さがみはら緑区版【1月30日(木)号】
ゴルフ場の一角で現在工事中のヘリポート(1月22日撮影)

津久井湖GC 敷地内にヘリポート整備 「災害時の救助拠点に」

 津久井湖ゴルフ倶楽部(津久井湖観光株式会社/田原憲和代表取締役/三ケ木)は、昨年12月から東京電力パワーグリッド株式会社におけるヘリポート整備について、敷地提供という形で協力を進めている。ゆくゆくは大規模災害が起きた際に、復旧・救助活動の拠点としての利用を見越しており、整備責任者で津久井湖観光の大貫利晃施設部次長は「大規模災害が起きた時の救助拠点に活用できるようになれば」と話す。

 今回のヘリポートの整備は、東京電力パワーグリッド株式会社からの依頼がきっかけ。東電は特別高圧線の保守・点検を行うヘリコプター用のヘリポートを各地に有しているが、使用できなくなったヘリポートの代替地を探していたという。

 ヘリポートの整備の話は2023年の春にあり、「当ゴルフ倶楽部としては、地域に貢献できるならと申し入れを快諾した」と大貫次長。さらに、「大規模災害の際には拠点となり、救助用のヘリコプターが発着したり、ドクターヘリなどにも活用できれば、より地域の方の安全安心に貢献できるのでは」と考える。将来的には行政との災害時の相互協力協定なども視野に入れて整備を進めている。

 ヘリポートの広さは30×40メートルで、中型機2台が停められるほどのスペース。着陸帯は20×20メートルとなる。国道413号に面した入場口からすぐの場所で、これまで従業員の駐車場として利用していた土地を充てた。工事は現在進行中で、3月下旬の使用開始を目指す。当面は東電の保守・点検用のヘリコプターの発着のみの使用となる。

地域の理解に感謝

 着工前には、周辺にある27の自治会に回覧などで整備の説明を行った。大貫次長は「月に2回ほどの使用で夜間飛行はしないとはいえ、どのような声が寄せられるのか心配したが、『災害の際には安心が増すから早く整備してほしい』などの声をいただき、地域の方の理解に大変感謝している」と話す。

 19年に発生した東日本台風では、中山間地域の被害が大きく、がけ崩れや断水、停電などが起きた。地理的に見ると、特に同倶楽部の西側で甚大な被害が出ており、「ヘリポートが整備されることで、中山間地域の入口に救助拠点を置くようなイメージになり、救助や復旧活動に大いに役立てると思う」という。さらに、「国道に面していて広大な敷地がある。ゴルフ場なので、トイレや浴場、レストランがあり、救援する人の受け入れも可能」と続ける。同倶楽部は市の広域避難場所にもなっている。

 これまで同社では、地域貢献の理念のもと、ゴルフ場に沿う細い市道を「緊急車両が来てもすれ違えるように」と、ゴルフ場の敷地を改修し車両の待機エリアを整備したり、隣接する津久井中央小学校の児童を招き、スナッグゴルフ体験会を開くなど地域貢献に力を入れている。

 大貫次長は「地域の方をはじめ、さまざまな企業の方などにご協力いただいて進んでおり、非常にありがたく思っている。今年、当倶楽部はちょうど60周年を迎えるタイミングでもあり、日ごろからお世話になっている地域により貢献できればと考えている。今回のヘリポートの整備が、地域の安全安心のためになればうれしい」と話す。

10月30日に安全対策検討委員会の初会合が開かれた

相模原市公共工事 事故踏まえ対策案公表 民間気象会社の活用など

 相模原市はこのほど、公共工事の安全対策報告書(中間とりまとめ)を公表した。昨年9月19日に市内で発生した下水道工事中の死亡事故を踏まえ、民間気象会社の気象情報通知サービスの活用などが対策案として挙げられた。市はルール化に向け検討を進める。

 事故は市が発注した公共下水道管きょの耐震化工事中に発生したもので、大雨に伴う管きょ内の急激な水位上昇により2人の作業員が流され死亡した。

 市は事故を受けて学識経験者らで構成される安全対策検討委員会を10月17日に設置し、3回の会合で事故経緯の整理と対策案の検討を行った。

 委員会は事故要因として気象情報などのリスク情報を十分に収集・分析できていなかった可能性や、気象情報の収集などを行う地上監視員と現場作業員の連絡手段に課題があったこと、避難行動の明確な基準の不足などを挙げた。

