱なく提供できることが大事」と強調した。今夏には参院選、秋には市長選が行われ、両選挙の間には国勢調査も実施される。また、年末には民生委員・児童委員の一斉改選が控える。「3年、4年、5年に一度行われることが重なる年。地域の方にご協力いただかないと成り立たないことばかり。区役所体制が変更後初の実施でもあり、スムーズに混乱なく行うのが大きなミッション」と述べた。

 再編による見直しが図られる中での懸案事項の一つが防災体制。特に川崎区は高齢者単身世帯や外国人住民が多い地域でもあり、こうした「災害弱者」対策も視野に入れる。一方で地域団体や町内関係の業務については、引き続き支所で行われる。区長は「支所がコンパクト化されることにより、 新しい連携が生まれるかもしれない」と期待を寄せた。

 川崎区内は自転車事故が多いことから交通安全対策にも力を注ぐ。特に年齢の低い子どもに安全ルールを身につけてもらう機会をつくることも検討の一つに挙げる。

 地域が連携して取り組む地域包括ケアシステムや防災、コミュニティー業務は市役所ではそれぞれ別の部局が担う。昨年は市民に伝わる方法はないかと思案し、「地ケア出前講座」を通じて説明を行ったことは実績の一つ。また、かわさき市政だより・川崎区のページに、「かわさき餃子舗の会」の店舗や銭湯など紹介。「川崎区らしい官民交えた」特集を取り上げることにも着手した。昨年秋の「全国都市緑化かわさきフェア」では、コア会場の一つが富士見公園であることから、市外からの足を運ぶ人に「川崎にいいイメージを持ってもらいたい」とハローブリッジの階段などを、自らも始業前に定期的に清掃も行った。3月には再び、緑化フェアが行われるのを前に区長は「リニューアルされた富士見公園を見ていただきながら、春の緑化フェアを楽しんでもらえれば」とPRした。
取材に応じる赤坂区長

赤坂幸区長インタビュー 防災対策充実に力点 現場を「歩」く年に

 新年にあたり、赤坂慎一幸区長が本紙のインタビューに応じた。区長は市制100周年を迎えたことを踏まえ、「次の100年に向けた第一歩」の年と位置づけた。「区民、地域体・事業者、行政が力を合わせて地域をさらに発展させ、幸せ溢れるまちにしていく流れを着実にする」と抱負を述べた。聞き手/本紙金屋大輔)

 区長は今年の抱負を表す漢字一文字に「歩」を掲げた。区制50周年式典や市制100年、全国都市緑化かわさきフェアなどの大型行事が続いた一昨年、昨年とは一転、今年は周年行事をはじめ、新規イベントが少なくなると指摘。「基本に立ち返り、地域課題を把握し、課題解決に努めたい」と力を込める。「私も地域を歩き、区民の皆さんとともに歩んでいきたい」とも語る。

 昨年発生した能登半島地震や南海トラフ地震臨時情報の発令を踏まえ、「防災対策の充実」を最重点に取り組む。地域の防災力向上を図るため、自主防災組織と連携した実践的な訓練の充実にも努める。一方で、区民には在宅避難を想定した物資の備蓄を呼び掛ける考えだ。風水害対策は、高齢者や災害時要援護者等の避難を確実に実施できるよう体制を整える必要があるとの認識を示すとともに、災害時マニュアルの修正や職員の訓練にも力を注ぐとした。

 今春開校する新小倉小学校については、校庭・体育館・多目的ホールなどが積極開放される予定と説明。学校、地域、産業が一体となる地域コミュニティーの核を目指す展望を示した。4月からは新たに避難所に指定する見通しだ。新小倉小は、体育館の空調設備やマンホールトイレの設置など、災害時にも活用できる設備を整備。日吉地区住民の協力を仰ぎながら、避難所運営会議も発足する見込みという。基本計画が策定された幸市民館・図書館については、2026年度に改修工事に着手。28年度にリニューアルオープンすると説明した。

 昨年を振り返り、幸区は地域活動が盛んだった点が「魅力」であり「強み」との思いを深めたという。ボッチャ大会では6歳から90歳を超える高齢者まで世代を超えて楽しんだ姿を印象的だとした。子育てフェアでは、地域と密着した企業から景品の提供を受け、企業と参加者のつながりを築けたと成果に挙げる。全国都市緑化かわさきフェアに合わせ、地域関係団体の協力のもと、川崎駅西口の景観向上を図ったことも手応えに挙げた。

