厚木・愛川・清川版【1月24日(金)号】
山口市長にキャストを報告する映画プロデューサーの神品さん(右)

市制70周年記念映画 主演に鈴木京香さん 今春以降に撮影スタート

 厚木市の市制70周年を記念して制作される映画「キリコのタクト〜YELL〜」について、主演を鈴木京香さんが務めることが1月20日に発表された。厚木市出身で、映画プロデューサーとして本作に関わる神品(こうじな)信市さんらが厚木市役所を訪れ、山口貴裕市長に主要キャストを報告。「厚木にふさわしい、市民に喜んでもらえる映画になれば」と意気込みを語った。

 記念映画の制作は、厚木市出身の神品さんが市に打診して実現。「レッドシューズ」(2023年)、「レディ加賀」(24年)などを手掛けた雑賀俊朗さんが監督を務める。

 この日発表されたキャストは、鈴木京香さんをはじめ、名取裕子さん、榊原郁恵さん、宅麻伸さんの4人。名取さんは厚木高校の卒業生で、地元出身の榊原さんは厚木中学校で神品さんと山口市長の先輩にあたるなど、市とゆかりが深い。

市民エキストラも

 映画は、数々の合唱コンクールで全国一位を獲得してきた鈴木京香さん演じる音楽教師・原田貴理子が失踪し、教え子が仲間と記憶をたどりながら彼女の謎に迫っていく物語。別れや再会、旅立ちなど、若者たちの友情と恩師とのストーリーを描く。

 名取さんは原田貴理子が勤務する高校の先輩教師、榊原さんは校長役を務め、宅麻さんは物語の中でも主要な生徒の父親役を演じる。合唱部の生徒役は、昨年11月に市内在住・在学者を対象に実施したオーディションを通過した30人ほどが務める。若手キャストの配役や主題歌などは今後発表される。

オール厚木ロケ

 クランクインは今春以降を予定し、撮影はオール厚木ロケで行う。ロケ地は地域の意向なども踏まえて選定を進めており、物語の舞台となる高校は市内の学校施設を使用するという。

 配役について報告を受けた山口市長は、「日本のドラマや映画で活躍されているトップ俳優の方ばかり。完成が楽しみで、市民の皆さんもこの映画に誇りを持っていただけるのでは」と期待を膨らませ、神品さんは「厚木という場所に行ってみたい、住んでみたいなと思ってもらえるような作品にしたい。厚木を楽しんでいただき、世界発信できれば」と力を込めた。

 映画の公開は来年4月以降を予定している。

授賞式で黒岩知事から賞状を受け取る代表園児(園提供)

子中保育園 かながわ脱炭素大賞に 園児・保護者の意識啓発

 県主催の「第1回かながわ脱炭素大賞」の授賞式が1月11日に横浜市で開かれ、厚木市下荻野の社会福祉法人喜慈会子中保育園(大塚裕子園長)が同賞の「ユース未来部門」を受賞した。園児が脱炭素への関心を深めたことに加え、学んだこと、理解したことを園児が保護者らに伝え、家庭内にも脱炭素の意識啓発を促した点などが高く評価された。

 県では2050年脱炭素社会の実現に向けて、県民や事業者らと連携を図り「オールかながわ」で2030年までに温室効果ガス排出を2013年比で半減させる中期目標を掲げている。

 脱炭素大賞は、脱炭素に関する優れた取り組みを行った個人や事業者、学校などの功績を称える表彰制度として創設。普及・促進部門や先進技術・導入部門、ユース未来部門などの5部門と知事特別賞に、一般公募48者と県が推薦した16者から26者を選出した。

 ユース未来部門は子中保育園と横浜市内の小学校2校が受賞。同賞は小中学校大学や保育園、構成員が30歳未満の団体が対象で、若年者らしい独自性や将来性、普及効果が期待される。

 同園では昨年、園児向けの脱炭素ワークショップを開いた。きっかけは園の廊下に貼られた近未来を描いたイラスト入りのポスター。大塚園長はポスターの前で「電柱がない」「車にソーラーパネルがついている」と話す園児の会話に着目し、ポスターを作成した団体に園児向けのワークショップへの協力を依頼した。講師は地域で脱炭素に取り組む団体メンバーや再生可能エネルギーを小売りする電力会社の社員が務め、再生可能エネルギーなど脱炭素について学んだ。