 事故の再発防止に向け委員からは、民間気象会社のサービスを活用した気象情報の収集や、地上と作業現場間の連絡手段となるトランシーバーなどの動作確認の徹底、作業の中止基準の厳格化などの対策案が示された。

 現場から離れた上流域、周辺域における降雨や雷の観測結果を通知する仕組みなど、民間気象会社のサービスの導入をルール化することになれば、全国的にも珍しい取り組みになるという。

 市は来年度の工事から契約条件などに反映するため、対策案の具体化に向けた検討を進める。

 また委員からは、工事の受注側の安全対策に加え、発注者である市の側も、下水道の集水範囲などの情報提供や工事現場のパトロールなどを行うことが望ましいとする意見が出された。

「全国の模範に」

 昨年元日に発生した能登半島地震では断水が長期化し、国土交通省は上下水道の耐震化を加速する方針を示した。気候変動に伴い雨の降り方も変化しており、市の対応は全国的にも注目を集めている。市は、「模範となって再発防止に取り組んでいく必要がある」としている。

第13回「日本医師会赤ひげ大賞」で功労賞を受賞した 土肥 直樹さん 内郷診療所所長 61歳

生涯、「現役医師」を貫く

 ○…地域の医療現場で長年にわたり献身的な活動を続ける医師を顕彰する「赤ひげ大賞」で功労賞に選ばれた。30年以上地域医療に携わり、内郷診療所に勤めて24年。名誉ある賞に「私よりふさわしい人がいるのでは」と控えめに呟く。恩師や同窓生からお祝いの言葉も届き「懐かしい友人から連絡がきたり励みになります」。いわゆる「へき地診療所」は医師一人の場合が多く、高い能力が求められる。60を過ぎ今思うのは「自分は何を残せるか」。地域医療を任せられる後進を育てることが責務だと言う。今回の受賞はその原動力の一つにもなったようだ。

 ○…横浜生まれ。教育熱心な両親の元で育ち、中高は桐蔭学園で勉学にいそしんだ。高校卒業後「人に感謝される仕事に就きたい」と医学の道を志す。「へき地で働く医者を育てる」自治医科大学で学んだ後、地元神奈川で診療所勤務をしながら、県立病院やがんセンターで外科医の修練を積んだ。「一番、病気を治せる」と外科を専門としたが、がん患者に向き合う中で「早期発見」の重要さを痛感。内郷診療所では近隣住民の検診受診率の向上や健康教育にも力を注ぎ、日夜、地域医療に取り組んでいる。

 ○…幼少時代からの野球好き。3人の息子がクラブに所属していた頃はコーチも務めていた。熱狂的な阪神ファンでシーズン中は「ナイター観ながらビール、最高だよね」と目尻を下げた。

 ○…診療所に勤務する傍ら北里大学の客員教授を務め、研修医の指導や医師のための勉強会を全国で開催するなど多忙な日々。それでも、表情には充実感が漂う。週に1回は外科医として病院で処置を行い、自己研鑽も忘れない。「医者は死ぬまで続けると思う。長く第一線で臨床を続けられたら」と微笑んだ。

開催中の特別企画展(上)、森のカエル水槽

ふれあい科学館 渓流の生き物を特別展示 アマゴなど26種50点

 相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら(中央区水郷田名)で、特別企画展「渓流展〜川がはじまるところ〜」が開催されている。3月9日(日)まで。

 渓流とは河川の上流域のこと。流れが速く、冷たい過酷な環境で暮らす生き物について、26種50点(うち標本3種3点)の展示で紹介している。

 渓流を代表する魚で赤い斑点がある「アマゴ」や、泳ぐ力が強い「アジメドジョウ」、犬のようにワンとなく「ネバタゴガエル」などが展示されている。沖縄や北海道の渓流の生き物や、水源林に暮らすフクロウの一種「アオバズク」なども見ることができる。「厳しい環境に適応した生き物たちの力強く生きる姿を見ていただきたい」と同館の職員は観賞を勧める。

 また同館は、昨年11月に常設展示「森のカエル水槽」を新設した。森に暮らすカエルの多様な暮らしを紹介している。カエルなどの両生類は現在、世界的に減少傾向にあるという。担当者は「カエルは水のそばにいるイメージですが、カエルを守るには色々な環境が必要であることを伝えたい」と話している。

 開館時間は午前9時30分〜午後4時30分。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館)。問い合わせは同館【電話】042・762・2110。

完成作品を披露する子どもたち(相模原市提供)

