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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2025.01.24

アミューあつぎで御蔵島のネコのパネル展を開く
長谷川 潤さん
厚木市温水在住 55歳

自然を愛するダイバー

 ○…「不幸な猫を減らし、鳥を守り、御蔵島の自然を守りたい」。準絶滅危惧種に指定されているオオミズナギドリの世界最大の繁殖地、伊豆諸島の御蔵島で、オオミズナギドリを捕食する野生化した猫を捕獲し、新たな飼い主に譲渡する活動を行っている。「誰かがやらないと確実に絶滅する」。危機感を覚えるその言葉からは自然を守るという強い信念が伝わってきた。

 ○…活動を始めたのは2016年の時。野生のイルカと泳ぐため、ダイバーとして長年御蔵島に通う中で、島の保護猫を一匹引き取り、島の生態系に深刻な問題が起こっていることを知った。「島が好きだと言いながら、そんな問題も知らず、関心も持っていなかった。反省しました」と、穏やかな表情を見せながらも、その言葉の端々には責任感を感じさせる。

 ○…活動の原動力は、幼い頃から自然に親しんできた経験から。厚木市温水で育ち、自然に囲まれる日々を過ごした。「週末は小鮎川や相模川に行って釣りをしたり、手づかみで魚を捕まえたりしていました。生き物が好きだったんです」。1月26日(日)からはアミューあつぎでパネル展を開き、「今後は地元の方にも活動知ってもらい、少しでも興味を持ってもらえたら」と地域住民への啓発活動にも余念がない。

 ○…自身で飼っている猫2匹に加え、自宅には捕獲した猫たちが暮らすケージが並ぶ。一匹一匹に優しく声をかける姿からは、猫たちへの深い愛情が伝わってきた。「イルカと泳ぐのが好きで、趣味のようなものです」とダイビングガイドの仕事を中心に、今後は映像関係やライターとしても環境問題を発信していくという。愛する自然を守るため挑戦は続く。

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