 授賞式に参加した女子園児は「ちょっと緊張して、ちょっとわくわくした」と照れた表情を浮かべ感想を述べた。大塚園長は「子どもたちの知識の吸収力には目を見張るものがある。今後も子どもたちが見つけた身近な興味を大切にしていく。園での取り組みを汎用化し、他園や小学校などにも活用してもらい共に脱炭素に取り組んでいけたら」と話した。

アミューあつぎで御蔵島のネコのパネル展を開く 長谷川 潤さん 厚木市温水在住 55歳

自然を愛するダイバー

 ○…「不幸な猫を減らし、鳥を守り、御蔵島の自然を守りたい」。準絶滅危惧種に指定されているオオミズナギドリの世界最大の繁殖地、伊豆諸島の御蔵島で、オオミズナギドリを捕食する野生化した猫を捕獲し、新たな飼い主に譲渡する活動を行っている。「誰かがやらないと確実に絶滅する」。危機感を覚えるその言葉からは自然を守るという強い信念が伝わってきた。

 ○…活動を始めたのは2016年の時。野生のイルカと泳ぐため、ダイバーとして長年御蔵島に通う中で、島の保護猫を一匹引き取り、島の生態系に深刻な問題が起こっていることを知った。「島が好きだと言いながら、そんな問題も知らず、関心も持っていなかった。反省しました」と、穏やかな表情を見せながらも、その言葉の端々には責任感を感じさせる。

 ○…活動の原動力は、幼い頃から自然に親しんできた経験から。厚木市温水で育ち、自然に囲まれる日々を過ごした。「週末は小鮎川や相模川に行って釣りをしたり、手づかみで魚を捕まえたりしていました。生き物が好きだったんです」。1月26日(日)からはアミューあつぎでパネル展を開き、「今後は地元の方にも活動知ってもらい、少しでも興味を持ってもらえたら」と地域住民への啓発活動にも余念がない。

 ○…自身で飼っている猫2匹に加え、自宅には捕獲した猫たちが暮らすケージが並ぶ。一匹一匹に優しく声をかける姿からは、猫たちへの深い愛情が伝わってきた。「イルカと泳ぐのが好きで、趣味のようなものです」とダイビングガイドの仕事を中心に、今後は映像関係やライターとしても環境問題を発信していくという。愛する自然を守るため挑戦は続く。

協定書を取り交わした山口市長(右)と大川市長

厚木市 栃木市と災害時応援協定 都心南部直下地震に備え

 都心南部直下地震など厚木市でも被害が想定される大規模災害に備え、市は1月16日に栃木県栃木市と相互応援に関する協定を締結した。

 同協定は、大規模災害に備えて両市の連携を深め、防災力の向上や減災につなげることを目的としたもの。都心南部直下地震の影響が少ないとされる栃木市に対して、厚木市が連携を打診して実現した。

 締結により、災害発生時には被害状況に応じて食料や生活必需品、資機材の提供をはじめ、職員の派遣や被災者の受け入れなどの面で相互連携を図る。

 当日は山口貴裕市長が栃木市役所で行われた締結式に出席し、大川秀子市長と協定書を取り交わした。

 大川市長は「厚木市から災害時の相互応援の提案をいただき締結に至った。過去の経験から、災害発生時には自治体間の連携が大切だと感じているので、いざという時に備え、応援体制を整えていく」と話した。山口市長は「都心南部直下地震の影響が少ない栃木市と協定が結べたのは心強い。引き続き本市の防災力を高めていき、厚木市はもちろん、栃木市民の皆さんの命と暮らしを守っていきたい」と、両市の協力体制強化に向けて意気込みを語った。

 厚木市は大規模災害に対する体制の強化に向け、昨年10月に山梨県北杜市とも同様の協定を結んでおり、今回で2例目となる。

2枚の干支絵と並ぶ美術部の生徒と薬師保存会の会員ら

妻田薬師 2匹の蛇が境内彩る 睦合東中美術部が絵奉納

 睦合東中学校の美術部が制作した干支の絵が地元の妻田薬師に奉納され、1月15日に生徒らが記念撮影に訪れた。

 美術部による絵の奉納は薬師を管理する保存会の呼びかけで始まったもので、10年前から続く地域の恒例行事。生徒は年末に翌年の干支絵を制作して奉納しており、今年は巳年と正月のお祝いをテーマに、緑と白の2匹の蛇を描いた。