小原で「龍(ドラゴン)」を制作 3月開催のフェスに向け

 江戸時代の風情が漂う小原地域で1月19日、「ドラゴンチェアー」や「小原龍絵画」を制作するワークショップが開かれ、近隣の子どもや保護者ら約30人が参加した。

 「ドラゴンチェアー」とは段ボール箱を組み合わせて作る長く連なる龍のこと。カラフルな装飾が特長で、美術家の開発好明氏が制作した龍の頭を付けて完成する。実際に座ることもできる。参加者は思い思いに趣向を凝らし、作品を作りあげた。また、小原の石を粉砕して作った天然顔料を使って「小原龍絵画」も描いた。

 参加者からは「ただの椅子ではなく大事なものが隠せる秘密の扉も作ってみた。いろいろ工夫して面白かった」「まさか地元の石からこんなにいろいろな色ができるとは思ってもいなかった。びっくりした」などの感想が聞かれた。

 なお、この日に制作した作品は市制施行70周年記念中山間地域文化芸術事業として3月16日(日)に小原宿本陣で開催される「突然ドラゴン出現!小原宿本陣アートフェス」で展示される。

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就労・地域活動の説明会
市就職支援センター
就労・地域活動の説明会
次回は2月26日
JR橋本駅すぐの相模原市就職支援センター(相模原市緑区橋本6の2の1シティ・プラザ橋本6階)では、シニア世代を対象に「就労・地域活動サポート事業」の説明会を毎月... (続きを読む)

保護猫の緊急譲渡会

 約20年にわたり保護猫活動を展開するボランティア団体・たんぽぽの里が主催する保護猫の譲渡会が2月2日(日)、午前10時30分から午後1時(0時30分受付終了)まで、城山自治会館(城山2の4の52)で行われる。

 今回は、チンチラの多頭飼育崩壊が発生し、緊急で開催される譲渡会となる。譲渡には審査があり、身分証の提示が必要となるので希望者は持参を。問い合わせは花工房しまざき【携帯電話】090・8009・1818。

講師を務める正谷さん

防災講座 命と街を守る 2月17日 けんぶんで

 市内在住の防災士、正谷絵美さんによる「命と街を守る防災講座」が2月17日(月)、市立市民健康文化センター(通称けんぶん・南区麻溝台1872の1)で行われる。午前10時から。参加費500円。

 法政大学兼任講師や災害福祉についてのNPOの団体で副理事も務め、各方面で活動する正谷さん。昨年の元日に起きた能登半島地震などの被災地を訪れ、継続的な支援活動を行っている。

 今回の講座ではこれらのさまざまな経験を踏まえ、正谷さんが「命を守る」(自助)と「自分たちの街は自分たちで守る」(共助)について解説する。

 定員20人。きょう30日から募集開始。申し込み、問い合わせは同センター【電話】042・747・3776。

県3位で関東大会への切符をつかんだメンバー。(前列右から時計回りに)萩原さん、曽根主将、松尾さん、榎園さん、鷲見さん、池渕さん、榎本さん、一瀬寛人さん、一瀬勇人さん

大沢中卓球部 県3位で関東へ 男子団体「強い団結力で臨む」

 大沢中学校卓球部が1月11日、ひらつかアリーナで行われた第71回県中学生卓球大会の男子団体戦で3位となり、関東大会への出場を決めた。

 県大会を戦ったのは、曽根大志主将、萩原俊介さん、松尾航平さん、榎本蒼生さん、榎園結也さん、鷲見太志さん、池渕凪さん、一瀬勇人さん、一瀬寛人さん(全員2年)の9人。40校が参加した県大会で、チームは初戦の東高津中(川崎市)に3―0で勝利すると、勢いそのままに勝ち進んだ。準決勝では南林間中(大和市)に2―3で惜敗。決勝には進めなかったものの、関東大会への切符を手にした。大会を振り返り、萩原さんは「僕たちの代になって1回戦負けが多かったので、初めての県大会で3位はとてもうれしい」と喜ぶ。勝ち進んだ要因を松尾さんは「チームで団結し合って、応援し合えたことが3位につながった」と話し、「関東大会も引き続き強い団結力で臨みたい」と意気込む。

 卓球部の練習は、週に3日ほどだが、メンバーは「勝利のために」と、週に5日は地域の公民館などで自主的に練習に励んでいる。その成果が今回の結果につながったとメンバーは分析する。そんなチームの強みを曽根主将は、「押されていても声を掛け合え、巻き返せるチーム」と話す。

