厚木・愛川・清川版【1月31日(金)号】
緑十字金章と表彰状を手にする渡辺さん

渡辺要さんに緑十字金章 タクシーの安全運転に尽力

 長年の交通安全や優良運転の功績をたたえる「緑十字金章」の受章者がこのほど決まり、東横交通(厚木市中町)相談役の渡辺要さん(84・妻田西在住)が受章した。60年にわたりタクシー事業に携わる中で、自身や従業員の交通安全意識向上に努めてきた。受章を受け、渡辺さんは「今後も健康に気を付けて安全運転に徹したい」と話している。

 緑十字金章は、交通安全運動に貢献した個人、団体を警察庁などが表彰する最高位の交通栄誉章。今年の受章者は交通安全功労者・優良安全運転管理者が119人、渡辺さんが受章した優良運転者は34人、県内からは2人に授与された。

全社挙げ交通安全

 渡辺さんは夜間学校に通いながら、相模川で砂利採取を行う東横建材に就職。1964年に同社がタクシー業に転業すると、20代の頃から経営に携わるようになった。

 タクシー業としては市内で3番目の歴史を持ち、当時の保有車両は5台、従業員は10人程度。自身も20年近くドライバーとしてハンドルを握った。現在は約40台、80人規模にまで成長した同社で渡辺さんが心がけているのは、会社ぐるみでの安全運転に対する意識向上という。

 数年前に同社の相談役に就いた渡辺さんだが、全従業員を対象に実施する安全運転教育では、自らが先頭に立って事故の原因分析や接客マナーの向上などについて意見を交わす。「珍しい取り組みだということで、運輸局が視察に来たこともあった」という。

 厚木商工会議所では、運輸倉庫業部会の役員として業界全体の交通安全や交通政策にも尽力。渡辺さんは「社内外における長年の交通安全に対する活動が認められたようで大変光栄」と喜ぶ。

 1月15日の交通安全国民運動中央大会では、受章者を代表して露木康浩警察庁長官から表彰状を受け取る大役を果たした。式典には妻の洋子さん(87)も出席し、受章の喜びを分かち合ったという渡辺さん。「この年になってようやく恩返しができた」と笑顔を見せた。

大貫組合長(中央左)を囲むメンバーら

JAあつぎ 広報大賞で準大賞 食・農・地域を誌面でつなぐ

 全国の農業協同組合(JA)の優れた広報活動を表彰する2024年度「JA広報大賞」がこのほど発表され、117の応募JAの中から、JAあつぎ(大貫盛雄代表理事組合長)が総合の部で準大賞を獲得した。地元メディアが外部有識者として広報委員会に加わり、組合長らトップと議論できる体制づくりが評価された。2月26日には都内で表彰式が行われる。

 JAあつぎでは広報活動として、組合員向け情報誌「グリーンアートあつぎ」(年12回)をはじめ、准組合員向け広報紙「グリーンページ」(年3回)、地域住民向けコミュニティー誌「JAあつぎコミュニティー」(年2回)を発行。合わせてホームページやSNSの運用による情報発信を行っている。

 誌面発行に携わる広報職員は現在2人。誌面ごとにターゲット層も異なるが、広報誌作成で重要とするのは「食と農と地域」。誌面ごとに読者目線に合わせ、生産者と地域をつなげることや、人の暮らしに役立つことを大切にし、幅広い年齢層に届くようSNSを使ったメディアミックスを意識して企画を練る。

 広報担当の吉川翔太さん(38)は、「紙面に多くの人が登場することを意識しています。また広報誌はJAのPRの場、イキイキとした写真が撮れるように心がけています」と話す。また誌面から読者がJAに興味を持ってもらえるように、スタンプラリーなど、実際に読者が参加できるイベント企画も行う。

広報委員会

 今回の活動で評価された広報委員会は年2回開催され、神奈川新聞社やタウンニュース厚木・愛川・清川編集室らが外部有識者として参加する。役員や各部署の部長らと共に広報委員会に出席し、活動報告や広報戦略を話し合うと共に、地元マスメディアとのコミュニケーションの場ともなっており、「外からの声を聞けることがアドバイスになります。これからもこの繋がりを大切にしたい」と吉川さん。

