多摩区・麻生区版【1月31日(金)号】

麻生区区民アンケート 初の実施結果を公表 ニーズ捉え 区政に生かす

 麻生区は1月21日、区政運営や地域課題解決に向けた取り組みの参考にしようと昨年初めて実施した「麻生区区民アンケート」の結果を公表した。結果を踏まえ、来年度に改定作業を進める川崎市の次期総合計画に反映するなど区政に生かす。

 コロナ禍を経て区民のニーズを的確に捉えようと、昨年初めてアンケート調査を実施した。区役所内の部署を越え、質問内容を検討する場を昨年度から設け、どのような質問をするか話し合いをしてきたという。

 項目は9項目=表参照=に分けて約50の質問に選択式で答えてもらう形式。最後に、自由意見を記載するスペースも設けた。調査は、住民基本台帳に基づき無作為に抽出した区在住の満18歳以上の外国人含む男女2千人に調査票を郵送・回収する形で実施。1138の回答があり、有効回収率は56・9%だった。区の担当者は「初の調査だったが、他区に比べても、高い回収率だった。真摯に回答をもらうことができた」と振り返る。

「住みやすい」8割

 麻生区の住みやすさに関しては、「とても住みやすい」(26・4%)と「住みやすい」(58%)で8割を超えた。「住みにくい」は2%、「とても住みにくい」は0・3%で、合わせて2・3%という調査結果になった。

 麻生区が約10年後にどのようなまちになってほしいかを聞いた質問(複数回答)では「防犯、交通安全など安全・安心なまち」(41・9%)が最も多く、「地震や大雨などの災害に強いまち」(39・5%)、「バスや電車など交通の便がよいまち」(32・8%)と続いた。

地域活動促進へ

 地域活動の参加頻度では「参加したことがない」が52%で過半数を超え、「1年に1回程度かほとんど参加していない」(22・8%)と合わせると、全体の4分の3を占めた。担当者は「地域活動に参加したことがない人が多いことが分かった。区としてもつながりづくりを推進していき、さらに、住みやすい、住み続けたいまちにしていきたい」と話す。

災害への備え、啓発

 災害に備え、家庭内で備蓄しているものについて聞くと(複数回答)、「日用品」(56・2%)、「トイレットペーパー・ティッシュペーパー」(53・1%)、「3日分以上の飲料水」(51・8%)が過半数を超えた。一方、「特に何もしていない」(15・3%)という回答も1割超あった。「災害は、いつ起こるか分からない。自分事として、備えをしてもらえるように、啓発活動を行っていきたい」と担当者は述べた。

新百合ヶ丘駅周辺

 新百合ヶ丘駅周辺のまちづくりで重点的に取り組んでほしいこと(複数回答)は、「自動車渋滞の改善に向けた道路交通環境の整備」が42・4%と最も多かった。「歩きやすい・歩いて楽しい歩行空間の整備」(31・2%)、「商業施設等の充実」(30・1%)も3割を超えた。同駅周辺の公共施設で重点的に取り組んでほしいこと(複数回答)では「駐車場待ち等による交通渋滞の解消」(41・6%)が最も多く、「施設内に気軽に交流・休憩ができるスペースの設置」(39・5%)が続いた。自由意見は480人が回答。内訳では「公園・緑地・河川・道路の整備等」が179件と最も多かった。

 調査は今後も隔年で実施していく予定。担当者は「質問の項目は改めて検討するが、同じ質問項目では初回調査と比較して数値が改善するよう、成果指標としても活用していきたい」と話す。

 結果は麻生区サイトで閲覧可。(問)区企画課【電話】044・965・5112

サポーターを背に記念写真に納まる選手たち

川崎F新体制会見 「アジア王者目指す」 長谷部新監督が意気込み

 サッカーJ1・川崎フロンターレは1月18日、2025シーズンの新体制発表会見をカルッツかわさき(川崎区富士見)で開催した。9季ぶりに監督交代が行われた今シーズンは、リーグ戦王座奪還と悲願である、ACLE(アジア・チャンピオンズリーグ・エリート)のタイトル獲得を目標に掲げた。

 吉田明宏社長は「新監督を迎える我々にとって新たな節目となるシーズン」と述べ、クラブの使命やビジョンなどを紹介。チームスローガンである「FOOTBALL TOGETHER」(フットボールトゥゲザー)を前面にシーズンに挑むとした。