「1試合でも多く」

 第31回関東中学校選抜卓球大会は3月15日から日環アリーナ栃木で開催される。同校が関東大会に出場するのは、2017年以来8年ぶり。関東の舞台に向けて萩原さんは「自分が勝つ姿をチームメイトに見せてチームで全勝したい」、松尾さんは「団体戦なので団結力や絆が大事。応援も頑張ってチームを元気付けたい」、曽根主将は「市大会の予選からみんなが活躍して勝ち取った関東大会。1試合でも多く勝てるように頑張りたい」

篠崎会長

「品質確保と安全管理を」 市建設関連団体連絡協議会

 関連企業の代表者ら約150人が参加し建設関連業界の発展を誓った。

 あいさつに立った同会の篠崎栄治会長は「建設関連の現状は人材確保のため、防衛的賃上げに迫られる状況。建設資材の高騰や燃料費の値上がりで企業は疲弊している。労働環境の改善を進める中でDX推進やICTの導入など新たな取組に時間をかけなければならず業務改善は一筋縄に行かない」と訴えた。さらに「建設関係業界は、社会基盤整備確立のために課題に率直に取り組み、品質確保とさらなる安全管理を図った上で安全な施設の施工に力を入れていきたい」と話した。

※1月15日、けやき会館(中央区)

平栗会長

「地域経済盛り上げる」 城山商工会

 城山地区内の商工業者や関係者ら45人が参加し、新年のあいさつを交わした。

 平栗文夫会長は「昨年は大きな災害が起き、災害に強い商工会を目指し1年間取り組んできた」と振り返ると、「新しい年を迎え世界情勢に目を向けると、アメリカ大統領が変わり世界経済の混乱、先行きの見えない中ではあるが、中小企業は地域経済を盛り上げていくという使命感を持って取り組んでいきたい」と決意を誓った。さらに「より良い経済活動ができるように商工会職員、役員を含めて体制作りを進めていく。よろしくお願いします」と話した。

※1月24日、城山商工会館(久保沢)

童謡・唱歌を歌おう 2月8日 杜のホールはしもと

 心に響く童謡や唱歌を歌い継ぐイベント「みんなで歌おうイン相模原」が2月8日(土)、杜のホールはしもと8階多目的室で開催される。午後1時45分開場、2時開始。主催は、童謡唱歌を歌う会レモン。

 指導は大沢洋子さん(玉川大学芸術学科ピアノ専攻卒)、伴奏は大貫眞里さん(武蔵野音楽大学ピアノ科卒)。会費は1千円(会場費/当日払い)。「必要な方はマスクをお持ちください。体調がすぐれない場合は、参加をお控えください」と話している。申込み・問合せは同会【携帯電話】090・9396・7295。

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互いに交流を深めた

やまなみ温泉 「プチ旅行気分を」 やまゆり園を招待

 藤野やまなみ温泉で1月22日、津久井やまゆり園の利用者らを招いて交流会が行われた。

 この会は、温泉の休館日を利用して、地域にあるやまゆり園の利用者に旅行気分を味わってもらいたいと企画。この日は、利用者とその家族、職員を合わせて約50人が参加した。

 利用者が温泉に到着すると、名久井孝昭支配人が「プチ旅行気分を味わって、温かい食事と入浴を楽しんで、心も体もリフレッシュしていってもらえれば」と来訪を歓迎。利用者は「今日はありがとうございます。これからもよろしくお願いします」とお礼を伝えた。

 招かれた利用者らは、食堂でできたての料理を食べた後、温泉を楽しんだ。同園の永井清光園長は「昨年も声を掛けていただき、日帰り旅行気分を味わえて大好評だった。地域の皆さんと交流でき、社会とのつながりを感じることができて園としても大変ありがたい」と感謝した。利用者の家族は「このような機会をいただいてとてもありがたい。地域が見守ってくれているのはとても心強く感じる」と話した。

ラグビー相模原DB 2月1日から勝負の2戦 本紙提示でチケットお得に

 三菱重工相模原ダイナボアーズは2月1日(土)・9日(日)に相模原ギオンスタジアムでホーム戦を控えている。チームでは、2日間を盛り上げようと、チケット優待や他ホームタウンチームとの連携、家族で楽しめるイベントなど企画を多数用意している。

 会場での当日券販売もあり、一般2500円〜、小中高1000円〜が本紙提示で500円引きになる。2月1日・9日限定。本紙1枚で4名まで利用できる。問合せは同チーム【電話】042・761・2686へ。