 また小学生向け通年型食農教育事業「親子夢未Kidsスクール」も評価されている。

 広報の重要性を職員に伝えているという大貫組合長は「これまでも報告と情報提供に力を入れてきた。職員が一生懸命にやってくれ、形に残してくれたことに感謝しています」と笑顔で話した。

 広報誌はJAあつぎホームページ下部にある「情報誌・広報紙・コミュニティー誌」からバックナンバーを含めて閲覧することができる。

毛利台青少年剣道クラブの代表を務め、少年剣道教育奨励賞を受賞した 中野 清延さん 厚木市毛利台在住 56歳

地域に根付く剣士経営者

 ○…毛利台地区の剣道愛好者らが所属する「毛利台青少年剣道クラブ」の代表として、このほど公益財団法人全日本剣道連盟の少年剣道教育奨励賞を受賞した。「長年続けてきたことが認められ、本当にうれしい」と達成感をにじませる。子どもの剣道人口減少を肌で感じる中、「剣道の良さを広め、子どもたちに剣道を好きになってもらいたい」と、熱い思いを抱いて運営にあたる。

 ○…剣道を始めたのは48歳の時。新しいことを始めようと考えていた際、地元の毛利台で活動するクラブの門を叩いた。「体験で素振りをしたら、先生に褒められてしまって」と照れ笑いを浮かべながら剣道との出会いを振り返る。「礼儀作法を重んじること、そして日本古来の刀を用いた武道であることから、技術的な奥深さがある」と魅力にはまった。

 ○…クラブの代表として剣道の普及に力を注ぎながら、普段は市内で不動産業を営む。「土地や建物、身近にあるもので最も高価な商品を動かすということに面白みがある」と経営のやりがいを語る。「車の中の空間が好き」と、多忙な日々の中でのドライブは貴重な息抜きのひと時。「自分の経営する街のことは知っておかないと」と、市内を巡れば住み慣れた厚木の新たな魅力や地域の変化に気づかされる。

 ○…東京に生まれ、学生時代は横浜で野球に打ち込んだ。高校は強豪校の野球部に入部しプロを目指したが、「あまりにもきつすぎて」と過酷な練習に耐えきれず、挫折も味わった。しかしその経験から得られた忍耐力は、新たな生きがいとなった剣道に対する向上心につながっている。「これからも、剣道の普及と青少年の育成に尽力していきたい」と、自身の情熱を少年剣士たちの育成に注いでいく。

スタートを切る第一走者

力走でたすきつなぐ あつぎ駅伝競走大会

 新春恒例の「あつぎ駅伝競走大会」が1月26日、荻野運動公園を発着点に開催された。

 71回目の今年は、地区対抗の部22チーム、女子の部1チーム、高校の部20チーム、一般の部13チームの計56チームが参加し、懸命にたすきをつないだ。

 山口貴裕市長の号砲で各チームの第一走者が一斉にスタート。市内各所に設置された中継所でたすきをつなぎ、ゴールを目指した。沿道には多くの市民らが集まり、選手の力走に声援を送った。

 地区対抗の部で優勝した南毛利Aチームの矢口陽太さん(20・南毛利)は、「初めて6区を走ったが、たすきをもらった時点で後続のチームと2分ほど離れていたので、自分の記録を意識して走ろうと思った。想定より風が強く難しかったが、沿道の声援もあり走りきることができた」と笑顔で話した。

