戸塚区・泉区版【1月23日(木)号】
動画を制作した知足ゼミの学生

フェリス知足ゼミ 環境啓発の動画作成 若者目線で意識向上図る

 緑園のフェリス女学院大学・知足ゼミと泉区はこのほど、共同で環境啓発の動画を制作した。学生目線の動画にすることで、若い世代にも環境への意識を高めてもらうことが目的。ゼミ生は「身近なところからエコに取り組んでほしい」と呼びかけている。

 知足ゼミ(知足章宏教授)では3年生が毎年、泉区と共同で環境問題に関する啓発活動・研究などに取り組んでいる。これまで脱炭素社会普及のためのグッズ、リーフレット作成などを行ってきた。

 今回の動画制作も区と共同で実施。特に若い世代に環境への意識を高めてもらうことを目的に、学生自らテーマを決め、撮影・編集まで取り組んだ。区は必要な物品や撮影場所などを提供し、3本の動画が制作された。

 また、各動画は約1分にまとめられており、SNS等で短い動画に慣れた若年層に見やすい工夫がなされている。知足教授は「専門的な知識や見解を詰め込むのではなく、学生の見たままの景色。『こんな風に作るんだ』と驚いた」と話した。

日常に取り入れやすく

 制作された動画の一つは「エコな女子大学の1日を紹介」と題して、エコバッグやマイボトルなど日常に取り入れやすいエコな取り組みを映像にしている。

 さらに「日常の中でSDGs」では、食材を無駄にしない、余らせないなどのフードロス対策を紹介。制作者の山崎安利奈さんは「すぐに食べる食事であれば消費期限の近い食材を選ぶことで、節約にもつながる」と話した。

 また、井上桃さんは「ごみで作れるサステナブルネックレス」というタイトルで、プルタブを再利用したハート形ネックレスの作り方を紹介。「ごみを減らすために分別や再利用をしようという意識につながれば」と思いを込めた。

 動画はそれぞれ1月中に横浜市の公式YouTubeチャンネルなどで公開される予定だ。

「平戸市」の魅力を紹介するパネルを完成させた平戸小5年3組の児童たち(右端が渡邉教諭)

平戸小5年3組 長崎・平戸小と交流 商業施設でパネル展示

 平戸小が平戸小と相互に理解を深める--? 戸塚区の横浜市立平戸小学校(若色昌孝校長)の5年3組が「総合的な学習の時間」を活用して、長崎県平戸市にある平戸小学校の児童と交流を温めている。1年を通じて長崎の平戸の特色を学習し、集大成として児童たちは集めた情報を模造紙にまとめた。2月1日まで東急プラザ戸塚に展示中だ。

 昨年5月から始まったこの取り組み。若色校長が児童たちが自主的に学びを深められるきっかけを提供しようと、長崎県にも平戸小学校があることを伝えた。これに5年3組の33人の児童が呼応。まず自らが住む地域を調べるため、町内会長を教室に招き、歴史などを聞き取り。夏休み明けからは、長崎県の平戸小学校について知ろうと、「児童数は?」「委員会活動は?」などの質問書を郵送し、回答を得た。

 平戸市については貸与されているタブレットのインターネットでさまざまな情報を収集し、入力していった。年明けからは10チームに分かれ、蓄積した情報を模造紙に書き込むまとめ作業に。グラフィックデザインを仕事とする保護者が講師となり、”多くの人に見てもらうための手法”として「写真の使い方」「文字の大小でメリハリ」「キャッチコピーのつけ方」などを指導した。

給食でもコラボ

 そして、▽スイーツ・地魚・ジュース・和牛を紹介する「特産品」▽城・橋・温泉を紹介する「観光スポット」▽キリスト教との関係を紹介する「宗教」▽2014年に寄付金が日本一となった「ふるさと納税」などのパネルを完成させたほか、平戸市出身の力士・平戸海の等身大パネルも作成した。2月1日(土)までは東急プラザ戸塚1階で、3月4日(火)〜13日(木)までは西武東戸塚S.C.7階ファーストブリッジに展示される。