ウォーキングフットボールを通じ、垣根のない社会づくりを目指す 藤田 千鶴さん 市内在住 62歳

やりたいことに一直線

 ○...「生まれて初めてボールを蹴ったという女性や、久しぶりに汗をかいたと笑う中高年など、わいわいと楽しんでいます」と声が弾む。すべての人が尊重し合い、共生できる社会を目指す「インクルーシブ」なスポーツとして、ウォーキングフットボールのイベントを開く。車いす利用者、引きこもりの当事者らと地域の人たちの交流の場を生み出すことが目的で「勝ち負けよりも人と人のつながりを深めることができたら」と願う。

 ○...たまたま見ていたスポーツ番組から流れた映像にくぎ付けになった。走らず、ボールも奪わないサッカーを見て、「年齢や性別、障害の有無に関係なく『垣根のない社会』の実現にはぴったりかも」と思った。すぐにサッカー協会へ問い合わせ、関係団体が主催する講習会で学んだ。参加者を募り、学生ボランティアの協力も得ながら活動の幅を広げている。

 ○...東京の下町で生まれ、活発でやんちゃな子ども時代を過ごす。飢餓問題などに関心を持ち、世界を知りたいと20歳のときにワーキングホリデーでオーストラリアへ。一旦帰国するが、さらに学びたくて留学費用を貯めて22歳で渡米。「世界を知るならニューヨークかなって。若さもあってがむしゃらでしたね」と笑う。和食レストランでアルバイトしながらカレッジに通い、5年を過ごして帰国した。

 ○...結婚後、2人の子育て中に放送大学等で保育を学び、障害児への知識も深めた。現在は相談支援事業所に勤務し、精神保健福祉士、医療的ケア児等コーディネーターとして活躍する。「引きこもり当事者、身体や精神に障害を持つ子やその家族は孤立化していることが多いんです」。活動を通し、地域の人と関わりが持てるように力になりたいと意気込む。

委嘱状を手にする市原さん

市原隼人さん 消防団員にエール 加入促進へ一日団長

 川崎市消防局の「消防フェア」が1月13日、グランツリー武蔵小杉(中原区)で開催された。川崎市出身の俳優・市原隼人さんが一日消防団長に就任し、来場者に消防団のPRと火災予防を呼び掛けた。

 成人の日に合わせて、若者への消防団入団促進と火災予防の啓発を目的に行われた同フェア。

 中原消防団の鹿島連団長から委嘱状を手渡された市原さんは、若手消防団員とトークセッションを行った。市原さんは消防団について「男女、職種を問わず、年齢の幅も広く身近なヒーローで、父や母の背中のような憧れの的。いつもまちを守ってくれてありがとうございます」と敬意を表した。団員は消防団の存在意義やイメージ、入団して大変だったことや楽しかったことなどを語った。団員たちの話を聞いた市原さんは「皆さんと支え合いながら川崎のまちを守るべく、少しでも貢献できるようにと決意した。いつまでも川崎というまちへの郷土愛を持って、消防団の活動を忘れずに誇りを持っていただけたら」と来場者に語り掛け、消防団員へエールを送った。

 中原消防団の鹿島団長は「市原さんが地元のためならと協力的に臨んでくれた。一人でも多くの方に、消防団の存在を知ってもらい、入団してもらえたら」と話した。

優勝を祈願する選手一同

川崎大師で「必勝祈願」 大勢のファン見守る

 サッカーJ1・川崎フロンターレは1月11日、川崎大師平間寺(川崎区大師町)で恒例の必勝祈願を行った。新シーズンより指揮を執る長谷部茂利監督や選手・スタッフらは、大本堂で行われた護摩法要に参加し、2月より始まるシーズンに向けて気持ちを高めた。参拝後、選手たちはそれぞれグループに分かれて、川崎市内にある各商店街を訪れ、新年のあいさつ回りを行った。

 はじめて大師祈願に参加した長谷部監督は「身の清まる思いの中、選手・スタッフの健康と安全を祈願した。これまでの攻撃的なスタイルを継承しつつ、これから始まる沖縄でのキャンプで自分たちのスタイルを確立させたい」と抱負を語った。