 1、2年生が中心となって原画のアイデアや色合いなどを話し合い、1カ月ほどかけて2枚の絵を完成させた。縁起物とされる蛇にちなんで絵には小判を散りばめ、鮮やかなピンク色の牡丹の花も描いた。

 訪問した生徒らは、薬師堂に飾られた自分たちの絵を鑑賞したほか、普段は入ることのできないお堂の中を見学。保存会の会員から妻田薬師の歴史や由緒について説明を受けた。

 参加した生徒のひとりは「人数が少ない中でもみんなで協力して作った。毎年のものなので、今年ならではの特色が表現できるように意識した」と話した。

モルックを投げる元日本代表の河野靖信さん

モルックを盛り上げよう 厚木カップを開催

 「モルック厚木カップ2025」が1月19日に厚木中央公園で開催され、県内外から55チームが参加し、優勝を目指して競い合った。

 フィンランド発祥のモルックは、地面に立てられた複数の木のピンを木の棒を投げて倒し、点数を競うスポーツ。国内の競技人口は100万人とも言われている。

 厚木市では、今年度からモルックを厚木市民体育祭の競技のひとつとしており、5月31日(土)と6月1日(日)の日程で公式大会「第3回モルックジャパンオープン(厚木市制70周年記念大会)」も開催される。

 同大会は、NPO法人厚木スポーツクラブが昨年立ち上げた厚木モルック連盟が主催する初めての大会。当日は山口貴裕市長も会場を訪れた。「多くの市民にモルックを知ってもらい、ジャパンオープンでは訪れた方に厚木の魅力も伝えていきたい」と山口市長はコメント。選手たちは各々に楽しみながら試合を進めていた。今大会のためにチームを結成したというモルッキーキャッツは「頭を使うし、楽しい。頑張ります」と話した。

 同大会は2月と3月にも荻野運動公園で開催を予定している。

祭壇に手を合わせる利用者

出張初詣で長寿を祈願 愛川町 愛和の里

 愛川町田代にある特別養護老人ホーム愛和の里(林政信施設長)で1月17日、中津神社による出張初詣が行われた。

 中津神社の甲賀裕樹宮司が、神社に直接足を運べない施設利用者のために2012年から始めたもので、今年で13回目となる。

 施設内に設けられた祭壇を前に甲賀宮司が厳かに口上を述べ、施設の安全と利用者らの健康長寿を祈願。100人ほどの利用者はそれぞれ5円玉を賽銭箱に入れて手を合わせ、甲賀宮司から肌守りを受け取った。

 当初は4日に開催予定だったが、感染症の影響により2週間の延期となった。参加した利用者は「手を合わせることができて良かった」と喜び、甲賀宮司は「こんなに長く続くとは思っていなかったが、皆さんの笑顔を見ると続けてきてよかったと思う」と振り返った。

気軽にフレイル測定 あつぎ市民交流プラザで

 加齢で筋力や心身の活力が低下した状態を指す「フレイル」の測定と対策を学ぶイベントが、あつぎ市民交流プラザ(アミューあつぎ内)で開かれる。2月14日(金)午前10から正午、21日(金)午前10時から11時30分。

 参加無料。市内在住の65歳以上20人(応募多数の際は抽選)。参加希望者は、1月30日(木)までに地域包括ケア推進課【電話】046・225・2388まで申し込む。

イベントを告知するスタッフ

ココカラ本厚木 住民向けに施設無料開放

 スポーツクラブ「ココカラ本厚木」(厚木市中町2の6の20)が2月11日(祝)、施設の無料開放を実施する。

 地域住民の健康増進につなげてもらおうと初めて企画。当日は施設内のマシンやプールを無料で利用できる。5階スタジオでは、セルフクリエイトカイロプラクティック(恩名)の安澤薫院長を講師に招き、セミナー「姿勢改善で生活の質を向上する方法」が開かれる。

 マネージャーの大嶋智美さんは「年齢問わず、スポーツの楽しさに触れるきっかけになれば」と話している。

 午前11時から午後9時。セミナーは午後1時から2時30分。16歳以上であれば誰でも利用可能。要事前予約。希望者は2月9日(日)午後9時までに申し込む。

 申し込み、問い合わせは同店【電話】046・297・1005へ。

展示中の作品

「あつぎ愛展」始まる 本厚木駅東口地下道で

 厚木市を舞台にした作品を展示する「あつぎ愛展」が、3月13日(木)まであつぎロードギャラリー(本厚木駅東口地下道内)で行われている。

 さまざな作品を通して厚木の魅力を再認識、再発見してもらおうと厚木市が主催。作品ジャンルごとに厚木に関するテーマを設定し、市文化協会の会員や市民から募った作品が並ぶ。