 このほか、互いの名産品に親しむ企画として、1月29日に戸塚区の平戸小は「ちゃんぽん」を、長崎の平戸小は「サンマーメン」を給食に食べる。同日両校の児童がオンラインで会話もする。

 児童からは「パネルを見てくれる人に上手く伝えられる工夫を学べた。ここまで本当にできるのか不安だったが、実現できてとっても嬉しい」とのよろこびの声があがった。この取り組みをけん引してきた渡邉勘教諭は「有意義な授業を行えたのではないか。いつか子どもたちに平戸市に遊びに行ってもらえたら」と笑顔を見せる。

1月29日に戸塚区総合庁舎で自主制作映画の上映会を実施する 斎藤 次男さん 名瀬町在住 92歳

まだまだ続く第三の人生

 ○...「自分の生きる道をしっかり見つめ直してほしい」―。強い思いを込めた自主制作映画「狐憑きのZ」を今月末、戸塚区総合庁舎で上映する。自身が生き抜いた戦時下や高度経済成長の日本、そして急速なAIの発展が進む現代を「社会が1つのことに盲目的になっている。狐憑きの状態」と表現。作中の登場人物やクロマキー映像を通して今を生きる人々に警鐘を鳴らす。

 ○...新潟県で漁師の家の次男として生まれ、海とともに育つ。東北大学で社会学を修めたあと「自分の好きなことをやりたい」と映画の世界へ。松竹(株)に入社し、プロデューサーとして「あらゆるジャンルの映像をやったね」と楽しげに記憶を辿る。一方で、製作前に描いた理想と出来上がった作品のギャップに悩み、「映像をつくる過程で、だんだんと夢が壊れていくような気がした時もあったよ」。

 ○...40代で約20年のプロデューサー人生に区切りをつけるため退職。社会学の知識を生かし都市計画の調査・研究企業を立ち上げ、第二の人生を歩み始めた。「地域の周年とかで映像作りを頼まれてね。いろんなところに行ったよ」。新たな職場でも映像から完全に離れることはなく、製作者として日本各地をまわり、その地の歴史や人々の生活を映した作品をつくり続けた。

 ○...脚本・監督として自主制作を始めたのは「80になってから。20本くらいつくったかな」。衰えない創作意欲の秘訣は週1回欠かさない真向法という体操。「最近は絵日記も。実は漫画が好きでね、漫画家になってみたい」と照れながら多趣味な一面も見せた。すでに次回作の構想があり「シナリオは完成してるから、もうできるでしょう」。第三の人生はまだまだ続く。
作品を鑑賞する家族

戸塚第三地区連合 住民の写真がずらり170点 相互交流にも一役

 戸塚第三地区連合町内会の広報部会が主催する「第16回写真展」が1月17日から19日まで、戸塚地区センターの会議室で開かれ、家族連れやシニア夫婦などでにぎわった。

 以前は写真を趣味にしている住民による写真展だったが、数年前から広く作品を募集するように。近隣の小中学校の児童生徒や教員にも協力を呼びかけて開催しているという。

 会場には本格的な一眼レフカメラで撮影された作品から子どもたちがスマートフォンで撮影した写真まで、170点以上が並んだ。被写体も景色や人物、ペットなどさまざまで、来場者は「きれいに撮るわねぇ」「まぁかわいい」と楽しそうに鑑賞していた。

 広報部会の相澤元治会長によると「多くの人に参加してもらうことで、写真が親睦を深めるきっかけになることもある」という。子どもたちの出品も増やしたいといい、「来年はまたふるって参加してもらえたら」と思いを語った。

申し込みはこちらから

環境講演会 テレ朝・山口アナが登壇 2月2日 戸塚区総合庁舎

 戸塚区環境講演会が2月2日(日)、戸塚区総合庁舎8階大会議室ABで開かれる。午前10時30分から正午まで。無料。

 登壇するのはテレビ朝日アナウンサーの山口豊さん。報道ステーションでリポーターを10年間務め、日本や世界の気候変動の現場を取材してきた山口さんが「地域から日本を元気にする再生可能エネルギーの可能性」をテーマに語る。