 脇坂泰斗選手は「毎年この日を迎えるとシーズンが始まるという気持ちになる。商店街へのあいさつ回りでは、街の人々が温かく迎え入れてくれて本当にありがたい。今年はタイトル奪還を目指すことはもちろん、フロンターレがまだ獲れていないACLEのタイトルを獲りたい。個人としては結果にこだわり、MVPを目指したい」と大きな目標を掲げた。

㊤再会に笑顔を見せる新成人㊦式典で川崎市歌を歌う来場者=午後の部

二十歳の節目 感謝口々に 旧友との再会に喜び

 川崎市の「二十歳を祝うつどい」が成人の日の1月13日、川崎市とどろきアリーナ(中原区)で開催された。会場には振袖やドレス、袴など、個性あふれるファッションに身を包んだ若者が集まり、友人との再会を喜びあった。

 式典では、事前応募で選ばれた代表者がスピーチ。中原区の平山暖人(はると)さんは川崎市が辿ってきた歴史にふれながら、「我々若者は川崎の文化やまちを継承していく責任がある。家族やまちに、感謝を形にして返したい」と力強く語った。西本千歳さんは「急に大人になったのではなく、何事にもチャレンジしてきた自分と、周りのサポートがあって、人として徐々に成長できたのだと思う」と二十歳の節目に自身を振り返った。

 福田紀彦市長は、自身の叔母との会話から得た学びをもとに「考えていることを深く掘り下げていくことで、本当の自分が見えてくる。どうなりたいか、節目節目で自身を見つめ直し、これからの人生をしなやかに力強く進んでほしい」とエールを送った。

 洗足学園音楽大学出身のシンガーソングライター・足立佳奈さんがゲストとして出演。参加者と共に歌う場面も見られた。ビデオレターコーナーでは、市内中学校の教諭や、川崎フロンターレ、富士通レッドウェーブの選手たちに加え、昨夏のパリ五輪で活躍したブレイキンのShigekixさんやAMIさんからも祝福のメッセージが届けられた。

 市によると今回の対象者は2004年4月2日から05年4月1日までに生まれた人で、川崎区は2135人、幸区は1414人だった(2024年11月30日時点)。

幸の市民活動、一堂に 18日 展示や体験コーナー

 第12回幸区市民活動交流イベント「はぴ☆フェスさいわい」が1月18日(土)、幸市民館で開催される。午前10時30分〜午後3時。

 環境や防災、文化活動などさまざまな分野の市民活動団体がパネル展示、実演、体験コーナーなどで活動をPRする。親子で楽しめる企画もある。大会議室でのステージパフォーマンスでは幸区盛り上げ隊によるオリジナル盆踊り「幸わいわい音頭」、Happiness幸合唱団による合唱などを予定。

 入場無料。詳細は幸区地域振興課【電話】044・556・6606へ。

トリを務めるかたばみ亭安芸さん

古典落語を楽しむ 26日 かわさき宿交流館

 古典落語を楽しめる「第5回社会人落語研究会」が1月26日(日)、東海道かわさき宿交流館(川崎区本町)で開かれる。

 出演と演目は、笹の家小夏さん、夏過ぎ亭あきの助「権助魚」、喜楽亭笑吉「黄金の大黒」、朗々亭笑声「時そば」、かたばみ亭安芸「猫の災難」。

 開場午後1時(整理券配布は0時30分)、開演1時30分、定員100人(先着順)。木戸銭無料。主催者は「現代的なくすぐりを入れない古典落語をそのまま演じる落語会なのでいつもと違う趣が楽しめると思います」と話している。

 問い合わせは笑吉さん【携帯電話】090・4619・8675へ。

防火への決意新たに 臨港地区で出初式

 新春恒例の臨港地区消防出初式が1月9日、東扇島東公園(川崎区東扇島)で開催され、消防職員、団員らが火災のない安全・安心なまちづくりへ向けて、決意を新たにした。

 出初式は臨港消防署(杉山哲男署長)、臨港消防団(清水潔団長)が主催。福田紀彦市長、中山健一川崎区長、浦野一吉川崎区連合町内会会長、持田和夫川崎市全町内会連合会会長らが出席した。あいさつで杉山署長は「日ごろからの防災訓練を通じ、有事に備える大切さ」を強調。石油コンビナートや研究機関が集積する川崎臨海部を管轄する責任の重さに触れつつ、災害の未然防止に総力を挙げる決意を誓った。