 受賞チームは以下。

【地区対抗の部】優勝▽南毛利A/2位▽荻野A/3位▽南毛利B

【女子の部】優勝▽県相&上南

【高等学校の部】優勝▽相洋高校A/2位▽光明相模原&立花&東海大相模/3位▽湘南工科大学附属高校A

【一般】優勝▽MORE/2位▽AMSR1/3位▽御殿場

災害時の防災訓練

 災害を追体験する映像や防災に関する謎解きで防災を学ぶ「市民防災研修会」が2月15日(土)に、文化会館で開催される。日時は午前10時から正午まで。

 定員500人。参加無料。申込は2月13日(木)まで下の関連リンクへ。

 問い合わせは厚木市危機管理課【電話】046・225・2190へ。

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外国籍市民と国際交流 スピーチ発表やフラなど

 厚木で暮らす外国籍市民などによる日本語スピーチ発表会が2月15日(土)、アミューあつぎ内のあつぎ市民交流プラザ(厚木市中町2の2の15)で行われる。

 スピーチ発表やフラダンスを楽しみ、気軽に国際交流を楽しんでもらおうと市が企画した。

 開催時間は午後2時から4時まで。参加無料で定員先着80人。申し込みは不要で、誰でも自由に参加ができるので、希望者は当日直接会場へ。

 問い合わせは市市民協働推進課【電話】046・225・2215へ。

神奈川県LPガス協会 冷暖房施設設置に助成金 山口市長に交付通知を伝達

 (公社)神奈川県LPガス協会(高橋宏昌会長)では、厚木市の中学校体育館冷暖房設置事業を同協会が推進する「地震防災対策に係る助成金」の交付対象に選定。1月23日には厚木市役所を訪れ、山口貴裕市長に決定通知を伝達した。

 同協会は県内のLPガス販売会社登録店で構成され、厚木市・愛川町・清川村からも34社が加盟する。地震災害復旧対策などの地域貢献も行っており、今回の助成金は地震災害時における避難所等の機能向上を推進することを目的に地方公共団体等に交付するもの。

 当日は高橋会長をはじめ、厚木支部の鈴木慎三支部長、上原幸弘副支部長ら7人が市役所を訪問。高橋会長は「厚木市の力になることができうれしい。災害時や予期せぬ時だけでなく、子どもの健康のためにも利用してほしい」と話し、山口市長に助成金200万円の通知書を手渡した。

 厚木市では今年度から3年間で全市立小中学校体育館の冷暖房設置を計画。山口市長は「昨年は厚木でも地震があった。市として災害に強い街づくりを進めており、助成に感謝します。ストレス無く避難できる環境づくり、更なる防災力を高めていきたい」と話した。

小野釜石市長(左)と山口厚木市長

厚木市 釜石市と災害協定 物資と人員両面で

 厚木市(山口貴裕市長)と岩手県釜石市(小野共市長)は、「災害時における相互応援及び防災に関する相互協力に関する協定」を締結した。1月23日には小野市長が厚木市役所を訪問し締結式を開催。山口市長と協定書を取り交わした。

 厚木市と釜石市は2011年の東日本大震災の際に、厚木市と友好都市の秋田県横手市を通じて釜石市に物資支援をしたことから交流が始まった。同協定では、お互いの地域で大規模災害が派生した際に、食料や生活必需品等の物資提供のほか、職員派遣などの協力体制を整える。

 小野市長は「東日本大震災時に食料や暖房設備などの支援を頂き、心から感謝。今後も情報交換を密に図りながら、市民の命と財産を守っていきたい」とコメント。山口市長は「東日本大震災での支援を機とした太い絆で協定を結べたことをうれしく思います。いつ起こるか分からない災害に備え、今後も互いに協力・支援し合える関係を築いていきたい」と協力を誓った。

個性溢れる力作ずらり アミューで中学生作品展

 令和6年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭 技術科・家庭科と特別支援学級部会展示発表会(立体・平面作品など)が、2月3日(月)までアミューあつぎのアートギャラリー1・2・3で開催されている。時間は午前10時から午後5時まで(最終日は3時30分まで)。

 厚木市、愛川町、清川村の中学生が授業で制作した作品を展示する。技術科・家庭科ブースでは、木材や金属加工、布を用いた作品、調べ学習のレポートなどが並び、特別支援学級のブースでは、様々な材料を使って作り上げた個性溢れる作品が楽しめる。

 問い合わせは事務局・依知中学校山下さん【電話】046・245・1167へ。

綿のマフラーを手に綿花と並ぶ清水さん

綿花、ふんわり見ごろ 厚木市金田の清水さん宅

 厚木市金田の民家沿いで、清水長次さんが育てる白い綿花が訪れる人の目を楽しませている。

 綿花は清水さんが3年ほど前に種を植え育てているもので、毎年1月末から2月にかけて、実を付けるという。

 昨年には綿花を見に訪れた人が、収穫した綿を使って編んだマフラーをプレゼントしてもらったという。清水さんは「秋ごろにはピンクや白の花が咲くけど、綿花は珍しいのか昨年は遠方からも多くの人が見に来てくれた」と話す。