 対象は環境問題に関心がある人や地球温暖化について学びたい人。事前申込制で先着50人(多数の場合は戸塚区内在住・在勤・在学の人を優先)。申し込みは上記二次元コードから。1月24日(金)締め切り。

 講演会についての問い合わせは戸塚区区政推進課企画調整係【電話】045・866・8327へ。
泉区総合庁舎前で行われた一斉放水

両区出初式で一斉放水 救出技術なども披露

 泉区・戸塚区で「出初式」が1月11日、それぞれ開催された。出初式とは、防火や防災意識を高める目的で消防署員や消防団員らがさまざまな消防・救出技術を披露する新春の恒例行事。

泉区

 「泉区消防出初式」は第一部として泉公会堂で式典を開き、消防活動における功労者の表彰などが行われた。

 第二部は、泉区総合庁舎前の広場で一般の観客を招き、救出技術などを披露。倒木や家屋の倒壊を想定したチェンソーの実演、ロープを使った要救助者救助や降下訓練を実施。最後に一斉放水が行われると虹がかかり、迫力ある光景に観客からは盛大な拍手と歓声が起こった。

 泉消防署の阿部英弥署長は「元来、出初式は消防署員の出陣式のようなもの。新たな年に気持ちを引き締め、泉区の安心と安全を守っていく」と意気込んだ。

戸塚区

 「戸塚区消防出初式」も二部制とし、第一部では戸塚公会堂で消防活動における功労者の表彰が行われたほか、女子ラグビーチームのYOKOHAMATKMがパフォーマンスを披露した。また日立製作所の横浜音楽隊による防災コンサートも開催され、クイーンのメドレーや朝ドラ・あすかのテーマの『風笛』などが披露された。

 第二部では柏尾川の河川敷で一斉放水が行われ、オープニングに戸塚区出身のメンバーで構成されるダンスボーカルユニット・ホワイトスペリオーズが登場すると、各所から声援があがった。

 また一斉放水時には迫力ある水柱に観客の歓声があがり、さらに市消防局のヘリコプターが通過飛行して盛り上げた。

実物の白バイを前に楽しげな親子

110番の日 両区で防犯キャンペーン 「特殊詐欺など今年も注意」

戸塚区

 戸塚駅東口交番前と駅構内で1月10日、戸塚警察署員などと関係団体が110番の日にちなんだ防犯キャンペーンを実施した。交番前にはパトカーと白バイが並び、通行人は署員の話に耳を傾けながら、写真撮影を楽しんだ。

 駅構内では通行人に向け「特殊詐欺が急増しています。気をつけてください」「防犯対策を見直しましょう」などの呼びかけとともに、チラシやハンカチなどの啓発物品が手渡された。

 参加した防犯指導員は「新年になってすでに特殊詐欺が発生している。時期を問わず警戒が必要」と注意を呼びかけた。

泉区

 泉区の緑園都市駅前でも同日、110番の日にちなんだ防犯キャンペーンが実施された。当日は泉警察署員や関係団体のメンバーらが、通行人にクリアファイルやティッシュなどの啓発物品を手渡した。

 泉警察署の署員は「何かあった時はためらわないで、迷わず110番してください」と呼びかけていた。

横浜市 地域交通拡充へ積極支援 導入検討期間の短縮図る

 横浜市は市民の公共交通空白地帯での移動環境整備を目的に、地域交通の新たな制度を今年4月から導入する。いわゆる「プッシュ型」で積極的な支援を行うほか、高齢者の外出促進を目的に敬老パスの補助対象拡大などが予定されている。

 横浜市は2007年から「地域交通サポート事業」として、既存バス停から自宅までが遠い地域などで、生活に密着した地域交通導入に向けた地域の主体的な取り組み(移動手段の確保や持続可能な運行)への支援を行ってきた。

 これまで市内17地区で本格運行に結び付いたが、あくまでも地域の主体的な取り組みを前提としたもののため、機運の高まりから運行まで4年ほどかかったケースや担い手不足による活動停滞、また採算確保が見込めず本格運行に至らないなどの課題があった。