 新監督に就任した長谷部茂利氏は「(タイトル獲得が)簡単でないことは重々承知しているが、獲得するための選手が集まり、スタッフもいる。ファン・サポーターも揃っている。実現したい」と力を込めた。

 この日は、新加入したDF野田裕人選手、DF土屋櫂大選手、DF神橋良汰選手、MF伊藤達哉選手も参加。麻生区で生まれ育ち、同クラブU-18出身の神橋選手は「6年間、大切に育ててくれた川崎フロンターレに帰って来ることができうれしく思う。川崎フロンターレのために、このまちのために熱く戦う」と闘志を燃やした。ドイツ2部のマクデブルクから加入した伊藤選手は「27歳でのJリーグ初挑戦。言い訳するつもりはない。武器を生かして勝利に貢献していきたい」と活躍を誓った。

 会場には1362人のサポーターが参加。同クラブ後援会会長の福田紀彦市長は「みんなで心を一つに川崎市市制101年目の、新しい100年目をつくるスタートの年に、一緒に歩みを進め、強いフロンターレをみんなでつくっていきたい」と述べた。

 会見では長谷部監督が人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のテーマ曲に合わせ、「勇者」をイメージした衣装で登場し、気さくな人柄を印象づけた。このほか、川崎市出身の漫画家・宮崎周平さんの作品『僕とロボコ』が映画公開されることにちなみ、今春、コラボ試合を実施することも発表された。

川崎市市民オンブズマンに1月に着任した 足立 哲(あきら)さん 麻生区在住 65歳

公平な目で 市政を視る

 ○…市政に関する市民の苦情を聴き、調査し、改善すべき点を勧告する「川崎市市民オンブズマン」。第三者的機関として市が1990年、全国に先駆けてこの制度を導入し、これまで多くの市民サービスの改善に寄与してきた。このほど、前任者からのバトンを受け継ぎ1月1日から3年の任期で「市民の目」として行政の監視役に。「この制度は市民が市政に参加する重要な機会。目の前の1件1件に真摯に取り組み、より良い市民サービスにつなげていきたい」と抱負を語る。

 ○…中学生の頃、「弁護士を目指しては」と担任に勧められた。その言葉が頭に残り、慶應義塾大学法学部に進学。法律を学ぶうち「当事者双方の主張を聴き判断する裁判官の仕事が自分に向いている」と方向を改め、86年に任官。「公平であること」「当事者が公平だと思えること」を信条に、昨年2月に横浜地方裁判所の所長を定年退官するまで公正・中立な裁定に心魂を傾けてきた。

 ○…麻生区に居を構えたのは20年ほど前。新百合ヶ丘駅などに買い物や食事へ出かける機会も多い。現在は慶應義塾大学法務研究科教授として後進の育成にも尽力する。息抜きは読書。近頃はテレビから流れる昭和歌謡も楽しみの一つ。散歩は愛犬のポメラニアンと。「学生に言ったら驚かれちゃった。大きい犬を飼っていると思われていたのかな」とはにかんだ笑顔を見せる。

 ○…苦情申し立ては月1回の各区への巡回や市のウェブサイト、書面のほか、オンラインでも受け付けている。「申し立てる人の立場になって、苦情の趣旨をしっかり理解し、汲み上げることが大事」。その目と耳は常に平等に目の前の相手に向けられる。幾多の事案を解決した傾聴力と洞察力で市民の権利を守る。

昨年の琴平神社の節分祭

各所で節分行事 2月2日

 福豆をまき、一年間の厄災や邪気をはらう「節分」の行事が多摩区と麻生区内で催される。

 開催情報の一部は、以下の通り(順不同)。

【多摩区】

▽菅薬師堂(菅北浦4の16の2)...菅薬師奉讃会主催/2月2日(日)午後3時から/本堂横の舞台に加え、年少者は境内の土俵も会場になる。役員の年男や町会、地域の有志らが豆やお菓子をまく。

▽登戸稲荷社(登戸2297)...登戸地区子ども会連合会主催、登戸稲荷社崇敬会・登戸地区社協協賛/2日2日(日)午前10時から祈祷・豆まき/今年は、約40人が豆や菓子をまく。