 綿花は2月下旬までは見られるという。場所は金田586の5「ホルモン焼志美津」の東側奥、駐車場無し。

ロボットバトルに興じる参加者たち

ロボバトルで国際交流 言葉の壁越え友好深める

 中国からの修学旅行生が1月21日、アミューあつぎのロボットゆうえんちを訪れ、クラーク記念国際高校厚木キャンパス(旭町)の生徒とロボットバトルを楽しんだ。

 今年3月にロボットバトルの世界大会「ROBO-ONE」が厚木市で開催されることを受け、日中の学生が交流プログラムを通して互いの文化や技術について学び、友情を育んでもらおうと、あつぎロボットゆうえんちと(株)ブラザートラベルが企画した。

 生徒らは、ロボットゆうえんち代表の岡本正行さんから操作方法についてレクチャーを受け、トーナメント形式で対戦。言葉の壁を越えてバトルに興じた。

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笑顔で並ぶ毛利台青少年剣道クラブのメンバー

教育奨励賞を受賞 毛利台青少年剣道クラブ

 厚木市毛利台を拠点に青少年の健全な育成活動と会員相互の親睦を図ることを目的として活動する毛利台青少年剣道クラブがこのほど、全日本剣道連盟による2024年度の「少年剣道教育奨励賞」を受賞した。

 同賞は少年剣道の指導において、大会などの成績とは関係なく地道な活動を通して剣道の基盤を支えている団体・組織などを表彰するもの。同クラブは、長年毛利台で剣道教育に貢献してきたことが評価された。

 指導者を含め60人以上が所属しており、メンバーは未就学児から高齢者まで幅広い。「平常心」という言葉を掲げて「明るく、楽しく、礼儀正しく、長く続けられる、故郷剣道場」を目指し、毎週木・日曜日、第一、第三土曜日に毛利台小学校の体育館で稽古に励んでいる。

 代表の中野清延さん=人物風土記で紹介=は「子どもの剣道人口が減っている中で、剣道の魅力や楽しさを伝えるために活動してきた。長年の活動が評価され、受賞できたことは本当にうれしい」と受賞を喜んだ。

イベントチラシ

ミロードでマルシェ 地元の店舗が大集合

 厚木を拠点にした店舗が集合するマルシェイベント「GOOD NEIGHBOR ATSUGI」が、本厚木ミロード1号館4階イベントスペースミロにわで2月1日(土)に開催される。時間は午前10時から午後4時まで。

 参加する店舗は厚木珈琲、望月商店、幸せの丘、厚木グラススタジオ、ノペル、金太郎商店、阿夫利、厚木大学など。詳細は各店舗のSNSなどで確認を。

 電車でアクセスする場合は小田急線ミロード口で施設4Fへ。スカイロード(連絡通路)を利用する場合、そのまま直進して奥へ。

 問い合わせは本厚木ミロード【電話】046・230・3111へ。

あいさつする石井会長

福祉団体が賀詞交歓会 愛川町社協主催で20団体

 愛川町内の福祉団体による合同新年賀詞交歓会(愛川町社会福祉協議会主催)が1月18日、愛川町文化会館で開催された。

 同日は多くの来賓をはじめ、民生委員児童委員や町内の高齢者、障害者事業所関係者、ボランティア団体、当事者団体など20団体が一堂に会し、新春を祝った。

 主催者あいさつに立った同協議会の石井康弘会長は、昨年対応した能登地方への被災地支援について報告を行ったほか、「認知症や知的障害などにより、物事を判断する能力が十分でない方の権利を守る成年後見制度の普及を推進し、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことのできる、福祉のまちづくりへの取り組みをさらに進めていきたい」と今年の展望を語った。

懐かしの歌謡曲を歌う参加者

生バンドで大盛り上がり 清川村 老人クラブ新年会

 村の老人クラブ「緑ことぶき連合会」が1月19日、新年会を開いた。

 生涯学習センターせせらぎ館に会員47人が集まり、新年のあいさつを交わした。

 参加者は昼食や福引抽選会をはじめ、厚木市を拠点に活動する「昭和歌謡&ラテン楽団デルプラード」による生演奏でカラオケ大会を楽しんだ。昭和の黄金歌謡ショーと称し、歌好きの会員が積極的にマイクを握り、日頃鍛えた自慢の歌声を披露した。