 2月13日(木)までは俳句や短歌、川柳、書道、写真など139点の作品を紹介。2月15日(土)からは、絵画やイラスト、手工芸などの美術作品、高校生以下の絵画作品が展示される。

 問い合わせは市文化魅力創造課【電話】046・225・2508へ。

家庭系可燃ごみ 有料化導入は21% 県内自治体アンケート

 家庭系可燃ごみの有料収集(※1)を行う神奈川県内の自治体は2024年11月14日現在、6市1町あり、県内33自治体に占める割合は21%であることが、タウンニュース社のアンケート調査で分かった。国は有料化を推進しており、22年時点で全国の実施率は62%(※2)。

 アンケート調査は、11月1日から11月14日までの期間で実施。家庭系可燃ごみの有料収集の実施状況や開始時期などを問い、全ての自治体から回答を得た。

 全33自治体のうち、有料回収しているのは11月14日現在で7自治体で、全体の21%だった。

「排出量減少した」

 県内で最も早く有料化に踏み切ったのは、二宮町で1997年。2006年以降は有料化を始める自治体が増え、近年では、茅ヶ崎市が22年に有料収集を開始した。

 7自治体はいずれも指定のごみ袋を使い、有料化で得られた収入を指定ごみ袋の製造や処理施設の運営費などに活用している。

 また、今回のアンケート調査では有料化導入後のごみ排出量は、全自治体が「減少した」と回答した。

「予定ない」48%

 有料化していない26自治体のうち、10自治体が「有料化を検討中」と回答。検討理由について「ごみの減量化・資源化を進めるための効果的な施策の1つ」(相模原市)、「ごみ減量が想定通りに進まない場合の対応策の1つ」(松田町)などが上がった。

 一方、「導入予定はない」と回答したのは16自治体で、全体のほぼ半数の48%だった。「ごみの排出量が計画どおり、減少しているため」(厚木市)、「ごみ減量対策の最終手段と捉えているため」(綾瀬市)などを主な理由としている。

 ごみ問題に詳しい東洋大学の山谷修作名誉教授(経済学)は神奈川県内の状況を「総排出量が減っている模範的な例」とした。その上で有料収集については「近年開始した自治体も多いが、導入前の審議や調整に壁を感じている場合もあるのでは」と分析している。

(※1)ごみの有料収集とは、自治体へ処理手数料を支払っていることを指す。単に自治体がごみ袋を指定している場合とは異なる。

(※2)全国の家庭系可燃ごみの有料収集率は「一部有料」としている自治体を除く。

【アンケート調査の詳細は次のURLまたは二次元コードからご確認ください】

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1gd4m5mdaf-S6BLZP49HHxgtiRkhd_ZCi74mhenRhBK8/edit?gid=516651857#gid=516651857

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制作するひな人形

陶器のひな人形作り あいかわ公園で開催中

 県立あいかわ公園(愛川町半原5423)で1月31日(金)まで、陶器製のひな人形作り体験を行っている。午前9時から午後4時30分。

 園内にある工芸工房村で、陶器でできたひな人形(2体1組)を制作する。参加費は1人1500円。

 参加希望者は、来園の2日前までに工芸工房村まで申し込む。

 問い合わせは工芸工房村【電話】046・281・2438へ。

卓上に置けるコンパクトサイズ

困りごとの相談先網羅 愛川町が卓上ポップ作成

 愛川町は、暮らしの中で生じたさまざまな困りごとについて、適切な相談先を紹介した卓上ポップを作成した。

 「保険料の還付があると電話がかかってきた」「子どもが高熱を出しているが救急車を呼んだ方がいいのか」「親の記憶力が心配」といった不安について、警察相談専用電話(♯9110)やかながわ小児救急ダイヤル(♯8000)、かながわ認知症コールセンター(【電話】045・755・7031)などの相談先を記載。組み立てると高さ約14cm程度、幅約6cmの三角柱の形状になる。