▽五反田神社(三田1の2の10)...五反田神社奉賛会主催/2月2日(日)午後1時から/豆まきや甘酒、小学生以下の子どもに子供福袋を贈呈する。

▽中野島稲荷神社(中野島1の16の2)...中野島青年会主催/2月2日(日)午後3時から/年男年女は、舞台上から豆をまける。午後2時20分から受付、先着16人まで。

【麻生区】

▽琴平神社(王禅寺東5の46の15)/2月2日(日)午後3時30分からと4時30分から2回にわたって、豆まきを実施する。詳細は同神社ウェブサイト。

▽高石神社(高石1の31の1)/2月2日(日)午後1時30分から/神事を執り行う。終了次第、子どもたちに菓子の配布を実施する。豆まきの実施はない。
新しい乗降スペースの位置図(左)と整備イメージ=市発表資料より

新百合ヶ丘駅北口 一般車乗降場が供用開始 2月5日 交通渋滞緩和へ

 新百合ヶ丘駅北口周辺の交通渋滞を緩和するため、市は新百合トウェンティワンビル前に新たな一般車の乗降専用スペースを整備し、2月5日(水)に供用を開始する。

 新たな乗降場は、同ビルと麻生区役所の間を通る区画街路10号線の駅側一車線に整備された。植栽部分を含めて4・5mあった歩道を切り詰め、歩行路を残しながら車道を2・5m拡幅。4台程度の車両が進入して、一時的に乗り降りができる延長約30mのスペースを確保した。

 同駅では、駅利用者増加に伴い一般車の交通量が増え、北口駅前広場内の混雑や、周辺道路の渋滞が課題となっている。同駅周辺は再開発の方向性が示されているが、市は現状の課題を解決するため、短期的な取り組みも並行して進めている。市の担当者は乗降場について、「利用状況などを検証し、より使いやすくなるよう改善を図っていきたい」と話す。

 市では、駅前広場は公共性の高いタクシーや高齢者・障害者などを優先し、一般車両は新設した乗降場を利用してほしいとしている。また、区画街路10号線の横断をしないよう呼びかけている。

(問)市地域整備推進課【電話】044・200・3011

玉林寺の石幢

市地域文化財 玉林寺石幢など24件 多摩区は4件

 川崎市教育委員会はこのほど、第7回市地域文化財24件を決定した。

 市地域文化財顕彰制度は、市が2017年に創設。法的な文化財としては指定・登録されていないが、地域の生活や風土に根ざして継承された建造物や民俗文化などを市民が推薦し、市の審議会を経て市教委が地域文化財として決定する。

 今回加わったのは、有形文化財11件と有形民俗文化財13件の計24件。多摩区4件、川崎区6件、高津区5件、宮前区5件、中原区4件で、累計264件となった。多摩区の地域文化財は以下。

▽妙楽寺鉦鼓(しょうこ)(1口)有形文化財(工芸)▽子之神橋(ねのかみはし)の橋名板(3枚)有形文化財(歴史資料)▽志良以(しらい)先生頌徳碑(しょうとくひ)(1基)有形文化財(歴史資料)▽玉林寺の石幢(せきどう)(1基)有形民俗文化財

サルやイノシシ出没 川崎市 注意喚起「刺激は禁物」

 川崎市内で年末年始にイノシシやサルの出没が続いた。イノシシは昨年12月7日から17日、サルは今年1月6日から9日にかけ、市街地での目撃情報が相次いだ。以後は情報が途絶えているが、市は「もし遭遇しても絶対に刺激しないように」と注意喚起している。

 イノシシは昨年12月7日、多摩区菅稲田堤1丁目での目撃情報に始まり同区内で連日「見た」という情報が多摩警察に寄せられ、12日に麻生区、13日に宮前区で目撃された。17日午後に麻生区王禅寺西7丁目を最後に市内の情報は寄せられていないという。一方のサルは、1月6日に多摩区内で「サルを見た」という110番通報が相次ぎ、翌7日には多摩区と高津区、中原区で左手のないサルが目撃されている。

 市の動物愛護センターの金子亜裕美所長によると、サルはたびたび市内に出没したが「イノシシが市内で確認されたのは初めてではないか」という。「サルは電柱や屋根を伝って動くので人に遭遇せず長い距離を移動できるが、イノシシは地面を歩いて移動する。市街地に出没することは想定外だった」と話す。冬はイノシシ猟が解禁されており、丹沢や奥多摩に生息する個体が駆除から逃れて多摩川沿いに移動した可能性などが推察されるという。金子所長は、「イノシシは道を開けてやり過ごせば危害は加えないが、興奮すると敵を失血死させるほど攻撃的で危険な動物。サルでもイノシシでも、目撃しても接近して撮影するなどの行動はとらないでほしい」と呼びかけている。