 参加者は「生バンドの演奏は圧巻で、歌ってよし、聴いてよし、踊ってよしの楽しい新年会になった」と話した。

自然環境の理解深める

 「さがみ自然フォーラム」が、あつぎ市民交流プラザで開催される。

 2月6日(木)から11日(火)は、子どもの自然体験活動や学生の研究、市民団体などのパネル展(午前10時〜午後6時)、8日(土)・9日(日)は学校・大学の発表、団体によるヒメアマツバメに関する研究発表など(午後1時〜4時)。定員60人。同日には折り紙などのワークショップ(午前10時〜午後6時)も。参加無料。

(問)市環境政策課【電話】046・225・2749

マゴベヱ団子を手にする店主の吉野さん

愛川町 馬渡屋が奨励賞 県菓子コンクール

 第31回神奈川県菓子コンクールの結果が昨年12月に発表され、愛川町の馬渡橋近くにあるマゴべヱ団子馬渡屋の「あんこ三種」と「塩こしあん」が一般銘菓の部で奨励賞を受賞した。

 同コンクールは味や意匠、技術が優れた菓子を表彰するもで、2年に1度開催。馬渡屋は今回初めて応募した。

 店主の吉野豪晃さんは、平日は横浜でそば屋を営み、週末にのみ馬渡屋で団子を売る。

 団子はそばがきをイメージしており、そば粉と米粉、もち米を使い、そば湯で練るので柔らかく、もちもちとした食感。団子に乗せる餡は、つぶあん、きぬあん、塩こしあんが基本の3種で、季節の味も揃える。かつて絹糸業が盛んだった町の歴史を踏まえ。団子の形は繭型に整えられている。

 2021年に自給自足や生きがいを主な目的として耕作を行う「あいかわ準農家制度」を活用し、そばの栽培を始めたという吉野さん。「愛川町は観光資源が豊富なのに、あまり人が訪れていない。町に少しでも足を運んでもらえるかな、と思って団子屋を始めた。ご当地銘菓として、ここでしか食べられない存在になれたら」と話した。

スタッフの指導でパス練習をする児童

サッカーで思いやり育む ベルマーレが巡回教室

 鳶尾小学校で1月24日、サッカーJ1の湘南ベルマーレによる小学校体育巡回事業が行われた。

 子どもたちにスポーツの楽しさや地元チームへの愛着を育んでもらおうと、同クラブが2001年から県内9市11町のホームタウンにある小学校を対象に実施している。これまでに延べ28万人の児童が参加し、厚木市では今年度に20校を訪問するという。

 当日はベルマーレフットボールアカデミーのスタッフ2人が来校し、4年生約50人がボールを使ったウォーミングアップやパス、ミニゲームなどを通してサッカーを楽しんだ。

 アカデミースタッフは「相手が取りやすいパスを出すためには、思いやりを持つことが大切」などと呼び掛けながら指導を行い、参加した児童は「ボールが跳ねないように、優しく転がしてパスを出そうと心掛けた」と話した。
都市機能と自然が共生する厚木市

厚木市が誕生から70年 2月1日に記念式典

 厚木市は2月1日に市制施行70周年を迎える。1955(昭和30)年に県下13番目の市として誕生し、県内有数の都市へと発展を遂げてきた。節目の年に合わせ、市ではさまざまな記念事業を実施し、市民を巻き込んで70周年を祝うための機運を高めている。施行日となる1日には、厚木市文化会館で記念式典を開催する。

 現在の厚木市は、厚木町と南毛利村、睦合村、小鮎村、玉川村が合併して誕生した。のちに相川、依知、荻野の3村を編入し、今の市域を形成するようになった。1町4村の合併から、今年で70周年を迎える。

 東名高速道路や圏央道、小田原厚木道路、国道246号などの道路網が充実し、市内に複数のインターチェンジを有する県内屈指の物流拠点として多くの企業が集積するなど、県下を代表する都市へと発展を遂げてきた。一方で、市東部を流れる相模川や市北西部に広がる丹沢山麓など豊かな自然に抱かれ、温泉街の風情を残す七沢・飯山エリアなど観光都市としての顔も持つ。

 市制がスタートした当初は約3万1000人だった人口も、今では22万3000人を超える。

多彩な事業展開

 市制70周年を迎えるにあたり、市ではさまざまな記念事業を実施する。厚木市制70周年記念サイトでは、厚木市を舞台にした記念映画「キリコのタクト〜YELL〜」の紹介をはじめ、厚木市にゆかりある著名人などによる祝福メッセージや市制施行日の2月1日に向けたカウントダウンを行うなど、多彩な趣向で記念イヤーを盛り上げる。