 デザインは職員が考案。1万2500部を作成し、自治会を通して各家庭に配布するほか町内の保育園、幼稚園、小中学校、公共施設などに配架予定という。担当課では「困りごとや心配ごとがある際は、ひとりで悩まず談してほしい」と呼び掛けている。

修了式に集まった参加者

厚木市 自然と親しんだ1年間 飯山農楽校で修了式

 厚木市飯山の農園で1月19日、2024年度の飯山農楽校(いいやまのらっこ)の修了式が行われ、参加家族ら40人以上が集まった。

 飯山農楽校は、農家の後継者不足や高齢化などで使われていない休耕地を農業体験に関心のある市内外の人に貸し出し、地域の活性化につなげる活動。今年度で9年目の活動となり、1年を通じて様々な野菜の栽培に取り組んできた。

 年度最終となったこの日、農園に集まった家族らは農楽校で採れた野菜と地元のジビエを使った豚汁、参加者でついた餅を堪能。今年で6回目の参加という市内の家族は、「子どもに土いじりをさせたくて始めた。今年も多くの野菜が収穫できた」と笑顔。校長を務める渡辺一夫さんは「農業は自然が相手。今年は異常気象で苦労したが、皆さん自分が作った野菜で喜んでくれた。来年度も募集しているので、ぜひ参加してほしい」と話した。

「吾妻鏡」題材に古文書講座 愛川町郷土資料館で2月

 愛川町郷土資料館で、2月に古文書講座が開催される。

 町や周辺にゆかりのある歴史資料を読み解きながら、町の歴史について理解や興味を深めてもらおうと企画。鎌倉幕府が編さんした歴史書『吾妻鏡(あずまかがみ)』(北条本)を資料として使用する。

 吾妻鏡は複数の諸本が伝わっており、徳川家康が愛読したとされるものが重要文化財の「北条本」として国立公文書館に収蔵されている。講座では、同公文書館デジタルアーカイブで公開されている画像から、源頼朝の征夷大将軍就任に関する記事などを読み解く。

 2月6日(木)と13日(木)、20日(木)の3回。各回午後1時30分から3時30分。参加無料。各回先着12人で事前申し込み制。1回のみの参加も可。申し込み時に希望の参加回を伝える。

(問)同館【電話】046・280・1050

アミューで落語会 春風亭だいえいさん出演

 厚木なかちょう大通り商店街が主催する落語会が、1月25日(土)にアミューあつぎの7階ミュージックルーム2で開かれる。午前11時から午後0時30分。

 二つ目の春風亭だいえいさんが出演し、軽妙な話術を披露する。木戸銭800円。

 問い合わせは同商店街振興組合【電話】046・225・3500へ。

あいさつする歳原理事長

内陸工業団地 新春祝う賀詞交換会 加盟企業ら多数出席

 神奈川県内陸工業団地協同組合の新春賀詞交換会が、1月15日に同団地会館で開かれ、組合の加盟企業や来賓らが新年を祝った。

 あいさつに立った歳原博幸理事長は、「チャットGPT」を利用して作成したという文章を読み上げ、「非常に論理的ではあるが、やっぱりちょっと堅苦しい。へたくそであっても自分で考えて喋る方がいいのかなとも思うが、世の中はそういう方向に進んでいる。組合としても生成AIに関する勉強会を立ち上げるなどして、少しでも組合員の皆さんのお役に立てるような活動ができたら」と語った。

 一方で、団地内で問題化するトラックなど大型車両の路上駐車については、「交通渋滞も発生している中、駐車違反などの解決に向けては皆さまのご協力を得て前向きに取り組んでいきたい」と述べた。

 来賓には山口貴裕厚木市長や小野澤豊愛川町長をはじめ、国県会議員や市議らが出席。乾杯の発生は厚木商工会議所の中村幹夫会頭が務め、歓談時には参加者らが意見交換などを通して親交を深めていた。

放水に大きな歓声 清川村 出初式

 清川村消防出初式が1月12日、村立緑小学校校庭で開かれた。

 当日は消防団や関係者ら約200人が参加。式は二部制で、一部では小中学生を対象にした防火ポスターコンクールの入選者と消防団を10年以上務めた団員の功績を称え表彰式を行った。二部は清川幼稚園園児の演技と、消防団による一斉放水が披露され、どちらも大きな拍手が送られた。