川崎市 救急出場が過去最多

 川崎市は1月7日、2024年中の救急出場件数を発表し、8万9114件で過去最多となった。火災件数も398件と過去10年で最も多い結果に。市消防局では火の元への注意と、救急車の適正利用の協力を呼びかけている。

 市内の救急出場件数は6万6951件だった20年から5年連続増加。24年は8万9114件で前年よりも1523件増で過去最多だった。1日平均で見ると243・5件で、約5分54秒に1件の割合で救急出場したことになる。搬送人員は7万2446人で前年比1336人増と過去最多。年齢別では65歳以上が前年より1・9ポイント増の57・7%で、成人(18〜64歳)、少年(7〜18歳未満)、乳幼児(7歳未満)はそれぞれ前年よりも減少している。

 搬送原因は、急病が5万1889人、一般負傷が1万1641件、交通事故が3055人だった。搬送人員のうち入院を必要としない「軽症者」は3万7657人で全体の52%だった。

 火災件数は345件だった22年から3年連続で増加。24年は398件と前年比8件増で過去10年で最も多かった。火災種別は建物が282件と最も多く、原因別は「電気機器」が53件、次いで「たばこ」「こんろ」が各50件だった。火災による死者数は14人で前年比11人増。過去10年で最も多かった15年の22人に次いで2番目に多かった。

 市消防局では、救急車の適切利用を呼びかけており、「急な病気やケガをした際に救急車を呼んだ方がいいのかと迷った際は、かながわ救急相談センター『#7119』でアドバイスを受けてほしい」としている。その他、市救急医療情報センター(【電話】044・739・1919)での医療機関の紹介、交通手段がない場合にタクシーや民間救急車を案内する「サポート救急」の活用も勧める。火災予防は近年、電気機器、配線器具、電灯・電話などの配線が増えていることから「電化製品は取扱説明書通りに使用し、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池は圧力・衝撃を与えず、変形しているなどの異常があれば使用を中止するなどの基本的な対策を」と呼びかける。

講演する和さん

地域活動へマッチング 参加者が団体と交流

 多摩市民館で1月25日、地域活動マッチングイベント「地域のつながり!たまたまみっけ!」が行われた。居場所やつながりを見つけるきっかけを提供しようと、多摩区役所が主催した。

 講演では地域福祉を専門とする田園調布学園大学教授の和秀俊さんが地域活動の意義を伝えた。「あいさつができる関係が増え、顔見知りが多いことで安心感につながる」と和さんは話した。会場には地域で活動する15団体が集まった。参加者は興味を持った団体のブースを訪れ、説明に耳を傾けた。イベント後に各団体の活動見学に申し込めるブースも。区の職員も同行し、「一人では心細い」という人も一歩を踏み出しやすいように工夫されていた。

「スマホ申告」のPRをする選手ら=税務署提供

プロレス・ヒートアップ 「スマホで確定申告を」 選手6人が広報大使に

 プロレス団体「ヒートアップ」(多摩区)代表兼レスラーのTAMURA☆GENE☆選手らが1月22日、川崎西税務署(千葉隆史署長)の広報大使に任命された。選手らは「スマホ申告」のPR活動を行った。

 今回、広報大使に就任したのは同選手と、昨夏デビューした中野島小5年生の助川蓮選手を含む6人。当日は自らのスマホで、医療費の還付申告の作成を体験した。助川選手は「スマホでやってみてイメージが沸いた。思っていたより簡単」と話した。

 TAMURA☆GENE☆選手は「e―Taxは税務署の必殺技。スマホ申告の良さをPRしたい」と力を込めた。

接客をする子どもたち

柿生小6年生 古着販売でSDGs学ぶ 新百合丘オーパが協力

 柿生小学校(麻生区/杉本眞智子校長)の6年生が1月20日、新百合丘オーパで「柿生小から広げるSDGsアクション」と題し、古着の販売などを行った。

 同校の6年生は今年度、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに総合的な学習を行っている。地域で行われている取り組みを参考に、自分たちにできる活動の計画を立て、エコキャップの回収や廃油のリサイクルなど、クラスごとにテーマを決めたという。