 川崎古式消防記念会による「はしご乗り」では、会員が高さ7mのはしごの上で「藤下(ふじさ)がり」「邯鄲(かんたん)夢枕」などの妙技を見せると、会場から大きな拍手が沸き起こった。消防隊による堂々とした分列行進やカラーガード隊のフラッグを使った軽快な演技も披露。最後は海に向かっての一斉放水=写真上=が行われ、勢いある水柱が出来上がった。

紙芝居を披露する麻布さん

地獄絵図で悪事に喝 一行寺でお閻魔様開帳

 一行寺(川崎区本町)は1月12日、新年の恒例行事である「お閻魔様お開帳」を開催した。大道芸人の麻布十兵衛さんを招き、絵解きと紙芝居が参拝者に披露され、子どもからお年寄りまで約120人が参加し、終了後にはお守りを配布した。

 麻布さんは地獄や極楽の様子を描いた計16幅の掛軸をユーモアいっぱいに語ったのち、地獄を巡ってきた寺の小僧がその様子を絵で描いて人々に伝える紙芝居を披露した。

 住職の吉水智栄(ちえい)さんは「年の初めにこの地獄図を見て身を引き締め、他者への思いやりや奉仕の精神を持ってほしい。子どもたちには混迷の時代だからこそ、人として正しい行いは何か、考えるきっかけになってくれれば」と話した。

誰でも楽しめる点が魅力

走らないサッカー 1月18日 イベント開催

 走らずに歩いてプレーする「ウォーキングフットボール」のイベントが1月18日(土)、井田体育館(川崎市リハビリテーション福祉センター体育館)で開催される。午前10時から午後3時(9時30分から受け付け)。主催はコネクトフロムヒア(藤田千鶴共同代表=人物風土記で紹介)。

 歩いて行うので年齢や性別、障害の有無に関係なく、誰でも参加できるサッカー。藤田さんは「多様な人たちが一緒になって、思いやりをモットーに笑顔で楽しめるスポーツです」と話す。1時から2時には、吉本のお笑い芸人・フランポネによるイベントも行われる。

 参加無料。申し込み不要で当日参加可。動きやすい服装と体育館シューズを持参。

 詳細、問い合わせは【メール】hitoshihosei@outlook.jpへ。

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初鹿野裕樹氏

参院選 参政が初鹿野氏擁立へ 47歳、元警視庁勤務

 参政党は今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)で新人の初鹿野(はじかの)裕樹氏(47)を公認候補予定者にすると発表した。

 初鹿野氏は横浜市港南区出身。23年間警視庁で勤め、2024年の衆院選に神奈川11区で出馬し落選。現在は会社顧問を務める。24年12月の会見で「消費税の減税や社会保険料を下げて、国民の可処分所得を増やしたい。また、警察官など公安職の待遇改善を求めたい」と述べた。

どんど焼きに集まる子ども

川崎市子ども夢パーク 新春イベントに1千人 どんど焼きや餅つき

 正月の気分を締めくくる1月15日の「小正月」にちなみ、「川崎市子ども夢パーク」(高津区)で12日に恒例の新春イベントが開かれ、市内外から約1千人の来場者が訪れた。

 子ども夢パークでは毎年、小正月の時期にあわせて新春イベントを開催している。今年も来場者が各自で持ち寄った正月飾りなどを燃やして「年神様」を見送る「どんど焼き」で始まり、約50キロのもち米を使った餅つきや、ベーゴマやめんこなどの「昔遊び」などを施設の屋内外で実施。特につき終えたお餅に小豆あんやきな粉をまぶして提供するコーナーは人気で、列が絶えなかった。

 宮前区の男性会社員は家族4人で初めてイベントに参加したという。「昔ながらの催しに接する機会がなかなかないので、こういうイベントはありがたい」と話し、子どもたちと共にお餅に舌鼓を打っていた。

 子ども夢パークの友兼大輔所長は、「今年も変わらず、子どもたちがのびのびと遊べる機会と場所を大切にしていく」と抱負を語った。

赤坂慎一区長(左)と三浦真宙ちゃん、洋子さん

親子で花の彩り撮影 花手水フォトコン

 幸区役所(幸区戸手本町)は1月9日、9月に開催された「さいわいにぎわいフェス」内の「花手水フォトコンテスト」にて、区長賞受賞者の表彰式を行った。

 花手水は寺社の参拝前に手や身を清めるためにある手水鉢に花を浮かべたもの。緑を楽しんでもらおうという赤坂慎一区長の発案のもと同フェスで行われ、形に残すためにフォトコンテストも開催された。