 そこで今回、従来の事業に代わるものとして4月以降に制度の一新を決定した。

行政「プッシュ型」へ

 新制度のキーワードは「プッシュ型」。地域への意向確認や運行計画の提案などを地域主体から行政発信で地域に行うようにする。

 具体的には鉄道駅から800m、バス停から300m以上離れた地域を公共交通圏域外と定義。そのうち面積の大きい50地区程度を優先的に取り組みを進めるエリアとし、地域の自治会町内会などに地域交通導入の意向を確認していく。これにより市では導入検討期間を従来より1〜2年短縮することを見込む。

敬老パスと連携も

 また本格運行に至った際の運行経費を年間600万円を上限に補助するほか、ボランティアへの謝礼も支援内容に加える。そのほか、タクシー業者等が運行する地域交通でも敬老パスによる運賃割引ができるよう検討している。

 市では本格運行経費の市費負担を最大年間3億円と想定。所管する都市整備局では「補助に頼らない継続運行のために、利用啓発の周知などは行っていきたい」としている。

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横浜スカーフ親善大使

横浜スカーフ大使を募集 魅力を県内外にPR

 横浜繊維振興会が横浜スカーフの魅力をPRする13代目「横浜スカーフ親善大使」を募集。期間は4月1日からの1年間。資格は満18歳以上で、横浜市近郊に在住、スカーフ好きな方。

 応募は市販の履歴書に基本情報や応募動機、自己PR等を記入し、過去3カ月以内に撮影したカラー写真(全身・上半身で各1枚ずつ)を同封して〒237-0076横須賀市船越町4の24の5橋本方 横浜繊維振興会事務局に郵送。締切は2月3日(月)消印有効。書類選考の上、3月1日(土)午後1時半〜面接審査あり。入賞者に横浜スカーフを贈呈。(問)事務局【携帯電話】080・1273・7804

炎を見守る園児たち

柏尾町・王子神社 さいと焼きで「無病息災」 保育園児が参加

 柏尾町の王子神社で1月16日、近隣の柏尾スマイル保育園の園児のための「さいと焼き」が行われた。神社行事としてのさいと焼きは日曜だが、子どもたちに伝統の行事を体験してもらおうと、氏子らの協力で10年以上同園園児のために平日にも実施している。

 正月飾りなどに火が放たれると、あっという間に大きな炎に。園児たちは不安そうな表情ながら、煙の行方を見守った。同園の小山亮吉園長は「子どもたちが伝統にふれられる機会は貴重。準備なども全面的に協力してくださり、ありがたいこと」と話した。

犬種別に開催されるドッグラン

横浜・臨港パークで愛犬と楽しむイベント 2月22日から24日

 愛犬と一緒に楽しめる催し「YOKOHAMA GOGO DOG PARTY 2025」が2月22日(土)、23日(日)、24日(月)(祝)の3日間、西区みなとみらいの臨港パークで開催される。主催はYOKOHAMA GOGO FES実行委員会。

 ベイブリッジを臨む広大な天然芝のドッグランでは、愛犬を自由に遊ばせることができるほか、さまざまな種類の犬種別ドッグランも用意されており、同じ犬種の飼い主同士の交流の場としても楽しめる。

 会場内には、愛犬グッズやフード、ウェア、ペットカーなどが揃う多彩なマルシェが出店。イベント限定の割引があり、レアアイテムも手に入る。

愛犬と一緒に乗れる気球が初登場

 パシフィコ横浜では初めてとなる気球「GOGO Balloon」では、愛犬と一緒に気球体験ができる(犬は20kg以下の体重制限あり)。ドッグレースや保護犬の飼い主探しなど、盛りだくさんのイベント。キッチンカーも多数出店し、1日中楽しめる。主催者側は3日間で3万人と9千頭の犬の来場を見込んでいる。

 入場無料(一部有料コンテンツあり)。午前10時から午後5時(最終日は午後4時まで)。イベントの詳細は公式サイトやInstagram(「GOGO DOG PARTY 2025」で検索)で確認できる。問い合わせは、ぴあ株式会社【電話】03-5774-5257 (平日午前11時〜午後5時)。