 その中で、4組の児童は「古着の回収・販売」を行うことに。3万5千円の売り上げを目標に、校内で回収した服を1点100円で販売。売り上げ金を、途上国で暮らす子どもたちのための学習教材の購入費としてユニセフへ募金することに決めた。8月下旬から回収を始めると、約2カ月半で約500枚もの衣類が集まった。

 学校行事に合わせて、販売会を実施すると、2回で半分ほどの衣類が売れた。「回を重ねるごとに、子どもたちも試行錯誤していた」と担任の福井楓教諭。服の畳み方や陳列の仕方など、客がより買い物をしやすくなるよう工夫を凝らしていったという。児童は「フリルの部分など、その服のかわいいところがしっかりと見えるように畳んであげるようにしている」とポイントを話した。

無償で場所を提供

 「目標を達成させるため、新百合ヶ丘駅周辺でも活動を」という同校の相談に対して、協力を申し出たのが、新百合丘オーパだ。今回、無償でスペースを同校に貸し出した。担当の廣田周(あまね)さんは「施設としても地域連携に力を入れている。地元の学校に貸し出しをしたのは今回が初めて。これからも相談に乗れるような施設でいられれば」と意義を語る。

 同校からの依頼で、子どもたちにオンラインで、同社の取り組みや今回協力した経緯を説明する時間も設けられたという。廣田さんは「イベント主催に慣れていない子どもたちと一緒にやることに初めは不安もあったが、本人たちが目的をしっかりと理解していることが伝わり安心した」と振り返る。

「100円で人を救える」

 当日は地下1階のカレイドプラザにワゴンを並べ、一般客向けに販売。子ども服と大人服で配置を分けるなど、過去の販売会の反省を生かしながら臨んだ。服を手に取る人に活動の趣旨や商品の魅力を説明する姿も。実際に接客を行った児童は「学校でやった時とは違い、活動を知らない人ばかり。一から説明するのは大変だけど、『頑張ってね』と声をかけてもらえてうれしい」と喜びを語った。他の児童も「SDGsに取り組むことで困っている人の役に立つ。100円でも人が助かることを知れてよかった」と振り返った。

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麻生区の寺子屋 連携してピザ作り 合同プロジェクトの企画

 麻生区寺子屋合同プロジェクトが主催するピザ作りの体験学習会が1月13日、川崎市黒川青少年野外活動センター(麻生区)で初めて行われた。

 川崎市の寺子屋事業は2014年に始動。市立小・中学校ごとに地域団体が運営し、放課後の学習支援や体験活動を行っている。麻生区では、区内全校での開講を目指し、学校の垣根を超えた合同プロジェクトを実施している。今まではプログラミング発表会などを開催してきた。今回は初めてピザ作りを企画。主導した同プロジェクトの上田和雄さんは「楽しく仲を深められそうだと思い、麻生区教育会議の活動を参考に企画した」と意図を話す。

 当日は「くりぎだい」「わかたけ(真福寺小)」「ゆりっ子(百合丘小)」「かきお」「あさお」「かたひら」「はるひ野」の7校の寺子屋から、児童と保護者延べ81人が参加。少人数のグループに分かれて、薪割りから火起こし、ピザの生地作りから焼き上げまで、自分たちの手で活動を進めた=写真。完成後は出来立てのピザに舌鼓を打った。

 「麻生区ではスタッフが専任ではなく、複数の寺子屋に関わっているケースが多く、違うエリアでも一緒に活動をやりやすい」と上田さん。続けて「区内には四ツ田緑地など活動できそうな場所も多い。今後も企画の中で使っていけたら」と展望を語った。

同クラブの高学年チーム(出場したのは中央4人)

岡上フロアボールクラブ 4人が全国優勝に貢献

 小学生を対象にした「全国ジュニアフロアボール大会」が1月12日に愛知県で開催され、「岡上フロアボールクラブ」(加藤宗一監督)所属の6年生メンバー4人が参加している「TOCSペガサス」が、U12の部で優勝した。

 「室内ホッケー」とも呼ばれるフロアボール。スティックとプラスチックのボールを使い、相手ゴールに得点を入れて競う6人制の競技だ。

 同クラブは一昨年、昨年と連覇している強豪。今年は人数が少なく単独での出場は叶わなかったが、加藤監督が指導する山梨県のチームと、茅ヶ崎市、相模原市の児童と共に、合同チームとして戦った。4試合した中で一度も負けることなく、全国から集まった7チームの頂点に立った。