式典は文化会館で

 市制施行日となる2月1日、厚木市文化会館で市制70周年記念式典が開かれる。午前9時30分からの第一部では、70周年のあゆみをまとめた映像の上映や、書家の金澤翔子さんによる席上揮毫を実施。第二部では、市政の振興や公共の福祉の増進、スポーツ・文化の向上などに寄与した市民の表彰と、厚木中学校吹奏楽部による演奏で70周年を華やかに祝う。

 金澤さんは記念事業の一環として、式典終了後の午後にも同文化会館で席上揮毫を行う。午後2時10分から、大ホールのステージで大判用紙を使いダイナミックな書を披露する。

 2時40分からは、金澤さんを題材にしたドキュメンタリー映画「共に生きる 書家金澤翔子」も上映される。

 開場は午後1時30分からで事前申込不要、入場料無料。定員先着1400人。来場者には、障害者就労施設の利用者が作成した市制70周年記念グッズが配布される。

(問)厚木市制70周年記念事業実行委員会事務局【電話】046・225・2450(平日のみ)

「あと5日」のボードを掲げるTUBEの前田さん(記念サイトより)

「あと1日」トリは誰? 70周年カウントダウン

 厚木市では、市制施行記念日の70日前に当たる昨年11月23日から、記念サイト上でカウントダウンを行っている。

 事前に募集した市民をはじめ、市に縁ある著名人がカウントダウンボードを掲げた写真を日々更新。カウントダウン初日は、厚木出身のアーティスト・井上純さんが「あと70日」と書かれたボードを持って登場した。

 これまでに、バンド「TUBE」のボーカル・前田亘輝さんや俳優の六角精児さん、落語家の柳家㐂三郎さん、元プロサッカー選手の茂庭照幸さん、シンガーソングライターのNakamura Emiさんなど、各界で活躍する著名人が協力してきたカウントダウン。本紙発行日となる1月31日はカウントダウンの最終日。だれが「トリ」を務めたのかは、記念サイトで確認を。

著名人も祝福 記念サイトにメッセージ

 厚木市は市制70周年に合わせ、市にゆかりある著名人から寄せられたお祝いのメッセージを記念サイトで公開している。

 厚木出身者をはじめ、市内の学校に通学していた人など、音楽やスポーツ、メディアなど様々な業界で活躍している人からメッセージが届けられている。

 音楽グループ「いきものがかり」のボーカルで、南毛利小学校、南毛利中学校出身の吉岡聖恵さんは、「高校一年生の頃から本厚木駅前で路上ライブをさせていただいたり、デビュー後には荻野運動公園にて大規模な野外ライブをやらせていただいたこともとても思い出深い」と回顧。元読売巨人軍監督の原辰徳さんは小学2年から中学1年まで厚木に住んでいたといい、「父親とハヤを釣りに相模川に行ったことや、小学5年生の時に市営球場でホームランを打ったことをすごく覚えている」とつづった。

 小泉今日子さんは三田小学校、睦合中学校出身。「新しいものと古いものどちらも大切に、人々が幸せな気持ちで暮らすことのできる街として、これからもその歴史を更新して欲しい」とメッセージを寄せた。

山口貴裕市長に主要キャストを報告した映画プロデューサーの神品さん(1月20日、厚木市役所で)

厚木を舞台に記念映画制作 主演は鈴木京香さん

 厚木市の市制70周年を記念した目玉事業として準備が進む記念映画の制作。1月20日には主演を鈴木京香さんが務めることが発表された。

 映画「キリコのタクト〜YELL〜」は、厚木市出身の映画プロデューサー・神品(こうじな)信市さんが市に呼びかけて制作が決まった。監督は、「レッドシューズ」(2023年)、「レディ加賀」(24年)などを手掛けた雑賀俊朗さんが務める。

 映画は、数々の合唱コンクールで全国一位を獲得してきた鈴木京香さん演じる高校の音楽教師・原田貴理子が失踪し、教え子が仲間と記憶をたどりながら彼女の謎に迫っていく物語。別れや再会、旅立ちなど、若者たちの友情と恩師とのストーリーを描く。