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あいさつする工藤委員長

「子どもたちのための教育を」 県私学団体連合会が「新春のつどい」

 神奈川県内の私立学校や幼稚園、専修学校などによって構成される神奈川県私学団体連合会による「神奈川私学新春のつどい」が1月20日、中区のローズホテル横浜で行われた。

 各校の関係者ら400人以上が集まり、来賓として黒岩祐治知事や山中竹春市長らを迎えた。

 同連合会の工藤誠一委員長(聖光学院中学高校校長)は少子化による学校経営の厳しさに触れた上で「道は平坦ではないが、子どもたちは私たちの背中を見ている。日々、前進していきたい」と述べ、子どもたちのための教育を進めていきたいとした。

会場に展示された横浜ゆかりの作品『めぐり会い』の直筆原画と手塚眞さん(1月15日プレス内覧会で)

手塚治虫 ブラック・ジャック展が横浜・そごう美術館で開催中 1月16日から2月25日まで

 手塚治虫の名作マンガ「ブラック・ジャック」の大規模展覧会が1月16日から、そごう横浜店6階のそごう美術館=西区=で開催されている。2月25日(火)まで。

 ブラック・ジャックは、顔に傷のある黒ずくめの天才外科医が様々な患者と出会う物語で、命の尊さや医療のあり方を描いている。1973年から『週刊少年チャンピオン』で5年間、ほぼ毎週1話完結で連載された手塚治虫の代表作の一つ。連載230話と読み切り13話があり、今も多くの人に愛されている。

 同展は2023年に東京でスタートし、全国を巡回。横浜は6会場目。500点以上の原稿に加え、連載当時の『週刊少年チャンピオン』や単行本の200以上のエピソードの直筆原稿を展示する史上最大規模の展覧会となっている。また会場では、作品の誕生秘話や個性豊かなキャラクターたち、印象的なエピソードなどを、貴重な資料や証言映像とともに紹介。医学博士であり、医師免許を持っていた手塚治虫自らの理想の姿を描いた「医療マンガ」としての魅力や、現代に通じる社会性にも迫る。

横浜ゆかりの地が登場

 ブラック・ジャックの初恋を描いた第50話『めぐり会い』は、横浜の「港の見える丘公園」が舞台となっており、ファンの聖地として有名だ。プレス内覧会に来場した手塚治虫の長男でヴィジュアリストの手塚眞さん(63)によると「手塚作品の中で場所が特定できる話は珍しい」という。「兵庫県宝塚市で育ったため、神戸と同じ港町への思いがあったと思う。外国文化を意識したり、ハイカラやモダンを好んでいたので、横浜に憧れがあったのでは」と推測する。同作は中学生の頃にリアルタイムで読んでいたといい、「家族が一番厳しい読者なのですが、第1話を読んだ時に『うまいな』と衝撃を受けた。医療だけでなく、様々なテーマが盛り込まれている」と話す。

 横浜会場限定で、名作『おばあちゃん』を全ページ展示する。ブラック・ジャックが高額報酬を請求する理由など、深いテーマを描いた感動の物語をじっくりと楽しめる。「圧倒的な展示量。2度3度と足を運んでもらえたら」と手塚さん。

 入館は午前10時〜午後7時30分。一般1600円、大学・高校生1400円、中学生以下無料。

 みなとみらい線各駅では、同展とコラボした1日乗車券を2千枚限定で販売している。

賞状を手にする関係者

「横浜環境活動賞」に15者 メダカの保存など評価

 環境活動に取り組んでいる市民や企業を称える「横浜環境活動賞」の表彰式が1月14日、横浜市庁舎で行われた。

 同賞は1993年度から開始し、今年度で31回目。市民の部、企業の部、児童・生徒・学生の部の部門ごとに大賞や実践賞の表彰を授与する。

 今年度は15者を表彰。市民の部では横浜メダカの会、企業の部ではハーチ株式会社 Circular Yokohama=保土ケ谷区=が大賞にそれぞれ選出された。同会は市内全域を活動拠点に横浜固有の黒メダカで絶滅危惧種に指定されている「横浜メダカ」の保存活動など、同社はオンライン講座などを通じ、循環経済について学ぶ機会を提供したことなどが評価された。このほかに表彰を受けた団体・企業は次の通り(順不同)。