 「全力を出し切るぞ」。試合前には、その合言葉で自分たちを鼓舞したという。DFを担当する開澤青希さん(岡上小6年)は「去年までも強かったけど今年は今年。緊張せず、のびのびと取りくめた」と振り返る。キャプテンを務めた中里飛晴(とわ)さん(同)は「個性豊かなこのメンバーと一緒に戦えてよかった」と笑顔を見せた。

 加藤監督は「岡上の子はプレースタイルも大人しいが、長く地道に続けている子が多く実力が高い。自分たちで考え一生懸命取り組んだことを評価したい」と称賛した。

 なお、小学3年生以下のチームも、同大会のU9の部で準優勝した。

セミナーを行う佐保田さん

半ざむ・佐保田社長 睡眠改善法を伝授 川崎新田ジム選手らに

 多摩区登戸にある川崎新田ボクシングジムで1月25日、アスリートのための睡眠セミナーが初めて行われた。

 講師を務めたのは快眠寝具専門店「(株)半ざむ」(多摩区登戸)社長の佐保田篤さん。睡眠改善インストラクターなどの資格を持つ佐保田さんは、同ジムの新田渉世会長からの依頼を「地元同士タッグを組んで、チャンピオンが生まれるお役に立てたら」と快諾した。

 セミナーには、伊佐春輔選手や西岡伶英選手、三好喜美佳選手らが参加し、より良い睡眠を取る方法などの話に耳を傾けていた。佐保田さんは「アスリートの事例を交え、自分事として考えてもらえるよう伝えることができた」と振り返る。伊佐選手は「学びを実践して、パフォーマンスを向上したい」と話した。

気候危機を考える 2月16日 麻生区役所で

 麻生区クールアース推進委員会が主催する講演会「気候危機に挑む 日本はどう取り組むべきか」が2月16日(日)、麻生区役所4階で開かれる。午後1時30分から3時30分。

 気候危機に関する世界情勢を踏まえ、自分たちにできることを考える。講師は伊与田昌慶さん。

 参加無料。要事前申込みで先着100人。申込みは同事務局【電話】044・299・6460か、麻生区ウェブサイトのフォームから。問い合わせは事務局、または麻生区地域振興課【電話】044・965・5370。

参加者たちの集合写真=推進委員会提供

あさお芸術のまちコン 世代超え、共に音色奏で 新春演奏会に470人

 第166回「あさお芸術のまちコンサート〜For You〜新春のハーモニー」(同コンサート推進委員会主催)が1月19日、麻生市民館ホールで開催され入場者約470人が音楽を楽しんだ。

 音楽を通したまちづくりを進め、世代を超えた多様な人たちの交流を目的に行われている。

 第1部ではギター・歌のデュオや、サクソフォン4重奏が登場し、会場を沸かせた。第2部は小学生からシニアまで88人で結成された合唱団と、区内在住の演奏家を中心に集まった合奏団によるステージ。生演奏で『かわさきのねいろ』を歌うなど盛り上がりを見せた。丸山博子推進委員長は「合唱団は多様な参加者が増えて頼もしい。皆で支え合い、励ましあって本番を迎えられた」と振り返った。

あいさつする安陪会長

「商店街は町の中心」 多摩区商連が賀詞交歓会

 多摩区商店街連合会(安陪修司会長)の賀詞交歓会が1月23日、多摩区登戸の日本料理柏屋で開かれた。加盟商店会の代表者や地元選出議員ら来賓、50人超が出席し、懇親を深めた。

 あいさつに登壇した安陪会長は、物価高を背景とした消費者の倹約志向を懸念し、商業界では価格転嫁が難しい状況にあるという認識を示した上で、「商店街は町の中心であるという自負から、商店主の多くは商売の傍らで地元の団体や組織の活動へ出向き、地域の活性化を目指し、皆さんとの会話を通じて町の明るさを保っている」と商業者らの取り組みについて強調した。

 続いて、市商連の柳沢正高会長ら来賓があいさつし、麻生区商連の鴨志田敏彦会長が乾杯を発声。会の後半には多摩区中野島を拠点に活動している和太鼓集団「元気組」による演奏が会場を盛り上げた。