セミナーチラシ

人事賃金制度を学ぶ 愛甲商工会がセミナー

 愛甲商工会工業部会が主催する労務管理対策セミナー「〜これからの人事賃金制度改革 中堅・中小企業、小規模事業者が取り組む必須の対策〜」が、2月5日(水)に同商工会館で行われる。

 人事コンサルタントで特定社会保険労務士の内野光明さんを講師に招き、よりよい会社に導くための人事賃金制度などについて、人材定着・確保という観点から学ぶ。

 同商工会では、「採用したいが応募が来ない、入社後の定着率が低いといった悩みを持つ事業者に、ぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。

 参加無料。午後1時30分から3時30分。希望者は【FAX】046・286・2762もしくは【メール】mhukazawa@k-skr.or.jpへ申し込む。

(問)同商工会【電話】046・286・3672

園内を自由に見学する参加者

「架け橋期」の連携学ぶ はやし幼稚園で公開保育

 保育園や幼稚園、小学校の連携を深めるための公開保育が1月17日、認定こども園はやし幼稚園(厚木市林)で開かれた。

 小学校に上がった子どもが新たな生活環境などに順応できない、いわゆる「小1プロブレム」の解決のため、国は幼・保・小の垣根を越えた取り組みを「架け橋プログラム」として推進している。この方針を受け、同園では2017年から関係者を招いた公開保育を実施しており、今回が3回目。

 当日は市内外から保育士や幼稚園、小学校教諭ら約100人が参加。難波有三園長は「このプラグラムで交流を育んでいただき、夢と希望をもって小学校に巣立つ子どもたちの足掛かりになれば」と話した。

 園児の様子を見学した参加者は、分科会や東海大学児童教育学部の寳來生志子准教授による講演会「幼保小接続の重要性と在り方について〜実例を交えて〜」を通して架け橋期の子どもについて理解を深めた。

 参加した保育士は「環境の違いに驚いている。すごく恵まれた環境でうらやましい」と話し、小学校教諭は「新入生が過ごしてきた背景が見えてくるので、学校での対応や指導の参考になる」と振り返った。

合宿に参加した子ども達

ボクシングで熱い交流 T&Tが青少年合宿

 厚木市中町のT&Tボクシングスポーツジム(倉永丈雄代表)は1月18日・19日の2日間、厚木市七沢の自然ふれあいセンターで小中学生を対象としたボクシング合宿を行った。同ジムが青少年育成を目的に年2回開催。市内外のジム生を合わせ約40人が集まった。

 当日は、センター内の勾配を利用したランニングや、グローブとヘッドギアを着けたスパーリングなどの対人練習を実施。子ども達は真剣に練習に取り組んだ。トレーニングの後には、集会室を使ってみんなでレクリエーションや宿泊を通じて親睦を深めた。

市民健康講座 認知症のケアと治療 2月16日 参加無料

 厚木医師会が神奈川県医師会と2月16日(日)、市民健康講座「厚木市における認知症のケアと治療」を開く。

 場所はレンブラントホテル厚木2階「暁紅」。時間は午後2時から3時50分。対象は神奈川県民50人で参加無料。

 当日は厚木市立病院の長谷川節院長(脳神経内科)が「認知症に対する国、県、市の施策とケア」「アルツハイマー病の最新治療〜抗アミロイド抗体薬を中心に」について。また厚木佐藤病院の県認知症疾患医療センター相談窓口の看護師で、認知症ケア専門士・介護支援専門員の門谷伸子さんが「認知症疾患医療センターの役割と実践 相談窓口としての現状と課題」について講演する。

 申し込みは電話で2月6日(木)までに厚木医師会事務局【電話】046・222・1259へ。

ヘリコプターによる救助訓練の様子

厚木市消防本部 山岳救助の連携確認 横浜市と合同訓練

 山間部での事故や災害発生時の迅速な救助活動に向け、厚木市消防本部と横浜市消防局航空隊が1月16日、連携強化に向けた合同訓練を七沢などで実施した。

 山岳地を管轄する同市消防本部が、災害発生時に円滑な救助活動と迅速な連携を行うため、神奈川県下消防相互応援協定に基づき定期的に実施している。

 当日は救助隊ら28人が参加。丹沢山系での事故を想定し、要救助者を七沢のキャンプ場でヘリコプターに収容するため、航空隊員の降下やストレッチャーでの搬送方法など、航空隊との連携を確認した。要救助者を収容したヘリコプターは、救急隊が待機する温水のぼうさいの丘公園に移動。情報伝達の方法など、迅速な搬送に向けた手順について確認した。