▽市民の部実践賞…磯子区3R応援隊、磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会、スパイスアップSOZAi循環Lab、名瀬谷戸の会

▽企業の部実践賞…AGC株式会社 AGC横浜テクニカルセンター(生物多様性特別賞も受賞)、株式会社カツマタ、株式会社kitafuku、株式会社春秋商事、伸光写真サービス株式会社、ストラパック株式会社横浜事業所、三菱電機株式会社神奈川支社、株式会社ヨコレイ

▽児童・生徒・学生の部…林龍平

大会イメージビジュアル ©一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ

横浜市民を女子バスケWリーグファイナルステージに無料招待 受付中、先着合計800組1,600人

 横浜武道館=中区=で2月7日(金)から9日(日)に行われる日本女子バスケットボールリーグ(Wリーグ)の優勝チームを決める「大樹生命 Wリーグ ユナイテッドカップ2024-25 ファイナルステージ」に、横浜市が市民合計800組1,600人を無料招待する。

 大会には日本代表選手の所属チームも出場予定。初日の7日は、午後7時からGAME1(シャンソン化粧品シャンソンVマジック対ENEOSサンフラワーズ)が行われ、1階指定席コートサイドベンチ向50組100人、1階自由席コートエンド50組100人、2階自由席200組400人を招待。

 8日(土)は、午後2時からGAME2(デンソーアイリス対トヨタ紡織サンシャインラビッツ)、午後4時30分からGAME3(富士通レッドウェーブ対GAME1の勝者)が行われ、2階自由席250組500人を招待(2試合観戦できる共通チケット)。

 最終日の9日は、午後2時からGAME3の勝者対GAME2の勝者によるファイナルが行われ、2階自由席250組500人を招待する。

 無料招待の申し込みは、横浜市の電子申請システムで、1月31日(金)午後11時59分まで受け付ける。無料招待は、横浜市民が対象で先着順(予定数に達し次第終了)。

 詳細は市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/sports/taikai-event/wleagueunitedcup.html)で確認を。

4駅のスタンプデザイン=市交通局提供

横浜市営地下鉄が「エキタグ」を導入 センター北、関内、上大岡、踊場の4駅から

 横浜市交通局は1月21日(火)から、駅スタンプアプリ「エキタグ」を4駅で導入する。

 エキタグは、(株)ジェイアール東日本企画が提供するアプリ。駅に設置されるNFCタグ(エキタグ)をスマートフォンなどで読み込むことで、設置駅のスタンプをアプリ内のスタンプ帳に集めることができる。今年1月14日時点で全国のJR線や私鉄などの191路線、1214駅、4施設で導入されており、市交通局は地下鉄に乗って横浜の街を楽しんでもらう目的で導入を決めた。

 設置は市営地下鉄のセンター北、関内、上大岡、踊場の4駅。各駅でかつて実際の駅スタンプとして使われていた絵柄が復刻デザインとして登場する。同局担当者によると設置駅は順次増やしていく予定で、「市営地下鉄の全40駅で楽しめることを目指したい」と話した。

冊子の表紙

横浜市が自治会町内会向けデジタルサービスの紹介冊子作成

 横浜市は市内に約2800団体がある自治会町内会のデジタル化を支援しようと、活動に役立つアプリやサービスなどのツールを紹介する冊子を作った。

 冊子には、デジタル化支援のために市と協定を結ぶ15事業者・団体によるサイト作成や電子回覧板の機能があるアプリ、デジタル化のアドバイスのほか、大手事業者のSNSサービスなど、合計で22のツール・事業者が紹介されている。

全町内会に配布、サイトからダウンロードも

 冊子は2月に市内の全自治会町内会に配布するほか、市のサイトからダウンロードできるようにした。サイトは「横浜市 自治会町内会DX」で検索。問い合わせは市市民局地域活動推進課【電話】045・671・2317。