 多摩区商連には区内13商店会、約490店が加盟している。

日本映画大学 4年間の集大成を披露 2月9日 卒業制作上映会

 日本映画大学(天願大介学長)の卒業制作上映会が2月9日(日)、イオンシネマ新百合ヶ丘で開催される。午後0時50分開映(0時30分開場)、5時15分頃終了予定。

 同大で学んできた学生が4年間の学びの集大成として取り組む卒業制作。企画、脚本、キャスティング、撮影、ポストプロダクションなど、学生が主体となり、約1年かけて完成させる。

 同大では「作って終わりではなく、観客へ届けることが目標」とし、例年、同館で上映会を開催している。11回目となる今回は、ドラマ2本、ドキュメンタリー3本の作品が上映される。

 入場無料、申込み不要。鑑賞には当日正午から同館6階ロビー上映会特設受付で配布される入場整理券が必要。全席自由、入れ替えなし、入退場自由。各作品の詳細、予告は上映会ウェブサイト(【URL】https://www.eiga.ac.jp/sotsusei)(問)上映会事務局【メール】chiiki@eiga.ac.jp

家族のあり方見つめて 麻生区役所で講演会

 講演会「今どきの家族関係〜あり方を見つめてみましょう〜」が2月15日(土)、麻生区役所4階第1会議室で開催される。午後1時30分から4時。

 当事者、その家族や支援者を中心に心の病について考え、健康づくりを目指す「ASAO健康井戸端会議」が主催。麻生区が共催する。

 参加無料。先着100人。希望者は直接来場を。問い合わせは麻生区地域みまもり支援センター【電話】044・965・5259。

3D模型の説明をする元木教授(右)と、生徒たち

視覚障害 触って理解を 百合丘高校で講演会

 県立百合丘高校(多摩区)の図書館で1月22日、同校生徒を対象に、視覚障害についての講演会が行われた。

 講師を務めたのは、障害者サービスを専門とする鶴見大学の元木章博教授。横浜市内の学校で定期的に講演会を実施している。元木教授が百合丘高校の卒業生だったことから、企画が実現した。同校司書の横山詩乃さんは「これを機に興味を広げ、視覚障害を分かろうとする気持ちを持ってほしい」とねらいを語る。

 当日、館内には点字図書や、視覚障害者が物体の形を捉えらえるよう3Dで作られた模型が並んだ。生徒たちは説明を聞きながら、実際に手に取り理解を深めた。元木教授は「『百聞は一触に如かず』。視覚障害者に情報をどう伝えるか、考えるきっかけになれば」と生徒に伝えた。

参加無料 知っておきたい、令和の相続 2月20日、新横浜でセミナー

 近年大きな変革があった相続税・贈与税制-。相続税に特化したランドマーク税理士法人では、その内容と令和7年の税制改正についての特別セミナーを、2月20日(木)に開催。午後2時から3時まで。セミナーテーマは『令和7年度税制改正と不動産の相続問題』。

 「相続税についての理解を深め、早めの対策を進めていきましょう」と講師の清田幸佑さん。終了後、希望者には個別相談も(要予約)。

 参加無料。会場は同社新横浜セミナールーム(新横浜駅1分)。申込・問合せは【電話】03・6269・9996まで。

ユニフォームを着る家長昭博選手

GO!GO!!フロンターレ

2025ユニフォーム発売中!

 川崎フロンターレは2025シーズンの新ユニフォームを公式ウェブショップ「AZZURRO NERO」(アズーロ・ネロ〈検索〉)で発売中。

 今年は川崎の秘密基地「BASE」がモチーフ。チームカラーであるブルーとブラックを中心に、クラブにゆかりのある市内の場所を番号で表した座標コードを取り入れ、落ち着いたストライプ柄に仕上げた。クラブの伝統と本拠地である川崎とのつながりを感じられる、クラシックなデザインだ。

 素材には吸水性・速乾性に優れたスクエアドライニットを使用。汗をかいても衣服の中を快適に保つことができる。エンブレムには川崎市の花「つつじ」、チームマスコットの「イルカ」、チームカラーのブルーとブラックをあしらい、世界に向けて開かれた活力と、魅力ある臨海都市・川崎を表現。

 フィールドプレーヤー1st・2nd、ゴールキーパー1st・2nd、すべて17600円。選手名・背番号の追加には別途4400円が必要(任意の名前の場合、背番号は12のみ)。

画像はいずれも川崎フロンターレ