 訓練に参加した同市消防本部の熊澤翼さんは、「ヘリコプターを使った訓練は2度目だが、機体が大きく風も強かったため、誘導作業や安全管理に注意を払い訓練に取り組んだ。航空隊との情報共有も含め非常に充実した訓練だった」と振り返った。

 同市消防本部では、河川などでの事故を想定した水難救助訓練や、病院や警察と連携した救助訓練などにも取り組んでいる。

表彰状とトロフィーを手に優勝を喜ぶ出場メンバーら

県の研修大会で優勝 東名中女子ソフトテニス

 厚木市立東名中学校の女子ソフトテニス部が、1月12日に相模原市で開催された「第37回神奈川県中学1年生ソフトテニス研修大会女子の部」(団体戦)で優勝した。

 出場したのは原島つぼみさん、岩崎結愛さん、深澤瑠萌さん、ファーティマ・アイナさん、塗師葵さん、山本愛奈さんの6選手。

 地区ブロック予選で優勝した同校は、第一シードで決勝トーナメントに進み1回戦目を突破。迎えた準決勝戦では、選手らが最も苦戦した相手だったと振り返る座間南中と対戦した。「まずは声を出していこう。気持ちで負けたら絶対勝てない」という意識で、相手の苦手なコースを中心に攻めることで熱戦をものにし、勢いそのままに決勝戦も制して頂点に立った。

 技術だけでなく、あいさつなどの礼儀やマナーも身に付けながら練習に励んできた同部。キャプテンを務めた原島さんは、「これまでの練習が実を結んでよかった」と笑顔。コーチの四戸岸俊彦さんは「皆が仲間を思い、練習に励んでくれた結果」とたたえた。

 同部は、1月26日(日)に行われる関東大会優勝を目標に練習に励む。

消防の仕事学ぼう 訓練見学や座談会

 「消防訓練見学・座談会」が2月15日(土)に厚木市消防本部で開かれる。午前9時から正午まで。

 消防訓練の様子や施設見学、現役消防士との座談会が行われる。座談会では、消防士の1日の仕事を紹介。参加者が気になったことや知りたいことが気軽に質問できる。

 参加無料。対象は消防士を目指す中学生から30歳の40人(応募多数の際は抽選)。参加希望者は、2月3日(月)までに同本部消防総務課まで申し込む。

(問)同課【電話】046・223・9366

丹沢エリアを中心に音楽活動を展開中。確かな演奏に定評のあるパーカッショングループ「フォーライフ」が出演

マリンバの魅力たっぷりと 2月16日 タウンニュースホール

 マリンバの魅力はなんといってもその音色。丹沢やまなみエリアで活躍するパーカッショングループ「フォーライフ」が2月16日(日)、東海大学前のタウンニュースホール(東海大学前駅南口徒歩1分)でコンサートを行う。来場予約受付中。

 フォーライフは、1993年に音楽家の相原啓子さんとその弟子たちにより結成されたグループ。年に1度のチャリティーコンサートをはじめ、教育機関や福祉施設への訪問演奏も行っている。現在のメンバーは、木次谷紀子さん、椎名友樹さん、柳澤愛さん、松村茜音さん、三森友美さんの5人。当日の演奏予定曲は、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」(ヨハンシュトラウス2世)、「フィガロの結婚序曲」(W.A.モーツァルト)他。美しい音色はもちろん、奏者のパフォーマンスも見どころ。マリンバ五重奏の豪華なステージを楽しめる。開演は午後2時。午後3時30分終演予定。入場料2000円(予約制・自由席・未就園児入場不可)。来場予約は秦野市文化会館事務室【電話】0463・81・1211へ。

小池彩夏さん(右)物井彩さん(左)

名曲で楽しむニューイヤーコンサート タウンニュースホール

 新年の幕開けにふさわしいヴァイオリンとピアノのコンサートが1月26日(日)、東海大学駅前のタウンニュースホールで開催される。

 このコンサートは工事休館中のクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)の出張イベントとして開かれるもの。テノールの加藤雅彦さんがプロデュース。当日は「2025年の幕開けは名曲で華やかに」と題し、小池彩夏さん(ヴァイオリン)、物井彩さん(ピアノ)が出演する。演奏予定曲目は「春の海」(宮城道雄)、ラデツキー行進曲、冬の童謡・唱歌メドレーほか。観覧料2500円。当日払い。午後2時開演(開場は午後1時30分)。午後3時30分終演予定。休憩あり。予約制。自由席。ゆったりしたサロン感覚のホールで名曲を楽しんで。