「万延元年第一遣米使節日記」より中央:正使・新見正興

第112話 〜ペリー横浜上陸170年と戸塚〜 とつか歴史探訪

 令和6(2024)年は、ペリーが横浜に上陸してから170年でした。嘉永7(1854)年ペリーは横浜の小柴沖(今の金沢区)に来航、幕府は「通商(貿易)は拒否するが、港は開く」とし日米和親条約が調印されました。実は、その前年に黒船で浦賀に来航し大騒ぎとなりますが、再度来航することを告げ12月に退去しています。

 安政3(1856)年7月21日、タウンゼント・ハリスが米国総領事としてサン・シャトル号にて下田に来航します。目的は、通商条約の締結でした。ペリーとの間に締結された日米和親条約には、通商条約は盛り込まれていなかったためです。

 徳川幕府は通商条約を嫌い、引き延ばしの対応をしめしますが、隣国中国での英仏両国との戦争などから幕府の姿勢に大きな変化をもたらし、ついにハリスの江戸出府を認めることになります。

 幕府は内外の情勢の変化を見て、条約締結やむなしの方針のもとに、条約交渉に入り、安政5(1858)年1月に交渉は妥結となりましたが、勅許が得られず調印は延引を重ねます。即刻決断を迫るハリスに対し、大老・井伊直弼は最後の決断をなし、同年5月19日小柴沖ポーハタン号艦上において「日米修好通商条約」及び「貿易章程」が調印されました。又、米国首都ワシントンに使節を派遣する合意がされました。

 これを受け万延元(1860)年戸塚品濃町の第十代領主の新見正興を正使とした総勢77名の一行は米国海軍軍艦・ポーハタン号に乗船し遣米使節団として横浜を出港しサンフランシスコに向け旅立ち、後に世界一周を果たし帰国しました。 品濃町には、新見家二代正勝・九代正路の墓、ゆかりの白旗神社などがあります。

セカンドシーズン 連載【4】 介護の「本質」考えてみませんか 「温度差へのバリアフリー【1】」

 本格的に寒くなる季節になりました。

 そこで、今回は介護現場で細心の注意を図らないといけない事の一つであり、介護現場以外の普段の生活でも注意が必要な「ヒートショック(=急激な温度差から起こる重大な健康被害)」について書かせていただきます。

 

 ヒートショックの危険性が高い方は、高齢の方だけでなく高血圧症・糖尿病・脂質異常症の薬を飲まれている方と言われています。しかし、ここ最近では若年の方でも起こされている状況で、空調設備の進化も原因ではないかと思う点があります。では、ヒートショックが起こる温度差は何度差でしょうか?

 身体的に大きな支障が出てしまう温度差は6〜10℃で、命にかかわる温度差は10℃以上と言われています。しかし、「服を着ている・着ていない」「体が濡れている・濡れていない」など、その場の環境でも違いがあります。入浴後などでは2℃の差くらいでも「寒い?」と感じたことがあるのではないでしょうか?6℃以上の温度差がないからと安心はしないようにしていただきたいと思います。

 寒いと血管が収縮して血圧が上がり、温まると血管が拡張して血圧が下がる。特に入浴時は浴槽内で血圧が急激に下がることで「意識消失」をおこし、溺死してしまう事故につながってしまいます。入浴中の不慮の事故以外には、心筋梗塞や脳卒中を起こしてしまい後遺症に悩まされる生活になってしまう可能性や、血圧変動から身体的に不快を感じることで「認知症の症状」の増幅や、「認知症の進行」にもつながってしまう可能性もあります。

 

 また、ヒートショックは冬場に起こると言われていましたが、近年では真夏に猛暑となり冷房で部屋を冷やしすぎることで「逆ヒートショック」の心配も出ていると思います。ご自分で温度管理が難しくなってしまっている方であれば、周りの方が温度の調整に努めていただくことが大切です。

 

 その際の注意点は、「暖かくしすぎない(冬場)・冷やしすぎない(夏場)」を意識していただくことです。空調だけでなく、衣類での調整も大切になります。今年の冬は「温度差のバリアフリー」に目を向けた生活を考えていただけたらと思います。