 受賞者は区内在住の三浦洋子さん。息子の真宙(まひろ)ちゃん(2)が花手水をのぞき込む様子を撮影した「覚えたばかりの言葉で『きれいねぇ〜』」という作品で、たまたま通りかかった際に撮ったという。三浦さんは「今後もこうしたイベントに参加し、様々な体験をして心豊かな子に育ってほしい」と話した。

寄贈をした女性会のメンバーら

商議所女性会 支援施設に日用品寄贈 「前を向いてもらいたい」

 川崎商工会議所女性会(朝山昌子会長)は昨年12月23日、社会福祉活動の一環として川崎市男女共同参画センター・すくらむ21(高津区)に日用品を寄贈した。

 朝山会長や小俣多栄子広報福祉委員長ら6人と商議所の職員が施設を訪問し、例会で集めた福祉募金で購入した家庭用洗剤やトイレットペーパー、生理用品などの消耗品約130点を手渡した。女性の就労支援などを行う同館の脇本靖子館長からはDV被害などを受けている女性とシングルマザーは、食事や洋服などの自分のためにかける費用を抑えていることも多いと説明を受けた。物価高の影響で生活困窮の相談が増えていることを受け、朝山会長は「少しでもお役に立ちたいという思いで活動している。応援している人が周りにいることを知って、力強く前を向いてもらえたら」と話した。

 同会は社会福祉法人ハートフル記念会・特別養護老人ホームしゃんぐりら(幸区東小倉)も訪問。

 会員から寄せられたタオル161枚や乳幼児服110着などを届けた。こうした活動は10年以上前から続けている。

あいさつする福田市長(右)と青木議長

川崎市 「レガシー、次の100年を」 福田市長が新年の辞

 川崎市新年賀詞交換会が1月7日、ミューザ川崎(幸区)のホールで開催され、関係者や議員ら約630人が参加した。

 主催者代表であいさつに立った福田紀彦川崎市長は、昨年同ホールで開催された市制100周年記念式典での大合唱団などを振り返り、「企業・団体・業界の枠を超え、350以上のコラボ事業が生まれた。まさにカラーズフューチャー。この一年で終わらせることなく、繰り返すことで文化とし、レガシーとして次の100年を作っていきたい」と力を込めた。また昨年視察に訪れたという米ボストンのまちを引き合いに、「企業や研究機関が集積し、近くに空港や川があり地理的にも川崎と似ている。川崎もネットワーキングすることで、もっとイノベーティブなまちになり、価値も高められる。世界で選ばれる競争力のあるまちに」と呼び掛けた。安心して暮らすための「地域包括ケアシステム」の検証と推進、社会課題解決のための特別市の改革を目指す決意も示した。

 同じく主催者の青木功雄市議会議長は初代市長・石井泰助の功績に触れ、「以降、市民・企業・行政が一体となって築いてきた『川崎力』が、社会課題の解決や未来のまちづくりにも必要だ」と強調。また、安心安全や豊かな生活のためにはDXとAIが重要としながらも、「それを利用する人間の知識と教養が求められる。川崎にも学習できる環境を作り、新たな一歩を踏み出す年に」と期待を込めた。

 ステージでは川崎・沖縄との友好を深めてきた沖縄県人会と沖縄芸能研究会が、沖縄芸能「四つ竹」と「ジュリ馬」を披露し新年を祝った。

川崎JC 新体制が発足

 一般社団法人川崎青年会議所(JC)の2025年度の新体制が1月1日に発足した。任期は1年。執行部は次のとおり(敬称略)。

 ▷理事長=木村正/(株)永信商事▷直前理事長=村田光大郎/(株)ムラタヤ▷副理事長=中村雅和/(有)海苔の鈴舟▷副理事長=板坂光/(株)小向精機▷副理事長=増田和夫/(株)増田解体▷副理事長=中野絢斗/経済産業省▷議長=鈴木清実賢/(株)リクロス▷専務理事=楠田真司/川崎ひかり法律事務所▷副専務理事=佐藤恭寿/(株)F.B▷監事=神園佳昌/フォーワード合同行政書士事務所▷外部監事=稲葉翔/武蔵小杉駅前法律事務所