 来場予約は秦野市文化会館事務室【電話】0463・81・1211へ。

剣道の高点試合に臨む署員

署員らが訓練成果披露 厚木警察署で武道始式

 厚木警察署の「武道始式」が1月17日、同署内の道場で行われ、署員らが柔道や剣道の演武、大盾操法、逮捕術などを披露した。

 当日は山口貴裕市長をはじめ、警察外郭団体や地元議員など約90人の来賓が招待され、気迫あふれる署員の試合などを見学した。

 式は、柔道と剣道の勝ち抜き戦となる高点試合で幕開け。柔道着姿の署員による力強い投げ技や寝技が決まるたびに会場から歓声が上がり、剣道では竹刀が激しくぶつかり合う音と一瞬の隙を突く鋭い攻防が繰り広げられた。試合中には同僚からの熱い声援が飛び交い、白熱した試合展開に会場は盛り上がりを見せた。

 手口の多様化などで社会問題化する特殊詐欺を想定した実践的逮捕術では、署員が寸劇形式で手口を紹介。笑いを交えな演技を通して、被害の防止に向けた心構えを分かりやすく伝えた。

 人質立てこもり事件を想定した突入制圧訓練では、実際に5階の道場の窓から署員が降下して突入する様子に驚きの声が上がった。

 山口市長は「日々の鍛錬の賜物である素晴らしい演武を見せていただき、大変頼もしく感じた。今後も市民の安全、安心のために、力強い活動を続けてほしい」と激励。横田和道署長は「多くの皆さまに訓練の成果をご覧いただいた。今後も関係機関と連携し、厚木署管内の治安維持に全力を尽くす」と力強く決意を表明した。

宅建協会 厚木の緑地保全へ寄付 累計100万円超

 神奈川県宅地建物取引業協会県央支部(三橋義人支部長)が1月14日、厚木市役所を訪問し、厚木市に都市緑地保全と緑地推進のために現金8万円を寄付した。

 グリーン&クリーンアクション事業として、昨年11月の「あつぎ国際大道芸」で同支部が会場内に出店し募金で集めたもの。2004年から19回に及ぶ寄付の総額は117万4038円になる。

 三橋支部長は「70周年の大きな節目にも寄付することができた。昨年6月に国は不動産業による空き家対策推進プログラムを策定した。会で相談体制を整えていく。市にも協力をお願いしたい」と伝えた。

合唱と交響楽団共演 文化会館で市民芸術祭

 あつぎ市民芸術文化祭「市民芸術祭」が、2月9日(日)に厚木市文化会館大ホールで開催される。厚木市主催。午後2時開演(開場1時)。

 第1部では、あつぎユースクワイア(若者たちの合唱団)が「ドレミの歌」「YELL」「ほらね、」などの楽曲を披露。第2部は、あつぎ市民合唱団と厚木交響楽団がベートーベンの交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」を演奏する。指揮は田久保裕一さん、ソリストはソプラノ・二宮咲子さん、アルト・立川かずささん、テノール・青地英幸さん、バリトン・三戸大久さん。

 チケットはSS席1500円、S席1200円、A席1000円(全席指定)。小学生は半額、未就学児は入場不可。

 チケットは電子チケットサイト「teket」、同文化会館チケット予約センター【電話】046・224・9999、(株)厚木楽器本厚木店【電話】046・222・1019で販売中。

 問い合わせは厚木市文化魅力創造課【電話】046・225・2508へ。

美術科学習の作品展 厚木愛甲地区中学校

 厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭が1月24日(金)から27日(月)まで、アミューあつぎ5階のギャラリー1・2・3で開催される。午前10時から午後5時(最終日は3時まで)。

 厚木愛甲地区の中学生が、芸術文化の振興と自己理解を深めることを目的として開催するもの。生徒が日常生活や学習活動で感じたことや見つけたことをテーマに、美術の授業で制作した、絵画や立体作品など、個性溢れる作品が並ぶ。

(問)相川中学校藤原さん【電話】046・229・5516