2勝3敗、現在8位

 チームは2024-25シーズン開幕後2勝3敗で、12チームが所属するディビジョン1の中で現在8位。第4節で神戸に歴史的勝利を収めるも、続く横浜との1戦「神奈川ダービー」では21対47で敗北し、順位を上げられなかった。

 2月1日から2試合続くホーム戦での連勝を目指し、地元ファンからのあと押しを呼び掛けている。

オーケストラの迫力ある演奏がホールに響き渡った

大迫力のバレエ音楽を堪能 フェス第2弾 「迫ってくる音に感動した」 

 バレエの魅力を伝えようと神奈川県が主催して開催している「バレエフェスティバルin相模湖」。そのイベントの第2弾「オーケストラで聴くバレエ音楽」が1月25日、相模湖交流センターで開催された。

 このフェスは数回のイベントを通して、チャイコフスキー作曲の3大バレエ作品である「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」の音楽を聴き、実際のバレエを鑑賞するというもの。

 この日は指揮を湯川紘惠さん、演奏を横浜シンフォニエッタが務めた。演奏が始まると迫力ある音、しなやかな旋律に来場者は聞きほれているようだった。公演後には「オーケストラが素晴らしくバレエも見たい」、「音が一粒一粒迫ってくるようで、間近で見られて感動した」などの感想が聞かれた。

 なお、この日演奏された音楽は、3月1日(土)に開催される「バレエを観る 舞踊への誘い」で実際に使用される予定。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は右記枠内に。
食品ロスについて話すみきママさん(右)

「食品ロスは自分の問題」 SDGsイベント 来場者と意識高める

 「みんなでつくる持続可能なさがみはら」をテーマにした相模原SDGs EXPOが1月25日にアリオ橋本、26日に相模総合補給廠一部返還地などで開催された。

 イベント初日のアリオでは、約40団体がブース出展し取り組みを紹介したほか、ステージでは基調講演などが行われた。「食品ロスから考える相模原のミライ」と題したトークセッションでは、おうち料理研究家のみきママさん、株式会社日本フードエコロジーセンター(中央区)の高橋巧一代表取締役、橋本小の齋藤茂樹教諭が市立小学校で提供されたSDGs給食などについて意見を交わし合った。高橋氏は「食品ロスは自分の問題。焼却処分されれば税金が使われ地球温暖化につながる。今日から買い物や料理の仕方を工夫することで1歩ずつ変わっていく」などと話した。

まんじゅうの生地を練る様子(上)・屋外で芋煮を食す参加者

芋煮と饅頭でほっこり デイと湖カフェがコラボ

 相模湖駅前のデイサービス事業所・けいゆう通所介護で1月16日、地域住民らに芋煮やまんじゅうを振る舞う「芋煮交流会」が行われ、利用者や近隣住民ら約40人が参加した。

 同事業所が定期開催している事業と、認知症カフェ「湖cafe」が初コラボ。介護を受ける人、支援する人、20代から100歳を超える高齢者まで、皆が準備段階から協力してイベントを開催した。調理を担当した103歳の女性はサクサクと里芋をむき、軽快な包丁さばきで野菜を切り刻んだ。94歳の男性は手慣れた様子でまんじゅうの生地を丸く形どる。調理後は会話を楽しみながら、出来立ての味を堪能した。芋煮を食べた参加者は「今日は寒いので気持ちも体も温まった」と笑顔を見せ、運営メンバーは「何らかのケアが必要な人たちですが、ケアを受けるだけでなく、十分に社会参加や社会貢献ができる人たち。湖cafeが掲げる『誰でも自由に、いつまでも参加できるカフェ』にふさわしい会になったと思う」と話した。

 同cafeの次回開催は2月の予定。問い合わせは相模湖地域包括支援センター【電話】042・684・9065。

相模原北署、津久井署で武道始式

 相模原市緑区内にある2つの警察署で武道始式が開催された。

 武道始式は、警察官の日々の鍛錬の成果を地域住民に披露するとともに、警察官として「地域の治安を維持する」という強い意思を示すために行われている。

 1月20日に開催された相模原北署(金成保廣署長)では、柔道、剣道の四部対抗試合、柔道の五人掛け試合、剣道の神奈川県警察特別訓練員による模範稽古、実践逮捕術などが披露された。

 1月22日の津久井署(山川満署長)では、柔道、剣道の高点試合、五人掛け、実践逮捕術などが行われた。

 どちらの会場も、健闘する警察官の姿に大きな拍手が送られるなど、熱戦が繰り広げられた。