川崎商議所 地元企業の挑戦後押し 草壁会頭が年頭あいさつ

 川崎商工会議所は1月7日、賀詞交換会を川崎フロンティアビル(川崎区駅前本町)で開いた。

 年頭あいさつで草壁悟朗会頭=写真=は我が国を取り巻く経済環境が今、大きな転換点を迎えていると説明。「停滞から成長へと向かう絶好の機会と捉え、スピード感を持ってイノベーションや市場開拓に挑戦し、持続的な成長経済を実現することが求められている」と指摘。商工会議所自体も「既存の事業に捉われることなく、行政、関係団体と連携を図り、中小企業、小規模事業のみなさんのさまざまなチャレンジに微力を尽くす」と抱負を述べた。

 集まりには会員企業や行政関係者ら548人が出席。来賓あいさつで福田紀彦市長は「地域の中小企業の活躍が川崎の元気につながる」と会員企業のさらなる発展に期待を寄せた。

あいさつに立つ浦野会長

川崎区連合町会・浦野会長 さらなる連携呼び掛け 賀詞交換会で

 川崎区連合町内会主催の賀詞交換会が1月8日、川崎日航ホテル(川崎区日進町)で開催され、町会関係者や区内の企業、団体関係者が出席した。

 あいさつに立った浦野一吉会長は「町内会は防犯、消防など365日何かしらの活動に取り組んでいる。街づくりを進めるには今日ここに集まった全てのみなさんとの情報共有や連携が重要」と指摘。さらなる協力を呼び掛けた。

 中山健一区長は来賓者として祝辞を述べたほか、「川崎区は事業者の多い地域。安全・安心のまちづくりと活気のあるまちづくりが命題でもある」と語り、気持ちを新たにした。

富士見公園で 「冬のあそび場」 昔遊び、ワークショップなど

 「冬のあそび場」と銘打ったイベントが1月25日(土)、富士見公園で開催される。主催は富士見公園(富士通スタジアム川崎)。

 羽つきの絵付けと遊び体験、こま・ベーゴマ・めんこといった昔遊びが楽しめるコーナーを開設。体を動かし、クイズに答える「子ども体幹すごろく」やハンドメイドのワークショップも実施される。焼き団子や焼きそば、唐揚げなどの飲食も販売される。筆文字で笑顔や感謝のメッセージを表現する笑い文字体験教室と川崎フロンターレの選手を応援する「ゲーフラ」作りの教室は事前申し込み制。開催時間は正午から午後4時。申し込み、問い合わせは富士見公園(富士通スタジアム川崎)【電話】044・276・9133。詳細は同スタジアムのウェブサイトでも確認できる。

ネットヘイト止めるには 川崎市人権学校

 ネットヘイトを止めるために私たちができることを考える講演会「川崎市人権学校」がオンラインで開催される。配信期間は2月19日(水)〜3月19日(水)。川崎市主催。

 成蹊大学教授の伊藤昌亮さんによる基調講演「ヘイトスピーチを生み出す社会構造」のほか、作家の古谷経衡(つねひら)さんによる「ヘイトスピーチの裏側」、弁護士の宮下萌さんによる「インターネット上のヘイトスピーチの現状と課題」の講演を視聴できる。

 参加無料。申し込みは2月17日(月)までに二次元コードから。

広いコートでボールを蹴る参加者

GO!GO!!フロンターレ

いくつになってもサッカーは楽しい!

 川崎フロンターレは60歳以上の男女を対象にした「個人参加サッカーOver60」をAnker フロンタウン生田(多摩区生田)で開催する。2月7日、14日、21日、28日の各金曜日、午前10時から正午。

 同イベントは個人単位で参加できる11人制のサッカーで、参加者を1チーム11人に振り分け、繰り返し試合を行う。1試合の時間は15分程度なので、体力に自信がなかったり、久しぶりにプレーする人も安心してプレーできる。キーパーは交代制のため、誰にでもボールを蹴る機会が巡ってくる。コートはのびのびとプレーできるサッカーコート全面を使用、またボールは軽量5号球と通常の5号球を使うので、足を痛める心配も少ない。

 参加費は1100円。現金または各種電子決済が利用できる。雨天決行。ただし雷雨等の悪天候により参加者の安全を確保できないと判断した際は、中止の場合あり。開始60分前までの予約人数によって実施できない場合は、開催中止。参加者を対象とした保険には未加入のため、個人での加入を推奨。予約・問い合わせはAnker フロンタウン生田【電話】044・328・5771。

画像は川崎フロンターレ