 出演者には、厚木ゆかりの俳優陣も名を連ねる。厚木高校出身の名取裕子さんは貴理子が慕う先輩教師、厚木生まれの榊原郁恵さんは、貴理子が勤める高校の校長役を務める。ほかにも、同映画のアンバサダー役を務める宅麻伸さんも出演する。

 クランクインは今年夏、公開は来年4月以降を予定。撮影は全て厚木市内で行われる。制作に向け、神品さんは「厚木という場所に行ってみたい、住んでみたいなと思ってもらえるような作品にしたい。厚木を楽しんでいただき、世界発信できれば」と意欲を。

3月8日キックオフイベント

 映画のクランクインに向け、3月8日(土)に厚木市文化会館でキックオフイベントが開催される。午前10時30分から正午。

 「映画によるまちづくり」と題した講演会や、監督と市長による討論会、出演者による座談会のほか、昨年11月に行われた高校生役のオーディション合格者が合唱を披露する。

 定員は市内在住在学在勤者600人。市企画政策課や市ホームページにある申請書に記入し、直接または郵送、ファクスで申し込む。2月20日(木)必着。ホームページからも応募可能。

 問い合わせ・申し込みは同課【電話】046・225・2450/〒243-8511厚木市企画政策課/【FAX】046・225・3732へ。

第2次オーディション

キックオフイベントの同日には、映画出演者を決める第2次オーディションも行われる。

 役柄は、【1】貴理子の教え子の家族【2】看護師、高校教師、警察官、病院関係者など。市内在住在学在勤者が対象で、【1】は5歳〜8歳の女性1人、【2】は16歳〜60歳12人程度。2月15日(土)までに市ホームページから申し込む。

(問)市広報シティプロモーション課【電話】046・225・2040
交付される記念ナンバー(市提供)

記念ナンバーを交付 原付ほか3車種

 厚木市では2月1日の市制施行70周年を記念して、同日から原動機付自転車の市制施行70周年記念ナンバープレートの交付を開始する。交付場所は市民税課窓口(本庁舎2階)、受付時間は2月1日(土)8時30分から正午。3日(月)以降は8時30分から17時15分まで。対象車種と枚数は、原動機付自転車第一種200枚、原動機付自転車第二種乙20枚、原動機付自転車第二種甲200枚。問い合わせは同課【電話】046・225・2012

限定メニューも登場 宮ヶ瀬バレンタイン

 「宮ヶ瀬にあま〜い季節がやってきた」。

 宮ヶ瀬バレンタイン2025が2月1日(土)から宮ヶ瀬湖畔園地で始まる。主催は(公財)宮ヶ瀬ダム周辺振興財団。

 ステージパフォーマンス(9日)に加え、水の郷商店街6店舗でバレンタインデー限定メニューが登場する(1日・2日・8日・9日・11日)。各店舗が趣向を凝らした愛情たっぷりメニューを召し上がれ。

 また、みやがせミーヤ館では2日(日)、バレンタインオリジナルキーホルダーづくり教室を開く。時間は午後1時、2時、3時の3回。参加人数は各回10人(先着順)。参加費700円。申し込みはミーヤ館【電話】046・288・3600へ。

 

  

中学生の自転車講習 交通ルールなど学ぶ

 市内在住の中学生を対象に自転車の交通ルールを学ぶ講習会が2月22日(土)、厚木青少年広場(厚木2348)で開催される。午後2時から3時30分まで(受付は開始30分前から10分前まで)。

 当日は自転車、乗車用ヘルメット持参(用意できない場合は要相談)。参加無料。定員20人(応募多数の場合抽選)。

 申し込み、問い合わせは2月14日(金)までに厚木市くらし交通安全課【電話】046・225・2760、【FAX】046・221・0260【メール】3400@city.atsugi.kanagawa.jpへ。

 

 

外国籍市民と国際交流 スピーチ発表やフラなど

 厚木で暮らす外国籍市民などによる日本語スピーチ発表会が2月15日(土)、アミューあつぎ内のあつぎ市民交流プラザ(厚木市中町2の2の15)で行われる。

 スピーチやフラダンスを通して、気軽に国際交流を楽しんでもらおうと厚木市が企画した。日本語での会話も可能。

 開催時間は午後2時から4時まで。参加無料で定員先着80人。申し込みは不要なので、参加希望者は当日直接会場へ。

 問い合わせは市市民協働推進課【電話】046・225・2215へ。